JP2008072863A - 電源装置の過熱検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な回路で過熱を検出することができる電源装置の過熱検出回路を提供する。
【解決手段】直流電源Eに接続されたトランスTの1次巻線Pとスイッチング素子Q1とからなる直列回路と、スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路CONTと、トランスの2次巻線Sと出力端子+Voutおよび−Voutとの間に接続され、温度上昇に連れて順方向電圧が大きくなる特性を有するワイドギャップ半導体からなるダイオードD51と、ダイオードの順方向電圧を検出する検出回路R51〜R53、R58〜R60、D52、C52、Z1およびZ3とを備え、制御回路は、検出回路により所定の大きさの順方向電圧が検出された場合に、スイッチング素子のオン/オフを所定の時間だけ停止させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、過電流を検出することによって過熱を検出する電源装置の過熱検出回路に関し、特に、電源装置に生じる損失を低減しながら過熱を検出する技術に関する。
図4は、従来の過熱検出回路が適用された電源装置の構成を示す図である。この電源装置においては、過熱検出回路は、抵抗R50〜R54、オペアンプZ1、ダイオードD52およびフォトカプラPC1から構成されている。
この電源装置において、直流電源Eは、起動用の抵抗R1を介して、制御用のコンデンサC2を充電する。制御用のコンデンサC2の電圧が制御回路CONTの起動電圧に到達すると、制御回路CONTが動作を開始する。すなわち、制御回路CONTは、G端子からスイッチング素子Q1のゲート端子に、オン/オフの駆動信号を供給する。これにより、スイッチング素子Q1がスイッチング動作を開始する。
スイッチング素子Q1がオンすると、直流電源E、トランスTの1次巻線P、スイッチング素子Q1および直流電源Eの経路で電流が流れ、トランスTにエネルギーが蓄えられる。スイッチング素子Q1がオフすると、トランスTに蓄えられたエネルギーがトランスTの2次巻線Sから、2次側の整流用のダイオードD51および出力平滑用のコンデンサC51を介して出力端子+Voutおよび−Voutへ出力される。
出力端子+Voutおよび−Voutに出力された出力電圧Voは、抵抗R56と抵抗R57とで分圧されてオペアンプZ2の反転入力端子に入力される。オペアンプZ2の非反転入力端子は、基準電源Vrefに接続されている。オペアンプZ2は、入力された2つの電圧を比較して、出力電圧Voを分圧した電圧が基準電源Vrefからの基準電圧より高くなると出力端子にLレベルの信号を出力する。これにより、出力端子+Vout、フォトカプラPC1のLED、ダイオードD53および抵抗R55の経路で電流が流れ、フォトカプラPC1を介して1次側にフィードバック信号が伝達される。
1次側に伝達されたフィードバック信号は、フォトカプラPC1のトランジスタから制御回路CONTのFB端子に入力される。このフィードバック信号により制御回路CONTは、スイッチング素子Q1のゲート端子に供給する駆動電圧のデューティ比を制御し、スイッチング素子Q1がスイッチングする毎にトランスTに蓄えられるエネルギー量を調整して、出力電圧Voを一定に制御する。
次に、負荷電流が増加して過負荷状態になると、電流検出用の抵抗R50の両端に発生する電圧が大きくなる。オペアンプZ1は、抵抗R50の両端電圧を監視している。オペアンプZ1の反転入力端子は抵抗R53を介して抵抗R50の出力端子−Vout側に接続され、非反転入力端子は、抵抗R51と抵抗R52との接続点に接続されている。これにより、抵抗R50に流れる電流が増加して、抵抗R50の両端の電圧が所定の電圧を越えると、オペアンプZ1の出力がLレベルになり、出力端子+Vout、フォトカプラPC1のLED、ダイオードD52および抵抗R54を経由して電流が流れ、フォトカプラPC1を介して1次側にフィードバック信号が伝達される。
1次側に伝達されたフィードバック信号は、フォトカプラPC1のトランジスタから制御回路CONTのFB端子に入力される。このフィードバック信号により制御回路CONTは、スイッチング素子Q1のゲート端子に供給する駆動電圧のデューティ比を制御し、スイッチング素子Q1がスイッチングする毎にトランスTに蓄えられるエネルギー量を調整して、出力電流を一定に制御する。すなわち、過負荷になると出力電流を制限し、電源装置が過熱することを防止する。
図5は、従来の過熱検出回路が適用された電源装置の他の構成を示す図である。図4に示す電源装置は、出力電圧Voを一定に制御するためのフォトカプラPC1を過負荷検出用にも使用しているが、図5に示す電源装置では、過負荷検出用のフォトカプラPC2が独立して設けられている。この電源装置において、過熱検出回路は、抵抗R50〜R54、オペアンプZ1、コンデンサC52およびフォトカプラPC2から構成されている。
図5に示す電源装置では、過負荷状態になるとフォトカプラPC2に電流が流れる。フォトカプラPC2の1次側のトランジスタは、制御回路CONTのLATCH端子に接続されている。このLATCH端子は、出力の過電圧保護のために用いられるOVP(Over Voltage Protection)端子と同様の機能を有し、フィードバック信号が入力されると電源を切らない限り、制御回路CONTが再び動作しないように制御される。これにより、過負荷状態になると制御回路CONTがラッチされて、電源装置が安全に停止する。すなわち、図5に示す従来の電源装置の過熱検出回路は、過負荷状態が継続するとスイッチング素子Q1のオン/オフを停止させて、電源装置が過熱することを防止する。また、図5に示す電源装置では、コンデンサC52が追加されている。このコンデンサC52は、抵抗R53と組み合わされて時定数回路を形成し、過渡的な負荷では、電源装置が停止しないように制御している。
また、特許文献1は、スイッチング素子のオン時の両端電圧を検出して過熱保護を行うスイッチング電源装置を開示している。このスイッチング電源装置は、図6に示すように、スイッチング素子4のオン時の両端の電圧を基準電圧36と比較して前者の方が大きい場合に、発振制御回路6の保護入力端子6pにスイッチング素子4のスイッチングを停止させる信号を与える過熱保護回路を備えている。この構成によれば、スイッチング素子4が異常発熱すると、そのオン時の抵抗が高くなり、同じ電流が流れていても正常時に比べて当該スイッチング素子4のオン時の両端の電圧が上昇する。そして、この電圧が基準値より高くなると、比較回路38から発振制御回路6の保護入力端子6pに、スイッチング素子4のスイッチングを停止させる信号が与えられる。これによって、スイッチング素子4のスイッチング動作が停止するので、その異常発熱を抑えることができる。
特開平05−146149号公報
図4および図5に示した従来の電源装置では、電流検出用の抵抗R50をトランスTの2次巻線Sと出力端子−Voutとの間に設け、この抵抗R50に流れる負荷電流に応じた電圧を発生させ、この発生させた電圧の大きさを検出することにより、過負荷であるか否かを検出している。したがって、抵抗R50には負荷電流が常に流れるので、損失が増大し、効率を低下させているという問題がある。また、電流検出用の抵抗R50には、一般に、大きな電流が流れるため、大型で且つ高価な抵抗器が必要になるという問題がある。
また、特許文献1(図6)に開示されたスイッチング電源装置では、スイッチング素子の両端電圧がオン時とオフ時で同じ方向であり、且つオン時の正常時の両端電圧と過熱時の両端電圧の差に比べ、オフ時の両端電圧は大きく異なるので、過熱の検出が困難である。また、MOSFETのようなユニポーラトランジスタであれば、オン抵抗は正の温度特性を持つが、バイポーラトランジスタのオン時の両端電圧は負の温度特性を持つので、過熱の検出が困難である。
本発明の課題は、簡単な回路で過熱を検出することができる電源装置の過熱検出回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、直流電源に接続されたトランスの1次巻線とスイッチング素子とからなる直列回路と、スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路と、トランスの2次巻線と出力端子との間に接続され、温度上昇に連れて順方向電圧が大きくなる特性を有するワイドギャップ半導体からなるダイオードと、ダイオードの順方向電圧を検出する検出回路とを備え、制御回路は、検出回路により所定の大きさの順方向電圧が検出された場合に、スイッチング素子のオン/オフを所定の時間だけ停止させることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、直流電源に接続されたトランスの1次巻線とスイッチング素子とからなる直列回路と、スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路と、トランスの2次巻線と出力端子との間に接続され、温度上昇に連れて順方向電圧が大きくなる特性を有するワイドギャップ半導体からなるダイオードと、ダイオードの順方向電圧を検出する検出回路とを備え、制御回路は、検出回路により所定の順方向電圧が検出された場合に、スイッチング素子のオン/オフ期間を制御して出力電圧を低下させることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、ダイオードが、トランスの2次巻線に出力される電圧を整流する整流ダイオードとして機能するように接続されていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の発明において、ダイオードを、ショットキバリアダイオードから構成したことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の発明において、ダイオードを、窒化物半導体により作製したことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の発明において、ダイオードを、炭化ケイ素により作製したことを特徴とする。
本発明によれば、過熱検出に専用の抵抗を用いることなく、整流用のダイオードと兼用されるワイドギャップ半導体からなるダイオードを用いて過熱を検出するので、簡単な回路で過熱を検出することができる電源装置の過熱検出回路を提供できる。また、過熱検出用の抵抗を使用しないので、効率を向上させることができるとともに、安価な過熱検出回路を構成できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1に係る電源装置の過熱検出回路は、ダイオードの順方向電圧の変化を利用して過電流を検出し、この検出した過電流によって過熱を検出する。ダイオードとしては、ワイドギャップ半導体が使用されている。ワイドギャップ半導体の代表例としては、III−V族半導体、特に窒化物半導体である窒化ガリウム(GaN)や炭化ケイ素(SiC)などが挙げられる。
まず、一般に使用されているシリコン(Si)半導体により作製されたダイオード(以下、「Siダイオード」という)と、ワイドギャップ半導体の1つであるSiCにより作製されたダイオード(以下、「SiCダイオード」という)のVf−If特性の違いを、図1を参照しながら説明する。
一般のSiダイオードは、図1(b)に示すように、順方向電流Ifの増加に連れて順方向電圧Vfも大きくなるので、同一温度という条件の下では、順方向電圧Vfを検出することにより順方向電流Ifを検出できるが、実際には順方向電圧Vfによる損失が発生して素子の温度が上昇する。Siダイオードは、温度上昇に連れて順方向電圧Vfが低下するという負の温度特性を有するので、順方向電流Ifが増加したとしても、温度が上昇することにより順方向電圧Vfは増加しない場合がある。その結果、負荷に直列にSiダイオードを挿入したとしても、負荷電流を検出できない。
これに対し、SiCダイオードは、図1(a)に示すように、順方向電流Ifの増加に連れて順方向電圧Vfが大きくなるとともに、温度が上昇するに連れて順方向電圧Vfが大きくなる正の温度特性を有する。例えば、Siダイオードでは、電流5Aにおいては、温度が25°Cで順方向電圧Vfが約0.83V、100°Cで約0.7V、150°Cで約0.63Vであるのに対し、SiCダイオードでは、電流5Aにおいて、温度25°Cで順方向電圧が約1.8V、100°Cで約2V、150°Cで約2.3Vである。すなわち、Siダイオードでは、順方向電圧Vfを測定してもダイオードの温度を検出することはできないが、SiCダイオードでは、図2に示すように、順方向電圧Vfを測定することにより、過負荷状態、換言すれば、ダイオードの過熱状態を検出することが可能になる。
図3は、上述した原理を用いた、本発明の実施例1に係る過熱検出回路が適用された電源装置の構成を示す図である。この電源装置は、過熱検出回路が、図5に示した従来の電源装置の過熱検出回路と異なるのみである。したがって、以下では、図5に示した従来の電源装置と異なる部分を中心に説明する。
過熱検出回路は、トランスTの2次巻線の一端と出力端子−Voutとの間に接続されたダイオードD51と、このダイオードD51に並列に接続された抵抗R60およびダイオードD52からなる直列回路と、抵抗R60とダイオードD52との接続点と基準電源Vrefとの間に直列に接続された抵抗R51および抵抗R52と、出力端子−Voutと基準電源Vrefとの間に直列に接続された抵抗R53およびR58と、反転入力端子が抵抗R51と抵抗R52の接続点に接続され、非反転入力端子が抵抗R53と抵抗R58の接続点に接続されたオペアンプZ1と、オペアンプZ1の出力端子に一端が接続された抵抗R59と、この抵抗R59の他端と出力端子−Voutとの間に接続されたコンデンサC52と、反転入力端子が抵抗R59の他端に接続され、非反転入力端子が基準電源Vrefに接続されたオペアンプZ3と、このオペアンプZ3の出力端子に一端が接続された抵抗R54と、この抵抗R54の他端と出力端子+Voutとの間に接続されたフォトカプラPC2とから構成されている。
図5に示した従来の過熱検出回路との主な相違点は、以下の通りである。すなわち、ダイオードD51としては、ワイドギャップ半導体である窒化物半導体からなるダイオード、炭化ケイ素からなるダイオードまたはショットキバリアダイオード(SBD)が使用されている。このダイオードD51は、過電流を検出するとともに、トランスTの2次巻線Sの出力を整流する整流ダイオードとして機能する。
また、ダイオードD51は、その順方向電圧Vfを測定しやすくするために、従来の正極側(出力端子+Vout側)から負極側(出力端子−Vout側)に移動されている。過電流検出は、オペアンプZ1で行われる。図5に示す従来の過熱検出回路の抵抗R51を抵抗R60と抵抗R51に分割し、スイッチング素子Q1のオン時にダイオードD51に発生する逆方向電圧をクランプするダイオードD52が追加されている。なお、抵抗R58は省略することも可能であるが、より設計しやすいように、バイアス用として追加されている。
この構成により、ダイオードD51の順方向電圧Vfが所定の電圧に達するとオペアンプZ1の出力がHレベルになる。オペアンプZ1の出力は、過渡的な負荷に対して、電源装置が度々停止することを防止するために追加された抵抗R59とコンデンサC52による時定数回路を介して、オペアンプZ3の反転入力端子に送られる。オペアンプZ3の非反転入力端子には、基準電源Vrefから基準電圧が供給される。これにより、過熱が継続した場合、オペアンプZ3の出力がLレベルになり、フォトカプラPC2に電流が流れて1次側の制御回路CONTがラッチされる。これにより、電源の発生が停止されて、電源装置は停止状態に保持される。
実施例1に係る過熱検出回路によれば、上記のように動作することにより、従来の電流検出用の抵抗R50で発生していた余計な損失は発生しない。したがって、電源装置の効率が向上するとともに、電流検出用の抵抗R50が不要になるという利点がある。
また、従来の電流検出用の抵抗R50では、過電流(過熱)であると判定される負荷電流値は一定であるが、実施例1に係る過熱検出回路では、周囲温度により過熱であると判定される負荷電流値が変化するという特徴がある。すなわち、電源装置が過熱であるか否かはダイオードD51の順方向電圧Vfと基準電源Vrefの基準電圧によって決定されるので、周囲温度が低いときは、過熱であると検出されるまでの温度上昇は大きくなり、より多くの電力を取得できるという利点がある。
また、ダイオードD51の順方向電圧Vfを検出して過熱である旨を判定するように構成したので、逆方向の電圧が印加されるオフ時の電圧を対象外とすることが容易であり、監視に特殊な回路を必要としない。
また、Siダイオードは、順方向電圧Vfに負の温度特性を持ち、温度が上昇すると順方向電圧Vfが低下するので、順方向電圧Vfを監視しても正確にダイオードD51の温度を検出することはできない。これに対し、ワイドギャップ半導体を用いたダイオードは、順方向電圧Vfに正の温度特性を有するので、ダイオードD51を流れる電流が大きくなると、ダイオードD51における損失が増加して温度が上昇するので、さらに順方向電圧Vfが上昇する。このため、順方向電圧Vfが上昇したことを検出するだけで、ダイオードD51の過熱状態を検出できる。
また、過熱状態が検出されると、電源装置内の部品の温度が低下するまでの所定時間だけスイッチング素子Q1のオン/オフが停止されるので、危険な状態になることを防ぐことができる。なお、スイッチング素子Q1のオン/オフを停止する所定時間は、入力が遮断されるまで維持するように構成することができる。
また、過熱状態が検出されたら、出力電圧Voを低下させるように構成することもできる。出力端子+Voutおよび−Voutに接続された負荷が動作しない電圧まで出力電圧Voを低下させると、負荷に影響を与えることなく、電源装置に使用される部品の温度は低下し、且つ、出力電圧Voの低下から過熱状態にあることを判定できる。出力電圧Voを低下させる期間は電源装置内の部品の温度が低下するまでの所定時間または入力が遮断されるまで維持するように構成することができる。
さらに、ダイオードD51は、負荷に供給する直流電圧を生成する整流平滑回路の整流ダイオードと兼用するように構成できる。この構成によれば、新たにダイオードを追加する必要がない。
本発明に係る過熱検出回路は、過熱から部品を保護するスイッチング電源装置に利用可能である。
SiCダイオードとSiダイオードのVf−If特性を比較して示す図である。 本発明の実施例1に係る過熱検出回路の概念を示す図である。 本発明の実施例1に係る過熱検出回路が適用された電源装置の構成を示す図である。 従来の過熱検出回路が適用された電源装置の構成を示す図である。 従来の過熱検出回路が適用された他の電源装置の構成を示す図である。 従来の過熱検出回路が適用されたさらに他の電源装置の構成を示す図である。
符号の説明
E 直流電源
Q1 スイッチング素子
T トランス
P トランスの1次巻線
S トランスの2次巻線
C トランスの補助巻線
R1、R51〜R60 抵抗
C2、C51、C52 コンデンサ
D4、D51、D52 ダイオード
CONT 制御回路
PC1、PC2 フォトカプラ
Z1〜Z3 オペアンプ
Vref 基準電源
+Vout、−Vout 出力端子

Claims (6)

  1. 直流電源に接続されたトランスの1次巻線とスイッチング素子とからなる直列回路と、
    前記スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路と、
    前記トランスの2次巻線と出力端子との間に接続され、温度上昇に連れて順方向電圧が大きくなる特性を有するワイドギャップ半導体からなるダイオードと、
    前記ダイオードの順方向電圧を検出する検出回路を備え、
    前記制御回路は、前記検出回路により所定の大きさの順方向電圧が検出された場合に、スイッチング素子のオン/オフを所定の時間だけ停止させることを特徴とする電源装置の過熱検出回路。
  2. 直流電源に接続されたトランスの1次巻線とスイッチング素子とからなる直列回路と、
    前記スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路と、
    前記トランスの2次巻線と出力端子との間に接続され、温度上昇に連れて順方向電圧が大きくなる特性を有するワイドギャップ半導体からなるダイオードと、
    前記ダイオードの順方向電圧を検出する検出回路を備え、
    前記制御回路は、前記検出回路により所定の順方向電圧が検出された場合に、スイッチング素子のオン/オフ期間を制御して出力電圧を低下させることを特徴とする電源装置の過熱検出回路。
  3. 前記ダイオードは、前記トランスの2次巻線に出力される電圧を整流する整流ダイオードとして機能するように接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源装置の過熱検出回路。
  4. 前記ダイオードは、ショットキバリアダイオードからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電源装置の過熱検出回路。
  5. 前記ダイオードは、窒化物半導体により作製されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電源装置の過熱検出回路。
  6. 前記ダイオードは、炭化ケイ素により作製されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電源装置の過熱検出回路。
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