JP4475329B2 - 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク - Google Patents

無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク Download PDF

Info

Publication number
JP4475329B2
JP4475329B2 JP2007336984A JP2007336984A JP4475329B2 JP 4475329 B2 JP4475329 B2 JP 4475329B2 JP 2007336984 A JP2007336984 A JP 2007336984A JP 2007336984 A JP2007336984 A JP 2007336984A JP 4475329 B2 JP4475329 B2 JP 4475329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
wireless
network
terminals
relay network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007336984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009159429A (ja
Inventor
健太郎 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2007336984A priority Critical patent/JP4475329B2/ja
Priority to US12/344,390 priority patent/US8175025B2/en
Priority to EP20080173019 priority patent/EP2079262A1/en
Publication of JP2009159429A publication Critical patent/JP2009159429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4475329B2 publication Critical patent/JP4475329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/24Connectivity information management, e.g. connectivity discovery or connectivity update
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0212Power saving arrangements in terminal devices managed by the network, e.g. network or access point is master and terminal is slave
    • H04W52/0219Power saving arrangements in terminal devices managed by the network, e.g. network or access point is master and terminal is slave where the power saving management affects multiple terminals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/04Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on wireless node resources
    • H04W40/10Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on wireless node resources based on available power or energy
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0261Power saving arrangements in terminal devices managing power supply demand, e.g. depending on battery level
    • H04W52/0274Power saving arrangements in terminal devices managing power supply demand, e.g. depending on battery level by switching on or off the equipment or parts thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワークに関し、例えば、センサネットワークに代表されるマルチホップ無線ネットワークにおいて転送経路を設定する無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワークに適用し得るものである。
従来、複数の端末を有して構成されるネットワークにおいて、隣接した端末間でパケットの送受信を繰り返すことで、直接接続していない他の端末との間の通信を実現する様々な通信方式が開発されている。
また、上記のようなネットワークにおいて、中継処理を行う端末は、受信パケットの宛先に応じて隣接端末の中から適切な端末を選択して送信処理を行う必要がある。これを経路制御と呼び、この経路制御に関しても様々な方式が開発されている。
一般的に、経路制御においては、中継回数が最も少なくなる経路が選択される。従って2つの端末間の経路は上りと下りで同一であることが多い。
有線ネットワークにおいては上りと下りの通信は完全に別個のものである(全二重方式)ために、上りと下りの経路が同一であることは問題とはならない。
しかしながら、無線通信においては上りと下りの通信を同時に行うことができない(半二重方式)場合が多い。従って、上りと下りの通信が混在することによって通信効率が低下するという問題が生じ得る。
この上りと下りの通信が混在する問題を解決する手段として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、入側のゲートウェイ無線局と出側のゲートウェイ無線局を別個に設置することで、全ての無線通信路を一方向経路として利用する方法が記載されている。
特開2006−157637号公報
しかしながら、無線マルチホップネットワークにおいて経路制御方式を採用する場合、以下のような問題が発生するおそれがある。
第1に、多くの無線通信システムは半二重通信であり、上りと下りの通信を同時に行うことができないから、上りと下りの通信経路が同一であると、無線信号の干渉、衝突が発生し得る。
第2に、多くの通信システムにおいては上りと下りの通信は遅延、通信量などに関する要求水準が非対称である。しかしながら、上りと下りの通信経路が同一経路であるから、結果的に上り下りともに同一の品質を提供することとなり、無駄が多いという問題がある。
第3に、既存の経路制御方式は有線ネットワークを前提としており、物理的に接続されている限られた端末から適切な端末を選択することに主眼がおかれている。しかしながら、無線マルチホップネットワーク(特にセンサネットワーク)においては周辺に直接通信可能な多くの端末が存在し、さらに無線を利用している関係上、接続関係が時間的に非常に激しく変動する環境にある。従って、既存の経路制御方式では適切な端末を選択することが難しい場合がある。
第4に、既存の経路制御方式では特定の端末に通信が集中する傾向があり、通信が集中する端末周辺では、多くの無線信号が衝突するため、通信効率が低下するおそれがある。また、通信が集中する端末は多くのパケットを転送するために、他の端末と比較して消費電力が多くなる。無線マルチホップネットワークでは、各端末がバッテリで動作する状況が想定されており、ネットワーク全体の稼働時間を長くするためには各端末の消費電力を均等化する必要がある。
上述した特許文献1に記載の技術は上記第1の問題については解決しているが、別個の位置に最低2台のゲートウェイ無線局を設置する必要があるため、コストがかかるという問題がある。
そこで、本発明は、無線ネットワークにおいて、複数の転送経路を作成することによって、無線信号の干渉・衝突の回避、端末間の消費電力の均等化又は総消費電力の削減、端末の故障又は端末間の無線リンクの切断による通信途絶の回避、を実現する無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワークを提供する。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の無線通信装置は、無線ネットワークを構成する複数の無線端末がそれぞれ備える無線通信装置において、(1)周辺の無線端末との間でデータ信号及び端末情報の授受を行う通信手段と、(2)周辺の無線端末から受信した端末情報を管理する端末情報管理手段と、(3)周辺の無線端末の端末情報を参照し、無線ネットワーク内で形成される複数の中継網に自端末が接続できる場合に、自端末から管理端末への上りの通信経路とする中継網と、上記管理端末からの下りの通信経路とする中継網を決定する中継網決定手段と、(4)自端末の中継網を示す情報を含む端末情報を周辺の無線端末に送信させる端末情報通知手段と、(5)自端末の関与する中継網をデータ信号の転送経路として転送処理を行う転送処理手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の無線通信方法は、無線ネットワークを構成する複数の無線端末がそれぞれ備える無線通信装置による無線通信方法において、無線通信装置が、通信手段、中継網決定手段、端末情報通知手段、転送処理手段及び周辺の無線端末から受信した端末情報を管理する端末情報管理手段を備え、(1)通信手段が、周辺の無線端末との間でデータ信号及び端末情報の授受を行う通信工程と、(2)中継網決定手段が、周辺の無線端末の端末情報を参照し、無線ネットワーク内で形成される複数の中継網に自端末が接続できる場合に、自端末から管理端末への上りの通信経路とする中継網と、上記管理端末からの下りの通信経路とする中継網を決定する中継網決定工程と、(3)端末情報通知手段が、自端末の中継網を示す情報を含む端末情報を周辺の無線端末に送信させる端末情報通知工程と、(4)転送処理手段が、自端末の関与する中継網をデータ信号の転送経路として転送処理を行う転送処理工程とを有することを特徴とする。
第3の本発明の無線通信プログラムは、無線ネットワークを構成する複数の無線端末がそれぞれ備える無線通信装置において、コンピュータを、(1)周辺の無線端末との間でデータ信号及び端末情報の授受を行う通信手段、(2)周辺の無線端末から受信した端末情報を管理する端末情報管理手段、(3)周辺の無線端末の端末情報を参照し、無線ネットワーク内で形成される複数の中継網に自端末が接続できる場合に、自端末から管理端末への上りの通信経路とする中継網と、上記管理端末からの下りの通信経路とする中継網を決定する中継網決定手段、(4)自端末の中継網を示す情報を含む端末情報を周辺の無線端末に送信させる端末情報通知手段、(5)自端末の関与する中継網をデータ信号の転送経路として転送処理を行う転送処理手段として機能させるものである。
第4の本発明の無線ネットワークは、複数の無線端末を有して構成される無線ネットワークにおいて、各無線端末間で端末情報を交換し合うことで、複数の中継網が形成されたものであって、上記各無線端末が、上記中継網の全てに接続できるものであり、第1の本発明の無線通信装置であることを特徴とする。
本発明によれば、無線ネットワークにおいて、複数の転送経路を作成することによって、無線信号の干渉・衝突の回避、端末間の消費電力の均等化又は総消費電力の削減、端末の故障又は端末間の無線リンクの切断による通信途絶の回避を実現できる。
(A)第1の実施形態
本発明の無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワークの第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
第1の実施形態では、無線マルチホップネットワークを構成する複数の無線端末のそれぞれに本発明を適用した場合の実施形態を説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の無線マルチホップネットワークの構成例を示す構成図である。
図1において、第1の実施形態の無線マルチホップネットワーク10は、複数の無線端末101〜112を有して構成されるものである。特に、無線端末101は、ネットワーク全体を管理する管理機能を有する無線端末(以下、コーディネータともいう)である。
図1において、2つの無線端末を結ぶ直線及び点線は、両無線端末間に設定される無線リンクであり、矢印の方向は情報の通信方向を示す。なお、直接通信可能な無線端末の組は実線及び点線以外にも多数存在するが、図1では、説明便宜上、実線及び点線で示すものとする。
図1(a)は、ネットワーク構成時の状態を示す構成例であり、図1(b)は、ネットワーク利用時の状態を示す構成例である。なお、図1(a)の構成例の一部は、ネットワーク利用時の状態を示すものもある。
図1(a)及び(b)において、各無線端末101〜112に示した「A」、「B」の表示はネットワーク種別を示しており、各無線端末101〜112がいずれかのネットワークに属していることを示す。
なお、コーディネータ101は、ネットワーク管理を行うものであるから、例外的に「A」、「B」の両方のネットワークに属するものとする。また、第1の実施形態では、「A」、「B」の2つのネットワークを区別する場合を例示するが、3つ以上のネットワークを区別するように設定するようにしてもよい。
図1(a)では、以下の条件を満たすネットワークが構成されている。
(1)ネットワークAとネットワークBとはそれぞれ異なる無線リンクを用いる。図1(a)では、ネットワークAは点線、ネットワークBは実線として示す。
(2)各無線端末は所属するネットワークを用いて通信されるパケットのみを転送する。
(3)全ての無線端末が両方のネットワークに接続可能である。
以下の説明ではコーディネータ101と各無線端末との間の通信についてのみ記載するが、任意の端末間の通信について同様のことが言える。
例えば、無線端末107はネットワークAに属しているので、点線のリンクを経由したパケットのみを転送する。具体的には、無線端末110、111から無線端末107に送信されるパケットのみを転送する。無線端末107がネットワークBを利用する場合には実線のリンクを用いて無線端末104にパケットを転送する。
図1(b)に示すネットワーク構成は、図1(a)に示すネットワーク構成の一部を変更することによって、上り通信と下り通信を分離した例を示している(以下の説明では各無線端末からコーディネータ101への通信を上り、逆の通信を下りとする)。
図1(b)では、ネットワークAを下りとし、ネットワークBを上りとして利用している。
図1(a)と(b)では、点線のリンクの矢印が逆転していることと、ネットワークBに属する無線端末からネットワークAに属する無線端末へのリンクは矢印を逆転させた上で点線を実線に変更している。
当該リンクは、ネットワークAの無線端末において発生したコーディネータ101への上り通信のデータの転送、コーディネータ101からネットワークBの無線端末への下りのデータ通信のいずれにも利用されるが、便宜上ネットワークBのリンクとして記載する。
具体的に例を述べると、無線端末109で発生したコーディネータ101宛の上り通信のデータは一度無線端末112に転送された後、無線端末112→無線端末108→無線端末104→コーディネータ101へと転送される。
また例えば、コーディネータ101から無線端末112宛の下り通信のデータは、コーディネータ101→無線端末105→無線端末109→無線端末112へと転送される。このように、無線端末109と無線端末112と間のリンクは上りと下りのいずれの通信にも利用される。
図2は、第1の実施形態の各無線端末101〜112の内部構成を示す内部構成図である。なお、図2では、無線端末400と示して説明する。
図2において、第1の実施形態の無線端末400は、アンテナ部401、受信回路部402、送信回路部403、受信データ処理部404、送信データ処理部405、状態管理部406、を少なくとも有して構成される。
アンテナ部401は、無線信号を送信又は受信するためのアンテナ部であり、無線信号を受信すると受信信号を受信回路部402に与え、送信回路部403からの送信信号を無線信号として送信するものである。なお、アンテナ部401は、送受信用アンテナ部を適用する場合を説明するが、送信用アンテナ部と受信用アンテナ部の両方を適用してもよい。
受信回路部402は、アンテナ部401からの受信信号に対して復調処理によりデジタル変換し、デジタルデータを受信データとして受信データ処理部404に与えるものである。
受信データ処理部404は、受信回路部402から受け取った自端末宛の受信データに対して所定の処理を行い、必要なデータを状態管理部406に与えるものである。受信データ処理部404は、自端末宛以外の他端末宛のデータ信号を受け取った場合、状態管理部406から得られる情報に基づいて転送先を決定し、その転送先宛のデータ信号として送信データ生成部405に与えるものである。
送信回路部403は、送信データ生成部405により生成された送信データを送信データ生成部405から受け取り、この送信データに対して変調処理をしてアンテナ部401に与えるものである。
送信データ生成部405は、状態管理部406から得られる周辺端末情報を利用して、転送先宛の送信データを生成し、送信回路部403に与えるものである。送信データ生成部405は、状態管理部406の周辺端末情報を利用して、他端末宛のデータ信号の転送処理を行う。
状態管理部406は、受信データ処理部404から受信データを受け取り、受信データに基づいて周辺端末の情報管理や自端末が所属するネットワークの管理や各ネットワークへの転送経路の設定、保持などの管理を行うものである。状態管理部406の処理動作の詳細については動作の項で説明するが、第1の実施形態の状態管理部406が備える特徴的な機能部としては、図3に示すような機能部を備える。
図3において、状態管理部406は、周辺端末管理部41、経路制御部42、を少なくとも有する。また、経路制御部42は、ネットワーク決定機能部421、ネットワーク切替制御機能部422、通信方向制御機能部423、を少なくとも有する。
周辺端末管理部41は、周辺端末から収集した通知信号に基づいて、周辺の無線端末の情報を管理するものである。この通知信号には、少なくとも周辺端末自身が所属するネットワークを示す情報が含まれている。また、通信信号が、周辺端末自身を識別する端末識別情報や、周辺端末のデータ送信タイミング情報やデータ受信タイミング情報や、自端末の接続関係を示す情報等を含むものであってよい。
経路制御部42は、無線マルチホップネットワーク10における複数の中継網(ネットワークA、B)の形成処理、自端末の中継網の決定処理、データ転送処理、中継網の利用処理などを制御するものである。
ネットワーク決定機能部421は、ネットワーク構成時にネットワークA及びBの両方に接続できランダム時間(又は一定時間)経過後、周辺端末情報に基づいて自端末が所属するネットワーク(すなわちネットワークA又はBのいずれか)を決定し、自端末が所属するネットワークの情報を含む通知信号を複数の周辺端末に送信させるものである。
また、ネットワーク決定機能部421は、複数の周辺端末から通知信号を受信して所定時間経過しても、自端末が所属するネットワークを決定することができなかった場合に、所属ネットワークの再構築を要求するために、特定の端末に対して変更要求信号を送信させるものである。
ネットワーク切替制御機能部422は、ネットワーク利用の際、転送先のネットワークを適切に選択し、定期的にネットワークを切り替えるものである。また、ネットワーク切替制御機能部22は、利用するネットワークを選択した後、そのネットワークの状況のデータ受信期間に応じて、受信機の電源をON/OFF制御するものである。これにより、データ受信に必要な期間だけ、受信機の電源をONにすることができる。なお、ネットワークの切替制御方法については、動作の説明で詳細に説明する。
通信方向制御機能部423は、通信方向による転送経路の変更、通信方向による使用無線チャネルの変更に対して、転送先のネットワークの選択や、無線チャネルの選択を適切に行うものである。また、通信方向制御機能部423は、データ送信先の無線端末のデータ受信期間に応じて、受信機の電源をON/OFF制御するものである。なお、通信方向制御機能部423の制御方法については、動作の説明で詳細に説明する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の無線マルチホップネットワーク10における転送経路の設定処理の動作を図面を参照して説明する。
以下では、無線マルチホップネットワーク10において、2つのネットワークを同時に構成して転送経路を設定する場合を例示して説明するが、構成するネットワーク数は特に限定されるものではなく、又ネットワークの構成方法は、上記のネットワーク構成条件を満たす方法であれば、種々の方法を適用することができる。
図1において、各無線端末101〜112の信号の到達範囲は、送信端末の隣の端末及び斜め隣の端末までとする。つまり、例えば、無線端末105が送信する場合、無線端末101〜104及び無線端末106〜109は無線端末105の送信信号を受信できるが、無線端末110〜112は受信できないものとなる。
(A−2−1)ネットワーク構成処理
まず、各無線端末101〜112が所属するネットワークの決定し、図1(a)に示すようなネットワークの構成処理の概略的な流れを説明する。
コーディネータ101はネットワークA及びBの両方に所属するものであり、このコーディネータ101から通知信号が送信される。
コーディネータ101からの通知信号を受信した無線端末102、104及び105のそれぞれは、周辺端末からの通知信号に基づいて自端末が所属するネットワーク(ネットワークAとBのいずれか)を決定し、所属ネットワークを示す通知信号を周辺端末に送信する。
次に、無線端末102、104及び105のそれぞれからの通知信号を受信した無線端末はそれぞれ、周辺端末が所属するネットワーク状況に応じて、自端末が所属するネットワーク(ネットワークA又はBのいずれか)を決定し、所属ネットワークを示す通知信号を更に周辺端末に送信する。
上記のように、各無線端末102〜112間で通知信号を送受信しあうことで、各無線端末102〜112は、それぞれネットワークA又はBのいずれかに所属しつつ、両方の無線リンクを有するものとなる。
ここで、図4は、各無線端末102〜112における所属ネットワークの決定処理を示すフローチャートである。以下では、各無線端末102〜112における所属ネットワークの決定処理について説明する。
まず、周辺端末が送信した通知信号が自端末に与えられると(ステップS101)、受信した通知信号に基づいて、当該周辺端末が所属するネットワークを認知する(ステップS102)。なお、周辺端末の所属ネットワークに関する情報は、周辺端末管理部41により管理される。
複数の周知端末から通知信号を受信して、これら複数の周知端末のそれぞれが所属するネットワークについても認知する。そして、自端末が、複数の周辺端末との無線リンクで接続し、ネットワークA及びBの両方のネットワークに直接通信可能となると(ステップS103)、ランダム時間待機後、周辺端末のネットワークの所属状況を踏まえて、自端末の所属ネットワークを決定し(ステップS104)、所属ネットワークを示す通知信号を送信する(ステップS105)。
ここで、所属するネットワークを決定する方法としては、例えば、周辺端末のネットワークの所属状況に基づいて、所属端末数が比較的少ないネットワークに所属するようにする。
例えば、図1(a)において、コーディネータ101が送信した通知信号が、無線端末102、104及び105に与えられると、無線端末102、104及び105のそれぞれにおいて所属ネットワークの決定処理が行なわれる。
このとき、例えば、無線端末102が、ネットワークBに所属することを決定し、ネットワークBの所属することを示す通知信号を送信する。そうすると、無線端末105は、ネットワークAに所属することを決定し、通知信号を送信する。
さらに、無線端末103は、無線端末102及び105と接続することで、両方のネットワークにも接続可能となるので、ネットワークAに属することを決定し、通知信号を送信する。このように、全ての無線端末102〜112が同様にして所属ネットワークを決定する。
なお、上記の例では、無線端末102がネットワークBに所属することを決定する場合を示したが、無線端末102が決定するネットワークは任意であってもよい。また、無線リンクの形成については、例えばコーディネータ101までのホップ数が最小となるように形成する方法を適用することができる。
ステップS103において、両方のネットワークの接続ができない場合、無線端末は、特定の端末に対して変更要求信号を送信する(ステップS106)。
例えば、各無線端末102〜112において、周辺端末からの通知信号を複数受信してから、一定時間以上経過しているにもかかわらず、ネットワークに接続できない場合、各無線端末102〜112は、特定の端末に対して、所属ネットワークの変更を要求する変更要求信号を送信する。
この特定の端末、すなわち所属ネットワークを変更できる端末は、自端末を送信先として接続している端末が存在していないものに限定される。つまり、自端末を送信先として接続する端末が存在する場合、その接続している無線端末のネットワーク構成条件を侵すこととなるので、その先のネットワーク構成が乱れてしまうおそれがあるからである。
例えば、無線端末103は自端末を送信先として接続する端末が存在しないものである。これに対して、無線端末109は自端末を送信先として接続する無線端末112が存在するものである。
従って、無線端末103はネットワークAからネットワークBに所属ネットワークを変更できるが、無線端末109は、無線端末112が接続できるネットワークAに属する端末が存在しなくなりネットワーク構成条件を侵すこととなるので、所属ネットワークを変更できない。
また、変更要求信号の送信先の決定については、例えば、通知信号に含まれる接続先に含まれない、すなわち当該端末に接続している端末が存在しない無線端末を選択し、その選択した無線端末を特定の端末とすることで実現することができる。
変更要求信号を受信した無線端末は、自端末を送信先として接続する端末が存在しないことを確認し、存在しない場合には、要求に応じて所属ネットワークを変更する。そして、当該無線端末は、所属ネットワークを変更したことを示す変更通知を送信元に向けて送信する。また、この変更通知を受信した無線端末は、再度所属ネットワークの決定処理を行い、所属ネットワークを決定する。
以上のようにして、各無線端末101〜112間で通知信号の送受信を行うことで、図1(a)に示すネットワーク構成を形成した後、例えば、コーディネータ101からの通知信号により、ネットワークAの通信方向を逆方向に制御する。そうすると、図1(b)に示すネットワーク構成を形成することができる。
(A−2−2)ネットワークの切り替え
以下では、各無線端末102〜112が、所属ネットワークを切り替えて利用する場合の処理を例示して説明する。この利用方法は、図1(a)の状態で用いる。
このネットワークを切り替える利用方法は、利用するネットワークを、ネットワークA又はBのいずれかに切り替えて用いる形態であり、状態管理部406のネットワーク切替制御機能部422による処理で実現されるものである。
つまり、全ての無線端末102〜112はネットワークA又はBのいずれかに所属しているものであるから、ネットワークA又はBのいずれかが動作すれば、全ての無線端末間の通信を実現することができる。
また、全ての無線端末102〜112はネットワークA又はBのいずれのネットワークにおいてのみ中継処理を行う。つまり、各無線端末102〜112は、自端末の所属ネットワークに切り替わったときに中継処理を行う。
さらに、中継処理をしない無線端末102〜112は、受信機を常時ONにする必要はなく、自身がデータを送信する際と、自身宛のデータの有無を定期的に問い合わせる際にのみ受信機をONにすればよいので、消費電力を大きく削減することができる。
従って、利用するネットワークを随時(例えば、定期的若しくはコーディネータ101からの指示に基づいて)切り替えることで、各無線端末の消費電力を均等化すると同時に、ネットワークの切り替えを行わない場合と比較して寿命を約2倍にすることが可能である。
ここで、ネットワークを切り替えるタイミングについては、種々の方法を適用することができ、例えば、全ての無線端末が同期して一斉に切り替える方法や、コーディネータから切り替え信号を全端末に向けて送信(フラッディング)する方法などを適用することができる。
なお、一時的に双方のネットワークが同時に動作しても、データ通信に対して大きな影響は与えないものと考えられるので、厳密に全ての無線端末が一斉に切り替える必要性はない。
(A−2−3)通信方向(上り方向、下り方向)の使い分け
この利用方法は、図1(b)の状態で用いる。
この通信方向の使い分けによる利用方法は、例えば、上り通信はネットワークBを利用し、下り通信はネットワークAを利用するというものであり、全てのパケットが図1(b)に示す矢印の方向に従って転送される。なお、この利用方法は、状態管理部406の通信方向制御機能部423による処理で実現される。
つまり、全ての無線端末102〜112は、ネットワークA及びBの両方のネットワークに接続しているものであるから、ネットワークを一方通行で利用しても、任意の無線端末間の通信路が確保された状態を保つことができる。
このとき、通信方向機能部423は、通信に用いるチャネルを上りと下りで使い分けることも可能である。具体的には、例えば、通信方向機能部423は、各無線端末102〜112が属しているネットワークによって利用するチャネルを設定する方法を適用することができる。例えば、ネットワークAに属している無線端末はチャネルAを利用し、ネットワークBに属している無線端末はチャネルBを利用するようにする。なお、この場合、コーディネータ101は、例外的に、チャネルBを利用し、上り通信の受信を行うこととなる。
また例えば、通信方向機能部423は、データ信号の送信相手端末の利用チャネルに合わせて、チャネルを選択して送信させるようにしてもよい。具体的には、例えば、無線端末107でのチャネル選択を例示すると、無線端末107から無線端末110に送信する場合にはチャネルAを利用するようにし、無線端末107から無線端末111に送信する場合にはチャネルBを利用するようにする、というように区別する。
なお、利用するチャネルについて、ネットワーク構成時には、複数のチャネルのうちいずれかのチャネルを利用することを決定することが必要である。この場合、全ての無線端末間で使用するチャネルを統一させたり、又はネットワーク構築用チャネルを予め設定することで実現できる。
(A−2−4)効率的なスリープ制御による利用方法
この利用方法は、図1(b)の状態で用いる。
上記(A−2−3)の方法では、通信効率は向上するが各無線端末101〜112の消費電力の削減を実現できない。そこで、以下で説明するスリープ制御による利用方法は、各無線端末102〜112が定期的に受信機の電源のON/OFFを行うことで、省電力化を実現するものであり、通信方向制御機能部423による処理でなされるものである。
ここで、以下で例示するスリープ制御による利用方法は、大きく2種類の方法がある。
第1の方法は、全ての無線端末が同期して一定時間の起動を行う方法である。この方法によれば、データ通信の遅延増加はないことが長所であるが、省電力効果は少ない。
図5(a)は、この第1の方法を説明する説明図である。図5(a)では、図1(b)のネットワークBを利用する場合を例示する。また、図5(a)で示す四角形は、各無線端末101〜112の受信機が起動している時間(電源が入っている時間)を示す。さらに、図5(a)に示す上向き矢印は、上り通信の転送経路を示している。
図5(a)では、全ての無線端末101〜112が同期して受信機の電源を入れているために、上り通信と下り通信の遅延は同一である。ただしこの方法はネットワーク全体の同期を取る必要があり、オーバーヘッドが大きいなどの問題がある。
第2の方法は、全体の同期を取らずに周辺端末とON/OFFのタイミングを遅延が少なくなるように調整する方法である。この方法によれば、省電力効果は大きいが、周辺端末とのタイミングは上り下りいずれかの経路に合わせて調整せざるを得ないために、調整に使わなかった向きの通信遅延は大幅に増加する。
なお、周辺端末のデータ受信タイミングについては、例えば、各無線端末が自端末のデータ受信タイミングを示す情報を含む通信信号を送受信しあうことで各周辺端末のデータ受信タイミングを知ることができる。
図5(b)は、この第2の方法を説明する説明図である。図5(b)で示す上り通信は、図5(a)で示す上り通信と比較して、各無線端末101〜112の起動時間を大きく削減できる。
しかしながら、他のネットワークが存在しないとすると、下り通信の遅延が大幅に増加することとなり得る。例えば、無線端末101から無線端末105にデータを送信する場合を考えると、無線端末101から無線端末102へパケットを転送してから、無線端末102から無線端末105へ転送するまでにほぼ1周期分の遅延が発生してしまう。
この下り通信の遅延増加を解決する手法として、通信方向制御機能部423は、上り通信用と下り通信用の受信タイミングを別個に設定しておく手法を適用することができる。つまり、通信方向制御機能部423は、上り通信用と下り通信用の受信タイミングに基づいて、受信機のON/OFF切替を制御する。
図6(a)は、上り通信用と下り通信用の受信タイミングを設けた手法を説明する説明図である。図6(a)の左半分が下り通信用の受信タイミング(受信スロット)であり、右半分が上り通信用の受信タイミング(受信スロット)である。
このようにすることで、図5(b)の場合に比べて各無線端末101〜112の受信機の起動時間は増加するが、上り通信と下り通信とを分離することができ、また双方向通信の遅延を小さくすることが可能となる。
図6(b)は、複数のネットワークを利用し、各無線端末のスリープ制御を併用した場合を説明する説明図である。
図6(b)において、点線矢印はネットワークAを利用した通信(主に下り通信)であり、実線矢印はネットワークBを利用した通信(主に上り通信)を示す。このようにすることで、全ての無線端末101〜112の受信機を入れる時間を一定(図5(b)と同等)に保ったままで、上り下り両方の遅延を小さくすることが可能となる。
また、コーディネータ101から各無線端末へデータを送り、データを受信した各無線端末が応答をコーディネータ101を送る状況における遅延は、図6(a)の場合とほぼ同じである。すなわち、低消費電力化と低遅延化の双方を両立させることが可能となっている。
なお、この例でも、第2の方法で説明した場合と同様にネットワークAとB(図6(b)の点線と実線)で利用するチャネルを設定し、チャネルを変えることで、パケットの衝突をさらに少なくすることが可能である。
各無線端末101〜112のスリープ制御のタイミングを制御する方法の一例について、図6(b)を参照ながら説明する。
各無線端末101〜112には自端末に送られたデータの転送先となる端末が1つもしくは複数存在する。例えば、無線端末105にとっては転送先は無線端末103、107及び109であり、無線端末102にとっては無線端末101である。
各無線端末101〜112は、自端末の受信機の電源を入れるタイミングを、転送先となる無線端末の受信タイミングの前に設定する。このとき、全体の基準となるのはコーディネータ101である。
図5及び図6では、コーディネータ101も省電力化を実施している例を示しているが、実際にはコーディネータ101には電源が入っている場合が多い。このような場合、無線端末102のように、転送先がコーディネータ101だけの端末は、自端末の受信タイミングを自由に選択することができる。以下全ての無線端末103〜112が連鎖的に受信タイミングを決定することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、以下に示す効果のいずれか又は複数の効果を得ることができる。
(1)各無線端末の消費電力を均等化し、ネットワークの寿命を延ばすことが可能となる。
(2)上り通信と下り通信の通信経路を分離し、通信効率を向上させる。
(3)上り通信と下り通信の両方向の遅延を小さく抑えたままで、ネットワークの寿命を延ばすことができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の転送経路設定方法、装置及びプログラム、並びに無線端末の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
第2の実施形態も、無線マルチホップネットワークを構成する複数の無線端末のそれぞれに本発明を適用した場合の実施形態を説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図7は、第2の実施形態の無線マルチホップネットワーク20の構成を示す構成図である。
図7において、無線端末501〜508はマルチホップ機能を有する無線端末、特に無線端末501はネットワーク全体の管理機能を有するコーディネータである。また、2個の無線端末を結ぶ直線及び点線は結ばれた2個の無線端末にリンクが設定されていることを意味する(直接通信が可能な無線端末の組は実線、点線以外にも多数存在する)。
図7(a)はネットワーク構成時(一部の利用例においては利用時も含む)、図7(b)及び(c)はネットワーク利用時の例を示している。
各無線端末501〜508に示した数字は、ネットワークの構成過程で割り当てられた番号(以下、割り当て番号ともいう)を示す。コーディネータ501は、例外としてネットワークを構成し始める時点で「0」が割り当てられている。
図7(a)では、以下の条件を満たすネットワークが構成されている。
各無線端末502〜508は、自端末の割り当て番号よりも、「1」だけ番号が小さい無線端末と「2」だけ番号が小さい無線端末と直接通信を行うことができる。
ここで、図7では、「1」だけ番号が小さい無線端末との通信経路は実線で示し、「2」だけ番号が小さい無線端末との通信経路は点線で示す。また、「番号:1」の無線端末は、例外的に、「番号:0」の無線端末(すなわちコーディネータ)との通信が可能であればよいとする。
以下の説明ではコーディネータ501と各無線端末502〜508との通信についてのみ説明するが、任意の無線端末間の通信についても同様である。
図7(b)は、図7(a)を一部変更することによって、2つの経路を作成した例を示している。実線で示した奇数の割り当て番号の端末を中継端末とするネットワークと、点線で示した偶数の割り当て番号の無線端末を中継端末とするネットワークである。
図7(c)は、図7(a)を一部変更することによって、上り通信と下り通信を分離した例を示している(以下の説明では、各無線端末502〜508からコーディネータ501への通信を上り、逆を下りと示す)。また、図7(c)では、割り当て番号が偶数の無線端末を経由する点線の経路を下り通信に用いており、割り当て番号が奇数の端末を経由する実線の経路を上り通信に用いている。さらに、割り当て番号が偶数の無線端末と奇数の無線端末との間の通信経路は、上り通信と下り通信の双方に利用できる。例えば、無線端末503と無線端末502との通信経路は、無線端末502への下り通信としてもよいし、無線端末503への上り通信として利用してもよい。
各無線端末501〜508の構成要件は、基本的には、第1の実施形態で説明した図2及び図3に示す構成と同様の構成を備えるものである。
第1の実施形態と異なる点は、状態管理部406の周辺端末管理部41、経路制御部42(ネットワーク接続機能部421、ネットワーク切替制御機能部422、通信方向制御機能部423)が、各無線端末の割り当て番号に基づいて通信経路を形成する点である。これら各構成要件の機能については、以下の動作の説明で詳細に説明する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の無線マルチホップネットワーク20における転送経路の設定処理の動作を図面を参照して説明する。
以下では、無線マルチホップネットワーク20において、2つのネットワークを同時に構成して転送経路を設定する場合を例示して説明するが、構成するネットワーク数は特に限定されるものではなく、又ネットワークの構成方法は、上記のネットワーク構成条件を満たす方法であれば、種々の方法を適用することができる。
(B−2−1)ネットワーク構成処理
第2の実施形態のネットワーク構成処理は、各無線端末502〜508の割り当て番号を含む通知信号を送受信することで行なわれる。
図8は、各無線端末502〜508の割り当て番号の決定処理を示すフローチャートである。
まず、周辺端末が送信した通知信号が自端末に与えられると(ステップS201)、受信した通知信号に基づいて、当該周辺端末に割り当てられた割り当て番号を認知する(ステップS202)。なお、周辺端末の割り当て番号は、周辺端末管理部41により管理される。
複数の周辺端末から通知信号を受信して、これら複数の周辺端末のそれぞれの割り当て番号についても認知する。
そして、自端末が、複数の周辺端末との無線リンクで接続し、連続する2個の割り当て番号(x−1,x)を持つ無線端末と直接通信が可能となった場合(ステップS203)、ネットワークに参加し、自端末の割り当て番号として「x+1」を割り当て(ステップS204)、ランダム時間待機した後、自端末の割り当て番号を示す情報を含む通知信号を送信する(ステップS205)。
例えば、図7(a)において、コーディネータ501には割り当て番号「0」が割り当てられている。そして、コーディネータ501から割り当て番号「0」を含んだ通知信号が、無線端末502及び503に与えられると、無線端末502及び503のそれぞれにおいて、割り当て番号の決定処理が行なわれる。
なお、割り当て番号「0」の通知番号を受信した無線端末においては、例外として、2つの無線端末からの信号がなくても、自端末に割り当て番号を割り当てることが可能である。そこで、無線端末502は、自端末に割り当て番号「1」を割り当て、そのことを示す通知信号を周辺端末に送信する。
また、無線端末503は、コーディネータ501及び無線端末502からの通知信号を受信し、それぞれの端末の割り当て番号が(0,1)であると認知すると、自端末に番号「2」を割り当て、さらにそのことを示す通知信号を周辺端末に向けて送信する。以上のように、全ての無線端末が同様に自端末に割り当て番号を割り当てていく。
ステップ203において、周辺端末からの通知信号を受信してから一定時間以上経過しているにもかかわらず、ネットワークに接続できない(すなわち、連続した割り当て番号を持つ2つの端末からの信号を受信できない)場合には、例外的に単一の端末にだけ接続した状態で自身に番号を割り当てる(ステップS206)。ただし、この場合は以下に述べる利用方法の一部が実現できない。
(B−2−2)ネットワークの切り替え
このネットワークの切り替える利用方法は、図7(b)の状態で用いる。また、この方法は、状態管理部406のネットワーク切替制御機能部422による処理で実現される。
各無線端末502〜508は、通知信号に含まれている情報に基づいて自端末に接続している無線端末を知ることが可能である。この周辺端末情報を利用すると、周辺端末の割り当て番号が分かるので、図(b)のネットワークを構成することができる。
すなわち、割り当て番号が奇数の端末を中継端末とする場合の無線リンク(実線)と、割り当て番号が偶数の端末を中継端末とする場合の無線リンク(点線)との2つのネットワークを構成する。
前述したように、第2の実施形態の方法を用いてネットワークを構成すると、2つのネットワーク(実線、点線)のいずれかのネットワークが動作すれば、任意の無線端末間の通信を実現することができる。また、全ての無線端末はいずれネットワークにおいてのみ中継処理を行う。
中継処理をしない無線端末は、受信機を常時ONにする必要はなく、自身がデータを送信する際と、自身宛のデータの有無を定期的に問い合わせる際にのみ受信機をONにすればよいので、消費電力を大きく削減することができる。
従って、ネットワーク切替制御部422は、利用するネットワークを随時(定期的、又はコーディネータ501から指示により)切り替えることで、各端末の消費電力を均等化すると同時に、ネットワークの切り替えを行わない場合と比較して寿命を約2倍にすることが可能である。
このネットワークを切り替えるタイミングについては、全ての端末が同期して一斉に切り替える方法、コーディネータから切り替え信号を全端末に向けて送信(フラッディング)する方法などがある。一時的に双方のネットワークが動作することによる問題はないので、厳密に全ての端末が一斉に切り替える必要性はない。
(B−2−3)通信方向(上り方向、下り方向)の使い分け
この利用方法は図5(c)の状態で用いる。また、この方法は、状態管理部406の通信方向制御機能部423による処理で実現される。
(c)に示すように、上り通信は実線、下り通信は点線のネットワークを利用する。すなわち、全てのパケットは図(c)に示した矢印に従って転送される。
全ての無線端末501〜508が双方のネットワークに接続しているために、ネットワークを一方通行で利用しても、任意の端末間の通信路が確保された状態を保つことができる。
ここで、通信方向制御機能部423は、通信に用いるチャネルを上りと下りで使い分けることも可能である。この点について、通信方向制御機能部423は、第1の実施形態と同様に種々の方法により使用するチャネルを区別するようにしてもよい。
具体的には、偶数の割り当て番号を持つ無線端末と奇数の割り当て番号を持つ無線端末で異なるチャネルを用いる。なお、コーディネータ501は奇数と同じチャネルを利用し、上り通信の受信を行う。
また、送信時には送信相手の無線端末が利用しているチャネルに合わせてチャネルを選択し、送信を行うようにしてもよい。具体的には、無線端末507について考えると、無線端末507が無線端末508へ送信する際と無線端末506へ送信する際とでは異なるチャネルを使うように区別する。図(c)の点線と実線が使用するチャネルを示しているとも言える。
(B−2−4)効率的なスリープ制御による利用方法
この利用方法は、通信方向制御機能部423による処理で実現される。
上記(B−2−3)の方法では、第1の実施形態で説明した(A−2−3)の方法と同様に、通信効率は向上するが各無線端末501〜508の消費電力の削減を実現できない。そこで、第1の実施形態で説明した各無線端末102〜112が定期的に受信機の電源のON/OFFを行う方法(スリープ制御の利用方法)を行う。これにより、省電力化を実現する。
なお、スリープ制御の利用方法は、第1の実施形態において図5及び図6を用いて説明した方法を適用することができ、ここ方法の詳細な処理説明については省略する。
図9は、図(c)の構成において第2の実施形態のスリープ制御を実行した場合の例を示す説明図である。図9において、丸で囲った数字は、各無線端末に割り当てられた番号を示し、四角形は、各無線端末の起動時間を示す。
図9に示す通信状態を検討すると、第1の実施形態の図6(b)と同様に、上りと下りの通信を分離することによって、全ての端末の受信機を入れる時間を一定(図5(b)と同等)に保ったままで、上り下り両方の遅延を小さくすることが可能となる。また、図9の点線(下り)と実線(上り)で利用するチャネルを変えることで、パケットの衝突をさらに少なくすることが可能である。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(1)第1の実施形態では、周辺端末の所属するネットワークの情報を管理する必要があったが、第2の実施形態によれば、各無線端末に割り当てられた番号を管理するだけで済むため処理が簡単になる。
(2)第1の実施形態では、各無線端末の受信タイミングを決定するためにはコーディネータを基準として順序を形成する必要があったが、第2の実施形態によれば、各無線端末に番号が割り当てられるために、番号を用いたタイミングの割り当てが可能となる。具体的には偶数番号の端末については基準タイミングから割り当て数字に比例して遅らせた受信タイミングを設定し、奇数番号の端末については、基準タイミングから割り当て数字に比例して前倒しした受信タイミングを設定することで、簡単に図9のような受信タイミングを設定することができる。
(C)他の実施形態
(C−1)第1の実施形態において、ネットワーク利用方法として(A−2−2)〜(A−2−4)に示す機能を説明したが、この他にも以下の機能を付加した構成をとるようにしてもよい。なお、第2の実施形態でも同様に以下の機能を設けることができる。
各無線端末は、通知信号に含まれる情報に基づいて周辺端末の状況をある程度知ることができる。従って、各無線端末は、得られた情報を利用して、予め指定された無線端末以外の無線端末との通信を利用することができる。
例えば、図1(b)に示す無線端末109を基準に説明する。図1(b)において、無線端末109は上り通信時には無線端末106へデータを転送するものである。しかし、無線端末108も、無線端末106と同等の機能(すなわち、ネットワークBに所属し、無線端末101までの通信経路を持つ)を持っている。そこで、無線端末109は、無線端末106との通信に何らかの障害(例えば、無線端末106自体の故障、無線端末109と無線端末106との間に障害物が持ち込まれた場合など)が生じて通信不可能となった場合には、無線端末109は、無線端末108へのデータ転送に切り替えることで、ネットワークの機能を維持することが可能である。
(C−2)図10は、第2の実施形態で説明したネットワークのうち、3つのネットワークを同時に構成する場合の構成図である。
割り当て番号が「1」だけ小さい無線端末へのリンクは実線、「2」だけ小さい無線端末へのリンクは点線、「3」だけ小さい端末へのリンクは破線で示している。また、図中左下の「012」と示した無線端末701はコーディネータであり、3つの割り当て番号を持つ特殊な端末として動作する。
図10(a)の状態で3つのネットワークを切り替えて使うことが可能であり、その具体的な制御方法は、基本的には第2の実施形態の場合と同様である。
例えば、破線の経路を用いると3,6,9,12とつながるネットワークA、4,7,10,13とつながるネットワークB、5,8,11,14とつながるネットワークCを構成することができる。全ての端末は、自端末が所属するネットワークの他に、所属しない2つのネットワークにも実線、点線の経路を用いて直接接続することができる。従って、ネットワークを切り替えて3つのネットワークのうち1つが動作していればネットワーク全体の機能を失うことはない。
図10(a)のネットワーク構成を変形すると、図10(b)に示すネットワーク構成を得ることができる。
図10(b)において、実線は、割り当て番号が「2」だけ離れた通信経路のうち、割り当て番号が偶数の無線端末を接続する経路及び割り当て番号が「1」だけ離れた通信経路(全て割り当て番号が奇数から偶数への向きで使用する)であり、上り通信に利用する。
点線は、割り当て番号が「2」だけ離れた通信経路のうち、割り当て番号が奇数の無線端末を接続する経路であり、下り通信に利用する。なお、下り通信には上り通信に分類されている割り当て番号が異なる経路も利用する。(図7(c)と同様)
破線(割り当て番号が「3」だけ離れた通信経路)については、結ばれた2つの無線端末の組み合わせによって動作が異なる。割り当て番号の大きい端末が奇数である場合には、割り当て番号の大きい無線端末から小さい無線端末への上り通信のバイパス経路として動作する。割り当て番号の大きい無線端末が偶数である場合には、割り当て番号の小さい番号から大きい番号への下り通信のバイパス経路として動作する。
このように、2つ以上のネットワークを用いて上り下りを分離したネットワークを形成することで、バイパス経路を持つより対故障性に優れたネットワークを形成することが可能となる。
(C−3)第1及び第2の実施形態では、いくつかのネットワークの利用方法を説明したが、全ての機能を必ず備えている場合に限らず、それぞれの機能を単独に備える場合にも有効である。つまり、ネットワーク切替制御機能部、通信方向制御機能部をそれぞれ単独で備えるものとしてもよい。
第1の実施形態のネットワークの構成を示す構成図である。 第1の実施形態の無線端末の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態の状態管理部の機能構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態のネットワーク構成処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態のネットワーク利用時の通信方向及び端末の起動時間を説明する説明図である(その1)。 第1の実施形態のネットワーク利用時の通信方向及び端末の起動時間を説明する説明図である(その2)。 第2の実施形態のネットワークの構成を示す構成図である。 第2の実施形態のネットワーク構成処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態のネットワーク利用時の通信方向及び端末の起動時間を説明する説明図である。 3つのネットワークを同時に構成した場合のネットワーク構成を示す構成図である。
符号の説明
101〜112、501〜508…無線端末、401…アンテナ部、402…受信回路部、403…送信回路部、404…受信データ処理部、405…送信データ生成部、406…状態管理部、41…周辺端末管理部、42…経路制御部、421…ネットワーク決定機能部、422…ネットワーク切替制御機能部、423…通信方向制御機能部、10及び20…無線マルチホップネットワーク。

Claims (16)

  1. 無線ネットワークを構成する複数の無線端末がそれぞれ備える無線通信装置において、
    周辺の無線端末との間でデータ信号及び端末情報の授受を行う通信手段と、
    上記周辺の無線端末から受信した上記端末情報を管理する端末情報管理手段と、
    上記周辺の無線端末の上記端末情報を参照し、上記無線ネットワーク内で形成される複数の中継網に自端末が接続できる場合に、自端末から管理端末への上りの通信経路とする中継網と、上記管理端末からの下りの通信経路とする中継網を決定する中継網決定手段と、
    自端末の中継網を示す情報を含む端末情報を周辺の無線端末に送信させる端末情報通知手段と、
    自端末の関与する中継網をデータ信号の転送経路として転送処理を行う転送処理手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 所定の方法により、自端末が関与する中継網を変更する中継網変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 所定の方法により、自端末が関与する中継網の通信方向を変更する通信方向変更手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 上記通信方向変更手段が、上記無線ネットワークにおける上り方向の通信経路と下り方向の通信経路を区別して形成するものであることを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 自端末が関与する中継網を利用する場合に、上記端末情報に基づく周辺の無線端末の状況に応じて、上記通信手段の受信機の電源のON/OFFを制御する電源起動制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無線通信装置。
  6. 上記端末情報に基づく周辺の無線端末の状況が、自端末からデータ信号を送信する転送先端末の受信タイミング、転送先端末数、及び又は、自端末にデータ信号を送信する転送元端末数であることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 上記電源起動制御手段が、全て上記無線端末間で同期したタイミングで、上記受信機の電源のON/OFFを制御するものであることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  8. 上記電源起動制御手段が、上記端末情報に基づき転送先端末の受信タイミングに応じて、上記受信機の電源のON/OFFを制御するものであることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  9. 転送先端末が複数存在する場合、上記電源起動制御手段が、上記複数の転送先端末のうち、最も受信タイミングの早い転送先端末の受信タイミングより前に、上記受信機の電源をONにするものであることを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 記電源起動制御手段が、上り方向の転送経路用タイミングと下り方向の転送経路用タイミングで、上記受信機の電源のON/OFFを制御するものであることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  11. 上記端末情報は、自端末が関与する中継網を特定する中継網特定情報が含むものであり、
    上記中継網決定手段が、上記周辺の無線端末の上記中継網特定情報に基づいて、自端末が属する中継網を決定することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の無線通信装置。
  12. 上記端末情報は、自端末に割り当てた割当番号を含むものであり、
    上記中継網決定手段が、上記周辺の無線端末の上記割当番号に基づいて、自端末にも割当番号を割り当てるものであり、この割当番号を利用して自端末の中継網を決定するものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の無線通信装置。
  13. 上記中継網決定手段が、自端末の上記割当番号を所定値で除算し、その剰余値を同一とする無線端末からなるものを自端末の中継網として決定することを特徴とする請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 無線ネットワークを構成する複数の無線端末がそれぞれ備える無線通信装置による無線通信方法において、
    上記無線通信装置が、通信手段、中継網決定手段、端末情報通知手段、転送処理手段、及び周辺の無線端末から受信した端末情報を管理する端末情報管理手段を備え、
    上記通信手段が、周辺の無線端末との間でデータ信号及び端末情報の授受を行う通信工程と、
    上記中継網決定手段が、上記周辺の無線端末の上記端末情報を参照し、上記無線ネットワーク内で形成される複数の中継網に自端末が接続できる場合に、自端末から管理端末への上りの通信経路とする中継網と、上記管理端末からの下りの通信経路とする中継網を決定する中継網決定工程と、
    上記端末情報通知手段が、自端末の中継網を示す情報を含む端末情報を周辺の無線端末に送信させる端末情報通知工程と、
    転送処理手段が、自端末の関与する中継網をデータ信号の転送経路として転送処理を行う転送処理工程と
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  15. 無線ネットワークを構成する複数の無線端末がそれぞれ備える無線通信装置の無線通信プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    周辺の無線端末との間でデータ信号及び端末情報の授受を行う通信手段、
    上記周辺の無線端末から受信した上記端末情報を管理する端末情報管理手段、
    上記周辺の無線端末の上記端末情報を参照し、上記無線ネットワーク内で形成される複数の中継網に自端末が接続できる場合に、自端末から管理端末への上りの通信経路とする中継網と、上記管理端末からの下りの通信経路とする中継網を決定する中継網決定手段、
    自端末の中継網を示す情報を含む端末情報を周辺の無線端末に送信させる端末情報通知手段、
    自端末の関与する中継網をデータ信号の転送経路として転送処理を行う転送処理手段
    として機能させる無線通信プログラム。
  16. 複数の無線端末を有して構成される無線ネットワークにおいて、上記各無線端末間で端末情報を交換し合うことで、複数の中継網が形成されたものであって、上記各無線端末が上記中継網に接続できるものであり、請求項1〜13のいずれかに記載の無線通信装置であることを特徴とする無線ネットワーク。
JP2007336984A 2007-12-27 2007-12-27 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク Active JP4475329B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336984A JP4475329B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク
US12/344,390 US8175025B2 (en) 2007-12-27 2008-12-26 Wireless communication apparatus for selecting suitable transfer route on wireless network
EP20080173019 EP2079262A1 (en) 2007-12-27 2008-12-29 Wireless Communication Apparatus for Selecting Suitable Transfer Route on Wireless Network

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336984A JP4475329B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009159429A JP2009159429A (ja) 2009-07-16
JP4475329B2 true JP4475329B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=40669185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007336984A Active JP4475329B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8175025B2 (ja)
EP (1) EP2079262A1 (ja)
JP (1) JP4475329B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1392267B1 (it) * 2008-10-10 2012-02-22 Univ Degli Studi Udine Procedimento di ricetrasmissione senza fili e relativo apparato
JP2011188286A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Oki Electric Industry Co Ltd 無線通信システム及びノード
US20110305189A1 (en) * 2010-06-09 2011-12-15 The Hong Kong University Of Science And Technology Exploiting buffers in cognitive multi-relay systems for delay-sensitive applications
KR20120066979A (ko) * 2010-12-15 2012-06-25 한국전자통신연구원 근거리 무선 통신 시스템
JP5736818B2 (ja) 2011-02-14 2015-06-17 富士通株式会社 情報処理装置、制御方法、および制御プログラム
JP2013055451A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線センサーネットワークシステム
US9125987B2 (en) 2012-07-17 2015-09-08 Elwha Llc Unmanned device utilization methods and systems
US9254363B2 (en) 2012-07-17 2016-02-09 Elwha Llc Unmanned device interaction methods and systems
ES2637597T3 (es) * 2012-10-02 2017-10-13 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Control de los modos de consumo energético de aparato de comunicaciones
JP6471005B2 (ja) 2015-03-05 2019-02-13 株式会社東芝 無線通信装置及びシステム
CN105636146A (zh) * 2015-12-30 2016-06-01 宇龙计算机通信科技(深圳)有限公司 基于物联网的终端联网方法及装置和终端
US11218981B2 (en) * 2018-09-20 2022-01-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Wireless mesh network and data transmission method

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754484B1 (en) * 2000-07-10 2004-06-22 Nokia Corporation Short messaging using information beacons
US6728514B2 (en) * 2000-09-08 2004-04-27 Wi-Lan Inc. Scalable wireless network topology systems and methods
US7792988B2 (en) * 2003-10-20 2010-09-07 Sony Computer Entertainment America, LLC Peer-to-peer data relay
JP2006157637A (ja) 2004-11-30 2006-06-15 Oki Electric Ind Co Ltd 無線通信方法及び無線通信システム
JP4457899B2 (ja) 2005-01-20 2010-04-28 横河電機株式会社 無線ネットワークシステム
US7881252B2 (en) * 2006-12-27 2011-02-01 Altair Semiconductor Ltd. Wireless receiver with intermittent shut-off of RF circuits

Also Published As

Publication number Publication date
US8175025B2 (en) 2012-05-08
US20090168690A1 (en) 2009-07-02
EP2079262A1 (en) 2009-07-15
JP2009159429A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4475329B2 (ja) 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク
JP4957450B2 (ja) マルチラジオ無線ネットワークを実施するシステムと方法
JP2014513445A (ja) ネットワークにおいて一組のルートを発見するための方法
US20100020784A1 (en) Apparatus, network and method for implementing tdm channels over a csma shared media network
JP5627816B2 (ja) 通信システム、通信端末および通信方法
JP2009188924A (ja) 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク
JP2023503784A (ja) 端末間マルチホップサイドリンク無線通信におけるデータパケット伝送実行の方法および装置
CN101483888B (zh) 无线接入系统的数据传输方法及基站、中继站和无线接入系统
JP5431697B2 (ja) 通信システムおよび通信方法
JP5007686B2 (ja) 間欠動作通信装置、通信システム及び通信方法
JP5105370B2 (ja) 通信システム、端末装置、通信方法、ならびに、プログラム
JP4757770B2 (ja) 通信ルート選択制御装置、無線装置及び通信ルート選択方法
KR20060117197A (ko) 메쉬 네트워크에서 노드간 데이터 전송방법 및 데이터 전송시스템
CN111343687B (zh) 基于多中继协作的网络数据传输方法、装置及电子设备
US10862707B2 (en) Network system, node, frame communication method, and program
JP4353082B2 (ja) 無線通信システム
JP5515072B2 (ja) ネットワークシステム、ノード、パケットフォワーディング方法、プログラム及び記録媒体
JP5870286B2 (ja) マルチホップ通信方法、マルチホップ通信システム、および通信端末
WO2018088021A1 (ja) 制御装置、端末装置及び機器制御システム
WO2020209091A1 (ja) 信号転送システム、信号転送装置、経路制御装置および信号転送方法
JP2012253686A (ja) マルチホップ通信方法、およびマルチホップ通信システム
JP4797937B2 (ja) フロー制御システム、フロー制御方法及びフロー制御プログラム
JP2006157637A (ja) 無線通信方法及び無線通信システム
JP5957736B2 (ja) 無線通信装置
JP2020010361A (ja) ネットワークシステム、ノード、フレーム通信方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4475329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4