JP2008069488A - 芯地 - Google Patents

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直一郎 山本
Hiroshi Nishimaki
博 西牧
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KINSEN GOSEI SENI KK
NISHIKI TRADING CO Ltd
Toyobo Co Ltd
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KINSEN GOSEI SENI KK
NISHIKI TRADING CO Ltd
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Abstract

【課題】
優れた表生地への接着性、保型性(張り腰)、及び洗濯後の保型性(寸法安定性、外観品位)を達成することができる中軽衣料用の芯地を提供する。
【解決手段】
(A)215℃以上の融点を有するポリエステルを芯部に、110℃〜190℃の融点を有するポリエステルを鞘部に配置した芯鞘型複合繊維、及び(B)215℃以上の融点を有するポリエステルを芯部に、100℃〜160℃の融点を有するポリエチレンを鞘部に配置した芯鞘型複合繊維からなる混紡糸を用いて得られた芯地。接着樹脂及び保型樹脂を塗布することなく接着プレス加工によりかかる芯地を表生地に接着して得られる中軽衣料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、接着樹脂や保型樹脂を全く塗布せずに、優れた表生地への接着性、保型性(張り腰)、及び洗濯後の保型性(寸法安定性、外観品位)を達成した中軽衣料用の芯地に関する。
従来、シャツやブラウスなどの中軽衣料に使用される芯地は、綿織物、ポリエステル/綿混織物、またはポリエステル加工糸織物を晒加工した後、メラミン樹脂などの張り腰を与える保型樹脂を塗布し、さらにポリエチレン樹脂などの接着樹脂をドット状、シンター(粉状)に塗布又はフィルムラミネートすることにより製造され、この芯地を表生地と接着プレス加工して衣料を仕上げていた。
しかしながら、上記の従来の芯地は、保型樹脂や接着樹脂を塗布する加工工程を必要とするとともに、衣料の洗濯を繰り返すと保型樹脂が容易に脱落して当初の良好な外観を維持できないという問題があった。
かかる問題を克服するために、鞘部に融点が105〜145℃の熱可塑性ポリマーを配置し、芯部に融点が200℃以上のポリエステルポリマーを配置した芯鞘型複合繊維を構成繊維として含む織物芯が提案されている(特許文献1参照)。また、鞘部に低融点成分を配置した芯鞘型複合繊維とポリエステル中空繊維の混紡糸を用いた芯地用基布が提案されている(特許文献2参照)。
これらの特許文献1及び2に記載された芯地は、従来のように保型樹脂を予め塗布する必要はなく、洗濯後でもアイロン掛けである程度保型性を維持することができるが、表生地への接着のための接着樹脂や保型性を維持するためのアイロン掛けを省略できるまでには至っていない。
特開平1−174634号公報 特開平9−188938号公報
本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は、接着樹脂や保型樹脂を全く塗布せずに、優れた表生地への接着性、保型性(張り腰)、及び洗濯後の保型性(寸法安定性、外観品位)を達成することができる中軽衣料用の芯地を提供することにある。
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、鞘部に低融点のポリエステルを有する芯鞘型複合繊維と鞘部に低融点のポリエチレンを有する芯鞘型複合繊維からなる混紡糸によって芯地を形成することによって上記目的が達成できることを見出し、本発明の完成に至った。
即ち、本発明は、下記(A)及び(B)の二種の芯鞘型複合繊維からなる混紡糸を用いて得られることを特徴とする芯地である:
(A)215℃以上の融点を有するポリエステルを芯部に、110℃〜190℃の融点を有するポリエステルを鞘部に配置した芯鞘型複合繊維、及び
(B)215℃以上の融点を有するポリエステルを芯部に、100℃〜160℃の融点を有するポリエチレンを鞘部に配置した芯鞘型複合繊維。
本発明の上記芯地の好ましい態様では、混紡糸中の(A)芯鞘型複合繊維及び(B)芯鞘型複合繊維の割合がそれぞれ10〜60重量%及び90〜40重量%であり、(A)芯鞘型複合繊維に用いる鞘部のポリエステルの融点が(B)芯鞘型複合繊維に用いる鞘部のポリエチレンの融点より高く、芯地が普通晒又は蛍光晒加工を施される。
また、本発明は、接着樹脂及び保型樹脂を塗布することなく接着プレス加工により上記芯地を表生地に接着して得られることを特徴とする中軽衣料である。
本発明の芯地は、鞘部に低融点ポリエステルを、芯部に高融点ポリエステルを配置した芯鞘型複合繊維と、鞘部に低融点ポリエチレンを、芯部に高融点ポリエステルを配置した芯鞘型複合繊維の二種からなる混紡糸を用いて形成されているので、接着樹脂や保型樹脂を別途塗布しなくても、縫製時の接着プレス工程で混紡糸の芯鞘型複合繊維を構成する鞘部の低融点ポリエステル及び低融点ポリエチレンが溶融され、このうち低融点ポリエステルが張り腰に寄与し、低融点ポリエチレンが接着力に寄与することにより、接着強力が強く、繰り返し洗濯しても剥離しにくく、かつ保型性に優れた衣料を提供することができる。
また、本発明の芯地は、形成される二種の芯鞘型複合繊維の一方の鞘部のポリエステルの融点を他方の鞘部のポリエチレンの融点より高くすることによって、晒加工時の最初の130℃前後の染色工程で鞘部のポリエチレンの溶融が生じて繊維間に仮の接着が起こり、次にシワを取るための160℃前後の乾燥セット工程で一方の鞘部のポリエチレンだけでなく他方の鞘部ポリエステルも溶融が生じて繊維間に強固な接着が起こるので、繰り返し洗濯しても寸法安定性や外観品位に優れた衣料を提供することができる。
本発明の芯地は、鞘部の材料が異なる二種の芯鞘型複合繊維(A)及び(B)からなる混紡糸を用いて形成されるものであり、これらの複合繊維の芯鞘部の材料の特性を利用して、優れた表生地への接着性、保型性(張り腰)、及び洗濯後の保型性(寸法安定性、外観品位)を中軽衣料に与えるものである。
本発明で使用される(A)芯鞘型複合繊維は、芯部が高融点のポリエステルから構成され、鞘部がそれより低融点のポリエステルから構成され、好ましくは芯部30%〜70%、鞘部70%〜30%、さらに好ましくは芯部40%〜60%、鞘部60%〜40%の重量割合で存在させる。芯部の高融点ポリエステルは、例えばテレフタル酸とエチレングリコールを共重合することによって得られ、鞘部の低融点ポリエステルは、例えば前記共重合によって得られたポリマーにさらにイソフタル酸又はスルホイソフタル酸を共重合することによって得られる。芯部の高融点ポリエステルの融点は215℃以上、好ましくは215℃〜265℃であり、鞘部の低融点ポリエステルの融点は110℃〜190℃、好ましくは120℃〜180℃、さらに好ましくは130℃〜180℃である。本発明で使用される(A)芯鞘型複合繊維の芯部は主に芯地の形態保持の役割を有し、鞘部は主に芯地への保型性(張り腰)の付与の役割を有する。
本発明で使用される(B)芯鞘型複合繊維は、芯部が高融点ポリエステルから構成され、鞘部がそれより低融点のポリエチレンから構成され、好ましくは芯部30%〜70%、鞘部70%〜30%、さらに好ましくは芯部40%〜60%、鞘部60%〜40%の重量割合で存在させる。芯部のポリエステルは、上述と同じ材料を使用することができ、鞘部のポリエチレンは常法で得られる高密度ポリエチレンを使用することができる。高密度ポリエチレンは低密度ポリエチレンより融点が高く、しかも強い接着性を有する。芯部のポリエステルの融点は215℃以上、好ましくは215℃〜265℃であり、鞘部のポリエチレンの融点は100℃〜160℃、好ましくは110℃〜160℃、さらに好ましくは120℃〜150℃である。本発明で使用される(B)芯鞘型複合繊維の芯部は同じく主に芯地の形態保持の役割を有し、鞘部は主に芯地への接着性の付与の役割を有する。
上記の(A)芯鞘型複合繊維と(B)芯鞘型複合繊維はそれぞれ、10〜60重量%及び90〜40重量%の割合で均一混紡されて糸にされ、この混紡糸を用いて芯地を形成する。鞘部がポリエステルである(A)芯鞘型複合繊維が10重量%未満であると、表生地への接着力は十分であるが、中軽衣料の芯地として張り腰が不足するので好ましくない。また、鞘部がポリエチレンである(B)芯鞘型複合繊維が40重量%未満であると、接着プレス工程時の芯地と表生地の接着力が不充分となり、繰り返し洗濯で剥離することがあるので好ましくない。紡績方法としては、従来公知の方法を採用することができ、例えば綿紡績(リング紡績、空気紡績)、スフ紡績、梳毛紡績のいずれの方法でもよい。
本発明の芯地は、上記の混紡糸を少なくとも経糸及び/又は緯糸に用いて平織又は平二重織などによって製織することによって形成される。混紡糸の糸番手としては、英式綿番手(Ne)で5〜40番手が好ましく、撚係数(=撚数(T/2.54cm)/√Ne)が2.5〜4.0の範囲であることが好ましい。また、本発明の芯地は、中軽衣料用に好適に使用されるために構成繊維のポリエステルの黄ばみをとるべく精練晒、蛍光晒加工を施されることが好ましい。晒加工は一般に、約130℃の染色工程とそれに続く約160℃のヒートセット工程によって行なわれる。
かくして形成された芯地は、中軽衣料の縫製工程において表生地と接着されるために接着プレス加工を受ける。接着プレス加工は145〜190℃の温度で0.5〜4.0kg/cmの圧力で10〜25秒の時間で行なわれることが好ましい。この接着プレス加工によって、(A)芯鞘型複合繊維の鞘部の低融点ポリエステルと(B)芯鞘型複合繊維の鞘部のポリエチレンが溶融されて表生地に接着される。このとき低融点ポリエステルは張り腰に寄与し、ポリエチレンは表生地との接着力に寄与することにより、接着強力が強く、繰り返し洗濯しても剥離しにくく、かつ保型性に優れた中軽衣料が形成される。
また、本発明の芯地では、構成する(A)芯鞘型複合繊維の鞘部のポリエステルの融点を(B)芯鞘型複合繊維の鞘部のポリエチレンの融点より高くすることが好ましい。そして、二種の芯鞘型複合繊維の相乗効果を確実に発揮させるためには、(A)芯鞘型複合繊維の鞘部のポリエステルの融点を、晒加工の染色工程では溶融しないが、続く乾燥工程で溶融するように設定し、(B)芯鞘型複合繊維の鞘部のポリエチレンの融点を晒加工の染色工程と乾燥工程で溶融するように設定することが好ましい。鞘部の構成繊維の融点を上述のように設定することによって晒加工時の最初の130℃前後の染色工程で一方の鞘部のポリエチレンが先に溶融して繊維束を拘束し、次にシワを取るための160℃前後の乾燥セット工程で他方の鞘部の低融点ポリエステルも溶融して繊維束を硬化させることができる。本発明の芯地は、このように鞘部の融点が異なる二種の芯鞘型複合繊維の相乗効果によって芯鞘型複合繊維の単独構成糸による芯地よりも繰り返し洗濯後であっても寸法安定性が良好でかつ形態安定性も優れる中軽衣料を形成することができる。なお、本発明の芯地を構成する芯鞘型複合繊維の芯部及び鞘部の融点は、DSC示差走査熱量分析装置によって測定することができ、具体的には細かく刻んだ試料約5mgをマックサイエンス製DSC3100Sを用いて室温から330℃まで昇温速度10℃/分、アルゴンガス雰囲気下で測定することによって得ることができる。
本発明の芯地によって得られた中軽衣料(シャツ)が従来の芯地を用いたものより優れることを以下に示すが、本発明の芯地はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例1
256℃の融点を有するポリエステルを芯部に、155℃の融点を有するポリエステルを鞘部にそれぞれ均等量配置した(A)芯鞘型複合繊維(2.2デシテックス32mm)と、256℃の融点を有するポリエステルを芯部に、125℃の融点を有する高密度ポリエチレンを鞘部にそれぞれ均等量配置した(B)芯鞘型複合繊維(2.2デシテックス32mm)を、それぞれ30重量%、70重量%の割合で均一混紡してオートコロ紡績機で英式綿番手10番手を紡出した。このときの撚係数は3.2で実施した。紡糸された糸を用いて経糸密度86本/吋、緯糸密度80本/吋の平二重織を織成した。この生機に糊抜き精練を行なった後、白色の蛍光染色(130℃)を行ない、ヒートセット加工(160℃)して仕上げて芯地を得た。この芯地は保型樹脂(風合い硬化剤)や接着樹脂の塗布を全く行なわなかった。
実施例2
256℃の融点を有するポリエステルを芯部に、155℃の融点を有するポリエステルを鞘部にそれぞれ均等量配置した(A)芯鞘型複合繊維(2.2デシテックス32mm)と、256℃の融点を有するポリエステルを芯部に、125℃の融点を有する高密度ポリエチレンを鞘部にそれぞれ均等量配置した(B)芯鞘型複合繊維(2.2デシテックス32mm)を、それぞれ50重量%、50重量%の割合で均一混紡してオートフロ紡績機で英式綿番手10番手を紡出した。このときの撚係数は3.2で実施した。紡糸された糸を用いて経糸密度86本/吋、緯糸密度80本/吋の平二重織を織成した。この生機に糊抜き精練を行なった後、白色の蛍光染色(130℃)を行ない、ヒートセット加工(160℃)して仕上げて芯地を得た。この芯地は保型樹脂(風合い硬化剤)や接着樹脂の塗布を全く行なわなかった。
比較例1
256℃の融点を有するポリエステルを芯部に、155℃の融点を有するポリエステルを鞘部にそれぞれ均等量配置した(A)芯鞘型複合繊維(2.2デシテックス32mm)を100%使用してオートコロ紡績機で英式綿番手10番手を紡出した。このときの撚係数は3.2で実施した。紡糸された糸を用いて経糸密度86本/吋、緯糸密度80本/吋の平二重織を織成した。この生機に糊抜き精練を行なった後、白色の蛍光染色(130℃)を行ない、ヒートセット加工(160℃)して仕上げて芯地を得た。この芯地は保型樹脂(風合い硬化剤)や接着樹脂の塗布を全く行なわなかった。
比較例2
256℃の融点を有するポリエステルを芯部に、125℃の融点を有する高密度ポリエチレンを鞘部にそれぞれ均等量配置した(B)芯鞘型複合繊維(2.2デシテックス32mm)を100%使用してオートコロ紡績機で英式綿番手10番手を紡出した。このときの撚係数は3.2で実施した。紡糸された糸を用いて経糸密度86本/吋、緯糸密度80本/吋の平二重織を織成した。この生機に糊抜き精練を行なった後、白色の蛍光染色(130℃)を行ない、ヒートセット加工(160℃)して仕上げて芯地を得た。この芯地は保型樹脂(風合い硬化剤)や接着樹脂の塗布を全く行なわなかった。
比較例3
通常のポリエステル1.7デシテックス38mmと綿の混紡糸(ポリエステル65重量%/綿35重量%)英式綿番手16番手を用いて経糸密度48本/吋、緯糸密度47本/吋の平織を織成した。この生機に糊抜き精練を行なった後、白色の蛍光染色(130℃)を行ない、メラミン樹脂を使用して張り腰を与え、ヒートセット加工(160℃)して仕上げて芯地基布を得た。さらに、この芯地基布を2枚重ねした間にポリエチレンフィルムを挿入して結合した生地の両面にポリエチレンフィルムをラミネート加工して芯地を得た。
上記のようにして得られた実施例1,2及び比較例1〜3の芯地を使用して、ポリエステル100%の紡績糸英式綿番手30番手、経糸密度120本/吋、緯糸密度80本/吋の平織からなる表生地とともに縫製してシャツ衿を作成し、これに接着プレス加工をプレス温度175℃、プレス圧力2.5kg/cm、処理時間15秒の条件で行なった。そしてこのシャツ衿を縫製してシャツ製品を作成した。
得られた各シャツ製品について下記の(1)〜(5)の試験を行なった。
(1)シャツ衿の外観
以下の基準で有識者による目視判定を行なった。
◎:良好、○:ほぼ良好、△:やや不満、×:不良
(2)家庭洗濯20回後の寸法変化
JIS L−0217 103法に従った。
(本洗い40℃×5分→脱水1分→常温すすぎ2分→脱水1分すすぎ2分
→脱水1分後吊り干し乾燥)
寸法変化率の結果より以下の基準で有識者による評価を行った。
◎:良好、○:ほぼ良好、△:やや不満、×:不良
(3)家庭洗濯20回後の外観評価
以下の基準で有識者による目視判定を行なった。
◎:良好、○:ほぼ良好、△:やや不満、×:不良
(4)張り腰評価
以下の基準で有識者によるハンドリング評価を行なった。
◎:良好、○:ほぼ良好、△:やや不満、×:不良
(5)表生地への接着性の評価
接着プレス条件 170℃×0.245MPa×15秒
試験方法 JIS L−1089剥離強さ
剥離強さの結果より以下の基準で有識者の評価を行った。
◎:良好、○:ほぼ良好、△:やや不満、×:不良
試験結果を以下の表1に示す。
Figure 2008069488
以上の試験結果から明らかなように、本発明の芯地を使用したシャツは、保型樹脂や接着樹脂を塗布せずに優れた外観、張り腰、及び表生地の接着性を達成することができ、しかも家庭洗濯を繰り返しても優れた外観と寸法を保つことができる。
本発明の芯地は、従来使用されていた張り腰付与のための保型樹脂や表生地への接着のための接着樹脂を塗布せずに、優れた外観や表生地への接着性を繰り返し洗濯後でも保持することができるので、中軽衣料の製造に極めて有用である。また、加工工程を大幅に省略した点で地球環境に優しい製品を提供することができる。

Claims (5)

  1. 下記(A)及び(B)の二種の芯鞘型複合繊維からなる混紡糸を用いて得られることを特徴とする芯地:
    (A)215℃以上の融点を有するポリエステルを芯部に、110℃〜190℃の融点を有するポリエステルを鞘部に配置した芯鞘型複合繊維、及び
    (B)215℃以上の融点を有するポリエステルを芯部に、100℃〜160℃の融点を有するポリエチレンを鞘部に配置した芯鞘型複合繊維。
  2. 混紡糸中の(A)芯鞘型複合繊維及び(B)芯鞘型複合繊維の割合がそれぞれ10〜60重量%及び90〜40重量%であることを特徴とする請求項1に記載の芯地。
  3. (A)芯鞘型複合繊維に用いる鞘部のポリエステルの融点が(B)芯鞘型複合繊維に用いる鞘部のポリエチレンの融点より高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の芯地。
  4. 精練晒又は蛍光晒加工を施したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の芯地。
  5. 接着樹脂及び保型樹脂を塗布することなく接着プレス加工により請求項4に記載の芯地を表生地に接着して得られることを特徴とする中軽衣料。
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