JP2008063030A - カセット及び記録装置 - Google Patents

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Masaya Kamigaki
真哉 神垣
Takashi Moriyama
隆司 森山
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Abstract

【課題】媒体の収容が容易であるとともに、汎用性及び耐久性に優れ、しかも、媒体へ与える外部環境の影響を極力抑えることが可能なカセット及び記録装置を提供する。
【解決手段】用紙を積層状態で収容可能な収容空間を有するカセット本体51と、カセット本体51の開放された上部を覆う蓋部52とから用紙カセット5を構成する。一辺がカセット本体51に対して回動可能に連結された蓋本体61と、プリンタに設けられたカセット装填部への装填時にプリンタの係合片に係合して蓋本体61に対してカセット装填部への装填方向後方側へスライド可能なスライド蓋62とから蓋部52を構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、用紙等のシート状の媒体を積層させて収容するカセット及び記録装置に関する。
プリンタ、複写機あるいはファクシミリ等のシート状の媒体である用紙に文字や画像を記録する記録装置では、用紙を積層状態で収容するカセットが用いられ、このカセットを記録装置の装填口へ装填した状態にて、カセット内の用紙を繰り出す構造を備えている。
この用紙を収容するカセットとして、記録装置への装填時に、記録装置の本体から突出している部位のみを蓋によって覆ったものが一般的であるが、この場合、記録装置から取り外した状態での保管時に、外気温や湿気などの外部環境が用紙へ影響したり、内部に塵埃などの異物が入り込み、記録処理に不具合を与えてしまう。
このため、カセットを先端部分のみが開口した箱形に形成し、先端の開口部分を開閉する蓋を有するカバーを設け、記録装置から取り外した状態にて蓋が閉まる構造のカセットが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−213458号公報
しかし、上記構造のカセットでは、先端部を除く全体を覆った箱形構造であるため、用紙の収容は、カバーをスライドさせて蓋を開き、カセットの先端の開口部分から積層させた用紙を差し込まなければならず、収容作業に手間を要する。
また、カセットには、異なるサイズの用紙に適用させるため、用紙のサイズに合わせてスライドさせることにより、収容領域を変更するガイドを設けるが、全体を覆った箱形構造では、このガイドを設けることができず、したがって、この構造では、特定サイズの用紙の専用のカセットとせざるを得ず、汎用性に欠けるものとなってしまう。
また、上記カセットでは、蓋の開閉時に用紙が送り出される先端部が蓋との干渉によって損傷し、用紙の送り出しに支障を来す恐れもある。
さらに、上記カセットは、その先端の開口部を覆う蓋を備えたカバーにロック機構を設け、記録装置へのカセットの脱着時に、ロック機構のフックをカセット本体に係脱させてカバーのロック及びその解除を行わせるものであるため、フックが磨耗し易く、このため、カセット自体の耐久性に乏しいものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、媒体の収容が容易であるとともに、汎用性及び耐久性に優れ、しかも、媒体へ与える外部環境の影響を極力抑えることが可能なカセット及び記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のカセットは、シート状の媒体を積層状態で収容可能な収容空間を有するカセット本体と、前記カセット本体の開放された上部を覆う蓋部とを備え、記録装置の装填部に差し込まれた状態にて前記記録装置の給紙機構によって前記媒体が引き出されるカセットであって、前記蓋部は、一辺が前記カセット本体に対して回動可能に連結された蓋本体と、前記装填部への装填時に前記記録装置の一部に係合して前記蓋本体に対して前記装填部への装填方向後方側へスライド可能なスライド蓋とを有することを特徴とする。
この構成のカセットによれば、カセット本体の上部を覆う蓋部によって媒体の収容空間が閉鎖されるので、温度や湿気などの外部環境による媒体への影響や塵埃などの異物の侵入を極力抑えることができ、媒体の変質や侵入した異物による搬送不良や記録処理不良をなくし、記録処理を円滑かつ良好に行うことができる。
また、蓋部は、その蓋本体の一辺がカセット本体に対して回動可能に連結されているので、カセット本体に対して蓋本体を回動させて収容空間を開放させることにより、収容空間内への媒体の収容作業を容易に行うことができ、また、蓋部がカセット本体に連結されているので、蓋部の紛失を防ぐことができる。
さらに、蓋部は、記録装置の装填部への装填時に記録装置の一部に係合して蓋本体に対して装填部への装填方向後方側へスライド可能なスライド蓋を有するので、記録装置への装填時にのみスライド蓋をスライドさせて収容空間を露出させ、記録装置から取り外した保管時における収容空間の開放による媒体の露出を防止することができ、外部環境による媒体への影響を確実に抑えることができる。
しかも、スライド蓋が記録装置の一部に係合してスライドされる構造とされ、このスライド蓋の開閉時に、スライド蓋がカセット本体に干渉することがないので、スライド蓋の開閉によりカセット本体が損傷することがなく、したがって、カセット本体の損傷による媒体の送り出し不良を防止することができる。
また、前記蓋部には、前記スライド蓋を、前記装填部への装填方向前方側へ付勢する付勢部材が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、装填部からの取り外しによってスライド蓋が付勢部材によって装填方向前方側へスライドされるので、装填部から取り外した状態にて、カセット本体の収容空間を確実に閉鎖することができる。
しかも、付勢部材の付勢力によってスライド蓋の閉鎖状態を維持させることができるので、磨耗し易いフックなどを備えた複雑構造のロック機構を不要とすることができ、耐久性に優れたものとすることができる。
さらに、前記蓋部は、前記装填部への装填状態にて前記装填部の周囲との前記蓋本体の係合により、前記カセット本体に対する回動が規制されることが好ましい。
この構成によれば、装填部への装填状態にて蓋部の回動が規制されるので、記録処理動作中における媒体の継ぎ足しなどによって生じる媒体の搬送不良や記録処理不良を確実に防止することができる。
また、前記蓋部は、断熱性を有することが望ましい。
この構成によれば、蓋部が断熱性を有しているので、特に保管時に外部環境の影響を受け易い積層状態における最上部の媒体を良好に保護することができる。
また、前記カセット本体には、前記装填部への装填方向及び装填方向に直交する方向に沿ってスライド可能なスライドガイドが設けられ、これらスライドガイドをスライドさせることにより、前記収容空間内における前記媒体が収容される領域のサイズが変更されることが好ましい。
この構成によれば、蓋部を回動させてカセット本体の上部を開放させた状態にて、スライドガイドを操作することにより、媒体のサイズに合わせて収容空間における媒体の収容領域を容易に調整・変更することができる。
これにより、サイズの異なる各種の媒体に容易に適用させることができ、汎用性を高めることができる。
また、前記蓋部は、前記スライド蓋が複数設けられ、これらスライド蓋同士が互いにスライド可能に保持されていることが望ましい。
この構成によれば、複数のスライド蓋がスライドする構造であるので、カセット本体の収容空間の開閉を容易に行わせることができ、また、スライド蓋を付勢する付勢部材を設ける場合は、各スライド蓋を付勢する複数の付勢部材を設けることとなり、全体の付勢力を低減させ、スライド蓋の装填方向後方へのスライドのさらなる容易化を図ることができる。
また、前記カセット本体は、その後端側が伸縮可能とされ、前記蓋本体の後端には、前記カセット本体の伸縮にともなってスライドする後方スライド蓋が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、カセット本体の後端を伸縮せることにより、サイズの異なる各種の媒体に対する適用性をさらに高めることができ、また、カセット本体の伸縮にともなってスライドする後方スライド蓋が設けられているので、カセット本体の伸縮に関わらずカセット本体の後方側における上方を確実に閉鎖させた状態に維持することができ、外部環境の影響を抑えることができる。
また、本発明の記録装置は、上記カセットが装填可能な装填部と、前記装填部に装填された前記カセット内の媒体を搬送しながら前記媒体に記録を行う記録処理部とを備えたことを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、温度や湿気などの外部環境による媒体への影響や塵埃などの異物の侵入を極力抑えることができるカセットを装填するので、媒体の変質や侵入した異物による搬送不良や記録処理不良を生じることなく、媒体への高品質な記録処理を円滑に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態に係るカセット及び記録装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、記録装置として印刷処理を行うインクジェットプリンタ等のプリンタを例示している。本発明の記録装置としては、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等が挙げられる。また、本実施形態では、印刷を施すシート状の媒体として、用紙を例にとって説明する。
図1は本発明に係るプリンタの実施形態の外観斜視図であり、図2は図1に示したプリンタの内部を概略的に示す側断面図である。
本実施形態のプリンタ(記録装置)1は、フロント給紙・リア排紙タイプの業務用のインクジェット式プリンタであり、図1に示すように、装置ケース4の前面中央に、シート状の媒体である用紙を収容した用紙カセット(カセット)5が着脱自在に装填されている。
また、装置ケース4の後面には、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ6が設けられている。
図2に示すように、装置ケース4は、カセット装填部(装填部)11を有し、このカセット装填部11に用紙カセット5が装填されるようになっている。カセット装填部11に装填された用紙カセット5の用紙Pの上方位置には、揺動可能に支持されたフレーム12の先端に設けられたピックアップローラ(給紙機構)13が配置されている。そして、このピックアップローラ13は、用紙カセット5の用紙Pの最上のものに当接することにより、用紙Pの最上のものを1枚ずつ後方へ繰り出し、後方側に設けられた給紙ローラ(給紙機構)14とリタードローラ(給紙機構)15との間へ送り込む。
給紙ローラ14及びリタードローラ15は、送り込まれた用紙Pを挟持しながら後方へ送り出すもので、これら給紙ローラ14及びリタードローラ15の後方には、用紙Pをプリンタ1の後面側へ搬送して排紙トレイ6上に排出させる搬送経路17を有している。
搬送経路17の途中には、用紙Pの搬送方向と直交する水平方向に延在する複数のガイド軸21に沿って往復移動可能に設けられて、繰り出された用紙Pに文字や画像を印刷する記録ヘッド(記録処理部)22が設けられている。
搬送経路17は、記録ヘッド22の上流側に設けられて用紙Pを挟持して記録ヘッド22による印刷位置に搬送する搬送ローラ23,24と、記録ヘッド22の下流側に設けられて記録ヘッド22により印刷された用紙Pを挟持して排紙トレイ6に排出する排紙ローラ25,26とを有している。
次に、プリンタ1のカセット装填部11に装填される用紙カセット5について説明する。
図3は用紙カセットの斜視図、図4は用紙カセットのプリンタへの装填方向に沿った断面図、図5は用紙カセットのプリンタへの装填方向と直交する方向に沿った断面図、図6は用紙カセットの平面図、図7はスライド蓋を開いた状態の用紙カセットの斜視図、図8は蓋部を開いた状態の用紙カセットの斜視図、図9は蓋部を開いた状態におけるプリンタへの装填方向と直交する方向に沿った用紙カセットの断面図である。
図3から図6に示すように、用紙カセット5は、カセット本体51と、このカセット本体51の上面側に取り付けられた蓋部52とを有している。
カセット本体51は、合成樹脂からなる一体成形品であり、上方が開放された凹状に形成され、その内部には、複数の用紙Pを積層させた状態に収容可能な収容空間Sが形成されている。カセット本体51の収容空間Sには、プリンタ1への装填方向前方側に、外側へ向かって次第に上方へ傾斜した分離壁53が形成されている。なお、この分離壁53には、その表面に、高摩擦材が塗布あるいは貼付されている。
また、このカセット本体51の収容空間S内には、プリンタ1への装填方向後方側及び一側部側に、スライドガイド54,55がスライド可能に設けられており、これらスライドガイド54,55をスライドさせることにより、用紙Pのサイズに応じて収容空間Sにおける用紙Pの収容領域の大きさを調整・変更することができるようになっている。
カセット本体51には、その上部における両側部に、側壁56,57が形成されており、一方の側壁56の両端における側壁56とカセット本体51の上面との隅部には、孔部58を有する支持片59が形成されている。
蓋部52は、蓋本体61と、スライド蓋62とを有している。蓋本体61は、上面板部63を有しており、この上面板部63には、その両側部に、下方へ屈曲し、さらに互いに近接する方向へ屈曲してコ字状に形成することにより、スライド溝64が形成されている。そして、このスライド溝64内に、板状に形成されたスライド蓋62が前後方向へスライド可能に保持されている。
また、上面板部63の後端には、下方へ屈曲された後面板部65が形成されており、この後面板部65とスライド蓋62との間におけるスライド溝64内には、付勢部材である2つの巻バネ66が設けられている。これにより、スライド溝64にスライド可能に保持されたスライド蓋62は、巻バネ66によってカセット装填部11への装填方向前方側へ付勢されている。
蓋本体61には、上面板部63の前方側を切り欠くことにより、開閉口67が形成されており、この開閉口67は、巻バネ66によって装填方向前方へ付勢されたスライド蓋62によって閉鎖されている。
そして、この開閉口67は、図7に示すように、巻バネ66の付勢力に抗してスライド蓋62を装填方向後方側へスライドさせることにより開かれ、カセット本体51の収容空間Sの前方側の一部が露出される。
この蓋部52には、蓋本体61の一側部側における前後の両端に、係合ピン68が形成されており、これら係合ピン68は、カセット本体51に形成された支持片59の孔部58に係合されている。これにより、蓋部52の蓋本体61は、その一辺が支持片59の孔部58と係合ピン68とが係合したカセット本体51の一側部を中心として、カセット本体51に対して回動可能に連結されている。
そして、図8及び図9に示すように、カセット本体51に対して蓋部52を回動させることにより、カセット本体51の上部が開かれ、カセット本体51内の収容空間Sの全体が露出される。
なお、蓋部52を構成する蓋本体61及びスライド蓋62は、カセット本体51側の面に、例えば、発泡材等からなる図示しない断熱シートが貼付されている。
次に、上記構造の用紙カセット5に用紙Pを収容させてプリンタ1によって印刷を施す場合について説明する。
(用紙の収容)
用紙カセット5に用紙Pを収容する場合は、まず、カセット本体51に対して蓋部52を回動させ、カセット本体51の上部を開き、カセット本体51内の収容空間Sを露出させる。
この状態にて、スライドガイド54,55をスライドさせ、収容空間Sにおける用紙Pの収容領域の大きさを収容する用紙Pのサイズに合わせる。
その後、収容空間S内に用紙Pを積層させた状態に収容し、蓋部52を逆方向へ回動させ、カセット本体51の上部を閉じ、収容空間Sを閉鎖させる。
(用紙カセットの装填)
用紙Pを収容させた用紙カセット5を、プリンタ1のカセット装填部11に差し込む。このようにすると、図2に示すように、プリンタ1側に設けられた係合片71が用紙カセット5の蓋部52を構成するスライド蓋62の先端部に係合する。これにより、プリンタ1のカセット装填部11へ用紙カセット5を差し込むことにより、スライド蓋62が巻バネ66の付勢力に抗して後方側へスライドされる。
すると、用紙カセット5の蓋部52では、スライド蓋62のスライドにより、開閉口67が開かれ、プリンタ1内にてカセット本体51の収容空間Sの前方側の一部が露出される。
また、このように、プリンタ1のカセット装填部11に用紙カセット5を差し込んで装填すると、蓋部52の上方にプリンタ1のカセット装填部11の縁部が配置される。これにより、万一、蓋部52を回動させてカセット本体51の上部を開こうとしても、蓋部52がカセット装填部11の縁部に係合するため、不用意にカセット本体51の上部が開かれて収容空間Sが露出されるような不具合が防止される。
(印刷処理)
この状態にて、印刷処理が開始されると、ピックアップローラ13が下方へ移動して回転することにより、積層された用紙Pの最上部のものに接触し、最上部の用紙Pが送り出される。
この用紙Pは、分離壁53によって下方側の用紙Pと確実に分離されて送り出され、給紙ローラ14及びリタードローラ15によって搬送経路17へ送り出される。
その後、この用紙Pは、搬送ローラ23,24に挟持されて搬送経路17に沿って搬送され、記録ヘッド22に対する用紙Pの位置決めが行われ、用紙Pの幅方向である副走査方向へ移動しながら吐出ノズルからインクを吐出する記録ヘッド22によって用紙Pへの印刷が行われる。そして、この用紙Pは、その先端が給紙ローラ25,26に挟持されて排紙トレイ6へ向かって搬送され、排紙トレイ6へ排出される。
(用紙カセットの取り外し)
印刷終了後、用紙カセット5をプリンタ1のカセット装填部11から引き抜くと、プリンタ1側に設けられた係合片71のスライド蓋62への係合が解除される。これにより、スライド蓋62は、用紙カセット5をカセット装填部11から引き抜くにしたがって、巻バネ66の付勢力によって前方側へスライドされる。
これにより、カセット装填部11から引き抜かれた用紙カセット5は、その開閉口67がスライド蓋62によって確実に閉鎖され、カセット本体51内の収容空間S内に収容された用紙Pの外部への露出が防止される。
以上、説明したように、上記実施形態に係るカセット及びプリンタからなる記録装置によれば、カセット本体51の上部を覆う蓋部52によって用紙Pの収容空間Sが閉鎖されるので、温度や湿気などの外部環境による用紙Pへの影響や塵埃などの異物の侵入を極力抑えることができ、用紙Pの変質や侵入した異物による搬送不良や記録処理不良をなくし、印刷処理を円滑かつ良好に行うことができる。
また、蓋部52は、その蓋本体61の一辺がカセット本体51に対して回動可能に連結されているので、カセット本体51に対して蓋本体61を回動させて収容空間Sを開放させることにより、収容空間S内への用紙Pの収容作業を容易に行うことができ、また、蓋部52がカセット本体51に連結されているので、蓋部52の紛失を防ぐことができる。
さらに、蓋部52は、プリンタ1のカセット装填部11への装填時にプリンタ1の係合片71に係合して蓋本体61に対してカセット装填部11への装填方向後方側へスライド可能なスライド蓋62を有するので、プリンタ1への装填時にのみスライド蓋62をスライドさせて収容空間Sを露出させ、プリンタ1から取り外した保管時における収容空間Sの開放による用紙Pの露出を防止することができ、外部環境による用紙Pへの影響を確実に抑えることができる。
しかも、スライド蓋62がプリンタ1の係合片71に係合してスライドされる構造とされ、このスライド蓋62の開閉時に、スライド蓋62がカセット本体51に干渉することがないので、スライド蓋62の開閉によりカセット本体51が損傷することがなく、したがって、カセット本体51の損傷による用紙Pの送り出し不良を防止することができる。
また、カセット装填部11からの取り外しによってスライド蓋62が巻バネ66によって装填方向前方側へスライドされるので、カセット装填部11から取り外した状態にて、カセット本体51の収容空間Sを確実に閉鎖することができる。
しかも、巻バネ66の付勢力によってスライド蓋62の閉鎖状態を維持させることができるので、磨耗し易いフックなどを備えた複雑構造のロック機構を不要とすることができ、耐久性に優れたものとすることができる。
さらに、カセット装填部11への装填状態にて蓋部52の回動が規制されるので、印刷処理動作中における用紙Pの継ぎ足しなどによって生じる用紙Pの搬送不良や印刷処理不良を確実に防止することができる。
また、蓋部52を構成する蓋本体61及びスライド蓋62に断熱シートを貼付することにより、蓋部51に断熱性を持たせているので、特に保管時に外部環境の影響を受け易い積層状態における最上部の用紙Pを良好に保護することができる。
また、蓋部52を回動させてカセット本体51の上部を開放させた状態にて、スライドガイド54,55を操作することにより、用紙Pのサイズに合わせて収容空間Sにおける用紙Pの収容領域を容易に調整・変更することができる。
これにより、サイズの異なる各種の用紙Pに容易に適用させることができ、汎用性を高めることができる。
ここで、図10に示すものは、複数のスライド蓋62a,62b,62c…62nを有する蓋部52を備えた用紙カセット75である。この用紙カセット75では、先端のスライド蓋62aを除いた各スライド蓋62b,62c…62nに対して前方側のスライド蓋62a,62b…62n−1がスライド可能とされ、先端のスライド蓋62を除いた各スライド蓋62b,62c…62n内に、前方側のスライド蓋62a,62b…62n−1をカセット装填部11への装填方向前方へ付勢する巻バネ66が設けられている。また、後端のスライド蓋62nは蓋本体61に対してスライド可能とされ、この後端のスライド蓋62nは、蓋本体61内の巻バネ66によって前方へ付勢されている。
このように、複数のスライド蓋62a,62b,62c…62nを備えた用紙カセット75では、プリンタ1のカセット装填部11への差し込みにともなって、スライド蓋62a,62b,62c…62nが、その前方側のものから順に後方へスライドされ、プリンタ1内にてカセット本体51内の収容空間S内の用紙Pが露出される。
そして、この用紙カセット75によれば、複数のスライド蓋62a,62b,62c…62nが順にスライドする構造であるので、カセット本体51の収容空間Sの開閉を容易に行わせることができ、また、スライド蓋62a,62b,62c…62nを複数の巻バネ66によって付勢する構造であるので、全体の付勢力を低減させ、スライド蓋62a,62b,62c…62nの装填方向後方へのスライドのさらなる容易化を図ることができる。
また、図11に示すものは、カセット本体51の後端が伸縮可能とされて内部の収容空間Sの長さ方向の寸法がさらに増減可能とされた用紙カセット85である。そして、このようにカセット本体51の後端が伸縮する用紙カセット85では、蓋部52を構成する蓋本体61の後方側に後方スライド蓋86が設けられている。この後方スライド蓋86は、その後端がカセット本体51の後端に係合可能とされており、この後方スライド蓋86は、カセット本体51の伸縮にともなってスライドされる。
つまり、この用紙カセット5では、カセット本体51を伸縮させて用紙Pの収容空間Sを大きく増減させることができ、サイズの異なる各種の用紙Pに対する適用性をさらに高めることができる。
しかも、カセット本体51の伸縮に関わらずカセット本体51の後方側における上方を蓋部52の後方スライド蓋86によって確実に閉鎖した状態に維持することができ、外部環境の影響を抑えることができる。
なお、上記実施形態では、スライド蓋62,62a,62b,62c…62nを巻バネ66によって付勢したが、これらスライド蓋62,62a,62b,62c…62nを付勢する付勢部材としては巻バネに限定されず、例えば、コイルバネなどの各種の弾性部材を用いることができる。
また、上記実施形態では、記録装置として、インクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明は、インクジェットタイプに限定されず、例えば、ドットインパクトプリンタにも適用でき、さらには、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等にも適用できる。
また、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
本発明に係るプリンタの実施形態の外観斜視図である。 図1に示したプリンタの内部を概略的に示す側断面図である。 用紙カセットの斜視図である。 用紙カセットのプリンタへの装填方向に沿った断面図である。 用紙カセットのプリンタへの装填方向と直交する方向に沿った断面図である。 用紙カセットの平面図である。 スライド蓋を開いた状態の用紙カセットの斜視図である。 蓋部を開いた状態の用紙カセットの斜視図である。 蓋部を開いた状態におけるプリンタへの装填方向と直交する方向に沿った用紙カセットの断面図である。 他の構造の用紙カセットのプリンタへの装填方向に沿った概略断面図である。 他の構造の用紙カセットを示す斜視図である。
符号の説明
1…プリンタ(記録装置)、5,75,85…用紙カセット(カセット)、11…カセット装填部(装填部)、13…ピックアップローラ(給紙機構)、14…給紙ローラ(給紙機構)、15…リタードローラ(給紙機構)、22…記録ヘッド(記録処理部)、51…カセット本体、52…蓋部、54,55…スライドガイド、61…蓋本体、62,62a,62b,62c…62n…スライド蓋、66…巻バネ(付勢部材)、86…後方スライド蓋、P…用紙(媒体)、S…収容空間。

Claims (8)

  1. シート状の媒体を積層状態で収容可能な収容空間を有するカセット本体と、前記カセット本体の開放された上部を覆う蓋部とを備え、記録装置の装填部に差し込まれた状態にて前記記録装置の給紙機構によって前記媒体が引き出されるカセットであって、
    前記蓋部は、一辺が前記カセット本体に対して回動可能に連結された蓋本体と、前記装填部への装填時に前記記録装置の一部に係合して前記蓋本体に対して前記装填部への装填方向後方側へスライド可能なスライド蓋とを有することを特徴とするカセット。
  2. 前記蓋部には、前記スライド蓋を、前記装填部への装填方向前方側へ付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカセット。
  3. 前記蓋部は、前記装填部への装填状態にて前記装填部の周囲と前記蓋本体の係合により、前記カセット本体に対する回動が規制されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカセット。
  4. 前記蓋部は、断熱性を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカセット。
  5. 前記カセット本体には、前記装填部への装填方向及び装填方向に直交する方向に沿ってスライド可能なスライドガイドが設けられ、これらスライドガイドをスライドさせることにより、前記収容空間内における前記媒体が収容される領域のサイズが変更されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカセット。
  6. 前記蓋部は、前記スライド蓋が複数設けられ、これらスライド蓋同士が互いにスライド可能に保持されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のカセット。
  7. 前記カセット本体は、その後端側が伸縮可能とされ、前記蓋本体の後端には、前記カセット本体の伸縮にともなってスライドする後方スライド蓋が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のカセット。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のカセットが装填可能な装填部と、前記装填部に装填された前記カセット内の媒体を搬送しながら前記媒体に記録を行う記録処理部とを備えたことを特徴とする記録装置。
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