JP2008061679A - 掃除機のダストボックスユニット - Google Patents

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太一 福田
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Abstract

【課題】 ダストボックスユニットを受枠に差し込むときに、その塵芥捨て口の蓋体が開いたままになっていても、ダストボックスを受枠に差し込むことによって蓋体が自動的に閉じるようにする。
【解決手段】 ダストボックス30の塵芥捨て口31に蓋体40を取り付けてある。蓋体40に突片70を設けてダストボックス30の差込み途中段階で蓋体40を前上がり前倒れ姿勢に保持させる。受枠10にダストボックス30を差し込む最終段階で蓋体40を上動させて捨て口31を閉じさせるカム機構を備える。カム機構が、蓋体40側の第1摺動部91及び第2摺動部95と、受枠10側の第1カム面81及び第2カム面85と、を備える。
【選択図】 図10

Description

本発明は、掃除機のダストボックスユニット、特に、塵芥の捨て口(塵芥捨て口)が蓋体によって開閉されるようになっている箱形のダストボックスが、その捨て口が開いたまま受枠に差し込まれたとしても、ダストボックスを受枠に差し込むことにより上記蓋体によって捨て口が自動的に閉じられるようにするための対策を講じた掃除機のダストボックスユニットに関する。
ある種の掃除機、たとえば自走型の掃除機の中には、箱形のダストボックスを受枠から引き出してその中の塵芥を捨てた後、再び受枠に差し込んで次回の掃除に備えるように構成されたものがある。この種の掃除機において、ダストボックスの前端面を開放することによって捨て口を形成し、その捨て口に、捨て口前方への前倒れ姿勢と起立姿勢との間で開閉動する蓋体を取り付けてその蓋体によって捨て口を開閉するように構成した場合には、ダストボックスの中の塵芥を捨てるときには、蓋体を前倒れ姿勢にして捨て口を開き、ダストボックスを受枠に差し込んで掃除に備えるときには蓋体を起立姿勢にして捨て口を閉じておくことが必然的に要求される。
一方、自走型の掃除機や掃除ロボットについては従来より種々の提案がなされている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。このうち、特許文献1では部屋の隅に発生する未清掃領域を少なくするための提案がなされ、特許文献2では分解性を改善してメンテナンス性を向上させるための提案がなされている。これに対し、ユーザが人力で移動させることによって部屋を掃除するような一般的な電気掃除機では、一対のフィルター枠の係合状態をボタン操作によって解除することによってその一対のフィルター枠を開放して捕集じた塵芥を捨てるようにしたものが知られている(たとえば、特許文献3参照)。また、集塵袋を収納した集塵ケース枠体を、掃除機本体の集塵室に着脱可能とした一般的な電気掃除機も知られている(たとえば、特許文献4参照)。
特開2004−267236号公報 特開2004−337632号公報 特開2005−296532号公報 特開2006−55303号公報
しかしながら、冒頭で説明したような掃除機、すなわち、受枠に対して抜き差しされるダストボックスの捨て口に蓋体が取り付けられている掃除機において、蓋体が開いた状態のままダストボックスが受枠に差し込まれると、前倒れ姿勢になって捨て口の前方に突き出ている蓋体が受枠に突き当たることがあり、それにもかかわらずダストボックスが無理に差し込まれてしまうと、蓋体や蓋体と受枠との連結部分などが破損したりするおそれがある。
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、ダストボックスを受枠に差し込むときに蓋体を閉め忘れていたとしても、ダストボックスを受枠に差し込むことによってその蓋体が自動的に前倒れ姿勢から起立姿勢に姿勢変更されて捨て口が閉じられるような対策を講じることによって、上記した蓋体の破損事故などを未然に防止することのできる掃除機のダストボックスユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る掃除機のダストボックスユニットは、ダストを捕集するための箱形のダストボックスと、このダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備えているとき共に、上記ダストボックスの前端面を開放することにより形成された塵芥捨て口の口縁下部にヒンジを介して開閉動可能に片持ち状に連結された蓋体と、上記受枠に上記ダストボックスを差し込む途中段階で上記捨て口を開いている上記蓋体を前倒れ姿勢に保持する蓋体姿勢保持手段と、上記受枠に上記ダストボックスを差し込む最終段階で上記蓋体の自由端部を上記ヒンジを支点として上動させることによりその蓋体を上記捨て口を閉じる起立姿勢に姿勢変更させるためのカム機構と、を備えている。
この構成を備えるダストボックスユニットによれば、ダストボックスとその捨て口を開閉するための蓋体との連結箇所として口縁下部を選択したので、ダストボックスの中の塵芥を捨てるときには、捨て口から塵芥を捨てるときにダストボックスの上下を逆にしたりしなくても蓋体がじゃまにならない。そのため、ユーザにとっては、塵芥を捨てる作業を楽に行うことができるという利点かある。
一方、蓋体が開いたままのダストボックスを受枠に差し込んだときには、ダストボックスを差し込む最終段階でカム機構が蓋体の自由端部を上動させてその蓋体を捨て口を閉じる起立姿勢に姿勢変更させるために、蓋体が自動的に捨て口を閉じる。また、ダストボックスを差し込む途中段階では、蓋体姿勢保持手段によって蓋体が前倒れ姿勢に保持されていることにより、上記した最終段階で蓋体を前倒れ姿勢から起立姿勢に姿勢変更させるためのカム機構を簡単に構成することが容易になるという作用が奏される。
本発明では、上記蓋体姿勢保持手段が、上記蓋体の自由端部に突設されて上記差込み途中段階で上記受枠の平坦な底面に蓋体の重さを受けて接触したまま摺動してその蓋体を前上がり前倒れ姿勢に保持する突片でなるという構成を採用することが可能である。これによれば、蓋体に蓋体姿勢保持手段としての突片の高さを適切に定めるだけで、ダストボックスを差し込む途中段階で蓋体を前上がり前倒れ姿勢に確実に保持させることが可能になる。
本発明では、上記カム機構が、上記蓋体に具備されている摺動部と、上記受枠に設けられて上記ダストボックスの差込み最終段階で前上がり前倒れ姿勢の蓋体の上記摺動部をすくい上げてその蓋体の自由端部を初期上動させた後にその蓋体を上記起立姿勢に姿勢変更させるカム面と、を備えている、という構成を採用することが可能である。そして、この構成を採用する場合に、たとえば、上記摺動部が、蓋体の自由端部の異なる箇所に形成された第1摺動部と第2摺動部とに分割されていると共に、上記カム面が、上記ダストボックスの差込み最終段階の始期に上記第1摺動部をすくい上げて上記蓋体の自由端部を初期上動させる第1カム面と、この第1カム面によって上記第1摺動部がすくい上げられた後に上記第2摺動部を摺動させることによって上記第1摺動部をその第1カム面から離反させて上記蓋体を上記起立姿勢に姿勢変更させる第2カム面とに分割されている、という構成を採用すると、第1カム面や第2カム面を平坦面で形成することができるようになってそれらのカム面の成形が容易になる。
また、上記第1カム面が前上がり勾配を有する平坦面でなり、上記第2カム面が垂直方向に延びる平坦面でなり、上記第2摺動部が上記蓋体の自由端部に設けられた突起でなる、という構成を採用することも可能であって、これによれば、第1カム面の前上がり勾配の大きさを調節したり、第2カム面と摺動する第2摺動部としての突起の高さを調節したりすることによって、蓋体が閉動するときの円滑性を容易に保つことが可能になり、併せて、蓋体が起立姿勢になって捨て口を閉じるという動作の確実性を容易に高めることが可能になる。
本発明に係る掃除機のダストボックスユニットは、次の構成を採用することによっていっそう具体化される。すなわち、流動エアによって運ばれてくるダストを捕集するための箱形のダストボックスと、このダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備える掃除機のダストボックスユニットにおいて、上記ダストボックスの前端面を開放することにより形成された塵芥捨て口の口縁下部にヒンジを介して開閉動可能に片持ち状に連結されていて、かつ、上記流動エアの吐出口を備える蓋体と、上記受枠に上記ダストボックスを差し込む途中段階で上記捨て口を開いている上記蓋体を前上がり前倒れ姿勢に保持する蓋体姿勢保持手段と、上記受枠に上記ダストボックスを差し込む最終段階で上記蓋体の自由端部を上記ヒンジを支点として上動させることによりその蓋体を上記捨て口を閉じる起立姿勢に姿勢変更させるためのカム機構と、を備え、上記蓋体姿勢保持手段が、上記蓋体の自由端部に突設されて上記差込み途中段階で上記受枠の平坦な底面に接触摺動してその蓋体を前上がり前倒れ姿勢に保持するリブ状の突片でなり、上記カム機構が、蓋体の自由端部の端縁によって形成された第1摺動部と、蓋体の自由端部に設けられた突起でなる第2摺動部と、上記受枠に設けられて上記ダストボックスの差込み最終段階の始期に上記第1摺動部をすくい上げて上記蓋体の自由端部を初期上動させる前上がり勾配の平坦面でなる第1カム面と、この第1カム面によって上記第1摺動部がすくい上げられた後に上記第2摺動部を摺動させることによって上記第1摺動部をその第1カム面から離反させると共に上記蓋体を上記前倒れ姿勢から上記起立姿勢に起き上がらせる垂直な平坦面でなる第2カム面と、を備えていて、上記第1カム面及び第2カム面が、上記受枠に具備されている前板部の内面に形成された縦長リブの頂面によって形成されていると共に、上記捨て口の口縁部に、第2摺動部が第2カム面と摺動することにより上記蓋体が起立姿勢に起き上がって上記捨て口を閉じたときにその蓋体の外縁部に圧接して上記蓋体と上記捨て口の口縁部との隙間を塞ぐパッキンが備わっている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。この発明の作用などについては、後述する実施形態を参照して詳細に説明する。
以上のように、本発明によれば、ダストボックスを受枠に差し込むという操作を行うことによって、当初開いていた蓋体が自動的に前倒れ姿勢から起立姿勢に姿勢変更されて捨て口を閉じるので、前倒れ姿勢に開いている蓋体が受枠などに突き当たって破損するといった事態の起こる余地がない。また、蓋体の閉め忘れが起こり得ないので、掃除中にダストが捨て口から吹き出て周囲を汚すといった事態も起こり得ない。この点に関しては、特に、ダストボックスの捨て口の口縁部に、蓋体が捨て口を閉じたときにその蓋体の外縁部に圧接して蓋体と捨て口の口縁部との隙間を塞ぐパッキンが備わっているものによると、掃除中に流動エアやダストが蓋体と捨て口の口縁部との隙間から流出して周囲を汚すといった不都合の生じることを未然に防止することができるという効果が奏される。以上より、ユーザにとっては、ダストボックスの中の塵芥を捨てた後にそのダストボックスを受枠に差し込むときに、捨て口を蓋体で閉じるという特別の注意を払う必要がなくなって、ダストボックスユニットひいては掃除機の取扱性が向上するという利点がある。
また、蓋体姿勢保持手段を蓋体の自由端部に突設した突片で形成し、カム機構を受枠側のカム面と蓋体側の摺動部とによって形成したものでは、それらの蓋体姿勢保持手段やカム機構を構成するのに余分な部品を用いる必要がなくなるために、当該ダストボックスユニットの組立工程が複雑化することがなく、そのことが量産性の低下を防ぐことに役立つ。
図1は本発明に係るダストボックスユニットが組み付けられた自走型掃除機Cを例示した外観斜視図であり、図2は当該ダストボックスユニットUの外観斜視図である。
図1のように、自走型掃除機Cは、バッテリー駆動の内蔵モータを駆動源とする台車1に、左右一対の回転ブラシ2,2や走行状態監視センサー3…などを搭載してある。また、図2のように、ダストボックスユニットUは、受枠10とこの受枠10に抜き差しされるダストボックス30とを備えていて、掃除中にはダストボックス30が受枠10の所定位置に差し込まれているのに対し、ダストボックス30に捕集した塵芥を捨てるときには、ダストボックス30が受枠10から引き出される。また、掃除中は、図1に示した自走型掃除機Cが床面などの上を自走しながら、台車1に搭載されている吸引ファンの作用によって流動エアが生起され、その流動エアによってダストが図2のダストボックス30に運ばれる。なお、図2において、矢印Aは前後方向を、矢印Bは幅方向(左右方向)を、矢印Cは高さ方向を、それぞれ示してある。
図3はダストボックス30を斜め前方から見て示した概略斜視図である。同図のように、このダストボックス30は偏平箱形に形成されていて、その前端面を開放することによって形成された塵芥の捨て口31に横長矩形の蓋体40が装備されていて、それらのダストボックス30や蓋体40が共に樹脂成形体で製作されている。なお、ダストボックス30の後端部には、その背面の意匠性を高めるためにカバー60が取り付けられている。
図4は蓋体40を斜め前方から見て示した概略斜視図である。この蓋体40は、リブ41によって補強された横長矩形枠体によって形成されていて、その枠体によって囲まれた開口部分が流動エアの吐出口42として形成されている。そして、図3に示したように、ダストボックス30の捨て口31の口縁下部、具体的にはダストボックス30の底板部32の前端部の幅方向2箇所に一体成形されている欠円形状の軸受部33に、図4に示されている蓋体40の下端の幅方向2箇所に一体成形されている軸43を嵌め込むことによって形成されたヒンジを介して、蓋体40が開閉動可能に捨て口31の口縁下部に片持ち状に連結されている。
図5は受枠10の概略平面図、図6は図5のV−V線に沿う部分の概略縦断側面図である。この受枠10は、下板部11とその下板部11の前端及び左右の側端にそれぞれ立ち上げられている前板部12及び左右の側板部13,13を備えて、上部及び後部が開放された箱形に形成されていると共に、下板部11の後部に塵芥受入れ口として作用する流動エアの吸込口14が開設されているのに対し、前板部12にはフィルター42aを装備した流動エアの吐出口16が配備されている。そして、下板部11には、その膨出状の底面18の平坦性を確保するためのリブなどが備わっていて、リブの頂面17が膨出状の上記底面18と面一に連続している。
これに対し、図3に示した箱形のダストボックス30には、その底板部33に塵芥入口として作用する流動エアの流入口(不図示)が備わっている。そして、ダストボックス30が受枠10に差し込まれて正規位置にセットされている状態では、ダストボックス30側の上記流入口が受枠10側の上記吸込口14に対向するようになっている。
この実施形態のダストボックスユニットUは、蓋体姿勢保持手段とカム機構とを備えていて、これらの蓋体姿勢保持手段やカム機構の作用によって、ダストボックス30を受枠10に差し込む前に開いていた蓋体10が、ダストボックス30を受枠10に差し込むことによって自動的に閉じるという動作が行われるようになっている。以下、この点について説明する。
上記蓋体姿勢保持手段は、図4に示したように、蓋体40の自由端部44の幅方向中央部でその蓋体40の外面に突設されたリブ状の突片70でなる。
図7は蓋体姿勢保持手段としての突片70の作用を説明するための差込み途中段階(ダストボックス30を受枠10に差し込む途中段階)での当該ダストボックスユニットUの要部縦断側面図である。同図に表れているように、この突片70は、受枠10にダストボックス30を差し込む途中段階で捨て口31を開いて前倒れ姿勢になっている蓋体40の重さを受けて、受枠10の平坦な底面18(リブの頂面17を含む。以下同じ)に接触したまま摺動する。特に、この実施形態では、突片70の蓋体40の外面からの高さ(出幅)を適切に定めることによって、捨て口31を開いている蓋体40が差込み途中段階で図示のようにやゝ前上がりの前倒れ姿勢(前上がり前倒れ姿勢)に保持されるように構成してある。この構成を採用したことにより、ダストボックス30を受枠10に差し込む途中段階では、同図のように捨て口31を開いている蓋体40が、突片70の蓋体40の外面からの高さに見合う角度を保って前上がり前倒れ姿勢に保持されたままになる。
上記カム機構は、受枠10にダストボックス30を差し込む最終段階で蓋体40の自由端部44を、軸43と軸受部33との連結部位によって形成されているヒンジを支点として上動させることにより、蓋体40を、捨て口31を閉じる起立姿勢に姿勢変更させるために設けられている。
この実施形態において、カム機構は、図5又は図6に符号80によって示したカム面80と、図4に符号90によって示した摺動部とによって構成されていて、カム面80が第1カム面81と第2カム面85とに分割されているのに対し、摺動部90も第1摺動部91と第2摺動部95とに分割されている。
図5又は図6のように、第1カム面81は、受枠10に備わっている前板部12の内面側に一体に成形されている縦長リブ82の平坦な頂面によって形成されていて、図6のように垂直に近い角度で前上がりに傾斜している。また、第2カム面85も、上記前板部12の内面側に一体に成形されている縦長リブ86の平坦な頂面によって形成されていて、図6のように垂直に立ち上がっている。そして、図6によって判るように、前上がり勾配の第1カム面81と垂直な第2カム面85とが側面視においてそれらの中間部で交差している。なお、図例では、第1カム面81と第2カム面85との組み合わせによって構成されているカム面80が、受枠10の幅方向2箇所に対称に配備されている。
一方、図4のように、第1摺動部91は蓋体40の自由端部44に形成され、第2摺動部95は蓋体40の自由端部の外面から突き出た突起でなる。なお、図例では、図例では、第1摺動部91と第2摺動部95との組み合わせによって構成されている摺動部90が、蓋体40の自由端部44の受枠10の幅方向2箇所に上記した突片70を挟んで対称に配備されている。
次に、図8〜図11を参照して、ダストボックス30を受枠10に差し込む最終段階でのカム機構の作用を説明する。ここで、ダストボックス30を受枠10に差し込む最終段階とは、図8〜図11に示した段階のことであって、上記した差込み途中段階(ダストボックス30を毛枠10に差し込む途中段階)に引き続いて行われる段階のことである。
図8は上記差込み最終段階の始期での当該ダストボックスユニットUの要部縦断側面図、図9は同差込み最終段階の中間期での当該ダストボックスユニットUの要部縦断側面図、図10は同差込み最終段階の他の中間期での当該ダストボックスユニットUの要部縦断側面図、図11は同差込み最終段階の終期での当該ダストボックスユニットUの要部縦断側面図である。
図8のように、ダストボックス30が受枠10に差し込まれてその差込み途中段階を経由した時点で、カム機構の第1摺動部91が第1カム面81に当接するけれども、第1カム面81が前上がりに傾斜しているために、第1摺動部91が第1カム面81によってすくい上げられて蓋体40の自由端部44が図9の矢印R1のように上記ヒンジを支点として上動される。これが差込み最終段階での初期上動である。この実施形態において、蓋体40の自由端部44の初期上動は、前上がりに傾斜している第1カム面81に、前上がり前倒れ姿勢に保持されている蓋体40の第1摺動部91が摺動することによって行われるために、第1カム面81の傾斜角度を図例のように垂直に近い角度に定めてその第1カム面81の前後幅を短くしておいても円滑に行われることが判っている。したがって、第1カム面81が前上がりに傾斜していることによる受枠10の前後方向長さの延長分が可及的短く抑えられるにもかかわらず、第1摺動部91が第1カム面81に当接した時点でユーザが不快な突当り感を感じることはないという作用が奏される。この点に関し、第1カム面81を上記縦長リブ82の頂面に貼付した滑性に優れるシートなどの表面によって形成しておくと、上記の突当り感をさらに軽減して上記初期上動の円滑性をいっそう高めることが可能になる。
図9の矢印R1のように蓋体40の自由端部44が初期上動されると、その上動幅が一定値に達した時点で、同図のように、第1摺動部91と第1カム面81との接触状態が維持されたまま、蓋体40側の第2摺動部95が第2カム面85に接触する。この後、さらに、ダストボックス30が差し込まれると、第2摺動部95が第2カム面85と摺動して図10の矢印R2のように蓋体40の自由端部44が上記ヒンジを支点としてさらに上動し、それに伴って第1摺動部91が第1カム面81から離れる。すなわち、第1カム面81及び第1摺動部91によって行われる蓋体40を閉動させる作用が、第2カム面85及び第2摺動部95によって引き継がれる。この後、さらに、ダストボックス30が差し込まれると、第2カム面85を第2摺動部95が摺動して蓋体40が次第に垂直な起立姿勢に近付くように起き上がっていき、差込み最終段階の終期には、図11のように第2カム面85に第2摺動部95が押し付けられて、矢印R3のように蓋体40が垂直な起立姿勢になるまで起き上がり、ダストボックス30の捨て口31が蓋体40に塞がれる。
ところで、この実施形態では、ダストボックス30の捨て口31の口縁部に、垂直姿勢に起き上がった蓋体40の外縁部に圧接して蓋体40と捨て口31の口縁部との隙間を塞ぐパッキン100が備わっている。また、蓋体40には、上記したように流動エアの吐出口42が備わっていて、その吐出口42にフィルタ42aが装備されている。したがって、上記のように、捨て口31を閉じている蓋体40の外縁部が捨て口31の口縁部のパッキン100に圧接するようになっていると、上記隙間から流動エアやその流動エアによって運ばれるダストが漏れ出したりすることかなくなるので、流動エアの全量がフィルター42aを通過して吐出口から排出されるようになって、ダストボックス30でのダストの捕集が効率よく行われるようになる。
なお、図7〜図11の矢印A1は前方を示していて、ダストボックス30の差込み方向に一致している。
この実施形態では、図11を参照して説明したように第2摺動部95が第2カム面85に押し付けられて蓋体40が捨て口31を閉じたときには、蓋体40に一体に備わっているフック210がダストボックス30側に備わっている係止片220に係合して蓋体40がその閉位置で開かないようにロックされるようになっている。そのため、上記した蓋体40の外縁部と捨て口31の口縁部のパッキン100との圧接状態がいっそう確実に維持されるようになるという利点がある。なお、図例では、ダストボックス30の上板部をユーザが手の指で押し下げて係止片220を下動させると、フック210がその係止片220から外れてロック状態が解除されるようになっている。また、この実施形態では、図5又は図6のように受枠10の前板部12に緩衝材300を配備してあって、ダストボックス30が受枠10に差し込まれて蓋体40が捨て口31を閉じたときに、ダストボックス30の前端縁がその緩衝材300に圧接して掃除中の振動を吸収したり騒音の発生を抑制したりするようになっている。
以上説明した実施形態にあっては、受枠10にダストボックス30を差し込む途中段階で蓋体40を前倒れ姿勢に保持する蓋体姿勢保持手段としての突片70を、蓋体40に一体に成形してある。また、受枠10にダストボックス30を差し込む最終段階で蓋体40の自由端部44をヒンジを支点として上動させることによりその蓋体40を起立姿勢に姿勢変更させるためのカム機構としてのカム面80や摺動部90を、受枠10や蓋体40に一体に成形してある。このため、蓋体姿勢保持手段やカム機構を追加してあるとしても、それらの構成部品が余分に必要になることがない。このことから、部品点数が増加せず、組立工程が煩雑化するおそれもなくなって、量産性が損なわれるという事態に陥ることがない。
さらにこの実施形態では、カム機構のカム面80を第1及び第2の2つのカム面81,85に分割して構成し、摺動部90を第1及び第2の2つの摺動部91,95に分割して構成してあるけれども、これらのカム面80や摺動部90を分割せずに構成することも可能である。しかし、分割すると、実施形態のように、平坦な第1及び第2のカム面81,85を組み合わせるだけでカム面80を構成することができることになる。
本発明に係るダストボックスユニットが組み付けられた自走型掃除機を例示した外観斜視図である。 当該ダストボックスユニットの外観斜視図である。 ダストボックスを斜め前方から見て示した概略斜視図である。 蓋体を斜め前方から見て示した概略斜視図である。 受枠の概略平面図である。 図5のV−V線に沿う部分の概略縦断側面図である。 差込み途中段階でのダストボックスユニットの要部縦断側面図である。 差込み最終段階の始期でのダストボックスユニットの要部縦断側面図である。 差込み最終段階の中間期でのダストボックスユニットの要部縦断側面図である。 差込み最終段階の他の中間期でのダストボックスユニットの要部縦断側面図である。 差込み最終段階の終期での当該ダストボックスユニットの要部縦断側面図である。
符号の説明
A 前後方向
U ダストボックスユニット
10 受枠
12 前板部
18 受枠の底面
30 ダストボックス
31 塵芥捨て口(捨て口)
40 蓋体
42 流動エアの吐出口
44 蓋体の自由端部
70 突片(蓋体姿勢保持手段)
80 カム機構
81 第1カム面
82,86 縦長リブ
85 第2カム面
91 第1摺動部
95 第2摺動部
100 パッキン

Claims (6)

  1. 流動エアによって運ばれてくるダストを捕集するための箱形のダストボックスと、このダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備える掃除機のダストボックスユニットにおいて、
    上記ダストボックスの前端面を開放することにより形成された塵芥捨て口の口縁下部にヒンジを介して開閉動可能に片持ち状に連結されていて、かつ、上記流動エアの吐出口を備える蓋体と、
    上記受枠に上記ダストボックスを差し込む途中段階で上記捨て口を開いている上記蓋体を前上がり前倒れ姿勢に保持する蓋体姿勢保持手段と、
    上記受枠に上記ダストボックスを差し込む最終段階で上記蓋体の自由端部を上記ヒンジを支点として上動させることによりその蓋体を上記捨て口を閉じる起立姿勢に姿勢変更させるためのカム機構と、を備え、
    上記蓋体姿勢保持手段が、上記蓋体の自由端部に突設されて上記差込み途中段階で上記受枠の平坦な底面に接触摺動してその蓋体を前上がり前倒れ姿勢に保持するリブ状の突片でなり、
    上記カム機構が、蓋体の自由端部の端縁によって形成された第1摺動部と、蓋体の自由端部に設けられた突起でなる第2摺動部と、上記受枠に設けられて上記ダストボックスの差込み最終段階の始期に上記第1摺動部をすくい上げて上記蓋体の自由端部を初期上動させる前上がり勾配の平坦面でなる第1カム面と、この第1カム面によって上記第1摺動部がすくい上げられた後に上記第2摺動部を摺動させることによって上記第1摺動部をその第1カム面から離反させると共に上記蓋体を上記前上がり前倒れ姿勢から上記起立姿勢に起き上がらせる垂直な平坦面でなる第2カム面と、を備えていて、
    上記第1カム面及び第2カム面が、上記受枠に具備されている前板部の内面に形成された縦長リブの頂面によって形成されていると共に、上記捨て口の口縁部に、第2摺動部が第2カム面と摺動することにより上記蓋体が起立姿勢に起き上がって上記捨て口を閉じたときにその蓋体の外縁部に圧接して上記蓋体と上記捨て口の口縁部との隙間を塞ぐパッキンが備わっていることを特徴とする掃除機のダストボックスユニット。
  2. ダストを捕集するための箱形のダストボックスと、このダストボックスが前後方向で抜き差しされる受枠と、を備える掃除機のダストボックスユニットにおいて、
    上記ダストボックスの前端面を開放することにより形成された塵芥捨て口の口縁下部にヒンジを介して開閉動可能に片持ち状に連結された蓋体と、
    上記受枠に上記ダストボックスを差し込む途中段階で上記捨て口を開いている上記蓋体を前倒れ姿勢に保持する蓋体姿勢保持手段と、
    上記受枠に上記ダストボックスを差し込む最終段階で上記蓋体の自由端部を上記ヒンジを支点として上動させることによりその蓋体を上記捨て口を閉じる起立姿勢に姿勢変更させるためのカム機構と、
    を備えることを特徴とする掃除機のダストボックスユニット。
  3. 上記蓋体姿勢保持手段が、上記蓋体の自由端部に突設されて上記差込み途中段階で上記受枠の平坦な底面に蓋体の重さを受けて接触したまま摺動してその蓋体を前上がり前倒れ姿勢に保持する突片でなる請求項2に記載した掃除機のダストボックスユニット。
  4. 上記カム機構が、上記蓋体に具備されている摺動部と、上記受枠に設けられて上記ダストボックスの差込み最終段階で前上がり前倒れ姿勢の蓋体の上記摺動部をすくい上げてその蓋体の自由端部を初期上動させた後にその蓋体を上記起立姿勢に姿勢変更させるカム面と、を備える請求項2又は請求項3に記載した掃除機のダストボックスユニット。
  5. 上記摺動部が、蓋体の自由端部の異なる箇所に形成された第1摺動部と第2摺動部とに分割されていると共に、上記カム面が、上記ダストボックスの差込み最終段階の始期に上記第1摺動部をすくい上げて上記蓋体の自由端部を初期上動させる第1カム面と、この第1カム面によって上記第1摺動部がすくい上げられた後に上記第2摺動部を摺動させることによって上記第1摺動部をその第1カム面から離反させて上記蓋体を上記起立姿勢に姿勢変更させる第2カム面とに分割されている請求項4に記載した掃除機のダストボックスユニット。
  6. 上記第1カム面が前上がり勾配を有する平坦面でなり、上記第2カム面が垂直方向に延びる平坦面でなり、上記第2摺動部が上記蓋体の自由端部に設けられた突起でなる請求項5に記載した掃除機のダストボックスユニット。
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