JP2008072782A - モータ駆動装置、及び、モータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動装置、及び、モータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ステッピングモータの停止時に、所定の分解能よりも細かい分解能で制御することにより、理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正するモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】
本願発明のモータ駆動装置100は、ステッピングモータを第1の分解能でマイクロステップ制御するモータ駆動装置であって、ステッピングモータの理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正する。モータ駆動装置100は、ステッピングモータを停止させる位置が、補正が必要か否かを判定し、補正が必要と判定した場合に、第1の分解能より細かい第2の分解能でステッピングモータの停止制御を行うことで、停止位置を理論上の停止位置に近づける。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動装置に関し、特に、ステッピングモータの停止位置精度を向上させる技術に関する。
従来から、印刷装置における印刷媒体の搬送には、紙送りモータとしてステッピングモータが用いられることが多い。このようなステッピングモータは、複数のステータ(電磁石)と、ロータ(永久磁石)からなり、励磁するステータを順番に切り換えてゆくことによって、任意の回転方向に任意のステップだけロータを回転させることができる。
ステッピングモータにおけるロータの回転は、印刷媒体を搬送するためのローラーの回転に変換されるため、ローラー回転角は、ロータの回転角に比例する。従って、同外径のローラーを用いる場合、ロータの回転角の分解能が高いほど、印刷媒体を小刻みに搬送することができる。そのため、一般的には、ロータの回転角の分解能が高いステッピングモータを有する印刷装置ほど、高精度の印刷を行うことができる。
そこで、従来から、ステッピングモータにおけるロータの回転角の分解能を高める技術が開発されている。例えば、ステッピングモータに取り付けるステータの個数を増加させれば、ロータの回転角の分解能は高くなる。
しかしながら、ステータの個数を増加させることにより、製造コストは上がることになる。これを避けるため、各ステータに供給する電流の強度を段階的に制御するマイクロステップ駆動のステッピングモータが開発されるようになった。マイクロステップ駆動のステッピングモータは、従来のステッピングモータと比較して、ステータの個数を増加させずに、高分解能のロータの回転角を実現する。例えば、特許文献1には、マイクロステップ駆動のステッピングモータを制御して、印刷媒体を搬送させる方法が記載されている。
特開2000−272190号公報
しかしながら、実際には、マイクロステップ駆動のステッピングモータでは、ステータにおける巻線構造の違いや、ドライバ等の様々な原因により、ロータを停止させる位置の精度(以下では、停止位置精度とよぶ)が低い位置が存在する。
そこで、本発明の目的は、マイクロステップ駆動のステッピングモータにおいて、ロータの停止位置精度を向上させるための技術を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明では、ステッピングモータを所定の分解能でマイクロステップ制御するモータ駆動装置において、ステッピングモータの停止時に、所定の分解能よりも細かい分解能で制御することにより、理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正する。
具体的には、上記モータ駆動装置は、ステッピングモータを第1の分解能でマイクロステップ制御するモータ駆動装置であって、前記ステッピングモータの理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正する誤差補正手段と、停止させる位置が、補正が必要か否かを判定する判定手段と、を備え、前記誤差補正手段は、前記判定手段が補正が必要と判定した場合に、前記第1の分解能より細かい第2の分解能で前記ステッピングモータの停止制御を行うことで、停止位置を理論上の停止位置に近づける、ことを特徴とする。
なお、以下に、本発明の具体的な実施の形態について説明するが、そこで挙げた構成は、可能な限りの組み合わせの自由度を有し、その組み合わせのいずれもが発明を構成するものとする。すなわち、以下に説明する実施形態から一部の構成を適宜に削除した形態も、本発明の他の実施形態となり得る。また、以下において具体的に示される構成は、いずれも、機能において同一とされる上位概念のなかの一下位概念に過ぎないものである。
本発明のモータ駆動装置によれば、マイクロステップ駆動のステッピングモータにおいて、ロータの停止位置精度を向上させることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に適用されるモータ駆動装置100は、例えば、マイクロステップ駆動のステッピングモータである。モータ駆動装置100は、図1に示すように、制御部101、モータ制御部102、紙送り機構103、ROM105、RAM106、操作部107、等から構成される。モータ駆動装置100は、紙送り機構103を制御して、印刷媒体を小刻みに搬送する機能を有する。具体的には、紙送り機構103にモータ104を設け、モータ104内部のロータの回転を、上述したローラーの回転に変換することにより印刷媒体を搬送する。
また、モータ駆動装置100は、所定の搬送量(1ステップの搬送量)、又は、所定の搬送量の1/2の搬送量で、印刷媒体を搬送することができる。マイクロステップ駆動によるステッピングモータの制御において、印刷媒体の理論上の搬送停止位置と実際の搬送停止位置とに誤差が生じる場合がある。モータ駆動装置100は、この誤差を補正する必要がある場合に、1/2の搬送量で印刷媒体を搬送することで、搬送停止位置を理論上の搬送停止位置に近づける。
さらに、モータ駆動装置100は、ロータ起動時において、所定の搬送量で印刷媒体を搬送開始できるようにロータの相合わせを行う。
このようなモータ駆動装置100は、例えば、インクジェット方式或いはインパクトドット方式等で印刷を行うシリアルプリンタに内蔵される。インクジェット方式のプリンタに、モータ駆動装置100が内蔵される場合、プリンタは、筐体内にインクを充填したカートリッジを複数本備え、このインクを印刷用紙等の印刷媒体に押し出すことで印刷を行う。ここで、インクの色は、例えば、黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色であり、これらの色を組み合わせることで種々の色を表現できるようになっている。
ただし、プリンタの印刷方式は、これに限られない。例えば、モノクロプリンタであってもよい。
制御部101は、モータ駆動装置100における各種処理を制御する。制御部101は、各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、等を含む。
モータ制御部102は、印刷媒体を搬送させる紙送り機構103に備わるモータ104を制御するためのモータドライブ回路を含む。モータ制御部102は、制御部101から供給された信号に応じて、モータ104を通常の分解能で制御する信号、或いは、通常の2倍の分解能で制御する信号、等をモータ104に供給する。
紙送り機構103は、印刷媒体を搬送するローラーや、ローラーを制御するモータ104、等を含む。紙送り機構103は、モータ104の回転をローラーの回転に変換し、印刷媒体を搬送する。
モータ104は、図2に示すような、固定された4つのステータ(電磁石)108A、108B、108C、108Dと、回転軸110に取り付けられたロータ(永久磁石)109とを備え、各ステータ108A(A相)、108B(B相)、108C(A相)、108D(B相)に供給する電流の強度を段階的に制御するマイクロステップ駆動のステッピングモータである。モータ104は、励磁するステータ108A、108B、108C、108Dを、順番に切り換えることによって、CW(時計回り)方向、或いは、CCW(反時計回り)方向に、任意のステップだけロータ109を回転させることができる。
具体的なマイクロステップ駆動によるロータ109の制御方法を、図3(A)を参照して説明する。図3(A)は、ロータ109の位置(ロータ109の一端を基準とする)を示す図である。図3(A)に示す円の中心は、図2の回転軸110の位置に対応する。円周上の各白丸は、図2に示すステータ108A〜Dを励磁させた場合における、ロータ109の理論上の位置を示す。ロータ109の位置に応じて、ステータス番号を付し、円周外に示す。ここで、図2に示すステータ108Aは、例えば、図3(A)のステータス番号56方向に、ステータ108Bは、ステータス番号8方向に、ステータ108Cは、ステータス番号24方向に、ステータ108Dは、ステータス番号40方向にあるものとする。
マイクロステップ駆動によるロータ109は、ステータ108A、ステータ108Bに供給する電流の強度を1:1にして励磁させると、ロータ109は、ステータ108Aとステータ108Bの中間位置で停止する(ステータス番号0)。続いて、ステータ108A、ステータ108Bに供給する電流の強度を約1:2にして励磁させると、ロータ109は、ステータス番号0の位置から、1ステップ分の角度(この例では22.5度)CW方向に回転して停止する(ステータス番号4)。なお、通常時の搬送の場合は、1ステップで、ステータス番号を4ずつ増加させるものとする。続いて、ステータ108Bのみを励磁させると、ロータ109は、ステータス番号4の位置から、1ステップ分の角度CW方向に回転して停止する(ステータス番号8)。以上のような方式(以下では、W1−2相励磁方式とよぶ)で、ステータ108A、108B、108C、108Dを順次、励磁させることで、ロータ109は、1ステップ分の角度ずつCW方向に回転する。
もちろん、ステータ108A、108B、108C、108Dを励磁させる順序を逆にすれば、ロータ109の回転させる方向を、CCW方向にすることができる。
しかしながら、ロータ109を停止させる時に、実際には、ロータ109の位置は、図3(A)に示す白丸の位置と一致しない場合がある。例えば、ステータス番号12、28、44、60の位置にロータ109を停止させるために、モータ107に所定のパルス信号を供給すると、ロータ109の停止位置は、白丸の位置と大きくずれる(例えば、ロータ109は、黒丸の位置で停止する)ことが統計的に知られている。この特性は、ロータ109の個体差によるものではなく、設計上共通して見られる特性である。
このときのずれ(以下では誤差Aとよぶ)を軽減させるために、モータ駆動装置109は、補正を行う機能を有する。具体的には、モータ駆動装置109は、ロータ109の停止時に、図3(B)に示すように、ロータ109の回転角の分解能を2倍にする。すなわち、ロータ109は、図3(A)における1ステップ分の角度の1/2の角度(この例では11.25度)ずつCW方向に回転する。
具体的には、ロータ109は、ステータ108A、ステータ108Bに供給する電流の強度を1:1にして励磁させると、ロータ109は、ステータ108Aとステータ108Bの中間位置で停止する(ステータス番号0)。続いて、ステータ108A、ステータ108Bに供給する電流の強度を約3:4にして励磁させると、ロータ109は、ステータス番号0の位置から、1ステップ分の角度(この例では11.25度)CW方向に回転して停止する(ステータス番号2)。なお、停止時或いは起動時の搬送の場合、1ステップで、ステータス番号を2ずつ増加させるものとする。続いて、ステータ108A、ステータ108Bに供給する電流の強度を約1:2にして励磁させると、ロータ109は、ステータス番号2の位置から、1ステップ分の角度(この例では11.25度)CW方向に回転して停止する(ステータス番号4)。以上のような方式(以下では、2W1−2相励磁方式とよぶ)で、ステータ108A、108B、108C、108Dを順次、励磁させることで、ロータ109は、W1−2相励磁方式の2倍の分解能でCW方向に回転する。
しかし、ロータ109の回転角の分解能を2倍にしても、ロータ109の実際の停止位置が理論上の停止位置(白丸の位置)と一致するとは限らない。例えば、ステータス番号10、12、26、28、42、44、58、60の位置にロータ109を停止させるために、モータ104を制御しようとすると、ロータ109は、理論上の停止位置(白丸の位置)とずれる(例えば、ロータ109は、黒丸の位置で停止する)可能性が高い。しかしながら、このときの理論上の位置(白丸の位置)と実際にロータ109が停止した位置(黒丸の位置)との誤差Bは、図3(A)の誤差Aと比較して、比較的小さくなる傾向がある。
そのため、モータ駆動装置100は、ステータス番号12、28、44、60の位置に、ロータ109を停止させる場合は、ロータ109の回転角の分解能を2倍にし、予測される誤差Aが軽減されるように、モータ104に所定のパルス信号を供給して補正を行う。
また、モータ駆動装置100は、ロータ109の起動時において、高精度に、通常の分解能でロータ109を回転させることができるように制御相合わせを行う機能を有する。具体的な制御相合わせ時の制御方法を、図4を参照して説明する。
通常、2相モータ(ロータ109)の停止安定点は、図4に示すステータス番号0、16、32、48の位置(実線)である。そのため、ロータ109の起動時には、ロータ109を上記いずれかの位置に配置させて制御相合わせを行う。
モータ駆動装置100は、上述した方法でロータ109を停止させているため、ロータ109を、精度よく停止安定点に配置させるためには、2W1−2相励磁方式でロータ109を制御した方が都合がよい。特に、ロータ109を、ステータス番号10、26、42、58の位置(実際の位置(黒丸))に停止させている場合、そのステータス番号の位置に対応した制御相合わせを行う。
図1に戻って、ROM105は、モータ駆動装置100を制御するための各種データ、各種プログラム等をあらかじめ不揮発的に記憶する。例えば、ROM105には、図5に示すような、ロータ109の位置に応じてステータ108A〜Dに供給する電流の強度を示す値(A相、B相に供給する電流の強度の比)を格納したステータステーブル150が記憶される。また、例えば、上述したロータ109の停止時における駆動補正を行うためのプログラムや、図6(A)(B)に示すような、駆動補正を行う際に参照する補正値を格納した停止時補正テーブル200や起動時補正テーブル201等が記憶される。
RAM106は、CPUがプログラムを実行する際、ワークメモリとして用いられるものである。例えば、RAM106には、ロータ109の現在位置を示すステータス番号等を一時的に記憶する。
操作部107は、ユーザからの指示を受け付けるためのスイッチ等を備える。操作部107は、例えば、印刷開始の指示や、印刷設定の指示を受け付ける。
次に、上記モータ駆動装置100に実現される機能構成について、図7に示すブロック図を参照して説明する。
モータ駆動装置100上には、モータ駆動部300が構築される。
モータ駆動部300は、操作部107からの指示に従って、モータ駆動部300を制御し、紙送り機構103による印刷媒体の搬送を実行する。具体的には、モータ駆動部300は、印刷の指示を受け付けたときに、紙送り機構103内のモータ104に制御信号を供給し、印刷媒体の搬送を開始する。搬送開始時、モータ駆動部300は、RAM106からその時点でのモータ104の位置を取得し、起動時補正テーブル201及びステータステーブル150を参照して、制御相合わせのためのパルス信号をモータ104に供給する。その後、通常時の搬送では、モータ駆動部300は、ステータステーブル150を参照して、所定の分解能でモータ104を回転させる信号を、モータ104に供給する。その間、モータ駆動部300は、モータ104の位置に応じたステータス番号を、RAM106上で更新していく。搬送停止時には、モータ駆動部300は、停止時補正テーブル200及びステータステーブル150を参照して、目標停止位置に応じて、2倍の分解能でモータ104を回転させて、モータ104の実際の停止位置と理論上の停止位置の誤差を補正する。
次に、モータ駆動装置100が、モータ104を制御するためのモータ駆動処理について、図8、図9のフローチャートを参照して説明する。
モータ駆動装置100のモータ駆動部300は、操作部107や、外部に接続されたコンピュータ(図示せず)等からの印刷の指示を受け付けたときに、モータ駆動処理を開始する。
まず、モータ駆動部300は、モータ104を制御するための制御パラメータを取得する(ステップS101)。具体的には、モータ駆動部300は、操作部107から受け付けた指示に基づいて、ロータ109の目標停止位置を求め、この目標停止位置に対応するステータス番号をRAM106に記憶する。また、モータ駆動部300は、RAM106から、ロータ109の現在位置を示すステータス番号と、ロータ109の駆動方式(例えばW1−2相励磁方式)を指定するデータを、CPU内のレジスタに読み出す。
次に、モータ駆動部300は、ロータ109が現在停止している位置が、ステップS101で指定された駆動方式で駆動可能な位置であるか否かを判別する(ステップS102)。具体的には、モータ駆動部300は、ロータ109の現在の停止位置を示すステータス番号が記憶されているRAM106上のアドレスを、CPU内のレジスタに読み出す。そして、モータ駆動部300は、ROM105内の起動時補正テーブル201から、先にレジスタに読み出したステータス番号に対応する補正ステップ数を、RAM106に読み出す。ここで、RAM106に読み出した補正ステップ数が0である場合(ステップS102;Yes)、指定された駆動方式で駆動可能であり、モータ駆動部300は、処理をステップS104に移行させる。一方、RAM106に読み出した補正ステップ数が0以外である場合(ステップS102;No)、指定された駆動方式で駆動不可能であり、モータ駆動部300は、処理をステップS103に移行させる。
ステップS103では、モータ駆動部300は、ステップS102でRAM106に読み出した補正ステップ数を、ロータ109の起動時に必要なステップ数とする(ステップS103)。具体的には、モータ駆動部300は、RAM106に読み出した補正ステップ数をCPU内のレジスタに読み出す。
その後、モータ駆動部300は、処理をステップS104に移行させる。
ステップS104では、モータ駆動部300は、ロータ109の目標停止位置が補正必要か否かを判別する(ステップS104)。具体的には、モータ駆動部300は、ROM105内の停止時補正テーブル200から、ステップS101で求めた目標停止位置に対応する補正ステップ数を、RAM106に読み出す。ここで、RAM106に読み出した補正ステップ数が0である場合(ステップS104;No)、ロータ109を目標停止位置に補正せずに停止させるため、モータ駆動部300は、処理をステップS106に移行させる。一方、RAM106に読み出した補正ステップ数が0以外である場合(ステップS104;Yes)、ロータ109を目標停止位置に補正して停止させるため、モータ駆動部300は、処理をステップS105に移行させる。
ステップS105では、モータ駆動部300は、ステップS104でRAM106に読み出した補正ステップ数を、ロータ109の停止時に必要なステップ数とする(ステップS105)。具体的には、モータ駆動部300は、RAM106に読み出した補正ステップ数をCPU内のレジスタに読み出す。
その後、モータ駆動部300は、処理をステップS106に移行させる。
ステップS106では、モータ駆動部300は、モータ104を駆動するモータ割り込み制御を開始する(ステップS106)。
モータ割り込み制御を開始すると、図9に示すように、モータ駆動部300は、相合わせ補正を行う(ステップS107)。具体的には、モータ駆動部300は、ステップS103でRAM106に読み出した補正ステップ数分、ロータ109を、指定された駆動方式より分解能の高い駆動方式(ここでは、相励磁方式2W1−2方式)でCW方向に回転させるための制御信号を、ステータステーブル150を参照して、モータ制御部102へ供給する。このとき、モータ制御部102は、供給された制御信号に応じたパルス信号をモータ104へ供給する。これにより、ロータ109は、指定された駆動方式(ここでは、相励磁方式W1−2方式)で駆動可能な位置まで回転する。
例えば、ロータ109の現在位置が、図4に示すステータス番号58の位置である場合、モータ駆動部300は、図6(B)に示す起動時補正テーブル201から読み込んだ補正ステップ数「3」分、ロータ109を相励磁方式2W1−2方式で回転させる。すなわち、ロータ109は、ステータス番号0の位置まで回転する。これにより、モータ駆動部300は、その後、ロータ109を、相励磁方式W1−2方式で駆動可能になる。
図9に戻って、ステップS107で相合わせ補正を行った後、モータ駆動部300は、ステップS101で指定された駆動方式(ここでは、相磁励方式W1−2方式)でロータ109を駆動する(ステップS108)。具体的には、モータ駆動部300は、ROM105の格納されたステータステーブル150を参照して、ロータ制御部102に制御信号を供給する。このとき、モータ制御部102は、供給された制御信号に応じたパルス信号をモータ104へ供給する。これにより、ロータ109は、指定された駆動方式(ここでは、相励磁方式W1−2方式)で駆動可能な範囲内で回転する。
例えば、ステップS107で相合わせ補正直後のロータ109の位置が、図3(A)に示すステータス番号0の位置であり、ステップS101で算出した目標停止位置が、ステータス番号44の位置である場合、モータ駆動部300は、ステップ数「10」分、モータ109を回転させる制御信号をモータ制御部102に供給する。このとき、ロータ109は、ステータス番号0からステータス番号40まで、相励磁方式W1−2方式で回転する。
図9に戻って、ステップS108でロータ109を駆動後、ロータ駆動部300は、停止位置補正を行う(ステップS109)。具体的には、ロータ駆動部300は、ステップS105でRAM106に読み出した補正ステップ数を追加したステップ数分、ロータ109を、指定された駆動方式より分解能の高い駆動方式(ここでは、2W1−2相励磁方式)でCW方向に回転させるための制御信号を、ステータステーブル150を参照して、モータ制御部102へ供給する。このとき、モータ制御部102は、供給された制御信号に応じたパルス信号をモータ104へ供給する。これにより、ロータ駆動装置100は、相励磁方式W1−2方式で駆動してロータ109を停止させる場合よりも、高い停止精度を実現できることが多い。
例えば、ステップS108でロータを駆動後、ロータ109の位置が、図3(B)に示すステータス番号40の位置である場合、モータ駆動部300は、理論上のステータス番号44へモータ109を回転させるために、ステップ数「2」にステップ数「−1」を追加して、ステップ数「1」分、モータ109を回転させる制御信号をモータ制御部102に供給する。このとき、ロータ109は、ステータス番号40からステータス番号42まで、2W1−2相励磁方式で回転する。
ロータ駆動部300は、ステップS109後、モータ駆動処理を終了させる。
以上のモータ駆動処理を、モータ駆動部300が実行することにより、モータ駆動装置100は、ステッピングモータの停止時に、所定の分解能よりも細かい分解能で制御することにより、モータ104の理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正することができる。
また、モータ駆動装置100は、ロータ109の起動時と停止時に限定して、ロータ109の回転角の分解能を2倍にすることにより、通常時は高速にロータ109を回転させることができる。
さらに、モータ駆動装置100は、以上のモータ駆動処理を、少数のステータ108A〜Dを用いて実行するため、低コストで製造することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、ロータ109の起動時と停止時における回転角の分解能を、通常時の2倍としていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、起動時と停止時における回転角の分解能が通常時よりも細かければ、任意の分解能でよい。
また、上記実施形態では、モータ104の駆動方式は、W1−2相励磁方式、又は、2W1−2相励磁方式としていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、2−2相励磁方式、1−2相励磁方式、4W1−2相励磁方式、等の駆動方式でモータ104を駆動するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、ロータ109の回転方向は、CW方向としていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、ロータ109の回転方向は、CCW方向でもよい。この場合、モータ駆動処理において、図8のステップS102、S103での処理は、図6(A)の起動時補正テーブル201のCCWの項目を参照して処理する。また、図8のステップS104、S105での処理は、図6(B)の停止時補正テーブル200のCCWの項目を参照して処理する。
また、上記実施形態では、ステータ108A〜Dを励磁させるときに参照するステータステーブル105には、A相、B相に供給する電流値の比を格納していた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、A相、B相に供給する実際の電流値や、所定の基準電流値に対する割合(%)を格納するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、モータ駆動装置100が実行する各種プログラムは、予め装置内部に記憶されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、上述の処理を実行させるためのプログラムの提供方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供可能である他、メモリカードなどの記録媒体に格納して配布してもよい。
本発明の実施形態に係るモータ駆動装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 ステッピングモータの概要を示す図である。 (A)は、ロータ停止時における、所定の分解能でステッピングモータを駆動した場合の、ロータの位置を示す図である。(B)は、ロータ停止時における、2倍の分解能でステッピングモータを駆動した場合の、ロータの位置を示す図である。 ロータ起動時における、ロータの位置を示す図である。 ステータステーブルのデータ構造を概念的に示した図である。 (A)は、停止時補正テーブルのデータ構造を概念的に示した図である。(B)は、起動時補正テーブルのデータ構造を概念的に示した図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動装置の機能構成図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動装置で実行されるモータ駆動処理のフローチャートを示した図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動装置で実行されるモータ割り込み制御処理のフローチャートを示した図である。
符号の説明
100…モータ駆動装置、101…制御部、102…モータ制御部、103…紙送り機構、104…モータ、105…ROM、106…RAM、107…操作部、108A〜D…ステータ、109…ロータ、110…回転軸、150…ステータステーブル、200…停止時補正テーブル、201…起動時補正テーブル、300…モータ駆動部。

Claims (9)

  1. ステッピングモータを第1の分解能でマイクロステップ制御するモータ駆動装置であって、
    前記ステッピングモータの理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正する誤差補正手段と、
    停止させる位置が、補正が必要か否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記誤差補正手段は、前記判定手段が補正が必要と判定した場合に、前記第1の分解能より細かい第2の分解能で前記ステッピングモータの停止制御を行うことで、停止位置を理論上の停止位置に近づける、
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記停止させる位置に基づいて、前記第1の分解能で駆動するステップ数が定められる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記判定手段は、前記ステッピングモータを停止させる位置毎に補正の要否が定められたテーブルに基づいて、補正が必要か否かを判定する、ことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記テーブルに定められた補正の要否は、前記第2の分解能で駆動する補正ステップ数で定められる、ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記第2の分解能は、前記第1の分解能の2倍である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記第1の分解能でのマイクロステップ制御は、W1−2相励磁方式であり、前記第2の分解能でのマイクロステップ制御は、2W1−2相励磁方式である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  7. ステッピングモータを第1の分解能でマイクロステップ制御するモータ駆動装置であって、
    前記ステッピングモータを前記第1の分解能で駆動可能に相合わせ補正する相合わせ補正手段と、
    前記ステッピングモータの現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    前記現在位置取得手段が取得した現在位置が相合わせ補正が必要な位置であるか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記相合わせ補正手段は、前記判定手段が相合わせ補正が必要と判定した場合に、前記第1の分解能より細かい第2の分解能で、前記ステッピングモータを前記第1の分解能で駆動可能な位置に回転させる、
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
  8. 前記第2の分解能は、前記第1の分解能の2倍である、
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. ステッピングモータを第1の分解能でマイクロステップ制御するモータ駆動装置におけるモータ駆動方法であって、
    制御装置が、前記ステッピングモータを停止させる位置の補正が必要か否かを判定する判定ステップと、
    制御装置が、前記ステッピングモータの理論上の停止位置と実際の停止位置との誤差を補正する誤差補正ステップと、を有し、
    前記誤差補正ステップは、前記判定ステップで補正が必要と判定した場合に、前記第1の分解能より細かい第2の分解能で前記ステッピングモータの停止制御を行うことで、停止位置を理論上の停止位置に近づける、
    ことを特徴とするモータ駆動方法。
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