JP2008068370A - アジャスタブル型チャック - Google Patents

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Yasusuke Suzuki
木 庸 介 鈴
Toshio Arai
井 敏 夫 荒
Isao Suzuki
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Abstract

【課題】 汎用型チャックを流用した簡潔な構造で、ワークを把持する生爪の半径方向の装着位置が調整可能な経済性に優れたアジャスタブル型チャックを提供する。
【解決手段】 チャックボディの前面に略等角度に配設され半径方向に摺動自在に装設された複数個のマスタージョウにワーク把持用のトップフィンガーを装着し、駆動機構によりマスタージョウをトップフィンガーと共に半径方向に往復動させるチャックにおいて、トップフィンガーは、マスタージョウに固着されるチャックベースと、チャックベースにセレーション結合し固定ボルトにより着脱自在に装着されワークを把持する生爪との2層構造に形成されるとともに、チャックベースと生爪との間に半径方向に摺動可能なガイド機構が設けられ、生爪はガイド機構及び固定ボルトによりチャックベースに対して半径方向の装着位置が調整可能に装着される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切削加工等を施すワーク(被加工物)を把持して、工作機械の主軸に取付けるためのチャックに係り、特に被加工物を把持する生爪(クランプ爪)が主軸に対して半径方向の装着位置が調整可能に装着されるアジャスタブル型チャックに関する。
従来、工作機械の主軸に取付けられ、切削加工等を施すためのワークを支持するためのチャック手段として、主軸の回転中心軸に対するチャック位置の偏心量(調整量)を可変とすることができるようにしたアジャスタブル型チャックに類する偏心チャックが知られている。
このような偏心チャックの一例として、従来の3つ爪パワーチャックを改良したチャック装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のチャック装置は、チャックボディの前面に互いに120°の間隔で3個のマスタージョウがそれぞれ半径方向に摺動自在に装設されるとともに、各マスタージョウにワーク把持用のトップジョウがそれぞれ装着され、チャックボディに内蔵された駆動機構によって、マスタージョウをトップジョウと共に一斉に接近又は離反する方向に同一量移動させるパワーチャックにおいて、前記トップジョウを支持用部材と把持用部材の2層構造に形成し、そのうち1個のトップジョウの把持用部材に形成したワーク把持面と、残りの2個のトップジョウの把持用部材に形成したワーク把持面との寸法形態を異ならせるとともに、前記2個のトップジョウの把持用部材を裏返し可能に保持するように、それぞれ前記支持用部材に取付けるように構成されている。このように、前記2個のトップジョウの把持用部材を裏返しにして取付けることにより、ワークを偏心して保持することができるようになっている。
一方、加工対象ワークの偏心位置への位置決め操作を容易に行うことができるとともに、加工対象ワークの偏心位置の変更に際しても、容易かつ簡便に対応することができる偏心チャックが提案されている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載の偏心チャックは、円筒状の外周部に半径方向に切込みを設けてそれぞれ内方に圧縮変形可能に複数のクランプ爪を取付けるためのクランプボスと、クランプボスにその中心方向にそれぞれ進退調整自在に取付けられワークを偏心位置に保持するための複数のクランプ爪と、前記クランプボスの外周に囲繞配置しクランプボスを圧接変形可能に保持するための有端押えリングとからなり、有端押えリングの外周を所要の工作機械に装着されたチャック部材に固定保持して、前記クランプボスに取付けた複数のクランプ爪により保持されるワークを偏心位置に保持するように構成されている。
特開昭62−241604号公報 特開2004−130503号公報
しかしながら、特許文献1に記載のチャック装置においては、ワークを偏心して保持するために、2個のトップジョウの把持用部材に形成したワーク把持面との寸法形態を異ならせるものであるが、全てのトップジョウは一斉に接近又は離反する方向に同一量移動させるように構成されるため、ワークの偏心量(調整量)は一定であり、その偏心量(調整量)を任意に変更することができない。また、偏心量(調整量)を変更するには、別途把持用部材に形成したワーク把持面の寸法形態を異ならせたトップジョウを多数準備して置く必要があり、設備コストの増大とともに作業性も悪くなる等々の問題点がある。
一方、特許文献2に記載の偏心チャックは、前記特許文献1における問題点を改善し、加工対象ワークの偏心位置への位置決め操作を容易に行うことができるとともに、偏心位置に位置決めしたワークを瞬時に圧接固定して、直ちに工作機械による加工を可能にし、しかも同一の加工対象ワークに対する連続加工を容易に実現することができる上、加工対象ワークの偏心位置の変更に際しても、容易かつ簡便に対応することができるよう改善されている。しかし、円筒状の外周部に半径方向に切込みを設けたクランプボス、クランプボスに中心方向にそれぞれ進退調整自在に取付けられる複数のクランプ爪、クランプボスを圧接変形可能に保持する有端押えリング等からなる構造が既存の汎用型チャックとは全く異なる複雑な構成となるという問題点がある。したがって、前記特許文献1におけるような既存の汎用型チャックを流用してアジャスタブル型チャックを構成するという簡便性及び経済性は全く期待することはできない。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、既存の汎用型チャックを流用した簡潔な構造で、ワークを把持する生爪の装着位置が主軸に対して半径方向に調整可能で経済性及び作業性に優れたアジャスタブル型チャックを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明のアジャスタブル型チャックは、チャックボディの前面に略等角度に配設された複数個のマスタージョウを半径方向に摺動自在に装設するとともに、該マスタージョウにワーク把持用のトップフィンガーを夫々装着し、チャックボディに内蔵された駆動機構により前記マスタージョウをトップフィンガーと共に半径方向に往復動させるチャックにおいて、前記トップフィンガーは、表面に細目セレーションが形成され前記マスタージョウに固着されるチャックベースと、裏面に形成された細目セレーションを介して前記チャックベースにセレーション結合し固定ボルトにより着脱自在に装着されワークを把持する生爪との2層構造にそれぞれ同一形状に形成されるとともに、前記チャックベースと生爪との間に半径方向に摺動可能なガイド機構が設けられ、前記生爪は、前記ガイド機構及び固定ボルトによりチャックベースに対して相対的に半径方向の装着位置が調整可能に装着されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のアジャスタブル型チャックであって、前記ガイド機構は、前記チャックベースの表面中央部に突設されたガイドロッドと、前記生爪に半径方向に沿って穿設され、前記ガイドロッドが嵌合して摺動可能に形成された長穴とからなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載のアジャスタブル型チャックであって、前記ガイド機構は、前記チャックベースの表面側の半径方向に沿って穿設された蟻溝と、該蟻溝内に嵌合して摺動可能に形成され、前記生爪を前記固定ボルトにより装着する摺動駒とからなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、チャックのマスタージョウにチャックベースと生爪との2層構造からなるトップフィンガーを装着し、生爪がガイド機構及び固定ボルトによりチャックベースに対して相対的に半径方向の装着位置が調整可能に装着される簡潔な構造であるので、既存の汎用型チャックを流用した簡潔な構造で、ワークを把持する生爪の装着位置が主軸に対して半径方向に調整可能で作業性に優れたアジャスタブル型チャックを低コストで提供することができるという効果がある。
特に、ワークの内径を把持する内開きチャックの場合、先端部がワークの内径にフィットするよう部分円筒状に加工された一体型形状の生爪が使用されるが、従来の生爪が主軸に対して半径方向の装着位置が調整できない固定型チャックにおいてはワークの内径が変わる度毎に新たに別の内径にフィットする形状に加工された生爪と交換する必要があり、非常に不便で不経済である。このような内開きチャックにこの発明のアジャスタブル型チャックを適用する場合、把持部内径が変わるワークにも容易に対応することができ、作業性及び経済性とも一層優れた効果を奏することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有するのに加えて、ガイド機構がチャックベースの表面に突設されたガイドロッド及び生爪に前記ガイドロッドが嵌合して半径方向に沿って摺動可能に形成された長穴からなる簡潔な構造とすることにより、チャックベースを低くして2重構造のトップフィンガーの剛性を汎用型標準チャックとほぼ同等に確保することができるので、大きいワークも安定した加工ができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有するのに加えて、ガイド機構がチャックベースの半径方向に穿設された蟻溝及び該蟻溝内に嵌合して摺動可能に形成され生爪を固定ボルトにより装着する摺動駒からなる構造とすることにより、生爪のチャックベースに対する半径方向の移動量を大きくすることができ、各種把持サイズのワークに対応することができるので、利便性及び経済性とも一層優れた効果を奏することができる。また、チャックベースの高さが蟻溝を設ける分大きくなるので、比較的長物のワークを把持して加工できるという効果がある。
以下、本発明を図示する実施例により具体的に説明する。
図11はトップフィンガーを取外した状態の公知のチャックの概念図で、(a)はその平面図(前面図)、(b)は(a)の側面図である。
公知のチャックは、円柱形状のチャックボディ1の前面に、略等角度例えば互いに120°間隔をなす半径方向に形成された例えば3個の断面略逆T字形(又は図示しない略十字形)の蟻溝1aに摺動可能にマスタージョウ2を嵌装し、さらにこの各マスタージョウ2にワーク把持用のトップジョウ(図示しない)を装着してなり、工作機械の主軸を貫通する動力伝達部材から伝えられる、あるいはエアなどの流体圧アクチュエータによる駆動力を、チャックボディ1に内臓された駆動機構(図示しない)を介してマスタージョウ2に伝達し、マスタージョウ2をトップジョウとともに蟻溝1aに沿って同時に接近又は離反する方向に移動(半径方向に拡縮径)させる構造となっている。図示しないトップジョウは、マスタージョウ2に設けられて突出する例えば3本の固定ピン3に嵌合するとともに例えば2つのねじ穴2aに図示しない固定ボルトを螺合して締付けることによりマスタージョウ2に固定される。
図1は本発明の実施例1のアジャスタブル型チャックの概念図で、(a)はその平面図(前面図)、(b)は(a)の側面図である。
本発明の実施例1のアジャスタブル型チャックは、前記のような公知の汎用型チャックの例えば3個のマスタージョウ2に装着されるトップフィンガー10が、マスタージョウ2に固着されるチャックベース4と、このチャックベース4にセレーション結合し固定ボルト6により着脱自在に装着されワークを把持する生爪(クランプ爪)5との2層構造からなり、それぞれ同一形状に形成される。また、チャックベース4と生爪5との間に半径方向に摺動可能なガイド機構20が設けられ、生爪5はガイド機構20及び固定ボルト6によりチャックベース4に対して相対的に半径方向の装着位置が調整可能に装着される。ガイド機構20については、後述する。
図2の(a)は図1のチャックベース4の平面図(表面図)、(b)は(a)のA−A矢視断面図、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。
チャックベース4は、図2(a)に示すように平面略長方形で、後端(図示左側)面4fがチャックボディ1の半径Rに略等しい円筒面状に形成されるとともに、表面に長手方向(チャックボディ1の半径方向)中心軸に沿って設けられた平坦溝4e(図2(c))を除いて断面略三角歯形の細目セレーション4aが形成されている。また、図2(a)及び(b)に示すように、長手方向中心軸に沿って中央部及び両端側に前記固定ピン3(図1(b)及び図11)が嵌入する固定ピン孔4bが設けられるとともに、固定ピン孔4bの間に固定ボルト6(図1)が挿通するボルト孔4cが設けられている。さらに、図2(b)及び(c)に示すように、前記中央部の固定ピン孔4bの上部にガイドロッド7(図1)が圧入されて固定されるガイドロッド固定穴4dが略同心状に形成されている。
チャックベース4は、図1(b)に示すように、平坦な裏面側をマスタージョウ2の上面に合せ、固定ピン孔4bにマスタージョウ2に設けられて突出する固定ピン3を嵌入させることによりマスタージョウ2に固定される。
図3(a)は図1の生爪5の平面図(表面図)、図3(b)は(a)の側面図、図4(a)は図3(a)の裏面図、図4(b)は図3(b)のC部の拡大図である。
生爪5は、図3(a)に示すように平面略長方形で、先端(図示右側)面の両端がカットされた開き角度θ1例えばθ1=120°のテーパ面5dが形成されるとともに、裏面に先端(図示右側)部に設けられた平坦段部5e(図3(c))を除いて断面略三角歯形の細目セレーション5aが形成されている。また、長手方向(チャックボディ1の半径方向)の中心軸に沿ってやや後端(図示左側)寄りに前記ガイドロッド7(図1)が嵌合して摺動可能な長穴5bが形成されるとともに、長穴5bの周囲に沿って固定ボルト6(図1)の頭部が安着する座ぐり5cが穿設されている。
生爪5は、細目セレーション5aが形成された裏面側をチャックベース4の上面に合せてセレーション結合させ、図1(a)及び(b)に示すように、これと同時に長穴5bにチャックベース4上に突出するガイドロッド7を嵌合させるとともに、マスタージョウ2の例えば2つのねじ穴2a(図11)に固定ボルト6を螺合して締付けることによりチャックベース4と共にマスタージョウ2に固定される。
チャックベース4及び生爪5に形成されたセレーション4a、5aの形状は、図2(b)及び図4(b)に示すように、両者同一形状であって、例えば断面三角歯形のピッチp=1mm、歯丈h=0.866mm、歯面角度θ=60°の歯が形成されている。
この実施例では、ガイド機構20がチャックベース4の表面に突設されたガイドロッド7及び生爪5にガイドロッド7が嵌合して半径方向に沿って摺動可能に形成された長穴5bからなり、生爪5はいずれも図示しないワークの把持部の大きさに合せて工作機械の主軸に対し半径方向の装着位置をセレーション歯のピッチp(例えばp=1mm)毎にずらして調整することができる。生爪5は、半径方向の装着位置を前記ガイド機構20に沿って摺動させ調整した後で固定ボルト6を締付けることにより、チャックベース4と共にマスタージョウ2に固定される。その後再び生爪5の半径方向の装着位置を調整する場合は、固定ボルト6を緩めてから生爪5を半径方向の所定位置にガイド機構20に沿って摺動させた後で固定ボルト6を締付けてマスタージョウ2に固定する。この結果、チャックベース4及び生爪5からなるトップフィンガー10がマスタージョウ2に固定される。
このように、ガイドロッド7及び長穴5bからなる簡潔な構造のガイド機構20と固定ボルト6とにより、既存の汎用型チャックを流用した簡潔な構造で、ワークを把持する生爪5の装着位置が主軸に対して半径方向に調整可能で作業性に優れたアジャスタブル型チャックを低コストで提供することができる。
図5は本発明の実施例2のアジャスタブル型チャックの概念図で、(a)はその平面図(前面図)、(b)は(a)の側面図である。
本発明の実施例2のアジャスタブル型チャックは、前記実施例1に対してトップフィンガー及びガイド機構の構造が異なる形態である。すなわち、実施例2のアジャスタブル型チャックは、実施例1と同様な公知の汎用型チャックの例えば3個のマスタージョウ2に装着されるトップフィンガー11が、マスタージョウ2に固着されるチャックベース41と、このチャックベース41にセレーション結合し固定ボルト62により着脱自在に装着されワークを把持する生爪(クランプ爪)51との2層構造からなり、それぞれ同一形状に形成される。また、チャックベース41と生爪51との間に半径方向に摺動可能な摺動駒8を有するガイド機構21が設けられ、生爪51はガイド機構21及び固定ボルト62によりチャックベース41に対して相対的に半径方向の装着位置が調整可能に装着される。ガイド機構21については、後述する。
図6(a)は図5(実施例2)のチャックベース41の平面図(表面図)、図6(b)は(a)の側面図、図7(a)は図6(b)の後面図(図示左側面図)、図7(b)は図6(b)のD部の拡大図である。
チャックベース41は、図6(a)に示すように平面略長方形で、先端(図示右側)面の両端がカットされた開き角度θ1例えばθ1=120°のテーパ面41eが形成されるとともに、表面に長手方向(チャックボディ1の半径方向)中心軸に沿って穿設された例えば断面略逆T字状の蟻溝41f(図7(a))及び先端部に設けられた平坦段部41gを除いて断面略三角歯形の細目セレーション41aが形成されている。また、図6(a)及び(b)に示すように、長手方向中心軸に沿って中央部及び両端側に前記固定ピン3(図5(b)及び図11)が嵌入する固定ピン孔41bが設けられるとともに、固定ピン孔41bの間に固定ボルト61(図1(b))が挿通するボルト孔41cが例えば2個設けられている。さらに、固定ボルト61(図5(b))の頭部が安着する座ぐり41dが、それぞれボルト孔41cの上部に同心状に穿設されている。
チャックベース41は、図5(b)に示すように、平坦な裏面側をマスタージョウ2の上面に合せ、固定ピン孔41bにマスタージョウ2に設けられて突出する固定ピン3を嵌入させるとともに、マスタージョウ2の2つのねじ穴2a(図11)に固定ボルト61を螺合して締付けることによりマスタージョウ2に固定される。
図8の(a)は図5の摺動駒8の平面図(表面図)、(b)は(a)の側面図、(c)は(b)の後面図(図示左側面図)である。
摺動駒8は、図8(a)に示すように平面略長方形で、図5(b)及び図7(a)に示すように、前記チャックベース41の蟻溝41fに摺動可能に嵌合するよう断面が凸部8a及び基部8bからなる略逆T字状に形成されている。摺動駒8の凸部8aの上部は、チャックベース41の上面に僅かに例えば約1.5mm程度突出するように設定されている。また、長手方向(チャックボディ1の半径方向)の中央部に沿って固定ボルト62(図5(b))が螺合する例えば2つのねじ穴8cが穿設されている。
なお、チャックベース41の蟻溝41f及び摺動駒8は、相互に摺動可能な断面略十字状に形成することもできるが、両者の高さを低く抑えてトップフィンガー11の十分な剛性を確保するためには前記略逆T字状に形成した方が好ましい。
図9(a)は図5(実施例2)の生爪51の平面図(表面図)、図9(b)は図9(a)の側面図、図10(a)は図9(b)の後面図(図示左側面図)、図10(b)は図9(b)のE部の拡大図である。
生爪51は、図9(a)に示すように平面略長方形で、先端(図示右側)面の両端がカットされた開き角度θ1例えば120°のテーパ面51dが形成されるとともに、裏面の長手方向(チャックボディ1の半径方向)中心軸に沿って設けられた平坦溝51e(図10(a))を除いて断面略三角歯形の細目セレーション51aが形成されている。また、長手方向(チャックボディ1の半径方向)の中心軸に沿ってやや後端(図示左側)寄りに固定ボルト62(図1)が挿通するボルト孔51bが形成されるとともに、ボルト孔51bの上部に固定ボルト62の頭部が安着する座ぐり51cが同心状に穿設されている。
生爪51は、細目セレーション51aが形成された裏面側をチャックベース41の上面に合せてセレーション結合させ、図5(a)、(b)、図8(c)及び図10(a)に示すように、これと同時に平坦溝51e内にチャックベース41上に突出する摺動駒8の凸部8aの上部を嵌合させるとともに、摺動駒8の2つのねじ穴8cに固定ボルト62を螺合して締付けることによりチャックベース4に摺動駒8を介して固定される。この際に固定ボルト62を締付けると、図7(a)に示すように、摺動駒8の基部8bの上面8dがチャックベース41の蟻溝41fの上面41hに引付けられて圧着することにより生爪51がチャックベース4に固定される。
チャックベース41及び生爪51に形成されたセレーション41a、51aの形状は、図7(b)及び図10(b)に示すように、両者同一形状であって、例えば断面三角歯形のピッチp=1mm、歯面角度θ=60°の歯が形成されている。
この実施例では、ガイド機構21がチャックベース41の表面に穿設された蟻溝41f及びこの蟻溝41fに嵌合して半径方向に沿って摺動可能に形成された摺動駒8からなり、生爪51はいずれも図示しないワークの把持部の大きさに合せて工作機械の主軸に対し半径方向の装着位置をセレーション41a、51aの歯のピッチp(例えばp=1mm)毎にずらして調整することができる。生爪51は、半径方向の装着位置を前記ガイド機構21により摺動させ調整した後で固定ボルト62を締付けることにより、チャックベース41に摺動駒8を介して固定される。その後再び生爪51の半径方向の装着位置を調整する場合は、固定ボルト62を緩めてから生爪51を半径方向の所定位置にガイド機構21により摺動させた後で固定ボルト62を締付けてチャックベース41に固定する。この結果、チャックベース41及び生爪51からなるトップフィンガー11がマスタージョウ2に固定される。
この実施例によっても、蟻溝41f及び摺動駒8からなる簡潔な構造のガイド機構21と固定ボルト62とにより、既存の汎用型チャックを流用した簡潔な構造で、ワークを把持する生爪51の装着位置が主軸に対して半径方向に調整可能で作業性に優れたアジャスタブル型チャックを低コストで提供することができる。
このように、本発明によれば、従来の前記諸問題点を改善し、既存の汎用型チャックを流用した簡潔な構造で、ワーク(被加工物)を把持する生爪の装着位置が主軸に対して半径方向に調整可能で経済性及び作業性に優れたアジャスタブル型チャックを提供することができる。
本発明の実施例1のアジャスタブル型チャックの概念図で、(a)はその平面図(前面図)、(b)は(a)の側面図である。 (a)は図1のチャックベースの平面図(表面図)、(b)は(a)のA−A矢視断面図、(c)は(a)のB−B矢視断面図である。 (a)は図1の生爪の平面図(表面図)、(b)は(a)の側面図である。 (a)は図3(a)の裏面図、(b)は図3(b)のC部の拡大図である。 本発明の実施例2のアジャスタブル型チャックの概念図で、(a)はその平面図(前面図)、(b)は(a)の側面図である。 (a)は図5のチャックベースの平面図(表面図)、(b)は(a)の側面図である。 (a)は図6(b)の後面図、(b)は図6(b)のD部の拡大図である。 (a)は図5の摺動駒の平面図(表面図)、(b)は(a)の側面図、(c)は(b)の後面図(図示左側面図)である。 (a)は図5の生爪の平面図(表面図)、(b)は(a)の側面図である。 (a)は図9(b)の後面図(図示左側面図)、(b)は図9(b)のE部の拡大図である。 トップフィンガーを取外した状態の公知のチャックの概念図で、(a)はその平面図(前面図)、(b)は(a)の側面図である。
符号の説明
1 チャックボディ
1a、41f 蟻溝
2 マスタージョウ
2a ねじ穴
3 固定ピン
4、41 チャックベース
4a、5a、41a、51a セレーション
4b、41b 固定ピン孔
4c、41c、51b ボルト孔
4d ガイドロッド固定穴
4e、51e 平坦溝
4f 後端面
5、51 生爪(クランプ爪)
5b 長穴
5c (長穴の)座ぐり
5d、41e、51d テーパ面
5e、41g 段部
6、61、62 固定ボルト
7 ガイドロッド
8 摺動駒
8a 凸部
8b 基部
10、11 トップフィンガー
41d、51c 座ぐり
p ピッチ
h 歯丈
θ 歯面角度
θ1 (テーパ面の)開き角度

Claims (3)

  1. チャックボディの前面に略等角度に配設された複数個のマスタージョウを半径方向に摺動自在に装設するとともに、該マスタージョウにワーク把持用のトップフィンガーをそれぞれ装着し、チャックボディに内蔵された駆動機構により前記マスタージョウをトップフィンガーと共に半径方向に往復動させるチャックにおいて、
    前記トップフィンガーは、表面に細目セレーションが形成され前記マスタージョウに固着されるチャックベースと、裏面に形成された細目セレーションを介して前記チャックベースにセレーション結合し固定ボルトにより着脱自在に装着されワークを把持する生爪との2層構造にそれぞれ同一形状に形成されるとともに、
    前記チャックベースと生爪との間に半径方向に摺動可能なガイド機構が設けられ、
    前記生爪は、前記ガイド機構及び固定ボルトによりチャックベースに対して相対的に半径方向の装着位置が調整可能に装着されることを特徴とするアジャスタブル型チャック。
  2. 前記ガイド機構は、
    前記チャックベースの表面中央部に突設されたガイドロッドと、
    前記生爪に半径方向に沿って穿設され、前記ガイドロッドが嵌合して摺動可能に形成された長穴とからなることを特徴とする請求項1記載のアジャスタブル型チャック。
  3. 前記ガイド機構は、
    前記チャックベースの表面側の半径方向に沿って穿設された蟻溝と、
    該蟻溝内に嵌合して摺動可能に形成され、前記生爪を前記固定ボルトにより装着する摺動駒とからなることを特徴とする請求項1記載のアジャスタブル型チャック。
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JP2006249722A Pending JP2008068370A (ja) 2006-09-14 2006-09-14 アジャスタブル型チャック

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6411619B1 (ja) * 2017-12-01 2018-10-24 株式会社北川鉄工所 チャック及びその製造方法

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JP6411619B1 (ja) * 2017-12-01 2018-10-24 株式会社北川鉄工所 チャック及びその製造方法

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