JP2008060926A - 遅延時間生成方法および光回線終端装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ONUブロック(論理リンク終端部)がOLT(光伝送路終端装置)から送信された発見ゲートパケットGATE MPCPDU(discovery)(論理リンク終端部発見信号)を受信した後、ONUブロックがOLT宛てに登録要求パケットREG_REQ MPCPDU(登録要求信号)を送信するまでに待機するランダム遅延時間(待ち時間)を生成する際に、前記発見ゲートパケットGATE MPCPDU(discovery)の受信をトリガとして、任意のシード値(乱数生成初期値)と発見ゲートパケットGATE MPCPDU(discovery)の受信回数とで定まる内部乱数値を生成し、該内部乱数値を基に前記ランダム遅延時間を生成する。
【選択図】 図1
Description
GE−PON(Gigabit Ethernet Passive Optical Network):ギガビットイーサネット(登録商法)受動光回線網
ONU(Optical Network Unit):受動光回線網における加入者側装置(光回線終端装置)
OLT(Optical Line Terminal):受動光回線網における局側装置(光伝送路終端装置)
MAC(Media Access Control):OSI参照モデルにおけるデータリンク層の下位層に位置し、送信するデータをどのような方法でLANケーブル(通信媒体)上に送出するのかなどの媒体アクセス制御を行う。
DA(Destination Address):イーサネット(登録商法)における48bit長の宛先MACアドレス。
SA(Source Address):イーサネット(登録商法)における48bitの送信元MACアドレス。
MPCPDU(Multi-Point Control Protocol Data Unit):受動光回線網において、共有媒体上にOLTとONU間の論理リンクを確立するために必要な情報を運ぶプロトコルデータユニットであり、MACフレームをベースとしている。
GMII(Gigabit Media Independent Interface):伝送媒体に依存しないギガビットイーサネット(登録商法)用の共通物理インターフェースであり、伝送路符号化などを行う物理層とMACフレーム生成・終端処理を行うMAC副層とのインターフェース。
RS(Reconciliation Sub-layer):MAC副層と物理層との送受信データ/制御データを変換し、それらの違いを吸収する副層。
P2PE(Point-to-point Emulation):P2P類似
LLID(Logical Link IDentifier):OLTに登録されるONUブロックの識別子
(最大遅延時間)=(GATE MPCPDU(discovery)のGrantの長さ)−(1つのREG_REQ MPCPDU送信に必要な時間)−(各種オーバーヘッド)
たとえば、ランダム遅延時間は、次の式で得られる。
(ランダム遅延時間)=(最大遅延時間)×(内部乱数値)/(内部乱数値のとりう る最大値)
請求項2にかかる発明は、前記請求項1に記載の遅延時間生成方法において、前記論理リンク終端部発見信号の受信をトリガとして、任意の乱数生成初期値と前記論理リンク終端部発見信号の受信回数とで定まる内部乱数値を生成し、該内部乱数値を基に前記待ち時間を生成する待ち時間生成ステップと、前記論理リンク終端部発見信号の受信をトリガとして、前記光伝送路終端装置に当該論理リンク終端部が登録されているか否かを判断する登録判断ステップと、前記登録判断ステップにて、前記光伝送路終端装置に当該論理リンク終端部が登録されていないと判断された場合、前記論理リンク終端部発見信号を解釈して、前記光伝送路終端装置から指示された時間だけ待機する第1の待機ステップと、該第1の待機ステップで待機した時間が経過することにより、前記待ち時間生成ステップにより生成された前記待ち時間だけ待機する第2の待機ステップと、該第2の待機ステップで待機した前記待ち時間が経過することにより、前記登録要求信号を送信する登録要求信号送信ステップと、を備えることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、前記請求項2に記載の遅延時間生成方法において、前記遅延時間生成方法の初期状態において、前記論理リンク終端部発見信号の受信回数を数えるカウンタを零に初期化する初期化ステップと、前記登録要求信号送信ステップの後、前記遅延時間生成方法を終了し前記初期化ステップに戻すためのしきい値と前記カウンタの値とを比較する試行回数比較ステップと、をさらに備え、前記待ち時間生成ステップは、前記論理リンク終端部発見信号の受信毎に前記カウンタの値を1だけ増やす手段をさらに備え、前記試行回数比較ステップにて前記カウンタの値が前記しきい値に比して大きい場合、前記内部乱数値に前記乱数生成初期値を設定して前期初期化ステップへ移行し、それ以外の場合、前記待ち時間生成ステップへ移行する、ことを特徴とする。
請求項4にかかる発明の光回線終端装置は、受動光回線網の光伝送路終端装置と論理リンクを確立可能な少なくとも1つの論理リンク終端部を有する光回線終端装置において、前記論理リンク終端部は、前記光伝送路終端装置から送信された論理リンク終端部発見信号を受信した後、前記光伝送路終端装置宛てに登録要求信号を送信するまでに待機する任意の待ち時間を生成する遅延時間生成部を含み、前記遅延時間生成部は、前記光伝送路終端装置に該論理リンク終端部が登録されているか否かに拘わらず、前記論理リンク終端部が前記論理リンク終端部発見信号を受信した際に生成するトリガ信号を入力として、任意の乱数生成初期値と前記論理リンク終端部発見信号の受信回数で定まる内部乱数値を生成し、該内部乱数値に基づき前記待ち時間を生成すること、を特徴とする。
請求項5にかかる発明は、前記請求項4記載の光回線終端装置において、前記論理リンク終端部は、前記光伝送路終端装置に該論理リンク終端部が登録されていないときに連続的に受信した前記論理リンク終端部発見信号の受信回数を数えるカウンタをさらに備え、前記登録要求信号を送信した後、しきい値と前記カウンタの値とを比較する試行回数比較手段とをさらに備え、前記試行回数比較手段によって前記カウンタの値がしきい値に比して大きい場合、前記内部乱数値に前記乱数生成初期値を設定する手段をさらに備える、
ことを特徴とする。
本発明の第1の実施例は、1つの光回線終端装置(ONU)が複数の論理リンク終端部(ONUブロック)を収容する場合における、遅延時間生成方法および光回線終端装置についてである。
(1).MPCP制御分離部15は、乱数生成部16に対し、内部乱数更新信号D2を出すとともに、受信MPCPDUデータD3をGrant処理/登録処理部17に出力する。発見ゲートパケットGATE MPCPDU(discovery)なので、前記受信MPCPDUデータD3は、Grant情報D5を含む。
(2).Grant処理/登録処理部17は、Grant情報D5を乱数生成部16に出力する。
(3).乱数生成部16は、内部乱数更新信号D2により、内部乱数値を更新する。
(4).乱数生成部16は、内部乱数更新信号D2に基づいて、Grant処理/登録処理部17からGrant情報D5を受信し、ランダム遅延時間を計算して、Grant処理/登録処理部17に、ランダム遅延時間値D4を出力する。ランダム遅延時間の計算は、段落0013に記載の式を用いればよい。
(5).Grant処理/登録処理部17は、ランダム遅延時間値D4とGrant情報D5を基に、送信許可時間を計算し、送信許可信号D6を生成するとともに、登録要求パケットREG_REQ MPCPDUの生成に必要なデータを送信MPCPDUデータD7として出力する。
(5’).Grant処理/登録処理部17は、前記Grant情報D5を廃棄する。(発見処理専用のため)
第2の実施例は、同一光回線終端装置(ONU)内に1以上のONUブロックを含む場合の、遅延時間生成方法および光回線終端装置についてのものである。第2の実施例では、光伝送路終端装置(OLT)からの距離差が短い光回線終端装置(ONU)のONUブロック#1,#2間で、内部乱数値が一致した場合にも、シード値の再設定により異なる値にして、光伝送路終端装置(OLT)に対する登録要求パケットREG_REQ MPCPDUが衝突することを防ぐことができる。
11:光送受信部
12:シリアル・パラレル変換部
13:RS部
14:MACフレーム生成・終端部
15:MPCP制御分離部
16:乱数生成部
17:Grant処理/登録処理部
18:MPCP制御多重部
20:OLT
30:光ファイバ
40:光スプリッタ
Claims (5)
- 1つの光伝送路終端装置と、該光伝送路終端装置と論理リンクを確立可能な少なくとも1つの論理リンク終端部を有する少なくとも1つの光回線終端装置とを備える受動光回線網に適用され、
前記論理リンク終端部が前記光伝送路終端装置から送信された論理リンク終端部発見信号を受信した後、前記論理リンク終端部が前記光伝送路終端装置宛てに登録要求信号を送信するまでに待機する待ち時間を生成する遅延時間生成方法であって、
前記論理リンク終端部発見信号の受信をトリガとして、任意の乱数生成初期値と前記論理リンク終端部発見信号の受信回数とで定まる内部乱数値を生成し、該内部乱数値を基に前記待ち時間を生成することを特徴とする遅延時間生成方法。 - 前記請求項1に記載の遅延時間生成方法において、
前記論理リンク終端部発見信号の受信をトリガとして、任意の乱数生成初期値と前記論理リンク終端部発見信号の受信回数とで定まる内部乱数値を生成し、該内部乱数値を基に前記待ち時間を生成する待ち時間生成ステップと、
前記論理リンク終端部発見信号の受信をトリガとして、前記光伝送路終端装置に当該論理リンク終端部が登録されているか否かを判断する登録判断ステップと、
前記登録判断ステップにて、前記光伝送路終端装置に当該論理リンク終端部が登録されていないと判断された場合、前記論理リンク終端部発見信号を解釈して、前記光伝送路終端装置から指示された時間だけ待機する第1の待機ステップと、
該第1の待機ステップで待機した時間が経過することにより、前記待ち時間生成ステップにより生成された前記待ち時間だけ待機する第2の待機ステップと、
該第2の待機ステップで待機した前記待ち時間が経過することにより、前記登録要求信号を送信する登録要求信号送信ステップと、
を備えることを特徴とする遅延時間生成方法。 - 前記請求項2に記載の遅延時間生成方法において、
前記遅延時間生成方法の初期状態において、前記論理リンク終端部発見信号の受信回数を数えるカウンタを零に初期化する初期化ステップと、
前記登録要求信号送信ステップの後、前記遅延時間生成方法を終了し前記初期化ステップに戻すためのしきい値と前記カウンタの値とを比較する試行回数比較ステップと、をさらに備え、
前記待ち時間生成ステップは、前記論理リンク終端部発見信号の受信毎に前記カウンタの値を1だけ増やす手段をさらに備え、
前記試行回数比較ステップにて前記カウンタの値が前記しきい値に比して大きい場合、前記内部乱数値に前記乱数生成初期値を設定して前期初期化ステップへ移行し、
それ以外の場合、前記待ち時間生成ステップへ移行する、
ことを特徴とする遅延時間生成方法。 - 受動光回線網の光伝送路終端装置と論理リンクを確立可能な少なくとも1つの論理リンク終端部を有する光回線終端装置において、
前記論理リンク終端部は、前記光伝送路終端装置から送信された論理リンク終端部発見信号を受信した後、前記光伝送路終端装置宛てに登録要求信号を送信するまでに待機する任意の待ち時間を生成する遅延時間生成部を含み、
前記遅延時間生成部は、前記光伝送路終端装置に該論理リンク終端部が登録されているか否かに拘わらず、前記論理リンク終端部が前記論理リンク終端部発見信号を受信した際に生成するトリガ信号を入力として、任意の乱数生成初期値と前記論理リンク終端部発見信号の受信回数で定まる内部乱数値を生成し、該内部乱数値に基づき前記待ち時間を生成すること、
を特徴とする光回線終端装置。 - 前記請求項4記載の光回線終端装置において、
前記論理リンク終端部は、前記光伝送路終端装置に該論理リンク終端部が登録されていないときに連続的に受信した前記論理リンク終端部発見信号の受信回数を数えるカウンタをさらに備え、
前記登録要求信号を送信した後、しきい値と前記カウンタの値とを比較する試行回数比較手段とをさらに備え、
前記試行回数比較手段によって前記カウンタの値がしきい値に比して大きい場合、前記内部乱数値に前記乱数生成初期値を設定する手段をさらに備える、
ことを特徴とする光回線終端装置。
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