JPH0738331Y2 - 落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造 - Google Patents

落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造

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JPH0738331Y2
JPH0738331Y2 JP1990002806U JP280690U JPH0738331Y2 JP H0738331 Y2 JPH0738331 Y2 JP H0738331Y2 JP 1990002806 U JP1990002806 U JP 1990002806U JP 280690 U JP280690 U JP 280690U JP H0738331 Y2 JPH0738331 Y2 JP H0738331Y2
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廣 大澤
彰 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は道路、鉄道用軌道並びに家屋、建築施設を落
石、崩土等から保護するために設置されるシェッド、キ
ーパー、保護柵、防護壁等の落石防止用保護構造物の発
泡スチロール保護構造に関する。
[従来の技術] 一般にこの種の構造物は防護壁面を支持体により支持し
て構成されており、鋼製とPC,PCによるコンクリート製
とが知られている。例えばコンクリート製のシェッドは
実公平1−4895号公報,特公平1−2722号公報等が開示
されているように、複数のコンクリート製壁体である主
桁を道路又は軌道長手方向に向う横締用PC鋼材により一
体に緊結して屋根を形成し、この屋根の上面が防護壁面
をなすとともに、この屋根の道路又は軌道幅方向の両側
を柱または壁に剛結して構成されている。そして主桁構
造は断面T型のものや断面アーチ型のもの等が知られて
おり、また主桁の支持構造は主桁の両側を親柱と子柱で
支持するもの、また擁壁と親柱あるいは擁壁と擁壁で支
持するもの等種々のものが知られている。また、この種
のコンクリート製キーパーは実開昭62−196220号公報、
特公平1−244003号公報等で開示されているように、複
数のコンクリート製壁体を道路又は軌道長手方向に向う
横締用PC鋼材により一体に緊結して屋根を形成し、この
屋根の上面が防護壁面をなすとともにこの屋根を道路又
は軌道幅方向の山側に斜めに設置して構成されている。
この屋根の支持構造は屋根を下部工と柱とに定着するも
のや下部工と山の壁部とに定着するもの等が知られてい
る。また、この種の防護柵は特公昭57−34406号公報等
で開示されているように、基礎コンクリートに適宜角度
で複数の主柱を植立し、この支柱の上面に複数の横梁を
間隔をおいて並列に懸架し、この横梁の上面が防護壁面
をなし、前記支柱の上下方面に基礎コンクリートに植立
した控柱の上端を固着して構成されている。そして支柱
と控柱との組合構造は入型のものや逆Y字型のもの等が
知られており、また控柱の支持のない支柱のみが垂直に
設けられたものなど種々のものが知られている。また、
この種のコンクリート製防護壁は山側の面が防護壁面を
なし、基礎コンクリートに鉄筋を介して一体にコンクリ
ート製の擁壁を垂設したもの等が知られている。
これらの鋼製あるいはコンクリート製の各種の保護構造
物においては、落石、崩土等による衝撃力の緩衝を目的
として一般に砂、砕砂または山土等のサンドクッション
材を防護壁面上に敷くか古タイヤを防護壁面に設けるか
して緩衝材としている。
上記前者従来技術においては、保護構造物の防護壁面上
に衝撃力分散効果をもたないサンドクッション材を敷い
て衝撃力緩衝構造を形成していたため、大きな落石に対
して十分な緩衝効果を得るためにはサンドクッション材
層の厚さは約90〜120cm程度を必要とし、緩衝構造によ
って死荷重が増大し実用化が困難であり、上記後者従来
技術においては、同一形状の古タイヤを集めることは難
しく、またリング状の形状を組合せた構造では、防護壁
面全体に均一な緩衝効果が得られなかった。
そこで実開昭63−141214号公報には、屋根構造物の上
に、ゴム製中空緩衝筒体を複数並べて設け、この上に金
属製保護カバーを設け、この金属製保護カバーの上にサ
ンドクッション材たる砂層を設けた落石シェルタ用緩衝
装置が提案されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記落石シェルタ用緩衝装置では、ゴム製中空緩衝筒体
と砂層とからなる二重の緩衝構造により、上述した死荷
重の増大を防止することができる。ところでそのような
ゴム製中空緩衝筒体に替えて、さらに単位当り重量が軽
く、均一な緩衝効果が得られる発泡スチロールブロック
層を緩衝材として保護構造物の防護壁面上に設けるとと
もにこの発泡スチロールブロック層を紫外線から保護し
劣化を防ぐ保護材層としてサンドクッション材層を、前
記発泡スチロールブロック層上に設け衝撃力緩衝構造を
形成することが考えられる。
そして発泡スチロールブロック層の保護材として上記落
石シェルタ用緩衝装置の金属製保護カバーを用いた場合
では、緩衝材として発泡スチロールブロック層のみが作
用することとなり、その保護カバーはなんら緩衝作用を
なさず、また、上記砂層を用いた場合では、風によって
保護材層表面から砂等が飛散し保護構造物付近の道路等
に散乱したり、また風以外にも雨水により砂等が流され
て、発泡スチロールブロック層の表面が露出し紫外線に
よる発泡スチロールブロック層の劣化を招く虞れがあ
り、保護材層の定期的な点検,補修を必要し、その維持
管理が難しい問題を有している。
そこで本考案は発泡スチロールブロック層の劣化を防止
し衝撃力の緩衝,分散効果を効果的に得ることのできる
落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1の考案は、支持体により支持してなる防護壁面
上にサンドクッション材層を設け、このサンドクッショ
ン材層上に発泡スチロールブロック層を設け、この発泡
スチロールブロック層上に保護材層を設けてなる落石防
止用保護構造物の発泡スチロール保護構造において、前
記保護材層を複数のプレキャストコンクリート板を並べ
てなるプレキャストコンクリート板層により形成したも
のである。
また請求項2の考案は、支持体により支持してなる防護
壁面上に発泡スチロールブロック層を設け、この発泡ス
チロールブロック層上に保護材層を設けてなる落石防止
用保護構造物の発泡スチロール保護構造において、前記
保護材層を緩衝作用を有する複数のプレキャスト緩衝コ
ンクリート板を並べてなるプレキャスト緩衝コンクリー
ト板層により形成したものである。
さらに請求項3の考案は、支持体により支持してなる防
護壁面上にサンドクッション材層を設け、このサンドク
ッション材層上に発泡スチロールブロック層を設け、こ
の発泡スチロールブロック層上に保護材層を設けてなる
落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造におい
て、前記保護材層を緩衝作用を有する複数のプレキャス
ト緩衝コンクリート板を並べてなるプレキャスト緩衝コ
ンクリート板層により形成したものである。
[作用] 本考案の落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構
造は軽量で衝撃力の緩衝,分散効果を有する発泡スチロ
ールブロック層とプレキャストコンクリート板層との組
合わせ、あるいは発泡スチロールブロック層と緩衝作用
を有するプレキャスト緩衝コンクリート板層との組合せ
によって、発泡スチロールブロック層の劣化を防止する
とともに落石、崩土等による衝撃力の緩衝,分散効果が
高められる。
また、防護壁面上にサンドクッション材層を設けた場合
では、さらに衝撃力の緩衝,分散効果が高められ、かつ
発泡スチロールブロック層等により、サンドクッション
材の飛散が防止される。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
第1図および第2図は本考案の第1実施例であり、この
例ではコンクリート製シェッドの防護壁面たる屋根上面
に衝撃力緩衝構造を備えたものを示しており、複数の主
桁1を道路又は軌道長手方向に向う横締用PC鋼材2によ
り一体に緊結して屋根3を形成し、この屋根3の上面が
防護壁面15をなし、前記屋根3の周縁上部に囲いブロッ
ク4をアンカー部材5によって固設し、前記屋根3の道
路又は軌道幅方向の両側を支持体である柱6および壁7
上に載置し縦締用鋼材8によって剛結一体化してシェッ
ドを構成している。
衝撃力緩衝構造は防護壁面15上にサンドクッション材層
Aを設け、このサンドクッション材層A上に発泡スチロ
ールブロック層Bを設け、この発泡スチロールブロック
層B上に保護材層たるプレキャストコンクリート板層C
を設けてなり、サンドクッション材層Aは砂,砕砂また
は山土等のサンドクッション材9を敷いて形成されてお
り、発泡スチロールブロック層Bは平版状の発泡スチロ
ールブロック10を多数敷き並べて形成されており、プレ
キャストコンクリート板層Cは平版状のプレキャストコ
ンクリート板11を多数敷き並べて形成されている。この
発泡スチロールブロック10は単に敷き並べるだけでもよ
いが、必要に応じて複数の爪片を有する緊結金具(図示
せず)を用いこの爪片に隣り合うブロック10を圧入係止
し各ブロック10を相互に緊結してもよい。またプレキャ
ストコンクリート板11も単に敷き並べるだけでもよい
が、必要に応じてボルト・ナットやアンカーボルト(図
示せず)等を用いて防護壁面15に固定してもよい。
第3図は本考案の第2実施例であり、第1実施例と同一
部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述す
ると、この例では防護壁面15上に発泡スチロールブロッ
ク層Bを設け、この発泡スチロールブロック層B上に緩
衝作用を有する発泡ビーズ入りコンクリート,起泡コン
クリート,発泡ビーズ入り起泡コンクリート製のプレキ
ャスト緩衝コンクリート板12を敷並べてなる保護材層た
るプレキャスト緩衝コンクリート板層Dを設けて衝撃力
緩衝構造を構成している。前記発泡ビーズ入りコンクリ
ート,起泡コンクリート,発泡ビーズ入り起泡コンクリ
ートは、コンクリートにそれぞれ発泡ビーズ,起泡剤,
発泡ビーズと起泡剤を配合している。
第4図は本考案の第3実施例であり、第1実施例と同一
部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述す
ると、この例では防護壁面15上に発泡スチロールブロッ
ク層B′を設け、この発泡スチロールブロック層B′上
に保護材層たるプレキャスト緩衝コンクリート板層Dを
設けて衝撃力緩衝構造を構成しており、発泡スチロール
ブロック層B′は多数の発泡スチロールブロック10を順
次敷き並べるとともに積み重ねてその上端面が山側13か
ら谷側又は海に向って一定角度で傾斜するように形成し
ている。この場合山側13から谷側又は海に向う勾配は安
息角程度又はこれ以上であることが望ましい。
第5図は本考案の第4実施例であり、この例ではコンク
リート製キーパーの防護壁面たる屋根上面に衝撃力緩衝
構造を備えたものを示し、第1実施例と同一部分に同一
符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述すると、複数
の壁体1Aを道路長手方向に向う横締用PC鋼材2により一
体に締結して屋根3Aを形成し、この屋根3Aの上面が防護
壁面15Aをなし前記屋根3Aの周縁上部に囲いブロック4
をアンカー部材5によって固設し、前記屋根3Aの山側を
柱6Aおよび下部工7A上に斜めに載置し縦締用鋼材8によ
り定着一体化してキーパーを構成している。
衝撃力緩衝構造は防護壁面15Aにサンドクッション材層
Aを設け、このサンドクッション材層A上に発泡スチロ
ールブロック10を二段に敷並べてなる発泡スチロールブ
ロック層B′を設け、この発泡スチロールブロック層
B′上に第2実施例に示した保護材層たるプレキャスト
緩衝コンクリート板層Dを設けてなるものである。
第6図は本考案の第5実施例であり、第4実施例と同一
部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述す
ると、この例ではキーパーの屋根3Aを下部工7Aに定着す
ると共に山の壁部にアンカー14によって定着したものを
示している。
衝撃力緩衝構造は防護壁面15A上にサンドクッション材
層A上に発泡スチロールブロック層B′を設け、この発
泡スチロールブロック層B′上に第1実施例に示した保
護材層たるプレキャストコンクリート板層Cを設けてな
るものである。
第7図および第8図は本考案の第6実施例であり、第1
実施例と同一部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省
略して詳述すると、この例ではコンクリート防護柵に衝
撃力緩衝構造を構えたものを示し、山の斜面21に設けら
れたコンクリート基礎22に適宜角度で複数の支柱23を植
設し、この支柱23の山側に複数の横梁24をアンカー部材
25によって隙間なく固設し、この複数の横梁24の山側の
面が防護壁面26を構成しており、さらに前記コンクリー
ト基礎22の谷側に植設した控柱27が、前記支柱23の上部
にアンカー部材25Aによって止着されて防護柵28が形成
されている。
衝撃力緩衝構造は前記防護壁面26に発泡スチロールブロ
ック層Bを設け、この発泡スチロールブロック層B上に
第2実施例で示した保護材層たるプレキャスト緩衝コン
クリート板層Dを設け、前記発泡スチロールブロック層
Bの側面露出部に保護材層Eを設けてなり、この保護材
層Eはアスファルト,布製マット,コンクリート等によ
る単層構造で構成されている。この保護材層Eはプレキ
ャスト緩衝コンリクート板12によって構成してもよく、
またプレキャストコンクリート板11によって構成しても
よい。
第9図は本考案の第7実施例であり、第6実施例と同一
部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述す
ると、この例では鋼製防護柵に衝撃力緩衝構造を備えた
ものを示し、山の斜面31に設けられたコンクリート基礎
32に適宜角度で、H型鋼からなる複数の支柱33を立設
し、この支柱33は前記コンクリート基礎32に埋設された
H型鋼からなる基礎梁39に溶着されたアンカー部材35に
よって固着されており、前記支柱33の山側にはボルト・
ナット34AによってH型鋼からなる複数の横梁34が間隔
をおいて並列に固設され、この複数の横梁34の山側の面
が防護壁面36を構成しており、またH型鋼からなる控柱
37の下端が前記コンクリート基礎32にアンカー部材35A
により固着され、上端が前記支柱33にボルト・ナット34
Aにより固着され、さらに前記支柱33と控柱37とのそれ
ぞれの下部に補強材40をボルト・ナット34Aによって固
着して防護柵38を形成している。この場合前記支柱33,
横梁34,控柱37,補強材40の相互の接合は溶着を用いても
よい。
衝撃力緩衝構造は、前記防護壁面36に保護材層Eを設
け、この保護材層E上に発泡スチロールブロック層Bを
設け、この発泡スチロールブロック層B上に保護材層た
るプレキャスト緩衝コンクリート板層Dを設け、前記発
泡スチロールブロック層Bの側面露出部に保護材層Eを
設けてなるものである。
保護材層Eはプレキャストコンクリート板11又はプレキ
ャスト緩衝コンクリート板12によって構成してもよい。
第10図は本考案の第8実施例であり、第6実施例と同一
部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述す
ると、この例では鋼製防護柵に衝撃力緩衝構造を備えた
ものを示し、山の斜面41下方の道路又は鉄道用軌道に沿
ってコンクリート基礎42を設け、このコンクリート基礎
42にH型鋼からなる複数の支柱43を植設し、この支柱43
の山側の上部には、H型鋼からなる複数の横梁44を間隔
をおいて並列に溶着し、下部にはプレート45を溶着して
防護柵47が形成されている。そして前記横梁44及びプレ
ート45の山側の面が防護壁面46を構成している。
衝撃力緩衝構造は、前記防護壁面46に保護材層Eを設
け、この保護材層Eに発泡スチロールブロック10を複数
段に並べるとともにその山側を適宜角度に傾斜してなる
発泡スチロールブロック層B′を設け、この発泡スチロ
ールブロック層B′の露出部分に保護材層たるプレキャ
スト緩衝コンクリート板層Dを設けてなるものである。
第11図は本考案の第9実施例であり、第6実施例と同一
部分に同一符号を付し同一箇所の説明を省略して詳述す
ると、この例では山の斜面51の下方に設けられたダムの
貯水池等を囲むコンクリート製の防護壁52に、衝撃緩衝
構造を備えたものを示し、この防護壁52はコンクリート
基礎54に支持されるとともにこの防護壁52の山側の面が
防護壁面53を構成している。
衝撃力緩衝構造は、前記防護壁面53に発泡スチロールブ
ロック層Bを設け、この発泡スチロールブロック層Bの
露出部分に保護材層たるプレキャスト緩衝コンクリート
板層Dを設けてなるものである。
このように上記各実施例においては土砂に対し約100分
の1程度で極めて軽量であると共に耐圧縮性、耐水性お
よび自立性などの特徴を有する発泡スチロールブロック
層B,B′をサンドクッション材層Aと組み合わせ、ある
いは組み合わせずに衝撃力緩衝構造を構成するものであ
るから、従来技術のようにサンドクッション材を厚さ約
90〜120cm程度に敷くものに比べ死荷重が極めて小さく
なると共に、古タイヤ、サンドクッション材に比べて発
泡スチロールブロック10は運搬,移動に際し大型建設機
械が必要でなく、かつ人力により敷き並べることができ
るため実用性の高いものになる。また、衝撃力の緩衝及
び分散の効果を有する発泡スチロールブロック層B,B′
によって、あるいは発泡スチロールブロック層B,B′と
プレキャスト緩衝コンクリート板層Dとの組み合せによ
って衝撃力を良好に緩衝,分散し、大きな落石に対する
十分な緩衝効果を得ることができる。
また発泡スチロールブロック層B,B′の保護材層として
のサンドクッション材に比べて耐水性および自立性に優
れ、風雨等の気象条件の影響をうけにくいプレキャスト
コンクリート板層Cあるいはプレキャスト緩衝コンクリ
ート板層Dを発泡スチロールブロック層B,B′上に設け
ているため、プレキャストコンクリート板層Cあるいは
プレキャスト緩衝コンクリート板層Dによって紫外線を
遮断し発泡スチロールブロック層B,B′の劣化が防止さ
れ衝撃力緩衝構造が長期使用に耐え得るものとなる。ま
たプレキャスト緩衝コンクリート板層Dは、コンクリー
トに発泡ビーズ,起泡剤,発泡ビーズと起泡剤のいずれ
かを配合することによって衝撃作用を有するとともにそ
の比重を軽減することができ現場施工時の作業効率を高
めることができる。しかもサンドクッション材層Aを設
けた場合では、さらに衝撃力の緩衝,分散効果が高めら
れ、かつ発泡スチロールブロック層B,B′等により、サ
ンドクッション材層Aの飛散が防止される。
なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく本考
案の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。保護構造物は各種タイプに適用可能であり、また発
泡スチロールブロック層の厚み、あるいはプレキャスト
コンクリート板層およびプレキャスト緩衝コンクリート
板層の厚み等は適宜選定すればよい。また各実施例にお
いてコンクリート板層はプレキャストコンクリート板11
およびプレキャスト緩衝コンクリート板12のどちらも適
用可能である。
[考案の効果] 請求項1の考案は、支持体により支持してなる防護壁面
上にサンドクッション材層を設け、このサンドクッショ
ン材層上に発泡スチロールブロック層を設け、この発泡
スチロールブロック層上に保護材層を設けてなる落石防
止用保護構造物の発泡スチロール保護構造において、前
記保護材層を複数のプレキャストコンクリート板を並べ
てなるプレキャストコンクリート板層により形成したも
のであり、発泡スチロールブロック層の劣化を防止し衝
撃力の緩衝,分散効果を効果的に得ることのできる落石
防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造を提供する
ことができる。
また請求項2の考案は、支持体により支持してなる防護
壁面上に発泡スチロールブロック層を設け、この発泡ス
チロールブロック層上に保護材層を設けてなる落石防止
用保護構造物の発泡スチロール保護構造において、前記
保護材層を緩衝作用を有する複数のプレキャスト緩衝コ
ンクリート板を並べてなるプレキャスト緩衝コンクリー
ト板層により形成したものであり、発泡スチロールブロ
ック層の劣化を防止し衝撃力の緩衝,分散効果を効果的
に得ることのできる落石防止用保護構造物の発泡スチロ
ール保護構造を提供することができる。
さらに請求項3の考案は、支持体により支持してなる防
護壁面上にサンドクッション材層を設け、このサンドク
ッション材層上に発泡スチロールブロック層を設け、こ
の発泡スチロールブロック層上に保護材層を設けてなる
落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造におい
て、前記保護材層を緩衝作用を有する複数のプレキャス
ト緩衝コンクリート板を並べてなるプレキャスト緩衝コ
ンクリート板層により形成したものであり、発泡スチロ
ールブロック層の劣化を防止し衝撃力の緩衝,分散効果
を効果的に得ることのできる落石防止用保護構造物の発
泡スチロール保護構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の第1実施例を示し、第1
図は一部切欠斜視図、第2図は断面図、第3図は本考案
の第2実施例を示す断面図、第4図は本考案の第3実施
例を示す断面図、第5図は本考案の第4実施例を示す断
面図、第6図は本考案の第5実施例を示す断面図、第7
図および第8図は本考案の第6実施例を示し、第7図は
断面図、第8図は一部切欠斜視図、第9図は本考案の第
7実施例を示す断面図、第10図は本考案の第8実施例を
示す断面図、第11図は本考案の第9実施例を示す断面図
である。 6,6A……柱(支持体) 8……壁(支持体) 7A……下部工(支持体) 11……プレキャストコンクリート板 12……プレキャスト緩衝コンクリート板 14……アンカー(支持体) 15,15A,26,36,46,53……防護壁面 23,33,43……支柱(支持体) 27,37……控柱(支持体) 40……補強材(支持体) 54……コンクリート基礎(支持体) A……サンドクッション材層 B,B′……発泡スチロー3ルブロック層 C……プレキャストコンクリート板層(保護材層) D……プレキャスト緩衝コンクリート板層(保護材層)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体により支持してなる防護壁面上にサ
    ンドクッション材層を設け、このサンドクッション材層
    上に発泡スチロールブロック層を設け、この発泡スチロ
    ールブロック層上に保護材層を設けてなる落石防止用保
    護構造物の発泡スチロール保護構造において、前記保護
    材層を複数のプレキャストコンクリート板を並べてなる
    プレキャストコンクリート板層により形成したことを特
    徴とする落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構
    造。
  2. 【請求項2】支持体により支持してなる防護壁面上に発
    泡スチロールブロック層を設け、この発泡スチロールブ
    ロック層上に保護材層を設けてなる落石防止用保護構造
    物の発泡スチロール保護構造において、前記保護材層を
    緩衝作用を有する複数のプレキャスト緩衝コンクリート
    板を並べてなるプレキャスト緩衝コンクリート板層によ
    り形成したことを特徴とする落石防止用保護構造物の発
    泡スチロール保護構造。
  3. 【請求項3】支持体により支持してなる防護壁面上にサ
    ンドクッション材層を設け、このサンドクッション材層
    上に発泡スチロールブロック層を設け、この発泡スチロ
    ールブロック層上に保護材層を設けてなる落石防止用保
    護構造物の発泡スチロール保護構造において、前記保護
    材層を緩衝作用を有する複数のプレキャスト緩衝コンク
    リート板を並べてなるプレキャスト緩衝コンクリート板
    層により形成したことを特徴とする落石防止用保護構造
    物の発泡スチロール保護構造。
JP1990002806U 1990-01-17 1990-01-17 落石防止用保護構造物の発泡スチロール保護構造 Expired - Lifetime JPH0738331Y2 (ja)

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