JP5957736B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置およびそれを用いた制御システムに関する。
所望の無線局間で通信を行う技術として、当該無線局間に中継局として複数の無線局を設置し、マルチホップの技術によってデータの授受を行うマルチホップ無線ネットワーク通信技術がある。
また、近年、無線LAN(Local Area Network)などの無線通信機器の低コスト化や、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などのセンサネット技術の標準化に伴い、産業分野における無線技術応用の期待が高まり、応用事例が増えつつある。
前述のマルチホップ無線ネットワークは、産業分野、例えば、電力・交通などの社会インフラ事業やFA(Factory Automation)・PA(Process Automation)などの製造業の監視・制御ネットワークへ適用することにより、監視・制御用ケーブルの削減に寄与するものと予測されている。
また、有線ケーブルを無線化することにより、ケーブルの敷設コストや定期点検時のメンテナンスコストの低減を図ることができる。
また、無線技術を活用することで、事業者は機器の追加や機器の構成の変更といった運用の変化に対して、より柔軟に対応することが可能となる。
一方で無線技術を制御ネットワークに適用するためには、干渉が発生した場合であっても、干渉を回避して通信を継続することが必要である。干渉回避の方法の1つに、通信に用いる周波数チャネルを変更することが知られている。
通信状況に応じて、干渉を受ける無線局が用いる周波数チャネルを変更する方法として、特許文献1において、上位局の周波数チャネル切替装置が通信状態に基づいて動的に周波数チャネルを決定する方法が開示されている。
特開2002−271336号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、無線局に対して周波数チャネル切替要求の送信を行う周波数チャネル切替装置を各無線局と接続するために、通信インフラが別途必要となる問題がある。
この通信インフラとしては、有線通信技術および無線通信技術から選択可能であるが、無線通信技術を用いるメリットを最大限活用することや設置コストの観点から、無線通信技術を用いることが好ましい。
しかしながら、無線通信技術を用いた場合、周波数チャネル変更要求を周波数チャネル切替装置から無線LAN装置へ送信することに用いた周波数チャネルが、他の無線局から干渉を受けると、周波数チャネル変更が困難となってしまうという問題があった。
本発明は、前記した問題に鑑みて創案されたものであり、その目的および課題は、各無線局において、周波数チャネル切り替え装置との通信手段を別途設けずに、周波数チャネルを切替ることが可能となる無線通信装置とそれを用いた制御システムを提供することである。
前記の課題を解決して、本発明の目的を達成するために、以下のように構成した。
すなわち、本発明の無線通信装置は、所定の周波数チャネルで他の無線局の通信信号を受信する受信手段と、所定の周波数チャネルで他の無線局へ通信信号を送信する送信手段と、前記受信手段を介して収集された前記他の無線局との前記周波数チャネルの通信状態に応じて周波数チャネルの変更を実施する周波数チャネル切替手段と、周波数チャネル変更情報の授受に用いる通信路の通信信頼性に応じて、前記周波数チャネル変更情報を変更する高信頼チャネル切替モード手段と、高信頼チャネル切替モードと、通常通信モードとのいずれかを選択する通信モードセレクタと、通信フレームを合成する通信フレーム合成手段と、を備え、前記周波数チャネル切替手段は、前記受信手段を介して収集された前記他の無線局との前記周波数チャネルの通信状態を解析する周波数チャネル変更フレーム解析手段と、該周波数チャネル変更フレーム解析手段の前記通信状態の解析情報と前記高信頼チャネル切替モード手段の状態情報に基づき通信フレームを生成する周波数チャネル変更フレーム生成手段とを有し、前記高信頼チャネル切替モード手段は、通信障害が発生していない場合にもちいられる前記通常通信モードの送信周期よりも短い送信周期と前記通常通信モードの送信回数よりも多い送信繰り返し回数の周波数チャネルを供給し、前記通信フレーム合成手段は、前記通信モードセレクタからの通信フレームを合成して前記送信手段に送る、ことを特徴とする。
また、その他の手段は、発明を実施するための形態のなかで説明する。
以上、本発明によれば、各無線局において、周波数チャネル切り替え装置との通信手段を別途設けずに、周波数チャネルを切替ることが可能となる無線通信装置とそれを用いた制御システムを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置が基地局や端局として用いられる場合の通信ネットワーク構成1の例を示す図であり、(a)は1対1の無線局の構成であり、(b)は1対多の無線局の構成であり、(c)は複数の無線局を中継しながら通信するマルチホップ通信の構成を示すものである。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置が基地局、端局、中継局などに備えられて通信を行う際の通信フレーム構成の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置を備えた基地局201と端局210との間の周波数チャネル切替処理の一例を時間軸で示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る無線通信装置に用いられる周波数チャネル切替処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる通信ネットワーク構成2の例を示す図であり、(a)は無線局の保持するアンテナ本数が1本の場合であり、(b)は無線局の保持するアンテナ本数が2本の場合であり、(c)はネットワークにおいて、各通信の接続に異なる周波数チャネルを用いる場合を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるA段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるB段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるC段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるD段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるE段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるF段階を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合において、周波数変更情報の周波数チャネル番号を複数個記載した通信フレームの構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合において、周波数変更用情報であるフレームヘッダに送信優先度の情報を持つ、通信フレームの構成例を示す図である。
以下、本発明を実施する形態について、図面を参照して説明する。なお、各図および各実施形態において、同一または類似の構成要素には同じ符号を付し、適宜、説明を省略する。
次に、本発明を実施するための形態について、適宜図面を参照しながら詳細な説明を行う。
(第1実施形態)
本発明に係る無線通信装置の第1実施形態について説明する。また、以下の説明は無線通信装置に関するものであるが、制御システムとしての説明を兼ねる。
なお、本発明に係る無線通信装置は、後記する基地局と端局との間の通信ネットワーク構成1における通信局(基地局、端局)の無線通信装置として用いられる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信装置(通信局、基地局、端局)101の構成例を示す図である。
図1において、無線通信装置(通信局、基地局、端局)101は、通信局の機能として、無線信号の受信、および信号の復調、信号処理を行う受信手段11と、無線信号の送信、および信号の変調、信号処理を行う送信手段19とを備えている。
また、機能の詳細は後記するが、周波数チャネル変更フレーム生成部12、周波数チャネル変更フレーム解析部13、送信バッファ14、通常通信モードA15、高信頼チャネル切替モードB16、セレクタ17、通信フレーム合成部18を備えている。
<無線通信装置を基地局として用いる場合>
無線通信装置101を基地局として用いる場合には、基地局として発生する送信データは、通常通信モードA15から通信フレーム合成部18を経て、通信フレームの形式により、送信手段19から端局(不図示)へと送信される。
なお、通信障害が発生していないときには、セレクタ17は、通常通信モードA15を選択している。通信障害が発生している場合については後記する。
また、通信フレーム構成の詳細については後記する。
また、基地局と端局との関係の通信ネットワークについては、後記するが、図2(a)に示した基地局201と端局210との関係として、説明を続ける。
<無線通信装置を端局として用いる場合>
端局210(図2(a))としての無線通信装置101の構成は、図1で示した基地局201(図2(a))としての無線通信装置101と同じ構成である。したがって、端局210の構成・動作についても図1を参照して説明する。
図1において、端局210において受信された通信フレームは、受信手段11を経て、周波数チャネル変更フレーム解析部13へと送信される。
なお、受信手段11にはアンテナ、変復調を行う高周波回路(不図示)などが備えられている。ただし、受信手段11のアンテナT10(図2(a))は、送信手段19に備えられたアンテナと兼用することがある。
また、周波数チャネル変更フレーム解析部(周波数チャネル変更フレーム解析手段)13には、デジタル信号に変換された受信データを一時的に保管するデータ用バッファ(不図示)や、通信状態の悪化検出、識別情報の認識などの機能を有する手段が備えられている。
また、通信フレームの一部に記載される周波数チャネル変更用情報(詳細は後記)がない場合には、周波数チャネル変更フレーム解析部13において、自局宛である通信データを抽出し、データ用バッファへと送信される。
<基地局と端局との間で通信状態が悪化した場合>
次に、図1と図2を参照して、基地局201と端局210との間で行う通信に対して干渉が発生し、通信状態が悪化(通信障害が発生)した場合について説明する。
基地局201は、ネットワーク配下の無線局(端局、中継局)の通信状態を、各無線局から送信される通信フレーム内に含まれる通信状態情報から収集する。
また、基地局201は、周波数チャネル変更フレーム解析部13において、収集した通信状態情報を用いて、通信状態の悪化を検出する。
通信状態の悪化の検出は、ビットエラー率やパケットエラー率、電波受信強度、空きチャネル時間(Clear Channel Assessment)などの情報のうち、単体またはその複数の組合せの判定用閾値を用いて、実測値と比較することで実施される。
基地局は、周波数チャネル変更フレーム解析部13で通信状態を悪化と判定した場合、この情報が周波数チャネル変更フレーム解析部13から周波数チャネル変更フレーム生成部(周波数チャネル変更フレーム生成手段)12に伝達される。
この情報に基づき、周波数チャネル変更フレーム生成部12は、フレーム生成を実施する。通信フレームの構成については後記する。
なお、周波数チャネル変更フレーム解析部13と周波数チャネル変更フレーム生成部12とを備えて周波数チャネル切替手段を構成している。
また、周波数チャネル変更フレーム解析部13は、周波数チャネル変更処理を実施するため、通信モードセレクタ(セレクタ)17に対して、高信頼チャネル切替モードB(高信頼チャネル切替モード手段)16へのモード切替要求を行う。
なお、高信頼チャネル切替モード手段16とセレクタ17とを備えて周波数チャネル切替モード手段を構成している。
以上の周波数チャネル切替手段によって通信路(周波数チャネル)の通信実績および回線状態によって決定される通信信頼性に応じて、周波数チャネルの変更を実施する周波数チャネル変更フレームを生成する。
この周波数チャネル切替手段における周波数チャネル変更フレーム生成部12によって生成された周波数チャネル変更フレームは、周波数チャネル切替モード手段の高信頼チャネル切替モードB16から、通信フレーム合成部18を経て、送信手段19から送信される。
なお、通常通信モードA15は、所定の周波数チャネルと送信周期、および送信繰り返し回数で通信が行われる。
それに対して、高信頼チャネル切替モードB(高信頼チャネル切替モード手段16)は、別の周波数チャネルと短い送信周期、および数多い送信繰り返し回数(連続送信回数)で通信を行う機能を備えている。
つまり、後記するように、通信の障害が発生した際に、通信フレームを再送するが、高信頼チャネル切替モードB16においては、通常通信モードA15よりも、短い送信周期、および数多い送信繰り返し回数で障害に対処することにより、通信の高い信頼性を確保するモードである。
ただし、高信頼チャネル切替モードB16における短い送信周期、および数多い送信繰り返し回数で通信を行うと消費電力が増加し、効率が低下するので、通信の障害の発生が少ない状況においては、通常通信モードA15が選択されて通信を行う。
なお、高信頼チャネル切替モードB16における短い送信周期、および数多い送信繰り返し回数が選択されれば、通信における周波数も変化する。すなわち、周波数チャネルにおける周波数そのものは、通信フレームを生成する周波数チャネル変更フレーム生成部12において決定される。
周波数チャネル変更フレーム解析部13が通信状態を解析し、判断して通常通信モードA15もしくは高信頼チャネル切替モードB16をセレクタ17を制御することによって、選択(セレクト)する。
<通信ネットワークの構成1>
次に、本発明に係る無線通信装置が基地局や端局として用いられる場合の通信ネットワーク構成1について説明する。ただし、図2に示す通信局を用いた通信ネットワーク構成1以外に、別の通信局を用いた通信ネットワーク構成については、通信ネットワーク構成2として後記する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る無線通信装置が基地局や端局として用いられる場合の通信ネットワーク構成1の例を示す図であり、(a)は1対1の無線局の構成であり、(b)は1対多の無線局の構成であり、(c)は複数の無線局を中継しながら通信するマルチホップ通信の構成を示すものである。
《1対1の無線局の構成》
図2(a)において、基地局201は、端局210に対して無線通信W0110を行っている。基地局201と端局210は、それぞれ1局であり、それぞれ無線通信装置101(図1)を備えている。
なお、無線通信W0110を破線で表記しているのは、通信状態に障害が発生している、もしくは発生する可能性があることを示している。
《1対多の無線局の構成》
また、図2(b)において、基地局201は、端局211に対して無線通信W0111を行っているとともに、端局212に対して無線通信W0112を行っている。
なお、無線通信W0111を実線で表記しているのは、通信が順調に行われている様子を示している。これに対して、無線通信W0112を破線で表記しているのは、通信状態に障害が発生している、もしくは発生する可能性があることを示している。
また、図2(b)では、基地局201に対して、端局は、端局211と端局212の2局の場合を示しているが、端局が3局以上であってもよい。
《複数の無線局を中継しながら通信する構成》
また、図2(c)において、基地局201は、中継局221との間で無線通信W0121を行い、中継局221は、端局213との間で無線通信W2113を行っている。
このように、中継局221が中継することによって、基地局201から端局213に通信内容を伝送することができる。
なお、無線通信W0121が破線で表記されているのは、基地局201と中継局221との間でも通信状態に障害が発生する可能性があることを示している。
また、図2(c)においては、中継局221の1局のみの中継の場合を表記しているが、中継局(221)が複数局ある場合もある。つまり複数の無線局を中継しながら通信するマルチホップ通信にも適用可能である。
以上、図2(a)、(b)、(c)に示した様々な通信ネットワーク構成の基地局201、端局210、211、212、中継局221に、本発明に係る無線通信装置101が適用可能である。
<通信フレーム構成>
次に、本発明に係る無線通信装置101が基地局、端局、中継局などに備えられて通信を行う際の通信フレームの構成(通信フレーム構成)について説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る無線通信装置101が基地局、端局、中継局などに備えられて通信を行う際の通信フレーム構成の一例を示す図である。
通信フレーム30は、通信データ32およびフレームヘッダ31、フレームエンド33を備えて構成される。
フレームヘッダ31は、フレームヘッダ31Aとフレームヘッダ31Bとを備えて構成されている。
フレームヘッダ31Aには、通信データの宛先、送信元情報が備えられている。
また、フレームヘッダ31Bには、送信方法の情報である周波数チャネル変更用情報が備えられている。
周波数チャネル変更用情報のフレームヘッダ31Bは、繰り返し回数311、送信周期312、切替先CH番号313を備えて構成される。
なお、繰り返し回数311とは、通信フレーム30を送信した際に通信障害が発生して宛先の通信局が受信できない可能性があるとき、繰り返し送信するが、このときの送信を繰り返す指定された回数である。繰り返し回数311は、連続送信回数とも表記する。
また、送信周期312とは、周波数チャネル情報の送信周期である。
また、切替先CH番号313とは、切替先周波数チャネルの番号情報である。
繰り返し回数311、送信周期312、切替先CH番号313は、後記する高信頼チャネル切替モードB16(図1)において、参照して使用される。
また、通信データ32には、通信の内容に関わるデータが収納されている。
また、フレームエンド33は、通信フレームの終了を示すものである。
<周波数チャネル切替処理>
図1に示した高信頼チャネル切替モードB16における周波数チャネル切替処理について、図4、図5を参照して説明する。
まず、図4のシーケンス図に基づいて説明し、その後で図5のフローチャートに基づいて説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る無線通信装置を備えた基地局201と端局210との間の周波数チャネル切替処理の一例を時間軸で示したシーケンス図である。
基地局201と端局210は、所定のチャネル、例えば旧周波数チャネル(旧CH)で通信を行うが、この通信がうまく行われない場合がある。
なお、周波数チャネルを適宜、簡易的に「CH」と表記する。
このような場合には、基地局201は、周波数チャネルの切替要求を端局210に送付する(C1、図4)。
もともと通信がうまく行われない場合であるので、干渉の影響が大きく、干渉による未達(干渉未達)が繰り返し発生する(CN1、図4)。
このように未達の通信フレームが発生したものの、繰り返すなかで通信フレームが到達するものがある(C2、図4)。
この通信フレームの到達を受けて、端局210から基地局201に対して、周波数チャネル切替要求が届いたことを示す周波数チャネル切替応答を送信する(C3、図4)。
その後、端局210では周波数チャネルの切替を実施し、それまで使用していた周波数チャネル(旧CH)から新たな周波数チャネル(新CH)に変更を実施する(CH1、図4)。
基地局201は、周波数チャネル切替応答C3を受信できた場合には、周波数チャネル切替を実施し、新CHへと変更する(CH2、図4)。
なお、基地局201と端局210との間で、周波数チャネルの変更に関わる周波数チャネルの切替要求C1、C2と周波数チャネル切替応答C3のやり取りなしに、直ちに周波数チャネルを変更すると、相手局がその周波数チャネル(周波数)の情報がないので受信できない。したがって、基地局201と端局210との間における前記したC1、C2、C3等の情報交換が必要となる。
また、端局210が新CHに切り替えてから、基地局201が新CHに切り替えるまでの時間(CT1、図4)は、2つの無線局間で使用するCHが異なるため、通信することができない。
基地局201が新CHに切り替えると、端局210と基地局201は、共に新CHとなる。この新CHで基地局201は、通信を試みる(C4、図4)。
ただし、新CHにおいても必ずしも通信が正常に行われるとは限らない。
基地局201と端局210が共に新CHとなっても、基地局201の通信フレームの干渉による未達(干渉未達)が繰り返し発生したとする(CN4、図4)。
このような干渉による未達が繰り返し発生する場合の対処方法として、自律的に旧CHに戻す仕掛けとして設定されるタイムアウト時間(CT0、図4)を設ける。
CH切替後からカウントし始めたタイムアウト時間CT0内に基地局201から応答がない、つまり通信フレームが届かない場合には、端局210は旧CHへと切り戻す(CH3、図4)。
端局210が旧CHへと切り戻すと、基地局201の新CHの通信フレーム(C5、図4)は、端局210では受信できない。また、端局210が旧CHで送る通信フレーム(C6、図4)は、周波数チャネルを旧CHへ戻したことを通知する周波数チャネル切戻完了通知であるが、新CHの状態にある基地局201では受信できない。
基地局201もタイムアウト時間CT0後、旧CHへと切り戻す(CH4、図4)。
なお、端局210が旧CHへ戻してから基地局201が旧CHへ戻す期間CT2は、端局210と基地局201との間で周波数チャネルが異なるために無線通信ができない。
その後、旧CHの端局210から繰り返し出される周波数チャネル切戻完了通知(C7、図4)は、基地局201が旧CHとなっているので、基地局201が受信できることもある。
基地局201が周波数チャネル切戻完了通知C7を受信すると、基地局201は、端局210が旧CHに戻したことを認識し、旧CHで通信を実行する。
以上のように、端局の送信が失敗することや、基地局からの応答の返信がないことなどにより、新CHへの切替処理が完結しない場合には、通信を最低元の状態に戻す機能がある。そのために、自律的に旧CHに戻すしかけとしてタイムアウト時間CT0を設けている。
<周波数チャネル切替処理のフローチャート>
次に、周波数チャネル切替処理をフローチャートとして説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る無線通信装置に用いられる周波数チャネル切替処理の一例を示すフローチャートである。
図5における周波数チャネル切替処理のフローチャートの詳細を、各ステップにしたがって、以下に順に説明する。
《S501》
ステップS501は、周波数チャネル切替処理に先立って通信状態を確認する(周波数チャネル変更フレーム解析部13、図1)。
そして、ステップS502に進む。
なお、図5において、このステップS501を「通信状態の確認」と表記している。
《S502》
ステップS502は、基地局201と端局210間の通信において、周波数チャネルの変更が必要か否かを判定する(周波数チャネル変更フレーム解析部13、図1)。
ここで、周波数チャネルの変更が必要な場合(Yes:S502)は、ステップS503に進む。
また、周波数チャネルの変更が必要でない場合(No:S502)は、ステップS502の冒頭に戻り、引き続き周波数チャネルの変更が必要か否かを判定する。
なお、図5において、このステップS502を「周波数チャネルの変更が必要?」と表記している。
《S503》
ステップS503は、周波数チャネル変更フレームを生成する(周波数チャネル変更フレーム生成部12、図1)。
そして、ステップS504に進む。
なお、図5において、このステップS504を「周波数チャネル変更フレームを生成」と表記している。
《S504》
ステップS504は、高信頼チャネル切替モードB16に通信モードを切り替える(周波数チャネル変更フレーム解析部13、高信頼チャネル切替モードB(高信頼チャネル切替モード手段)16、セレクタ17、図1)。
そして、ステップS505に進む。
なお、図5において、このステップS504を「チャネル切替モードに切り替え」と表記している。
《S505》
ステップS505は、チャネル切替モードにより、周波数チャネル変更フレームを送信する(セレクタ17、通信フレーム合成部18、送信手段19、図1)。
そして、ステップS506に進む。
なお、図5において、このステップS505を「周波数チャネル変更フレームを送信」と表記している。
《S506》
ステップS506は、タイムアウト時間(CT0、図4)のカウントを開始する(周波数チャネル変更フレーム解析部13、図1)。
そして、ステップS507に進む。
なお、図5において、このステップS506を「タイムアウト時間のカウント開始」と表記している。
《S507》
ステップS507は、カウントを開始した後、所定の値に設定されたタイムアウト時間CT0以内であるか否かを判定する(周波数チャネル変更フレーム解析部13)。
タイムアウト時間以内である場合(Yes:S507)は、ステップS508に進む。
また、タイムアウト時間以内でない場合(No:S507)は、ステップS511に進む。
なお、図5において、このステップS507を「タイムアウト時間以内であるか?」と表記している。
《S508》
ステップS508は、端局210から周波数チャネル変更応答があったか否かを判定する(周波数チャネル変更フレーム解析部13)。
周波数チャネル変更応答があった場合(Yes:S508)は、ステップS509に進む。
また、周波数チャネル変更応答がない場合(No:S508)は、ステップS505に戻る。
なお、図5において、このステップS508を「周波数チャネル変更応答があったか?」と表記している。
《S509》
ステップS509は、周波数チャネル変更応答を端局210に送信する(周波数チャネル変更フレーム解析部13、高信頼チャネル切替モードB16、セレクタ17、通信フレーム合成部18、送信手段19、図1)。
そして、ステップS510に進む。
なお、図5において、このステップS509を「周波数チャネル変更応答を端局に送信」と表記している。
《S510》
ステップS510は、端局210から切替先の周波数チャネルで通信が再開されたか否かを判定する(周波数チャネル変更フレーム解析部13)。
通信が再開された場合(Yes:S510)は、このフローを終了する。終了した場合は、新CHで通信を引き続き実施する。
また、通信が再開されない場合(No:S510)は、ステップS509に戻る。
なお、図5において、このステップS510を「通信が再開されたか?」と表記している。
《S511》
ステップS511は、ステップS507において、タイムアウト時間を越した場合(タイムアウト時間以内であるか?・・・No)である。
ステップS511では、元の周波数チャネル(旧CH)に戻す変更をする(周波数チャネル変更フレーム解析部13、周波数チャネル変更フレーム生成部12)。
なお、図5において、このステップS511を「元の周波数チャネルに変更」と表記している。
以上が周波数チャネル切替処理フローであるが、フローの「終了」に行った場合は、新CHで通信を引き続き実施する。また、ステップS511に行った場合は、元の周波数チャネル(旧CH)で通信を試行することになる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る無線通信装置の第2実施形態について説明する。また、以下の説明は無線通信装置に関するものであるが、制御システムとしての説明を兼ねる。
なお、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置102は、後記する基地局と端局との間の通信ネットワーク構成2における通信局(基地局、端局)の無線通信装置として用いられる。
図6は、本発明の第2実施形態の無線通信装置102の構成例を示す図である。
図6において、無線通信装置102の構成は、第1実施形態で示した無線通信装置101の構成要素(11〜19)を備えている。そして、迂回経路選択モード(迂回経路選択モード手段)20を追加して備えた構成となっている。
迂回経路選択モード20を新たに用いることによって、切替処理の信頼性向上を図るものであるが、その詳細については図7、図8を参照して後記する。
なお、図6において、迂回経路選択モード20以外の他の構成は、図1で同一の符号で表記され、機能も基本的には同一であるので、重複する説明は省略する。
<通信ネットワーク構成2>
次に、第2実施形態の無線通信装置102を通信局として用いる通信ネットワーク構成2について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置102を通信局(基地局、中継局、端局)として用いる通信ネットワーク構成2の例を示す図であり、(a)は無線局の保持するアンテナ本数が1本の場合であり、(b)は無線局の保持するアンテナ本数が2本(複数本)の場合であり、(c)はネットワークにおいて、各通信の接続に異なる周波数チャネルを用いる場合を示す図である。
《無線局の保持するアンテナ本数が1本の場合》
図7(a)において、基地局701から端局711に通信を行う際に、基地局701から中継局721Aに通信データを送り、次に中継局721Aから中継局721Bに通信データを送り、そして中継局721Bから端局711に通信データを送る経路がある。
また、基地局701から端局711に通信を行う際に、基地局701から中継局722Aに通信データを送り、次に中継局722Aから中継局722Bに通信データを送り、そして中継局722Bから端局711に通信データを送る経路がある。
このように、経路が2通りあって、例えば無線通信W21ABにおいて、通信障害が発生した場合でも、基地局701から端局711に通信を行う経路としては、中継局722Aから中継局722Bを介する方法があるので、通信経路の確保としての信頼性が向上する。
なお、中継局721A、721B、722A、722Bにおける各アンテナ(T21A、T21B、T22B、T22A)は、それぞれ1本であり、受信と送信とにおいて、共通のアンテナを用いている。また、基地局701もアンテナT01は1本であり、中継局721Aと中継局722Aとに別々に送信する際も共通のアンテナを用いている。また、端局711もアンテナT11は1本であり、中継局721Bと中継局722Bからの受信を同一のアンテナで行っている。
以上のように、基地局701、中継局721A、721B、722A、722B、端局711のそれぞれのアンテナは各1本であるので、同時通信はできない。例えば基地局701は、中継局721Aと中継局722Aへの送信は、時間(タイミング)をずらして実施する。
なお、基地局701から中継局721A、722Aへの送信や、中継局721Aから721B、または中継局722Aから722Bへの送信、そして中継局721Bまたは中継局722Bから端局711への送信において、各通信チャネルは同じ周波数の周波数チャネルを共通して使用することもできる。あるいは、また各局間で異なる周波数チャネルを使い分けることもできる。
《無線局の保持するアンテナ本数が2本(複数本)の場合》
図7(b)において、基地局701から端局712に通信を行う際に、基地局701から中継局731Aに通信データを送り、次に中継局731Aから中継局731Bに通信データを送り、そして中継局731Bから端局712に通信データを送る経路がある。
また、基地局701から端局712に通信を行う際に、基地局701から中継局732Aに通信データを送り、次に中継局732Aから中継局732Bに通信データを送り、そして中継局732Bから端局712に通信データを送る経路がある。
このように、経路が2通りあるという点では、図7(b)は図7(a)と同じであるが、基地局701、端局712、中継局731A、731B、732A、732Bは、すべて各2本のアンテナ(T01A、T01B)、(T12A、T12B)、(T31A1、T31A2)、(T31B1、T31B2)、(T32A1、T32A2)、(T32B1、T32B2)を有しており、送信及び受信において、相手先に応じてアンテナを使い分けている。
したがって、アンテナを共用していないので、異なる通信リンク間で、異なる通信チャネルを用いることにより、同時通信が可能となり、通信効率や通信の信頼性が高まる。
なお、図7(b)において、無線通信W31ABに通信障害が発生する場合を一例として示している。この通信障害が発生した場合の各通信局の対応の仕方についての詳細は後記する。
《ネットワークにおいて、各通信の接続に異なる周波数チャネルを用いる場合》
図7(c)において、基地局701から端局713に通信を行う際に、基地局701から中継局741に通信データを送り、次に中継局741から中継局742に通信データを送り、そして中継局742Bから端局713に通信データを送る。
ただし、基地局701、端局713、中継局741、742は、それぞれすべて2本のアンテナ(T01A、T01B)、(T13A、T13B)、(T41A、T41B)、(T42A、T42B)を有しており、通信の相手先に対して2本のアンテナを用いて、それぞれ別の周波数チャネルで通信を行う。
通信ネットワーク構成2として、図7の(a)、(b)、(c)に示した方法は、すべて同時通信可能な冗長経路を保持するネットワークである。
第2実施形態として無線通信装置102(図6)は、前記したように、迂回経路選択モード20を備えており、図7で示した同時通信可能な冗長経路を保持するネットワークと組み合わせると、さらに他無線局からの干渉を回避する信頼性の高い通信ネットワークが構成できる。
<周波数チャネル切替処理の概要>
次に、図7(b)に示すネットワークを例にとり、図8A〜図8Fを参照して周波数チャネル切替処理の概要を示す。
《A段階》
図8Aは、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置102を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるA段階を示す図である。
図8Aにおいて、基地局701は中継局731A、731Bの通信経路と、中継局732A、732Bとの2つの通信経路を介してそれぞれ端局712と通信を行っている。
また、図8Aにおいて、中継局731Aと中継局731Bとの間の無線通信W31ABにおいて、通信状態が悪化している、もしくは通信障害が発生している。
通信状態の悪化もしくは通信障害の発生を検知した基地局701は、干渉を受けている中継局731Aと中継局731Bとに直達経路を用いて周波数チャネル切替要求R31ABを送信する。また、中継局731Aは、中継局731Bに周波数チャネル切替要求R31ABを送信する。
《B段階》
図8Bは、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるB段階を示す図である。
図8Bにおいて、中継局731Aは、中継局731Bに対して、直達経路を用いて周波数チャネル切替要求信号R31ABを、周波数チャネル切替応答信号が返信されるまで送信する。
また、基地局701は、中継局731Bに対して、迂回経路(中継局732A、732B)を用いて、周波数チャネル切替要求信号R32ABを周波数チャネル切替応答信号が返信されるまで送信する。
《C段階》
図8Cは、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるC段階を示す図である。
図8Cにおいて、周波数チャネル切替要求信号R31ABを受信した中継局731Bは、中継局731Aに対して、直達経路で周波数チャネル切替応答信号R31BAを送信する。
また、併せて中継局731Bは、中継局731Aに対して、迂回経路(中継局732A、732B)で周波数チャネル切替応答信号R32BAを送信する。
《D段階》
図8Dは、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるD段階を示す図である。
図8Dにおいて、周波数チャネル切替要求信号(R31AB、R32AB)を受信した中継局731Bは、中継局731B自身の周波数チャネルを切り替える周波数チャネル切替C31Bを実施する。
《E段階》
図8Eは、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるE段階を示す図である。
図8Eにおいて、中継局731Bは周波数チャネル切替C31Bを実施(D段階)した後、周波数チャネル切替応答Q32BAを、迂回経路(中継局732A、732B)で中継局731Aに対して送信する。
周波数チャネル切替応答Q32BAを受信した中継局731Aは、中継局731A自身の周波数チャネルを切り替える周波数チャネル切替C31Aを実施する。
《F段階》
図8Fは、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合の周波数チャネル切替処理の一例におけるF段階を示す図である。
図8Fにおいて、後で周波数チャネル切替C31Aを実施した中継局731Aが、前に周波数チャネル切替C31Bを実施した中継局731Bに対して、周波数チャネル切替応答Q31ABを送信する。
中継局731Bが中継局731Aの周波数チャネル切替応答Q31ABを受信すれば、周波数チャネル切替処理は完了する。
<通信フレーム構成2>
次に、周波数変更情報の周波数チャネル番号を複数個記載した、通信フレームの構成例を示す。
図9は、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合において、周波数変更情報の周波数チャネル番号を複数個記載した通信フレーム30の構成例を示す図である。
図9において、図3に示した通信フレームと異なるのは、周波数チャネル変更用情報を備えたフレームヘッダ31Bの構成である。さらに、フレームヘッダ31Bのなかの切替先CH番号313に関する構成である。
図9の通信フレーム30において、切替先CH番号は、切替先CH番号1(3131)、切替先CH番号2(3132)、・・・(313N)のように複数個、記載された構成となっている。
この構成により、通信フレーム30の周波数変更情報のCH番号の2番目に記載の、変更先の周波数チャネルの第2候補のチャネルに周波数チャネル切替処理を実施することが可能となる。
したがって、図4におけるCH切り戻し(CH3、CH4)の代わりを、通信フレーム30の周波数変更情報に記載するのみで容易に可能となる。
また、そのため、1つの切替先CHで干渉を回避できない場合であって、CH切り戻しを行ったにも関わらず、なお干渉を回避できない場合にも対応できる手段を提供する。
なお、他の要素は、図3と図9で同一の符号で表記され、構成も基本的には同一であるので、重複する説明は省略する。
<通信フレーム構成3>
次に、通信フレーム構成3として、周波数変更情報に送信優先度情報を持つ、通信フレームの構成例を示す。
図10は、本発明の第2実施形態に係る無線通信装置を通信局として用いる場合において、周波数変更用情報であるフレームヘッダ31Bに送信優先度314の情報を持つ、通信フレーム30の構成例を示す図である。
図10において、図9に示した通信フレームと異なるのは、周波数チャネル変更用情報を備えたフレームヘッダ31Bで、さらに送信優先度(送信優先手段)314がさらに備わった構成となっていることである。
通常、通信でやり取りされるセンサ機器の情報のような通常データの情報も周波数変更情報といった優先度の高い情報も、同一優先度で処理されるため、通常データが無線機の通信制御用LSI(Large Scale Integration)に所定の範囲で先に送信されていた場合、優先度を高く処理すべき周波数変更情報が後回しにされる可能性がある。
そのため、送信優先度を規定する領域を通信フレーム内の周波数チャネル変更用情報に設けることで、優先度制御することが可能である。
なお、他の要素は、図9と図10で同一の符号で表記され、構成も基本的には同一であるので、重複する説明は省略する。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、本発明はこれら実施形態およびその変形に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の工程、製造、設計変更等があってもよく、以下にその例をあげる。
《周波数チャネル切替応答》
図4において、当初の旧CHで干渉による通信フレームの未達が重なるので、新しい周波数チャネル(新CH)で通信を行った際に、新CHでも通信状況が良くない場合に、再度、旧CHに戻す例を示した。
しかしながら、再度、旧CHに戻す前に、別の新しい周波数チャネルを複数回、替える方法もある。そして、すべての新しい周波数チャネルを試みて、通信状況が改善されない場合に、再度、旧CHに戻す方法もある。
この方法によれば、干渉による通信フレームの未達の可能性を低減できる効果がある。
《通信ネットワークのその他の構成》
図7において、(a)、(b)、(c)に3種類のネットワークの構成を例として示したが、この3種類に限定されるものではない。例えば、(b)と(c)を混在させて、ある区間においては、(b)のように中継局を並行して配置(例えば731A、732A)し、別の区間においては、(c)のように1つの中継局(例えば742)が2本のアンテナで同じ中継局(例えば741)から並列に送受信をするような配置にしてもよい。既存の中継局を利用する場合には、このような(b)と(c)を混在させる方法が新たな投資による費用を節減できる場合がある。
また、図7(b)においては、中継局を2系列に並行して配置しているが、3系列以上を並行して配置してもよい。この場合には、冗長度が高まるので通信の信頼度が向上することがある。
11 受信手段
12 周波数チャネル変更フレーム生成部、周波数チャネル変更フレーム生成手段
13 周波数チャネル変更フレーム解析部、周波数チャネル変更フレーム解析手段
14 送信バッファ
15 通常通信モードA
16 高信頼チャネル切替モードB、高信頼チャネル切替モード手段
17 セレクタ、通信モードセレクタ
18 通信フレーム合成部
19 送信手段
20 迂回経路選択モード、迂回経路選択モード手段
30 通信フレーム
31、31A、31B フレームヘッダ
32 通信データ
33 フレームエンド
101、102 無線通信装置
201、701 基地局
210、211、212、213、711、712、713 端局
221、721A、721B、722A、722B、731A、731B、732A、732B、741、742 中継局
311 繰り返し回数、連続送信回数
312 送信周期
313、3131、3132、313N 切替先CH番号
314 送信優先度、送信優先手段
C1、C2、R31AB、R32AB 周波数チャネル切替要求、周波数チャネル切替要求信号
C3、C4、C5、Q31BA、Q32BA、R31BA、R32BA 周波数チャネル切替応答、周波数チャネル切替応答信号
C6、C7 周波数チャネル切戻完了通知
C31A、C31B 周波数チャネル切替
CH1、CH2 CH切替
CH3、CH4 CH切戻
CN1、CN4 干渉未達
CT0 タイムアウト時間
CT1、CT2 通信不可時間
T01、T01A、T01B、T11、T12A、T12B、T13A、T13B、T21A、T21B、T22A、T22B、T31A1、T31A2、T31B1、T31B2、T32A1、T32A2、T32B1、T32B2、T41A、T41B、T42A、T42B アンテナ
W0110、W0111、W0112、W0121、W2113、W21AB、W31AB 無線通信

Claims (4)

  1. 所定の周波数チャネルで他の無線局の通信信号を受信する受信手段と、
    所定の周波数チャネルで他の無線局へ通信信号を送信する送信手段と、
    前記受信手段を介して収集された前記他の無線局との前記周波数チャネルの通信状態に応じて周波数チャネルの変更を実施する周波数チャネル切替手段と、
    周波数チャネル変更情報の授受に用いる通信路の通信信頼性に応じて、前記周波数チャネル変更情報を変更する高信頼チャネル切替モード手段と、
    高信頼チャネル切替モードと、通常通信モードとのいずれかを選択する通信モードセレクタと、
    通信フレームを合成する通信フレーム合成手段と、
    を備え、
    前記周波数チャネル切替手段は、前記受信手段を介して収集された前記他の無線局との前記周波数チャネルの通信状態を解析する周波数チャネル変更フレーム解析手段と、該周波数チャネル変更フレーム解析手段の前記通信状態の解析情報と前記高信頼チャネル切替モード手段の状態情報に基づき通信フレームを生成する周波数チャネル変更フレーム生成手段とを有し、
    前記高信頼チャネル切替モード手段は、通信障害が発生していない場合にもちいられる前記通常通信モードの送信周期よりも短い送信周期と前記通常通信モードの送信回数よりも多い送信繰り返し回数の周波数チャネルを供給し、
    前記通信フレーム合成手段は、前記通信モードセレクタからの通信フレームを合成して前記送信手段に送る、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記通信信頼性は、前記通信路の通信実績および回線状態によって決定されることを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1において、
    前記周波数チャネル変更情報は、周波数チャネルの送信周期および連続送信回数を有することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、
    さらに前記通信路の通信実績および回線状態により決定される通信信頼性に応じて、通信経路を選択する迂回経路選択モード手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
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