JP2008277236A - 固体酸化物形燃料電池、及びそのスタック構造 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池、及びそのスタック構造 Download PDF

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Abstract

【課題】平板型でありながら、小型化が可能で且つ出力の向上が可能な固体酸化物形燃料電池を提供する。
【解決手段】本発明に係る固体酸化物形燃料電池は、扁平状の電解質1と、電解質1の一方面及び他方面に形成された複数の溝11と、電解質1の一方面の溝11の壁面及び溝間の凸部12に被覆された燃料極2と、電解質1の他方面の溝11の壁面及び溝間の凸部12に被覆された空気極3と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスにより動作する固体酸化物形燃料電池、及びそのスタック構造に関する。
燃料電池とは外部からの燃料供給と燃焼生成物の排気とを連続的に行いながら、燃料が酸化する際に発生する化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換できる電池である。燃料電池の種類は電解質により分類され、電解質にイオン伝導性を持つ金属酸化物を用いたものを固体酸化物形燃料電池と呼んでいる。この固体酸化物形燃料電池としては、種々のものが提案されているが、例えば、特許文献1には、燃料極(アノード)を支持基板とし、その上面に、薄膜状の電解質及び空気極(カソード)を積層した平板型の固体酸化物形燃料電池が開示されている。
特開2007−26925号公報
一般的に、燃料電池の課題としては、小型化と高出力化が挙げられているが、平板型の固体酸化物形燃料電池では、各電極、及び電解質を平板状に形成しているため、出力の向上には、電極と電解質との接触面積を増やすため、各部材の平面積を大きくする必要があり、小型化と高出力化とを同時に満たすことは困難であった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、平板型でありながら、小型化が可能で且つ出力の向上が可能な固体酸化物形燃料電池及びそのスタック構造を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の固体酸化物形燃料電池は、上記問題を解決するためになされたものであり、扁平状の電解質と、前記電解質の一方面及び他方面に形成された複数の溝と、前記電解質の一方面の溝の壁面及び溝間の凸部に被覆された燃料極と、前記電解質の他方面の溝の壁面及び溝間の凸部に被覆された空気極と、を備えている。
この構成によれば、電解質の両面に溝を形成し、この溝、及び溝間の凸部に電極を形成している。そのため、平面積を大きくすることなく、電解質と各電極との接触面積を向上させることができる。その結果、出力の向上が可能となる。さらに、電解質に形成した溝をガスの流路として利用できるため、従来の平板型燃料電池のような溝を有するセパレータが不要であり、コストを低減することができる。なお、電解質は扁平状であるが、具体的には、板状、薄膜状、シート状などにすることができる。
また、本発明に係る第2の固体酸化物形燃料電池は、扁平状の電解質と、前記電解質の一方面及び他方面に形成された複数の溝と、前記電解質の一方面の溝に充填されるとともに、当該溝間の凸部を覆う燃料極と、前記電解質の他方面の溝に充填されるとともに、当該溝間の凸部を覆う空気極と、を備えている。この構成によれば、上記第1の燃料電池と同様に、溝の内壁面と溝間の凸部とに電極が接触しているため、電解質の平面積を大きくすることなく、電解質と各電極との接触面積を大きくすることができる。
また、本発明に係る第3の固体酸化物形燃料電池は、扁平状の電解質と、前記電解質の一方面及び他方面に形成された複数の溝と、前記電解質の一方面の溝間の凸部に被覆された燃料極と、前記電解質の他方面の溝間の凸部に被覆された空気極と、を備えている。
この構成によれば、電解質の溝間の凸部にのみ電極を形成しているので、製造が容易である。また、電解質に形成した溝をガスの流路として利用できるため、第1の燃料電池と同様に、ガスの流路を確保したセパレータが不要であり、コストを低減することができる。
上記電池においては、平板型の固体酸化物形燃料電池に用いられるガス流路用の溝が形成されたセパレータを用いることなく、スタック化が可能になる。例えば、複数の上記固体酸化物形燃料電池と、これら燃料電池同士を電気的に接続するシート状の導電性セパレータとを、準備し、隣接する2つの燃料電池を、燃料極と空気極とが対向するように配置するとともに、これらの電極をセパレータを介して当接させる。ここで用いるセパレータには、溝が形成されておらず、シート状である。これは、燃料電池の表面に溝に対応する凹部が形成されているため、シート状のセパレータを各電極の凸部と接触するように配置すれば、電池表面の凹部との間に空間が形成でき、これをガス流路として用いることができるからである。したがって、セパレータをシート状などに薄膜化することができ、その結果、スタック構造の小型化を図ることができる。このセパレータを用いる場合には、各電極に各々流路が形成されるため、二室型として用いることができる。
また、次のようにスタック化することもできる。まず、複数の上記固体酸化物形燃料電池と、燃料電池同士を電気的に接続する集電体と、を準備する。そして、隣接する2つの燃料電池を、燃料極と空気極とが対向するように配置するとともに、凸部に被覆された電極同士を集電体を介して当接させ、溝に対応する電極の凹部同士を対向させることで、空間を形成する。したがって、集電体は、電極の凸部同士を接触させるための大きさがあればよく、シート状、薄膜状にすることができる。その結果、スタック構造の小型化が可能となる。この場合、電池表面の凹部が対向し、空間が形成される。この空間の壁面では、燃料極と空気極とが対向しているため、単室型の電池として用いることができる。したがって、この空間に燃料ガスと酸化剤ガスとの混合ガスを供給すれば、燃料極と空気極とに同時に混合ガスを供給することができる。
なお、第2の固体酸化物形燃料電池においては、一方面及び他方面の両面に溝が形成されたシート状のセパレータを用いてスタック化することができる。すなわち、燃料電池同士を電気的に接続するシート状で導電性セパレータを設け、隣接する2つの燃料電池を、燃料極と空気極とが対向するように配置するとともに、これらの電極を前記セパレータを介して当接させ、セパレータの両面に形成された溝と、各電極との間に形成された空間をガス流路としてガスを供給するようにすることができる。
なお、上記電池においては、各電極、電解質は、種々の形状にすることができ、平面形状も矩形のほか、多角形状、円形等種々の形状にすることができる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池によれば、平板型でありながら、小型化が可能で且つ出力を向上することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る固体酸化物形燃料電池の第1実施形態について図面にしたがって説明する。図1は本実施形態に係る固体酸化物形燃料電池の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る固体酸化物形燃料電池は、板状の電解質1の両面に、燃料極2および空気極3がそれぞれ配置されることで構成されている。また、各電極2,3上には、シート状のセパレータ4が配置されている。電解質1の上面及び下面には、所定間隔をおいて複数の溝11が平行に形成されている。この溝11は、電解質1の一端から他端(図1の紙面に垂直な方向)まで直線状に延びており、両端部において開口している。そして、この溝1の壁面、及び溝間の凸部12に沿って、燃料極2および空気極3が形成されている。各電極2,3は薄膜状に形成されているため、電解質1の溝11は、これら電極2,3によって埋められることなく、表面には溝11と対応するように凹部10が形成されている。そして、各電極2,3上にはセパレータ4が配置されているのであるが、このセパレータ4は、凹部10間に形成された各凸部20と接触している。これにより、セパレータ4と凹部11との間には、空間Gが形成され、これが後述するようにガスの流路となる。なお、燃料極2、空気極3は多孔質であり、ガス透過性を有している。一方、電解質1及びセパレータは緻密に形成されており、ガス非透過性である。
続いて、上記燃料電池を構成する材料について説明する。基板としての電解質1の材料としては、固体酸化物形燃料電池の電解質として公知のものを使用することができ、例えば、サマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物(GDC)、ストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物(YSZ)などの酸素イオン伝導性セラミックス材料を用いることができる。また、表面に形成される溝11は、例えば、ブラスト加工などで形成することができる。
燃料極2及び空気極3は、セラミックス粉末材料により形成することができる。このとき用いられる粉末の平均粒径は、好ましくは10nm〜100μmであり、さらに好ましくは50nm〜50μmであり、特に好ましくは100nm〜10μmである。なお、平均粒径は、例えば、JISZ8901にしたがって計測することができる。
燃料極2は、例えば、金属触媒と酸化物イオン導電体からなるセラミックス粉末材料との混合物を用いることができる。このとき用いられる金属触媒としては、ニッケル、鉄、コバルトや、貴金属(白金、ルテニウム、パラジウム等)等の還元性雰囲気中で安定で、水素酸化活性を有する材料を用いることができる。また、酸化物イオン導電体としては、蛍石型構造又はペロブスカイト型構造を有するものを好ましく用いることができる。蛍石型構造を有するものとしては、例えばサマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物などを挙げることができる。また、ペロブスカイト型構造を有するものとしてはストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物を挙げることができる。上記材料の中では、酸化物イオン導電体とニッケルとの混合物で、燃料極2を形成することが好ましい。なお、酸化物イオン導電体からなるセラミックス材料とニッケルとの混合形態は、物理的な混合形態であってもよいし、ニッケルへの粉末修飾またはセラミックス材料へのニッケル修飾などの形態であってもよい。また、上述したセラミックス材料は、1種類を単独で、或いは2種類以上を混合して使用することができる。また、燃料極2は、金属触媒を単体で用いて構成することもできる。
空気極3を形成するセラミックス粉末材料としては、例えば、ペロブスカイト型構造等を有するCo,Fe,Ni,Cr又はMn等からなる金属酸化物を用いることができる。具体的には(Sm,Sr)CoO,(La,Sr)MnO,(La,Sr)CoO,(La,Sr)(Fe,Co)O,(La,Sr)(Fe,Co,Ni)Oなどの酸化物が挙げられ、好ましくは、(La,Sr)(Fe,Co)Oである。上述したセラミックス材料は、1種を単独で、或いは2種以上を混合して使用することができる。
セパレータ4は、Pt,Au,Ag,Ni,Cu,SUS等の導電性金属材料,又はLa(Cr,Mg)O,(La,Ca)CrO,(La,Sr)CrOなどのランタン・クロマイト系等の導電性金属酸化物材料によって形成することができ、これらのうちの1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
上記燃料極2、及び空気極3は、上述した材料を主成分として、さらにバインダー樹脂、有機溶媒などが適量加えられることにより形成される。より詳細には、上記主成分とバインダー樹脂との混合において、上記主成分が50〜95重量%となるように、バインダー樹脂等を加えることが好ましい。
これら燃料極2、空気極3は、種々の方法で形成することができる。例えば、溶射法、スクリーン印刷法、転写法、電気泳動法、ドクターブレード法、インクジェット法、CVD,EVD,スプレーコート法、ディップコート法、スパッタリングや、或いは、いわゆるグリーン体を用いた方法で形成することができる。また、電解質1の形成には、一般的に乾式加圧成形が用いられるが、これに特定する必要は無く、押出し成形、射出成形、鋳込み成形、キャスティング法(シ−ト成形)を用いて作製することができる。また、電解質1の膜厚は、100〜5000μmであることが好ましく、200〜3000μmであることがさらに好ましい。電解質1上に形成される溝11の深さは、電極2,3の厚みも考慮して、例えば、10〜1000μmが好ましく、100〜500μmがさらに好ましい。また、溝の幅については、10〜1000μmが好ましく、100〜400μmがさらに好ましい。
上記のように構成された燃料電池は、単独でも用いることはできるが、通常は、図2のようにスタックして用いられる。この例では、図1に示す3つの電池を、間に一枚のシート状のセパレータ4が介挿されるようにしてスタックする。セパレータ4は、導電性であり、電極2,3に対して、シ−ル剤やスポット溶接等によって接合される。そして、次のように発電が行われる。まず、水素、又はメタン、エタンなどの炭化水素からなる燃料ガスを、壁面に燃料極2が形成された空間Gに供給する。一方、壁面に空気極が形成された空間Gには、空気などの酸化剤ガスを供給する。このように、それぞれの空間Gは、分離されているため、燃料ガスと酸化剤ガスは混合することがなく、いわゆる二室型の電池として機能する。こうして、燃料極2及び空気極3がそれぞれ水素及び酸化剤ガスと接触するため、燃料極2と空気極3との間で、電解質1を介した酸素イオン伝導が起こり、発電が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、電解質1の両面に溝11を形成し、この溝11、及び溝間の凸部12に電極を形成している。そのため、平面積を大きくすることなく、電解質1と各電極2,3との接触面積を向上させることができ、出力の向上が可能となる。また、電池表面の凹部10がガスの流路となるため、セパレータには溝を形成する必要がなく、上記のようにシート状にセパレータ4を使用することができる。したがって、セパレータ4を薄膜化することができ、その結果、スタック構造の小型化を図ることができる。
ところで、上記実施形態では、二室型の電池を説明したが、単室型の電池も構成することができる。例えば、図3では、電池表面の凹部10の間に形成される凸部20に集電体5をそれぞれ形成している。集電体5は、上述したセパレータ4と同じ導電性の材料に、バインダー等の添加物を混合し、スクリーン印刷などによって形成することができる。こうして形成した電池は、凸部20上の集電体5同士が当接するようにスタックされる。そして、図4に示すように、隣接する電池の凹部10がそれぞれ対向するように配置され、空間Gが形成される。この空間G内では、上側の壁面に空気極3が配置され、下側の壁面に燃料極2が配置される。また、最上面及び最下面には、図2のようなセパレータ4が配置され、このセパレータ4と凹部10との間に空間Gが形成される。なお、スタックの固定には、スタックの外部に抑え冶具を配置すること等によって行われる。こうして形成された空間Gには、燃料ガスと酸化剤ガスとの混合ガスが供給され、いわゆる単室型として機能する。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る固体酸化物形燃料電池の第2実施形態について図5を参照しつつ説明する。図5は、第2実施形態に係る固体酸化物形燃料電池の断面図である。
図5に示すように、この固体酸化物形燃料電池は、上面及び下面に複数の溝が形成された板状の電解質1を備えている。各溝11は、断面V字形に形成されており、平行に並んでいる。そして、各溝11、及び溝11間の凸部12を覆うように、燃料極2および空気極3が配置されている。すなわち、各電極2,3は、平面視で、電解質1の上面及び下面の全面を覆うようにそれぞれ配置されている。なお、上記燃料電池を形成する各部材の材料、製造方法は、上記第1実施形態と同様であるので省略する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、各電極2、3が電解質1の溝11の内壁面及び溝間の凸部12を覆うように配置されているため、電解質1の平面積が小さくても、各電極2,3との接触面積を大きくすることができる。その結果、小型でありながら、高い出力を得ることができる。
また、上記燃料電池をスタック化する場合には、例えば、図6に示すように、板状の導電性のセパレータ6を介して、接続することができる。すなわち、隣接する各電池が、燃料極2と空気極3とが対向するように配置し、その間にセパレータ6を介在させる。これによって、複数の電池が直列に接続される。各セパレータ6の上下の面には、溝状のガス流路61、62が形成されており、各流路61,62が電極2,3と対向するようにする。そして、燃料極2と対向するガス流路61には燃料ガスを供給する一方、空気極3と対向するガス流路62には酸化剤ガスを供給すると、二室型の固体酸化物形燃料電池として発電する。なお、各ガス流路61,62に燃料ガスと酸化剤ガスの混合ガスを供給することもできる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る固体酸化物形燃料電池の第3実施形態について図7を参照しつつ説明する。図7は、第3実施形態に係る固体酸化物形燃料電池の断面図である。
同図に示すように、この固体酸化物形燃料電池は、第1実施形態と同様に、複数の溝が形成された板状の電解質1を備えており、その上面及び下面に燃料極2および空気極3が配置されている。但し、第1実施形態と異なり、電解質1の溝11間の凸部12にのみ燃料極2および空気極3が配置されている。すなわち、これらの電極2,3は、電解質1の上面及び下面で、所定間隔をおいて帯状に形成されており、各溝11の内壁面には、電極は配置されていない。また、必要に応じて、各電極2,3上には、同形状の集電体5を配置することができる。これら集電体5も電解質の上面及び下面で帯状に形成されている。
上記のような燃料電池は、例えば、次のように製造することができる。まず、板状の電解質1の上面及び下面に所定間隔をおいて複数の溝11を平行に形成する。次に、上面及び下面の溝11間の凸部12に、それぞれ燃料極2及び空気極3を形成する。その後、必要に応じて、燃料極2および空気極3上にそれぞれ集電体5を形成する。或いは、次のような方法でもよい。まず、図8(a)に示すように、板状の電解質1の上面及び下面を覆うように、燃料極2および空気極3をスクリーン印刷などで、べた塗りすることで形成する。続いて、図8(b)に示すように、切削加工により、各電極2,3とともに電解質1の上面及び下面を切削し、複数の溝11を形成する。これにより、溝11の形成部分の電極のみが削り取られるため、溝11間の凸部12には電極が形成されたままになる。こうして、所定の溝を全て形成した後、各電極2,3上に集電体5を形成すると、図7に示す燃料電池が完成する。なお、上述した方法で用いた材料、電極の形成方法など、製造の詳細は、第1実施形態と同様であるので省略する。また、上記電池をスタック化する場合には、例えば、図2に示すように、シート状のセパレータ4を用いたり、或いは図4に示すような、溝間の凸部上に形成した集電体5を用いてスタック化することができる。
以上のように、本実施形態によれば、電解質1の溝11間の凸部12にのみ電極2,3を形成しているので、製造が容易である。また、電解質1に形成した溝11をガスの流路として利用できるため、従来の平板型燃料電池のような溝を有するセパレータが不要であり、コストを低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、電解質1上に形成される溝11の形状は、特には限定されず、上記各実施形態で示した断面矩形状、V字形のほか、半円状など種々の形状にすることができる。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池の第1実施形態を示す断面図である。 図1の燃料電池のスタック構造を示す断面図である。 図1の燃料電池の他の例を示す断面図である。 図3の燃料電池のスタック構造を示す断面図である。 本発明に係る固体酸化物形燃料電池の第2実施形態を示す断面図である。 図5の燃料電池のスタック構造を示す断面図である。 本発明に係る固体酸化物形燃料電池の第3実施形態を示す断面図である。 図7に示す燃料電池の製造方法を示す図である。
符号の説明
1 電解質
11 溝
12 凸部
2 燃料極
3 空気極
4 セパレータ
5 集電体
10 凹部
20 凸部

Claims (5)

  1. 扁平状の電解質と、
    前記電解質の一方面及び他方面に形成された複数の溝と、
    前記電解質の一方面の溝の壁面及び溝間の凸部に被覆された燃料極と、
    前記電解質の他方面の溝の壁面及び溝間の凸部に被覆された空気極と、
    を備えている、固体酸化物形燃料電池。
  2. 扁平状の電解質と、
    前記電解質の一方面及び他方面に形成された複数の溝と、
    前記電解質の一方面の溝に充填されるとともに、当該溝間の凸部を覆う燃料極と、
    前記電解質の他方面の溝に充填されるとともに、当該溝間の凸部を覆う空気極と、
    を備えている、固体酸化物形燃料電池。
  3. 扁平状の電解質と、
    前記電解質の一方面及び他方面に形成された複数の溝と、
    前記電解質の一方面の溝間の凸部に被覆された燃料極と、
    前記電解質の他方面の溝間の凸部に被覆された空気極と、
    を備えている、固体酸化物形燃料電池。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の複数の固体酸化物形燃料電池と、
    前記燃料電池同士を電気的に接続するシート状で緻密性を有する導電性セパレータと、を備え、
    隣接する2つの前記燃料電池を、前記燃料極と空気極とが対向するように配置するとともに、これらの電極を前記セパレータを介して当接させ、
    前記セパレータが、前記凸部に被覆された前記各電極と接触することで、前記溝に対応する前記電極の凹部との間に空間が形成される、固体酸化物形燃料電池のスタック構造。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の複数の固体酸化物形燃料電池と、
    前記燃料電池同士を電気的に接続する集電体と、を備え、
    隣接する2つの前記燃料電池を、前記燃料極と空気極とが対向するように配置するとともに、前記凸部に被覆された前記電極同士を前記集電体を介して当接させ、
    前記溝に対応する前記電極の凹部同士が対向することで、空間が形成される、固体酸化物形燃料電池の単室型スタック構造。
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