JP2008068279A - 中空異形段付軸の成形方法及びその成形装置 - Google Patents

中空異形段付軸の成形方法及びその成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】整形のための後加工をほとんど必要とせず、安価に高精度の生産性に優れたカム軸等の異形段付軸を成形しようとするものである。
【解決手段】中空で、かつ軸方向中間部に大径部を有する中空段付軸8の大径部9a〜12bを、軸心に対して4方向から成形型32a〜32dで略同時に押圧し、この大径部を成形型の先端に設けたキャビティ38a〜38dに沿う形状に成形する。
【選択図】図5

Description

本発明は、主として自動車用エンジンに用いられる中空カム軸で、中空軸の軸方向中間にカムのように、円形状に対して異形状の段状部を有する中空異形段付軸の成形方法及びその成形装置に関するものである。
例えば、自動車用エンジンの吸排気弁を駆動するカム軸の場合、これの軽量化の見地から中空の素材が用いられ、異形段部であるカム部を内側からバルジ加工により膨出成形するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また中空のカム軸は、カム軸形状に成形され、かつ棒状の中子を配置したキャビティ内に溶融金属を鋳込むことにより成形される鋳鉄(鋼)製のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開200−192805号公報 特開平5−26007号公報
上記した中空の素材の内側から、これのカム部を膨出成形するようにした成形方法にあっては、カム面成形部を含む部分とそれ以外の部分とを分割した構造の成形型を使用し、この各成形型を移動しながら上記中空の素材の内側に液圧を作用するようにしていて、成形型を移動しながら中空素材内に高圧の液圧を作用しなければならないと共に、カム面部が局部的に薄肉化してしまうことにより、この部分に後加工により肉盛りして整形加工しなければならないため生産性が悪く、現状では量産に向かなかった。
また、鋳造するものにあっては、中空カム軸のカム面がチル化されているため、この部分の後加工による形状整形が大変であり、この従来の成形方法も生産性が悪かった。
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、形状整形のための後加工をほとんど必要とせず、安価で高精度の生産性に優れたカム軸等の異形段付軸の成形方法及びその成形装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の中空異形段付軸の成形方法は、中空で、かつ軸方向中間部に大径部を有する中空段付軸の大径部を、軸心に対して4方向から成形型で略同時に押圧し、この大径部を成形型の先端に設けたキャビティに沿う形状に成形するようにしている。
また、本発明の請求項2に記載の中空異形段付軸の成形方法は、軸心に対して4方向から進退し、かつ先端にキャビティを設けた成形型を有する成形型装置の軸心部に、中空で、かつ軸方向の複数個所に大径部を設けた中空段付軸を、軸方向に移動可能に配置し、中空段付軸を軸方向に移動して各大径部を成形型装置の成形型に順次対向させ、この対向部において大径部を軸心に対して4方向から成形型で略同時に押圧して、この大径部を成形型の先端に設けたキャビティに沿う形状に成形するようにしている。
そしてこれら請求項1,2の記載に係る中空異形段付軸の成形方法において、中空段付軸の大径部の外径より小さな形に成形する部分を成形する成形型を、大径部の外径より大きな形に成形する成形型より先行して作動するようにした。
また、上記請求項2に記載の中空異形段付軸の成形方法において、各個所の大径部の成形の際に、中空段付軸を軸心廻りに所定角度にわたって回転し、軸方向に隣接する大径部での成形姿勢を軸心廻りに変えるようにした。
さらに、上記各請求項1〜4に記載の中空異形段付軸の成形方法において、大径部の成形時に、中空段付軸の中空孔内にマンドレルを挿入した。
そして上記中空異形段付軸を成形するための本発明の請求項6に記載の中空異形段付軸の成形装置は、プレス機械のボルスタ上に設置されて軸方向中間部に大径部を有する中空段付軸の下端部を支持する中空段付軸支持部材と、スライドに取り付けられて上記中空段付軸の上端部をくわえるくわえ手段と、ボルスタ上に設置されて、軸心に対して4方向から進退可能にし、かつ先端にキャビティを設けた成形型及びこの成形型を作動するシリンダ装置とから構成されている。
また、上記中空異形段付軸を成形するための本発明の請求項7に記載の中空異形段付軸の成形装置は、プレス機械のボルスタ上に固定される基台内に、ボルスタ内に設けたノックアウトシリンダにて昇降可能に、かつプレス機械のスライドの昇降と同期して昇降位置制御可能にしたノックアウトを設け、また基台の上部に、軸心に対して4方向から進退可能にし、かつ先端にキャビティを設けた成形型及びこの成形型を作動するシリンダ装置とからなる成形型装置を上記ノックアウトと同心状に設けた段部成形装置と、スライドに取り付けられ、上記ノックアウト上に支持される中空段付軸の上端をくわえるくわえ手段とから構成されている。
そして上記請求項7に記載の成形装置において、くわえ手段を割出装置に結合し、くわえ手段を軸心廻りに割り出し回転可能にした。
そしてさらに本発明の請求項7,8に記載の成形装置において、ノックアウトに中空段付軸の中空孔に挿入するマンドレルが貫通する孔を設けると共に、段部成形装置内に上記マンドレルを支持するマンドレル支持台を設けた。
本発明の請求項1に記載の中空異形段付軸の成形方法によれば、軸方向中間部に大径部を設けた中空段付軸の大径部に、成形型の先端を設けたキャビティに沿った形状の段状部が、この成形型の1回の押圧作動で成形することができ、中空段付軸においての所定の外周形状であるカム面の成形を短時間に行うことができ、かつほとんど後加工を必要としないほどの形状に成形することができる。
そして本願の請求項2に記載の中空異形段付軸の成形方法によれば、段付部を軸方向に移動することにより、この中空段付軸の中間部の複数個所に設けた大径部を順次成形装置に対向することにより、この各大径部の上記成形型装置による成形を順次効率よく行うことができる。
また、請求項3に記載の成形方法によれば、大径部に自動車用エンジンのカム軸のカムを形成する際に、大径部の径より小さな径となる基円部が先に成形され、大径部の径より大きな径となるカム面部が上記基円部より後に成形されることにより、上記基円部にて押し出された肉がカム面部側に移動した状態でこの部分が成形されることになり、大径部の肉は各成形型にて形成されるキャビティ内に密閉鍛造成形されて、上記キャビティの形状に沿う形状のカムを成形することができる。
また、請求項4に記載の成形方法によれば、軸方向の複数個所に設けられた各大径部を成形型装置にて成形するつど中空段付軸を、これの軸心廻りに所定角度にわたって回転することにより、各段部ごとにこの各段部の形状の軸心廻りの位相を変えることができ、各段部ごとに位相が異なる複数気筒の自動車用カム用エンジンの中空カム軸を能率よく成形することができる。
また、請求項5に記載の成形方法によれば、上記各成形方法における成形時に、中空段付軸の中空孔内にマンドレルを挿入することにより、中空段付軸の素材形状が変形することなく各大径部での段状部の成形を行うことができる。
さらに、本願の請求項6から9に記載の中空異形段付軸の成形装置によれば、上記請求項1から5に記載の成形方法による中空異形段付軸の各段状部の成形を短時間に効率よく行うことができる。そして特に本発明の請求項8に記載の成型装置によれば、くわえ手段にくわえられた中空異形段付軸を、これの各大径部での段状部の成形のつど、これの軸心廻りに正確な角度ずつ割り出し回転することができ、軸方向各位置における軸心廻りの角度が異なるカムを有する自動車用中空カム軸の各カムを、これの相互の姿勢角を正確に割り出して形成することができる。
図1は本発明方法にて成形する中空異形段付軸の一例である中空カム軸1を示す。この中空カム軸1は、複数の気筒を有する自動車用エンジンの給排気弁を作動するための部品であり、例えば軸方向の4個所に、それぞれ一対ずつの第1・第2・第3・第4のカム2a,2b,3a,3b,4a,4b,5a,5bが、それぞれの対ごとに軸心廻りに角度を異ならせて設けられている。各対のカムの間は軸受部6となっている。各対のカムの形状は同一形状になっていて、それぞれのカム面部をa、基円部をbとする。そしてカム面部aと基円部bの両頂点を結ぶ線に対して対称形状になっている。なお、この中空カム軸1の両端には軸端部7が設けられている。
上記中空カム軸1は、図2に示した中空段付軸8から後述する本発明に係る成形方法にて成形される。
この中空段付軸8は中空になっていると共に、各対のカム2a〜5bを設ける部分に第1・第2・第3・第4の一対ずつの大径部9a,9b,10a,10b,11a,11b,12a,12bが成形されている。この中空段付軸8は所定の径の中空材から機械加工により成形してもよいが、本発明方法に用いる上記中空段付軸8は、図3に示した肉厚の中空材13から塑性加工にて成形した。
すなわち図2に示すように、中空孔内にマンドレル14aを挿入した状態で回転する中空材13の軸直角方向両側から、各大径部間及び軸方向両側の大径部9a,12aの外側の小径部に対応する成形ロール15a,15b,…を押圧して所定の径の小径部となるよう塑性成形する。このときの各小径部の塑性変形による両側が盛り上がりにより各対の大径部9a〜12bが成形される。このとき、各大径部の外周面は不定形となるので、この部分に他の成形ロールを押圧して整形する。
このときにおいて、各大径部の径は、この大径部から成形される段状部の大きさ及び形状によって設定される。この実施の形態では、この大径部の径はカムの基円部bの径より大きく、カム面部aの径より小さくなっていて、これの基円部bの成形により余った部分がカム面a側に移動するようになっている。
次にこの中空段付軸8から図1に示したカム軸1のカム部を成形する方法及びその装置について図4から図6に基づいて説明する。
図中21は、プレス装置のボルスタ22上に設置されるカム成形装置である。このカム成形装置21は、軸心部に円筒穴23を有する基台24を有しており、この基台24の円筒穴23内に、軸心部に素材挿入穴25を有する内側台26が嵌合されている。素材挿入穴25には、ノックアウト27が摺動可能に嵌合されている。このノックアウト27は、ノックアウトピン28を介してボルスタ22内に設けられたノックアウトシリンダ29に支持されていて、このノックアウトシリンダ29の伸縮動作により上下動するようになっている。上記素材挿入穴25は、上記中空段付軸8が遊嵌状態で嵌合する径になっている。
上記ノックアウトシリンダ29の作動は、通常のノックアウト作動のほかに、ノックアウト27の上端の位置を複数の所定の位置に設定できるように制御装置(CNC等)にて制御が可能になっている。なお、この実施の形態にて用いられる成形装置でのノックアウトシリンダ29は、ノックアウト27により、あるいはこのノックアウト27に代わる下型により成形装置内に位置する素材を下側から押圧成形可能になっている。
上記ノックアウト27には、中空段付軸8の中空孔と同径の孔が設けてあり、この孔に上記中空段付軸8の中空孔に嵌挿されるマンドレル14bが貫通するようになっている。そしてこのマンドレル14bは、上記内側台26の下部に設けたマンドレル台30に支持されている。なお、上記ノックアウトピン28はこのマンドレル台30を貫通している。
基台24の上端部にカム成形型装置31が設けられている。このカム成形型装置31は、基台24の軸心に対して水平4方向から進退するようにした第1・第2・第3・第4の成形型32a,32b,32c,32dと、これらのそれぞれを進退作動するカム成形シリンダ33a,33b,33c,33dとからなっている。
カム成形装置21のカム成形型装置31の上方に、カム成形装置21にセットされる中空段付軸8の上端をくわえるチャック34がプレス機械のスライド35に取り付けて設けられている。このチャック34は割出装置36を介してスライド35に取付けられていて、割出装置36を作動することにより、チャック34の軸心廻りの角度が任意に設定できるようになっている。37はプレス機械のガイドポストである。
上記第1〜第4の成形型32a〜32dは、図5に示すようにカムのカム面部aと基円部bの各頂点を結ぶ線cと、この線cと直角で、軸心を通る線dで仕切られる各領域に対向する配置となっていて、第1の成形型32aの先端には上記頂点を結ぶ線cに対して基円部bの右側で、かつ線dまでの形状を成形する第1キャビティ38aが、同様に第2の成形型32bの先端には基円部bの左側で、かつ線dまでの形状を成形する第2キャビティ38bが形成されている。また、第3の成形型32cの先端には、上記頂点を結ぶ線cに対してカム面aの左側で、かつ線dまでの形状を成形する第3のキャビティ38cが、同様に第4の成形型32dの先端にはカム面aの右側で、かつ線dまでの形状を成形する第4のキャビティ38dが形成されている。
上記各成形型32a〜32dにおけるキャビティは、図1に示した中空カム軸1のように、各カムが軸受部分の間隔をあけて1対ずつある場合には、図4に示すように上記間隔をあけて上下方向に2個所設けてあり、この各キャビティの両側部がカムの両側の小径部に対応するようになっている。
上記構成のカム成形装置21による中空カム軸1の成形方法を以下に説明する。
カム成形型装置31の各成形型32a〜32dを開状態にしたカム成形装置21内に中空段付軸8を挿入して、これの下端をノックアウト27上に当接すると共に、この中空段付軸8の上端をチャック34にてくわえる。ついで、ノックアウトシリンダ29とスライド35とを同期作動によりノックアウト27とチャック34とを一体状に昇降させて成形型装置31に対する素材軸8の位置決めを行う。このとき、例えば図4に示すように、第2の大径部10a,10bがカム成形型装置31の各成形型32a〜32dのキャビティ38a〜38dに対向する位置にする。
この状態でカム成形シリンダ33a〜33dが作動されて、上記各成形型32a〜32dが図5に示した型開き状態から図6に示した押圧した状態になることにより、第2のカム3a,3bが成形される。このとき、各成形型32a〜32dの各1回のストロークにて上記カムが形成されるが、カムの基円部b側を成形する第1・第2の成形型32a,32bは、カム面部a側を成形する第3・第4の成形型32c,32dより数秒(例えば4秒程度)先行させて作動させる。
これにより基円部bは、中空段付軸8の大径部9a〜11bの径より小径になるように変形され、これの変形分の、すなわち余った肉がカム面部a側へ移動し、このときのこの部分の増肉により、第1・第2の成形型32a,32bより遅れて作動する第3・第4の成形型32c、32dにてカム面部aが成形される。
ついでカム成形型装置31の型開き後、ノックアウト27とチャック34とを一体状に昇降動作して中空段付軸8を昇降し、例えばこれの第4の大径部12a,12bをカム成形型装置31のカム成形型32a〜32dの各キャビティ38a〜38dに対向させる。そしてこれと共に、割出装置36を作動して、上記第1回目に成形した第2のカム3a,3bに対する軸心廻りの角度差だけ中空段付軸8を回転してカム角度を設定する。その後、カム成形型装置31を作動することにより、上記第1回目の成形と同様に第4のカム12a,12bが成形される。
上記作動を順次繰り返して第1・第3のカム2a,2b,4a,4bを成形する。この各カム2a〜5bの成形において、中空段付軸8は軸方向に移動するが、マンドレル14bは移動せず常にカム成形型装置31に対向する位置となっていて、各カムの成形の際のバックアップの作用が行われる。
このときの成形は、各成形型32a〜32dのキャビティ38a〜38d内に密閉された状態で、すなわち密閉成形される。そのため上記したように、大径部9a〜12bの大きさは、キャビティ38a〜38dによる塑性変形体積と同一になっていて、各カム2a〜5bはキャビティ内に肉が余ることなく充填された状態で成形される。なお、この各カムの成形において上記各成形型32a〜32dの成形のためのストロークは、上記したように1ストロークで可能であるが、成形しようとする段状部の大きさ及び形状によっては、複数ストロークにて成形するようにしてもよい。
上記各カム2a〜5bのカム成形型装置31による鍛造成形は、冷間状態で行われる。そしてカム成形型装置31の各カム成形型32a〜32dを作動するカム成形シリンダ33a〜33dの作動は、CNC制御により制御されて、各成形型32a〜32dの停止位置、移動速度、押圧力が任意に制御できるようになっている。また、ノックアウト27を作動するノックアウトシリンダ29及びスライドの作動も同様にCNC制御されて中空段付軸8は、各段のカムの成形はカム成形型装置31に対して軸方向に正確に位置決めされるようになっている。
また割出装置36は、各段のカムを成形するつど基準の角度に対して所定の角度に亘って中空段付軸8を割出回転するが、これもCNC制御にて高精度に作動させる。
なお上記実施の形態において、中空カム軸1の各カムの軸心廻りの角度が同一である場合には、割出装置36は用いず、チャック34は直接スライド35に固着する。上記チャック34は、一般的には複数の爪を用いて素材の軸端部を機械的にくわえるようにしたものであるが、これには電磁力を利用した吸着装置を用いてもよく、要は素材の端部を着脱可能にくわえることができるくわえ手段であればよい。
また、中空カム軸1の各カムが軸心廻りにそれぞれ角度がずれていても、この角度差が単純な値であれば割出装置を用いずに、スライド35に直接固着される上記くわえ手段を所定の角度ずつ変更して固着するようにしてもよい。また、各カムの成型時において、この実施の形態では中空段付軸8の中空孔内にマンドレル14bを挿入した例を示したが、このマンドレル14bを用いない場合もある。
さらに、カム成形型装置31においての成形型32a〜32dは、軸心に対して横4方向、すなわち4個用いた例を示したが、成形しようとする段状部の形状及び大きさに応じて3個あるいは5個以上の成形型を用いる場合もある。
そしてこの実施の形態では、段状部にカムを成形した中空カム軸1を成形する例を示したが、この段状部の形状は自動車用カムに限るものではなく、種々の異形形状を成形することができる。
上記実施の形態のほかに、ディーゼルエンジンの直噴エンジン用の一体型コモンレールの成形に利用できる。
本発明方法にて成形する中空異形段付軸の一例である中空カム軸を示す斜視図である。 中空カム軸のための中空段付軸及びその成形方法を示す断面図である。 中空段付軸の素材である中空軸の一部破断面図である。 本発明方法を実施する装置を概略的に示す断面図である。 カム成形装置の型開き状態を示す断面図である。 カム成形装置のカム成形状態を示す断面図である。
符号の説明
1…中空カム軸、2a,2b,3a,3b,4a,4b,5a,5b…カム、6…軸受部、7…軸端部、8…中空段付軸、9a,9b,10a,10b,11a,11b,12a,12b…大径部、13…中空軸、14a,14b…マンドレル、21…カム成形装置、22…ボルスタ、23…円筒穴、24…基台、25…素材挿入穴、26…内側台、27…ノックアウト、28…ノックアウトピン、29…ノックアウトシリンダ、30…マンドレル台、31…カム成形型装置、32a,32b,32c,32d…成形型、33a,33b,33c,33d…カム成形シリンダ、34…チャック、35…スライド、36…割出装置、37…ガイドポスト、38a,38b,38c,38d…キャビティ。

Claims (9)

  1. 中空で、かつ軸方向中間部に大径部を有する中空段付軸の大径部を、軸心に対して4方向から成形型で略同時に押圧し、
    この大径部を成形型の先端に設けたキャビティに沿う形状に成形する
    ことを特徴とする中空異形段付軸の成形方法。
  2. 軸心に対して4方向から進退し、かつ先端にキャビティを設けた成形型を有する成形型装置の軸心部に、中空で、かつ軸方向の複数個所に大径部を設けた中空段付軸を、軸方向に移動可能に配置し、
    中空段付軸を軸方向に移動して各大径部を成形型装置の成形型に順次対向させ、
    この対向部において大径部を軸心に対して4方向から成形型で略同時に押圧して、この大径部を成形型の先端に設けたキャビティに沿う形状に成形する
    ことを特徴とする中空異形段付軸の成形方法。
  3. 中空段付軸の大径部の外径より小さな形に成形する部分を成形する成形型を、大径部の外径より大きな形に成形する成形型より先行して作動するようにしたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項記載の中空異形段付軸の成形方法。
  4. 各個所の大径部の成形の際に、中空段付軸を軸心廻りに所定角度にわたって回転し、軸方向に隣接する大径部での成形姿勢を軸心廻りに変えるようにしたことを特徴とする請求項2記載の中空異形段付軸の成形方法。
  5. 大径部の成形時に、中空段付軸の中空孔内にマンドレルを挿入したことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1項記載の中空異形段付軸の成形方法。
  6. プレス機械のボルスタ上に設置されて軸方向中間部に大径部を有する中空段付軸の下端部を支持する中空段付軸支持部材と、
    スライドに取り付けられて上記中空段付軸の上端部をくわえるくわえ手段と、
    ボルスタ上に設置されて、軸心に対して4方向から進退可能にし、かつ先端にキャビティを設けた成形型及びこの成形型を作動するシリンダ装置とからなる成形型装置と、
    からなることを特徴とする中空異形段付軸の成形装置。
  7. プレス機械のボルスタ上に固定される基台内に、ボルスタ内に設けたノックアウトシリンダにて昇降可能に、かつプレス機械のスライドの昇降と同期して昇降位置制御可能にしたノックアウトを設け、また基台の上部に、軸心に対して4方向から進退可能にし、かつ先端にキャビティを設けた成形型及びこの成形型を作動するシリンダ装置とからなる成形型装置を上記ノックアウトと同心状に設けた段部成形装置と、
    スライドに取り付けられ、上記ノックアウト上に支持される中空段付軸の上端をくわえるくわえ手段とからなる
    ことを特徴とする中空異形段付軸の成形装置。
  8. くわえ手段を割出装置に結合し、くわえ手段を軸心廻りに割り出し回転可能にしたことを特徴とする請求項7記載の中空異形段付軸の成形装置。
  9. ノックアウトに中空段付軸の中空孔に挿入するマンドレルが貫通する孔を設けると共に、段部成形装置内に上記マンドレルを支持するマンドレル支持台を設けたことを特徴とする請求項7,8のいずれか1項記載の中空異形段付軸の成形装置。
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