JP2008060001A - 単室型固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造 - Google Patents

単室型固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の単セルを有していても小型化が可能な単室型固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池は、導電性の多孔質基板1と、多孔質基板1の一方面に燃料極21、電解質22、及び空気極23がこの順で形成されてなる第1の単セル2と、多孔質基板1の他方面に、空気極31、電解質32、及び燃料極33がこの順で形成されてなる第2の単セル3と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスの混合ガスにより動作する単室型固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造に関する。
燃料電池とは外部からの燃料供給と燃焼生成物の排気とを連続的に行いながら、燃料が酸化する際に発生する化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換できる電池である。燃料電池の種類は電解質により分類され、電解質にイオン伝導性を持つ固体酸化物を用いたものを固体酸化物形燃料電池と呼んでいる。この固体酸化物形燃料電池としては、種々のものが提案されているが、例えば、特許文献1には、多孔質の支持基体上に燃料極(アノード)を形成し、その燃料極の上に電解質を形成し、さらにその電解質の上に空気極(カソード)を形成した固体酸化物形燃料電池が開示されている。
特開平11−111309号公報
ところで、上記燃料電池では、基板上に複数の単セルを形成することで、出力の向上を図っているが、基板の面方向に沿ってと単セルを配置しているため、単セルの数だけ面方向に電池面積が大きくなり、電池が大型化するという問題がある。
そこで、本発明は、複数の単セルを有していても小型化が可能な単室型固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造を提供することを目的とする。
本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池は、上記問題を解決するためになされたものであり、燃料極及び空気極と、これらの間に配置された電解質とを有し、積層するように配置された複数の単セルと、隣接する前記単セルの間に介挿された少なくとも一つの導電性の多孔質基板と、を備え、前記多孔質基板を挟んで隣接する単セルにおいては、当該多孔質基板を挟んで異極同士が対向配置されている。
この構成によれば、燃料極、電解質及び空気極からなる複数の単セル間に、導電性の多孔質基板がそれぞれ介挿されており、この多孔質基板によって複数の単セルが電気的に直列に接続されている。そのため、一個の単セルの面積で複数個分の出力を得ることができ、電池のコンパクト化を図ることができる。なお、各単セルにおいて、多孔質基板に接触する電極は電解質に覆われているが、多孔質基板上に形成されているため、この多孔質基板を介してガスとの接触が可能であり、単室型の固体酸化物形燃料電池として機能する。
電池の構成は、種々の構成をとることができるが、例えば、一つの多孔質基板と、この多孔質基板の一方面及び他方面にそれぞれ配置された一対の単セルとで構成することができる。より詳細には、多孔質基板の一方面に燃料極、電解質、及び空気極がこの順で形成されてなる第1の単セルと、多孔質基板の他方面に、空気極、電解質、及び燃料極がこの順で形成されてなる第2の単セルと、からなる2個の単セルで構成することができる。この構成により、一個の単セルの面積で二個分の出力を得ることができる。
上記電池における各単セルの燃料極、電解質、及び空気極は、印刷によって形成されていることが好ましい。これにより、電池を薄型化することができ、さらなるコンパクト化が可能となる。特に、電解質を薄く形成できるため、高い出力を期待することができる。また、板状やシート状の電極及び電解質を多孔質基板上に貼り付けるのに比べ、はがれを防止することかできるため、電池の信頼性を向上することができる。
上記燃料電池のスタック化は、種々の方法があるが、例えば、次のように構成することができる。すなわち、本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池のスタック構造は、一対の絶縁性の多孔質体と、前記一対の多孔質体の間に配置される複数の上記単室型固体酸化物形燃料電池と、前記各多孔質体において互いに対向する面上に配置され、複数の前記燃料電池を直列に電気的に接続する複数のインターコネクターと、を備え、前記各インターコネクターは、同一の前記多孔質体に対向する電極が異極同士となるように配置された一対の前記燃料地電池における前記異極同士を接続する。
この構成によれば、複数の電池を配置しても、少なくともその2倍の単セル分の出力を得ることができ、スタック構造のコンパクト化を図ることができる。また、一対の多孔質体の間に複数の上記燃料電池が配置されているため、多孔質体を介して、その間に配置されている電池にガスを供給することができ、単室型の固体酸化物形燃料電池として機能する。
本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造によれば、複数の単セルを有していても小型化することが可能になる。
以下、本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池の一実施形態について添付図面にしたがって説明する。図1は本実施形態に係る単室型固体酸化物形燃料電池の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る単室型固体酸化物形燃料電池は、導電性の多孔質基板1と、その両面にそれぞれ配置されている第1及び第2の単セル2,3とを備えている。図1の上側に配置された第1の単セル2は、多孔質基板1上に燃料極21、電解質22、及び空気極23がこの順で形成されたものである。一方、下側の第2の単セル3は、多孔質基板1上に空気極31、電解質32、及び燃料極33がこの順で形成されたものである。第1及び第2の単セル2,3における燃料極、電解質、及び空気極はほぼ同じ大きさにされている。また、多孔質基板1は、その両面に配置された電極にガスを供給する必要があるため、ガスが拡散する程度の厚さは必要であり、例えば、0.1〜1mmにすることができる。この電池では、多孔質基板1が導電性を有していることから、第1及び第2の単セル2、3が直列に接続されていることになる。
図2は、上記燃料電池を複数個、直列接続したスタック構造の側面図である。同図に示すように、このスタック構造は、板状の一対の絶縁性多孔質体4、5と、その間に配置される4個の上記燃料電池11〜14とを備えている。ここでは、説明の便宜上、同図の左から右に向かって、第1,第2,第3,及び第4燃料電池と称することとする。4個の燃料電池11〜14は、同図の左右方向に一列に並び、上下が互い違いになるように配置されている。つまり、第1及び第3燃料電池11,13が、空気極23を上方に向けるように配置され、第2及び第4燃料電池12,14が、燃料極33を上方に向けるように配置されている。そして、各多孔質体4,5において互いに対向する面には、インターコネクター61,62,63が配置されている。より詳細には、下側の多孔質体4には、第1燃料電池11の下側に露出する燃料極33と、第2燃料電池12の下側に露出する空気極23とを接続するインターコネクター61が配置されるとともに、第3燃料電池13の下側に露出する燃料極33と、第4燃料電池14の下側に露出する空気極23とを接続するインターコネクター62が配置されている。一方、上側の多孔質体5には、第2燃料電池12の上側に露出する燃料極33と、第3燃料電池13の上側に露出する空気極23とを接続するインターコネクター63が配置されている。
また、上側の多孔質体5には、2つの集電層、つまり第1燃料電池11の上側に露出する空気極23と接触する集電層71と、第4燃料電池14の上側に露出する燃料極33と接触する集電層72が配置されている。これら集電層71,72には、それぞれ導線8が接続されている。なお、インターコネクター61〜63は、メッシュ状、または一部に開口を有する形状にすることが好ましい。これにより、多孔質体4,5と対向する電極に、多孔質体4,5を通過したガスを接触させやすくなる。或いは、多孔質体4,5に対向する電極の全面にインターコネクター61〜63を配置するのではなく、その一部に配置することで、多孔質体4,5に対向する電極にガスが接触するようにすることもできる。
次に、上記燃料電池を構成する材料について説明する。導電性を有する多孔質基板1は、ガス透過性及びその強度を考慮すると、その気孔率が30〜70%の範囲にあることが好ましい。このような要求を満たすため、多孔質基板1を構成する材料は、Pt,Au,Ag,Ni,Ti,Cu,Fe,Cr等の導電性金属、又はLa(Cr,Mg)O,(La,Ca)CrO,(La,Sr)CrOなどのランタン・クロマイト系等の導電性セラミックス材料によって形成することができ、これらのうちの1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。また、多孔質体4,5も同様の気孔率を有することが好ましい。多孔質体4,5は、絶縁性を有するものであるため、その材料は、アルミナ、シリコン窒化物、シリコン炭化物などのセラミックス板を使用することができる。
電解質22,32の材料としては、固体酸化物形燃料電池の電解質として公知のものを使用することができ、例えば、サマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物、ストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物などの酸素イオン伝導性セラミックス材料を用いることができる。
燃料極21,33及び空気極23,31は、セラミックス粉末材料により形成することができる。このとき用いられる粉末の平均粒径は、好ましくは10nm〜100μmであり、さらに好ましくは50nm〜50μmであり、特に好ましくは100nm〜10μmである。なお、平均粒径は、例えば、JISZ8901にしたがって計測することができる。
燃料極21,33は、例えば、金属触媒と酸化物イオン導電体からなるセラミックス粉末材料との混合物を用いることができる。このとき用いられる金属触媒としては、ニッケル、鉄、コバルトや、貴金属(白金、ルテニウム、パラジウム等)等の還元性雰囲気中で安定で、水素酸化活性を有する材料を用いることができる。また、酸化物イオン導電体としては、蛍石型構造又はペロブスカイト型構造を有するものを好ましく用いることができる。蛍石型構造を有するものとしては、例えばサマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物などを挙げることができる。また、ペロブスカイト型構造を有するものとしてはストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物を挙げることができる。上記材料の中では、酸化物イオン導電体とニッケルとの混合物で、燃料極21,33を形成することが好ましい。なお、酸化物イオン導電体からなるセラミックス材料とニッケルとの混合形態は、物理的な混合形態であってもよいし、ニッケルへの粉末修飾またはセラミックス材料へのニッケル修飾などの形態であってもよい。また、上述したセラミックス材料は、1種類を単独で、或いは2種類以上を混合して使用することができる。また、燃料極21,33は、金属触媒を単体で用いて構成することもできる。
空気極23,31を形成するセラミックス粉末材料としては、例えば、ペロブスカイト型構造等を有するCo,Fe,Ni,Cr又はMn等からなる金属酸化物を用いることができる。具体的には(Sm,Sr)CoO,(La,Sr)MnO,(La,Sr)CoO,(La,Sr)(Fe,Co)O,(La,Sr)(Fe,Co,Ni)Oなどの酸化物が挙げられ、好ましくは、(La,Sr)(Fe,Co)Oである。上述したセラミックス材料は、1種を単独で、或いは2種以上を混合して使用することができる。
また、インターコネクター61〜63及び集電層71,72は、Pt,Au,Ag,Ni,Cu,SUS等の導電性金属、或いは金属系材料,又はLa(Cr,Mg)O,(La,Ca)CrO,(La,Sr)CrOなどのランタン・クロマイト系等の導電性セラミックス材料によって形成することができ、これらのうちの1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
上記燃料極21、33、及び空気極23,31は、上述した材料を主成分として、さらにバインダー樹脂、有機溶媒などが適量加えられることにより形成される。より詳細には、上記主成分とバインダー樹脂との混合において、上記主成分が50〜95重量%となるように、バインダー樹脂等を加えることが好ましい。また、電解質22,32も、上記燃料極21、33及び空気極23,31と同様に、上述した材料を主成分として、バインダー樹脂、有機溶媒などが適量加えられることにより成型されるが、上記主成分とバインダーとの混合において、上記主成分の割合が80重量%以上となるように混合されることが好ましい。さらに、インターコネクター61〜63及び集電層71,72も、上述した材料に上記添加物を加えることにより形成される。そして、燃料極21、33及び空気極23,31の膜厚は5〜100μmとなるように形成するが、20〜50μmとすることが好ましい。また、電解質22,32の膜厚は、1〜100μmであることが好ましく、5〜50μmであることがさらに好ましい。
次に、上述した燃料電池の製造方法について参照しつつ説明する。まず、上述した材料からなる導電性を有する多孔質基板1を準備する。続いて、上述した電解質22,32、燃料極21,33、及び空気極23,31用の粉末材料を主成分として、これらそれぞれにバインダー樹脂、有機溶媒などを適量加えて混練し、電解質ペースト、燃料極ペースト、空気極ペーストをそれぞれ作製する。各ペーストの粘度は、10〜10mPa・s程度であることが好ましい。
次に、燃料極ペーストを、多孔質基板1の左側の端部に、端面を覆うように塗布した後、所定時間、所定温度にて乾燥・焼結し、燃料極21を形成する。続いて、電解質ペーストを燃料極21上に塗布し、乾燥・焼結して電解質22を形成する。その後、電解質22上に空気極ペーストを塗布し、乾燥・焼結して空気極23を形成する。これにより、第1の単セル2が完成する。同様にして、空気極、電解質、及び燃料極をこの順で形成し、多孔質基板1の右側の端部に第2の単セル3を形成する。なお、電解質22,32、燃料極21,33及び空気極23,31は、種々の方法で形成することができる。例えば、溶射法、スクリーン印刷法、転写法、リソグラフィー法、電気泳動法、ドクターブレード法、ディスペンサーコート法、CVD,EVD,スプレーコート法、ディップコート法、スパッタリングや、或いは、いわゆるグリーン体を用いた方法で形成することができる。但し、燃料極21,33および空気極23,31を多孔質として形成するには、電解質22,32をこれらよりも低温で成膜することが好ましく、例えばスパッタリング、溶射法等による低温成膜手法で形成することができる。
上記のように形成された燃料電池は、一対の多孔質体4,5の間に配置される。まず、多孔質体4,5の互いに対向する面に図2のようにインターコネクター61〜63及び集電層71,72を塗布する。続いて、両多孔質体4,5の間に、上記燃料電池を電極の向きが互い違いになるように配置する。こうして、燃料電池のスタック構造が完成する。
上記のように構成された燃料電池は、次のように発電が行われる。まず、電池に対して水素、又はメタン、エタンなどの炭化水素からなる燃料ガスと空気等の酸化剤ガスとの混合ガスを高温の状態(例えば、400〜1000℃)で供給する。このとき混合ガスは、多孔質体4,5を介してその間に配置されている燃料電池11〜14に接触する。そして、多孔質体4,5と対向する電極23、33には、多孔質体4,5を介して進入するガスが接触する。一方、多孔質基板1と対向する電極21、31には、多孔質基板1の側端面から進入するガスが接触する。こうして、各単セル3,4の燃料極及び空気極がそれぞれ混合ガスと接触するため、各単セル3,4における燃料極と空気極との間で、電解質を介した酸素イオン伝導が起こり、発電が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、導電性の多孔質基板1の両面にそれぞれ単セル2、3が形成されており、各単セル2,3は、最外層で外部に露出する電極が互いに異なるように構成されている。つまり、基板1によって2個の単セル2,3が直列に接続された電池が構成されている。そのため、一個の単セルの面積で2個分の出力を得ることができ、電池のコンパクト化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態におけるスタック構造では、複数の単セルを直線状に並べているが、これに限定されるものではなく、配置された燃料電池が電気的に直列に接続されるのであれば、種々の配置が可能である。また、インターコネクターも上記のように線状に配置しなくてもよく、単セルの配置によって適宜決定すればよい。また、多孔質体4,5も上記のように板状でなくてもよく、ガスを拡散できるのであれば、種々の形態が可能である。
また、上記実施形態では、一つの多孔質基板1の両面に単セル2,3をそれぞれ配置しているが、単セルを3つ以上用いることもできる。例えば、図3に示すように、図1に示す電池の上面、つまり第1の単セル2の上面に対し、さらに一組の導電性の多孔質基板9と第3の単セル8とを取り付ける。その作成方法としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
(1)導電性多孔質基板9をアルミナ系接着剤(例えば、東亜合成株式会社製アロンセラミックスD)で第1の単セル2上に接着し、その上に燃料極81、電解質82、及び空気極83からなる第3の単セル8を印刷によって形成する。
(2)導電性多孔質基板9上に印刷等により第3の単セル8を形成し、これを第1の単セル2の上面に対して押圧し固定する。
(3)導電性多孔質基板9が、導電性を有するセラミックスからなる場合は、燃料極、空気極、電解質同様、上記記載のスクリーン印刷法、転写法、リソグラフィー法、電気泳動法、ドクターブレード法、ディスペンサーコート法、CVD,EVD,スプレーコート法、ディップコート法、スパッタリングや溶射法、或いは、いわゆるグリーン体を用いた方法で、第1の単セル2上に形成し、その上に、第3の単セル8を印刷などで形成する。
以上のいずれの場合も、多孔質基板9の上面に燃料極81が配置されるようにする。これにより、3個の単セルが直列に接続された電池が構成され、一個の単セルの面積で、3個分の出力を得ることができる。なお、単セルの数は、4個以上にすることができるのは勿論であり、その際には、隣接する単セルの間にそれぞれ多孔質基板を介挿すればよい。また、このように単セルの数を増やした場合でも、図2に示すようなスタック化が可能であり、単に、図2に記載の電池を、上述したものに交換すればよいだけである。
本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池の実施形態を示す断面図である。 図1の燃料電池を複数個接続したときの側面図である。 本発明に係る単室型固体酸化物形燃料電池の別の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1,9 多孔質基板
2 第1の単セル
21 燃料極
22 電解質
23 空気極
3 第2の単セル
31 空気極
32 電解質
33 燃料極
4、5 多孔質体
61〜63 インターコネクター
8 第3の単セル
81 燃料極
82 電解質
83 空気極

Claims (4)

  1. 燃料極及び空気極と、これらの間に配置された電解質とを有し、積層するように配置された複数の単セルと、
    隣接する前記単セルの間に介挿された少なくとも一つの導電性の多孔質基板と、を備え、
    前記多孔質基板を挟んで隣接する単セルにおいては、当該多孔質基板を挟んで異極同士が対向配置されている、単室型固体酸化物形燃料電池。
  2. 一の前記多孔質基板と、
    前記多孔質基板の一方面及び他方面にそれぞれ配置された一対の前記単セルと
    を備えている、請求項1に記載の単室型固体酸化物形燃料電池。
  3. 前記各単セルの燃料極、電解質、及び空気極は、印刷によって形成されている、請求項1または2に記載の単室型固体酸化物形燃料電池。
  4. 一対の絶縁性の多孔質体と、
    前記一対の多孔質体の間に配置される複数の請求項1から3のいずれかに記載の単室型固体酸化物形燃料電池と、
    前記各多孔質体において互いに対向する面上に配置され、複数の前記燃料電池を直列に電気的に接続する複数のインターコネクターと、を備え、
    前記各インターコネクターは、同一の前記多孔質体に対向する電極が異極同士となるように配置された一対の前記燃料地電池を接続する、単室型固体酸化物形燃料電池のスタック構造。

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