JP2008062642A - 射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】設定値の変更を不可とする成形条件の設定項目を設備設定として設定する。
設備設定の設定/解除ができるパスワードが入力されると設備設定モードとなり(100、101)、設定項目を設備設定に設定/解除が可能となる(103)。設備設定された項目はその設定値が変更できないから、記憶手段から一組の成形条件を読み出し一括設定する場合でも、その設定値は変更されず、それまでの設定値に固定される。又、設備設定の項目以外の設定項目の設定値は全て変更設定するモードAか、設備設定とされた項目の現在の設定値と記憶手段から読み出した設定値が異なったとき、設備設定の項目以外の設定項目の設定値も変更できないモードBかを選択可能とする(106)。
【選択図】図5
Description
そのため、成形条件を読み出しその設定値を一括設定するとき、設定値を変更せず固定した状態にする設定項目を選択できるようにすることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、記憶手段から全成形条件の設定値の組を読み出して、読み出した成形条件の設定値を実行設定値として設定するとき、設定値を変更しない設定項目を選択設定できるようにした射出成形機を提供することにある。
図1は、本発明の第1の実施形態における射出成形機を制御する制御装置の要部ブロック図である。射出成形機の構成、及び該射出成形機を制御する制御装置のハードウェアの構成は従来の射出成形機と同じであり、後述する設定項目を設備設定に設定する処理や、記憶手段に記憶する成形条件を設定するための処理のソフトウェアが相違するのみであるから、図1では、射出成形機を制御する制御装置の構成の要部だけを簡単に記載している。
記憶手段12は、射出成形機を制御するためのソフトウェア、各種設定値を記憶している。本発明に関係し、設定項目を設備設定に設定する処理や、記憶手段に記憶する成形条件を設定するための処理のソフトウェアが該記憶手段12に記憶されている。さらに、実行する成形条件の設定値を記憶する記憶部を有する。又、表示装置/入力手段14の表示画面に表示する成形条件設定画面等のデータも格納されている。さらに、金型と対応させて、その金型に用いる成形条件のそれぞれの設定値を一組として金型ファイルとして記憶している。なお、金型に対して各成形条件に対する設定値の組が複数ある場合には、それを区別して金型ファイルは記憶されている。又、この金型ファイルは、記憶手段12に格納せずに、外部の記憶装置20に記憶しておき、インタフェース15を介して、この金型ファイルから成形条件の一組を読み出し、実行する成形条件の記憶部に設定するようにしてもよいものである。
表示装置/入力手段14は、CRTや液晶等の表示装置とキーボードやポインティングディバイス等のデータ入力手段で構成され、後述する各種設定値を入力できるように構成されている。本実施形態においては、この射出成形機の制御装置10が備える表示装置/入力手段14や記憶手段12に記憶されている設定項目を設備設定に設定する処理や、記憶手段に記憶する成形条件を設定するための処理のソフトウェアによって、表示設定手段を構成している。
インタフェース15は、射出成形機に設けられたセンサやアクチュエータと接続されるものであるが、本発明と関係し、外部に設けた記憶装置20と接続されるようになっている。
そこで、設定項目に対して設備設定の設定/解除を行う場合、表示装置/入力手段14の入力手段を操作し、表示装置の画面に図2(a)に示すような、設備設定ロック画面を表示させる。この画面で指定されたパスワード入力欄30にパスワードを入力すると、プロセッサ11は、入力されたパスワードが予め登録され記憶されている認証パスワードと一致するか判断し、一致する場合には、図2(b)に示すように「設備設定ロック解除」ボタン31を表示する。
「変更開始」のボタン33aを押すと、該ボタンの表示が「変更適用」の表示となり以後、成形条件の設定画面での各成形条件の設定項目に対して、設備設定の設定とその解除が可能となる。
そして、各成形条件の設定項目に対して設備設定が選択的に設定された後は、設備設定された設定項目の設定値は変更不能となり、射出成形機の金型を交換して、記憶手段12に記憶されたその金型に対する成形条件の組を読み出し、実行成形条件として一括設定するとき、プロセッサ11は、設備設定記憶テーブルTをサーチして、設備設定されている項目に対しては、読み出した設定値に変更することなく、すでに設定されている設定値を保持し固定した状態とし、設備設定されていない設定項目に対してのみ、読み出した設定値に変更し設定することになる。射出成形機が稼動する場合は、こうして設定された設定条件で射出成形機は稼動されることになる。
前述したように、オペレータが、図2(a)に示すような設備設定ロック画面を選択し表示装置に表示させて、パスワードが入力されると、プロセッサ11は、この入力パスワードが登録されている認証パスワードと一致するか判別する処理を行い、入力パスワードと認証パスワードが一致すると、図2(b)に示すような表示画面とし、「設備設定ロック解除」ボタン31が操作されると表示画面を図2(c)の状態に切り換え、さらに、設備設定ロック解除を指令する「はい」のボタン32aが押されると、図2(d)の表示画面に切り換える処理を行う(ステップ100)。そして、変更開始33aのボタンが押されると、プロセッサ11は設備設定モードに切り換える(ステップ101)。
そして、オペレータが設備設定処理終了指令を入力し、設備設定された項目以外の設定項目の設定値変更処理を選択する。本実施形態では、金型ファイルより成形条件の設定値の一組を読み出し、実行成形条件として設定するときに、設備設定された項目以外の設定項目の設定値の設定方法を2つの設定値変更処理のいずれかを選択できるようにしている。設定値変更処理モードAは、設備設定された項目以外の設定項目に対しては、全て金型ファイルより読み込んだ設定値に設定変更するものである。又、設定値変更処理モードBは、設備設定された項目のいずれか1つでもその設定値が、この時点で射出成形機に設定されている実行成形条件として設定されている設定値と金型ファイルより読み込んだ設定値と異なっているときは、全ての成形条件の設定値の変更設定処理を実行せず、実行成形条件の設定値は、それまでの設定値とし、設備設定された項目に対する射出成形機に設定されている実行成形条件の設定値と金型ファイルより読み込んだ設定値とが全て一致したとき、全ての成形条件の設定値の変更設定処理を実行するようにしたものである。
他の設定項目の設定値から影響を受けないような場合や、設備設定と設定された項目と他の設定項目との間に関連性があり、これらの設定項目の設定値が互いに影響し問題となる場合でも、この関係を崩してもよいから、設備設定項目以外の設定項目の設定値を変更し、手作業で設定値を修正して成形機を運用する場合には、設定値変更処理モードAを選択する。
金型ファイル読み込み指令が入力されるとプロセッサ11は、図6の処理を開始し、まず指令された金型ファイルの成形条件の設定値の一組を読み出す(ステップ200)。次に、指標iを0にセットし(ステップ201)、設定値変更処理モードA、Bのいずれかが選択設定されているか判断する(ステップ202)。
しかし、設備設定されている設定項目の設定値を変更する場合に、上述したように、設備設定を解除して設定値を変更入力し、再度設備設定にセットすることは、不便であり、かつ、この設備設定の設定/解除を許容するパスワードを入力できるオペレータは、実質的に設備設定された設定項目の設定値を変更できるものであることから、このパスワードが入力されたときは、設備設定されている設定項目の設定値を直接変更設定できるようにしてもよいものである。
表示設定装置21のメモリには、成形条件設定画面のデータ、その時点での射出成形機の実行成形条件として設定されている各成形条件の設定項目の設定値を記憶する記憶部が設けられており、さらに、設備設定記憶テーブルTも設けられている。又、金型ファイルはこの表示設定装置21のメモリに格納されるか、図示しない外部の記憶装置に記憶しておき、表示設定装置21が該記憶装置から金型ファイルの成形条件情報を読み出すようにしてもよい。
34 設備設定の設定項目
35a 設備設定保護ボタン
35b 設備設定保護解除ボタン
Claims (9)
- 表示手段とデータ入力手段を有し、前記表示手段に成形条件設定画面を表示し、該成形条件設定画面に表示された成形条件の設定項目に対して設定値を設定することができ、かつ、記憶手段に記憶した成形条件の組を読み出し、該読み出した全成形条件の設定値を一括して設定できるようにした表示設定手段を備えた射出成形機において、
前記表示設定手段は、
前記設定項目に対して設定値の変更ができない設備設定への設定と該設備設定の解除を行う設備設定手段と、
前記記憶手段より成形条件の組を読み出し、該読み出した全成形条件の設定項目の設定値を一括して設定するとき、前記設備設定手段で設備設定に設定された項目を判別し、該設備設定に設定された項目に対してその設定値の変更を行わせないようにする制御手段とを備えたことを特徴とする射出成形機。 - 前記制御手段は、設備設定として設定された項目以外の設定項目の設定値を前記記憶手段より読み出した成形条件の設定値に変更する請求項1の射出成形機。
- 前記制御手段は、設備設定として設定された項目に対して、射出成形機に設定されている設定値と前記記憶手段から読み出した設定値とが一致するか判断する判断手段を備え、該判断手段で一致していないと判断されたときには、設備設定以外の設定項目の設定値も変更しないようにした請求項1の射出成形機。
- 設備設定として設定された項目において射出成形機に設定されている設定値と前記記憶手段から読み出した設定値が一致しないとき、設備設定の項目以外の設定項目の設定値の変更設定を行うモードか、又は、行わないモードかを選択する手段を備え、前記制御手段に、設備設定として設定された設定項目に対して、射出成形機に設定されている設定値と前記記憶手段から読み出した設定値が一致するか判断する判断手段を設け、該制御手段は、設備設定の項目以外の設定項目の設定値の変更設定を行うモードが選択されている場合は、設備設定の項目以外の設定項目の設定値を変更し、行わないモードが選択されている場合には、前記判断手段で、設備設定に設定された全ての項目において、その設定値が一致したときのみ設備設定の項目以外の設定項目の設定値を変更するようにした請求項1の射出成形機。
- 前記表示設定手段は、入力されたパスワードと登録認証パスワードが一致するか判別する認証パスワード判別手段を備え、該認証パスワード判別手段で、入力されたパスワードと登録認証パスワードが一致すると判別されたとき、前記設備設定手段による設定項目に対する設備設定の設定及びその解除を可能にした請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の射出成形機。
- 前記表示設定手段は、設備設定の設定項目の設定値を変更可能とするパスワードが入力されたか判別し、該パスワードが入力されたとき、設備設定の設定項目の設定値を変更可能とする設備設定の設定値変更手段を備える請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の射出成形機。
- 前記表示設定手段は、設備設定として設定された設定項目の情報を入出力可能にした請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の射出成形機。
- 前記表示設定手段は、射出成形機の制御装置に備えられている請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の射出成形機。
- 前記表示設定手段は、射出成形機の外部に設けられ、射出成形機の制御装置と接続されている請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の射出成形機。
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