JP6015530B2 - アドホックネットワークに係るネットワークシステム、ネットワーク制御方法、およびネットワーク制御プログラム - Google Patents

アドホックネットワークに係るネットワークシステム、ネットワーク制御方法、およびネットワーク制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アドホックネットワークに係るネットワークシステム、ネットワーク制御方法、およびネットワーク制御プログラムに関する。
アドホックネットワークは、独立した複数のノードで構成される無線のデータ通信網である。アドホックネットワークにおいては、ネットワーク全体を制御する機器がなくても、各ノードが相互に働き合うことにより独立したネットワークを形成する。送信機と受信機の2点間でパケットを伝達する際、送信機と受信機との間にある各ノードが中継装置となる。各ノードは隣接するノードへ無線によりパケットを転送していき、リレー形式でデータ転送を繰り返すことにより送信機から受け取ったパケットを受信機へ送信する。
アドホックネットワークに使用するノードには、電化製品、モバイル端末、自動車等、幅広い機器を使用できる。このため、基地局の少ない場所であっても独自のネットワークを構築でき、また、災害時であっても周辺の機器が無線で通信することにより、ネットワークを構築できる点で注目されている。
各ノードは、周囲にある隣接ノードとアドホックネットワークを構築するために、ルーティングテーブルを作成する。当該ルーティングテーブルには、周囲にある隣接ノードのアドレスが列挙されている。具体的には、ルーティングテーブルでは、ある送信機から受信機へパケットを送信するためのグローバルデスティネーションGDおよびローカルデスティネーションLDを組にして対応付けている。GDは、受信機のアドレスを示し、LDは、受信機へパケットを送信するために転送する中継装置のアドレスを示す。
各ノードは、ルーティングテーブルにおいて、受信機へ送信する際に転送する中継装置のアドレスを複数設定しており、各中継装置のアドレスにはそれぞれ優先順位を設定している。ノードは、通常時は、ルーティングテーブルを参照し、最も優先順位の高い中継装置に係る転送先のノードにパケットを送信する。ところが、当該転送先のノードに障害が生じて通信できなくなる場合がある。この場合、転送元のノードは、再度ルーティングテーブルを参照して、次に優先順位の高い転送先のノードにパケットを送信する。また、当該転送先のノードにも障害が生じると、その次に優先順位の高い転送先のノードへパケットを送信する。すなわち、各ノードはデータ送信を中継する際、最も優先度の高い転送先のノードに障害が生じても、ルーティングテーブルを参照して次に優先度の高いノードを探して迂回経路を設定し、代替となる転送先のノードへパケットを転送する。これにより、アドホックネットワークを使えば容易に障害に強いネットワークを構築できる。
ただし、アドホックネットワークにおいて各ノードを中継装置として使用するには、各ノードに電源を入れなくてはならない。受信機から送信機へパケットを送信する際の主な通信経路や、迂回経路に属するノードだけでなく、いずれの経路にも属さないノードも起動しているのが通常である。
特開2012−114955号公報 特開2007−337199号公報 特開2003−390009号公報
しかしながら、アドホックネットワークを構成するノードに無駄な消費電力がかかるという問題がある。
アドホックネットワークを用いて、送信機と受信機の2点間でパケットを送信する際、パケットを中継するノードは経路に属する一部のノードにすぎず、経路に属さないノードはパケット送信に使用されない。ところが、通常は経路に属するノードだけでなく、経路に属さないノードも常に起動状態となっている。このため、使用しない多くのノードが起動状態を維持することにより、アドホックネットワーク全体で無駄な電力を消費することになる。
また、アドホックネットワークにおける経路構築を目的として定期的にHelloパケットを送信し、各通信ユニット間の通信品質等を確認するが、経路に属するノードだけでなく、全てのノードがHelloパケットを送信しあう。このため、アドホックネットワークにおいてデータ送受信量が大きくなり、アドホックネットワーク内で輻輳が発生することがある。したがって、アドホックネットワーク内において使用しないノードを特定し、無駄な消費電力がかからないようにし、データ通信量を抑え輻輳の発生を防止することが重要な課題である。
1つの側面では、本発明は、無駄な消費電力を抑えるアドホックネットワークに係るネットワークシステム、ネットワーク制御方法、およびネットワーク制御プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、ノードは、アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定する第1判定部を有する。さらに、ノードは、自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信する送信部を有する。さらに、ノードは、転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定する第2判定部を有する。さらに、ノードは、送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する移行部を有する。
本発明の一実施態様によれば、アドホックネットワークにおける無駄な消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るアドホックネットワークシステムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、アドホックネットワークにメインルートを設定することを説明するための図である。 図3は、アドホックネットワークにサブルートを設定することを説明するための図である。 図4は、アドホックネットワークに設定されたメインルート及びサブルートの一例を示す図である。 図5は、アドホックネットワークを構成する各ノードに指示信号が送信された場合について説明するための図である。 図6は、実施例1に係るノードの構成を示す機能ブロック図である。 図7は、ノードが有するルーティングテーブルの一例を示す図である。 図8は、通常のHelloパケットに係るフレーム構成の一例を示す図である。 図9は、本実施態様におけるHelloパケットに係るフレーム構成の一例を示す図である。 図10は、ノードの状態遷移について説明するための図である。 図11は、Helloパケットを受信したノードにおける全体の処理の流れを説明するための図である。 図12は、第2判定部の処理の流れを説明するための図である。 図13は、ノードに係るハードウェア構成の一例を示す図である。 図14は、ゲートウェイに係るハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願の開示するアドホックネットワークに係るネットワークシステム、ネットワーク制御方法、およびネットワーク制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[アドホックネットワークシステムの全体構成]
実施例1に係るアドホックネットワークシステムの全体構成について説明する。アドホックネットワークシステム10は、複数のノード100を有するネットワークシステムである。図1は、実施例1に係るアドホックネットワークシステム10の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、アドホックネットワークシステム10は、パケットを送信する送信機11と、送信機11から送信されたパケットを受信する受信機12と、複数のノード100と、受信機12に接続されたゲートウェイ101とで構成される。なお、以下、アドホックネットワークシステム10が有する複数のノードのうちの一つのノードを指すとき、ノード100と表記する。
送信機11と受信機12との間にある各ノード100は、送信機11から受信したパケットを、隣接するノード100へと無線によりパケットを転送していき、リレー形式でデータ転送を繰り返すことにより、受信機へパケットを送信する。例えば、図1において、送信機11からパケットを受信したノード100Aは、隣接するノード100b1、ノード100B、およびノード100b2へパケットを転送することができる。さらに、ノード100Bは、隣接するノード100b1、ノード100C、ノード100b2へパケットを転送することができる。なお、パケットを受信した他のノード100も、同様に隣接するノード100へパケットを転送することができる。また、以下、図中にある一つのノードを指す際は、「ノード100」の語尾に図中の符号を付して表記するものとする。例えば、図1において「e1」のノードを指す際は「ノード100e1」と表記するものとする。
[アドホックネットワークにおける通信経路の設定]
アドホックネットワークシステム10は、送信機11から受信機12へパケットを送付するためのメインルートとサブルートを設定する。アドホックネットワークシステム10は、メインルートを、送信機11から受信機12へパケット送信する際の主な通信経路に使用する。
図2は、アドホックネットワークにメインルートを設定することを説明するための図である。アドホックネットワークを構成する各ノード100は、データトラフィック量を監視し、データトラフィック量が閾値以上である場合、自ノードがメインルートに属すると判定することにより、メインルートを設定する。例えば、図2のように、アドホックネットワークシステム10は、アドホックネットワークの通信経路のうち、最もデータ通信量が大きい、ノード100A−ノード100B−ノード100C−ノード100D−ノード100E−ノード100F−ゲートウェイ101の経路をメインルートに設定する。
また、アドホックネットワークシステム10は、メインルートの予備の経路となるサブルートを設定する。アドホックネットワークシステム10は、メインルート上にあるノード100が故障した、またはあるノード間に通信が集中し輻輳が生じている等の理由により、メインルート上のいずれかのノード100に通信できない場合にサブルートを使用し、当該使用不能なノード100を迂回してパケットを転送する。
図3は、アドホックネットワークにサブルートを設定することを説明するための図である。図3に示すように、メインルートに属するノード100Aは、転送先のノード100b1に所定の情報を含ませたHelloパケットを送信する。このとき、ノード100b1は、受信したHelloパケットの情報に基づき自ノードがサブルートに属する旨を判定する。なお、ノード100Aは、他の転送先のノード100Bおよびノード100b2にも同様にHelloパケットを送信する。
さらに、ノード100b1は、ノード100c1、ノード100H、およびノード100Iに、判定結果に基づいて所定の情報を含ませたHelloパケットを送信する。このとき、ノード100c1は、受信したHelloパケットの情報に基づき自ノードがサブルートに属する旨を判定する。一方、ノード100Hおよびノード100Iは、受信したHelloパケットの情報に基づき自ノードがメインルートにもサブルートにも属さない旨を判定する。
同様に、メインルートに属するノード100B〜Fも転送先のノード100にHelloパケットを送信し、Helloパケットを受信したノード100は、さらに転送先のノード100にHelloパケットを送信する。そして、Helloパケットを受信した各ノード100は、Helloパケットの情報に基づき自ノードがサブルートに属するかを判定する。これにより、アドホックネットワークシステム10は、アドホックネットワークにサブルートを設定する。
図4は、アドホックネットワークに設定されたメインルート及びサブルートの一例を示す図である。図4に示すように、アドホックネットワークシステム10は、ノード100A−ノード100B−ノード100C−ノード100D−ノード100E−ノード100F−ゲートウェイ101の経路をメインルートに設定する。また、アドホックネットワークシステム10は、ノード100b1−ノード100c1−ノード100d1−ノード100e1−ノード100f1−ゲートウェイ101の経路をサブルートに設定する。また、アドホックネットワークシステム10は、ノード100b2−ノード100c2−ノード100d2−ノード100e2−ノード100f2−ゲートウェイ101の経路をサブルートに設定する。
アドホックネットワークシステム10は、各ノード100に対して定期的に省電力状態に移行する旨の命令を含む指示信号を送信する。メインルートにもサブルートにも属さないノード100H、ノード100I等のノードは、指示信号を受信した際に省電力状態に移行する。なお、メインルートとサブルートの設定方法の詳細に関しては後述する。
図5は、アドホックネットワークを構成する各ノード100に指示信号が送信された場合について説明するための図である。図5の各ノード100を結ぶ矢印は各ノード100を省電力状態へ移行する指示信号の経路を示す。図5に示すように、アドホックネットワークシステム10において、ノード100Aは、転送先のノード100b1、ノード100B、およびノード100b2へ指示信号を送信する。ノード100Aから指示信号を受信したノード100b1は、さらに、転送先のノード100c1、ノード100I、およびノード100Hへ指示信号を転送する。また、指示信号を受信した他のノード100も同様に転送先のノード100に指示信号を転送する。これにより、アドホックネットワークシステム10は、各ノード100に指示信号をブロードキャスト送信する。なお、アドホックネットワークシステムは、ゲートウェイ101がメインルートに属するノード100からHelloパケットを受信したのを契機に、指示信号をブロードキャスト送信してもよい。
図5において、ノード100A、ノード100B、ノード100b1、ノード100b2、およびノード100c1は、メインルートまたはサブルートに属するので、指示信号を受信した際、通常の稼動状態を維持する。一方、ノード100Hおよびノード100Iは、メインルートまたはサブルートのいずれにも属さないので、指示信号を受信した際、省電力状態に移行する。これにより、アドホックネットワークシステム10は、メインルートにもサブルートにも属さないノード100の使用電力を抑え、アドホックネットワークにおける無駄な消費電力を抑えることができる。
[各ノードの構成]
ノード100は、アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノード100に属すると判定する。また、ノード100は、自ノードと転送先ノード100との通信品質を基にして第2ルートのノード100に属する転送先ノード100を判定し、判定結果を含めたパケットを送信する。また、ノード100は、転送元ノード100から受信したパケットに自ノードが第2ルートに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノード100に属すると判定する。また、ノード100は、送信元ノード100から省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノード100に属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する。なお、先述のメインルートは第1のルートの一例であり、サブルートは第2ルートの一例である。以下、ノード100の構成について詳細に説明する。
次に、図6を用いて、実施例1に係るノード100の機能構成の一例について説明する。図6は、実施例1に係るノード100の構成を示す機能ブロック図である。図6に示すように、ノード100は、通信I/F110と、制御部120と、記憶部130とを有する。
記憶部130は、フラグ情報131と、ルーティングテーブル132とを有する。フラグ情報131は、自ノードがメインルートまたはサブルートに属する旨を記憶するフラグに関する情報である。また、ルーティングテーブル132は、転送先のノード100ごとにアドレスと、通信品質の順位とを対応付けた情報である。記憶部130は、例えば、RAM(Random access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置に対応する。
図7を用いてルーティングテーブル132の具体例について説明する。図7は、ノード100Aが有するルーティングテーブル132の一例を示す図である。図7に示すように、図1に示されているノード100Aに係るルーティングテーブル132は、転送先のLDに係るノード名にノード100B、100b1、および100b2を有する。なお、送信先のGDには、受信機12に接続されているゲートウェイが指定されている。ルーティングテーブル132は、各LDに係るノード名にそれぞれアドレスと通信品質の順位を対応付ける。例えば、ノード100Aからノード100Bにパケットを送信する際の通信品質の順位は、1位である。ノード100Aからノード100b1にパケットを送信する際の通信品質の順位は、2位である。ノード100Aからノード100b2にパケットを送信する際の通信品質の順位は、3位である。
図6に示すように、制御部120は、受信部121と、第1判定部122と、第2判定部123と、作成部124と、送信部125、移行部126とを有する。制御部120の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現することができる。また、制御部120の機能は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することで実現することができる。
受信部121は、転送元のノード100から送信されたHelloパケット、およびアドホックネットワーク内においてブロードキャスト送信された指示信号を受信する。Helloパケットは、アドホックネットワークにサブルートを設定するために、メインルートに属するノード100が定期的にブロードキャストするパケットである。また、指示信号は、アドホックネットワークにおいて、メインルートにもサブルートにも属さないノード100を省電力状態に移行させるため、各ノード100にブロードキャスト送信される信号である。
第1判定部122は、データトラフィック量を監視し、自ノードがメインルートに属するかを判定する。具体的には、第1判定部122は、アドホックネットワークにおける自ノードへのデータトラフィックを常時監視している。第1判定部122は、自ノードにおいてデータトラフィック量が閾値以上発生しているのを検知すると、自ノードがメインルートに属すると判定し、メインルートフラグを記憶部130に記憶する。
第2判定部123は、転送元のノード100から受信したHelloパケットに含まれる情報に基づき自ノードがサブルートに属するかを判定する。第2判定部123は、第1判定部122において、自ノードがメインルートに属さないと判定した場合、転送元のノード100から送信された当該Helloパケットに含まれる情報に基づき自ノードがサブルートに属するかを判定する。第2判定部123は、サブルートに属すると判定した場合、サブルートフラグを記憶部130に記憶する。
第2判定部123は、Helloパケットに含まれるルート状態フラグにより転送元のノード100がメインルートまたはサブルートに属するかを確認することができる。また、第2判定部123は、Helloパケットに含まれるLD1情報、LD2情報、およびLD3情報を確認することにより、転送元からみたパケットの通信品質の順位が上位3位以内であるかを確認できる。そして、第2判定部123は、当該ルート状態フラグおよび通信品質の順位に基づき自ノードがサブルートに属するか判定する。なお、Helloパケットは、通信品質の順位に上位4位以降の情報を含んでもよい。また、自ノードがサブルートに属するかについての判定方法の詳細に関しては後述する。
作成部124は、転送先のノード100へ送信するHelloパケットを作成する。作成部124は、送信するHelloパケットに、Helloメッセージヘッダ、Helloヘッダ、ルート状態フラグ、LD1情報、LD2情報、およびLD3情報を含ませてもよい。以下、Helloパケットに係るフレーム構成について具体的に説明する。
ここで、図8および図9を用いて、従来技術におけるHelloパケットと、本実施態様におけるHelloパケットとを比較する。図8は、通常のHelloパケットに係るフレーム構成の一例を示す図である。図8に示すように、Helloパケット200は、HelloメッセージヘッダとHelloヘッダで構成される。Helloメッセージヘッダは、Helloパケット転送元のノード100の情報を示しており、Helloヘッダは、Helloパケット転送元のノード100からみたゲートウェイ101への経路における通信品質に関する情報が含まれている。当該パケットを受信したノード100は、当該パケットに転送元のノード100がメインルートまたはサブルートに属する旨の情報等が含まれていないため、転送先のノード100がサブルートに属するかの判定をおこなうことができない。
一方、図9は、本実施態様におけるHelloパケットに係るフレーム構成の一例を示す図である。図9に示すように、本実施態様におけるHelloパケット201は、Helloメッセージヘッダと、Helloヘッダと、自ノードがメインルートまたはサブルートに属するかを示すルート状態フラグとを含む。さらにHelloパケット201は、Helloパケットの転送元のノード100からみて通信品質が1位のノードに係るアドレスを示すLD1情報と、通信品質が2位のノードに係るアドレスを示すLD2情報と、通信品質が3位のノードに係るアドレスを示すLD3情報とを含む。
HelloパケットにLD1情報、LD2情報、およびLD3情報を設定する手順について説明する。まず、作成部124は、ノード名、各ノードのアドレス、および通信品質の順位を対応付けたルーティングテーブル132を参照する。作成部124は、通信品質が1位から3位のノードに係るアドレスを、それぞれLD1情報、LD2情報、およびLD3情報に設定する。例えば、図1のノード100Aに係る作成部124は、図7のルーティングテーブルを参照し、通信品質の順位が1位のノード100Bに係るアドレスをLD1情報に設定する。同様に、作成部124は、通信品質の順位が2位のノード100b1に係るアドレスをLD2情報に設定し、通信品質の順位が3位のノード100b2に係るアドレスをLD3情報に設定する。
送信部125は、アドホックネットワークにおいてサブルートを設定するため、定期的にルート状態フラグ、通信品質の順位等の情報を含むHelloパケットを、通信I/F110を介して各転送先のノード100へ送信する。なお、送信部125は、ランダム関数を用いて、Helloパケットを送信するタイミングを設定してもよい。
移行部126は、ノード100がメインルートおよびサブルートに属さない場合、指示信号を受けた際にノード100を省電力モードに移行させる。まず、アドホックネットワークにおける各ノード100は、各ノード間で送受信されるHelloパケット201以外に、ノード100を省電力状態に移行させる命令を含む指示信号を、定期的にブロードキャスト送信する。移行部126は、受信部121が当該指示信号を受信すると、記憶部130を参照し、メインルートフラグまたはサブルートフラグの有無を確認することにより自ノードがメインルートまたはサブルートに属するかを確認する。移行部126は、自ノードがメインルートまたはサブルートのいずれかに属する場合、通常の稼動状態を維持させる。一方、移行部126は、自ノードがメインルートまたはサブルートのいずれにも属さない場合、自ノードを省電力状態に移行させる。
[ノードの状態遷移]
次に、ノード100の状態遷移に関して説明する。図10は、ノード100の状態遷移について説明するための図である。移行部126は、起動状態300を起点として、メインルート状態301と、サブルート状態302と、省電力状態303の3つの状態に遷移させる。ノード100は、送信機11と受信機12との間でデータトラフィックが発生する前の時点において起動状態300となっている。
移行部126は、第1判定部122が閾値以上のデータトラフィックがあることを検知し、自ノードがメインルートに属すると判定した場合、自ノードをメインルート状態301に遷移させる。また、移行部126は、自ノードがメインルートに属さず、第2判定部123が転送元のノード100からのHelloパケット201に含まれる情報により、自ノードがサブルートに属すると判定した場合、自ノードをサブルート状態302に遷移させる。そして、移行部126は、ノード100がメインルート状態301またはサブルート状態302に遷移している場合、指示信号を受信しても自ノードを省電力状態303に移行させない。
一方、移行部126は、自ノードがメインルートおよびサブルートのいずれにも属さず、起動状態300のままである場合、指示信号を受信した際に自ノードを省電力状態303に遷移させる。なお、省電力状態303とは、いわゆるコールドスタンバイを意味し、起動状態に比べて消費電力を節約でき、シャットダウンする場合と比べて早く起動できる。
[メインルートおよびサブルートの判定方法]
次に、メインルートおよびサブルートの判定方法の詳細に付いて説明する。先述したように、アドホックネットワークシステム10は、各ノード100がデータトラフィック量を監視し、データトラフィック量が閾値以上である経路をメインルートに設定する。ノード100が有する第1判定部122は、メインルートに属する場合、記憶部130のフラグ情報131にメインルートフラグを設定する。
第2判定部123は、自ノードがメインルートに属さない場合、転送元のノード100が、Helloパケット201に含まれるルート状態フラグおよび通信品質の順位に関する情報を基に、自ノードがサブルートに属するかを判定する。ここで、第2判定部123は、転送元のノード100がメインルートに属するか、サブルートに属するかによって、異なる基準により、自ノードがサブルートに属するか判定する。以下、サブルートに属するかを判定する基準について具体的に説明する。
例えば、転送元のノード100は、自ノードがメインルートに属する場合、Helloパケット201のルート状態フラグにメインルートフラグに係る情報を含ませる。さらに、転送元のノード100は、ルーティングテーブル132を参照し、通信品質が3位以内の各ノード100のアドレスを、それぞれLD1情報、LD2情報、およびLD3情報に含ませて転送先のノード100に送信する。このとき、転送先のノード100に係る第2判定部123は、当該パケットに含まれる情報により転送元のノード100がメインルートに属することを確認し、自ノードが所定順位以内のノード100に含まれるかを確認する。第2判定部123は、自ノードが所定順位以内のノード100に含まれていた場合、自ノードがサブルートに属すると判定する。
一方、転送元のノード100は、自ノードがサブルートに属する場合、Helloパケット201のルート状態フラグにサブルートフラグに係る情報を含ませる。さらに、転送元のノード100は、ルーティングテーブル132を参照し、通信品質が3位以内の各ノード100のアドレスを、それぞれLD1情報、LD2情報、およびLD3情報に含ませて転送先のノード100に送信する。このとき、転送先のノード100に係る第2判定部123は、当該パケットに含まれる情報により転送元のノード100がサブルートに属することを確認した後、自ノードへの通信品質の順位が一位であるかを確認する。第2判定部123は、自ノードへの通信品質の順位が一位であった場合、自ノードがサブルートに属すると判定する。
なお、メインルートにもサブルートにも属さないノード100は、Helloパケット201を送信する際、ルート状態フラグ、LD1情報、LD2情報、およびLD3情報を未設定の状態で転送先のノード100に送信する。
[ノードにおける全体の処理の流れ]
次に、ノード100おける全体の処理の流れについて説明する。図11は、Helloパケット201を受信したノード100における全体の処理の流れを説明するための図である。図11に示すように、まず、第1判定部122は、転送元のノード100から受信したHelloパケット201に含まれる情報に基づき、自ノードがメインルートに属するかを判定する(ステップS10)。第1判定部122は、自ノードがメインルートに属すると判定した場合(ステップS10Yes)、フラグ情報131にメインルートフラグを設定し(ステップS11)、ステップS14に進む。一方、第1判定部122は、自ノードがメインルートに属さないと判定した場合(ステップS10No)、フラグを設定せずにステップS12に進む。
次に、第2判定部123は、ステップS12において、自ノードがサブルートに属すると判定した場合(ステップS12Yes)、フラグ情報131にサブルートフラグを設定し(ステップS13)、ステップS14に進む。一方、第2判定部123は、自ノードがサブルートに属さないと判定した場合(ステップS12No)、フラグを設定せずにステップS14に進む。
移行部126は、自ノードの状態遷移をおこなう(ステップS14)。移行部126は、フラグ情報131にメインルートフラグが設定されている場合、自ノードをメインルート状態301に移行させ、フラグ情報131にサブルートフラグが設定されている場合、自ノードをサブルート状態302に移行させる。これにより、受信部121が指示信号を受信してもノード100は、省電力状態に移行させない。一方、移行部126は、フラグ情報131にメインルートフラグおよびサブルートフラグが設定されていない場合、自ノードを起動状態300で維持させる。移行部126は、受信部121が指示信号を受信した際、ノード100を省電力状態に移行させる。これにより、アドホックネットワークシステム10は、消費電力を抑えることができる。
なお、図示していないが、作成部124は、受信部121がHelloパケット201を受信した際に、転送先のノード100に送信するHelloパケット201を作成する。作成部124は、自ノードがメインルートである場合、Helloパケット201のルート状態フラグにメインルートフラグを設定し、自ノードがサブルートである場合、Helloパケット201のルート状態フラグにサブルートフラグを設定する。さらに、作成部124は、ルーティングテーブル132を参照し、通信品質が3位以内の各ノード100のアドレスを、LD1情報、LD2情報、LD3情報にそれぞれ設定する。送信部125は、作成したHelloパケット201を各転送先のノード100に送信する。
[サブルートに属するか判定するまでの流れ]
次に、第2判定部123が送信されたHelloパケット201に基づき、サブルートに属するかを判定するまでの流れについて説明する。第2判定部123は、自ノードがメインルートに属さない場合、自ノードがサブルートに属するかを判定する。図12は、第2判定部123の処理の流れを説明するための図である。図12に示すように、第2判定部123は、転送元のノード100からのHelloパケット201のルート状態フラグに基づき、転送元のノード100がメインルートまたはサブルートに属するかを判定する(ステップS20)。次に、第2判定部123は、Helloパケット201のLD1情報、LD2情報、およびLD3情報に基づき自ノードへの通信品質の順位が所定順位以内であるかを判定する(ステップS21)。
第2判定部123は、ステップS20のルート判定において転送元のノード100がメインルートに属すると判定した場合(ステップS22Yes)、ステップS23に進む。第2判定部123は、ステップS21の通信品質判定において、自ノードへの通信品質の順位が所定順位以内の場合(ステップS23Yes)、自ノードがサブルートに属すると判定し、フラグ情報131にサブルートフラグを設定する(ステップS24)。一方、第2判定部123は、自ノードへの通信品質の順位が所定順位より順位が低い場合(ステップS23No)、フラグを設定しない。
第2判定部123は、ステップS20のルート判定において転送元のノード100がメインルートに属さないと判定した場合(ステップS22No)、ステップS25に進む。第2判定部123は、ステップS20のルート判定において、転送元のノード100がサブルートに属すると判定した場合(ステップS25Yes)、ステップS26に進む。第2判定部123は、自ノードへの通信品質の順位が1位の場合(ステップS26Yes)、自ノードがサブルートに属すると判定し、フラグ情報131にサブルートフラグを設定する(ステップS27)。
一方、第2判定部123は、ステップS25において、転送元のノード100がサブルートに属さないと判定した場合(ステップS25No)、フラグを設定しない。また、第2判定部123は、ステップS26において、自ノードへの通信品質の順位が1位より順位が低い場合(ステップS26No)、フラグを設定しない。
[ノードが省電力状態に移行する契機]
次に、アドホックネットワークを構成する各ノード100が省電力状態303に移行する契機について説明する。受信機12に接続されたゲートウェイ101が転送元のノード100から、メインルートフラグが設定されたHelloパケット201を最初に受信したのを契機に、各ノード100は、省電力状態303に移行する指示信号をブロードキャスト送信する。指示信号を受信した各ノード100に係る移行部126は、フラグ情報131にメインルートフラグまたはサブルートフラグが設定されていない場合、省電力状態303に移行させる。
[ノードが省電力状態から復帰する契機]
次に、アドホックネットワークを構成する各ノード100が省電力状態303から復帰する契機について説明する。移行部126は、ゲートウェイ101が転送元のノード100からメインルートフラグが設定されたHelloパケット201を一定時間受信しない場合、一旦、省電力状態303を解除する。さらに、第2判定部123は、転送元のノード100から送信されるHelloパケット201により、自ノードがサブルートに属するかを判定する。
なお、送信部125は、各ノード間でHelloパケット201の送信が一斉に転送されることにより通信が集中するのを防止するため、ランダム関数を用いて、Helloパケット201の送信を開始する時間に幅を持たせることがある。そこで、移行部126は、Helloパケット201の送信を開始する時間の幅に合わせて省電力状態303を解除してもよい。これにより、省電力状態303を解除する時間を最小限にでき、アドホックネットワークにおける無駄な消費電力を抑えることができる。
一方、各ノード100は、省電力状態303を解除する指示信号を定期的にブロードキャスト送信している。当該指示信号を受信した移行部126は、自ノードがサブルートに属すると判定した場合、省電力状態303を解除し、サブルート状態302に移行させる。さらに、移行部126は、サブルート状態302に移行させてもよい。
上述したように、ノード100は、第1判定部122と、送信部125と、第2判定部123と、移行部126とを有する。これにより、アドホックネットワークにおける無駄な消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
送信部125は、自ノードが第1ルートに属し、転送先のノード100への通信品質の順位が所定順位以内である場合、転送先のノード100が第2ルートのノード100に属する旨の判定結果を含めてもよい。また、送信部125は、自ノードが第2ルートに属し、転送先のノード100への通信品質の順位が1位である場合に、転送先のノード100が第2ルートのノード100に属する旨の判定結果を含めてもよい。これにより、アドホックネットワークを構成する各ノード100は、自ノードがサブルートに属するかを判定することができる。
[他の実施例について]
さて、これまで実施例1について説明したが、これ以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。そこで、以下では他の実施例をそれぞれ説明する。先述では、Helloパケット201の転送先のノード100に係る第2判定部123は、転送元のノード100から送信されたHelloパケット201に含まれる情報に基づき、自ノードがサブルートに属するかを判定する旨を説明した。これ以外に、転送元のノード100は、転送元のノード100に係るフラグ情報131と、ルーティングテーブル132とに基づき、各転送先のノード100がサブルートに属する候補に該当するかを判定することも可能である。
そこで、転送元のノード100が有する作成部124は、当該候補に該当する転送先のノード100に、当該候補に該当する旨の情報を含めたHelloパケット201を送信してもよい。これにより、転送先のノード100に係る第2判定部123は、Helloパケット201に候補に該当する旨の情報が含まれるかを判定することにより、自ノードがサブルートに属するかを判定することができる。
[他の状態遷移に関して]
図6には図示していないが、移行部126は、メインルート状態301およびサブルート状態302への相互の遷移、サブルート状態302から起動状態300への遷移、省電力状態303から起動状態300への遷移、および省電力状態303からサブルート状態302への遷移も可能である。以下、具体例を挙げて説明する。
移行部126は、当初メインルート状態301であったノード100を、サブルート状態302へ遷移させる場合がある。例えば、移行部126は、転送先のノード100への経路に障害物が置かれ、パケットがノード100を迂回して送信することにより、データトラフィック量が閾値未満になった場合、自ノードをサブルート状態302へ移行させる。また、移行部126は、あるノード100が当初サブルート状態302であったノード100を、メインルート状態へ遷移させる場合もある。例えば、移行部126は、メインルートに属するノード100に障害が生じたため、パケットが自ノードの属するサブルートへ転送されるようになり、自ノードでのトラフィック量が閾値以上となった場合、自ノードをメインルート状態301に移行させる。
また、移行部126は、当初サブルート状態302であったノード100を、起動状態300へ遷移させる場合がある。例えば、移行部126は、送信元ノード100に隣接する位置に新しいノード100が設置されたことにより、メインルートに属する送信元のノード100との通信品質の順位が所定順位よりも低くなった場合、自ノードを起動状態300に移行させる。
また、移行部126は、当初省電力状態303であったノード100を、起動状態300に遷移させることも可能である。例えば、移行部126は、ノード100に係る受信部121が省電力状態303を解除する指示信号を受信した場合、ノード100を起動状態300に移行させる。また、移行部126は、当初省電力状態303であったノード100を、サブルート状態302に遷移させることも可能である。例えば、移行部126は、ゲートウェイ101が一定時間、メインルートフラグが設定されたHelloパケット201を受信しなかった場合、省電力状態303を一旦解除させる。このとき、第2判定部123は、転送元のノード100から受信したHelloパケット201に基づき、自ノードがサブルートに属するかを判定する。移行部126は、自ノードがサブルートに属すると判定した場合、自ノードをサブルート状態302に移行させる。
また、実施例1に示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図1に示したノード100の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、ノード100の受信部121、第1判定部122、第2判定部123、作成部124、送信部125、および移行部126の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[ノードのハードウェア構成]
図13は、ノード100に係るハードウェア構成の一例を示す図である。図13が示すように、ノード100は、各種演算処理を実行するCPU401と、各種情報を記憶するハードディスク装置402と、パケットを受信する際と送信する際とでノード内部の回路を変更するFPGA403と、パケットを送受信する際の通信インターフェースとなる通信モジュール404とを有する。
ハードディスク装置402は、図6に示した記憶部130に対応し、フラグ情報131およびルーティングテーブル132を記憶する。さらに、ハードディスク装置402は、制御部120の受信部121、第1判定部122、第2判定部123、作成部124、送信部125、および移行部126の各処理部と同様の機能を有する植物種識別プログラムを記憶する。
CPU401は、ハードディスク装置402に記憶された各プログラムを読み出して、実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、ノード100を図6に示した受信部121、第1判定部122、第2判定部123、作成部124、送信部125、および移行部126として機能させることができる。
なお、ノード100が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)等に接続された装置にこのプログラムを記憶させておき、ノード100がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
[ゲートウェイのハードウェア構成]
図14は、ゲートウェイ101に係るハードウェア構成の一例を示す図である。図14が示すように、ゲートウェイ101は、各種演算処理を実行するCPU501と、各種情報を記憶するハードディスク装置502と、ゲートウェイ101内部の回路を変更するFPGA503と、パケットを受信する際の通信インターフェースとなる通信モジュール504とを有する。
CPU501は、ハードディスク装置502に記憶された各プログラムを読み出して、実行することで、各種の処理を行う。例えば、CPU501は、メインフラグが設定されたHelloパケット201を最初に受信した際に、各ノード100に対し、省電力状態303に移行する指示信号をブロードキャスト送信する旨の命令をする。また、CPU501は、ゲートウェイ101が他のノード100からメインルートフラグが設定されたHelloパケット201を一定時間受信しない場合、省電力状態303に移行した各ノード100に対し、自ノードがサブルートに属するかを判定する旨の命令をする。
なお、スイッチングハブ505は、送信機11からアドホックネットワークを介して、送信されたパケットを受信機12へ送信する際の通信インターフェースである。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定する第1判定部と、
自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信する送信部と、
転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定する第2判定部と、
送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する移行部と
を有することを特徴とするノード。
(付記2)アドホックネットワークを構成する複数のノードを有するネットワークシステムであって、
前記ノードは、
アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定する第1判定部と、
自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信する送信部と、
転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定する第2判定部と、
送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する移行部と
を有することを特徴とするネットワークシステム。
(付記3)前記送信部は、自ノードが第1ルートに属し、転送先ノードへの通信品質の順位が所定順位以内である場合、および、自ノードが第2ルートに属し、転送先ノードへの通信品質の順位が1位である場合に、転送先ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果を含めることを特徴とする付記2に記載のネットワークシステム。
(付記4)コンピュータが実行するネットワーク制御方法であって、
アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定し、
自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信し、
転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定し、
送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する
処理を実行することを特徴とするネットワーク制御方法。
(付記5)コンピュータに、
アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定し、
自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信し、
転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定し、
送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する
処理を実行させることを特徴とするネットワーク制御プログラム。
100 ノード
110 通信I/F
120 制御部
121 受信部
122 第1判定部
123 第2判定部
124 作成部
125 送信部
126 移行部
130 記憶部
131 フラグ情報
132 ルーティングテーブル

Claims (4)

  1. アドホックネットワークを構成する複数のノードを有するネットワークシステムであって、
    前記ノードは、
    アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定する第1判定部と、
    自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信する送信部と、
    転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定する第2判定部と、
    送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する移行部と
    を有することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記送信部は、自ノードが第1ルートに属し、転送先ノードへの通信品質の順位が所定順位以内である場合、または、自ノードが第2ルートに属し、転送先ノードへの通信品質の順位が1位である場合に、転送先ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果を前記パケットに含めることを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. コンピュータが実行するネットワーク制御方法であって、
    アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定し、
    自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信し、
    転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定し、
    送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する
    処理を実行することを特徴とするネットワーク制御方法。
  4. コンピュータに、
    アドホックネットワーク上で自ノードを経由するデータトラフィック量を監視し、前記トラフィック量が閾値以上である場合に、自ノードが第1ルートのノードに属すると判定し、
    自ノードと転送先ノードとの通信品質を基にして第2ルートのノードに属する転送先ノードを判定し、判定結果を含めたパケットを送信し、
    転送元ノードからパケットを受信し、該パケットに自ノードが第2ルートのノードに属する旨の判定結果が含まれ、かつ、自ノードが第1ルートのノードに属していない場合に、自ノードが第2ルートのノードに属すると判定し、
    送信元ノードから省電力状態に移行する指示信号を受信し、自ノードが前記第1ルートおよび第2ルートのノードに属していない場合に、自ノードを省電力状態に移行する
    処理を実行させることを特徴とするネットワーク制御プログラム。
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