JP2008063835A - 落石衝撃の緩和工法 - Google Patents

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Kumar Karmokar Ashoka
クマル カルモカル アショカ
Hideo Takeichi
秀雄 武市
Takeyoshi Fukutake
毅芳 福武
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Abstract

【課題】大掛かりな作業や多額な材料費を必要とせずに、シェルターを落石の衝撃から効果的に守ることのできる落石衝撃の緩和工法を提供する。
【解決手段】道路や鉄道用軌道等を落石や積雪から保護するためのシェルター10を落石の衝撃から保護するための落石衝撃の緩和工法において、シェルター10の天面上に、原型廃タイヤ1、または廃タイヤを破砕して得られるタイヤチップを敷き詰める。原型廃タイヤ1は、少なくとも2層以上積層することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、落石衝撃の緩和工法(以下単に「緩和工法」とも称する)に関し、詳しくは、山が迫った海岸部道路や鉄道用軌道等を落石や積雪から保護するためのシェルターを落石の衝撃から保護するための落石衝撃緩和工法に関する。
北海道積丹半島の周囲道路のように、切り立った山が海に迫った地形での道路建設では、崩落土砂や落石から車両を守るために、トンネルを設ける(掘る)必要が無い場所でも、鉄筋コンクリートよりなるカルパート的な保護シェルターを設けている例が多い。また、積雪の多い地方では、路面への積雪を避けるために雪からのシェルターとして半トンネル状の囲いを設けているケースが多い。
これらのシェルターには、様々な頻度・程度で随時切り立った斜面から落石が発生する。これら落石はシェルターがあるために直接道路や鉄道用軌道等には落下しないが、シェルターの天井面に衝突する度にシェルター自身に衝撃ダメージを与え、コンクリート等の天井面部材にクラックやその後の破壊核となりうる欠陥を形成していく。最終的にはシェルターの破壊を引き起こすか、もしくはその前に費用をかけて補修・打ち換え等が必要となる。
一方、シェルターへの予期し得ない落石に対する対策はこれまで幾つか提案されており、例えば、特許文献1では、落石による衝撃荷重によってロックシェッドが破損した場合にも、落石が散乱したり、破壊したロックシェッド構造が道路上に倒壊するのを防止するロックシェッドが提案されている。この特許文献1記載のロックシェッドは、ロックシェッドの梁の上面と緩衝材との間にネットを備え、該ネットは梁の上面の多数の位置に遊動可能に取付けられている。
また、特許文献2では、道路や鉄道用軌道等を落石から保護するために構築される衝撃緩和構造物において、落下物の跳ね返りによる飛び出しの危険性をなくし、かつ、構築コストも低減できる衝撃緩和構造物が提案されている。この特許文献2記載の衝撃緩和構造物は、屋根を支持体より支持し、屋根上に発泡ポリエチレンブロック層を衝撃緩和体として有する衝撃緩和構造物において、前記ポリエチレンブロック層としてスチレン系樹脂発泡粒子を成形型内で発泡成形して得られた特定密度のブロック状型内発泡成形体を用いている。
特開平6―336708号公報(第1頁、図1) 特開平10―168830号公報(第1頁、図1)
特許文献1に開示されたロックシェッドや、特許文献2に開示された衝撃緩和構造物により、落石の散乱防止や、落石の跳ね返り量を低減することはある程度可能となるが、施工時に大掛かりの設備や作業を要し、さらには多額な材料費を必要とするという問題があり、シェルターへの予期し得ない落石に対する従来の対策は、実用化には必ずしも適した工法とはいえなかった。
そこで本発明の目的は、上記の課題を解決するために、大掛かりな作業や多額な材料費を必要とせずに、シェルターを落石の衝撃から効果的に守ることのできる落石衝撃の緩和工法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の落石衝撃の緩和工法は、道路や鉄道用軌道等を落石や積雪から保護するためのシェルターを落石の衝撃から保護するための落石衝撃の緩和工法において、前記シェルターの天面上に、原型廃タイヤを敷き詰めることを特徴とするものである。
前記原型廃タイヤを少なくとも2層以上積層してもよく、また、前記原型廃タイヤを千鳥状にずらして積層することが好ましい。さらに、隣接する前記原型廃タイヤ同士を連結固定してもよく、さらにまた、前記原型廃タイヤ内に地盤材を充填してもよい。さらにまた、前記原型廃タイヤの、底面に位置する側のサイドウォール部に、少なくとも一箇所の水抜き孔を設けることも好適である。
本発明の他の落石衝撃の緩和工法は、道路や鉄道用軌道等を落石や積雪から保護するためのシェルターを落石の衝撃から保護するための落石衝撃の緩和工法において、前記シェルターの天面上に、廃タイヤを破砕して得られるタイヤチップを敷き詰めることを特徴とするものである。
前記タイヤチップを土嚢袋に収納してもよく、また、その土嚢袋を少なくとも2層以上積層してもよい。
本発明の緩和工法は、いずれの実施形態においても、廃タイヤまたはタイヤチップのゴムの弾性により、落下してシェルター天面に衝突する岩石や積雪などの衝撃を緩和し、シェルターへのダメージを最小限に留める点に特徴を有する。
本発明によれば、大掛かりな作業や多額な材料費を必要とせずに、シェルターを落石の衝撃から効果的に守ることができる。また、落石の衝撃緩和のみならず、廃棄物減量の観点からも、廃タイヤを使用することは効果的である。さらに、廃タイヤは汎用の地盤材に比べて軽量であるため、シェルターの強度設計に大きな影響を与えないという効果も有する。さらにまた、廃タイヤによるゴム部分は断熱性に富むため、外の冷気のシェルター内への伝達を阻害し、路面凍結や冬季シェルター内保温に効果が期待される。さらにまた、タイヤチップを利用した場合、透水性に富むため、大雨等の際におけるシェルター天面上の排水性確保に貢献できる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、シェルターの天面上に弾性体である原型廃タイヤを敷き詰めた状態を示す。図2は、隣接するタイヤ同士の連結状態を示す。図3は、シェルターの天面上にタイヤチップを敷き詰めた状態を示す。図4は、原型廃タイヤの層と破砕タイヤチップの層とを組み合わせた状態を示す。
図1に示すように、例えば、切り立った山が海に迫った地形での道路建設では、崩落土砂や落石から車両を守るために、シェルター10が設けられており、本発明はこのシェルター10を落石の衝撃から保護するための落石衝撃の緩和工法である。図1に示す本発明の好適例では、シェルター10の天面上に、弾性体である原型の廃タイヤ1が千鳥状にずらして2層にて敷き詰めてある。
廃タイヤ1は、乗用車用、トラックバス用、建設車両用等のいずれであってもよいが、重量とクッション性、施工時のハンドリング性等の観点からは乗用車用やトラックバス用のものが好ましい。
廃タイヤ1は、1層敷き詰めるだけでもよいが、中央部及びタイヤ間に隙間ができるため、落石が直接天面に当ることがないよう、図示するように2層以上積層することが好ましい。
2層以上積層する場合は、1層目と2層目を千鳥状にずらすことが隙間を無くす上で好ましい。積層のトータル厚みとしては、所期の目的を達成する上で20cm〜1m程度がよい。
また、落石の衝撃で廃タイヤ1が跳ね飛ばされ、配置が動き、空白部分ができないように、隣接するタイヤ同士を連結固定することが好ましい。連結固定する方法としては、図2に示すように、専用の連結金具2を使用することにより作業性を高めることができるが、合成樹脂バンドやワイヤ、また紐等を用いてもよい。
また、原型廃タイヤ1内に汎用の地盤材3を充填してもよい。かかる地盤材3の材質は、土、礫、砕石、砂、あるいはタイヤシュレッズ等が用いられ、経済性の観点からは現場発生土を用いることが望ましい。地盤材3を廃タイヤ1の空洞部分に充填することで、タイヤの安定性が向上し、ずれや移動を未然に防止することができる。さらに、緩衝作用を高めるために、地盤材3に廃タイヤ1のタイヤチップを適当な比率で混合させてもよい。原型廃タイヤ1内に地盤材やタイヤチップ等の粒状体を充填することにより、衝突時に粒状体の再配列が起こりエネルギー吸収が生じる。すなわち、タイヤの弾性的性質と充填材の塑性的性質との相乗効果により、衝撃力を緩和することができる。
さらに、図2の断面図に示すように、原型廃タイヤ1の、底面に位置する側のサイドウォール部には、水抜き孔7を設けることが好ましい。これにより、雨水などの水分を原型廃タイヤ1内部に溜めることがなくなり、軽量化を保つことができる。また、蚊の発生を防止できるというメリットもある。水抜き穴7は少なくとも一箇所設けることで効果が得られるが、好適には、3〜10箇所設ける。
本発明の他の好適例として、図4に示すように、シェルター10の天面11上に、廃タイヤを破砕して得られるタイヤチップ4を敷き詰めてもよい。タイヤチップ4は、ロール破砕により、ランダムなサイズ分布、形状で得られる通常のタイヤシュレッズと呼ばれるもの、大型タイヤ、小型タイヤを1/16、或いは1/32と扇状にカットしたカット品と呼ばれるもののいずれも使用可能である。また、タイヤチップ4は、例えば、長径が10mm〜300mmサイズ、好ましくは20mm〜200mmサイズ、さらに好ましくは30mm〜150mmサイズのものを使用する。チップ層のトータル厚さは10cm〜50cm程度が好ましい。チップ層があまり厚いと、シェルター10の天井部分への重量負荷が大となり、好ましくない。
タイヤチップ4の層の透水性は、粗粒分が多く細粒分が少ない粒度分布により、既存の透水材である砕石と同等以上の極めて高い透水性を有している。そのため、大雨等の際におけるシェルター天面上の排水性を確保するのに特に適している。
また、作業性および施工後の安定性の観点から、図3に示すように、タイヤチップ4を土嚢袋5に収納してもよい。タイヤチップ4を土嚢袋5に収納することにより、落石の衝突により、タイヤチップ4が飛散し、天面11の一部がむき出しになるのを防ぐことができる。さらに、天面11の露出防止強化の観点から、土嚢袋5は2層以上積層してもよい。
なお、タイヤチップ層の施工後に、タイヤチップの飛散防止等を目的として、タイヤチップ層上に軽く土等を被せることで、覆土帽子層6を設けることも可能である(図4)。この場合、覆土帽子層6の厚さは5〜50cm程度が好ましい。
さらに、本発明の他の好適例として、図5に示すように、上述した原型廃タイヤ1の層と破砕タイヤチップ4の層とを組合わせて保護材として用いることも可能である。
本発明の好適例による落石衝撃の緩和工法を示す説明図である。 廃タイヤの連結状態を示す断面図である。 本発明の他の好適例による落石衝撃の緩和工法を示す説明図である。 本発明の更に他の好適例による落石衝撃の緩和工法を示す説明図である。 本発明の更に他の好適例による落石衝撃の緩和工法を示す説明図である。
符号の説明
1 廃タイヤ
2 連結金具
3 地盤材
4 タイヤチップ
5 土嚢袋
6 覆土帽子層
10 シェルター
11 天面

Claims (9)

  1. 道路や鉄道用軌道等を落石や積雪から保護するためのシェルターを落石の衝撃から保護するための落石衝撃の緩和工法において、前記シェルターの天面上に、原型廃タイヤを敷き詰めることを特徴とする落石衝撃の緩和工法。
  2. 前記原型廃タイヤを少なくとも2層以上積層する請求項1記載の落石衝撃の緩和工法。
  3. 前記原型廃タイヤを千鳥状にずらして積層する請求項1または2記載の落石衝撃の緩和工法。
  4. 隣接する前記原型廃タイヤ同士を連結固定する請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の落石衝撃の緩和工法。
  5. 前記原型廃タイヤ内に地盤材を充填する請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の落石衝撃の緩和工法。
  6. 前記原型廃タイヤの、底面に位置する側のサイドウォール部に、少なくとも一箇所の水抜き孔を設ける請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の落石衝撃の緩和工法。
  7. 道路や鉄道用軌道等を落石や積雪から保護するためのシェルターを落石の衝撃から保護するための落石衝撃の緩和工法において、前記シェルターの天面上に、廃タイヤを破砕して得られるタイヤチップを敷き詰めることを特徴とする落石衝撃の緩和工法。
  8. 前記タイヤチップを土嚢袋に収納する請求項7記載の落石衝撃の緩和工法。
  9. 前記土嚢袋を少なくとも2層以上積層する請求項8記載の落石衝撃の緩和工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249894A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Toa Grout Kogyo Co Ltd 衝撃緩衝体
CN101982612A (zh) * 2010-10-29 2011-03-02 中国科学院地质与地球物理研究所 一种利用废旧轮胎制作滚石防护棚缓冲垫层的方法
CN110158618A (zh) * 2019-06-28 2019-08-23 四川省交通勘察设计研究院有限公司 一种应用于明洞洞顶的新型回填结构及回填方法
CN111101966A (zh) * 2019-12-29 2020-05-05 中铁二院工程集团有限责任公司 一种大型岩溶空洞防落石弹性隧道结构及构筑方法

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