JP2008072825A - 固定子加熱方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 固定子コア11に巻線コイル12が装着された固定子に対して、巻線コイル12間に絶縁樹脂を充填成形することにより巻線コイル12を固定し、かつ電線コイルの熱を放熱するための電線コイル樹脂成形工程の前加熱、あるいは成形中の加熱、あるいは成形後の加熱として、固定子を加熱する固定子加熱方法であって、巻線コイ12ルへの通電加熱と、固定子コア11に対する誘導加熱とを、各々独立して行う。
【選択図】 図1
Description
そして、電線コイルにワニスを含浸させる方法には、固定子を回転させながらワニスを滴下含浸させる方法と、電線コイルの下部をワニス槽に漬けてワニスを毛細管現象により含浸させる浸積方法が知られている。いずれの場合にも、水分除去及び巻線ストレス緩和(アニール処理)を行う予熱乾燥工程、及び熱硬化樹脂を硬化させるために電線コイルを加熱する固定子加熱工程を、成形工程前後に必要とする。
同様に、樹脂モールド法においても、樹脂は一般に熱硬化性タイプが使用されるため、金型に固定子を入れてインサート射出成形するときに、固定子が加熱されていないと、樹脂を硬化させるのに時間がかかりすぎ、また樹脂が熱可塑性タイプの場合には、固定子が加熱されていないと、樹脂の成形で流動性が著しく悪化して、未充填等の不具合を起すため、電線コイルや固定子コアを一定温度範囲内に予め均一加熱しておく固定子加熱工程を必要とする。例えば、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル系、エポキシ系、PPS系、LCP系等の樹脂がある。
しかし、電線コイルは、絶縁被覆が付けられ電気用端子を備えるので、通電することにより容易に加熱できるが、固定子コアは絶縁被覆がなく通電することが困難な上、熱容量も大きく短時間で加熱することが困難である。
固定子コアを加熱する方法として、特許文献1には、電線コイルに通電して通電加熱すると同時に、乾燥炉内に熱風を供給してコイル全体を加熱する方法が開示されている。
また、特許文献2乃至4には、電線コイルに20kHzの高周波電力を直接投入することで、電線コイルを通電加熱すると同時に、固定子コアに対して誘導加熱することが開示されている。
すなわち、特許文献1の方法では、熱風で固定子コアを加熱しているので、固定子コアを所定温度に加熱するのに数時間を必要とする問題があった。特に、通電加熱された電線コイルの熱が固定子コアに奪われるため、電線コイル間や部位により著しい温度のバラツキが発生する問題があり、または、そのバラツキをなくして電線コイル温度を均一にするために長い養生時間を必要とする問題があった。
同様に、特許文献2乃至特許文献4の方法では、電線コイルに高周波電力を直接供給することで、電線コイルが自己発熱すると同時に、電線コイルを介した磁界が生じて、特にスロット部において、電線コイルに接する面に位置する固定子コアの内面近くに渦電流が発生し加熱されることを利用して、スロット部を含めた電線コイル全体を加熱することができる。
しかし、電線コイルの通電加熱と固定子コアの誘電加熱とを、電線コイルに通電する同じ高周波電力で行っているため、電線コイルの加熱と固定子コアの加熱とが、同じタイミングでしか行えず、また、常に同じ電力でしか行えないため、熱容量の大きい固定子コアにはパワー不足で昇温が遅く、電線コイルから固定子コアに熱が奪われ、電線コイルの温度が低下し、電線コイルの部位間の温度の大きなバラツキが依然として問題であった。具体的には、コイルエンドにある電線コイルより、固定子コアのスロット部内にある電線コイルの温度が、60℃〜100℃低くなるという電線コイルの部位間の温度バラツキが発生している。
また、樹脂モールドの場合も同様に、温度が高すぎると反応が早まり、ゲル化して流動停止してしまい、粘度が下がってバリが出る。
(1)固定子コアに電線コイルが装着された固定子に対して、前記電線コイル間に絶縁樹脂を充填成形することにより前記電線コイルを固定し、かつ電線コイルの熱を放熱するための電線コイル樹脂成形工程の前加熱、あるいは成形中の加熱、あるいは成形後の加熱として、前記固定子を加熱する固定子加熱方法であって、電線コイルへの通電加熱と、固定子コアに対する誘導加熱とを、各々独立して行うことを特徴とする。
(2)(1)に記載する前記固定子コアの中心部の内周面に対向する内径式誘導加熱コイル、または前記固定子コアの外周面に対向する外径式誘導加熱コアのうち、少なくとも1つを備えることを特徴とする。
(4)(2)または(3)に記載するコイル加熱方法において、前記誘導加熱コイルが、前記固定子コアの両端より所定距離はみ出ていることを特徴とする。
(6)(5)に記載する固定子加熱方法において、前記誘導加熱を開始した後、前記固定子コアが所定の温度になったとき、または、所定時間経過したときに、前記通電加熱を開始することを特徴とする。
(7)(5)に記載する固定子加熱方法において、前記固定子コアが、前記電線コイルのアニール温度(内部応力緩和温度)の1/5以上2/3以下の温度になったときに、前記通電加熱を開始することを特徴とする。
(1)に記載する固定子加熱方法によれば、電線コイルに対する通電加熱と、固定子コアに対する誘導加熱とを異なる電力で行っているので、電線コイルと固定子コアに対して各々最適な加熱条件を与えることができる。特に、電線コイル部位間の温度バラツキ、電線コイルと固定子コアとの温度バラツキ、固定子コアが板材を積層して構成されているため、発生する固定子コア間での温度バラツキ等は、加熱工程の初期段階で発生すると、発生した温度バラツキを是正するには多くの時間がかかってしまう。従って、初期段階から、電線コイル部位間等にできるだけ温度バラツキを発生しないように、電線コイル及び固定子コアを各々加熱していく必要がある。
特に、両側から加熱することにより、加熱時間を更に短縮することができる。具体的には、一方だけの誘導加熱コイルを用いたときと比較して、両方の誘導加熱コイルを用いると1.5倍昇温速度を上げることができる。特に、固定子コアの内外径差が50mmを超える場合には、片方のみでは、板内を伝熱していく距離が長いことで、加熱時間が長くなってしまうので、両側から誘導加熱することによる効果は大きい。
さらに、昇温速度を上げるだけでなく、片側のみから加熱した場合に比べ、反対の端部から熱が放熱されることがなくなり、両側から加熱すると平板内での温度のバラツキも低減することができる。
さらに、(4)の方法によれば、積層板の端部により多くの熱を与えることができるので、積層板の端部と中心部との温度のバラツキを低減して、固定子コア全体温度をより均一化することができる。
特に、固定子コアの熱容量は、電線コイルの熱容量より大きいので、熱容量が大きい固定子コアに囲まれたスロット部の電線コイルにおいて、先行して固定子コアを誘導加熱することにより、電線コイルへの通電加熱を行うときに、既に固定子コイルが一定温度に達していれば、電線コイルから固定子コアへ熱が奪われることが抑制できるため、電線コイル部位間での温度のバラツキを初期状態から減らすことができ、全体の加熱時間を大幅に短縮することができる。
電線コイルを固定子コアに装着する時あるいは電線製造時に内部に残留する、内部応力を緩和(アニール)する必要がある。アニールを短時間で行うためには、例えば、150℃以上に加熱して、10〜60秒でアニールする方法がある。
電線コイルを効率よく150℃〜200℃の所定の温度まで均一に加熱するためには、固定子コアへの誘電加熱により、固定子コアの温度が、150℃〜200℃の所定の温度の1/5〜2/3の温度になったときに、電線コイルへの通電加熱を開始すると良い。
電線コイルは、250℃以上に加熱するとエナメル層が損傷する危険がある。そのため、例えば、200℃以下の温度で加熱を中止するようにする。一方、前述のアニール条件では、電線コイルへのアニール温度は電線コイルの全ての部位を150℃以上昇温する必要がある。
短時間でアニール温度に電線コイルを均一に加熱することは、固定子コアへの誘電加熱により、固定子コアを所定の温度に加熱したときに、電線コイルへの通電加熱を開始することにより、初めて達成できることである。
図1に、一般的な固定子巻線分布(分布巻き)の形態と固定子加熱装置を断面図で示す。中空形状の固定子コア11は、透磁率600〜1200程度のケイ素鋼(スチール系)の平板が積層されて構成される。中空形状の固定子コア11の内面には、複数のスロット形状が形成されている。各組のスロットには、巻線コイル12が巻かれている。図では、巻線コイル12の中央部は、固定子コア11に隠れており、巻線コイルエンドのみ表れている。
モータの製造工程としては、固定子に対して、ワニス含浸処理、または樹脂成形を行うのであるが、いずれの場合にも、固定子を構成する巻線コイルと固定子コアの内、特に巻線コイルを均一に加熱しておくことが望まれる。
内径式誘導加熱コイル14及び外径式誘導加熱コイル13には、各々図示しない高周波電源回路により、45KHz、200V、20KWの電力の範囲で調整し供給される。誘導加熱コイルに供給する高周波は、本実施例では45KHzを使用しているが、誘導加熱コイルに供給する高周波は、10〜100KHzの範囲であれば良い。
巻線コイル12の端子付部12aは、端子押さえ16により、通電加熱用端子17に接続されている。通電加熱端子17には、図示しない通電用電源回路により、200V、60KWの電力の範囲で調整し供給される。
このように、本実施例では、誘導加熱コイルへの電力と、通電加熱用電力とを各々独立して供給しているので、内径式誘導加熱コイル14及び外径式誘導加熱コイル13へ供給する誘導加熱電力を20KWの高周波電力とし、巻線コイル12に通電する通電加熱電力を60KW電力としているように、各々最適な電力を選ぶことができる。
内径式誘導加熱コイル14に高周波電力を印加すると磁界が発生し、固定子コア11の積層されている平板の内周側の部分に渦電流が発生して、熱が発生する。積層された平板同士の間にはコーティング層や空気層が存在するため、平板間は断熱傾向で伝熱は悪い。平板内においては、徐々に外側へと加熱され、昇温される。
同様に、外径式誘導加熱コイル13に高周波電力を印加すると磁界が発生し、固定子コア11の積層されている平板の外周側の部分に渦電流が発生して、熱が発生する。積層された平板同士の間にはコーティング層や空気層が存在するため、平板間は断熱傾向で伝熱は悪い。平板内においては、徐々に内側へと加熱され、昇温される。
一方、巻線コイル12へは、通電加熱用電力が印加されることで自己発熱し、全体がほぼ均一に加熱されようとする。
このように、内径式誘導加熱コイル14及び外径式誘導加熱コイル13は、直接固定子コア11のみ加熱し、また、通電加熱は、直接巻線コイル12のみ加熱する。ただし、巻線コイル12と固定子コア11との間は、当然伝熱し合う関係である。
実線で示したのが、固定子コア11の温度上昇曲線である。実線B1,B2で示したのが、固定子コア11の温度上昇曲線である。実線B1は、固定子コア11の全域における最も高い温度を示す部位である。実線B2は、固定子コア11の全域における最も低い温度を示す部位である。
本実施例では、誘導加熱コイルへの電力と、通電加熱用電力とを各々独立して供給しているので、誘導加熱コイルへの電力供給とは無関係に、通電加熱用電力の供給を停止することができる。
一方、誘導加熱は、固定子コア11に渦電流を発生させて加熱するので、固定子コア11の表面近くの内部しか加熱できないため、徐々に更に内部まで伝熱してゆくのに時間がかかり、150℃までなるのに、40秒以上必要とする。固定子コア11の平均温度が150℃を越えると、内径式誘導加熱コイル14及び外径式誘導加熱コイル13への高周波電力の印加を停止する。
本実施例では、固定子コア11に対して、内径式誘導加熱コイル14及び外径式誘導加熱コイル13とで、同時に誘導加熱しているので、徐々に固定子コア11が加熱されるため、巻線コイル12から固定子コア11に奪われる熱が減少するため、巻線コイル12の全域における温度バラツキが低減される。そして、固定子コア11の平均温度が150℃を越えて誘導加熱も停止した後は、徐々に熱が下がってゆく。そして、96秒以降の数分間の均熱養生で、巻線コイル12も固定子コア11も共に、平均温度120℃付近となり、両者の温度バラツキも小さくなって、目標値である120℃±5℃の範囲に入る。
均熱養生では、バラツキが少し低減できる。均熱養生は、熱的に遮蔽した保温空間で行っても良いし、冬場等は、全体を少し加熱した保温空間で行っても良い。
第2実施例または第3実施例のように、内径式誘導加熱コイル14または外径式誘導加熱コイル13のいずれか一方のみの誘導加熱コイルを用いた場合の作用について図5に基づいて説明する。
図5の点線A1,A2と実線B1,B2との意味は図4と同じである。誘導加熱コイルが片方のみなので、固定子コア11の温度上昇は、図4と比較してかなり緩やかになる。固定子コア11の平均温度が150℃を越えるのは、加熱開始から90秒後と第1の実施例よりも時間がかかるが、従来の方法と比較すれば、大幅に短い時間で対処できる。
である。誘導加熱は、図4と同様に、固定子コア11の平均温度が150℃を越えた時点で停止している。通電加熱も図4と同様である。
第2及び第3の実施例においては、養生時間を第1の実施例より、時間をかけることで、目標温度範囲である120℃±5℃に入ることができる。
また、外径式誘導加熱コイル13及び内径式誘導加熱コイル14は、固定子コア11の端部より所定距離はみ出ている。
これにより、はみ出した分の誘導コイルによる誘導電流が固定子コアの両端部により大きく作用するため、固定子コアの両端部を中央部より多く加熱することができる。
本実施例では、はみ出しの所定量は、1mm以上16mm以下が有効であることを、実験的に確認している。
中央部に対して両端部をより多く加熱することにより、通常両端部から放熱されることにより生じる温度のバラツキを低減することができるのである。
一方、固定子コア11の中央部は、両端部に比べて熱がこもるので、少なく加熱することにより、同様にバラツキを低減することができる。
また、誘導加熱コイルが、固定子コア11の両端より所定距離はみ出ているので、固定子コア11の両端部を更により多く加熱できるため、固定子コア11の端部と中央部との温度のバラツキを低減することができる。
一方、固定子コア11の中央部は、両端部に比べて熱がこもるので、少なく加熱することにより、同様にバラツキを低減することができる。
すなわち、始めに、巻線コイル12に通電加熱用電流を流さずに、内径式誘導コイル14及び外径式誘導コイル13のみ通電している。これにより、固定子コア11の温度B1,B2のみ上昇する。そして、固定子コア11の平均温度が、例えば、アニール条件として、アニール温度である150℃を超えた所定の温度TMの1/5〜2/3の範囲内の所定の温度になったときに、通電加熱電流の通電を開始する。図中Tで示したタイミングである。固定子コア11が既に暖められているので、巻線コイル12を加熱したときに、巻線コイル12から固定子コア11に奪われる熱が少ないため、短時間で巻線コイル12はアニール温度である150℃まで加熱され、かつ、巻線コイル12の温度バラツキを低減することができる。
本実施例では、通電加熱電流の通電タイミングを固定子コア11の温度を測定して行っているが、固定子が一定の形状であれば、時間経過だけで制御しても良い。
特に、誘導加熱を開始した後、固定子コアが所定の温度になったとき、または、所定時間経過したときに、通電加熱を開始するので、巻線コイル12に通電するタイミングを、多種多形態の固定子に応じた固定子コア11の温度状態に合わせて設定できるため、多種多形態の固定子の巻線コイル12の部位による温度バラツキを低減することができる。
従来、アニール温度の加熱は、巻線コイル12の最も低い部位の温度に対して所定の時間保持することで保証する必要があり、大きなバラツキがあったり、あるいは一定温度にできる炉であっても、下限温度保証と加熱時間を減らすため、約100℃で数十分間の別工程で行われることが多かった。
しかし、本実施例によれば、巻線コイル12の加熱を精度良く制御できるので、事前処加熱としての加熱を高温にすることで短時間で済むため、従来の1.5倍の温度のアニール加熱を同時に行えるため、全体工程数を短縮し、かつ短時間で行うことができる。
例えば、本実施例では、目標温度を120℃プラスマイナス5℃としているが、120℃という数値は、コイルの大きさ、成形方法、ワニスの種類等により決定される事項であり、ケースバイケースで決定されるものである。しかし、プラスマイナス5℃という範囲は、いずれの成形方法を採用したとしても、ほぼ十分な範囲として採用できる数値である。
また、加熱パターンにしても、本実施例では、誘導・通電は各々1回だけのオン・オフで行っているが、何回かに分けて加熱しても良く、あるいは通電加熱中は誘導加熱を停止したりしても良い。
また、本実施例では、アニール温度として150℃を採用しているが、アニール温度も、巻線コイルのコイル径、コイルの大きさ等により決定される事項である。
また、本実施例では、固定子において、電線コイルとしては、一般的な巻線分布巻き形態のものを使用しているが、集中巻き形態でも良いし、あるいは、カセット式コイル形態等を使用しても良い。
また、固定子コアとして、本実施例では、電磁鋼板積層形態について説明したが、圧粉化したブロック形態等のケースを使用しても良い。
12 巻線コイル
13 外径式誘導加熱コイル
14 内径式誘導加熱コイル
Claims (7)
- 固定子コアに電線コイルが装着された固定子に対して、前記電線コイル間に絶縁樹脂を充填成形することにより前記電線コイルを固定し、かつ電線コイルの熱を放熱するための電線コイル樹脂成形工程の前加熱、あるいは成形中の加熱、あるいは成形後の加熱として、前記固定子を加熱する固定子加熱方法において、
前記電線コイルへの通電加熱と、前記固定子コアに対する誘導加熱とを、各々独立して行うことを特徴とする固定子加熱方法。 - 請求項1に記載する固定子加熱方法において、
前記固定子コアの中心部の内周面に対向する内径式誘導加熱コイル、または前記固定子コアの外周面に対向する外径式誘導加熱コアのうち、少なくとも1つを備えることを特徴とする固定子加熱方法。 - 請求項1または請求項2に記載する固定子加熱方法において、
前記固定子コアが積層板により構成され、
前記誘導加熱を行う誘導加熱コイルに関し、前記積層板の積層方向中心部に対向する位置におけるコイル密度を、前記積層板の端部に対向する位置におけるコイル密度より低くすることにより、前記積層板の積層方向中心部は、両端部より少ない熱を与えられることを特徴とする固定子加熱方法。 - 請求項2または請求項3に記載する固定子加熱方法において、
前記誘導加熱コイルが、前記固定子コアの両端より所定距離はみ出ていることを特徴とする固定子加熱方法。 - 請求項1に記載する固定子加熱方法において、
前記誘導加熱を、前記通電加熱に対して、時間的に先行して行うことを特徴とする固定子加熱方法。 - 請求項5に記載する固定子加熱方法において、前記誘導加熱を開始した後、前記固定子コアが所定の温度になったとき、または、所定時間経過したときに、前記通電加熱を開始することを特徴とする固定子加熱方法。
- 請求項5に記載する固定子加熱方法において、
前記固定子コアが、前記電線コイルのアニール温度の1/5以上2/3以下の温度になったときに、前記通電加熱を開始することを特徴とする固定子加熱方法。
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