JP2008070529A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】単板型の液晶プロジェクタの照明光学系において、ロッドインテグレータを用いた構成でありながら、高効率に偏光変換を実施し、光利用効率の高いプロジェクタを提供する。
【解決手段】照明光学系10の照明レンズ光軸43に対し同じオフセットで導光部材の光軸41と反射素子側光軸42とが設けられ、導光部材の光軸41からの出射光は照明レンズ17、18を経由して反射型偏光板19に入射し、第1の偏光の光は透過して液晶パネル22に投写され、第2の偏光の光は反射して照明レンズ18、17から反射素子側光軸42を経由して反射素子21で反射され、反射素子側光軸42および照射レンズ光軸43を戻って、1/4波長板20で第1の偏光に偏光変換され、反射側偏光板19を透過して液晶パネル22に投写される。
【選択図】図5

Description

本発明はプロジェクタに関し、特に単板型の液晶プロジェクタの照明光学系において、高効率で偏光変換が実施できて光利用効率を高めたプロジェクタに関する。
従来から、投射型表示装置であるプロジェクタにおいて、角柱状の導光部材の入射端に光源を配置して、この導光部材の出射端側には画像形成素子である液晶パネルを配置し、導光部材から出射する光を直接液晶パネルに入射させる照明光学系を有する投射型表示装置が知られている。
このようなプロジェクタでは、光学系の構成が簡素であり部品点数も少ないため、小型で低コストのプロジェクタを提供できる可能性がある。特に、LED(発光ダイオード)などの固体光源を光源に使用することで、従来の白色放電ランプを使ったプロジェクタに比べてさらに低コスト化が期待でき、小型で低消費電力、かつ、色再現範囲が広いといった性能を実現することができる。
特許文献1(特開2006-106683号公報)には、表示パネルに単一のDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いた従来例のプロジェクタが開示されており、特許文献2(特開2006-106682号公報)には、表示パネルに単一のDMD素子を用い、光源に発光ダイオードを用いた従来例のプロジェクタが開示されている。
また、非特許文献1にはLED光源を有し表示素子に単一の反射型液晶デバイスであるLCoS素子を用いた従来例のプロジェクタが開示されており、非特許文献2と非特許文献3とにはLED光源と3枚の液晶パネルを使用した携帯型のミニプロジェクタが開示されている。
特開2006-106683号公報 特開2006-106682号公報 "Single−Panel−LCoS Color Projector with LED Light Source" SID 05 DIGEST pp1698-1701 "A Handheld Mini−Projector Using LED Light Sources" SID 05 DIGEST pp1706-1709 "Compact Three Panel LED Projector Engine for Portable Applications" SID 06 DIGEST pp2011-2014
プロジェクタの低コスト化のためには、光学系の部品点数が少ないことが望ましい。したがって非特許文献2や3に開示されている3つの表示素子を用いるプロジェクタよりも単一の表示素子を用いるプロジェクタの方が有利といえる。また、光学系が簡素な方が小型化には有利である。
したがって、反射光学系の構成が必要となる特許文献1、2に開示されているDMD素子を用いるよりも、単一の液晶パネルを用いることが好ましい。
ところで、単一の液晶パネルを用い、LED光源を用いてプロジェクタの光学系を実現するときに問題となるのは、液晶パネルには偏光光を照射しなければならないことである。
LEDからの光は非偏光光なので、偏光変換を実施する必要がある。この偏光変換がうまく行われないと、光利用効率の低下を引き起こす。例えば、非特許文献1では、光源であるLED素子のすぐ後にCPC reflectorと呼ばれる複合放物面形状を有する導光部材が配置されている。
光源からの光束をCPC reflectorの全反射を利用して略平行光に変換して出射させ、表示パネルの照明を行っている。偏光変換は、CPC reflectorの出口のところに1/4波長板と反射型の偏光板を配置している。
反射型の偏光板で反射した成分の直線偏光光(例えばS偏光)を光源であるLEDまで戻し、LED表面で再び反射させてCPC reflectorから取り出すことで、1/4波長板の2回通過を利用して偏光板透過可能な直線偏光光(例えばP偏光)に変換している。
しかしながら、この手法では高い偏光変換効率を達成することはできない。反射型の偏光板で反射した成分の光は効率よくLED光源の表面までは戻っていく。しかし、半導体であるLED素子表面の反射率はせいぜい17%から20%程度しかないので、ここでの損失が大きく、反射型の偏光板を設けない場合と比較して、偏光変換の効率(ゲイン)としては1.2倍程度にとどまる。
偏光変換効率を高め、光利用効率の高い、すなわち明るいプロジェクタを実現するには、新規な光学系が必要とされる。
本発明の目的は、単板型の液晶プロジェクタの照明光学系において、ロッドインテグレータを用いた構成でありながら、高効率に偏光変換を実施し、光利用効率の高いプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、
光源からの光を導光部材と照明レンズとを経由して単一の画像形成素子に入射させ、形成された画像を投射するプロジェクタであって、光源および導光部材は照明レンズの光軸と所定の間隔をもって平行な導光部材の光軸上に配置され、画像形成素子と導光部材の間に設けられ、第1の偏光の光は透過し第2の偏光の光は反射する反射型偏光板と、導光部材を通り反射型偏光板により反射された第2の偏光の反射光が入射する位置に配置された反射素子と、反射型偏光板からの反射光を円偏光に変換し、反射素子からの反射光を第1の偏光に変換させる位相差板と、を備えた光学系を有することを特徴とする。
導光部材の出射光を反射型偏光板に入射させ、反射型偏光板からの反射光を反射素子に入射させ、反射素子からの反射光を反射型偏光板に入射させる、一連のレンズ群を有してもよく、反射素子は、照明レンズ光軸から所定の間隔を隔てて導光部材の出射面と対称となる位置に配置されていてもよい。
レンズ群は、光源側に設けられた光源用の補助レンズ、反射素子側に設けられた反射素子用の補助レンズ、および入射した光源用の補助レンズと反射素子用の補助レンズとからの出射光を反射型偏光板を経由して画像形成素子に出射する照明レンズとから構成されてもよく、光源用の補助レンズと反射素子用の補助レンズとは同じ構成となっていてもよく、光源用の補助レンズ、反射素子用の補助レンズ、および照明レンズは、複数のレンズから構成されてもよい。
画像形成素子が、単一の液晶パネルであってもよく、光源は発光ダイオードであってもよく、導光部材はロッドインテグレータであってもライトトンネルであってもよく、位相差板が1/4波長板であってもよい。1/4波長板は反射型偏光板に設けられていてもよい。
光源からの光をロッドインテグレータに入射させ、ロッドインテグレータから出射した光を照明レンズにより所定の倍率で拡大して単一の液晶パネルに照射し、液晶パネルで形成された画像を投射レンズにより拡大投射する単板型の液晶プロジェクタにおいて、液晶パネルの入射側近傍に、反射型の偏光板を備えている。
また、ロッドインテグレータの光軸と照明レンズの光軸とはオフセットの相対関係にある。すなわち、ロッドインテグレータの光軸と照明レンズの光軸とは所定の間隔で離れている。
照明レンズの光軸と液晶パネルの中心は略一致している。さらに、照明レンズの光軸を中心としてロッドインテグレータの出射面と対称な位置に反射素子を備える。光源は、ロッドインテグレータの入射側の端面に配置される。
ロッドインテグレータに入射した光は内面反射により輝度が均一化され、出射端面より出射する。その光束が液晶パネルを照射するように、すなわち、端面の像が所定の拡大率で液晶パネル全体に結像するように、ロッドインテグレータと液晶パネルの間に配置される照明レンズの仕様が定められている。
ロッドインテグレータを出射する非偏光の光は、液晶パネルの直前にある反射型偏光板で、第1の直線偏光光が選択される。例えばP偏光光である。この光は液晶パネルの照明に寄与する。
反射型偏光板で反射される成分の第2の直線偏光光、例えばS偏光光は、照明レンズ系を、進んできた経路とは逆方向に戻ってゆくが、ロッドインテグレータの出射面には到達せず、オフセット関係にある反射素子(反射ミラー)の置かれた位置近傍に集光する。
この反射素子により反射された光は液晶パネルに向かって照明レンズを再び通過して進み、再び反射型偏光板に到達する。ここで、反射素子と反射型偏光板との間に位相差板、例えば1/4波長板が配置されているので、この光は反射型偏光板を透過可能な第1の直線偏光光、すなわちP偏光光に偏光変換される。
しかも、ロッドインテグレータからの照明光と共通の照明レンズを経由しているので、反射型偏光板を透過した光も反射した光も同じ結像倍率で液晶パネルを照明することが可能になる。従って高効率な偏光変換と光利用効率の高い照明とを両立することが可能になる。
本発明は、光源と導光部材とを結ぶ導光部材の光軸が、照明レンズ光軸と所定の間隔を隔てて平行になるように光源および導光部材が配置され、画像形成素子の入射側に反射型偏光板が設けられている。第1の偏光の光は反射型偏光板を透過して画像形成素子に入射し、第2の偏光の光は反射する。反射型偏光板から反射した反射光の入射位置に反射素子が配置され、一連のレンズ群によって導光部材の出射光を反射型偏光板に入射させるとともに、反射型偏光板からの反射光を反射素子に入射させ、反射素子からの反射光を位相差板によって第1の偏光に変換させて再び反射型偏光板に入射させる。従って、反射光が反射型偏光板を透過して画像形成素子に入射することにより、従来は利用されなかった第2の偏光の光も有効に利用されるという効果がある。
本発明のプロジェクタは、単板型の液晶プロジェクタの照明光学系において、導光部材であるロッドインテグレータを用いた構成でありながら、分離した偏光の統合が高効率で実行できることにより、光利用効率の高いプロジェクタが提供できることを特徴とする。
次に、本発明のプロジェクタの実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の光学系を備えたプロジェクタの模式的構成図であり、図2は本発明の第1の実施の形態の光学系の模式的構成図である。
本発明のプロジェクタ1は、照明光学系10と、液晶パネル22を含む画像形成素子と、投射レンズ23とを有する光学系2を備える。照明光学系10は、光源11と、ロッドインテグレータ12と、複数の補助レンズ13〜16と、2個の照明レンズ17、18を有し、さらに本願発明の特徴である反射素子21を備える。画像形成素子は、液晶パネル22と、反射型偏光板19と、1/4波長板20と、不図示の偏光板とを備える。投射レンズ23は液晶パネル22に形成された画像を投射面に投射するための複数のレンズから構成される。
照明光学系10において、光源11がロッドインテグレータ12の入射面側に配置されている。ここでは、照明光学系10の小型化のために、光源11には発光ダイオードを使用するものとして説明する。しかし、光源11は発光ダイオードに限定されるものではなく、画像形成に使用できる光源であれば例えば有機ELなどの固体光源あっても、本願の照明光学系を適用することができる。
本実施の形態では、発光ダイオードとして、それぞれが1mm四方のダイサイズを有する赤、青、緑の色光を発する発光ダイオードが1つのパッケージに収容され、全体として約2mm四方の大きさの発光面積を有するものを想定した。即ち、赤と青が1チップずつ、緑が2チップを1パッケージにしたもので、このような発光ダイオードは独オスラム社により商用化されている。
光源11から入射した光を出射面から出射する導光部材は、ここではロッドインテグレータ12とした。ロッドインテグレータ12は、光学ガラス製でも、樹脂製でもかまわない。大きさとしては、上述の発光ダイオードに対応させて縦×横が2mm×2.7mmで長さが15mmのものを想定したが、光源11に対応した大きさのものを使用すればよい。ロッドインテグレータの代わりにライトトンネルを使用することもできる。さらに入射端面と出射端面が異なる大きさでもよい。ただし、出射端面の形状としては、液晶パネル22の表示画面のアスペクト比と相似としておくことが好ましい。
ロッドインテグレータ12の出射面側には第1の補助レンズ13および第3の補助レンズ15が配置されている。これらのレンズは正の屈折力を有するレンズが使用されている。これらのレンズは必ずしも必要ではないが、光学系2を小型化するためには設けることが好ましい。それは、ロッドインテグレータ12からの出射光束は、かなりの広がりをもった光束なので、補助レンズによりその広がりを抑制することで、次に設けられる照明レンズの大型化を抑制できるからである。
第3の補助レンズ15と液晶パネル22との間には第1の照明レンズ17および第2の照明レンズ18が配置されている。
液晶パネル22の直前には反射型偏光板19が配置されている。また、液晶パネル22の出射側には不図示の偏光板を備えている。すなわち、反射型偏光板19が偏光子、出射側の偏光板が検光子ということになる。
この実施の形態では、液晶パネル22としては透過型の0.5型の大きさのパネルを想定した。液晶パネル22は液晶の応答速度ができるだけ速いものが好ましい。それによって時分割方式の単板型のプロジェクタを構成できるからである。画像形成素子としてLCoSやDMD等を使用することもできるが、その場合には出射光路を反射光路にするための光学素子を追加する必要がある。従って装置全体の小型のためには単一の透過型の液晶を使うことが好ましい。
第1の照明レンズ17、および第2の照明レンズ18は、ロッドインテグレータ12の出射面の照明情報を液晶パネル22の面上に結像するように、その配置や焦点距離が決定される。
なお、第1の照明レンズ17、第2の照明レンズ18の照明レンズ光軸43は、投射レンズ23の光軸と一致しており、光源11と、ロッドインテグレータ12と、第1の補助レンズ13と、第2の補助レンズ15とを結ぶ導光部材の光軸41は、照射レンズ光軸43とは平行で、かつ距離Δtだけ離れている。
また、照射レンズ光軸43と平行で、かつ距離Δt’だけ離れた導光部材の光軸と対称な位置に、第2の補助レンズ14および第4の補助レンズ16が配置されている。第2の補助レンズ14および第4の補助レンズ16は、本願発明の特徴である反射素子21の入射光及び出射光に対応する補助レンズである。ΔtとΔt’とは同じ距離であることが好ましい。
このように、照明レンズ光軸43に対して、対称となるように2組の補助レンズの光軸が配置されている。第1の補助レンズ13と第2の補助レンズ14および第3の補助レンズ15と第4の補助レンズ16とは同じ仕様のレンズが用いられている。
第2の補助レンズ14の第4の補助レンズ16と反対の側には反射素子21が配置されている。この反射素子21の反射面とロッドインテグレータ12の出射面とは同一平面上に配置されている。反射素子21は反射効率の高い反射ミラーであればよい。
第3の補助レンズ15、第4の補助レンズ16と液晶パネル22との間には第1の照明レンズ17と、第2の照明レンズ18、および反射型偏光板19が配置されている。
第1の照明レンズ17には、第3の補助レンズ15と第4の補助レンズ16とを透過した出射光が入射し、第2の照明レンズ18と反射型偏光板19とを経由して液晶パネル22に出射される。
また、第3の補助レンズ15からの投写光の反射型偏光板19からの反射光は、第2の照射レンズ18と第1の照射レンズ17とを経由して第4の補助レンズ16に入射するように、第1の照射レンズ17と第2の照射レンズ18とは設計されている。
液晶パネル22に近接して配置された反射型偏光板19の入射側には1/4波長板20が貼合されて一体化されている。反射型偏光板19は、第2の照明レンズ18から入射した非偏光光に対して、互いに直交する成分の直線偏光光のうち一方の直線偏光成分を透過させ、他方を反射させる特性を有するものが使用されている。このような偏光板は、周知の技術で製造可能であり、市場で入手することができる。
液晶パネル22の出射側には、液晶パネル22の画像を拡大投射するための投射レンズ23が設けられている。
次に本発明のプロジェクタの光学系の動作について説明する。図3は本発明の第1の実施の形態のプロジェクタの光学系の動作を説明するための模式的構成図であり、図4は反射型偏光板の模式的側面図であり、図5は本発明の第1の実施の形態のプロジェクタの光学系の反射型偏光板で反射された光束の動作を説明するための模式的構成図である。
図3に示されるように、光源11で発生した光はロッドインテグレータ12に入射する。入射した光線は、ロッドインテグレータ12内部の側面での多重反射により輝度が均一化されて、ロッドインテグレータ12の出射面上には輝度の均一化された照明情報が形成される。
ここでは、光源11として赤、青、緑の発光素子が1パッケージとして収容された発光ダイオードを使用しているので、発光素子の点灯を電気的に制御することによって、ロッドインテグレータ12から出射する光の色光を時分割で制御することができる。例えば、赤→青→緑→赤→青→緑→・・・・といった色光の順番の光を出射させることができる。出射される色光に対応して液晶パネル22を制御することでカラーの画像が形成される。
ロッドインテグレータ12を出射した光束は、第1の補助レンズ13および第2の補助レンズ15により拡散が抑制されて第1の照明レンズ17に入射する。さらに第1の照明レンズ17および第2の照明レンズ18により結像した光束が液晶パネル22に向けて照射される。
即ち、入射光束31に示すように、ロッドインテグレータ12の出射面と液晶パネル22とが共役関係になるように第1の照明レンズ17および第2の照明レンズ18の仕様、即ち、焦点距離や間隔等が設計されている。
光源11の発光ダイオードから出射する光は非偏光の光である。従って、液晶パネル22の直前に配置されている反射型偏光板19により、直交する直線偏光成分の光のうち、例えばP偏光の光が反射型偏光板19を透過して液晶パネル22に到達する。この光は液晶パネル22を透過後、投射レンズ23により拡大されて不図示のスクリーンなどの投射面に到達する。ここで液晶パネル22の出射側近傍にも偏光板が配置されているが、図面では省略している。
一方、反射型偏光板19で反射された光の動作は以下の通りである。図4に示すように、反射型偏光板19の入射側には位相差板である1/4波長板20が貼合されている。1/4波長板はフィルムタイプの位相差板であって、このような位相差板は商用として容易に入手できる。
図5に示すごとく、反射型偏光板19に向かう入射光束30のうち反射した成分の第1の反射光束37および第2の反射光束38は、1/4波長板20により直ちに円偏光の光となる。
第1の反射光束37および第2の反射光束38は、第2の照明レンズ18および第1の照明レンズ17、第4の補助レンズ16および第3の補助レンズ14を経由して、ロッドインテグレータ12の出射面と同一平面上において、出射面近傍の異なる位置に設けられた反射素子21上に結像する。
この場合、ロッドインテグレータ12から反射素子21までの往復の光路は同じ仕様のレンズで構成され、さらに、図2に示すように、第2の補助レンズ14、第4の補助レンズ16の反射素子側光軸42は、照射レンズ光軸43を中心として導光部材の光軸41と同じ間隔でオフセットしている。
従って、この結像位置と液晶パネルとは光学的に共役となっているので、ロッドインテグレータ12の出射面とほぼ同じ大きさの結像が形成される。この結像を液晶パネル22に向けて反射させると、光源が新たに形成されたことになる。
このように反射型偏光板19から反射した光の殆どを、一旦、ロッドインテグレータの出射面とは異なる位置に集めることが可能となる。結像位置近傍に反射素子21を設けることにより、反射素子21の反射作用で再び光の進行方向は液晶パネル22側に変えられる。光の偏光成分としては円偏光のままである。
反射素子21で反射した光は、再度第2の補助レンズ14、第4の補助レンズ16、第1の照明レンズ17、および第2の照明レンズ18を通過して、反射型偏光板19に到達する。ここで反射型偏光板19の入射側に配置されている1/4波長板20を通過するので、このとき円偏光の光がP偏光へと偏光変換される。この偏光変換により、この光は反射型偏光板19を透過可能な偏光成分の光となり、液晶パネル22の照明に寄与することになる。
即ち、光源11の発光ダイオードからの非偏光の光のうち、まず半分の直線偏光成分の光が液晶パネル22の照明光として利用され、残りの半分に対しても高効率で偏光変換が実施され、同じ結像倍率でもって液晶パネル22を照明するので、光利用率の高い照明光学系10を構成することができる。
ここでは、1/4波長板20を配置する位置を、反射型偏光板19の直前としているが、反射型偏光板19の直前には限定されない。反射型偏光板19と反射素子21との間であれば任意である。すなわち、第1の照明レンズ17、または第2の照明レンズ18に貼合されていてもよいし、反射素子21と一体化されていてもよい。
また、部品点数の削減のために反射素子21と第2の補助レンズ14とを一体化することも可能である。例えば、第2の補助レンズ14の平面側にアルミ蒸着等を実施すればよい。このようにすることでコスト削減が容易に実施される。
なお、この光利用効率の高い照明光学系10を用い、光源11の発光ダイオードの色光を光束に切り替えてそれに同期させて液晶パネル22の駆動を制御することで偏光変換効率の高い、従って光源の光利用効率の高いプロジェクタ1を提供することができる。
次に、本発明のプロジェクタの第2の実施の形態について図面を参照して説明する。図6は、第2の実施の形態の光源とロッドインテグレータと補助レンズを示す斜視図である。
第1の実施の形態では、光源の発光ダイオードには、赤、青、緑の発光チップが1パッケージになった全体として1個の光源11を用いたが、プロジェクタからの光出力向上のために複数の光源を使用することも可能である。
例えば図6に示すように、2個の光源51、52を平行に配置する。各々の光源は赤、青、緑の発光素子が1パッケージ化されたものである。ロッドインテグレータ53、54もそれぞれに対応して設けられている。反射素子55も同様に光源51、52の双方に対応するように設ければ、第1の実施の形態に比べて約2倍の高輝度なプロジェクタを提供できる。
設けられる光源は2個だけでなく、もっと多く使用することもでき、3個、4個・・・と平行に配置することで、さらなる高輝度化も可能となる。
本発明の第1の実施の形態の光学系を備えたプロジェクタの模式的構成図である。 本発明の第1の実施の形態の光学系の模式的構成図である。 本発明の第1の実施の形態のプロジェクタの光学系の動作を説明するための模式的構成図である。 反射型偏光板の模式的側面図である。 本発明の第1の実施の形態のプロジェクタの光学系の反射型偏光板で反射された光束の動作を説明するための模式的構成図である。 第2の実施の形態の光源とロッドインテグレータと補助レンズを示す斜視図である。
符号の説明
1 プロジェクタ
2 光学系
10 照明光学系
11、51、52 光源
12、53、54 ロッドインテグレータ
13 第1の補助レンズ
14 第2の補助レンズ
15 第3の補助レンズ
16 第4の補助レンズ
17 第1の照明レンズ
18 第2の照明レンズ
19 反射型偏光板
20 1/4波長板
21、55 反射素子
22 液晶パネル
23 投射レンズ
30、31 入射光束
37 第1の反射光束
38 第2の反射光束
41 導光部材の光軸
42 反射素子側光軸
43 照明レンズ光軸

Claims (12)

  1. 光源からの光を導光部材と照明レンズとを経由して単一の画像形成素子に入射させ、形成された画像を投射するプロジェクタであって、
    前記光源および前記導光部材は前記照明レンズの光軸と所定の間隔をもって平行な導光部材の光軸上に配置され、
    前記画像形成素子と前記導光部材の間に設けられ、第1の偏光の光は透過し第2の偏光の光は反射する反射型偏光板と、
    前記導光部材を通り前記反射型偏光板により反射された前記第2の偏光の反射光が集光する位置に配置された反射素子と、
    前記反射型偏光板からの反射光を円偏光に変換し、前記反射素子からの反射光を前記第1の偏光に変換させる位相差板と、を備えた光学系を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記導光部材の出射光を前記反射型偏光板に入射させ、前記反射型偏光板からの反射光を前記反射素子に入射させ、前記反射素子からの反射光を前記反射型偏光板に入射させる、一連のレンズ群を有するプロジェクタ。
  3. 請求項1または2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記反射素子は、前記照射レンズ光軸から前記所定の間隔を隔てて前記導光部材の出射面と対称となる位置に配置されているプロジェクタ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記レンズ群は、前記光源側に設けられた光源用の補助レンズ、前記反射素子側に設けられた反射素子用の補助レンズ、および入射した前記光源用の補助レンズと前記反射素子用の補助レンズとからの出射光を前記反射型偏光板を経由して前記画像形成素子に出射する照明レンズとから構成されるプロジェクタ。
  5. 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源用の補助レンズと前記反射素子用の補助レンズとは同じ構成となっているプロジェクタ。
  6. 請求項4または請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源用の補助レンズ、前記反射素子用の補助レンズ、および前記照明レンズは、複数のレンズから構成されるプロジェクタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記単板型の画像形成素子が、単一の液晶パネルであるプロジェクタ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源は発光ダイオードであるプロジェクタ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記導光部材はロッドインテグレータであるプロジェクタ。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記導光部材はライトトンネルであるプロジェクタ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記位相差板が1/4波長板であるプロジェクタ。
  12. 請求項11に記載のプロジェクタにおいて、
    前記1/4波長板は前記反射型偏光板に設けられているプロジェクタ。
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