JP2008062956A - 積層軟包装材料及びこの製造方法 - Google Patents
積層軟包装材料及びこの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008062956A JP2008062956A JP2006241210A JP2006241210A JP2008062956A JP 2008062956 A JP2008062956 A JP 2008062956A JP 2006241210 A JP2006241210 A JP 2006241210A JP 2006241210 A JP2006241210 A JP 2006241210A JP 2008062956 A JP2008062956 A JP 2008062956A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- packaging material
- white pigment
- water
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】基材フィルム1、水性グラビア色インキ層7、水性アンカーコート剤層9、白顔料含有押出ラミネート樹脂層10及びヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム層6が順次積層された軟包装材料又はアンカーコート剤の使用を止めて白顔料含有接着性極性付与樹脂層11でヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム層6が積層された軟包装材料とする。
【選択図】図2
Description
また、グラビア印刷が施されたプラスチックフィルム製の軟包装材料の製法において、VOCの含まれているアンカーコート剤の使用を止めて、極性付与樹脂をラミネート材として押し出し使用するラミネート方法の提案を行っている(特願2001−131563号)。
しかし、これらの方法を用いて隠蔽性を付与すると、VOCの問題に併せて、製品コストが高くなるという欠点がある。
しかし、水性インキであってもその技術上の問題により100%水性化は現在では達成されておらず、20%ほどのアルコール系溶剤が使用されている。
水性インキの使用状態における組成は、顔料及び樹脂分として27%、水53%、アルコール20重量%が通常である。つまり水性インキの場合、使用インキの20%がVOCであり、油性インキと比較してその割合の低いことがわかる。
水性インキは、上記のようにVOC溶剤の割合が低く、さらにその塗布量も少ないため、VOCの発生量が油性インキと比較して85%も削減することができる。
また、本発明により、水性色インキを使用し、且つ白インキの印刷を行わないとVOCの発生量が油性インキと比較して90%も削減することができる。
さらに、軟包装材料のラミネートに際し、アンカーコート剤の塗布を必要としない接着性極性付与樹脂を用いることによりさらにVOCの削減が可能である。
ラミネート用接着剤としての油性アンカーコート剤のコート量は、約3kg/500m2であり、その組成は、樹脂分としての固形分8%、溶剤として酢酸エチルが92%の割合が通常である。この油性アンカーコート剤を水性タイプのアンカーコート剤に代えるか、接着性極性付与樹脂を使用することにより、水性インキの採用と合わせて88%のVOCの削減ができる。
また、本発明により、水性色インキを使用し、且つ白インキの印刷を行わず、さらに水性アンカーコート剤を使用するか、又は白顔料含有接着性極性付与樹脂を用いることにより、油性色インキ、油性アンカーコート剤と比較して93%ものVOCの削減が可能である。
2.更に、グラビアインキとして水性色インキを併用することにより、さらにVOCの 削減が可能である。
3.更に、白顔料含有極性付与樹脂をラミネート樹脂として用いることにより、アンカ ーコート剤の使用を無くすことができるため、さらなるVOC削減が可能である。
4.食品包装料の場合、水性色インキ使用であること、さらには全インキの使用量の6 0%以上を占める白押さえをおこなわないか又は印刷作業状態を確認する為に必要な 面積を限定して白押さえを行う為、インキの使用量削減と、有機溶剤を使用しない為 、包装材料中の残留溶剤が少なく、より安全な包装材料を提供できる。
5.白押さえを行わないか又は印刷作業中の印刷状態を確認する為に必要な面積に限定 して白インキを使用するため、インキの乾燥性が大きく向上し、印刷速度を大きく上 げることが可能である。
6.白押さえを行わないか又は印刷作業中の印刷状態を確認する為に必要な面積に限定 して白インキを使用するため、インキの使用量が削減でき、経済的である。
7.白インキと比較して酸化チタン顔料を含有する押出ラミネート樹脂又は極性付与樹 脂は、樹脂中の顔料の分散性がよく、ラミネート後の白顔料が平滑で滑らかな為、印 刷表現効果が向上する。
更に、本発明者は、基材、水性色インキ、水性タイプのアンカーコート剤、白顔料含有ラミネート樹脂、シーラント層又はアンカーコート剤を省略して、白顔料含有接着性極性付与樹脂を用いてシーラント層を順次積層することにより、更にVOC削減が達成できることを見出したものである。
基材フィルム1は、水性色インキを使用してグラビア印刷可能なフィルムであればどのようなものでもよく、例えば、OPP、O−NYLON、ポリエステルフィルム等を基材として使用することができる。基材フィルム1の厚みは特に限定されず、使用目的に応じて適宜選択することができる。
また、この水性グラビア色インキを用いてグラビア印刷を行う時、白押さえ印刷は、印刷作業中の印刷状態を確認できれば必要ないものであり、なくすことができる。しかし、必要に応じて最小限の面積を印刷する場合は、版深を落として通常の白印刷版より浅くし、従来の10%までを限界として行うものである。
接着性極性付与樹脂としては、前記酸コポリマー以外に、エチレン−(メタ)アクリル酸等の共重合系樹脂や低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂を不飽和カルボン酸等の極性付与剤で変性したポリオレフィン系樹脂が該当するが、これらに限定されるものではない。
また、白顔料含有樹脂層をシーラント樹脂層と兼用しても同様の効果が得られる(請求項2)。さらに、別に白顔料含有フィルムを作成し、ドライラミネート法、押出サンド樹脂法等の貼合方法により貼り合わせても同様の目的とする包装材料を得ることができる。
厚さ30μの2軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名東洋紡績株式会社p2161)を基材フィルム1とし、水性グラビア色インキ(東洋インキ製造株式会社JW250)を用いてグラビア印刷を行う。
これとは別に厚さ30μの未延伸ポリプロピレンフィルム(商品名東洋紡P−1128)をヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム層6として用意した。
また、更なるVOC削減手段として、アンカーコート剤を必要としない熱可塑性接着性極性付与酸コポリマー樹脂(三井・デュポン株式会社製)と酸化チタン70%を白顔料としたマスターパッチを10%添加して最終酸化チタン含有量として6.25%のアンカーコート剤が無くても水性色インキと接着する白顔料含有接着性極性付与樹脂11を用いた。
このとき、水性グラビア色インキ面にアンカーコート剤をコーティングして接着性を持たせる必要がある。使用するアンカーコート剤は、水性アンカーコート剤9(例えば東洋モートン株式会社製EL−667)を使用する。
2 油性グラビア色インキ層
3 油性グラビア白インキ層
4 油性アンカーコート層
5 溶融押出ラミネート層
6 ヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム層
7 水性グラビア色インキ層
8 水性グラビア白インキ層
9 水性アンカーコート剤層
10 白顔料含有押出ラミネート樹脂層
11 白顔料含有接着性極性付与樹脂層
Claims (8)
- 基材、水性グラビア色インキ、アンカーコート剤、白顔料含有ラミネート樹脂層及びシーラント層が順次積層された軟包装材料。
- 基材、水性グラビア色インキ、アンカーコート剤、白顔料含有樹脂層が順次積層された軟包装材料。
- 基材、水性グラビア色インキ、白顔料含有極性付与樹脂及びシーラント層が順次積層された軟包装材料。
- 前記アンカーコート剤が水性である請求項1又は2に記載の軟包装材料。
- 印刷作業中の印刷状態を確認するのに必要な面積を限定して水性グラビア白インキにて部分的な白押え印刷を行う請求項1又は2又は3又は4に記載の軟包装材料。
- 白顔料含有ラミネート樹脂層又は極性付与樹脂層の白顔料が酸化チタンであり、その白顔料含有樹脂層中の酸化チタン含有量が2%から50重量%である請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の軟包装材料。
- 基材に水性グラビア色インキ層とアンカーコート剤層を形成し、これにヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムとを対向させ、その間に溶融した白顔料含有ラミネート樹脂を層状に押し出して基材側とヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム側とを圧着するグラビア印刷積層軟包装材料の製造方法。
- 基材に水性グラビア色インキ層を形成し、これにヒートシール性熱可塑性樹脂フィルムとを対向させ、その間に溶融した白顔料含有極性付与樹脂を層状に押し出して基材側とヒートシール性熱可塑性樹脂フィルム側とを圧着するグラビア印刷積層軟包装材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241210A JP2008062956A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | 積層軟包装材料及びこの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241210A JP2008062956A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | 積層軟包装材料及びこの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008062956A true JP2008062956A (ja) | 2008-03-21 |
Family
ID=39286011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006241210A Pending JP2008062956A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | 積層軟包装材料及びこの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008062956A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100943319B1 (ko) * | 2009-02-02 | 2010-02-19 | 주식회사 동서 | 친환경 식품 포장용 포장재의 제조방법 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6135985A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-20 | Dainichi Seika Kogyo Kk | 印刷物の製造方法 |
JPH1134205A (ja) * | 1997-07-17 | 1999-02-09 | Toppan Printing Co Ltd | 油性食品用遮光性包装材料 |
JP2002326335A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-12 | Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd | グラビア印刷積層包装材の製造方法及びこの製造方法により製造された積層包装材 |
JP2005008264A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Dainippon Printing Co Ltd | パウチ |
JP2005075351A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 包装材料 |
-
2006
- 2006-09-06 JP JP2006241210A patent/JP2008062956A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6135985A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-20 | Dainichi Seika Kogyo Kk | 印刷物の製造方法 |
JPH1134205A (ja) * | 1997-07-17 | 1999-02-09 | Toppan Printing Co Ltd | 油性食品用遮光性包装材料 |
JP2002326335A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-12 | Nihon Tokkyo Kanri Co Ltd | グラビア印刷積層包装材の製造方法及びこの製造方法により製造された積層包装材 |
JP2005008264A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Dainippon Printing Co Ltd | パウチ |
JP2005075351A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 包装材料 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100943319B1 (ko) * | 2009-02-02 | 2010-02-19 | 주식회사 동서 | 친환경 식품 포장용 포장재의 제조방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4597034B2 (ja) | 積層材及びその製造方法 | |
US10695215B2 (en) | Multilayer film for disposable body warmer outer bag, and disposable body warmer | |
JP2019509196A (ja) | ポリマーインキの電子ビーム硬化 | |
JP2009214919A (ja) | 包装材料およびその袋体 | |
WO2019073702A1 (ja) | 透明積層体 | |
DE502006007144D1 (de) | Mehrschichtfolien mit optischen Spezialeffekten und Verfahren zu deren Herstellung | |
JP6186707B2 (ja) | レーザー印字用多層積層フィルム | |
JP2008062956A (ja) | 積層軟包装材料及びこの製造方法 | |
JP6255845B2 (ja) | 包装用積層レトルト材及びそれを用いた包装用レトルト体並びに包装用レトルトレーザー印字体 | |
JP5791851B2 (ja) | チューブ用積層体 | |
RU2677207C2 (ru) | Способ использования поверхностного белого слоя в качестве связующего материала для ламинирования в гибких упаковочных изделиях | |
WO2005014701A1 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルム | |
WO2016181827A1 (ja) | 紫外線吸収層を有する包装用積層体 | |
JP2009061708A (ja) | ガスバリヤ性積層フィルムの製造方法および積層フィルム | |
CA2885243C (en) | Method and device for printing of films | |
JP2000071404A (ja) | 低溶出包装材およびそれを用いた包装体 | |
JP4649143B2 (ja) | プロピレン系樹脂フィルム | |
JPH04310739A (ja) | 紙器用紙のプリントラミネート方法 | |
JPH09277458A (ja) | 転写箔 | |
JP2006321495A (ja) | 液体紙容器 | |
KR200432305Y1 (ko) | Cpp 필름을 사용한 시트 | |
CN105584191A (zh) | 制备复合膜的挤出式复合工艺 | |
JP2006062206A (ja) | ハードコート転写箔 | |
JPS60190352A (ja) | 気体遮断性積層フイルム | |
JP2023149326A (ja) | 積層体および積層体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20080204 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090528 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110715 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110920 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120119 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |