JP2008070996A - 交通管制システム用通信装置、交通信号制御機、光ビーコン、車番読取装置、信号制御装置、情報提供装置 - Google Patents

交通管制システム用通信装置、交通信号制御機、光ビーコン、車番読取装置、信号制御装置、情報提供装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信データの属性を取得し、当該属性に応じて送信制御を行う交通管制システム用通信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】受信手段401Bは、交通信号制御機5からの通信データを受信する。また、受信手段401Cは、光ビーコン6からの通信データを受信する。属性取得手段421は、前記受信した通信データの属性を取得する。そして、送信制御手段431は、優先度テーブル432を参照し、当該属性に基づいて、当該受信した通信データの送信順序や送信タイミングを決定する。送信手段411Aは、前記決定した送信順序等に従って、前記受信した通信データを集約回線7に対して送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、交通管制システムにおいて、装置間でやりとりされる通信データを中継する交通管制システム用通信装置に関し、さらに前記交通管制システム用通信装置を内蔵する交通信号制御機、光ビーコン、車番読取装置、信号制御装置、及び情報提供装置に関する。
近年、交通管制システムでは、通信手順としていわゆるOSI参照モデルのネットワーク層(第3層)にインターネットプロトコル(以下、IPという。)を用いたネットワークシステムが普及してきている。
IPを採用した交通管制システムとしては、例えば、特許文献1が開示されている。
特許文献1に記載された1つの実施の形態によれば、ある通信回線が事故等によって切断された場合であっても、インターネットルーティング技術により、通信の迂回ルートを形成できるシステムが紹介されている。
交通管制システムの通信方式にIPを採用したものとしては、UD伝送方式が規格化されている。
そして、UD伝送方式を採用したネットワークシステムにおいて、装置間でやりとりされる通信データを中継する装置として、例えば、UD型回線対応ユニット(以下、中央ルータ)やUD形端末回線集約装置(以下、端末ルータ)等が規格化されている。
なお、UD形伝送方式におけるフォーマットや手順等、UD形伝送方式の運用ガイドラインや導入マニュアル、及び中央ルータや端末ルータ等の仕様の詳細については、社団法人新交通管理システム協会(以下、UTMS協会)から発行されている規格書に記載されている。
UD形伝送方式では、交通管制センターに中央ルータを、道路上に端末ルータをそれぞれ設置し、その間に1又は複数の通信回線(以下、集約回線)を設けて、当該端末ルータに複数の交通管制システム用端末装置(以下、端末装置)を接続することができる。
前記UTMS協会から発行されている規格書には、1本の集約回線の配下に多数の端末装置を接続する場合、各種端末装置のそれぞれに対して、最大でどの程度の通信帯域幅を割り当てれば良いかが規定されている。
前記通信帯域幅は、端末装置もしくは中央装置が同時に送信しうる通信データを全て同時に送信した場合(以下、ワーストケース)に、当該通信データを受信した装置が送信元の装置に対してaccept応答パケット(以下、アクセプト)を所定の応答タイムアウト時間内に返信しうるのに必要な値として算出されている。
なお、通信データを送信した後、前記応答タイムアウト時間を経過してもアクセプトが返信されない場合、通信データの送信元装置は、送信先装置に当該通信データが到達せず、何らかの通信異常(以下、フェール)が発生したものと認識する。
前記規格書によれば、例えば、集約回線として通信速度が9600bpsのアナログ回線を使用する場合、U形交通信号制御機については2600bps、UC形交通信号制御機については2300bps、光ビーコン(AMIS用)については1900bpsの通信帯域幅を割り当てることが推奨されている。
そして、ネットワークシステムを構築する場合には、1本の集約回線の配下に接続した端末装置の前記通信帯域幅の合計値が、集約回線の通信速度を超えないようにすることが求められている。
前記方法によって、1本の集約回線に接続できる端末装置の台数を算出した場合、例えば、U形交通信号制御機1台と光ビーコン(AMIS用)2台を接続することができる。
例えば、集約回線に直接接続された1台の端末ルータの配下に交通信号制御機1台と光ビーコン1台が接続されている場合において、端末ルータがこれらの端末装置から同時に通信データ受信した場合、端末ルータは、受信した複数の通信データを何らかの順番で1つずつ集約回線に送信する。
同様に、中央ルータがU形交通信号制御機宛ての通信データと光ビーコン宛ての通信データを同時に受信した場合、中央ルータは、受信した複数の通信データを何らかの順番で1つずつ集約回線に送信する。
特許第3456170号公報
この場合、端末ルータ及び中央ルータにおける前記通信データの送信順序は特に決められておらず、どちらを先に送信しても良いため、交通管制システムにおいて重要性の高い交通信号制御機用の通信データを優先的に送信させるということはできなかった。
そのため、光ビーコン用の通信データが同時に大量に送信された状態においては、交通信号制御機用の通信データに大幅な送信遅延が発生するという問題点があった。
そこで、通信データの属性に応じて、当該通信データの送信を制御する機能をルータに持たせることで、所定の属性を有する通信データの通信所要時間を必要限度とすることを目的とする。
本発明の交通管制システム用通信装置は、通信データを受信する少なくとも2つの受信手段と、通信データを送信する少なくとも2つの送信手段と、通信データの宛先ネットワークアドレスとゲートウェイの組み合わせに関する通信経路情報を格納するルーティング情報テーブルと、前記ルーティング情報テーブルに格納された通信経路情報に基づいて、前記受信手段が受信した通信データを送信するための送信手段を選択する送信選択手段と、前記受信した通信データの属性を取得する属性取得手段と、前記取得した属性に基づいて、前記受信した通信データの送信タイミング及び送信順序のうち少なくとも1つを決定する送信制御手段を有し、前記送信選択手段によって選択された送信手段は、前記決定した送信タイミング及び送信順序に従って前記受信した通信データを送信することを特徴とする(請求項1)。
この発明によれば、通信データの属性に基づいて送信タイミング及び送信順序のうち少なくとも1つを決定するため、所定の属性を有する通信データの通信所要時間を制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置は、属性毎に優先度を設定した優先度テーブルを有し、前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記優先度テーブルから優先度を取得し、前記取得した優先度に応じて前記通信データの送信タイミング及び送信順序のうち少なくとも1つを決定することを特徴とする(請求項2)。
この発明によれば、通信データの属性毎に優先度を設定することで、優先度に応じた送信タイミング及び送信順序のうち少なくとも1つを決定するため、所定の属性に応じて適切な優先度を設定しておくことで、所定の属性を有する通信データの通信所要時間を制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置は、属性毎に送信待ち時間を設定した送信待ち時間テーブルを有し、前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記送信待ち時間テーブルから送信待ち時間を取得し、前記取得した送信待ち時間の経過時点を前記通信データの送信タイミングとすることを特徴とする(請求項3)。
この発明によれば、通信データの属性毎に送信待ち時間を設定することで送信タイミングを決定するため、属性に応じて通信データの通信所要時間を制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置は、所定時間内における送受信データ量を設定した送受信データ量テーブルと、前記送受信データ量テーブルに送受信データ量を設定する送受信データ量設定手段を有し、前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記送受信データ量テーブルから送受信データ量を取得し、前記送受信データ量を用いて前記決定した優先度もしくは前記送信待ち時間を補正し、前記補正後の送信待ち時間もしくは優先度を基に、送信順序もしくは送信タイミングを決定することを特徴とする(請求項4)。
この発明によれば、所定時間内における送受信データ量を基に、前記優先度もしくは前記送信待ち時間を補正することができるため、属性に応じた通信データの通信所要時間を通信状況に応じてさらに適切に制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置は、所定時間内における送受信データ量を設定した送受信データ量テーブルと、前記送受信データ量テーブルに送受信データ量を設定する送受信データ量設定手段と、属性別の割当帯域幅を設定した割当帯域幅テーブルを有し、前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記送受信データ量テーブルから送受信データ量を取得するとともに、前記取得した属性を基に前記割当帯域幅テーブルから割当帯域幅を取得し、前記取得した送受信データ量及び前記取得した割当帯域幅に基づいて前記通信データの送信順序及び送信タイミングのうち少なくとも1つを決定することを特徴とする(請求項5)。
この発明によれば、属性毎に設定した割当帯域幅と、所定時間内における送受信データ量とを基に、通信データの送信順序及び送信タイミングのうち少なくとも1つを決定することができるため、属性に応じて割当帯域幅を変えることで、属性に応じた通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置における前記送受信データ量は、所定時間内における通信データの属性別総受信データ量、属性別総送信データ量、属性別平均受信データ量、属性別平均送信データ量、属性別総受信回数、属性別総送信回数、属性別平均受信回数、属性別平均送信回数、のうち少なくとも1つであることを特徴とする(請求項6)。
この発明によれば、本発明にかかる交通管制システム用通信装置が接続されているネットワークの構成に応じて、例えば送信側に応じて制御した方が良い場合には、送信データ量や送信回数を選択することができ、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置における前記属性は、通信データの通信プロトコルの種類を示すプロトコル種別、通信データの種類を示すデータ種別、通信データの送信元装置の種類を示す送信元装置種別、通信データの送信先装置の種類を示す送信先装置種別、通信データが応答を要求するものであるか否かを示す応答要求有無、通信データを受信した受信手段を示す受信手段識別番号、通信データを送信する送信手段を示す送信手段識別番号、通信データの送信元IPアドレス、通信データの送信元ポート番号、通信データの送信先IPアドレス、及び通信データの送信先ポート番号のうち少なくとも1つであること、
を特徴とする(請求項7)。
この発明によれば、本発明にかかる交通管制システム用通信装置が接続されている装置の種類等に応じて、例えば交通信号制御機の通信データが光ビーコンの通信データよりも優先して送信されるようにすることができ、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる。
また、本発明の交通管制システム用通信装置は、他の装置との通信可否を監視する通信可否監視手段と、動的ルーティング用情報を作成する動的ルーティング情報作成手段と、前記ルーティング情報テーブルに通信経路情報を設定する通信経路設定手段を有し、前記動的ルーティング情報作成手段は、前記他の装置との通信可否及びルーティング情報テーブルに基づいて、動的ルーティング用情報を作成し、前記送信手段は、前記作成した動的ルーティング用情報を他の装置に対して送信し、前記受信手段は、他の装置から動的ルーティング用情報を受信し、前記通信経路設定手段は、前記他の装置との通信可否、及び前記他の装置から受信した動的ルーティング用情報を用いて通信経路情報を決定し、前記決定した通信経路情報を前記ルーティング情報テーブルに設定することを特徴とする(請求項8)。
この発明によれば、動的ルーティング機能を有する交通管制システム用通信装置においても、属性に応じて通信データの送信タイミング等を決定できるため、通信経路が変更になった場合にも、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる。
また、本発明の交通信号制御機は、前記いずれかの交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする(請求項9)。
この発明によれば、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる交通管制システム用通信装置を交通信号制御機に内蔵して一体化することができるため、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができるとともに、設置工事を容易化、あるいは機器の低コスト化をすることができる。
また、本発明の光ビーコンは、前記いずれかの交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする(請求項10)。
この発明によれば、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる交通管制システム用通信装置を光ビーコンに内蔵して一体化することができるため、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができるとともに、設置工事を容易化、あるいは機器の低コスト化をすることができる。
また、本発明の車番読取装置は、前記いずれかの交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする(請求項11)。
この発明によれば、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる交通管制システム用通信装置を車番読取装置に内蔵して一体化することができるため、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができるとともに、設置工事を容易化、あるいは機器の低コスト化をすることができる。
また、本発明の信号制御装置は、前記いずれかの交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする(請求項12)。
この発明によれば、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる交通管制システム用通信装置を信号制御装置に内蔵して一体化することができるため、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができるとともに、機器の設置面積を省スペース化し、あるいは機器を低コスト化することができる。
また、本発明の情報提供装置は、前記いずれかの交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする(請求項13)。
この発明によれば、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができる交通管制システム用通信装置を情報提供装置に内蔵して一体化することができるため、属性に応じて、あるいはネットワークの構成等に応じて、通信データの通信所要時間をきめ細かく制御することができるとともに、機器の設置面積を省スペース化し、あるいは機器を低コスト化することができる。
以上のように本発明によれば、交通管制システム用通信装置が通信データの属性に基づいて送信順序や送信タイミングを決定するため、所定の属性を有する通信データの通信所要時間を制御することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る端末ルータを含む交通管制システムの構成の一例を示す概略図である。
図1において、1は交通管制センターに設置される信号制御装置であり、中央ルータ3、集約回線7、及び端末ルータ4を介して、交差点に設置された交通信号制御機5との間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記信号制御装置1と交通信号制御機5との間でやりとりされる通信データとしては、信号制御装置1が交通信号制御機5に対して青信号や赤信号の点灯時間等を指示する信号制御指令情報や、交通信号制御機5の信号実行履歴情報(以下、信号制御実行情報)等がある。
2は交通管制センターに設置される情報提供装置であり、中央ルータ3、集約回線7、及び端末ルータ4を介して、交差点に設置された光ビーコン6との間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記情報提供装置2と光ビーコン6との間でやりとりされる通信データとしては、光ビーコン6が車両(図示せず)に対して送信するための渋滞情報(以下、渋滞リンク情報)や、光ビーコン6が車両(図示せず)から受信した旅行時間情報(以下、車両情報)等がある。
ここで、例えば、交通信号制御機5が信号制御装置1宛ての通信データを端末ルータ4に対して送信した場合の前記通信データのデータフローについて説明する。
なお、中央ルータ3と端末ルータ4は、いわゆるIPルーティング機能を有するものとする。
まず、端末ルータ4は前記通信データに含まれる送信先IPアドレスを取得する。そして、IPルーティング機能により、当該送信先IPアドレスを有する装置が集約回線7の先に存在することを認識し、前記通信データを集約回線7に送信する。
次に、中央ルータ3は前記集約回線7に送信された通信データを受信する。そして、当該受信した通信データに含まれる送信先IPアドレスを取得する。そして、IPルーティング機能により、当該送信先IPアドレスを有する装置が自身に接続された信号制御装置1であることを認識し、前記通信データを信号制御装置1に送信する。
以上のフローにより、交通信号制御機5が送信した通信データは信号制御装置1に到達する。
次に、交通信号制御機5と光ビーコン6から通信データが同時に送信された場合の端末ルータ4における処理の手順を、図2に従って説明する。
図2は、本発明に係る交通管制システム用通信装置の機能ブロック構成図の一例である。
受信手段401Bは、交通信号制御機5からの信号制御実行情報を受信する。
また、受信手段401Cは、光ビーコン6からの車両情報を受信する。
そして、これらの情報をメモリ等の記憶手段(図示せず)に記憶する。
なお、本第1の実施の形態では、交通信号制御機5からの通信データと光ビーコン6からの通信データを受信する受信手段が異なるように記載してあるが、同一の受信手段で受信する構成となっていても良い。
すなわち、交通信号制御機5と光ビーコン6が同一のHUB等に接続され、当該HUBからの通信データを受信する受信手段を1つ設けておき、当該受信手段がこれら2つの端末装置からの通信データを受信しても良い。
そして、属性取得手段421は、前記受信した信号制御実行情報及び車両情報を前記記憶手段(図示せず)から読み出して、これらの属性をそれぞれ取得し、各通信データに関連付けて、前記記憶手段(図示せず)に記憶する。
取得する属性は、通信データの通信プロトコルの種類を示すプロトコル種別、通信データの種類を示すデータ種別、通信データの送信元装置の種類を示す送信元装置種別、通信データの送信先装置の種類を示す送信先装置種別、通信データが応答を要求するものであるか否かを示す応答要求有無、通信データを受信した受信手段を示す受信手段識別番号、通信データを送信する送信手段を示す送信手段識別番号、通信データの送信元IPアドレス、通信データの送信元ポート番号、通信データの送信先IPアドレス、及び通信データの送信先ポート番号のうち少なくとも1つである。
ここでは、属性として、通信データの種類を示すデータ種別を取得した場合について説明する。
ここにいうデータ種別とは、例えば、当該通信データがエンドアプリケーションメッセージであるのか、その他のアクセプト等のようなデータか、といった種類を指し、エンドアプリケーションメッセージの場合には、さらに前記信号制御実行情報や前記車両情報等といった当該メッセージの種類を指す。
データ種別としては、例えば、当該通信データが信号制御に関連するデータであるのか、車両感知器に関連するデータであるのか、といったカテゴリを示す種類であっても良い。
通常、エンドアプリケーションメッセージのうちどの種類のデータであるかについては、当該通信データに格納されているメッセージIDによって識別可能できる。
メッセージIDとは、複数のノード番号の組み合わせによって表現される通信データの種類を識別するための情報であり、データの種類毎に固有の前記複数のノード番号の組み合わせが割り当てられている。
メッセージIDは、通信データのうちメッセージIDが格納されたフィールドを参照する方法によって取得できる。
上記メッセージIDの詳細については、UTMS協会から発行されている規格書に記載されている。
そして、送信制御手段431は、記憶手段(図示せず)から通信データ毎に関連付けて記憶した属性を読み出し、記憶手段(図示せず)に予め記憶しておいた優先度テーブル432から前記読み出した属性に応じた優先度を取得する。
図3は、属性であるデータ種別毎の優先度を格納した優先度テーブル432を示す図である。
送信制御手段431は、交通信号制御機5から受信した通信データの属性は「信号制御実行情報」であるから、当該属性に対応した優先度として「高」を取得し、同様に、光ビーコン6から受信した通信データの属性は「車両情報」であるから、当該属性に対応した優先度として「標準」を取得する。
そして、送信制御手段431は、前記取得した優先度に応じて、優先度「高」の信号制御実行情報を先に、優先度「標準」の車両情報をその次に送信するという送信順序を決定する。
一方、送信選択手段491は、前記受信した信号制御実行情報及び車両情報に格納された送信先IPアドレスを取得し、前記取得した送信先IPアドレスを基にルーティング情報テーブル492を参照して、当該信号制御実行情報及び車両情報を送信する送信手段を選択する。
ここで、ルーティング情報テーブル492には、通信データの送信先となるIPアドレスもしくはIPアドレス群(以下、宛先ネットワークアドレス)と、当該宛先ネットワークアドレスに対応するゲートウェイの組み合わせを示す通信経路情報が1つ以上格納されている。
なお、ルーティング情報テーブル492に格納される通信経路情報は、宛先ネットワークアドレスを基に通信データを送信するための送信手段を選択しうる情報であれば、どのような形式であっても良い。
前記信号制御実行情報及び前記車両情報の送信先装置は、いずれも集約回線7の先に存在するから、送信選択手段491は、送信手段として送信手段411Aを選択し、前記選択された送信手段411Aが、前記送信制御手段431の決定した送信順序に従って、信号制御実行情報を先に、車両情報をその次に集約回線7に対して送信する。
このように、端末ルータ4が属性に応じて通信データの送信順序を決定することで、交通信号制御機5の送信する通信データを光ビーコン6の送信する通信データよりも先に送信することができる。
これにより、交通信号制御機5の通信データが信号制御装置1に到達するまでの通信所要時間を必要限度とすることができる。
また、上記の場合、1つ目の通信データを送信した後、2つ目の通信データを送信している最中に集約回線7が異常となる可能性があるが、端末ルータ4が優先度の高い通信データを先に送信することで、優先度の高い交通信号制御機5の通信データがフェールとなる確率を低くすることができる。
また、前記のように属性としてデータ種別を取得する場合、例えば、通信データがアクセプトである場合にはその他の通信データよりも優先度を高くして先に送信する方法も考えられる。
そのようにすれば、アクセプトの通信所要時間を必要限度とすることができるため、フェールが発生する確率を低くすることができる。
なお、前記送信制御手段431は、送信順序ではなく優先度に応じた送信タイミングを決定しても良い。
すなわち、例えば優先度が「高」の場合には即時送信、優先度が「標準」の場合は、500ms経過後に送信、優先度が「低」の場合は1000ms経過後に送信、などのように、優先度に応じた送信タイミングを決定する方法でも良い。
また、前記送信制御手段431は、優先度に応じて、送信タイミングと送信順序の双方を決定しても良い。
次に、第1の実施形態の他の形態として、属性取得手段421が、データ種別以外を属性として取得した場合について説明する。
前記属性のうちプロトコル種別は、通信データの採用する通信プロトコルの種類を示す。プロトコル種別としては、例えば、OSI参照モデルの4層(トランスポート層)に相当するTCPやUDP、5層以上に相当するFTP、TELNET、HTTPやDATEX−ASN等が相当する。
UD伝送方式の場合、交通管制システムにおけるシステムアプリケーションに関する情報はプロトコルとしてDATEX−ASNを採用しているから、例えば、DATEX−ASNの優先度を高く、その他のプロトコル種別の優先度を低く設定しておき、属性がDATEX−ASNである通信データを他の通信データよりも先に送信するといった方法が考えられる。
なお、上記DATEX−ASNの詳細については、UTMS協会から発行されている規格書に記載されている。
前記属性のうち送信元装置種別は、通信データを送信した送信元の装置の種類を示す。送信元装置種別としては、例えば、交通信号制御機、光ビーコン、車両感知器、交通情報板、車番読取装置、信号制御装置や情報提供装置等が挙げられる。
送信元装置種別の取得方法としては、例えば、送信元装置種別とIPアドレスの対応テーブル(図示せず)を保持しておき、通信データの送信元IPアドレスを基に前記対応テーブル(図示せず)から送信元装置種別を取得する方法等が考えられる。
また、通信データのデータ種別と装置種別との対応によって、通信データの送信元装置種別を取得する方法でも良い。
この場合、交通信号制御機や信号制御装置の優先度を高く、その他の装置の優先度を低く設定しておき、送信元装置種別が交通信号制御機や信号制御装置の通信データをその他の属性のものよりも優先して送信するといった方法が考えられる。
前記属性のうち送信先装置種別は、通信データを送信する送信先の装置の種類を示す。属性の取得方法や優先度の付与方法については、送信元装置種別の場合と同様の方法が考えられる。
前記属性のうち応答要求有無は、通信データを受信する装置が当該通信データに対するアクセプトを送信する必要があるか否かを示すものである。通常は、通信データに含まれる応答要求フラグが「オン」の状態であればアクセプトを送信する必要があり、応答要求フラグが「オフ」であればアクセプトを送信しなくても良い。
すなわち、応答要求フラグが「オン」なら応答要求「有」で、「オフ」なら「無」となる。
通常、応答要求有無が「有」の場合、送信先装置に対する通信データの到達確認が不要であることを示すから、当該通信データの重要性は低いと考えられる。
よって、応答要求有無が「有」であれば優先度を高く、「無」であれば低く設定しておき、応答要求有無が「有」の通信データをその他のものよりも優先して送信するといった方法が考えられる。
前記属性のうち受信手段識別番号は、端末ルータ4の有する複数の受信手段のうち、どの受信手段によって受信された通信データであるかを示すものである。受信手段401Aなら「1」、受信手段401Bなら「2」、受信手段401Cなら「3」等とすることができる。
例えば、端末ルータ4が図2のような機能ブロック構成の場合、受信手段401Bからの通信データは交通信号制御機5からの情報であり、受信手段401Bからの通信データは光ビーコン6からの情報であると分かっているから、属性が2の通信データの優先度を高く、3の優先度を低く設定しておくことで、交通信号制御機5からの通信データを優先して送信するという方法が考えられる。
前記属性のうち送信手段識別番号は、端末ルータ4の有する複数の送信手段のうち、どの送信手段によって送信されるべき通信データであるかを示すものである。属性の取得方法や優先度の付与方法については、受信手段識別番号の場合と同様の方法が考えられる。
前記属性のうち送信元IPアドレスは、受信した通信データに含まれる送信元IPアドレスを示すものである。
例えば、交通信号制御機5に割り当てられたIPアドレスの優先度を高く、光ビーコン6に割り当てられたIPアドレスの優先度を低く設定しておき、送信元IPアドレスが交通信号制御機5のものであれば、当該通信データをその他の属性のものよりも優先して送信するといった方法が考えられる。
前記属性のうち送信先IPアドレスは、受信した通信データに含まれる送信先IPアドレスを示すものである。属性の取得方法や優先度の付与方法については、送信元IPアドレスの場合と同様の方法が考えられる。
前記属性のうち送信元ポート番号は、OSI参照モデルの4層(トランスポート層)における、TCPもしくはUDPのポート番号であり、通信データの送信元のポート番号を示すものである。
例えば、交通信号制御機5が通信データを送信する際に使用するポート番号の優先度を高く、光ビーコン6が使用するポート番号の優先度を低く設定しておき、送信元ポートが交通信号制御機5のものであれば、当該通信データをその他の属性のものよりも優先して送信するといった方法が考えられる。
前記属性のうち送信先ポート番号は、OSI参照モデルの4層(トランスポート層)における、TCPもしくはUDPのポート番号であり、通信データの送信先のポート番号を示すものである。属性の取得方法や優先度の付与方法については、送信元ポート番号の場合と同様の方法が考えられる。
なお、本実施の形態では、属性としてデータ種別を採用し、優先度テーブルの属性項目をデータ種別のみとしているが、複数の属性を採用し、それぞれの組み合わせに応じた優先度を設定しても良い。
例えば、属性としてデータ種別に加えてプロトコル種別を採用し、プロトコル種別がDATEX−ASN以外の場合は一律に優先度を低くし、プロトコル種別がDATEX−ASNの場合にはデータ種別に応じて優先度を設定する方法等を用いても良い。
また、例えば、属性として応答要求有無と送信元IPアドレスを採用し、応答要求有無が「無」なら一律に優先度を低くし、応答要求有無が「有」の場合には送信元IPアドレスに応じて優先度を設定する方法等を用いても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態のシステム構成は図1と同一とし、通信データのデータフローも第1の実施の形態と同一とする。
まず、光ビーコン6から通信データが送信されてから、100ms経過後に、交通信号制御機5から通信データが送信された場合の端末ルータ4における処理の手順を、図4に従って説明する。
図4は、本発明に係る端末ルータ4の機能ブロック構成図の一例である。
まず、受信手段401Cが、光ビーコン6から車両情報を受信する。
そして、受信した車両情報をメモリ等の記憶手段(図示せず)に記憶する。
そして、属性取得手段421は、前記受信した車両情報を前記記憶手段(図示せず)から読み出して属性を取得し、車両情報と関連付けて記憶手段(図示せず)に記憶する。
ここでは、属性として、通信データの種類を示すデータ種別を取得した場合について説明する。
ここにいうデータ種別は、第1の実施の形態の場合と同様である。
そして、送信制御手段431は、記憶手段(図示せず)から前記記憶した属性を読み出し、記憶手段(図示せず)に予め記憶しておいた送信待ち時間テーブル433から前記取得した属性に応じた送信待ち時間を取得する。
図5は、属性であるデータ種別毎に送信待ち時間を格納した送信待ち時間テーブル433を示す図である。
ここでは、送信制御手段431は、光ビーコン6から受信した通信データの属性は「車両情報」であるから、当該属性に対応した送信待ち時間として「500ms」を取得する。
そして、送信制御手段431は、前記取得した送信待ち時間に応じて、車両情報を受信後500ms経過後に送信するという送信タイミングを決定する。
なお、送信制御手段431は、車両情報を受信後500ms経過後ではなく、最後に送信した通信データの送信後500ms経過後を送信タイミングとして決定してもよい。
次に、受信手段401Bが、交通信号制御機5から信号制御実行情報を受信する。
そして、受信した信号制御実行情報をメモリ等の記憶手段(図示せず)に記憶する。
そして、属性取得手段421は、前記受信した信号制御実行情報を前記記憶手段(図示せず)から読み出して属性を取得し、信号制御実行情報と関連付けて記憶手段(図示せず)に記憶する。
そして、送信制御手段431は、記憶手段(図示せず)から前記記憶した属性を読み出し、記憶手段(図示せず)に予め記憶しておいた送信待ち時間テーブル433から前記取得した属性に応じた送信待ち時間を取得する。
送信制御手段431は、交通信号制御機5から受信した通信データの属性は「信号制御実行情報」であるから、当該属性に対応した送信待ち時間として「0ms」を取得する。
そして、送信制御手段431は、前記取得した送信待ち時間に応じて、信号制御実行情報を受信後即座(0ms経過後)に送信するという送信タイミングを決定する。
前記信号制御実行情報及び前記車両情報の送信先装置は、いずれも集約回線7の先に存在するから、第1の実施の形態と同様に、送信選択手段491が送信手段411Aを選択し、前記選択された送信手段411Aが、前記送信制御手段431の決定した送信タイミングに従って、それぞれ集約回線7に対して送信する。
第2の実施の形態の場合、例えば、端末ルータ4が車両情報の送信を完了するのに要する時間が1000msであるような場合に、非常に有効である。
従来であれば、端末ルータ4は先に受信した車両情報を受信後すぐに送信していた。
この場合、車両情報の送信開始後100msの時点で受信した信号制御実行情報は、車両情報の送信が完了するまで900msの間送信することができなかった。
しかし、第2の実施の形態に示す発明によれば、車両情報は受信後500msの間待機した状態となるため、車両情報が待機している間に到着した信号制御実行情報を先にかつ即座に送信することができる。
このように、従来であれば、端末ルータ4における信号制御実行情報の通信待機時間が900msであったところが、本発明によれば送信待機時間を必要限度の0msとすることができる。
以上のように、属性に応じて送信待ち時間を決定する方法を用いることで、複数の通信データを同時に受信した場合だけではなく、所定時間内に複数受信した場合であっても、所定の属性を有する通信データを優先的に送信することができ、通信所要時間を必要限度とすることができる。
すなわち、端末ルータ4が属性に応じて通信データの送信タイミングを決定することで、交通信号制御機5の送信する通信データを光ビーコン6の送信する通信データよりも先に送信することができる。
これにより、交通信号制御機5の通信データが信号制御装置1に到達するまでの通信所要時間を必要限度とすることができる。
なお、端末ルータ4が優先度テーブル432と送信待ち時間テーブル433の双方を保持し、属性に応じて優先度及び送信待ち時間の双方を決定することで、例えば、送信待ち時間テーブル433を用いて決定した送信タイミングが同一となった通信データについては、優先度テーブル432の優先度に応じて送信順序を決定して送信する、といった方法を用いることもできる。
また、本実施の形態では、交通信号制御機5からの通信データと光ビーコン6からの通信データを受信する受信手段が異なるように記載してあるが、同一の受信手段で受信する構成となっていても良い。
すなわち、交通信号制御機5と光ビーコン6が同一のHUB等に接続され、当該HUBからの通信データを受信する受信手段を1つ設けておき、当該受信手段がこれら2つの端末装置からの通信データを受信しても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態のシステム構成は図1と同一とし、通信データのデータフローも第1の実施の形態と同一とする。
まず、光ビーコン6から通信データが送信された場合の端末ルータ4における処理の手順を、図6に従って説明する。
図6は、本発明に係る端末ルータの機能ブロック構成図の一例である。
まず、受信手段401Cが、光ビーコン6から車両情報を受信する。
そして、受信した車両情報をメモリ等の記憶手段(図示せず)に記憶する。
そして、属性取得手段421は、前記受信した車両情報を前記記憶手段(図示せず)から読み出して属性を取得し、車両情報と関連付けて記憶手段(図示せず)に記憶する。
ここでは、属性として、通信データの送信元装置の種類を示す送信元装置種別を取得した場合について説明する。
なお、ここにいう送信元装置種別は、例えば、通信データの送信元装置が、交通信号制御機であるのか、光ビーコンであるのかといった装置の種類を示すものである。
属性取得手段421は、IPアドレスと送信元装置種別の対応を示す送信元装置種別テーブル(図示せず)を参照して、通信データに格納された送信元IPアドレスを基に送信元装置種別を取得する。
一方、送受信データ量設定手段441は、予め決められた周期毎、あるいは通信データを送信もしくは受信するといった特定のイベントが発生する毎に、所定時間内に送受信された通信データの属性別総受信データ量、属性別総送信データ量、属性別平均受信データ量、属性別平均送信データ量、属性別総受信回数、属性別総送信回数、属性別平均受信回数、属性別平均送信回数、のうち少なくとも1つを送受信データ量テーブル442に設定する。
ここでは、属性別総受信回数を通信データ受信イベント毎に送受信データ量テーブル442に設定する場合について説明する。
送受信データ量設定手段441は、前記車両情報を光ビーコン6から受信した場合、これまで端末ルータ4が受信した全ての通信データのうち、前記車両情報を受信した時点から予め決められた長さの所定時間分遡った時点までの間(例えば5秒程度)に受信した通信データの属性別総受信回数を算出して前記送受信データ量テーブル442に設定する。
前記送受信データ量設定手段441が前記属性別総受信回数を設定するに際しては、例えば、受信した全ての通信データの属性と受信時刻を対応付けて記憶した全受信データテーブル(図示せず)を別途保持しておき、当該全受信データテーブル(図示せず)を参照して、前記所定時間内における属性別の送受信回数を算出する方法が考えられる。
なお、前記全受信データテーブル(図示せず)には、各受信手段401A〜Cが通信データを受信する毎にデータを追加していっても良いし、送信制御手段431が追加していっても良い。
また、全受信データテーブル(図示せず)は、記憶手段の容量等を考慮して、決められた期間(例えば1時間)分のみ格納することとしても良い。
図7は、属性である送信元装置種別毎の属性別総受信回数を格納した送受信データ量テーブル442を示す図である。
他方、送信制御手段431は、前記記憶手段(図示せず)から前記記憶した属性を読み出し、前記記憶手段(図示せず)に予め記憶しておいた送信待ち時間テーブル433から前記取得した属性に応じた送信待ち時間を取得する。
また、送信制御手段431は、前記送受信データ量テーブル442から前記取得した属性に応じた属性別総受信回数を取得する。
そして、送信制御手段431は、例えば、前記取得した送信待ち時間が500msであり、属性別総受信回数が2回であれば、これらを乗算した1000msを補正後の送信待ち時間として決定する。
そして、送信制御手段431は、前記補正後の送信待ち時間に応じて、車両情報を受信後1000ms経過後に送信するという送信タイミングを決定する。
この場合、前記車両情報の送信先装置である情報提供装置2は集約回線7の先に存在するから、第1の実施の形態と同様に、送信選択手段491が送信手段411Aを選択し、前記選択された送信手段411Aが、前記送信制御手段431の決定した送信タイミングに従って、車両情報を集約回線7に対して送信する。
このように、送信待ち時間を、所定時間内における属性別の送受信データ量で補正することによって、特定の属性を有する通信データが集約回線7の使用を占有することを回避できる。
なお、前記補正の方法は上記に限られず、例えば、属性別送受信回数に一律に100msを乗じた値を、前記取得した送信待ち時間に加える、といった方法等でも良い。
本第3の実施の形態によれば、例えば、光ビーコン6から2つ連続して通信データを受信したような場合には、1つ目の通信データを500ms後に、2つ目の通信データを1000ms後にそれぞれ分散して送信することができ、例えば光ビーコン6の通信データが集約回線7を占有する事態を回避することができる。
このようにすれば、相対的に、交通信号制御機5の通信データが優先的に集約回線7に送信される状態を作り出すことが可能となり、交通信号制御機5の通信データの通信所要時間を必要限度に抑えることができる。
なお、例えば、送受信データ量テーブル442に設定する値は、属性別総受信回数に限られず、属性別総送信回数等を用いても良いし、これらを組み合わせて用いても良い。
例えば、属性別総送信データ量を用いるような場合には、例えば、送信データ量が予め決定した最大データ量の何割に相当するか等によって、前記割合に応じた係数を用いて送信待ち時間を補正する方法や、前記割合に比例して待ち時間を補正する方法等を用いることができる。
以上のように、属性に応じて決定した送信待ち時間を、所定時間内の属性別の送受信データ量を用いて補正することで、当該属性を持つ通信データが集約回線7を占有することを回避し、属性別の回線使用率を制御することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態のシステム構成は図1と同一とし、通信データのデータフローも第1の実施の形態と同一とする。
まず、光ビーコン6から通信データが送信された場合の端末ルータ4における処理の手順を、図8に従って説明する。
図8は、本発明に係る端末ルータの機能ブロック構成図の一例である。
まず、受信手段401Cが、光ビーコン6から車両情報を受信する。
そして、受信した車両情報をメモリ等の記憶手段(図示せず)に記憶する。
そして、属性取得手段421は、前記受信した車両情報を前記記憶手段(図示せず)から読み出して属性を取得し、車両情報と関連付けて記憶手段(図示せず)に記憶する。
ここでは、属性として、通信データの送信元装置の種類を示す送信元装置種別を取得した場合について説明する。
なお、送信元装置種別の取得方法については、第3の実施の形態と同様の方法等を用いることができる。
一方、送受信データ量設定手段441は、予め決められた周期毎、あるいは通信データを送信もしくは受信するといった特定のイベントが発生する毎に、所定時間内に送受信された通信データの属性別総受信データ量、属性別総送信データ量、属性別平均受信データ量、属性別平均送信データ量、属性別総受信回数、属性別総送信回数、属性別平均受信回数、属性別平均送信回数、のうち少なくとも1つを送受信データ量テーブル442に設定する。
ここでは、属性別総受信回数を通信データ受信イベント毎に送受信データ量テーブル442に設定する場合について説明する。
送受信データ量設定手段441による送受信データ量テーブル442への設定方法については、第3の実施の形態と同様の方法を用いることができる。
他方、送信制御手段431は、記憶手段(図示せず)から前記記憶した属性を読み出し、前記送受信データ量テーブル442から前記読み出した属性に応じた属性別総受信回数を取得する。
また、送信制御手段431は、記憶手段(図示せず)に予め記憶しておいた割当帯域幅テーブル451から前記取得した属性に応じた割当帯域幅を取得する。
図9は、属性である送信元装置種別毎の割当帯域幅を格納した割当帯域幅テーブル451を示す図である。
そして、送信制御手段431は、前記取得した属性別総受信回数及び割当帯域幅に基づいて前記受信した車両情報の送信タイミングを決定する。
例えば、前記取得した割当帯域幅が3回であり、属性別総受信回数が2回であれば、割当帯域幅の値以下であることから、送信制御手段431は、例えば受信後即座に当該車両情報を送信するという送信タイミングを決定する。
また、例えば、前記取得した割当帯域幅が3回であり、属性別総受信回数が4回であれば、割当帯域幅の値を超えているから、送信制御手段431は、例えば受信後1000ms経過後に当該車両情報を送信するという送信タイミングを決定する。
この場合、前記車両情報の送信先装置である情報提供装置2は集約回線7の先に存在するから、第1の実施の形態と同様に、送信選択手段491が送信手段411Aを選択し、前記選択された送信手段411Aが、前記送信制御手段431の決定した送信タイミングに従って、車両情報を集約回線7に対して送信する。
このように、送受信データ量と割当帯域幅に基づいて送信タイミングを決定することによって、属性別の集約回線7の使用率を制御することができる。
本第4の実施の形態によれば、例えば、光ビーコン6から送信される通信データには小さい割当帯域幅を与える一方で、交通信号制御機5には大きな割当帯域幅を与えることによって、相対的に交通信号制御機5からの通信データが光ビーコン6からの通信データに比べて優先的に送信される状態を作り出すことが可能となり、交通信号制御機5の通信データの通信所要時間を必要限度に抑えることができる。
なお、例えば、送受信データ量テーブル442に設定する値は、属性別総受信回数に限られず、属性別総送信回数等を用いても良いし、これらを組み合わせて用いても良い。
例えば、属性別総送信データ量を用いるような場合には、例えば、前記属性別総送信データ量が前記割当帯域幅を超えているか否かによって送信待ち時間を決定する方法等を用いることができる。
あるいは、送信データ量が割当帯域幅の何割に相当するか等によって、段階的に送信待ち時間を決定する方法や、前記割合に比例して待ち時間を増減する方法等を用いることができる。
以上のように、属性毎の送受信データ量及び属性に応じた割当帯域幅に基づいて通信データの送信タイミングを決定することで、当該属性を持つ通信データの集約回線7の使用率を制御することができ、特定の属性を有する通信データを他の属性の通信データよりも優先的に送信することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図10は、本発明に係る端末ルータを含む交通管制システムの構成を示す概略図である。
図10において、1は交通管制センターに設置される信号制御装置であり、中央ルータ3、集約回線7、及び端末ルータ4を介して、交差点に設置された交通信号制御機5との間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記信号制御装置1と交通信号制御機5との間でやりとりされる通信データとしては、信号制御装置1が交通信号制御機5に対して青信号や赤信号の点灯時間等を指示する信号制御指令情報や、交通信号制御機5が信号制御装置1に対して送信する、交通信号制御機5の信号制御実行情報等がある。
2は交通管制センターに設置される情報提供装置であり、中央ルータ3、集約回線7、及び端末ルータ4を介して、交差点に設置された光ビーコン6A、6B、6C及び6Dとの間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記情報提供装置2と光ビーコン6A〜6Dの間でやりとりされる通信データとしては、光ビーコン6A〜6Dが車両(図示せず)に対して送信するための渋滞リンク情報や、光ビーコン6A〜6Dが車両(図示せず)から受信した車両情報等がある。
ここで、例えば、交通信号制御機5が信号制御装置1宛ての通信データを端末ルータ4に対して送信した場合の前記通信データのデータフローについては、第1の実施の形態の場合と同様である。
本システム構成において、仮に集約回線7の通信速度が9600bpsのアナログ回線であり、交通信号制御機5がU形交通信号制御機であり、光ビーコン6A〜Dが光ビーコン(AMIS用)である場合を考える。
UTMS協会の規格書によれば、UD伝送方式の導入においてアナログ回線を使用する場合、U形交通信号制御機については2600bps、光ビーコン(AMIS用)については1900bpsの通信帯域幅を割り当てることが推奨されているが、本第5の実施の形態のシステム構成では、端末ルータ4の配下の端末装置に必要な通信帯域幅を合計すると10200bpsとなり、集約回線7の通信速度を上回っている。
よって、本システム構成の場合、ワーストケースにおいてはフェ−ルが発生しうるため、従来までは、交通信号制御への影響を考慮してこのようなシステム構成とすることができなかった。
しかしながら、第1乃至第4の実施形態に示す発明における端末ルータ4を本システムに適用することで、例えば、交通信号制御機5の通信データを光ビーコン6A〜6Dよりも優先して送信することで、ワーストケースにおいても交通信号制御機5の通信データについてはフェ−ルを回避することができる。
前記優先制御を行うことで、光ビーコン6A〜6Dの通信データはフェ−ルとなる可能性があるが、光ビーコンの通信データが特定の条件の場合にのみフェ−ルとなっても、交通信号制御への影響は極めて小さい。
以上のように、第1乃至第4の実施形態に示す発明における端末ルータ4を活用することで、従来までなら交通信号制御への影響を考慮してとりえなかった本第5の実施形態のようなシステム構成を採用することが可能となり、従来までよりも1本の集約回線の配下に接続しうる端末装置の台数を拡張して運用することが可能となる。
上記のように、1本の集約回線の配下に接続しうる端末装置の台数を拡張すれば、交通管制システムで用いられるトータルの集約回線の本数を削減することができるため、交通信号制御への影響を小さくした上で、運用にかかる通信コストを削減することが可能となり大変有用である。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図11は、本発明に係る端末ルータを含む交通管制システムの構成を示す概略図である。
図11において、1は交通管制センターに設置される信号制御装置であり、中央ルータ3、集約回線7A、及び端末ルータ4Aを介して、交差点に設置された交通信号制御機5A及び5Bとの間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記信号制御装置1と交通信号制御機5A及び5Bとの間でやりとりされる通信データとしては、信号制御装置1が交通信号制御機5A及び5Bに対して青信号や赤信号の点灯時間等を指示する信号制御指令情報や、交通信号制御機5A又は5Bが信号制御装置1に対して送信する、交通信号制御機5A又は5Bの信号制御実行情報等がある。
2は交通管制センターに設置される情報提供装置であり、中央ルータ3、集約回線7A又は7B、及び端末ルータ4A又は4Bを介して、交差点に設置された光ビーコン6A、6B、6C及び6Dとの間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記情報提供装置2と光ビーコン6A〜6Dの間でやりとりされる通信データとしては、光ビーコン6A〜6Dが車両(図示せず)に対して送信するための渋滞リンク情報や、光ビーコン6A〜6Dが車両(図示せず)から受信した車両情報等がある。
ここで、例えば、交通信号制御機5Aが信号制御装置1宛ての通信データを端末ルータ4Aに対して送信した場合の前記通信データのデータフローについては、第1の実施の形態の場合と同様である。
本システム構成では、端末ルータ4Aと4Bの間に迂回回線8が別途設けられている。
特許文献1で紹介されているシステムと同様に、端末ルータ4AがIPルーティング機能を有することで、仮に集約回線7Aが事故等によって切断された場合であっても、迂回回線8を活用して、端末ルータ4Aに接続された交通信号制御機5A及び5B並びに光ビーコン6Aは、中央装置との間で通信データを送受信することが可能である。
本システム構成において、仮に集約回線7Bの通信速度が9600bpsのアナログ回線であり、交通信号制御機5A及び5BがU形交通信号制御機であり、光ビーコン6A〜6Dが光ビーコン(AMIS用)である場合を考える。
本システム構成において、仮に集約回線7Aが事故等によって切断された場合、交通信号制御機5A及び5B並びに光ビーコン6Aは、端末ルータ4A、迂回回線8、端末ルータ4B、集約回線7B、及び中央ルータ3を経由して信号制御装置1もしくは情報提供装置2と通信を行うことができる。
従って、交通信号制御機5A及び5B並びに光ビーコン6A〜6Dの合計6台の端末装置が集約回線7Bを使用して通信を行うことになる。
第5の実施の形態と同様に、前記6台の端末装置に必要な通信帯域幅を合計すると12800bpsとなり、集約回線7Bの通信速度を上回っている。
本システム構成において、集約回線7Aに事故等が発生し、迂回回線8を用いて迂回ルートを形成した場合、ワーストケースにおいてはフェ−ルが発生しうるため、従来までは、交通信号制御への影響を考慮してこのようなシステム構成を採用することができなかった。
しかしながら、第1乃至第4の実施形態に示す発明における端末ルータ4A及び4Bを本システムに適用することで、例えば、交通信号制御機5A及び5Bの通信データを光ビーコン6A〜6Dよりも優先して送信することで、ワーストケースにおいても交通信号制御機5A及び5Bの通信データについてはフェ−ルを回避することができる。
前記優先制御を行うことで、光ビーコン6A〜6Dの通信データはフェ−ルとなる可能性があるが、光ビーコンの通信データが特定の条件の場合にのみフェ−ルとなっても、交通信号制御への影響は極めて小さい。
以上のように、第1乃至第4の実施形態に示す発明における端末ルータ4A及び4Bを活用することで、従来までなら交通信号制御への影響を考慮してとりえなかった本第6の実施形態のようなシステム構成を採用することが可能となり、従来までよりも1本あたりの集約回線の配下に接続しうる端末装置の台数を拡張して運用することが可能となる。
上記のように、端末装置の接続台数を拡張すれば、端末ルータ間に迂回回線を設けたシステム構成とした上で、交通管制システムで用いられるトータルの集約回線の本数を削減することができるため、事故等に強いシステムを少ない通信コストで構築することができ、大変有用である。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態のシステム構成は図1と同一とし、当該システム構成において、例えば、信号制御装置1が交通信号制御機5宛ての通信データを中央ルータ3に対して送信した場合の前記通信データのデータフローについて説明する。
なお、中央ルータ3と端末ルータ4は、いわゆるIPルーティング機能を有するものとする。
まず、中央ルータ3は前記通信データに含まれる送信先IPアドレスを取得する。そして、IPルーティング機能により、当該送信先IPアドレスを有する装置が集約回線7の先に存在することを認識し、前記通信データを集約回線7に送信する。
次に、端末ルータ4は前記集約回線7に送信された通信データを受信する。そして、当該受信した通信データに含まれる送信先IPアドレスを取得する。そして、IPルーティング機能により、当該送信先IPアドレスを有する装置が自身に接続された交通信号制御機5であることを認識し、前記通信データを交通信号制御機5に送信する。
以上のフローにより、信号制御装置1が送信した通信データは交通信号制御機5に到達する。
次に、信号制御装置1と情報提供装置2から通信データが同時に送信された場合の中央ルータ3における処理の手順を、図12に従って説明する。
図12は、本発明に係る中央ルータの機能ブロック構成図の一例である。
受信手段301Aは、信号制御装置1からの信号制御指令情報を受信する。
また、受信手段301Bは、情報提供装置2からの渋滞リンク情報を受信する。
そして、これらの情報をメモリ等の記憶手段(図示せず)に記憶する。
そして、属性取得手段321は、前記受信した信号制御指令情報及び渋滞リンク情報を前記記憶手段(図示せず)から読み出して、これらの属性をそれぞれ取得し、各通信データに関連付けて、前記記憶手段(図示せず)に記憶する。
取得する属性は、通信データの通信プロトコルの種類を示すプロトコル種別、通信データの種類を示すデータ種別、通信データの送信元装置の種類を示す送信元装置種別、通信データの送信先装置の種類を示す送信先装置種別、通信データが応答を要求するものであるか否かを示す応答要求有無、通信データを受信した受信手段を示す受信手段識別番号、通信データを送信する送信手段を示す送信手段識別番号、通信データの送信元IPアドレス、通信データの送信元ポート番号、通信データの送信先IPアドレス、及び通信データの送信先ポート番号のうち少なくとも1つである。
ここでは、属性として、通信データの種類を示すデータ種別を取得した場合について説明する。
データ種別とは、第1の実施の形態と同様の方法等で取得できる。
そして、送信制御手段331は、前記記憶手段(図示せず)から通信データ毎に関連付けて記憶した属性を読み出し、前記記憶手段(図示せず)に予め記憶しておいた優先度テーブル332から前記読み出した属性に応じた優先度を取得する。
図3は、属性であるデータ種別毎の優先度を格納した優先度テーブル332を示す図である。
ここでは、送信制御手段331は、信号制御装置1から受信した通信データの属性は「信号制御指令情報」であるから、当該属性に対応した優先度として「高」を取得し、同様に、情報提供装置2から受信した通信データの属性は「渋滞リンク情報」であるから、当該属性に対応した優先度として「標準」を取得する。
そして、送信制御手段331は、前記取得した優先度に応じて、優先度「高」の信号制御指令情報を先に、優先度「標準」の渋滞リンク情報をその次に送信するという送信順序を決定する。
一方、送信選択手段391は、前記受信した信号制御指令情報及び渋滞リンク情報に格納された送信先IPアドレスを取得し、前記取得した送信先IPアドレスを基にルーティング情報テーブル392を参照して、当該信号制御指令情報及び渋滞リンク情報を送信する送信手段を選択する。
ここで、ルーティング情報テーブル392には、宛先ネットワークアドレスと、当該宛先ネットワークアドレスが送信先となる通信データを送信するためのゲートウェイの組み合わせを示す通信経路情報が1つ以上格納されている。
なお、ルーティング情報テーブル392に格納される通信経路情報は、宛先ネットワークアドレスを基に送信手段を選択するための情報であれば、どのような形式であっても良い。
前記信号制御指令情報及び前記渋滞リンク情報の送信先装置は、いずれも集約回線7の先に存在するから、送信選択手段391は、送信手段として送信手段311Aを選択し、前記選択された送信手段311Aが、前記送信制御手段331の決定した送信順序に従って、信号制御指令情報を先に、渋滞リンク情報をその次に集約回線7に対して送信する。
このように、中央ルータ3が属性に応じて通信データの送信順序を決定することで、信号制御装置1の送信する通信データを情報提供装置2の送信する通信データよりも先に送信することができる。
これにより、信号制御装置1の通信データが交通信号制御機5に到達するまでの通信所要時間を必要限度とすることができる。
また、上記の場合、1つ目の通信データを送信した後、2つ目の通信データを送信している最中に集約回線が異常となる可能性があるが、中央ルータ3が優先度の高い通信データを先に送信することで、優先度の高い交通信号制御機5宛の通信データがフェールする確率を低くすることができる。
なお、中央ルータ3については、第2乃至6の実施の形態に示した端末ルータ4等と同様の機能構成(図12乃至15)をとって優先制御をすることで信号制御装置1の送信する通信データを情報提供装置2の送信する通信データよりも先に送信することができる。
また、ある場合には、信号制御装置1の通信データが交通信号制御機5に到達するまでの通信所要時間を必要限度とすることができる。
また、ある場合には、属性別の回線使用率を制御することができる。
また、ある場合には、特定の属性を有する通信データを他の属性の通信データよりも優先的に送信することができる。
また、ある場合には、交通管制システムで用いられるトータルの集約回線の本数を削減することができるため、運用にかかる通信コストを削減することが可能となり大変有用である。
また、ある場合には、端末ルータ間に迂回回線を設けた上で、交通管制システムで用いられるトータルの集約回線の本数を削減することができるため、事故等に強いシステムを構築した場合における通信コストを削減することができ、大変有用である。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態のシステム構成は図11と同一とする。
図11において、1は交通管制センターに設置される信号制御装置であり、中央ルータ3、集約回線7A、及び端末ルータ4Aを介して、交差点に設置された交通信号制御機5A及び5Bとの間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記信号制御装置1と交通信号制御機5A及び5Bとの間でやりとりされる通信データとしては、信号制御装置1が交通信号制御機5A及び5Bに対して青信号や赤信号の点灯時間等を指示する信号制御指令情報や、交通信号制御機5A又は5Bが信号制御装置1に対して送信する、交通信号制御機5A又は5Bの信号制御実行情報等がある。
2は交通管制センターに設置される情報提供装置であり、中央ルータ3、集約回線7A又は7B、及び端末ルータ4A又は4Bを介して、交差点に設置された光ビーコン6A、6B、6C及び6Dとの間で通信データをやりとりする機能を有する。
前記情報提供装置2と光ビーコン6A〜6Dの間でやりとりされる通信データとしては、光ビーコン6A〜6Dが車両(図示せず)に対して送信するための渋滞リンク情報や、光ビーコン6A〜6Dが車両(図示せず)から受信した車両情報等がある。
ここで、例えば、交通信号制御機5Aが信号制御装置1宛ての通信データを端末ルータ4Aに対して送信した場合の前記通信データのデータフローについては、第1の実施の形態に示す場合と同様である。
本システム構成では、端末ルータ4Aと4Bの間に迂回回線8が別途設けられている。
ここで、本実施の形態では、端末ルータ4A及び4B並びに中央ルータ3は、いわゆる動的なIPルーティング機能を有している。
動的なIPルーティング機能を有するルータ間では、例えば定期的またはイベント駆動的に、互いに通信経路等に関する動的ルーティング用情報を交換しており、いずれかの通信回線に異常が発生した場合には、自動的に迂回ルートを形成して通信を継続することができる。
前記動的なIPルーティング機能によって、端末ルータ4Aが自動的に迂回ルートを形成する場合における処理の手順を、図16に従って説明する。
図16は、本発明に係る端末ルータ4Aの機能ブロック構成図の一例である。
通信監視手段461は、端末ルータ4Aに接続されている装置との通信可否を監視する。
前記端末ルータ4Aに接続されている装置とは、交通信号制御機5A、5B、光ビーコン6A、中央ルータ3、及び端末ルータ4Bである。
通信可否の監視については、例えば、定期的に前記接続されている各装置との間で送受信するヘルスチェック電文が正常に到達するか否かで監視する方法や、相手装置からの通信キャリア信号の有無等を監視する方法等が考えられる。
通信可否は、例えば、正常に通信データを送受信できる場合には「正常」、通信データを送受信できない場合には「異常」等と表現することができる。
動的ルーティング用情報作成手段471は、端末ルータ4Aが中央ルータ3及び端末ルータ4Bに対して送信する動的ルーティング用情報を作成する。
前記動的ルーティング用情報には、例えば、端末ルータ4Aがいずれかの通信経路を通じて通信することが可能な装置のIPアドレスや、当該通信可能な装置に至るまでの経路コスト等に関する情報が格納されている。
前記経路コストとは、例えば、前記通信可能な装置に至るまでに経由する装置の合計数や、前記通信可能な装置に至るまでに経由する全ての通信区間に予め割り当てられた区間コストを合算して導出されるコスト等を指す。
通常、前記動的ルーティング用情報は、RIP、OSPFやBGPといった動的なIPルーティング用の通信プロトコルに従って送受信される。
なお、RIPは、宛先となる装置までの経路上でホップする装置の数を当該経路のコストとし、ホップ数が最小となる経路を選択してゲートウェイを決定するルーティング方式である。
また、OSPFは、ネットワーク上のルータの各ネットワークインタフェースに対してそれぞれコストを設定しておき、これらをリンクステート情報としてルータ間で交換する。そして、各ルータはリンクステート情報等に基づいてリンクステートデータベースを構築し、コストが最短となる経路を選択してゲートウェイを決定するルーティング方法である。
また、BGPは、複数のネットワーク間を接続する際に、各ネットワークが内部で保持する経路情報をひとかたまりにして、ネットワーク間で交換する際に用いられるプロトコルであり、前記交換された経路情報に基づいて経路を探索してゲートウェイを決定するルーティング方法である。
なお、本発明では、動的ルーティングを行うことができればどのようなプロトコルを適用しても良く、動的に通信経路を切り替えることができれば良い。
そして、仮に集約回線7Aに異常が発生し、前記通信監視手段461が送信手段411Aの通信可否が「異常」と判断した場合、通信経路設定手段481は、ルーティング情報テーブル492から、送信手段411Aに関連する通信経路情報を一旦削除する。
前記送信手段411Aに関連する通信経路情報とは、例えば、送信手段411Aがゲートウェイとして指定されている通信経路情報等を指す。
上記通信経路情報の削除により、集約回線7Aを経由して通信していた信号制御装置1や情報提供装置2への通信経路が一時的に失われることになる。
しかし、その後、端末ルータ7Bから送られてきた動的ルーティング用情報を受信し、当該受信した動的ルーティング用情報によって、通信経路設定手段481は、迂回回線8、端末ルータ4B、及び中央ルータ3経由で信号制御装置1や情報提供装置2と通信可能であることを知ることができる。
そして、通信経路設定手段481は、信号制御装置1や情報提供装置2のIPアドレス群とゲートウェイである送信手段411Dの組み合わせを示す1または複数の通信経路情報を前記ルーティング情報テーブル492に設定する。
なお、前記通信経路情報のゲートウェイは、送信手段411Dの先に存在する端末ルータ4BのIPアドレス等であっても良い。
この場合、送信選択手段491は、信号制御装置1や情報提供装置2宛の通信データを受信した場合には前記ルーティング情報テーブル492に設定された前記通信経路情報を参照して、当該通信データを送信する送信手段として送信手段411Dを選択することができるようになり、当該通信データは送信手段411Dによって迂回回線8に送信される。
なお、属性取得手段421によって取得された属性を基に、送信制御手段431が優先度テーブル432から優先度を取得し、当該取得した優先度に応じて送信順序及び送信タイミングのうち少なくとも1つを決定する方法については、実施の形態1と同様の方法等を採用することができる。
同様に、第2乃至4の実施の形態に示す方法と同様の方法により、送信順序及び送信タイミングのうち少なくとも1つを決定することができる。
また、端末ルータ4Aと同様に、端末ルータ4B及び中央ルータ3も、端末ルータ4Aと同じように、通信可否を監視し、動的ルーティング用情報を作成して互いに送受信しながら、前記通信可否及び他のルータから受信した動的ルーティング用情報を用いて、ルーティング情報テーブルに通信経路情報を設定することで、動的なIPルーティングを行うことができる。
本システム構成において、集約回線7Bの通信速度が9600bpsのアナログ回線であり、交通信号制御機5A及び5BがU形交通信号制御機であり、光ビーコン6A〜6Dが光ビーコン(AMIS用)である場合を考える。
仮に、集約回線7Aが異常となって切断された場合、ルータ間で交換されている動的ルーティング用情報を基に、端末ルータ4Aは、交通信号制御機5A及び5B並びに光ビーコン6Aと信号制御装置1もしくは情報提供装置2との通信を、端末ルータ4A、迂回回線8、端末ルータ4B、集約回線7B、及び中央ルータ3を経由する迂回ルートを動的に形成して通信を継続する。
すなわち、動的なIPルーティング機能によって、迂回ルートを形成した端末ルータ4Aは、交通信号制御機5A及び5B並びに光ビーコン6Aからの通信データを、迂回回線8に対して送信することになる。
そして、迂回回線8から前記通信データを受信した端末ルータ4Bは、当該通信データを中央ルータ3に対して送信し、当該中央ルータ3が、前記通信データを信号制御装置1もしくは情報提供装置2に対して送信することになる。
従って、交通信号制御機5A及び5B並びに光ビーコン6A〜6Dの合計6台の端末装置が集約回線7Bを使用して通信を行うことになる。
第6の実施の形態と同様に、前記6台の端末装置に必要な通信帯域幅は12800bpsであり、集約回線7Bの通信速度を上回っている。
すなわち、集約回線7Aが異常となって切断され、動的ルーティング機能によって迂回ルートを形成した場合、ワーストケースにおいてはフェ−ルが発生しうるため、従来までは、交通信号制御への影響を考慮してこのようなシステム構成を採用することができなかった。
しかしながら、本第8の実施形態に示す発明における端末ルータ4A、4B、及び中央ルータ3を本システムに適用することで、例えば、交通信号制御機5A及び5Bの通信データを光ビーコン6A〜6Dよりも優先して送信することで、ワーストケースにおいても交通信号制御機5A及び5Bの通信データについてはフェ−ルを回避することができる。
前記優先制御を行うことで、光ビーコン6A〜6Dの通信データはフェ−ルとなる可能性があるが、光ビーコンの通信データが特定の条件の場合にのみフェ−ルとなっても、交通信号制御への影響は極めて小さい。
以上のように、本第8の実施形態に示す発明における端末ルータ4A、4B、及び中央ルータ3を活用することで、従来までなら交通信号制御への影響を考慮してとりえなかった本第8の実施形態のようなシステム構成を採用することが可能となり、従来までよりも1本あたりの集約回線の配下に接続しうる端末装置の台数を拡張して運用することが可能となる。
上記のように、端末装置の接続台数を拡張すれば、端末ルータ間に迂回回線を設けたシステム構成とした上で、交通管制システムで用いられるトータルの集約回線の本数を削減することができるため、通信異常に対応した動的なIPルーティングによる通信経路の迂回を行うシステムを、少ない通信コストで構築することができ、大変有用である。
(第9の実施形態)
次に、本発明の第9の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図17は、本実施の形態の発明にかかる交通信号制御機の機能ブロック構成の一例である。
図17に示すように、第1乃至4の実施の形態に示す端末ルータと同一の機能を有するルータ部を交通信号制御機に内蔵することで、道路上に設置する端末装置数を削減することができる。
この場合、端末装置数を削減することで、各端末装置用の電源線や通信線の配線数が削減され、設置工事が容易になるとともに、美観を損なうことなく設置することができる。
(第10の実施形態)
次に、本発明の第10の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図18は、本実施の形態の発明にかかる光ビーコンの機能ブロック構成の一例である。
図18に示すように、第1乃至4の実施の形態に示す端末ルータと同一の機能を有するルータ部を光ビーコンに内蔵することで、道路上に設置する端末装置数を削減することができる。
この場合、端末装置数を削減することで、各端末装置用の電源線や通信線の配線数が削減され、設置工事が容易になるとともに、美観を損なうことなく設置することができる。
(第11の実施形態)
次に、本発明の第11の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図19は、本実施の形態の発明にかかる車番読取装置の機能ブロック構成の一例である。
図19に示すように、第1乃至4の実施の形態に示す端末ルータと同一の機能を有するルータ部を車番読取装置に内蔵することで、道路上に設置する端末装置数を削減することができる。
この場合、端末装置数を削減することで、各端末装置用の電源線や通信線の配線数が削減され、設置工事が容易になるとともに、美観を損なうことなく設置することができる。
なお、端末ルータと同等の機能を有するルータ部については、前記端末装置に限られず、画像式車両感知器や交通情報板等の各種端末装置に内蔵しても良い。
この場合にも、端末装置数を削減することで、各端末装置用の電源線や通信線の配線数が削減され、設置工事が容易になるとともに、美観を損なうことなく設置することができる。
(第12の実施形態)
次に、本発明の第12の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図20は、本実施の形態の発明にかかる信号制御装置の機能ブロック構成の一例である。
図20に示すように、実施の形態7の中央ルータと同一の機能を有するルータ部を信号制御装置に内蔵することで、交通管制センターに設置する中央装置数を削減することができる。
この場合、中央装置数を削減することで、設置スペースを小さくすることができる。
また、交通管制センターの屋上等の屋外に設置する場合においても、中央装置数を削減することで、当該屋外型の中央装置を小型化することができる。
(第13の実施形態)
次に、本発明の第13の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図21は、本実施の形態の発明にかかる情報提供装置の機能ブロック構成の一例である。
図21に示すように、実施の形態7の中央ルータと同一の機能を有するルータ部を信号制御装置に内蔵することで、交通管制センターに設置する中央装置数を削減することができる。
この場合、中央装置数を削減することで、設置スペースを小さくすることができる。
また、交通管制センターの屋上等の屋外に設置する場合においても、中央装置数を削減することで、当該屋外型の中央装置を小型化することができる。
なお、本発明にかかる端末ルータや中央ルータについては、1つのコンピュータで実現しても良いし、複数のコンピュータによって実現しても良い。
また、交通信号制御機、光ビーコン、車番読取装置、信号制御装置、及び情報提供装置についても、1つのコンピュータで実現しても良いし、複数のコンピュータによって実現しても良い。
なお、本発明は、実施の形態に示した発明に限定して解釈されるものではなく、他の実施の形態であっても良い。
交通管制システムの構成の一例を示す概略図である。 端末ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 優先度テーブルの一例を示す図である。 端末ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 送信待ち時間テーブルの一例を示す図である。 端末ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 送受信データ量テーブルの一例を示す図である。 端末ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 割当帯域幅テーブルの一例を示す図である。 交通管制システムの構成の一例を示す概略図である。 交通管制システムの構成の一例を示す概略図である。 中央ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 中央ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 中央ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 中央ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 端末ルータの機能ブロック構成の一例を示す図である。 交通信号制御機の機能ブロック構成の一例を示す図である。 光ビーコンの機能ブロック構成の一例を示す図である。 車番読取装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 信号制御装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 情報提供装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 信号制御装置
2 情報提供装置
3 中央ルータ
4 端末ルータ
5 交通信号制御機
6 光ビーコン
7 集約回線
8 迂回回線
301A〜301C、401A〜401C 受信手段
311A〜311C、411A〜411C 送信手段
321、421 属性取得手段
331、431 送信制御手段
332、432 優先度テーブル
333、433 送信待ち時間テーブル
341、441 送受信データ量設定手段
342、442 送受信データ量テーブル
351、451 割当帯域幅テーブル
461 通信監視手段
471 動的ルーティング用情報作成手段
481 通信経路設定手段
391、491 送信選択手段
392、492 ルーティング情報テーブル

Claims (13)

  1. 複数の交通管制システム用装置間においてやりとりする通信データを中継する交通管制システム用通信装置であって、
    通信データを受信する少なくとも2つの受信手段と、
    通信データを送信する少なくとも2つの送信手段と、
    通信データの宛先ネットワークアドレスとゲートウェイの組み合わせに関する通信経路情報を格納するルーティング情報テーブルと、
    前記ルーティング情報テーブルに格納された通信経路情報に基づいて、前記受信手段が受信した通信データを送信するための送信手段を選択する送信選択手段と、
    前記受信した通信データの属性を取得する属性取得手段と、
    前記取得した属性に基づいて、前記受信した通信データの送信タイミング及び送信順序のうち少なくとも1つを決定する送信制御手段を有し、
    前記送信選択手段によって選択された送信手段は、前記決定した送信タイミング及び送信順序に従って前記受信した通信データを送信すること、
    を特徴とする交通管制システム用通信装置。
  2. 前記交通管制システム用通信装置は、属性毎に優先度を設定した優先度テーブルを有し、
    前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記優先度テーブルから優先度を取得し、前記取得した優先度に応じて前記通信データの送信タイミング及び送信順序のうち少なくとも1つを決定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の交通管制システム用通信装置。
  3. 前記交通管制システム用通信装置は、属性毎に送信待ち時間を設定した送信待ち時間テーブルを有し、
    前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記送信待ち時間テーブルから送信待ち時間を取得し、前記取得した送信待ち時間の経過時点を前記通信データの送信タイミングとすること、
    を特徴とする請求項1に記載の交通管制システム用通信装置。
  4. 前記交通管制システム用通信装置は、所定時間内における送受信データ量を設定した送受信データ量テーブルと、前記送受信データ量テーブルに送受信データ量を設定する送受信データ量設定手段を有し、
    前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記送受信データ量テーブルから送受信データ量を取得し、前記送受信データ量を用いて前記取得した優先度もしくは前記送信待ち時間を補正し、前記補正後の送信待ち時間もしくは優先度を基に、送信順序もしくは送信タイミングを決定すること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載の交通管制システム用通信装置。
  5. 前記交通管制システム用通信装置は、所定時間内における送受信データ量を設定した送受信データ量テーブルと、前記送受信データ量テーブルに送受信データ量を設定する送受信データ量設定手段と、属性別の割当帯域幅を設定した割当帯域幅テーブルを有し、
    前記送信制御手段は、前記取得した属性を基に前記送受信データ量テーブルから送受信データ量を取得するとともに、前記取得した属性を基に前記割当帯域幅テーブルから割当帯域幅を取得し、前記取得した送受信データ量及び前記取得した割当帯域幅に基づいて前記通信データの送信順序及び送信タイミングのうち少なくとも1つを決定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の交通管制システム用通信装置。
  6. 前記送受信データ量は、所定時間内における通信データの属性別総受信データ量、属性別総送信データ量、属性別平均受信データ量、属性別平均送信データ量、属性別総受信回数、属性別総送信回数、属性別平均受信回数、属性別平均送信回数、のうち少なくとも1つであること、
    を特徴とする請求項4又は5に記載の交通管制システム用通信装置。
  7. 前記属性は、通信データの通信プロトコルの種類を示すプロトコル種別、通信データの種類を示すデータ種別、通信データの送信元装置の種類を示す送信元装置種別、通信データの送信先装置の種類を示す送信先装置種別、通信データが応答を要求するものであるか否かを示す応答要求有無、通信データを受信した受信手段を示す受信手段識別番号、通信データを送信する送信手段を示す送信手段識別番号、通信データの送信元IPアドレス、通信データの送信元ポート番号、通信データの送信先IPアドレス、及び通信データの送信先ポート番号のうち少なくとも1つであること、
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置。
  8. 前記交通管制システム用通信装置は、他の装置との通信可否を監視する通信可否監視手段と、動的ルーティング用情報を作成する動的ルーティング情報作成手段と、前記ルーティング情報テーブルに通信経路情報を設定する通信経路設定手段を有し、
    前記動的ルーティング情報作成手段は、前記他の装置との通信可否及びルーティング情報テーブルに基づいて、動的ルーティング用情報を作成し、
    前記送信手段は、前記作成した動的ルーティング用情報を他の装置に対して送信し、
    前記受信手段は、他の装置から動的ルーティング用情報を受信し、
    前記通信経路設定手段は、前記他の装置との通信可否、及び前記他の装置から受信した動的ルーティング用情報を用いて通信経路情報を決定し、前記決定した通信経路情報を前記ルーティング情報テーブルに設定すること、
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする交通信号制御機。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする光ビーコン。
  11. 請求項1乃至8のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする車番読取装置。
  12. 請求項1乃至8のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする信号制御装置。
  13. 請求項1乃至8のいずれかに記載の交通管制システム用通信装置を搭載することを特徴とする情報提供装置。
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