JP2012011938A - 車両用フロアマット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロアマット(10)は、略四角形状のマット部材からなり、フロアマットには、車両前方向の車両幅方向外側の角部にアクセルペダルの操作方向の操作範囲に対応するように矩形状にカットされたストッパ逃げ部(12)が形成され、ストッパ逃げ部(12)の隅部(12a)を基端として車両後方向に延びる所定長さのスリット(13)が形成される。
【選択図】図1
Description
また、車両の運転席のフロアには、ドライビングポジションの是正の観点からアクセルペダル操作時に運転者の踵が置かれるフロアパネルの一部分を車両前方に向かって高くした傾斜部や、アクセルペダル操作範囲を他のフロアパネルより一段高くし、衝突時に運転者の踵が当たるようにすることにより運転者の足首を保護するアクセルヒールストッパ等の突出部が設けられている。
このようなことから、フロアマットに傾斜部や突出部とその他のフロアパネル一般面との境界位置に対応した分離部を形成し、分離部に傾斜部や突出部の側壁部を覆う隠蔽部材を設けることで、傾斜部や突出部の見栄えを確保しつつ、傾斜部や突出部とフロアとの隙間からゴミなどが落ちるのを防止し、フロアマットを異なる傾斜面上に沿わせることができる車両用フロアマット構造が開発されている(特許文献1)。
しかしながら、フロアマットは、適切に敷かなければ位置ズレを起こし、フロア上の傾斜部や突出部によりフロアマットがめくり上がり、フロアマットがアクセルペダル上に覆い被さったりして、運転者のアクセルペダル操作を阻害することとなり好ましいことではない。
また、請求項3の車両用フロアマットでは、請求項1において、前記一辺のうち前記スリットの基端から前記マット部材の外周部までの範囲と前記スリットの基端から終端までの範囲とで規定される矩形領域は、他の領域と比べて軟質の軟質部であることを特徴とする。
図1は、車両が右ハンドル車である場合の本発明に係る車両用フロアマットの概略構成図であり、左斜め線ハッチング部は、後述する薄肉部を、図中矢印「F」は車両前方向を、矢印「O」は車両幅方向外側をそれぞれ示す。また、図2は、車両が右ハンドル車である場合の車両用フロアマットを正常に車両へ取り付けた状態の概略図であり、図中矢印「F」及び「O」は、図1と同様に車両前方向及び車両幅方向外側をそれぞれ示し、図中矢印「U」は車両上方向を示す。また、図3は、図2のA−A線における断面図を示す。以下、車両が右ハンドル車である場合の当該車両用フロアマットの構成を説明する。
また、フロアマット10には、ストッパ逃げ部12の縁のうちスリット13の基端から車両幅方向外側に外周部14まで延びる一辺12bの範囲とスリット13の基端から終端までの範囲とで規定される矩形領域(図1左斜め線ハッチング部)でマット部材の肉厚がその他の領域と比較して薄くされ、薄肉部15が形成されている。
次にフロアマット10が正常に車両へ取り付けられた状態を説明する。
図2及び図3に示すように、車両の運転席足元には車両前方にある図示しないエンジンルームと当該エンジンルームの後方に位置する車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル20が設けられている。
フロアパネル30の車幅方向外側には、車両の剛性部材としてサイドシル40が設けられている。
フロアパネル30の上方からは車両の操作を行うためのアクセルペダル60が吊り下げられており、フロアパネル30上には、車両衝突時に運転者の踵のズレを抑制し、アクセルペダル60による運転者の足首の負担を軽減する機能を有するアクセルヒールストッパ50が当該アクセルペダル60の操作範囲に対応するように設けられている。更に、フロアパネル30とアクセルヒールストッパ50を覆うようにフロアカーペット70が敷いて設けられている。
そして、フロアマット10は、ストッパ逃げ部12がアクセルヒールストッパ50を避けるようにし、固定用穴16をフロアカーペット70の固定具に引っ掛けるようにしてフロアカーペット70上に備え付けられる。
図4は、車両が右ハンドル車である場合に車両用フロアマットが車両前方向に位置ズレを起こした状態の概略図であり、左斜め線ハッチング部は薄肉部15を、図中矢印「F」は車両前方向を、矢印「O」は車両幅方向外側をそれぞれ示す。また、図5は、図4のB−B線における断面図を示す。
フロアマット10が車両前方向に移動すると、アクセルヒールストッパ50にフロアマット10の薄肉部15が接触し、当該薄肉部15が車両上方向に持ち上げられることとなる。
アクセルペダル60に到達した当該薄肉部15は、アクセルペダル60と運転者の足との間に挟まれることとなる。
このように、アクセルペダル60と運転者の足との間に薄肉部15が挟まれても、薄肉部15はフロアマット10の他の領域であるその他の部分とはスリット13にて分断されているので、フロアマット10のその他の部分の影響を少なくできる。また、薄肉部15はフロアマット10のその他の部分と比較して厚さを薄くしているので変形しやすくすることができる。
(1)薄肉部15をフロアマット10のその他の部分とスリット13にて分断しているので、アクセルペダル60にフロアマット10が覆い被さったとしても、アクセルペダル60に影響を及ぼす部分を薄肉部15のみの最小限とすることができ、アクセルペダル60の操作性の阻害を防止することができる。
(2)薄肉部15の厚さを薄くし変形しやすくしているので、アクセルペダル60の操作性の阻害を防止することができる。
(3)薄肉部15の厚さを薄くし変形しやすくしているので、薄肉部15の剛性や弾性が低下し薄肉部15がアクセルペダル60を押す力を低減することができるので安全性を向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、フロアマット10のアクセルペダル60に覆い被さる部分を薄肉部15として厚さを薄くしているが、これに限定されるものではなく、当該部分を軟質部として軟質にしても良く、この場合であっても上記同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、車両が右ハンドル車を例に説明しているが、これに限定されるものではなく、車両は左ハンドル車であっても良く、この場合であっても上記同様の効果を得ることができる。但し、左ハンドル車の場合には、ストッパ逃げ部12は、車両前方向の車両幅方向内側に形成され、車両前方向の車両幅方向外側には図示しないホイールハウス等の逃げ部が形成されることとなる。
12 ストッパ逃げ部(矩形状切欠部)
12a 隅部(矩形状切欠部の隅部)
12b 一辺(矩形状切欠部の一辺)
13 スリット
14 外周部
15 薄肉部
16 固定用穴
50 アクセルヒールストッパ
60 アクセルペダル
Claims (4)
- 車両の操作ペダルが配置される運転席の足元のフロア上面を覆うように敷かれる車両用フロアマットにおいて、
矩形状のマット部材の前記操作ペダルの操作方向の操作範囲に対応する角部を矩形状にカットした矩形状切欠部を有し、
該矩形状切欠部の縁のうち該矩形状切欠部の隅部または該隅部から車両の幅方向に延びる一辺を基端に車両の前後方向に延びてスリットを形成したことを特徴とする車両用フロアマット。 - 前記一辺のうち前記スリットの基端から前記マット部材の外周部までの範囲と前記スリットの基端から終端までの範囲とで規定される矩形領域は、他の領域と比べて厚さの薄い薄肉部であることを特徴とする、請求項1に記載の車両用フロアマット。
- 前記一辺のうち前記スリットの基端から前記マット部材の外周部までの範囲と前記スリットの基端から終端までの範囲とで規定される矩形領域は、他の領域と比べて軟質の軟質部であることを特徴とする、請求項1に記載の車両用フロアマット。
- 前記操作ペダルがアクセルペダルであることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用フロアマット。
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- 2010-07-02 JP JP2010151932A patent/JP2012011938A/ja active Pending
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