JP2008062881A - 作業車両のフロアマット - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、フロアマットの位置ズレを防ぐとともに、フロアマット、フレーム前板間に隙間が生ずることなく、フロア下への水の侵入およびフロア下の騒音のフロア上への漏れを可及的に防止し、外観向上も図れる作業車両のフロアマットを提供することにある。
【解決手段】 本発明に関わる作業車両のフロアマットは、車両本体1Hとその前部に装備される作業機2と前記車両本体1H内に立設するフレーム前板f1手前の床面を成すフロアプレート11と該フロアプレート11上に敷かれるフロアマット12とを備える作業車両1のフロアマット12であって、フロアプレート11上に敷かれるフロアマット本体部12aに連続して、フレーム前板f1にもたれかかるツバ部12tを有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、操作フロアの床面を成すフロアプレート上に敷かれるフロアマットを備える作業車両のフロアマットに関する。
作業車両であるフォークリフト100は、その側面図の図6に示すように、車両本体101の前方に作業機102が装備されている。
フォークリフト100は、作業機102に設置されるフォーク103を、リフトシリンダ104によってマスト105に沿って上下方向に昇降動作させるとともに、チルトシリンダ106によってチルト動作させることにより、荷の運搬等の各種作業を行なう。
フォークリフト100の運転は、オペレータが操作エリア100a内のフレームf上に配設される運転席107に坐り、ハンドル108、操作レバー109、およびアクセルペダル110等を適宜、操作することによって、行なわれる。
オペレータが運転席107に坐った場合、足元の床面を成すフロアプレート111上には、ゴム製のフロアマット112が敷かれている。
図7(a)は、フロアプレート111、該フロアプレート111に隣接して立設するフレーム前板f1、およびフロアマット112の配置構成を示す概念的側面図である。
図7(a)に示すように、フロアマット112は、フロアプレート111上にその後端部112uがフレーム前板f1にもたれかけることなく敷かれ設置されている。
なお、出願人が把握している本願に係る文献公知発明はない。
ところで、上述のフロアプレート111上に敷かれたフロアマット112は、オペレータの操作エリア100a内への乗り降り或いは運転時等にフロアマット112を踏むことにより、図7(a)の矢印に示すような力を受け、図7(b)に示すように、フロアプレート111上の所定位置からズレたり、或いは、各部品間の組立誤差等により、フロアマット後端部112uとフレーム前板f1間に隙間aが生ずる、或いは、図7(c)に示すように、フロアプレート111自体がずれることにより、それに固定されているフロアマット112も動き、フレーム前板f1間に隙間aが生ずる場合がある。
この隙間aからフロアマット112下の部品、例えば、マット112と色違いのフロアプレート111等が視認され、外観が悪いという問題がある。
また、隙間aが生じることにより、フロアマット112上の掃除の水、雨水等が意図しない経路を通りフロアプレート111下に侵入するとともに、ゴミがフロアプレート111下に侵入し、フロア下に内蔵される機器にかかる可能性がある。
また、この隙間aを通じて、フロアプレート111下のエンジン音等の騒音がフロア上に漏れるという不都合がある。
本発明は上記実状に鑑み、フロアマットの位置ズレを防ぐとともに、フロアマット、フレーム前板間に隙間が生ずることなく、フロア下への水、ゴミ等の侵入およびフロア下の騒音のフロア上への漏れを可及的に防止し、外観向上も図れる作業車両のフロアマットの提供を目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わる作業車両のフロアマットは、車両本体とその前部に装備される作業機と前記車両本体内に立設するフレーム前板手前の床面を成すフロアプレートと該フロアプレート上に敷かれるフロアマットとを備える作業車両のフロアマットであって、フロアプレート上に敷かれるフロアマット本体部に連続して、フレーム前板にもたれかかるツバ部を有している。
本発明の請求項2に関わる作業車両のフロアマットは、請求項1に記載の作業車両のフロアマットにおいて、前記ツバ部を、前記フロアマット本体部に対して、前記フロアプレートと前記フレーム前板とが成す角より大きな角度をもって傾斜させて成型している。
本発明の請求項3に関わる作業車両のフロアマットは、請求項1に記載の作業車両のフロアマットにおいて、前記フロアマット本体部と前記ツバ部との間に在って曲げ変形する屈曲部を、他の部分より薄い厚さにしている。
本発明の請求項4に関わる作業車両のフロアマットは、請求項1に記載の作業車両のフロアマットにおいて、前記ツバ部を、他の部分より薄い厚さにしている。
以上、詳述した如く、本発明の請求項1に関わる作業車両のフロアマットは、フロアプレート上に敷かれたフロアマットにフレーム前板にもたれかかるツバ部を有するので、フロアプレート、フレーム前板間の隙間を閉塞するとともに、フロアマット、フレーム前板間に隙間を生ずることがない。
そのため、外観が向上するとともに、フロアプレート下への水、ゴミ等の侵入およびフロアプレート下の騒音のフロア上への漏れを防止できる。
また、フロアマットのツバ部がフレーム前板にもたれかかるため、フロアマットの位置ズレに対してツバ部とフレーム前板間に摩擦力が抵抗力として働き、位置ズレを防止できる。
本発明の請求項2に関わる作業車両のフロアマットは、ツバ部を、フロアマット本体部に対して、フロアプレートとフレーム前板とが成す角より大きな角をもって傾斜して成型したので、ツバ部がフレーム前板にもたれかかる際のフロアマットの曲げ変形が小さくなり該曲げ変形によって発生する弾性力が減少し、フロアマットとフロアプレートおよびフレーム前板との密着度を増すことができる。
本発明の請求項3に関わる作業車両のフロアマットは、フロアプレート上に敷かれるフロアマット本体部とフレーム前板にもたれかかるツバ部との間に在って曲げ変形する屈曲部を、他の部分より薄い厚さにしたので、ツバ部がフレーム前板にもたれかかる際のフロアマットの曲げ変形を容易にして、フロアマットとフロアプレートおよびフレーム前板との密着度を向上できる。
本発明の請求項4に関わる作業車両のフロアマットは、ツバ部を、他の部分より薄い厚さにしたので、ツバ部がフレーム前板にもたれかかる際の曲げ変形を容易にし、フロアマットとフロアプレートおよびフレーム前板との密着度を向上できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明を適用した作業車両の一態様であるフォークリフト1は、その側面図の図1に示すように、車両本体1Hの前方に作業機2が装備されている。
フォークリフト1は、作業機2に設置されるフォーク3を、マスト5に沿ってリフトシリンダ4によって上下方向に昇降動作させるとともにチルトシリンダ6によって前傾、後傾などのチルト動作させるとともに、車両本体1Hを走行させて、フォーク3上に載せた荷の運搬作業等を行う。
上記各種作業を行なうためのフォークリフト1の運転は、オペレータが操作エリア1a内のフレームf上に配設される運転席7に坐り、ハンドル8、操作レバー9、およびアクセルペダル10等を適宜、操作することにより行なわれる。
図2は、図1のフォークリフト1の斜め前方(図1の紙面左側)から見た運転席7、フレームf、フロアプレート11、およびフロアマット12等の配置構成を示した斜視図であり、これら以外の部品は省略して示している。また、図4は、フロアプレート11、フレーム前板f1、およびフロアマット12の配置構成を示す概念的側面図である。
図2、図4に示すように、オペレータが運転席7に坐った際の足元にあってフレーム前板f1手前の床面を成すフロアプレート11上には、フロアプレート11の保護等のためにゴム製のフロアマット12がそのツバ部12tをフレーム前板f1にもたれかけて敷かれている。
図3(a)は、図1に示すフォークリフト1の運転席7側から見た場合のフロアマット12単体の形状を示す上面図であり、図3(b)は、図3(a)のフロアマット12の左側面図、図3(c)は、図3(b)のA部拡大図である。
ところで、フロアプレート11は、図2に示すように、フロアマット12を洗った水、雨水等が、フロア下方に配設される内蔵機器、油圧配管等にかかることを防止すべく、水平部11aの前方に傾斜部11bを有して配設されている。
フロアマット12は、図3に示すように、フロアプレート11の形状に沿うべく、フロアプレート11の水平部11a、傾斜部11b上にそれぞれ載置される本体水平部(フロアマット本体部)12aおよび本体傾斜部12bを具えている。
また、フロアマット12の裏面には、図3(b)に示すように、フロアマット12の位置決め固定用の凸部12cが所定数、形成され、また、本体水平部12aの後端部に連続してツバ部12tが形成され成型されている。
フロアマット12におけるツバ部12tは、図4の破線で示すように、フロアプレート11上からフレーム前板f1迄の寸法よりも長い部分に形成され、本体水平部12aに対して、フロアプレート11とフレーム前板f1との成す角90度より大きな鈍角の角度θ1をもって傾斜して形成される(図3(b)、図3(c)参照)とともに、先端縁に近付くに従ってより薄肉になるよう成型されている。
上述のフロアマット12は、本体水平部12a、本体傾斜部12bをそれぞれフロアプレート11の水平部11a、傾斜部11b上に載せるとともに、図2、図4に示すように、ツバ部12tをフレーム前板f1にもたれかけてフロアプレート11上に敷き、その裏面の凸部12cを対応するフロアプレート11の固定用孔に嵌合させて、位置決め固定し設置している。
なお、上述の実施例においては、フロアプレート11とフレーム前板f1との成す角が90度の場合を例示して説明したが、フロアプレート11とフレーム前板f1との成す角が90度以上の鈍角である場合には、フロアマット12における本体部12aとツバ部12tとの成す角はフロアプレート11とフレーム前板f1との成す鈍角より大きな角度に設定されることになる。
すなわち、フロアマット12における本体部12aとツバ部12tとの成す角は、常にフロアプレート11とフレーム前板f1との成す角より大きな角度に設定され、フロアマット12のツバ部12tは、フレーム前板f1にもたれかかり押圧力を付与し密着度を増している。
上記構成によれば、図3、図4に示すように、フロアマット12におけるツバ部12tを、フレーム前板f1迄の寸法よりも長い部分に成型するとともに、フロアマット12の本体水平部12aに対して、フロアプレート11とフレーム前板f1との成す角より大きな鈍角θ1をもって傾斜して形成し、ツバ部12tをフレーム前板f1にもたれかけて、フロアマット12をフロアプレート11上に敷いているため、ツバ部12tは、図4の破線の位置から実線の位置まで変形してフレーム前板f1にもたれかけられ、フレーム前板f1に押圧力を付与してフレーム前板f1に密着されている。
また、ツバ部12tは、先端縁に近付くに従ってより厚さが薄くなる形状なので、ツバ部12tの剛さが先端縁に近付くに従い次第に減少され、ツバ部12tがフレーム前板f1にもたれ曲げ変形した際に発生するフロアマット12の弾性力が減少し、該弾性力によって、フロアマット12がフロアプレート11およびフレーム前板f1から離れることなく密着されている。
そのため、フロアマット12のツバ部12tが、フレーム前板f1、フロアマット12間の隙間を閉塞し、外観が向上する。
また、ツバ部12tがフレーム前板f1にもたれかけられ押圧力を付与するので、フロアマット12の位置ズレが発生した際、ツバ部12t、フレーム前板f1間で生ずる静摩擦、動摩擦等の摩擦力が抵抗力として働き、フロアマット12の位置ズレを防止できる。
また、ツバ部12tがフレーム前板f1にもたれかかることにより、図4に示すフロアプレート11、フレーム前板f1間の隙間a1を埋めるので、フロアマット12上に落ちた水が意図しない箇所に侵入することを防いで予め配設される排水溝まで円滑に誘導できる。
また、フロアマット12のツバ部12tが、フロアプレート11、フレーム前板f1間の隙間a1を埋めるので、フロアプレート11下のエンジン音等の騒音が、フロアマット12上のオペレータに伝わることを可及的に防止できる。
次に、フロアマットの変形例について図5を用いて説明する。なお、図5はフロアマットの変形例を示す側面図である。
図5(a)に示すフロアマット22は、ツバ部22tを、ツバ部以外の部分と同じ厚さにするとともに、本体部22aに対して、フロアプレート11とフレーム前板f1との成す角より大きな鈍角θ2をもって傾斜させて成型している。
上記変形例によれば、ツバ部22tと本体部22aとの成す角θ2の大きさを調整して、ツバ部22tをフレーム前板f1にもたれかけてフロアマット22をフロアプレート11上に敷い場合に、フロアマット22の曲げ変形により発生する弾性力を加減し、フロアマット22とフロアプレート11およびフレーム前板f1との密着度を向上することが可能である。
図5(b)に示すフロアマット32は、ツバ部32tをツバ部以外の部分に対して傾斜させることなく、同じ厚さに形成するとともに、ツバ部32tをフレーム前板f1にもたれさせた場合にツバ部32tとフロアプレート11上に載置される本体部32aとの間にあって曲げ変形する屈曲部32cの厚さを他の部分より薄く成型している。
上記変形例によれば、ツバ部32tをフレーム前板f1にもたれさせて、フロアマット32をフロアプレート11上に敷いた場合、屈曲部32cの厚さが薄いので剛さが減少し容易に曲げ変形され、曲げ変形により発生する弾性力が減少し、フロアマット32とフロアプレート11およびフレーム前板f1との密着度を向上することが可能である。
図5(c)に示すフロアマット42は、一方側のツバ部42tを、屈曲部42cより他方側の本体部42aに対して傾斜することなく、本体部42aの厚さより薄い厚さに成型している。
上記変形例によれば、フレーム前板f1にもたれかけるツバ部42tの厚さが薄いため剛さが減少し、ツバ部42tがフレーム前板f1にもたれかけた場合のフロアマット42の曲げ変形により発生する弾性力が減少し、フロアマット42とフロアプレート11およびフレーム前板f1との密着度を向上させることが可能である。
なお、上述の図5に示す変形例においても、前述の実施例と同様な作用効果を奏することは言うまでもない。
上述したことから、本発明によれば、フロアマットの位置ズレを防ぐとともに、フロアマット、フレーム前板間に隙間が生ずることなく、フロアマット上からフロア下への水、ゴミの侵入、およびフロア下の騒音のフロア上への漏れを可及的に防止し、外観向上も図れる作業車両のフロアマットを実現できる。
本発明に関わる実施例のフォークリフトを示す側面図。 図1に示すフォークリフトの斜め前方(図1の紙面左側)から見た運転席、フレーム、フロアプレート、およびフロアマット等の配置構成を示した斜視図。 (a)、(b)、および(c)は、図1に示すフォークリフトの運転席側から見たフロアマット単体の形状を示す上面図、図3(a)に示すフロアマットの左側面図、および図3(b)のA部拡大図。 実施例のフォークリフトにおけるフロアプレート、フレーム前板、およびフロアマットの配置構成を示す概念的側面図。 (a)、(b)、および(c)は、フロアマットの変形例を示す側面図。 従来のフォークリフトを示す側面図。 (a)および(b)は、従来のフロアプレート、フレーム前板、およびフロアマットの配置構成を示す概念的側面図、(a)図におけるフロアマットがズレた状態を示す概念的側面図。
符号の説明
1…フォークリフト(作業車両)、
1H…車両本体、
2…作業機、
11…フロアプレート、
12…フロアマット、
12a…本体水平部(フロアマット本体部)、
12t…ツバ部、
32c…屈曲部、
42t…ツバ部(請求項4のツバ部)、
f1…フレーム前板。

Claims (4)

  1. 車両本体とその前部に装備される作業機と前記車両本体内に立設するフレーム前板手前の床面を成すフロアプレートと該フロアプレート上に敷かれるフロアマットとを備える作業車両のフロアマットであって、
    フロアプレート上に敷かれるフロアマット本体部に連続して、フレーム前板にもたれかかるツバ部を有する
    ことを特徴とする作業車両のフロアマット。
  2. 前記ツバ部を、前記フロアマット本体部に対して、前記フロアプレートと前記フレーム前板とが成す角より大きな角度をもって傾斜させて成型した
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両のフロアマット。
  3. 前記フロアマット本体部と前記ツバ部との間に在って曲げ変形する屈曲部を、他の部分より薄い厚さにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両のフロアマット。
  4. 前記ツバ部を、他の部分より薄い厚さにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両のフロアマット。
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