JP2008068877A - 抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法 - Google Patents

抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008068877A
JP2008068877A JP2006246666A JP2006246666A JP2008068877A JP 2008068877 A JP2008068877 A JP 2008068877A JP 2006246666 A JP2006246666 A JP 2006246666A JP 2006246666 A JP2006246666 A JP 2006246666A JP 2008068877 A JP2008068877 A JP 2008068877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaged
antibacterial agent
sheet
packaging material
inner layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006246666A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Shimizu
啓介 清水
Shigeru Matsuzawa
繁 松澤
Mitsuteru Kanda
光輝 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CRESCO KK
MA Packaging Co Ltd
Original Assignee
CRESCO KK
MA Packaging Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CRESCO KK, MA Packaging Co Ltd filed Critical CRESCO KK
Priority to JP2006246666A priority Critical patent/JP2008068877A/ja
Publication of JP2008068877A publication Critical patent/JP2008068877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】包装材料を無菌的に提供することにより、被包装物である飲食品や医薬品などの2次汚染や微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐ方法を提供する。
【解決手段】抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接するように、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料。このシート状包装材料を、表面層と内層とが接触するように積み重ねる保管方法をとり、このシート状包装材料を、抗菌剤を含有する表面層が被包装物側に面しないように被包装物を包装する。
【選択図】なし

Description

本発明は、被包装物への影響度が少なく、密封性が良好な包装材料を無菌的に提供するための包装材料、包装体およびその包装方法もしくは保管方法を示すものであり、その包装材料で包装された飲食品や医薬品などの2次汚染やそれが要因となる食品や医薬品などの微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐ方法に関する。
食品・医薬品・医療器具などの無菌であることが望ましい商品を包装するに際しては、細菌などによる汚染を極力押さえるため、無菌的な包装材料の提供が必要である。そのために、包装する前の包装材料に対して、殺菌剤を噴霧したり、殺菌剤に浸漬したりした後、加熱や熱風吹き付けなどの手段により殺菌剤を除去している。
殺菌剤として、エチレンオキサイドガスによる殺菌処理を実施する方法が行なわれている。しかし、殺菌処理後に、エチレンオキサイドガスおよびその分解生成物が包装材料に微量ながら残留するという問題がある。
また、別の包装材料の無菌化手段として、放射線による殺菌方法が行なわれている。しかし、この方法では、包装材料が異臭を発したり、包装材料が弱化したりする現象が認められる。
一方、被包装物となる食品などに存在する菌を死滅させる、あるいは菌の増殖を防ぐために、アリルイソチアネートのような揮発性の抗菌剤を包装材料の一部に含有させ、その抗菌作用により食品中の菌の増殖を防ぐ方法(例えば、特許文献1参照。)や、銀イオンなどを含んだ無機系抗菌剤を包装材料の内層に含有させ、その抗菌作用により、内層に接した食品部分の菌の増殖を防ぐことにより、食品全体の菌の増殖を防ぐ方法(例えば、特許文献2参照。)のような包装材料に抗菌剤を含有させる方法が提案されている。
これらの方法は、包装材料自体の無菌化手段ではないが、結果的に本発明の最終目的である被包装物となる飲食品や医薬品などの微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐ方法である。しかし、抗菌剤が直接内容物である被包装物に風味変化や成分変化などの影響を与えるため、微妙な風味が影響する飲食品や、成分変化があってはならない医薬品などにとっては望ましいとは言えない。
また、包装後の包装体は、外部からの菌の侵入を防ぐため、確実な密封性が必要であるが、熱シールする側である内層に抗菌剤を含有させた包装材料は、抗菌剤の存在により、熱シール性の低下を引起すという問題がある。
このように、従来技術の処理方法では、被包装物となる飲食品や医薬品などに風味変化や成分変化などの影響を与えることになり、また、包装材料の密封性や熱シール性の低下を引起し、包装材料や、飲食品や医薬品などの被包装物が本来有する機能を妨げるものであった。
特開平6-92842号公報 特開平5-270580号公報
本発明の課題は、本来の包装材料自体や被包装物である飲食品や医薬品などの機能を妨げることなく、包装材料を無菌的に提供することにより、被包装物である飲食品や医薬品などの2次汚染や微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐ方法を提供することである。
本発明者等は、上記課題を解決するために種々検討した結果、抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接するように、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料とし、このシート状包装材料を、表面層と内層とが接触するように積み重ねる保管方法をとり、このシート状包装材料を、抗菌剤を含有する表面層が被包装物側に面しないように被包装物を包装する方法をとることにより、前記課題を解決することができ、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接するように、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料、
(2)被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装される内層が熱シール性を有する前記(1)記載のシート状包装材料、
(3)抗菌剤を含有する表面層と、抗菌剤を含有しない内層とからなるシート状包装材料を、内層が被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装した包装体、
(4)抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料を、抗菌剤を含有する表面層が被包装物側に面しないように被包装物を包装する方法、
(5)抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料を、表面層と内層とが接触するように積み重ねるシート状包装材料の無菌的な保管方法、
に関する。
本発明は、被包装物への影響度が少なく、密封性が良好な包装材料を無菌的に提供するための包装材料およびその包装体、包装方法もしくは保管方法を示すものである。本発明によれば、被包装物への風味や成分変化などの影響度が少なく、密封性が良包装材料を無菌的に提供するための包装材料を提供することができ、その包装材料を用いて本発明の包装方法もしくは保管方法をとることにより、その包装材料で包装された飲食品や医薬品などの2次汚染やそれが要因となる食品や医薬品などの微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐことができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
本発明は、抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接するように、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料である。このシート状包装材料1の基本構成を断面図として、図1に示す。図示されるように、本発明は、抗菌剤を含有する表面層2および被包装物に接するように、もしくは被包装物側に面するように包装される熱シール性を有する内層3からなるシート状の積層材料である。抗菌剤を含有する表面層2と熱シール性を有する内層3との間には、中間層4が1層以上複数構成されても良い。中間層4の材料は特に限定はされないが、たとえば紙、アルミニウム箔、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどであって良い。また、中間層4は、表面層2と熱シール性内層3や他の中間層4を接着するための接着剤の層であっても良い。表面層2は高分子樹脂をベースにし、無機系抗菌剤などの抗菌剤5を含有したものである。
本発明で用いられる抗菌剤は、特に限定はされないが、たとえば、金属、金属塩、銀ゼオライト、亜鉛ゼオライト、銅ゼオライトなどの金属酸化物など金属原子含有材料からなる無機系抗菌剤が好ましい。いずれも、菌に直接接触することにより菌を死滅させる無機系抗菌剤であり、揮発性を有しない。
無機系抗菌剤は微粒子状に粉砕し、高分子樹脂に分散させることにより、高分子樹脂に含有させる。分散させる方法は、特に限定はされないが、高分子樹脂を加熱し溶融状態で混合分散させる方法や、高分子樹脂を有機溶剤に溶融させた状態で混合分散させる方法がある。高分子樹脂に対して、無機系抗菌剤などの抗菌剤は重量比で0.1%から1.0%の含量が好ましい。なお、高分子樹脂材料には、高分子樹脂および無機系抗菌剤以外の物質が含有されていても構わない。
無機系抗菌剤などの抗菌剤を含有した高分子樹脂は表面層2として、中間層4および熱シール性内層3に対して薄膜状に積層される。積層する方法は特に限定はされないが、以下の方法を用い得る。
(1)無機系抗菌剤などの抗菌剤を含有した加熱溶融高分子樹脂を押出し成形で製膜化し、そのまま粘着性のある状態で中間層4や熱シール性内層3に直接接着する方法。
(2)無機系抗菌剤などの抗菌剤を含有した加熱溶融高分子樹脂を押出し成形で製膜化し、接着剤を介して中間層4や熱シール性内層3に接着する方法。
(3)高分子樹脂を有機溶剤に溶融させた状態で無機系抗菌剤などの抗菌剤を含有させ、中間層4や熱シール性内層3にグラビアなどの方法で塗布し、乾燥・固化することにより積層化する方法。この方法の応用例として、印刷インキに無機系抗菌剤などの抗菌剤を含有させ、印刷工程で積層化する方法。
図2に示すように無機系抗菌剤などの抗菌剤を含有した表面層2は、シート状包装積層材料1の表面全体(外面6)を覆っている必要はない。本発明では、シート状包装積層材料1の表面全体を外層と呼び、無機系抗菌剤を含有した表面層2と区別して表現する。
熱シール性内層3は熱を加えることにより粘着性を生じ、冷却時には固化して接着機能を有する材質であれば特に限定はされないが、たとえば、ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、無延伸ポリエチレンテレフタレート、ホットメルト、EVA(エチレン‐酢酸ビニル共重合体)系高分子樹脂などが用いられる。
図3に示すように、熱シール性内層3はシート状包装積層材料の内側全体(内面7)を覆っている必要はない。
また、シート状包装積層材料1は、概略平板であればよく、40μm程度の凹凸があっても構わない。本発明において、60メッシュで40μm深さの絹目状のエンボス(凹凸)加工を施した包装材料を用いて試験を行なったが、無菌性が保持されることを確認している。
本発明のシート状包装積層材料は積み重ねられたシート状包装積層材料1が内面7と表面層2を含む外面6が接触している状態にして保管する。内面7と表面層2を含む外面6が接触している状態にするため、内面7と外面6の間に空間が生ずることによる雑菌汚染を防止するとともに、表面層2に含有された無機系抗菌剤5の作用で内面7を抗菌し、無菌性を維持することができる。シート状包装積層材料が内面7と表面層2を含む外面6が接触している状態にする方法は特に限定はされず、図4に示すように、一定の大きさにカットしたシート状包装積層材料1を積み重ねる方法、あるいは、図5に示すように、一定巾にカットしたシート状包装積層材料1を巻く方法のいずれであっても、また、内面7と表面層2を含む外面6が接触している状態であれば、どのような方法であっても良い。
従来の抗菌剤含有シートは、抗菌剤を含有する面が被包装物に接する、あるいは被包装物側に面するように包装されるものであった。しかし、本発明は、抗菌剤を含有する表面層2を含む外面6と、被包装物に接する、あるいは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料を、抗菌剤を含有する表面層2が被包装物側に面しないように被包装物を包装する方法である。本発明のように抗菌剤を含有する表面層2が被包装物に接していなくとも、あるいは被包装物側に面していなくとも、包装体形成および充填時までに無菌性が保持できれば、充填後の無菌性を維持することができる。
本発明のシート状包装積層材料1は、熱シール性内層3をその構成としているため、内面7が内側に、すなわち、被包装物側に面するようにして、図6に示すような密封空間8を有する包装袋9を作ることができる。包装袋9の製袋直前まで内面7と外面6が接触している状態を保つようにすれば、無菌的に維持された内面7で構成される密封空間8を有する包装体を作ることができる。このことにより、被包装物である食品や医薬品などの2次汚染を妨げ、結果的に微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐことになる。
また、シート状包装積層材料1は熱シール性内層3をその構成として有しているため、内面7が内側すなわち、被包装物側に面するようにして、図7に示すような密封空間8を有するカップ状容器11の蓋材12とすることができる。カップ状容器11は容器本体13と蓋材12とで構成されるが、カップ状容器11の施蓋直前まで蓋材12の内面7と外面6が接触している状態を保つようにすれば、無菌的に維持された蓋材12の内面7で構成される密封空間8を作ることができる。このことにより、被包装物である食品や医薬品などの2次汚染を妨げ、結果的に微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐことになる。
これらの例のように、本発明のシート状包装積層材料は、包装体形成の直前まで内面と外面が接触している状態を保つようにすれば、無菌的に維持された包装材料内面で構成された密封空間を作ることができ、被包装物である食品や医薬品などの2次汚染を妨げ、結果的に微生物に起因する品質劣化や腐敗を防ぐことになる。工程中での包装体形成および被包装物充填箇所を無菌雰囲気又は陽圧にすれば、より無菌性を維持することが可能となる。
無機系抗菌剤などの抗菌剤は表面層2に含有され、また揮発性がないため、内面7の材質の中に抗菌剤成分が拡散し含有されることがない。さらに、抗菌剤を含有する表面層が被包装物側に面しないように被包装物を包装する。そのため、抗菌剤が内面7を通して直接被包装物10に接触することがなく、被包装物である食品に微妙な風味の影響を与えることがない。また、被包装物である医薬品などに成分変化を与える可能性が少ない。
同様に、無機系抗菌剤などの抗菌剤は表面層2に含有され、また揮発性がないため、熱シール性内層3にも抗菌剤成分が拡散し含有されることがない。そのため、熱シール性内層3の本来の熱シール特性が維持でき、熱シール性の劣化を引起すことがない。このため、密封性が確実であり、外部からの菌の侵入を防ぐことができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
ポリプロピレンを主体とする高分子樹脂を有機溶剤(酢酸エチル)に溶融させた状態で、粒子径0.6〜2.5μmの銀ゼオライトを高分子樹脂との重量比で0.5%含有させ、40μmのアルミ箔にグラビア法でコーティングし、110℃で6〜10秒乾燥して含有する有機溶剤を除去することにより1.5〜3.0μmの厚さの抗菌剤含有表面層を形成した。また、アルミ箔の反対面にポリエチレン層20μを介して、EVA系高分子樹脂で20μm厚の熱シール性内層を形成し、さらに、60メッシュで40μm深さの絹目上のエンボス(凹凸)加工を施し、本発明のシート状包装材料を作成した。
[比較例1]
実施例1のシート状包装材料と、銀ゼオライトを含まない以外は同じ構成でシート状包装材料を作成した。
[比較例2]
実施例1と基本構成は同じであるが、銀ゼオライトを表面層には含有せず、熱シール性内層に高分子樹脂成分に対して1.5%含有させ、抗菌剤を含有する熱シール性内層を有するシート状包装材料を作成した。
抗菌剤を含有する表面層を有することは実施例1と同じであるが、高分子樹脂などの構成が異なるシート状包装材料を作成した。
図8に示すように、ポリプロピレンを主体とする高分子樹脂を有機溶剤(酢酸エチル)に溶融させた状態で、粒子径0.6〜2.5μmの銀ゼオライト16を高分子樹脂との重量比で0.5%含有させ、40μmのアルミ箔17にグラビア法でコーティングし、110℃で6〜10秒乾燥して含有する有機溶剤を除去することにより、1.5〜3.0μmの厚さのポリプロピレン主体表面層を形成した。更にアルミ箔17の反対面に、ウレタン系接着剤を介して、30μm厚のポリエチレン・ポリプロピレン系高分子樹脂製フィルム18をラミネートした。また、更にポリプロピレンを主体とする高分子樹脂を有機溶剤(酢酸エチル)に溶融させた状態で、ラミネートした高分子樹脂製フィルムの表面にグラビア法で、1.5〜3.0μmの厚さに薄肉熱シール性最内層19としてコーティングした。これにより、本発明の抗菌剤を含有する表面層と、熱シール性内層とからなるシート状包装材料を得た。
[比較例3]
図9に示すように、実施例2と基本構成は同じであるが、表面層に抗菌剤を含有せず、1.5〜3.0μmの薄肉熱シール性最内層19に高分子樹脂成分に対して銀ゼオライト16を0.5%含有する、抗菌剤を含有する熱シール性内層を有するシート状包装材料を作成した。
[試験例1]
実施例1、2、比較例1、2、3で得られた各シート状包装材料を用いて抗菌効果を比較する試験を行なった。各試料の特徴は次の通りである。
実施例1:表面層に抗菌剤を含有、内層はEVA系高分子樹脂からなる。
実施例2:表面層に抗菌剤を含有、最内層は1.5〜3.0μm厚で、ポリプロピレン系高分子樹脂からなる。
比較例1:実施例1と同じ構成で抗菌剤を含有しない。
比較例2:実施例1と同じ構成で内層に抗菌剤を含有。
比較例3:実施例2と同じ構成で、最内層は1.5〜3.0μm厚で、抗菌剤を含有。
各試料を正方形(100×100mm)の形状に切断し、試験片とした。
各試験片の熱シール性内層を上向きに置き、乳糖ブイヨン培地で培養したエシェリキア・コリ(Escherichia coli)の菌液を滴下し、その上から同じ形状の試験片を下側の試験片の熱シール性内層と上側の試験片の表面層が密着するように置き、35℃に保管した。重ね合わせた組合せは4組作成し、そのうち3組については24時間後に、その密着面を洗い出し、その洗浄液内の菌数を測定した。残り1組については、密着させた直後にその密着面を洗い出し、その洗浄液内の菌数を測定した。
また、異なる菌種であるスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)についても同様な試験を行なった。
結果を表1に示す。
実施例1、比較例3、実施例2では、E.coliで当初1.9×105、St.aureusで2.4×105あった菌数が24時間後に検出せずとなり、抗菌の効果が認められた。
なお、本試験では実施例、比較例のいずれも60メッシュで40μm深さの絹目上のエンボス(凹凸)加工を施したものを使用したが、エンボス加工を施したにも関わらず、抗菌の効果が認められた。
[試験例2]
各試験片を図7と同様な形状のポリプロピレン製容器本体のフランジ部14に160℃の温度でヒートシールした。更にヒートシールした試験片を引っ張り試験機(島津製作所社製)で引張り、剥離の応力を密封力として求めた。表2にその結果を示す。
抗菌剤を含有していない比較例1と、熱シール性内層に抗菌剤を含有していない実施例1、実施例2では密封力がほぼ同等であるが、熱シール性内層に抗菌剤を含有している比較例2および比較例3では密封力の低下が認められた。特に、試験例1で抗菌の効果が認められた比較例3は、密封力において最も劣っていた。したがって、熱シール性内層に抗菌剤を含有していない本発明品は密封力が強いことが示された。
本発明のシート状包装積層材料の基本構成を示した断面図である。 シート状包装積層材料の構成例を示した図である。 シート状包装積層材料の構成例を示した図である。 積み重ね保管方法の一例を示した図である。 積み重ね保管方法の一例を示した図である。 シート状包装積層材料を用いた包装袋を示した図である。 シート状包装積層材料を蓋材として用いたカップ状容器を示した図である。 シート状包装材料の断面を示した図である(実施例2)。 シート状包装材料の断面を示した図である(比較例3)。
符号の説明
1 シート状包装積層材料
2 表面層
3 熱シール性内層
4 中間層
5 無機系抗菌剤
6 外面
7 内面
8 密封空間
9 包装袋
10 内容物(被包装物)
11 カップ状容器
12 蓋材
13 容器本体
14 フランジ部
15 ポリプロピレン主体表面層
16 銀ゼオライト
17 アルミ箔
18 ポリエチレン・ポリプロピレン高分子樹脂
19 薄肉熱シール性最内層

Claims (5)

  1. 抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接するように、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料。
  2. 被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装される内層が熱シール性を有する請求項1記載のシート状包装材料。
  3. 抗菌剤を含有する表面層と、抗菌剤を含有しない内層とからなるシート状包装材料を、内層が被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装した包装体。
  4. 抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料を、抗菌剤を含有する表面層が被包装物側に面しないように被包装物を包装する方法。
  5. 抗菌剤を含有する表面層と、被包装物に接する、もしくは被包装物側に面するように包装される内層とからなるシート状包装材料を、表面層と内層とが接触するように積み重ねるシート状包装材料の無菌的な保管方法。
JP2006246666A 2006-09-12 2006-09-12 抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法 Pending JP2008068877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006246666A JP2008068877A (ja) 2006-09-12 2006-09-12 抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006246666A JP2008068877A (ja) 2006-09-12 2006-09-12 抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008068877A true JP2008068877A (ja) 2008-03-27

Family

ID=39290837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006246666A Pending JP2008068877A (ja) 2006-09-12 2006-09-12 抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008068877A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2471394A (en) * 2009-06-24 2010-12-29 Mso Clelland Ltd Printed Material with disinfectant, antimicrobial property for use as label or packaging, in particular of medicines or medical devices.
GB2543038A (en) * 2015-10-01 2017-04-12 Clifton Packaging Group Ltd Antibacterial Packaging
US10335308B2 (en) 2011-12-22 2019-07-02 Avery Dennison Corporation Flexible barrier films containing cyclic olefins
JP6909916B1 (ja) * 2020-10-15 2021-07-28 ユニ・チャーム株式会社 物品収容体
US11220616B2 (en) 2011-08-19 2022-01-11 Avery Dennison Corporation Barrier films

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0381853U (ja) * 1989-12-06 1991-08-21
JPH10146924A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Dainippon Printing Co Ltd 積層材、およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0381853U (ja) * 1989-12-06 1991-08-21
JPH10146924A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Dainippon Printing Co Ltd 積層材、およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2471394A (en) * 2009-06-24 2010-12-29 Mso Clelland Ltd Printed Material with disinfectant, antimicrobial property for use as label or packaging, in particular of medicines or medical devices.
US11220616B2 (en) 2011-08-19 2022-01-11 Avery Dennison Corporation Barrier films
US10335308B2 (en) 2011-12-22 2019-07-02 Avery Dennison Corporation Flexible barrier films containing cyclic olefins
GB2543038A (en) * 2015-10-01 2017-04-12 Clifton Packaging Group Ltd Antibacterial Packaging
GB2545050A (en) * 2015-10-01 2017-06-07 Clifton Packaging Group Ltd Packaging with an antibacterial coating
GB2543038B (en) * 2015-10-01 2018-06-20 Clifton Packaging Group Ltd Antibacterial Packaging
GB2545050B (en) * 2015-10-01 2019-04-03 Clifton Packaging Group Ltd Packaging with an antibacterial coating
JP6909916B1 (ja) * 2020-10-15 2021-07-28 ユニ・チャーム株式会社 物品収容体
WO2022080222A1 (ja) * 2020-10-15 2022-04-21 ユニ・チャーム株式会社 物品収容体
JP2022065433A (ja) * 2020-10-15 2022-04-27 ユニ・チャーム株式会社 物品収容体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7267858B2 (en) Packaging material for and packaged product of medical supplies and the like
TWI273033B (en) Atmosphere improving tape for package, package with atmosphere improving tape and method of manufacturing the package, package container with atmosphere improving tape, engaging device, and package with engaging device
JP4794442B2 (ja) 無箔バリヤラミネート
KR20080046083A (ko) 포장 필름용 박리가능 복합 열가소성 밀봉재
KR20100114928A (ko) 포장 필름용 박리가능 복합 열가소성 밀봉재
EP3126261A1 (en) Thermoforming sheets and thermoformed containers prepared therefrom
JP2008068877A (ja) 抗菌性包装材料およびその包装体もしくは保管方法
JP2020023354A (ja) 包装材
JP4100484B2 (ja) 包装用積層体の製造方法
KR100288895B1 (ko) 시이트형 산소흡수재 및 이의 제조방법
Akelah et al. Polymers in food packaging and protection
JP4713198B2 (ja) 透湿性包装用フィルム、透湿性包装用袋、及び透湿性包装体
JP2006095832A (ja) 酸素吸収性積層材料及びそれを用いた酸素吸収性包装体及び酸素吸収性蓋材
JP2006123958A (ja) 二重包装袋
JP2004299203A (ja) 芳香剤包装材料
JP2006315701A (ja) 液体注出ノズル、およびそれを用いた包装袋
JPH10305504A (ja) 殺菌パウチ用積層体
KR100404708B1 (ko) 무균 식품포장재
JP2008239230A (ja) 透湿性包装用袋、及び透湿性包装体
JP2007099324A (ja) 深絞り成形容器およびそれを用いた包装体
JPH05319411A (ja) 包装方法及び包装材料
JP2019026307A (ja) スタンディングパウチ
JP7439504B2 (ja) 積層体、包装体及び包装物品
JPS632648B2 (ja)
JP3594687B2 (ja) ジッパー付き包装袋およびジッパー付き包装袋の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110929

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111201

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02