JP2008069914A - 軸継手及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸線方向に関してコンパクト化が図られ、ハブとスペーサとの間のがたつきを抑制し、回転をスムーズに伝達することが可能なオルダム形の軸継手を提供する。
【解決手段】原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82は、軸線方向にスペーサ83に向かって突出し、軸線中心に関して点対称をなす箇所に配置された2本の円柱形状の突起81a、82aを備え、スペーサ83は、円柱形状の突起81a、82aを受け入れるものであって、軸線中心に関して放射状に延び且つ十字状に配置され、軸線方向に貫通する4箇所の長穴83aを備えるとともに、原動軸ハブ81の2本の突起81aを結ぶ直径線と、従動軸ハブ82の2本の突起82aを結ぶ直径線とが、軸線と直角をなす軸断面において直行するように4本の突起81a、82aを、スペーサ83の4箇所の長穴83aに挿入している。
【選択図】図4

Description

本発明は、原動軸と従動軸とを連結する軸継手、特にオルダム形の軸継手に関する。また、この軸継手を備えた画像形成装置に関する。
軸継手(カップリング)は、原動軸と従動軸との間で動力を伝達するための機械要素部品として一般的に広く用いられている。複写機やプリンタ等の画像形成装置において、軸継手は、給紙ローラやレジストローラ、帯電ローラ、現像ローラ、クリーニングローラ等への動力伝達用として用いられることがある。
軸継手には、フランジ形軸継手のように原動軸と従動軸とを強固に連結するものの他に、ゴムカップリング、オルダム形軸継手(オルダムカップリング)などように、両軸の偏心や偏角に対して柔軟に作用し、応答性を高めたものがある。このうち、オルダム形の軸継手は、共通軸線上に整列配置された原動軸、及び従動軸に対して、これらの両軸間に介在するスペーサを備え、スペーサが両軸間でスライド移動することにより、両軸の偏心、偏角を許容するものである。
オルダム形の軸継手は、一般的に、原動軸及び従動軸の両軸端にハブを備え、この2個のハブの間に、円盤形状のスペーサを備えている。各ハブには、軸線方向にスペーサに向かって突出し、軸線中心を通って直径方向に延びる直線突条が、各々1本ずつ形成されている。スペーサには、円盤の両平面に1本ずつ、各ハブの突条を受け入れるものであって、各々が軸線方向から見て直交するように配置された溝が形成されている。そして、各ハブの突条がスペーサの溝に各々係合し、突条と溝との間で滑りが生じることにより両軸の偏心、偏角を許容する。なお、ハブに溝が、スペーサに突条が形成されているタイプのオルダム形軸継手も存在する。
上記のようなオルダム形の軸継手を用いた電子写真装置(画像形成装置)の一例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された電子写真装置では、感光体表面の静電潜像にトナーを供給して現像する現像ローラに動力を伝達するために、オルダムカップリングが適用されている。
特許第3020597号公報(第2−3頁、図2)
特許文献1に記載された電子写真装置(画像形成装置)は、現像ローラに対する駆動伝達にオルダムカップリング(オルダム形軸継手)を適用することにより現像ローラの回転を安定させ、現像ローラと感光体との接触不良を抑制して、画像品質の低下を防止している。しかしながら、特許文献1に記載された構成のオルダムカップリングは、直線突条と溝との間でスライド移動するので、それらの接触箇所において「面」で滑りが生じている。これにより、ハブとスペーサとの間の接触面積が増大し、大きな摩擦抵抗が発生する可能性がある。したがって、原動軸から動力がうまく伝達せず、従動軸がスムーズに回転しない恐れがある。また、摩擦抵抗が大きいことにより磨耗し易いので、長時間の使用によりがたつきが発生する恐れもある。
そして、直線突条を受け入れる溝は、軸線中心を通って、円盤形状のスペーサの周面にまで延びているので、軸の回転力を受けて、周面の箇所が周方向に開くように変形したり、磨耗したりする可能性がある。したがって、がたつきの度合いをさらに助長してしまう恐れが高い。
また、スペーサは、円盤の両平面に溝を備えているので、その軸線方向の長さが長くなる恐れがある。その結果、軸線方向に装置が大型化するといった問題が発生する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、原動軸と従動軸との間に生じる偏心、偏角を許容するオルダム形の軸継手において、軸線方向に関してコンパクト化が図られ、原動軸及び従動軸の両軸端に設けたハブと、スペーサとの間のがたつきを抑制し、回転をスムーズに伝達することが可能な軸継手を提供することを目的とする。また、この軸継手を備えることにより軸の回転特性が向上し、一層高品質な画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、共通軸線上に整列配置された原動軸、及び従動軸に対して、これらの両軸間に介在するスペーサを備え、スペーサが両軸間でスライド移動することにより、両軸の偏心、偏角を許容するオルダム形の軸継手において、前記原動軸及び従動軸の両軸端に設けたハブは、軸線方向に前記スペーサに向かって突出し、軸線中心に関して点対称をなす箇所に配置された2本の突起を備え、前記スペーサは、前記突起を受け入れるものであって、軸線中心に関して放射状に延び、且つ十字状に配置され、軸線方向に貫通する4箇所の長穴を備えるとともに、原動軸側の2本の突起を結ぶ直径線と、従動軸側の2本の突起を結ぶ直径線とが、軸線と直角をなす軸断面において直行するように4本の突起を前記4箇所の長穴に各々挿入することとした。
また、上記構成の軸継手において、前記突起は、前記長穴に軽圧入されることとした。
また、上記構成の軸継手において、前記スペーサは、エラストマー樹脂で形成されることとした。
また本発明では、上記軸継手を画像形成装置に設けることとした。
本発明の構成によれば、原動軸と従動軸との間に生じる偏心、偏角を許容するオルダム形の軸継手において、原動軸及び従動軸の両軸端に設けたハブは、軸線方向にスペーサに向かって突出し、軸線中心に関して点対称をなす箇所に配置された2本の突起を備え、スペーサは、前記突起を受け入れるものであって、軸線中心に関して放射状に延び、且つ十字状に配置され、軸線方向に貫通する4箇所の長穴を備えるとともに、原動軸側の2本の突起を結ぶ直径線と、従動軸側の2本の突起を結ぶ直径線とが、軸線と直角をなす軸断面において直行するように4本の突起を前記4箇所の長穴に各々挿入することとしたので、突起の周面と長穴の内面との接触箇所を線状にすることができる。これにより、ハブとスペーサとの間の接触面積をできるだけ小さくすることができ、摩擦抵抗を低減することが可能である。また、長穴は、スペーサの周面まで延びることなく、周縁部で閉じているので、軸の回転力による変形や磨耗を抑制することができる。さらに、原動軸側の突起と従動軸側の突起とを受け入れる長穴が、軸線方向においてずれることなく各々形成されているので、スペーサの軸線方向長さを短くすることができる。このようにして、軸線方向に関してコンパクト化が図られ、原動軸及び従動軸の両軸端に設けたハブと、スペーサとの間のがたつきを抑制し、回転をスムーズに伝達することが可能な軸継手を得ることができる。
また、前記突起は、前記長穴に軽圧入されることとしたので、ハブとスペーサとの間のがたつきをさらに抑制することができる。そしてその軽圧入は、接触面積が小さい突起の周面と長穴の内面との間でなされるので、摩擦抵抗の増加をできるだけ抑制することが可能である。したがって、回転をスムーズに伝達するという効果をさらに高めることができる。
また、前記スペーサは、エラストマー樹脂で形成されることとしたので、好適な摺動性と弾性とを兼ね備えることになる。これにより、スペーサの、両軸の偏心によるスライド移動と、偏角による軸線方向の圧縮とが円滑に行われる。したがって、がたつきを抑制する作用がさらに高められ、回転をより一層スムーズに伝達することが可能である。
一方、従来のオルダム形軸継手の場合、偏心すると回転が伝達されない時間が生じ、その次に再び回転が伝達され始めると、その瞬間に強い衝撃が軸継手に発生する恐れがある。これにより、例えば感光体ドラム周辺の回転体にこの従来のオルダム形軸継手を使用し、画像形成中に上記衝撃が発生すると、画像不良が生じる可能性がある。そこで、本発明の軸継手を適用することで、スペーサの摺動性と弾性とにより、偏心に起因する回転が伝達されない時間をなくすことができ、画像不良の発生を防止することができる。このようにして、本発明では上記軸継手を画像形成装置に設けることとしたので、軸線方向に関して軸継手のコンパクト化が図られ、原動軸及び従動軸の両軸端に設けたハブと、スペーサとの間のがたつきを抑制して回転をスムーズに伝達できることにより軸の回転特性が向上し、一層高品質な画像を形成することが可能な画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づき説明する。なお、この実施形態に係る軸継手は、画像形成装置において、帯電ローラ表面を回転しながらクリーニングするクリーニングブラシに対して備えられているものとする。
最初に、本発明の軸継手を備えた画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る軸継手を備えた画像形成装置を示す模型的垂直断面左側面図である。図1において右方が画像形成装置の前面側、左方が背面側である。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の下部には、用紙収容部である用紙カセット3が配置されている。用紙カセット3の内部には、印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積まれて収容されている。用紙カセット3の用紙搬送方向下流部、すなわち図1において右方の上方には、給紙ローラを備えた給紙装置4が配置されている。この給紙装置4により、用紙Pは図1において用紙カセット3の右上方に向けて、1枚ずつ分離して送り出される。
用紙カセット3の用紙搬送方向下流には、用紙搬送路5、レジストローラ6、画像形成部20、及び転写部30が配置されている。用紙カセット3から送り出された用紙Pは、用紙搬送路5を通ってレジストローラ6に到達する。レジストローラ6は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部20で形成されるトナー画像とのタイミングを計り、用紙Pを転写部30へと送り出す。
一方、外部コンピュータ(図示せず)からの文字や図形、模様等の画像データ信号が画像形成装置1に送信され、この画像データに基づき、画像形成部20上方に備えられた光学部7にて制御されるレーザ光L(図中一点鎖線)が照射される。これにより、画像形成部20においては、像担持体である感光体ドラム21上に原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、前記レジストローラ6によって同期をとって送られてきた用紙Pに、感光体ドラム21と転写部30の転写ローラ31とが圧接して形成される転写ニップ部にて転写される。
画像形成部20、及び転写部30の用紙搬送方向下流には、定着部8、用紙搬送路9、及び用紙排出部10が配置されている。転写部30にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部8へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が定着される。定着部8から排出された用紙Pは、用紙搬送路9を通って上方へ送られ、本体2の上面に設けられた用紙排出部10に排出される。
続いて、画像形成装置1の画像形成部20周辺の詳細な構成について、図1に加えて、図2を用いて説明する。図2は、画像形成部周辺を示す模型的垂直断面部分拡大左側面図である。
図1、及び図2に示すように、画像形成部20には、その中心に像担持体である感光体ドラム21が備えられている。そして、感光体ドラム21の回転方向に沿って順に、帯電装置40、現像装置50、及びクリーニング装置70が配置されている。転写部30は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、現像装置50とクリーニング装置70との間に設けられている。
感光体ドラム21は、画像形成装置1内の用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図2の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして配置されている。感光体ドラム21は、アルミニウム等により構成される導電性ローラ状基体の外側に、真空蒸着等によって無機光導電性材料であるアモルファスシリコンの感光層を設けた無機感光体のドラムである。感光体ドラム21は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙搬送速度(210mm/s)と同じになるように回転せしめられている。
帯電装置40は、図2に示すように、そのハウジング41の内側に、感光体ドラム21に接触する帯電ローラ42を備えている。帯電ローラ42は、所定の圧力で感光体ドラム21に圧接し、感光体ドラム21の回転に従って回転する。この帯電ローラ42により、感光体ドラム21の表面が所定の極性及び電位で一様に帯電せしめられる。なお、ハウジング41内には、感光体ドラム21に対して帯電ローラ42を隔てた位置にクリーニングブラシ43が備えられている。クリーニングブラシ43は、回転しながら帯電ローラ42表面をクリーニングする。
現像装置50は、図2に示すように、そのハウジング51の内側に、現像ローラ52を備えている。現像ローラ52は、感光体ドラム21に対して所定の間隙を設けて対面配置されている。そして、現像ローラ52には、感光体ドラム21の帯電極性と同極性のバイアスが印加される。この現像ローラ52により、トナーが帯電せしめられるとともに感光体ドラム21の表面に供給され、静電潜像が現像される。現像装置50の上方には、図1に示すように、現像装置50にトナーを補うためのトナー供給容器53が設けられ、図示しない搬送手段によりトナーが補給される。
転写部30には、図2に示すように、転写ローラ31が備えられている。この転写ローラ31が感光体ドラム21に圧接し、用紙Pを挿通させる転写ニップ部を形成する。転写ローラ31は、図示しない駆動装置によって、その周速度が感光体ドラム21の周速度と同じになるように回転せしめられている。また、転写ローラ31には、転写バイアスが必要に応じて印加される。なお、図2において、用紙Pの搬送経路を二点鎖線で描画している。
クリーニング装置70は、図2に示すように、感光体ドラム21の回転方向に沿って、転写ニップ部のさらに下流側に配置されている。クリーニング装置70は、そのハウジング71の内側に、クリーニングローラ72、及びクリーニングブレード73を備えている。クリーニングローラ72、及びクリーニングブレード73は、図示しないばね等の弾性部材により付勢され、感光体ドラム21に押し付けられている。効率良くクリーニングを実施するために、クリーニングローラ72は、図示しない駆動装置により、その周速度が感光体ドラム21の周速度に対して15〜20%程度速くなるように、回転軸に関して感光体ドラム21の回転方向と逆方向に回転せしめられている。このようなクリーニングローラ72、及びクリーニングブレード73によって、用紙Pへのトナー像の転写後、感光体ドラム21表面に残留したトナーを除去してクリーニングする。感光体ドラム21表面から除去されたトナーは、ハウジング71内に回収される。
上記構成の画像形成装置1において本発明の軸継手は、前述のように、帯電ローラ42表面を回転しながらクリーニングするクリーニングブラシ43に対して備えられており、以下、その詳細を説明する。
本発明の実施形態に係る軸継手の詳細な構成について、図2に加えて、図3〜図5を用いて説明する。図3は軸継手とその周辺の斜視図、図4は軸線方向に分解した軸継手とその周辺の斜視図にして、従動軸側から見たもの、図5は軸線方向に分解した軸継手とその周辺の斜視図にして、原動軸側から見たものである。
図2に示す帯電装置40に備えられたクリーニングブラシ43の軸端には、図3に示す軸継手80が備えられている。図2に示すクリーニングブラシ43は、その両軸端がハウジング41に支持され、その一端から回転のための動力が伝達される。図3に示す軸継手80の箇所は、その動力が伝達される端部である。したがって、動力は、図3において右端から左方に向かって、クリーニングブラシ43のブラシ部43aの方へと伝達されることとなる。このようなクリーニングブラシ43の原動軸43bと従動軸43cとの間に、軸継手80が配置されている。原動軸43bの軸線方向外側の端部43dには、図示しない駆動ギアが連結されている。
図3〜図5に示すように、軸継手80は、原動軸43bの端部に設けられた原動軸ハブ81、従動軸43cの端部に設けられた従動軸ハブ82、及びスペーサ83とを備えている。
原動軸43bの端部に設けられた原動軸ハブ81は、図4に示すように、その円盤平面に、2本の円柱形状の突起81aを備えている。2本の円柱形状の突起81aは、原動軸ハブ81の円盤平面に、その底面を突き立てるようにして軸線方向にスペーサ83に向かって突出する形で設けられている。そして、2本の円柱形状の突起81aは、円盤平面上で、軸線中心に関して点対称をなす箇所に配置されている。
従動軸43cの端部に設けられた従動軸ハブ82も、原動軸ハブ81と同様に、図5に示すように、その円盤平面に、2本の円柱形状の突起82aを備えている。これら2本の円柱形状の突起82aもまた、原動軸ハブ81に設けられた2本の円柱形状の突起81aと同様に構成されている。
スペーサ83は、図3に示すように、軸線方向において、原動軸ハブ81と従動軸ハブ82との間に備えられている。スペーサ83は、エラストマー樹脂で構成され、図3〜図5に示すように、軸線と直角をなす方向と平行に配置された円盤形状をなしている。
スペーサ83は、その円盤平面に、軸線方向に貫通する4箇所の長穴83aを備えている。4箇所の長穴83aは、原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82に設けられた突起81a、82aを受け入れる大きさをなし、軸線中心に関して放射状に延び、且つ十字状に配置されている。
このような構成の軸継手80において、原動軸ハブ81、従動軸ハブ82、及びスペーサ83を連結すると、図3に示す構成となる。このとき、原動軸ハブ81の2本の突起81aを結ぶ直径線と、従動軸ハブ82の2本の突起82aを結ぶ直径線とが、軸線と直角をなす軸断面において直行するように4本の突起81a、82aを、スペーサ83の4箇所の長穴83aに挿入する。なお、突起81a、82aは、長穴83aに軽圧入される。
上記のようにして、クリーニングブラシ43の原動軸43bと従動軸43cとの間に生じる偏心、偏角を許容するオルダム形の軸継手80において、原動軸43b及び従動軸43cの両軸端に設けた原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82は、軸線方向にスペーサ83に向かって突出し、軸線中心に関して点対称をなす箇所に配置された2本の突起81a、82aを備え、スペーサ83は、前記突起81a、82aを受け入れるものであって、軸線中心に関して放射状に延び、且つ十字状に配置され、軸線方向に貫通する4箇所の長穴83aを備えるとともに、原動軸ハブ81の2本の突起81aを結ぶ直径線と、従動軸ハブ82の2本の突起82aを結ぶ直径線とが、軸線と直角をなす軸断面において直行するように4本の突起81a、82aを、スペーサ83の4箇所の長穴83aに挿入しているので、円柱形状の突起81a、82aの周面と長穴83aの内面との接触箇所を線状にすることができる。これにより、原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82とスペーサ83との間の接触面積をできるだけ小さくすることができ、摩擦抵抗を低減することが可能である。また、長穴83aは、スペーサ83の周面まで延びることなく、周縁部で閉じているので、軸の回転力による変形や磨耗を抑制することができる。さらに、原動軸ハブ81の2本の突起81aと従動軸ハブ82の2本の突起82aとを受け入れる長穴83aが、軸線方向においてずれることなく各々形成されているので、スペーサ83の軸線方向長さを短くすることができる。このようにして、軸線方向に関してコンパクト化が図られ、原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82とスペーサ83との間のがたつきを抑制し、回転をスムーズに伝達することが可能な軸継手80を得ることができる。
また、円柱形状の突起81a、82aは、長穴83aに軽圧入されているので、原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82とスペーサ83との間のがたつきをさらに抑制することができる。そして、その軽圧入は、接触面積が小さい円柱形状の突起81a、82aの周面と長穴83aの内面との間でなされるので、摩擦抵抗の増加をできるだけ抑制することが可能である。したがって、回転をスムーズに伝達するという効果をさらに高めることができる。
さらに、スペーサ83は、エラストマー樹脂で形成されているので、好適な摺動性と弾性とを兼ね備えることになる。これにより、スペーサ83の、両軸の偏心によるスライド移動と、偏角による軸線方向の圧縮とが円滑に行われる。したがって、がたつきを抑制する作用がさらに高められ、回転をより一層スムーズに伝達することが可能である。
一方、従来のオルダム形軸継手の場合、偏心すると回転が伝達されない時間が生じ、その次に再び回転が伝達され始めると、その瞬間に強い衝撃が軸継手に発生する恐れがある。これにより、例えば感光体ドラム21周辺の回転体にこの従来のオルダム形軸継手を使用し、画像形成中に上記衝撃が発生すると、画像不良が生じる可能性がある。そこで、本発明の軸継手80を適用することで、スペーサ83の摺動性と弾性とにより、偏心に起因する回転が伝達されない時間をなくすことができ、画像不良の発生を防止することができる。このようにして、本発明では上記軸継手80を画像形成装置1に設けたので、軸線方向に関して軸継手80のコンパクト化が図られ、原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82とスペーサ83との間のがたつきを抑制して回転をスムーズに伝達できることにより軸の回転特性が向上し、一層高品質な画像を形成することが可能な画像形成装置1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、本発明の軸継手80を、帯電ローラ42表面を回転しながらクリーニングするクリーニングブラシ43に対して利用したが、対象となる回転体はこれに限らず、用紙を搬送するために回転せしめられる給紙ローラや搬送ローラ、レジストローラ、或いは画像形成に使用される感光体ドラムや現像ローラなどの回転体に対して利用しても構わない。
また、原動軸ハブ81及び従動軸ハブ82に設けられた、各々2本の突起81a、82aは、その形状が、上記実施形態で示したような円柱に限定されるわけではなく、角柱形状やその他の形状であっても構わない。同様に、突起81a、82aを受け入れる長穴83aは、その形状が、上記実施形態で示したような所謂オーバル形に限定されるわけではなく、小判形や角形などの他の形状であっても構わない。
本発明は、原動軸と従動軸との間に生じる偏心、偏角を許容するオルダム形の軸継手において利用可能である。
本発明の実施形態に係る軸継手を備えた画像形成装置の模型的垂直断面左側面図である。 図1の画像形成部周辺を示す模型的垂直断面部分拡大左側面図である。 軸継手とその周辺の斜視図である。 軸線方向に分解した軸継手とその周辺の斜視図にして、従動軸側から見たものである。 軸線方向に分解した軸継手とその周辺の斜視図にして、原動軸側から見たものである。
符号の説明
1 画像形成装置
20 画像形成部
40 帯電装置
43 クリーニングブラシ
43b 原動軸
43c 従動軸
80 軸継手
81 原動軸ハブ(ハブ)
81a 突起
82 従動軸ハブ(ハブ)
82a 突起
83 スペーサ
83a 長穴

Claims (4)

  1. 共通軸線上に整列配置された原動軸、及び従動軸に対して、これらの両軸間に介在するスペーサを備え、スペーサが両軸間でスライド移動することにより、両軸の偏心、偏角を許容するオルダム形の軸継手において、
    前記原動軸及び従動軸の両軸端に設けたハブは、軸線方向に前記スペーサに向かって突出し、軸線中心に関して点対称をなす箇所に配置された2本の突起を備え、前記スペーサは、前記突起を受け入れるものであって、軸線中心に関して放射状に延び、且つ十字状に配置され、軸線方向に貫通する4箇所の長穴を備えるとともに、原動軸側の2本の突起を結ぶ直径線と、従動軸側の2本の突起を結ぶ直径線とが、軸線と直角をなす軸断面において直行するように4本の突起を前記4箇所の長穴に各々挿入することを特徴とする軸継手。
  2. 前記突起は、前記長穴に軽圧入されることを特徴とする請求項1に記載の軸継手。
  3. 前記スペーサは、エラストマー樹脂で形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の軸継手。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の軸継手を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013015199A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Alps Electric Co Ltd 二部材の締結構造
CN106299572A (zh) * 2016-08-24 2017-01-04 中国工程物理研究院电子工程研究所 一种应用于太赫兹频段的新型波导极化模式转换膜片结构
CN111255820A (zh) * 2018-11-30 2020-06-09 沃恩汽车有限公司 紧凑型电磁脉冲断开组件及其应用方法

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