JP2008061670A - スプレー付きアイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】銀イオンを使用した消臭殺菌作用を有するミストを噴射させることが可能なスプレー付きアイロンを提供すること。
【解決手段】アイロンベース2の上方に位置して所定量の水を貯えるタンク20及びタンク内の水のスプレー噴射口19への供給を制御するスプレーポンプ17を有し、ミスト化した水をスプレー噴射口19から衣類に供給できるようにしたスプレー付きアイロン1において、タンク20は内部に浸水機構4を備え、銀イオン溶出部材をタンク内部に保持し液中に浸ける、浸水機構4は、タンクに着脱自在に構成され、銀イオン溶出部材を内蔵した容器からなるカセット手段90a、または、タンク内部の所定位置に作りつけられ、銀イオン溶出部材を取替え可能に収納する収納手段を有する。あるいは、銀イオン溶出部材が詰め替え可能なカセット手段で、タンクに着脱自在に装着される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衣類等にミスト化した水滴をスプレーにより吹付けてプレスし、しわ伸ばしができるスプレー機能を有するアイロンに係り、特にアイロンから銀イオンを含む水滴を噴射させ、銀イオンの抗菌作用を利用することによって消臭、抗菌処理を可能にしたスプレー付きアイロンに関するものである。
衣類等をアイロン掛けする際に、しわを伸ばし、形を整えるのを容易にするため、ミスト化した水滴を吹付けて能率よくプレスできるようにスプレー機能を備えた、いわゆるスプレー付きアイロンが、既に市販されている。
このようなスプレー付きアイロンを使用して、衣類等にミストを吹付けてプレスをするとき、アイロンのタンクが何かの理由で細菌などに汚染されていると、タンクの中に入れた水にぬめりが出たり、噴霧した水滴に悪臭がしたり、あるいはプレスされる衣類等まで細菌で汚染されるおそれがあった。
ところで、スチーム噴射時に芳香剤と抗菌剤を同時に噴射するスチームアイロンが開発され、特許文献でも開示されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
図8は、下記特許文献1に記載されたスチームアイロンの要部断面図である。このスチームアイロン71は、内蔵されている水タンク72の上部位置に、2個の螺子孔部73を設け、この螺子孔部に合致した螺子部74を有する芳香剤カプセル75と抗菌剤カプセル76を螺着してなるものであった。これは必要に応じてカプセルを指先で押圧すると、水タンク内の水77に芳香剤と抗菌剤が滴下し、スチームアイロンのスチーム78噴射時に芳香剤と抗菌剤が同時に噴射される。
また、図9に示すように、下記特許文献2に開示された技術は、衣類等のしわ伸ばしに用いられるスチーム噴出機であって、ヒータ82によって加熱される気化体83により構成した気化室81と、この気化室81で発生したスチームを噴出させるスチーム噴出盤86と、気化室に供給する水を蓄える水タンク84を備え、スチーム噴出盤86の噴出孔87から噴出するスチームに菌処理剤を混入させて噴出するものであり、しわを伸ばす作業を行なうと同時に、衣類等に付着している臭いや菌類を取り除き、また菌類が付着するのを防止するものであった。そして、菌処理剤としてはアルコールを主成分とするもの、あるいは成分としてアルコールと天然又は合成の菌処理剤を用いるものがある。
実用新案登録第3057428号公報(図1、段落〔0004〕〜〔0005〕) 特許第3371700号公報(図1、段落〔0005〕〜〔0009〕)
上記特許文献1に記載された消臭、抗菌機能を備えたスチームアイロンは、プレスする際にスチームを布地に噴霧するものであるが、タンク内の水に消臭剤や抗菌剤を溶かしておき、この水を気化室へ送り込み、噴射口から噴射させて衣類等のシワに噴霧してしわ伸ばしを行うようになっている。しかしながら、上記特許文献1のスチームアイロンは、内蔵されている水タンクの上部位置に、2個の螺子孔部を設け、この螺子孔部に芳香剤カプセルと抗菌剤カプセルを外付けするものであり、必要に際してカプセルを指先で押圧し、水タンク内に芳香剤と抗菌剤を滴下させるため、外付けされたカプセルはアイロン操作の邪魔になると同時に芳香剤、消臭剤の溶解量は不安定で、逆に芳香がきつくなったりした。
また、上記特許文献2のスチーム噴出機は、スチーム噴出盤の噴出孔から噴出するスチームにアルコール系の菌処理剤を混入させて噴出するものであり、水タンク内に水処理剤と菌処理剤とを混合して入れるものである。菌処理剤としてはアルコールを主成分とするもの、あるいは成分がアルコールと天然又は合成の菌処理剤を用いるものがある。この場合、量によってはアルコール系の香りが残ったりするし、スチームを利用するので熱に弱い他の殺菌剤は使用できなかった。
そこで、本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、抗菌力が強力で消臭作用があり、他に香りを移すなどの悪影響がない銀イオンを使用することによって消臭・抗菌作用を有するミストを噴射させることが可能なスプレー付きアイロンを提供することにある。
また、本発明の目的は、銀イオンの供給を水タンク内において浸水させることができる浸水機構によって行なうようにしたスプレー付きアイロンを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のスプレー付きアイロンの発明は、ヒータを有するアイロンベースと、該アイロンベースの上方に着脱自在に位置して所定量の噴射液を貯留するタンクと、該タンク内の噴射液をスプレー噴射するスプレー噴射口と、前記タンク内の噴射液の前記スプレー噴射口への供給を制御するポンプ装置と、を有し、該ポンプ装置を操作することにより、ミスト化した前記噴射液を前記スプレー噴射口から衣類に供給するようにしたスプレー付きアイロンにおいて、前記タンクは、銀イオンを液中に溶出させる部材を内部に保持した状態で前記タンク内に浸水されている浸水機構を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスプレー付きアイロンにおいて、前記浸水機構は、銀イオンを前記噴射液中に溶出させる部材を内蔵した容器からなるカセット手段であって、前記タンクに着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のスプレー付きアイロンにおいて、前記浸水機構は、前記タンク内部の所定位置に設けられた収納手段であって、銀イオンを液中に溶出させる部材の収納及び取替えが可能であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のスプレー付きアイロンにおいて、前記カセット手段は、前記タンクをアイロン本体から取り外した状態においてのみ、その着脱が可能となることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のスプレー付きアイロンにおいて、前記収納手段は、前記タンクをアイロン本体から取り外した状態においてのみ、前記銀イオンを液中に溶出させる部材の交換が可能となることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載のスプレー付きアイロンにおいて、前記銀イオンを液中に溶出させる部材は、金属、セラミック、ガラスまたはプラスチックのいずれかからなるボール、ペレット、粒子または粉末のいずれかに銀又は銀合金の皮膜を施しあるいは銀又は銀合金を部材に練り込んだものであることを特徴とする。
本発明は上記構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、スプレー付きアイロンは、銀イオンを液中に溶出させる部材をタンク内部に保持しタンク内に貯留された噴射液、例えば水に浸水させる浸水機構を備えていることによって、銀イオンを液中に溶出させる部材がタンク内の水に浸かっているときに、そのタンクは安定的に銀イオンを供給することができ、銀イオンを含むミスト化した水を噴射口から衣類に供給できるようにしたので、銀イオンの抗菌作用を利用して消臭、抗菌が可能である。また、銀イオンを液中に含有させるための機構をタンク内に保持することによってアイロン操作の邪魔にならず、アイロンの操作性を損なうことがない。
請求項2の発明によれば、浸水機構は、銀イオンを液中に溶出させる部材を内蔵した容器からなるカセット手段であって、タンクに着脱自在に取り付けられているので、銀イオンを液中に溶出させる部材を内蔵したまま容器の交換が可能であり、交換が簡単で便利である。
請求項3の発明によれば、浸水機構は、タンク内部の所定位置に形成された収納手段であって、銀イオンを液中に溶出させる部材を取替え可能に収納するよう形成されているので、銀イオンを液中に溶出させる部材のみを入れ替えることにより、安価に機能を維持できる。
請求項4の発明によれば、カセット手段は、タンクをアイロン本体から取り外してからはじめて交換が可能になるようになされることによって、タンクを外さなければカセットが外れないので、アイロン使用時に銀イオンのカセットが誤って外れることがなくアイロンの操作性が向上し、また高い安全性も備えている。
請求項5の発明によれば、収納手段は、タンクをアイロン本体から取り外してはじめて銀イオンを液中に溶出させる部材の交換が可能にされることによって、タンクを外さなければ交換できないのでアイロンの操作性を妨げることが無く、また交換は容易である。
請求項6の発明によれば、銀イオンを液中に溶出させる部材は、金属、セラミック、ガラスまたはプラスチックのいずれかからなるボール、ペレット、粒子または粉末のいずれかに銀又は銀合金の皮膜を施しあるいは銀又は銀合金を部材に練り込んだものであるので、交換時の詰め替えにおいて取り扱いが容易である。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのスプレー付きアイロンを例示するものであって、本発明をこのスプレー付きアイロンに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は本発明の一実施例に係るスプレー付きアイロンの側断面図、図2は図1のスプレー付きアイロンの正面図、図3は図1のA−A線で切断したタンク及び操作部の正断面図、図4は図1のスプレー付きアイロンの平面図、図5は図1のスプレー付きアイロンの一部側断面図、図6は本実施例のスプレー付きアイロンの一変形例の一部断面図、図7は本実施例のスプレー付きアイロンのさらに他の変形例を示し、図7(a)は平面図、図7(b)〜図7(d)は図7(a)のB−B線で切断した断面図であって、カセット手段を取り付ける状態を順に示した説明断面図である。
本発明のスプレー付きアイロン1は、図1〜図4に示すように、ヒータ7が埋設され且つスチームを発生させる気化室5が形成されたアイロンベース(以下、ベースという)2と、この気化室5へ供給される噴射液としての水を貯留したタンク20と、このタンク20内に貯留された水の気化室5への供給・停止をコントロールするスチームポンプ40と、タンク20の上方にあってスプレー付きアイロン1を操作するハンドル15等で構成されている。なお、タンク20、スチームポンプ40及びハンドル15等はアイロン本体10の一部を構成している。
ベース2の上方にはアイロンカバー11が固定され、このアイロンカバー11の上部にアイロン本体10が固定されている。アイロン本体10のハンドル15は握り部を有しており、その内部にヒータ等を制御する制御基板(図示せず)が収容されている。なお、この制御基板はアイロン本体10の後部に設けられた接続端子13を介して電源コード14に接続され電力が供給される。
タンク20は、図1〜図4及び図7(a)に示すように、アイロンカバー11の上に着脱自在に取付け固定され、内部に水を貯留できる空洞を有する。タンク20は、スチーム操作機構などを設けた操作部21とタンクの頭部20cから後方に離れた位置で所定幅の溝23で区分された袖部20a、20bとからなり、平面視ではほぼ馬蹄形(図7(a)参照)をしていて、合成樹脂材で水密に成形されている。タンクは、正面から見た場合、図2、図3に示すように、タンク底板22からなる底部と、この底部から上方へ大きく膨らんだ膨出部56a、56bとからなり、この膨出部56a、56bの内側に空洞が形成されている。すなわち、この膨出部56a、56bはタンク20の袖部20a、20bに対応する部分であって2つに区分された空洞を形成している。また、タンク20の前側には注水口24、及びこの注水口24を塞ぐ蓋18が、下側前面にはスプレー噴射口19がそれぞれ設けられる。操作部21には、タンク底板22に装着されたバルブ33を開閉操作することによってスチームの噴出と停止とを切換えるスチームポンプ40を備え、また、ショットスチームポンプ16とスプレーポンプ17を備えている。
スチームポンプ40は、図1に示すように、操作部21のタンクの頭部20cに対応する部分に形成された凹み部57に設けられる。スチームポンプ40は、押しボタン型のスチーム切換えボタン54と、このスチーム切換えボタンの押下げにより回転する回転子52と、一端がバルブ33に対峙し他端が回転子52に結合されさらに凹み部57に形成された挿通孔41に挿通された開閉桿51と、回転子52を押し上げるスプリング53bと開閉桿51を押し下げるスプリング53aとで構成されている。タンク底板22のタンク頭部20cの近傍部分には、所定の大きさの貫通孔が形成され、バルブ33が装着されるバルブ装着孔26を構成している。タンク底板22のバルブ装着孔26に取付けられるバルブ33は、上面にすり鉢状の窪みが形成された円盤状の板状体からなり、すり鉢状の窪みの底部中央にスチームポンプ40の開閉桿51の先端が嵌り込む細穴が設けられている。バルブ33は、これをバルブ装着孔26にその底面側から嵌め込み、流出ガイド部材35で覆うことによってタンク底板22へ取付け固定される。
この構成により、スチーム切換えボタン54を押し下げると、開閉桿51の先端がバルブ33の細穴に嵌り込むことによりバルブ33が閉じてドライアイロンとして使用できる。一方、スチーム切換えボタン54を押し上げると、開閉桿51が押し上げられてバルブ33が開き、タンク20内の水が流出ガイド部材35の凹状溝を通じて気化室5に流入してスチームとなりスチームアイロンとして使用できる。
また、ショットスチームポンプ16は、図3に示すように、凹み部57に隣接したショットスチームシリンダ42に組み込まれてポンプを構成する。ショットスチームポンプ16は、スプリング45を介して操作軸47を押下げる押しボタン46と、押しボタン46の押圧に伴って上下動する操作軸47に一端が接したスプリング48、スプリング48に押し付けられパッキン34に対峙したボール44を備え、押しボタンの操作により操作軸47に連動させて、ボール44をパッキン34の方向へ付勢するスプリング48の押圧力を一時的に解くよう構成されている。この構成により、押しボタン46をスプリング45の反発力に抗して押下げると、操作軸47がスプリング48に抗して押し下げられ、ボール44はシリンダー42の内圧増加に伴い、パッキン34方向へ押圧されシリンダー42内の水は排出口32bを通り流出ガイド部材35を介し気化室5へ瞬間的に供給されスチーム孔3からショットスチームが噴出される。また、押しボタン46から指を離すとスプリング45および48の反発により自然に押し上げられシリンダー42内の内圧が低下しパッキン34に形成された弁体Aが閉じ、ボール44はパッキン34とは反対方向に浮き上がり注水口32aよりタンク内の水がシリンダー42内に吸い上げられる。
アイロンはまた、スプレーポンプ17を備えている。図1及び図3〜図6の断面図によって、スプレーポンプ装置の機構とその操作について説明をする。スプレーポンプ17は、タンク20と一体に成型されたポンプシリンダ28、ポンプシリンダ28に挿入された筒状のピストン29、ピストン29が押し下げられシリンダー28内の水を排出するときは孔Cを開き、タンク内の水をシリンダー28内に吸い上げるときは孔Cを閉じる弁体Dを有する導水部材38、ピストン29を上方に付勢するスプリング30、ポンプシリンダ28内に吸い上げられた水を溜める逆流防止用のボール31、ピストン29とボール31間に介在しボール31を押圧しているボール押圧スプリング36、ポンプシリンダ28の下部に取り付けたタンク20の底に開口している揚水管Bを備えている。ポンプシリンダ28内に吸い上げた水は導水部材38を介し導水管でスプレー噴射口19に送られる。
このような構造によると、スプレーボタン27を押してピストン29を押し下げてからスプレーボタン27を離すと、タンク20内の水は揚水管Bを通ってポンプシリンダ28内に吸い上げられる。次いで、スプレーボタン27を押し下げると、ポンプシリンダ28内の水は導水部材38から導水管を通ってスプレー噴射口19に送られミストになって噴出する。
本発明は、このようなスプレーポンプ17を備えたスプレー付きアイロン1のタンク20内に、銀イオンを発生させる浸水機構4を設けたものである。
銀は、銀イオン状態の時に広い範囲の細菌に対して抗菌作用が強く、ごく微量の濃度で細菌の発育を抑制しまたは死滅させることができることが知られている。その抗菌・殺菌効果で藻の発生を防止でき、有機物の発生やぬめりの発生を抑え、原生動物や水中懸濁を減少させることができるので消臭剤や抗菌剤として使用することができる。このような特性から銀系の抗菌剤は、最近では家庭用浄水器に使用されている。さらに銀系抗菌剤の特徴として、古来食器や装飾品に使用されてきたようにきわめて安全性が高いことがあげられる。また、銀イオンによる機械の腐食や、皮膚への刺激、薬品臭、環境汚染の問題は無い。さらに最近はアルミニウムやアルミニウム合金が、銀を添加した電解液中で陽極酸化皮膜を形成することによって長期間にわたり銀イオンを放出し脱臭機能や抗菌機能を発揮することも知られ、厨房器具等に応用されている。本発明は、銀イオンのこのような特性を利用し消臭抗菌効果を持たせたスプレー付きアイロンを提供するものである。
本発明は、銀イオン発生源としては、銀あるいは銀合金自体でも差し支えないが、金属、セラミック、ガラスまたはプラスチック等のいずれかのボール、ペレット、粒子または粉末などのいずれかに銀又は銀合金の皮膜を施したりあるいは部材内に練りこんだりすることによって、銀イオンを液中に溶出させる部材を形成し、これを使用する。これによって、部材を経済的価格にするとともに取り扱いを容易にすることができる。
図1、図5に示すようにタンク20は、浸水機構4を有する。浸水機構4は、容器状のカセット手段90aを備え、その内部には銀イオンを水に溶出させるための銀イオン溶出部材6を内蔵する。カセット手段90aはタンク20に着脱自在に取り付けられる。すなわち、タンク20上面の一部分にカセット手段90aの取り付け孔25を設け、銀薄膜を皮膜として施したペレットなどの銀イオン溶出部材6を内蔵したカプセル状のカセット手段90aをこの取付け孔25からタンク20内部に挿入して取り付ける。カセット手段90aは縦断面が楕円形をなすプラスチック製中空体であり、その底面と側面に水が浸入できる孔91aを有する。カプセルの上端には係止部92が設けられ、シリコンラバーなどの弾性体93aを用いてタンク20に、着脱自在かつ水密に取り付けられる。カセット手段90aは、銀イオン溶出部材6の効果がなくなると銀イオン溶出部材6と一緒に使い捨てされる。
図6は、浸水機構の一変形例を示しているが、浸水機構4は、タンク20内部の所定位置に作りつけられた収納手段90bを備えるものであって、銀イオン溶出部材6を取替え可能に収納するものである。すなわち、タンク20の上面の一部分に銀イオン溶出部材6の詰め込みと取出しができる取り付け孔25を設け、銀薄膜を皮膜として施したペレットなどの銀イオン溶出部材6をこの取り付け孔25からタンク内部の収納手段90bに収納する。図6の収納手段90bは、断面が四角の籠状のプラスチック製箱体であり、底面に水が浸入できる複数の貫通孔91bを有する。また、タンクの取り付け孔25には水密栓94がシリコンラバーなどの弾性体93bを周囲に介在させて着脱自在に取り付けられる。銀イオンが出なくなった場合、銀イオン溶出部材6のみが収納手段90bから取り出されて廃棄され、新しい部材が詰め替えられる。
また浸水機構4は、図7のように、銀イオンを液中に溶出させる部材(銀イオン溶出部材)6を詰め替えできるカセット手段90cを備えるものであって、タンク20に着脱自在に装着される。すなわち、タンク20上面の一部分に取り付け孔25を設け、銀薄膜を皮膜として施したペレットなどの銀イオン溶出部材6を内蔵させた箱状のカセット手段90cのケース本体を、この取り付け孔25からタンク20内部に入れて装着する。図7のケース本体は、箱型の容器で、上面に水が浸入できる孔91cと後底部に格子状の孔91dを有する。さらに、タンク20内部に滑らかに挿入できるようにケース本体の後底部は斜めに形成されている。ケース本体の上面は蓋95をなしており、蓋95の後ろ寄りに一体に形成された凸部96にタンクの取り付け孔25の蓋体97が取り付けられ、蓋体97の下に形成された弾性体パッキンEのつばでタンク20に水密かつ着脱自在に取り付けられる(図7(b)〜図7(d)参照)。銀イオン溶出部材6から銀イオンが出なくなった場合は、カセット手段90cのケース本体から中身の銀イオン溶出部材6のみを取り出し、ケース本体に新しい銀イオン溶出部材を詰め替えて使用する。
図1〜図7に示すいずれの実施形態の場合においても、カセット手段90a、90cあるいは収納手段90b内の銀イオン溶出部材6は、タンク20をアイロン本体10から取り外してはじめて交換可能になる。このことによって、タンク20を外さなければカセット手段90a、90cが外れないので、アイロン使用時にカセット手段90a、90cが誤って外れることがない。またアイロン使用時に収納手段90bから銀溶出部材6が漏出することがない。さらに、これらカセット手段90a、90cおよび収納手段90bはアイロン操作の邪魔にならず操作性の向上に貢献するし、また安全性も備えている。
次に、このスプレー付きアイロンの使用方法を説明する。
アイロンの使用は、操作部21のスチーム切換えボタン54を上下動させてスチーム或いはドライを選択してアイロン掛けを行うが、この使用法はこれまでのスチームアイロンと同じである。本実施例のスプレー付きアイロンにおいて、銀イオンによる消臭、抗菌を行いたいときは、スプレーボタン27を操作することによってスプレーポンプ17を動作させる。
具体的にいうと、操作部21のスチーム切換えボタン54をドライ状態にし、スプレーボタン27を押してピストン29を押し下げると、タンク20内の銀イオンを含んだ水が揚水管Bを通ってポンプシリンダ28内に吸い上げられる。次いで、スプレーボタン27を押し下げると、ポンプシリンダ28内の水は導水部材38および導水管を通ってスプレー噴射口19に送られ、スプレー噴射口19よりミストになって衣類等に向かって噴出し、散布され、散布された衣類等の消臭、抗菌を行なう。
銀イオン溶出部材6は、アイロンを使用していないときにはタンク20内の水温が低いので銀イオンの溶け出す速度は遅いが、アイロン使用時にはアイロンの熱によってタンク内部の水温が上昇するため溶け出す速度が速くなり、短時間で必要な高濃度になる。ただしこの場合、スチームによる噴射ではないので、スチームの高温によって熱に弱い銀イオンの消臭、抗菌効果を減殺することも無い。
以上説明したように、本発明のスプレー付きアイロンによれば、簡単に装着できメンテナンスが容易な銀イオン溶出部材の浸水機構を用いて、タンク内において浸水させた銀イオン溶出部材からの安定した銀イオンの供給により、消臭、抗菌力の強い銀イオンのスプレー噴射を行うことができるスプレー付きアイロンを提供することができる。
図1は本発明の一実施例に係るスプレー付きアイロンの側断面図である。 図2は図1のスプレー付きアイロンの正面図である。 図3は図1のX−Y線で切断したタンク及び操作部の正断面図である。 図4は図1のスプレー付きアイロンの平面図である。 図5は図1のスプレー付きアイロンの一部側断面図である。 図6は本実施例のスプレー付きアイロンの一変形例の一部断面図である。 図7は本実施例のスプレー付きアイロンのさらに他の変形例を示し、図7(a)は平面図、図7(b)〜図7(d)は図7(a)のB−B線で切断した断面図であって、カセット手段を取り付ける状態を順に示した説明断面図である。 図8は従来のスプレー付きアイロンの要部断面図である。 図9は従来のスチーム噴出機の断面図である。
符号の説明
1 スプレー付きアイロン
2 アイロンベース
3 スチーム孔
4 浸水機構
5 気化室
6 銀イオン溶出部材
90a カセット手段、
90b 収納手段、
90c カセット手段、
10 アイロン本体
11 アイロンカバー
17 スプレーポンプ
19 スプレー噴射口
20 タンク
25 取付け孔
27 スプレーボタン
28 ポンプシリンダ
29 ピストン
30 スプリング
31 ボール

Claims (6)

  1. ヒータを有するアイロンベースと、該アイロンベースの上方に着脱自在に位置して所定量の噴射液を貯留するタンクと、該タンク内の噴射液をスプレー噴射するスプレー噴射口と、前記タンク内の噴射液の前記スプレー噴射口への供給を制御するポンプ装置と、を有し、該ポンプ装置を操作することにより、ミスト化した前記噴射液を前記スプレー噴射口から衣類に供給するようにしたスプレー付きアイロンにおいて、前記タンクは、銀イオンを液中に溶出させる部材を内部に保持した状態で前記タンク内に浸水されている浸水機構を備えていることを特徴とするスプレー付きアイロン。
  2. 前記浸水機構は、銀イオンを前記噴射液中に溶出させる部材を内蔵した容器からなるカセット手段であって、前記タンクに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のスプレー付きアイロン。
  3. 前記浸水機構は、前記タンク内部の所定位置に設けられた収納手段であって、銀イオンを液中に溶出させる部材の収納及び取替えが可能であることを特徴とする請求項1に記載のスプレー付きアイロン。
  4. 前記カセット手段は、前記タンクをアイロン本体から取り外した状態においてのみ、その着脱が可能となることを特徴とする請求項2に記載のスプレー付きアイロン。
  5. 前記収納手段は、前記タンクをアイロン本体から取り外した状態においてのみ、前記銀イオンを液中に溶出させる部材の交換が可能となることを特徴とする請求項3に記載のスプレー付きアイロン。
  6. 前記銀イオンを液中に溶出させる部材は、金属、セラミック、ガラスまたはプラスチックのいずれかからなるボール、ペレット、粒子または粉末のいずれかに銀又は銀合金の皮膜を施しあるいは銀又は銀合金を部材に練り込んだものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスプレー付きアイロン。
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