JP2019020542A - プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 - Google Patents

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Masaaki Sato
昌明 佐藤
木村 喬
Takashi Kimura
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Abstract

【課題】感光体ドラムの回転イナーシャが低い場合など、感光体ドラム10表面からの外乱(順回転方向のアシスト力や逆回転方向の抵抗力)を受けたときに、感光体ドラムの回転精度が低下する場合がある。感光体ドラムを安定的に回転駆動させることが求められている。【解決手段】前記電子写真画像形成装置本体から駆動力を受けてプロセス手段を回転駆動させる駆動伝達部材(24)を有し、前記駆動伝達部材は前記駆動伝達部材の回転軸線(L1)を法線とする断面で見たときに、前記回転軸線を図心とした多角形状(S(A1)、及び、S(A2))であり、また、前記多角形状は、前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第1傾斜面(24b)と、前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第2傾斜面(24c)とを有し、前記第2傾斜面は、第1傾斜面よりも漸増率が大きく、第1傾斜面よりも回転軸線方向外側位置に設けられ、第1傾斜面との境界部(24r)を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置と称す)、および、画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジに関する。
ここで、画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置およびワードプロセッサ等が含まれる。
また、カートリッジとは、像担持体である感光体としての電子写真感光体ドラム(以下、ドラムと称す)、または、このドラムに作用するプロセス手段(例えば、現像剤担持体(以下、現像ローラと称す))の少なくともひとつをカートリッジ化し、画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。ドラムと現像ローラとを一体的にカートリッジ化したものをプロセスカートリッジと称す。また、感光体としてのドラムを有したユニットを感光体ユニット(以下、ドラムユニットと称す)、現像剤担持体としての現像ローラを有したものを現像ユニットと称す。
また、画像形成装置本体とは、カートリッジを除いた画像形成装置の残りの部分である。
従来、画像形成装置においては、ドラム、及び、現像ローラに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置の装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
このプロセスカートリッジ方式によれば、画像形成装置のメンテナンスをサービスマンによらず使用者自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。その為、このプロセスカートリッジ方式は画像形成装置において広く用いられている。
ここで、カートリッジに設けられたドラムは装置本体の駆動部材から駆動力を受けて回転する。安定的な画像形成を行うためには、ドラムを高精度に回転させることが必要である。装置本体の駆動部材とドラムとの回転方向のガタを詰めた状態でドラムを駆動伝達する構成として、例えば歯面どうしが両側で接することで、回転軸の周方向と半径方向のガタを解消する構成が提案されている(特許文献1)。
特開2002−258675号公報
本発明の目的は、従来のガタ詰め駆動伝達構成を改善したものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係るプロセスカートリッジは、
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジで、
前記電子写真画像形成装置本体から駆動力を受けてプロセス手段を回転駆動させる駆動伝達部材(24)を有し、
前記駆動伝達部材は
前記駆動伝達部材の回転軸線(L1)を法線とする断面で見たときに、前記回転軸線を図心とした多角形状(S(A1)、及び、S(A2))であり、
また、前記多角形状は、
前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第1傾斜面(24b)と、
前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第2傾斜面(24c)と
を有し、
前記第2傾斜面は、第1傾斜面よりも漸増率が大きく、第1傾斜面よりも回転軸線方向外側位置に設けられ、第1傾斜面との境界部(24r)を有することを特徴とする。
本発明に係るプロセスカートリッジによれば、ドラムを安定的に回転駆動させることができる。また、装置本体から駆動力を受ける駆動受け面を軸線方向、および、半径方向の両方において最外部ではない部分に配置することができ、結果として、外部に当接して破損や変形する等の弊害を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る、電子写真画像形成装置の側断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る、プロセスカートリッジPの断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る、現像ユニットB1の斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る、現像ユニットB1の斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る、ドラムユニットCの斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る、プロセスカートリッジPを分解した斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジの斜視説明図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジの断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。 公知例の一例を示す、駆動側フランジの斜視図、および、駆動側フランジと本体側駆動伝達部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。 本発明の一実施形態に係る、駆動側フランジ、および、本体側駆動伝達部材の断面図である。
本発明に係るカートリッジ、及び、画像形成装置を、図面に則して説明する。尚、本実施例では、先述した画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを例に挙げて説明する。プロセスカートリッジは、感光体ドラムを有するドラムユニットと、現像ローラを有する現像ユニットとに大別され、各ユニットが一体的にカートリッジ化されているものである。以下の説明において、ドラムユニット、および、現像ユニットの長手方向とは、感光体ドラムの回転軸線L1、及び、現像ローラの回転軸線L9と略平行な方向である。また、感光体ドラムの回転軸線L1、及び、現像ローラの回転軸線L9は、記録媒体の搬送方向と交差する方向である。また、ドラムユニット、および、現像ユニットの短手方向とは、感光体ドラムの回転軸線L1、及び、現像ローラの回転軸線L9と略直交する方向である。本実施例では、プロセスカートリッジをレーザビームプリンタ本体へ着脱する方向は、プロセスカートリッジの短手方向である。また、説明文中の符号は、図面を参照するためのものであって、構成を限定するものではない。
以下、本出願に係る実施例について説明する。説明は以下の順で行う。
(1)画像形成装置の全体説明
(2)電子写真画像形成プロセスの説明
(3)現像ユニットB1の構成説明
(4)ドラムユニットCの構成説明
(5)現像ユニットB1とドラムユニットC9との合体
(6)感光体ドラム10の駆動側フランジ24の詳細形状
(7)ガタレス駆動の必要性と本実施例の形態による効果
(1)画像形成装置の全体説明
まず、図2を用いて、本発明の一実施例を適用した画像形成装置の全体構成について説明する。図2は、画像形成装置の側断面説明図である。
図2に示す画像形成装置A1は、パーソナルコンピュータなどの外部機器から通信された画像情報に応じて、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体2にトナーt2による画像を形成するものである。また、画像形成装置A1は、現像ユニットB1とドラムユニットCとが一体となったプロセスカートリッジPが、使用者によって装置本体A1に、取り付け、及び、取り外しが可能に設けられている。さらに、プロセスカートリッジPの現像ユニットB1に対して、トナーボトルTが着脱可能に設けられている。トナーボトルTには、現像ユニットB1に供給するためのトナーt2が収納されている。記録媒体2の一例として、記録紙、ラベル紙、OHPシート、布等が挙げられる。また、現像ユニットB1は現像ローラ13等を有し、ドラムユニットCは感光体ドラム10、帯電ローラ11等を有する。
感光体ドラム10は、装置本体A1からの電圧印加によって、帯電ローラ11で感光体ドラム10の表面を一様に帯電する。そして、光学手段1から画像情報に応じたレーザ光Lが、帯電した感光体ドラム10に照射され、感光体ドラム10に画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、後述の現像手段によってトナーt2で現像され、感光体ドラム10表面に現像剤像が形成される。
一方、給紙トレイ4に収容された記録媒体2は、前記現像剤像の形成と同期して、給紙ローラ3aとこれに圧接する分離パット3bに規制され、一枚ずつ分離給送される。そして、記録媒体2は、搬送ガイド3dにより、転写手段としての転写ローラ6へと搬送される。転写ローラ6は、感光体ドラム10表面に接触するように付勢されている。
次いで、記録媒体2は、感光体ドラム10と転写ローラ6とで形成される転写ニップ部6aを通る。このとき、転写ローラ6に現像剤像と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム10表面上に形成された現像剤像が、記録媒体2に転写される。
現像剤像が転写された記録媒体2は、搬送ガイド3fに規制され定着手段5へ搬送される。定着手段5は、駆動ローラ5a、及び、ヒータ5bを内蔵した定着ローラ5cを備えている。そして、記録媒体2は、駆動ローラ5aと定着ローラ5cとで形成されるニップ部5dを通過する際に、熱、及び、圧力を印加され、記録媒体2に転写された現像剤像が記録媒体2に定着される。これによって、記録媒体2に画像が形成される。
その後、記録媒体2は、排出ローラ対3gによって搬送されて、排出部3hへ排出される。
(2)電子写真画像形成プロセスの説明
次に、図3を用いて、本発明の一実施例を適用した電子写真画像形成プロセスについて説明する。図3は、プロセスカートリッジPの断面説明図である。
図3に示すように、現像ユニットB1は、現像枠体としての現像容器16に、現像手段としての現像ローラ13や現像ブレード15等を備えている。また、ドラムユニットCは、クリーニング枠体21に、感光体ドラム10や帯電ローラ11等を備えている。
現像容器16の現像剤収納部16aに収納されたトナーt2は、現像容器16に回転可能に支持された現像剤搬送部材17が矢印X17方向に回転することによって、現像容器16の開口部16bから現像室16c内へ送り出される。現像容器16には、マグネットローラ12を内蔵した現像ローラ13が設けられている。具体的には、現像ローラ13は、軸部13eとゴム部13dから構成される。軸部13eは、アルミ等の導電性の細長い円筒状であり、その長手方向で中央部はゴム部13dで覆われている。ここで、ゴム部13dは、外形形状が軸部13eと同軸線上になるように軸部13eに被覆されている。現像ローラ13は、マグネットローラ12の磁力によって、現像室16cのトナーt2を現像ローラ13の表面に引き寄せる。また、現像ブレード15は、板金からなる支持部材15aとウレタンゴムやSUS板等からなる弾性部材15bから構成され、弾性部材15bが現像ローラ13に対して一定の接触圧をもって弾性的に接触するように設けられている。そして、現像ローラ13が回転方向X5に回転することで、現像ローラ13の表面に付着するトナーt2の量を規定し、トナーt2に摩擦帯電電荷を付与する。これにより、現像ローラ13表面にトナー層が形成される。そして、装置本体A1から電圧が印加された現像ローラ13を感光体ドラム10と接触させた状態で、回転方向X5に回転させることにより、感光体ドラム10の現像領域へトナーt2を供給する。
感光体ドラム10の外周面には、クリーニング枠体21に回転可能に支持され感光体ドラム10方向に付勢された帯電ローラ11が接触して設けられている。詳細構成については後述する。帯電ローラ11は、装置本体A1からの電圧印加によって、感光体ドラム10の表面を一様に帯電する。帯電ローラ11に印加する電圧は、感光体ドラム10の表面と帯電ローラ11との電位差が放電開始電圧以上となるような値に設定されており、具体的には帯電バイアスとして−1300Vの直流電圧を印加している。このとき、感光体ドラム10の表面を帯電電位(暗部電位)−700Vに一様に接触帯電させている。そして、光学手段1(図2)のレーザ光Lにより、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。その後、感光体ドラム10の静電潜像に応じてトナーt2を転移させて静電潜像を可視像化し、感光体ドラム10に現像剤像を形成する。
(3)現像ユニットB1の構成説明
次に、図4,5を用いて、本発明の一実施例を適用した現像ユニットB1の構成について説明する。なお、以下の説明において、長手方向に関して装置本体A1から現像ユニットB1に回転力が伝達される側を「駆動側」と称する。また、その反対側を「非駆動側」と称す。図4は、現像ユニットB1の駆動側を分解して、駆動側からみた斜視説明図(a)と非駆動側からみた斜視説明図(b)であり、図5は、現像ユニットB1の非駆動側を分解して、非駆動側からみた斜視説明図(a)と駆動側からみた斜視説明図(b)ある。
図4、図5に示すように、現像ユニットB1は、現像ローラ13や現像ブレード15等を備えている。現像ブレード15は、支持部材15aの長手方向の駆動側端部15A1、非駆動側端部15a2が現像容器16に対してビス51、ビス52で固定されている。現像容器16の長手両端には、駆動側現像軸受36と非駆動側現像軸受46とがそれぞれ配置されている。現像ローラ13は、駆動側端部13aが駆動側現像軸受36の穴36aと嵌合し、また、非駆動側端部13cが非駆動側軸受46の支持部46fと嵌合することで、回転可能に支持されている。また、現像ローラ13の駆動側端部13aで、駆動側現像軸受36よりも長手方向外側には、現像ローラギア29が現像ローラ13と同軸に配置され、現像ローラ13と現像ローラギア29とが一体的に回転できるように係合している。
駆動側現像軸受36は、その長手外側で駆動入力ギア27を回転可能に支持している。駆動入力ギア27は現像ローラギア29と噛み合っている。
また、駆動入力ギア27と同軸にカップリング部材180が設けられている。
現像カートリッジB1の駆動側最端部には、駆動入力ギア27等を長手外側から覆うように現像サイドカバー34が設けられている。現像サイドカバー34の穴34aを通して、カップリング部材180が長手外側に突出している。カップリング部材180は、装置本体A1に設けられた本体側駆動部材100(不図示)と係合し、回転力が伝達される構成となっている。カップリング部材180に入力された回転力は、駆動入力ギア27、現像ローラギア29を介して、回転部材としての現像ローラ13へ伝達される構成となっている。
また、駆動側現像軸受36には、駆動側当接離間レバー70が備えられている。さらに、非駆動側現像軸受46には、非駆動側当接離間レバー72が備えられている。
(4)ドラムユニットCの構成説明
次に、図6を用いて、ドラムユニットCの構成について説明する。図6(a)は、ドラムユニットCの非駆動側NGから見た斜視説明図である。図6(b)では、感光体ドラム10、帯電ローラ11周辺部の説明のために、クリーニング枠体21や駆動側ドラム軸受930やドラム軸54等を不図示とした斜視説明図である。図6に示すように、ドラムユニットCは、感光体ドラム10や帯電ローラ11等を備えている。帯電ローラ11は、帯電ローラ軸受67a、帯電ローラ軸受67bによって回転可能に支持され、帯電ローラ付勢部材68a、帯電ローラ付勢部材68bによって感光体ドラム10に対して付勢される。
感光体ドラム10の駆動側端部10aには、駆動側フランジ24が一体的に固定され、感光体ドラム10の非駆動側端部10bには、非駆動側フランジ28が一体的に固定されている。駆動側フランジ24や非駆動側フランジ28は、カシメや接着等の手段で感光体ドラム10と同軸に固定されている。クリーニング枠体21の長手両端部には、駆動側G端部に駆動側ドラム軸受930が、非駆動側NG端部に非駆動側ドラム軸受931、及び、ドラム軸54が、ビスや接着、圧入等の手段で固定されている。感光体ドラム10と一体的に固定された駆動側フランジ24はドラム軸受930によって回転可能に支持され、また、非駆動側フランジ28はドラム軸54によって回転可能に支持される。
また、帯電ローラ11の長手一端には帯電ローラギア69が設けられており、帯電ローラギア69は駆動側フランジ24のギア部24gと噛み合っている。ドラムフランジ24の駆動側端部24aは、装置本体A1側から回転力が伝達される構成となっている(詳細は後述する)。結果として、感光体ドラム10が回転駆動するのに伴って、帯電ローラ11も回転駆動する。前述のように、帯電ローラ11の表面の周速は、感光体ドラム10表面の周速に対して105〜120%程度になるように設定されている。
(5)現像ユニットB1とドラムユニットC9との合体
次に、現像ユニットB1とドラムユニットCとを合体し、プロセスカートリッジPとする構成について説明する。
図7に示すように、クリーニング枠体21の長手両端部には、駆動側端部に駆動側ドラム軸受930が、非駆動側端部に非駆動側ドラム軸受931が設けられ、ビスや接着、圧入等の手段で固定されている。具体的には、感光ドラム10と一体的に固定された駆動側フランジ24の被支持部24fが、駆動側ドラム軸受930の穴部930aに回転可能に支持され、非駆動側フランジ28の被支持部28f(不図示)が、ドラム軸54によって非駆動側ドラム軸受931の穴部931aと同軸に回転可能に支持されている。
さらに、現像ユニットB1は、駆動側現像軸受36に設けられた吊りボス36rが、駆動側ドラム軸受930に設けられた吊り穴930rに回転可能に支持される。また、非駆動側現像軸受46に設けられた吊りボス46rが、非駆動側ドラム軸受931に設けられた吊り穴931rに回転可能に支持される。上記構成により、現像ユニットB1は、ドラムユニットCに対し、駆動側現像軸受36の吊りボス36rと非駆動側現像軸受46の吊りボス46rを軸L90として揺動可能な構成にしている(図7)。また、このとき、現像ユニットB1は、単品状態(自然状態)においてドラムユニットCに対し、現像付勢部材(例えば、ねじりコイルバネ)によって、現像ローラ13と感光ドラム10が当接するように常に付勢されている(不図示)。現像ユニットB1の付勢方法としては、ドラムユニットC1と現像ユニットB1との間にバネを設ける方法や、または、現像ユニットB1の自重を利用する方法など考えられるが手法については問わない。
(6)感光体ドラム10の駆動側フランジ24の詳細形状
次に、感光体ドラム10の駆動側端部10aに設けられた駆動伝達部材としての駆動側フランジ24の形状、及び、装置本体A1側から回転力が伝達される構成について、詳細を説明する。
図1は、感光体ドラム10と駆動側フランジ24、および、装置本体A1に設けられた本体側駆動力伝達部材120の斜視図である。駆動側フランジ24の長手外側には、装置本体A1に設けられた本体側駆動力伝達部材120と係合することで、装置本体A1から直接、駆動力を受ける形状としての複数の斜面が設けられている。具体的には、長手内側から外側方向に向けて、順に、第1傾斜面24b、第2傾斜面24cが設けられている(図1、図8、及び、図9参照)。図1においては、第1傾斜面24bと第2傾斜面24cはそれぞれ18個ずつ設けられ、歯数が9個の傘歯ギアに類似した形状となっている。なお、本実施例においては、合計歯数が9個ではあるが、個数はこれに限定するものではない。これら第1傾斜面24bと第2傾斜面24cとでできる9個のギア歯面は、回転軸線L1を中心として、同一半径位置に配置されている。言い換えると、9個のギア歯面は、回転軸線L1と同軸に配置されている。
また、駆動側フランジ24の中心には、穴24dが設けられている。この穴24dも、また同様に、回転軸線L1と同軸に設けられている。
ここで、駆動側フランジ24は、本体側駆動伝達部材120から回転軸線L1周りに、順回転XL1方向の回転駆動力を受け、前述の画像形成プロセスを達成するものとする。また、順方向XL1方向とは逆向きを、逆回転XL2方向と称す。
駆動側フランジ24の第1傾斜面24bと第2傾斜面24cとの境界に形成される境界部としての稜線24rのうち、順回転XL1方向に対向した9個の稜線24p(n)、すなわち、24p(1)〜24p(9)は、本体側駆動伝達部材120と当接した際に、本体側駆動伝達部材120に対して相対的に順回転XL1方向の力を受けることができる。一方、稜線24rのうち、逆回転XL2方向に対向した9個の稜線24q(n)、すなわち、24q(1)〜24q(9)は、その逆であり、本体側駆動伝達部材120と当接した際に、本体側駆動伝達部材120に対して相対的に逆回転XL2方向の力を受けることができる。駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120との係合についての詳細は後述する。
図8は、駆動側フランジ24、感光体ドラム10、及び、本体側駆動伝達部材120を回転軸線L1を含む平面で切断した断面図である。
図に示すように、駆動側フランジ24の第1傾斜面24bと第2傾斜面24cは、回転軸線L1に対して、それぞれ異なった角度を有している。具体的には、回転軸線L1に対する第1傾斜面24bの角度θ1は、「0°<角度θ1」であり、また、回転軸線L1に対する第2傾斜面24cの角度θ2は、「角度θ1<角度θ2」の関係となっている。
図10は、図8において、駆動側フランジ24をA1の位置、および、A2の位置で切断したときの断面図であり、図10(a)はA1断面における第1傾斜面24bでできた歯面の断面形状S(A1)であり、図10(b)はA2断面における第1傾斜面24bでできた歯面の断面形状S(A2)を示している。この断面は多角形状であり、その図心は回転軸線L1と一致している。言い換えると、回転軸線L1を法線とする仮想断面で駆動側フランジ24の第1傾斜面24bを見たときに、回転軸線L1を図心とした多角形状になっている。
また、図10に示すように、断面A1と断面A2に示す多角形状である断面形状S(A1)、及び、断面形状S(A2)は回転軸線L1からの半径方向の距離が異なる形状となっている。ここで、断面A1の方が断面A2よりも回転軸線L1の長手内側位置であり、断面形状S(A1)の方が断面形状S(A2)よりも相対的に大きい形状となっている。言い換えると、この多角形状は、回転軸線L1の長手外側位置から内側位置になるに従って回転軸線L1からの半径方向の距離が漸増した形状となっている。なお、上記は第1傾斜面24bでできた歯面についての説明であるが、第2傾斜面24cでできた歯面についても同様である。
さらに、図8に示すように、角度θ1と角度θ2は、「角度θ1<角度θ2」の関係になっている。すなわち、第2傾斜面24cは、第1傾斜面24bよりも漸増率が大きい。また、繰り返しになるが、稜線24rは、第1傾斜面24bと第2傾斜面24cとの境界に形成される。言い換えると、第2傾斜面24cは、第1傾斜面24bよりも軸線方向外側位置であり、且つ、第1傾斜面24bに隣り合うように設けられている。
次に、本体側駆動伝達部材120の詳細形状について、図1、図8を用いて説明する。図1に示すように、本体側駆動力伝達部材120には、複数の第3傾斜面120bで形成された凹形状が設けられている。
図においては、18個の第3傾斜面120bが設けられ、合計歯数が9個の内歯傘歯ギアに類似した形状となっている。なお、本実施例においては、合計歯数が9個ではあるが、個数はこれに限定するものではない。これら第3傾斜面120bできる9個のギア歯面は、回転軸線L1を中心として、同一半径位置に配置されている。言い換えると、9個のギア歯面は、回転軸線L1と同軸に配置されている。これらの配置は、前述の駆動側フランジ24に設けられた第1傾斜面24bと第2傾斜面24cとで形成された9個の傘歯ギアに対応している。
また、本体側駆動伝達部材120の中心には、凸軸120dが設けられている。この凸軸120dも、回転軸線L1と同軸に設けられている。この凸軸120dは、本体側駆動伝達部材120と駆動側フランジ24とが係合する際に、駆動側フランジ24の穴24dにガイドされる構成となっている。係合についての動作の詳細は後述する。
本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bのうち、順回転XL1方向に対向した9個の面120p(n)、すなわち、面120p(1)〜面120p(9)は、駆動側フランジ24と当接した際に、駆動側フランジ24に対して相対的に逆回転XL2方向の力を受ける。これは、駆動側伝達部材120で駆動側フランジ24を順回転XL1方向に回転させるために、本体側駆動伝達部材120から駆動側フランジ24に駆動力を伝える際に、本体側駆動伝達部材120が駆動側フランジ24から受ける反力として当然のことである。
一方、本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bのうち、順回転XL1方向に対向した9個の面120q(n)、すなわち、面120q(1)〜面120q(9)は、その逆であり、駆動側フランジ24と当接した際に、駆動側フランジ24に対して相対的に順回転XL1方向の力を受けることができる。
次に、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120との係合について詳細に説明する。
図8に示すように、本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bは、回転軸線L1に対して角度を有している。具体的には、回転軸線L1に対する第3傾斜面120bの角度θ3は、「角度θ1<角度θ3<角度θ2」の関係となっている。
図8(a)は、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とが係合する前の状態を示している。図8(b)は、図8(a)に示す状態から、両者が回転軸線L1方向に近づいた状態を示している。駆動側フランジ24の穴24dと本体側駆動伝達部材120の凸軸120dとが係合し始めた状態である。凸軸120dが穴24dにガイドされる構成となっている。なお、図8(b)に示す状態では、駆動側フランジ24の第1傾斜面24bや第2傾斜面24cは、本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとは接触していない。
図8(c)は、図8(b)に示す状態から、両者がさらに回転軸線L1方向に近づいた状態を示している。ここで、本体側駆動伝達部材120は、本体側駆動伝達部材120よりも回転軸線L1方向外側(長手方向外側)に設けられた付勢部材(不図示)により、図中矢印F方向に付勢力を受けている。これにより、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120は、互いに回転軸線L1方向、すなわち、長手方向で突き当たる構成となっている。具体的には、駆動側フランジ24の稜線24rと本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとが接触することで、両者が長手方向で突き当たる構成となっている。図8(c)は、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120との係合が完了した状態である。以下、具体的に説明する。駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120の各斜面(第1傾斜面24b、第2傾斜面24c、第3傾斜面120b)の角度は、前述のように、角度θ1<角度θ3<角度θ2の関係となっている。そして、駆動側フランジ24の第1傾斜面24bと第2傾斜面24cとで成す稜線24rが、本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bに接触することで、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とが互いに回転軸線L1方向(長手方向)で相対位置決めされる構成となっている。また、駆動側フランジ24の穴24dと本体側駆動伝達部材120の凸軸120dとは互いにガタを有して嵌合する寸法関係になっている。また、回転軸線L1方向に対して突き当たる構成ではない。さらに、その他の部分においても、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とが回転軸線L1方向で、当接する部分はない構成となっている。
図12(a)は、図8(a)と同様に、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とが係合する前の状態を示している。図12(a)においては、駆動側フランジ24の回転軸線L1と本体側駆動伝達部材120の回転軸線L5とがずれている状態を示している。プロセスカートリッジP、及び、画像形成装置本体A1の寸法公差によっては、上述のように、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120との回転軸線がずれる場合が発生しうる。図12(b)は、図12(a)に示す状態から、両者が回転軸線L1方向に近づいた状態を示している。図8(a)、及び、図8(b)に示したと同様に、駆動側フランジ24の穴24dによって、本体側駆動伝達部材120の凸軸120dがガイドされ、係合し始めた状態である。なお、図12(b)に示す状態においても、駆動側フランジ24の第1傾斜面24bや第2傾斜面24cは、本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとは接触していない。
図12(c)は、図12(b)に示す状態から、両者がさらに回転軸線L1方向に近づいた状態を示している。具体的には、駆動側フランジ24の稜線24rと本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとが接触した位置であり、両者が長手方向で突き当たる構成となっている。
ここで、図12(c)に示すように、駆動側フランジ24の回転軸線L1と本体側駆動伝達部材120の回転軸線L5とが平行でない構成となる。ただし、本構成においては、仮に本体側駆動伝達部材120が駆動側フランジ24に対して傾斜しても、必ず、駆動側フランジ24の稜線24rと本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとが接触するように、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120の各斜面(第1傾斜面24b、第2傾斜面24c、第3傾斜面120b)の角度が設定されている。具体的には、図12(c)に示すように、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とが係合した際の、駆動側フランジ24の回転軸線L1と本体側駆動伝達部材120の回転軸線L5との軸傾斜角度θ4、および、各斜面(第1傾斜面24b、第2傾斜面24c、第3傾斜面120b)の角度は
角度θ1<角度θ3−軸傾斜角度θ4<角度θ3+軸傾斜角度θ4<角度θ2
の関係となっている。これにより、駆動側フランジ24の稜線24rと本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとが必ず接触する構成となっている。
図11は、図12(c)において、駆動側フランジ24の稜線24rを通る平面A3で切断したときの断面図である。この断面に、本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120p(n)の法線120m(図1参照)を表したのが矢印120k(n)であり、第3傾斜面120q(n)の法線120n(図1参照)を表したのが矢印120s(n)であり、共に回転軸線L1を通らない構成となっている。図11においては、駆動側フランジ24の9個のギア歯面と駆動側伝達部材120の9個のギア歯面とが接触した状態を示している。より具体的に説明すると、駆動側フランジ24の稜線24p(n)と本体側駆動伝達部材120の面120p(n)とが接触し、また、駆動側フランジ24の稜線24q(n)と本体側駆動伝達部材120の面120q(n)とが接触した状態である。駆動側フランジ24は、本体側駆動伝達部材120から、接触点で図11に示す矢印120k(n)方向の力、および、矢印120s(n)方向の力を受ける。ここで、駆動側フランジ24が受ける力のうち、矢印120k(n)方向の力は、駆動側伝達部材120に対して、回転軸線L1を中心に順回転XL1方向に回転する力の成分となる。一方、矢印120s(n)方向の力は、駆動側伝達部材120に対して、回転軸線L1を中心に逆回転XL2方向に回転する力の成分となる。すなわち、駆動側フランジ24は駆動側伝達部材120から順回転XL1方向、および、逆回転XL2方向の両方向に力を受け、これら正逆両方向の回転力が平衡状態となった状態で、両者の位置決め完了される構成となっている。
前述の駆動側フランジ24と本体側駆動側伝達部材120との回転軸線XL1周りの位置決めについて、更に詳細を説明する。図14は、図12(a)に示す状態から、両者が回転軸線L1方向に近づいた状態を示している。駆動側フランジ24の穴24dによって、駆動側伝達部材120の凸軸120dがガイドされている。駆動側フランジ24の稜線24p(n)と本体側駆動側伝達部材120の面120p(n)とが接触している状態である。一方、駆動側フランジ24の稜線24q(n)と本体側駆動側伝達部材120の面120q(n)との間にはまだ隙間δ1が生じている状態である。図13は、図14において、駆動側フランジ24の稜線24rを通る平面A4で切断したときの断面図である。前述のように、駆動側フランジ24と本体側駆動側伝達部材120とは、稜線24p(n)と面120p(n)とで接触しているため、駆動側フランジ24は本体側駆動側伝達部材120から、接触点で矢印120k(n)方向の力を受けることになる。すなわち、図13において、駆動側フランジ24は、本体側駆動伝達部材120に対して相対的に順回転XL1方向に回転する力を受けて回転する。具体的には、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120は回転軸線XL1(長手方向)で互いに近づきながら(図14に示す状態から、図12(c)に示す状態に遷移しながら)、駆動側フランジ24は、本体側駆動伝達部材120に対して相対回転する。最終的には、図11に示すように、駆動側フランジ24が本体側駆動伝達部材120から受ける正逆両方向の回転力が平衡状態となった状態で、両者の位置決めが完了する。
以上の構成により、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とは、回転軸線L1周りにおいて、両者が正逆の両方向に当接して、ガタ詰めされた状態で相対位置決めされる構成となっている。
なお、図11においては、2点の接触点に作用する矢印120k(n)方向、および、矢印120s(n)方向の力のみを示しているが、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120との接触点は本実施例においては最大18点となる(不図示)。また、各部品の寸法公差によっては、接触点は必ずしも18点にならない場合がある。ただし、上記の場合においても、少なくとも、順回転LX1方向の力120k(n)の1つ以上、および、逆回転LX2方向の力120s(n)の1つ以上の力が発生することで、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とは回転軸線L1周りにおいて、ガタ詰めされた状態で相対位置決めされる構成となっている。言い換えると、9個の稜線24p(n)と9個の面120p(n)のうち、少なくとも1組以上が、また、9個の稜線24q(n)と9個の面120q(n)のうち、少なくとも1組以上が互いに当接することで、順方向XL1回転、および、逆回転XL2方向においてガタ詰めされた状態で相対位置決めされる構成となっている。
(7)ガタレス駆動の必要性と本実施例の形態による効果
次に、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とをガタ詰めして、ガタレス駆動することの必要性について説明する。
感光体ドラム10は装置本体A1に設けられた本体駆動伝達部材120により、所定速度で回転駆動されている。一方で、前述のように、感光体ドラム10には、現像ローラ13や転写ローラ6、および、記録媒体2が接触している。ここで、現像ローラ13や転写ローラ6、および、記録媒体2は各々の速度で回転駆動、または、搬送されている。そのため、感光体ドラム10は、各接触部で感光体ドラム10の回転方向に対して、順回転XL1方向のアシスト力、または、逆回転XL2方向の抵抗力を受け、結果として、感光体ドラム10の回転精度が低下する場合がある。特に、以下のような場合では、感光体ドラム10の回転精度が低下する場合が想定される。
・感光体ドラム10表面の周速度に対して、各接触対象の周速度が異なる場合
・感光体ドラム10に対して、接触/非接触状態の間を繰り返し遷移する場合
・感光体ドラム10の回転イナーシャが低い場合
など。
具体的には、感光体ドラム10に対して、感光体ドラム10の周速度とは異なる周速度をもった現像ローラ13が接触、および、離間を繰り返す構成が考えられる。また、記録媒体2が感光体ドラム10に対して接触/非接触を遷移するタイミングでも、感光体ドラム10の回転精度が低下する場合が想定される。さらに、感光体ドラム10を回転させるための入力トルクが低く、感光体ドラム10の回転イナーシャが低い場合には、外乱の影響を受けやすいことが想定される。
一方で、感光体ドラム10上に静電潜像を形成するタイミングや、現像剤t2にて静電潜像を現像するタイミング等で、感光体ドラム10は高精度に安定的に回転していることが必要である。何故ならば、上記タイミングで感光体ドラム10が安定的に回転していないと、画像上の濃度ムラや、横スジ等の画像不良が発生する恐れがあるためである。
これらに対し、本実施の形態によれば、本体駆動伝達部材120と駆動側フランジ24、すなわち、感光体ドラム10とはガタ詰めされ、回転駆動される構成となっている。感光体ドラム10の表面から順回転XL1方向のアシスト力、または、逆回転XL2方向の抵抗力等の外乱を受けても、感光体ドラム10は本体側駆動伝達部材120と同一速度で回転することができる。すなわち、感光体ドラム10の回転を高精度に安定的に行うことができる構成となっている。
図15は、本実施の形態とは異なる駆動側フランジ形状124を示している。具体的には、本出願に係る実施の形態では、第1傾斜面24bと第2傾斜面24cとが設けられているが、図15に示す形態は、第2傾斜面24cに相当する面が設けられていない。具体的には、駆動側フランジ形状124に第1傾斜面124bのみが設けられている構成である。この場合、本体側駆動伝達部材120と当接して回転駆動力を受ける稜線124pは、駆動側フランジ24の回転軸線L1方向の長手最外部に位置することになる。すなわち、駆動側フランジ24の回転駆動力伝達点が最外部に露出している。この場合、例えば、プロセスカートリッジPの外部に当接して破損や変形する等の弊害が考えられる。
これに対し、本実施の形態によれば、装置本体から駆動力を受ける駆動受け面を軸線方向、および、半径方向の両方において最外部ではない部分に配置することができ、結果として、外部に当接して破損や変形する等の弊害を抑制することができる。
以上、説明したように、本発明によれば、ドラムを安定的に回転駆動させることができる。また、装置本体から駆動力を受ける駆動受け面を軸線方向、および、半径方向の両方において最外部ではない部分に配置することができ、結果として、外部に当接して破損や変形する等の弊害を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、プロセスカートリッジPは現像ユニットB1とドラムユニットCとを一体的にカートリッジ化した構成での説明であるが、実施の形態はこの限りではない。例えば、現像ユニットB1とドラムユニットCとが別体にそれぞれカートリッジ化された形態(現像カートリッジとドラムカートリッジ)などでもよい。
以下、本出願に係る別の実施例について、図16、図17を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
図16には、駆動側フランジ1024の斜視図、および、駆動側フランジ1024と本体側駆動伝達部材120が係合したときの、回転軸線L1を含む平面で切断したときの断面図を示す。また、図17には、駆動側フランジ1024と本体側駆動伝達部材120が係合したときの、回転軸線X1を法線とする平面で、且つ、図17に示すA5位置で切断したときの断面図を示す。
駆動側フランジ1024には、第1傾斜面1024bと第2傾斜面1024cはそれぞれ18個ずつ設けられ、歯数が9個の傘歯ギアに類似した形状となっている。これらに加え、本実施例においては、第2傾斜面1024cに穴1024s(n)が設けられている。図16、図17に示すように、この穴1024s(n)は、稜線1024r部と回転軸線L1との間に配置されている。言い換えると、稜線1024r部と回転軸線L1との間に空間が設けられている。稜線1024r部は、外力を受けると上述の空間がある方向に、言い換えると、回転軸線L1の中心方向や回転方向に対して弾性変形可能な構成となっている。
以下、具体的に説明する。図16に示すように、駆動側フランジ1024は稜線1024r部で、矢印120m方向の力を受ける。また、図17に示すように、駆動側フランジ1024は稜線1024r部の一部である稜線1024p(n)、および、稜線1024q(n)で、矢印120k(n)、および、矢印120s(n)方向の力を受ける。ここで、図16、および、図17に示すように、穴1024s(n)が矢印120m、矢印120k(n)、および、矢印120s(n)と交差する位置に設けられている。したがって、駆動側フランジ1024は稜線1024rは外力を受けると、穴1024s(n)を利用して回転軸線L1の中心方向や回転方向に対して弾性変形可能な構成となっている。
本出願に係る形態によれば、駆動側フランジ24と本体側駆動伝達部材120とは、回転軸線L1周りにおいて、両者が正逆の両方向に当接して、ガタ詰めされた状態で相対位置決めされる構成となっている。そして、各部品の寸法公差によっては、接触点は必ずしも18点にならない場合がある。具体的には、9個の稜線1024p(n)と9個の面120p(n)のうち、少なくとも1組以上が、また、9個の稜線1024q(n)と9個の面120q(n)のうち、少なくとも1組以上が互いに当接することで、ガタ詰めされた状態で相対位置決めされる構成となっている。
これに対して、本実施例によれば、駆動側フランジ24の稜線1024rは外力にって変形可能な構成になっている。そのため、各部品の寸法に誤差が生じていても、本体側駆動伝達部材120と係合した際に、各稜線1024rが回転軸線L1周りに変形することで、駆動側フランジ24の稜線1024rと本体側駆動伝達部材120の第3傾斜面120bとの接触組数を増やすことができる。また、駆動伝達部である稜線1024rが変形可能な構成であることで、駆動側フランジ24、および、感光体ドラム10の回転を高精度に行うことができる。具体的には、本体側駆動伝達部材120から駆動側フランジ24へ伝達される回転駆動力の時間変動(ばらつき)や、感光体ドラム10がその表面から受ける外乱(アシスト力や抵抗力)などに対して、稜線1024rが変形することでダンパー効果が生じ、結果として、駆動側フランジ24、および、感光体ドラム10の回転を高精度に行うことができる。
1 光学手段、10 感光体ドラム、11 帯電ローラ、12 マグネットローラ、
13 現像ローラ、15 現像ブレード、16 現像容器、17 現像剤搬送部材、
21 クリーニング枠体、24 駆動側フランジ、24b 第1傾斜面、
24c 第2傾斜面、24r 稜線、27 駆導入力ギア、28 非駆動側フランジ、
29 現像ローラギア、34 現像サイドカバー36 駆動側現像軸受、
46 非駆動側現像軸受、54 ドラム軸、67 帯電ローラ軸受、
68 帯電ローラ付勢部材、69 帯電ローラギア、70 駆動側当接離間レバー、
72 非駆動側当接離間レバー、100 本体駆動部材、
120 本体側駆動伝達部材、120b 第3傾斜面

Claims (4)

  1. 電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジで、
    前記電子写真画像形成装置本体から駆動力を受けてプロセス手段を回転駆動させる駆動伝達部材(24)を有し、
    前記駆動伝達部材は
    前記駆動伝達部材の回転軸線(L1)を法線とする断面で見たときに、前記回転軸線を図心とした多角形状(S(A1)、及び、S(A2))であり、
    また、前記多角形状は、
    前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第1傾斜面(24b)と、
    前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第2傾斜面(24c)と
    を有し、
    前記第2傾斜面は、第1傾斜面よりも漸増率が大きく、第1傾斜面よりも回転軸線方向外側位置に設けられ、第1傾斜面との境界部(24r)を有する
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 前記境界部(24r)は少なくとも前記回転軸線周りに弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記境界部(24r)と前記回転軸線との間に空間(1024s)を有することで、前記境界部(24r)は少なくとも前記回転軸線周りに弾性変形可能であることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  4. プロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置であり、
    プロセスカートリッジは、画像形成装置本体から駆動力を受けてプロセス手段を回転駆動させる駆動伝達部材(24)を有し、
    前記駆動伝達部材は、
    前記駆動伝達部材の回転軸線(L1)を法線とする断面で見たときに、前記回転軸線を図心とした多角形状(S(A1)、及び、S(A2))であり、
    また、前記多角形状は、
    前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第1傾斜面(24b)と、
    前記軸線方向外側位置から内側位置になるに従って図心からの半径方向の距離が漸増した第2傾斜面(24c)と、
    を有し、
    前記第2傾斜面は、第1傾斜面よりも漸増率が大きく、第1傾斜面よりも回転軸線方向外側位置に設けられ、第1傾斜面との境界部(24r)を有することを特徴とする画像形成装置。
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