JP2008059729A - 光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法 - Google Patents

光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数層の記録層を有する光ディスクに対する記録動作において、記録中の記録層と異なる他の記録層に対する誤記録あるいは誤消去を防止する光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の光ディスク装置によれば、記録中にレーザビームの焦点が所定の記録層から外れたとき、レーザビームのパワーを維持したままレーザビームの焦点を所定の記録層より上位層側へ移動させた後所定の記録層に戻させることにより、下位層での記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層に、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数層の記録層を有する光ディスクに情報を記録する光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法に関するものである。
近年、情報の記録媒体である光ディスクは高記録密度化を目指して技術開発が盛んに行われてきている。記録密度の高密度化には、記録トラックの幅を狭くし1トラックの記録容量を増加させるものと、光ディスクの記録層を多層設けて1枚の記録容量を増加させる技術がある。
記録密度を高密度化する技術のうち記録層を複数設けた多層化の技術では、光ディスクに情報を記録または再生するときには、レーザ光が光ディスクを通過するときに減衰する影響のため、レーザ光源を備えたピックアップから遠ざかる記録層ほどレーザの発光パワーを強くする構成としたがよい。
光ディスクに情報を記録または再生するときは、レーザ光の焦点位置が所定の記録層に一定に追従するようにフォーカス制御している。ところが何かの要因例えば外的振動などの要因が発生して、レーザ光が記録パワーで発光している状態でレーザ光の記録層上のフォーカス点がフォーカス制御可能な限界を超えてしまうと、レーザ光の焦点位置がピックアップに近い側の記録層を通過することもあり、ピックアップに近い側の記録層に記録されたデータの上から誤記録または消去をしてしまうことがある。
従来の光ディスク装置は、レーザ光の記録層上のフォーカス点がフォーカス制御可能な限界を超えてしまうフォーカス外れを検出すると迅速にレーザ光の発光パワーを十分に低くすることで、他の記録層への誤記録を防止していた。
複数の記録層を設けた多層光ディスクのフォーカス制御に関する文献として(特許文献1)がある。
特開2000−99955号公報
しかしながら、上記の従来の構成では、確かに記録中にフォーカス外れを検出したときレーザの発光パワーを十分に低くしたり停止することにより他の記録層への誤記録を防止することで、情報を光ディスクに記録できない発光パワーまで低くすれば誤記録を防止できるが、発光パワーを低くした情報から、記録を再開するにはレーザパワーを所定になるように発光し直してフォーカス制御をやり直すことになり、再開までの動作時間がかかる課題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、複数層の記録層を有する光ディスクに情報を記録する場合に、記録中にフォーカス外れを検出したときにレーザの発光パワーを小さくしたり停止したりせずに、短い時間で記録の再開ができる光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明は複数の記録層を有する光ディスクの所定の記録層からのレーザビームの反射光に基づいてフォーカス誤差信号を検出する検出手段と、フォーカス誤差信号に応じてレーザビームの焦点を所定の記録層に追従させるフォーカス制御手段と、レーザビームの焦点が所定の記録層から外れたときレーザビームの焦点が移動している方向の層を検出する監視手段と、レーザビームの焦点が移動している方向の層が、所定の記録層より下位の記録層である場合、所定の記録層に用いるレーザビームのパワーを維持したまま、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させる制御手段とを備えたものである。
本発明の光ディスク装置によれば、記録中にレーザビームの焦点が所定の記録層から外れたとき、レーザビームのパワーを維持したままレーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させることにより、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層に、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項1記載の発明は、複数の記録層を有する光ディスクの所定の記録層からのレーザビームの反射光に基づいてフォーカス誤差信号を検出する検出手段と、フォーカス誤差信号に応じてレーザビームの焦点を所定の記録層に追従させるフォーカス制御手段と、レーザビームの焦点が所定の記録層から外れたときレーザビームの焦点が移動している方向の層を検出する監視手段と、レーザビームの焦点が移動している方向の層が、所定の記録層より下位の記録層である場合、所定の記録層に用いるレーザビームのパワーを維持したまま、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させる制御手段とを備えたものである。
この構成によれば、記録中にレーザビームの焦点が所定の記録層から外れたとき、レーザビームのパワーを維持したままレーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させることにより、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層に、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、監視手段はフォーカス誤差信号の振幅の範囲内でフォーカス制御が可能な所定の設定範囲を設け、フォーカス誤差信号が所定の設定範囲を超えた場合レーザビームの焦点が所定の記録層から外れたと判断し、フォーカス誤差信号が所定の設定範囲を超えた方向によりレーザビームの焦点が移動している方向の層を判断するものである。
この構成によれば、監視手段により、フォーカス誤差信号の振幅が所定の設定範囲を超えた方向によりレーザビームの焦点が移動している方向の層を判断するので、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、光ディスクは、書換型の光ディスクであるものである。
この構成によれば、請求項1の光ディスクが相変化タイプの書換型の光ディスクとすることにより、特にレーザビームの影響を受けやすい相変化タイプの光ディスクの情報の書換や消去がなくなるので、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層に、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御手段は、光ディスクの上層の記録層に情報を記録する程、レーザビームの発光パワーを上げるものである。
この構成によれば、レーザ光源を備えたピックアップから遠ざかる層ほどレーザの発光パワーを強くすることにより、記録する記録層毎にレーザパワーを最適に設定できるので、前記記録層上でのレーザ照射時間を不必要に長くすることがなくなるので、記録中にレーザビームの焦点が所定の記録層から外れたときに、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御手段は、フォーカス誤差信号の振幅の範囲内でフォーカス制御が可能な所定の設定範囲を設け、フォーカス誤差信号が所定の設定範囲から超えた量に基づいて、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させる移動量を決定するものである。
この構成によれば、フォーカス誤差信号の振幅が所定の設定範囲から超えた量に基づいて、上位の記録層側へ移動させる移動量を決定することにより焦点の移動量を算出するので、上位の記録層側への移動時間および記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、フォーカス誤差信号が所定の設定範囲から超えた量と、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させる移動量と、の関係を記憶した記憶手段を設け、制御手段は、フォーカス誤差信号が所定の設定範囲から超えた量に基づいて、記憶手段から対応する移動量を読出し、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させる移動量を決定するものである。
この構成によれば、フォーカス誤差信号の振幅が所定の設定範囲から超えた量と、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させる移動量との関係を記憶した記憶手段をもうけたことにより、予め移動量を記憶しておくことにより、新たに移動量を求めることがなくなるので、上位の記録層側への移動時間および記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、監視手段は、光ディスクの複数の記録層毎に、フォーカス誤差信号の振幅の範囲内でフォーカス制御が可能な所定の設定範囲を設け、複数の記録層のうち下位の記録層の設定範囲が上位の記録層の設定範囲より狭く設定されているものである。
この構成によれば、フォーカス誤差信号の下位の記録層側の設定範囲を上位の記録層側の設定範囲より狭くすることにより、レーザビームの焦点位置が下位の記録層側へ移動へする検出を早くするので、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層に、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
請求項8記載の発明は、複数の記録層を有する光ディスクの所定の記録層からのレーザビームの反射光に基づいてフォーカス誤差信号を検出し、フォーカス誤差信号に応じてレーザビームの焦点を前記所定の記録層に追従させ、レーザビームの焦点が所定の記録層から外れたときレーザビームの焦点が移動している方向の層を検出し、レーザビームの焦点が移動している方向の層が、所定の記録層より下位の記録層である場合、レーザビームのパワーを維持したまま、レーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させるものである。
この方法によれば、記録中にレーザビームの焦点が所定の記録層から外れたとき、レーザビームのパワーを維持したままレーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させることにより、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層に、記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態1による光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、101はパーソナルコンピュータ、102は光ディスク装置、103はインターフェースケーブル、104はインターフェース、201は光ディスク、202は光ピックアップムジュール、203は光ピックアップ、204はスピンドルモータ、205はフォーカス駆動手段、206は対物レンズ、207はレーザ発光手段、208は反射光受光手段、209はキャリッジ、212はデジタルサーボコントローラ、213はデータ処理部、214はフォーカス制御手段、215はフォーカス誤差検出手段、216はレーザビームの焦点が移動している方向の層を検出する監視手段、217はレーザ制御手段、218はスピンドルモータの回転制御手段、219は記憶手段である。
パーソナルコンピュータ101と光ディスク装置102は、インターフェースケーブル103で接続されている。光ディスク装置102は、パーソナルコンピュータ101からの要求をインターフェース104を介して入力し、この要求に応答して光ディスク201に情報の記録や情報の読出しを行う。
光ピックアップ手段である光ピックアップモジュール202は、レーザ発光手段207を有し、光ディスク201へのデータの記録および光ディスク201の情報の再生時にレーザ光を光ディスク201の記録層へ照射し記録および再生を行う。スピンドルモータ204は、光ディスク201の回転を行う。
光ピックアップモジュール202はキャリッジ209に備えられ、移動手段であるフィードモータ(図示せず)によって光ピックアップモジュール202をスピンドルモータ204に近づいたり離れたりするように光ディスク201の半径方向に移動させる。
レーザ制御手段217は、光ディスク201に記録または再生の動作に合ったレーザパワーを発光させる。光ディスク201が、複数の記録層をもつときには、各記録層にあわせたレーザーパワーを発光させる。
光ディスク201からのレーザ光の反射光は、反射光受光手段208で受光して光ディスク201の情報がデジタルサーボコントローラ212に送られる。
受光した反射光の情報をもとに、フォーカス誤差検出手段215で、フォーカスエラー信号を検出し、光ディスク201の所定の記録層でレーザビームの焦点をフォーカス駆動手段205によって、記録層に追従するように制御され焦点をあわせられる。
監視手段216は、レーザビームの焦点が移動している記録層の方向を検出し、レーザビームの焦点が所定の記録層から設定値を越えたら、レーザビームの焦点が移動している方向の層を検出するとともに、フォーカス制御が外れたと判断する。。
反射光受光手段208から送られた情報はデータ処理部213で処理される。
パーソナルコンピュータ101と光ディスク装置102とは、インターフェース104で接続されており、パーソナルコンピュータ101からの制御信号たとえばATAPIパケットコマンドを基に光ディスク装置102はパーソナルコンピュータ101に応答し、光ディスク201の情報を読み込んだり、光ディスク201に情報を記録したりする。また、インターフェース104は、SCSIインターフェースや、IDEインターフェース等である。
図2は、本発明の実施の形態に係わる光ディスクの記録層とレーザビームの焦点の関係を示した図である。
図2では、光ディスク201として、記録層の数が3つ有する3層の光ディスク201を一例として説明する。
図2に示すように、光ディスク201は、対物レンズ206側から順に記録層301a、301b、301cを有している。
この記録層301a、301bおよび301cの所定の記録層に記録するときは、対物レンズ206を光ディスク201に対して図2中の矢印のように光ディスク201の面に近づけたり遠ざけたりしながら、記録する記録層にレーザビームの焦点が合うように移動して調整する。
図2では、対物レンズ206によって合わせられるレーザビームの焦点が、対物レンズ206側から2番目の記録層である記録層301bで焦点が合っている状態を示している。
複数の記録層に記録するには、対物レンズ206に最も近い下位層301aを記録したあと、2番目の記録層301b、そして次の記録層301cと、順番に上位の記録層に向けて記録するようにしている。
光ディスク201に記録するときの記録方向は、最も光ピックアップ203に近い下位層301aでは、光ディスク201の内周側から外周側に向けて記録し、次の2番目の層301bでは、逆に外周側から内周側に向けて記録し、さらに次の3番目の層301cでは内周側から外周側に向けて記録する。
このようにして、奇数番目の記録層の記録層では内周側から外周側に記録し、偶数番目の記録層の記録層では逆に外周側から内周側に記録するようにしている。
従って、上位の記録層に記録するときには、その記録層よりも下位の記録層では記録情報があることになり、この下位の記録情報の誤記録あるいは誤消去を防止するために、レーザビームが記録層よりも下位の記録層で焦点を結ばないようにしている。
特に複数の記録層を備えた光ディスク201に情報を記録または再生するとき、上位の記録層になるとレーザ光が光ディスクを通過するときに減衰する影響のためレーザ発光手段207を備えた光ピックアップ203から遠ざかる上位の記録層ほどレーザの発光パワーを強くする構成としたが、光ディスク201が層変化型である書換型の光ディスクのときは、上位の記録層でのレーザパワーで記録または再生時に、外的要因などの原因で下位の記録層にレーザビームの焦点が合っても、下位の記録層では強いレーザパワーが照射されなくなり、下位の記録層での語記録や誤消去がなくなるようにしている。
図3は、本発明の実施の形態に係わるフォーカス誤差信号の説明図である。
図3は、対物レンズ206側から光ディスク201に向けて対物レンズ206を上昇しているときの駆動電圧とフォーカス誤差(FEとも呼ぶ)信号を示している。
図3に示すように、対物レンズ206側を光ピックアップ203側から光ディスク201に向けて上昇していくと、光ディスク201内部の所定の記録層近傍での光ピックアップ203の反射光受光手段208を基にフォーカス誤差検出手段215の出力から生成されるFE信号は、図3のようなS字カーブを形成する。
図3のようにフォーカス誤差(FE)信号は、極小値を検出した後、直線的に正の方向に向けて大きくなりFE信号が零となる点を過ぎて極大値に向けて大きくなり、極大値を過ぎるとまた小さくなっていく。
このフォーカス誤差(FE)がゼロとなるゼロクロス点が、光ディスク201の所定の記録層に焦点が合った状態であり、フォーカス制御手段214はフォーカス誤差が最小になるゼロクロス点311近傍になるように直線的に変化するFE信号を検出して制御し、光ディスク201の記録層に追従して焦点を合わせるようにフォーカス制御する。
これらのフォーカス制御は制御範囲を設けており、下限点313と上限点312の間にあれば、フォーカス制御手段214によって焦点を追従するが、フォーカス制御範囲にあるかどうかを監視手段216で監視している。
監視手段216が、フォーカス制御範囲を超えたと判断し、かつ下限点313よりも超えたと判断すると、レーザビームが現在の記録層よりも下位の記録層側へ移動していると判断して、下位の記録層に焦点を結ぶ前に、対物レンズ206を上位の記録層側へ移動させたあと再度フォーカス引込をしてフォーカス制御を開始する。
この上位の記録層側へ移動させる移動量は、FE信号のフォーカス制御範囲からのずれ量に基づいて予め記憶手段219に記憶された値を用いて移動する。これに関しては後述する。
なお、フォーカス制御範囲を超えたと判断し、かつ上限点313よりも超えたと判断すると、再度フォーカス引込をしてフォーカス制御を開始する。
フォーカス制御範囲の下限点313を上限点312は所望により設定することができ、下位の記録層への移動を制限するのに下限点313のまでの制御範囲を小さくしてもよい。下位の記録層までのフォーカス制御範囲を狭くすることで、レーザビームの焦点位置が下位の記録層側へ移動する検出を早くするので、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
図4は、本発明の実施の形態に係わる3つの記録層に関するフォーカス誤差信号の説明図である。
対物レンズ206を光ピックアップ203側から光ディスク201に向けて上昇させていくときの対物レンズ駆動電圧とフォーカス誤差(FE)信号を示している。対物レンズ206を光ディスク201に向けて上昇させていくと、光ディスク201が3つの記録層を有するとき、図4のようにFE信号は3つのS字曲線となる。
対物レンズ206から2番目層の記録層に焦点が合った状態で説明すると、フォーカス制御手段は、対物レンズ206の移動をS字曲線のゼロクロス点401近傍に追従するようにしてフォーカス制御が行われる。
監視手段216はFE信号を監視しており、下位の記録層側の限界点402を越え、例えば限界を超えた点403にあると判断したら、レーザパワーはそのままで、下位の記録層側の限界を越えた量であるΔEに対応する対物レンズ206の移動量を記憶手段219から呼び出して、呼び出した移動量ΔVを加えて上位の記録層側となる点404まで対物レンズ206を上昇させる。そして上位の記録層側でフォーカス引込を行いフォーカス制御を続行させる。
これにより、下位の記録層側の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐと共に、レーザビームのパワーを維持したまま記録層より上位の記録層側へ移動したのち記録層へ戻ることにより記録層の位置情報を検出する時間が短くなりレーザビームが焦点を結ぶまでの制御時間を短縮することができる。
同様に、対物レンズから3番目の記録層においても同様の制御をすることができる。
なお、対物レンズ206から最初の記録層は、下位の記録層を有しないが、制御を統一するのに同様の制御としている。
図5は、本発明の実施の形態に係わるフォーカス誤差信号の誤差量と対物レンズの移動量を示す表の図である。
図5に示すように、フーカス誤差信号が下位の記録層側の限界を越えた量であるΔEに対応する対物レンズ206の移動量として対物レンズ駆動電圧の印加量としてΔVを表として、記憶手段219に格納されている。
この値は、予め光ディスク装置102に格納しても良いが光ディスク201を取付けたときに、設定することもできる。これにより、光ディスク201の材質が異なったり、記録層までの距離が異なる光ディスク201にも対応できるようになる。
図6は、本発明の実施の形態に係わるフォーカス制御のフローチャートである。
フォーカス制御が開始されると(S600)、所定の記録層でのフォーカス初期設定を行い(S601)、フォーカス制御(サーボ)が開始されて光ディスク201の所定の記録層にレーザビームの焦点を追従するように制御される(S602)。
フォーカス制御を行っているときは、フォーカス誤差信号(FE信号)の符号と振幅を監視して閾値を越えたかどうかを判断し(S603)、FE信号が下位の記録層の方向の閾値を越えたかと判断すれば(S604)、越えた量を取得し(S605)、記憶装置219から越えた量に対応する移動量を取得し(S606)、取得した移動量をもとに、レーザパワーはそのままで、上位の記録層側へ移動し(S607)フォーカス引込をおこない(S608)フォーカス制御に戻る(S602)。FE信号が下位の記録層ではなく上位の記録層の方向の閾値を越えたときは(S604)、フォーカス引込をおこない(S608)フォーカス制御に戻る(S602)。
フォーカス誤差(FE)信号が閾値以内のときは、現在の記録層が終了したかどうかを判定し(S609)、次の記録層へ移動し(S610)、所定の記録層のフォーカス初期設定(S601)に戻る。
全ての記録層が終了または処理を終了するときは、フォーカス制御を終了する。
なお、本実施の形態においては、誤記録や誤消去を防ぐために、フォーカス誤差信号の符号と振幅レベルが閾値を越えたかどうかでレーザビームの焦点が移動している方向を求めているが、フォーカス誤差信号の傾きを監視することによってレーザビームの焦点が移動している方向を求めても同様である。
また、本発明の実施の形態において、説明を容易にするため3層構造のディスクとしたが、4層、5層など、複数層であれば何層であっても本発明の趣旨に何ら変わりは無い。
本発明にかかる光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法は、記録中にレーザビームの焦点が所定の記録層から外れたとき、レーザビームのパワーを維持したままレーザビームの焦点を所定の記録層より上位の記録層側へ移動させた後所定の記録層に戻させることにより、下位の記録層での誤記録や情報の消去を防ぐことが可能になるので、複数層の記録層を有する光ディスクに情報を記録する光ディスク装置およびそのフォーカス制御方法等として有用である。
本発明の実施の形態1による光ディスク装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係わる光ディスクの記録層とレーザビームの焦点の関係を示した図 本発明の実施の形態に係わるフォーカス誤差信号の説明図 本発明の実施の形態に係わる3つの記録層に関するフォーカス誤差信号の説明図 本発明の実施の形態に係わるフォーカス誤差信号の誤差量と対物レンズの移動量を示す表の図 本発明の実施の形態に係わるフォーカス制御のフローチャート
符号の説明
101 パーソナルコンピュータ
102 光ディスク装置
201 光ディスク
202 光ピックアップモジュール
203 光ピックアップ
204 スピンドルモータ
205 フォーカス駆動手段
206 対物レンズ
207 レーザ発光手段
208 反射光受光手段
212 デジタルサーボコントローラ
214 フォーカス制御手段
215 フォーカス誤差検出手段
216 監視手段
217 レーザ制御手段
219 記憶手段
301a、301b、301c 記録層

Claims (8)

  1. 複数の記録層を有する光ディスクの所定の記録層からのレーザビームの反射光に基づいてフォーカス誤差信号を検出する検出手段と、
    前記フォーカス誤差信号に応じて前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層に追従させるフォーカス制御手段と、
    前記レーザビームの焦点が前記所定の記録層から外れたとき前記レーザビームの焦点が移動している方向の層を検出する監視手段と、
    前記レーザビームの焦点が移動している方向の層が、前記所定の記録層より下位層である場合、前記所定の記録層に用いるレーザビームのパワーを維持したまま、前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層より上位層側へ移動させた後前記所定の記録層に戻させる制御手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記監視手段は、前記フォーカス誤差信号の振幅の範囲内でフォーカス制御が可能な所定の設定範囲を設け、前記フォーカス誤差信号が前記所定の設定範囲を超えた場合前記レーザビームの焦点が前記所定の記録層から外れたと判断し、前記フォーカス誤差信号が前記所定の設定範囲を超えた方向により前記レーザビームの焦点が移動している方向の層を判断することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記光ディスクは、書換型の光ディスクであることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御手段は、前記光ディスクの上位層の記録層に情報を記録する程、前記レーザビームのパワーを上げることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 前記制御手段は、前記フォーカス誤差信号の振幅の範囲内でフォーカス制御が可能な所定の設定範囲を設け、前記フォーカス誤差信号が前記所定の設定範囲から超えた量に基づいて、前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層より上位層側へ移動させる移動量を決定することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  6. 前記フォーカス誤差信号が前記所定の設定範囲から超えた量と、前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層より上位層側へ移動させる移動量と、の関係を記憶した記憶手段を設け、
    前記制御手段は、前記フォーカス誤差信号が前記所定の設定範囲から超えた量に基づいて、前記記憶手段から対応する移動量を読出し、前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層より上位層側へ移動させる移動量を決定することを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
  7. 前記監視手段は、前記光ディスクの複数の記録層毎に、前記フォーカス誤差信号の振幅の範囲内でフォーカス制御が可能な所定の設定範囲を設け、複数の記録層のうち下位層の設定範囲が上位層の設定範囲より狭く設定されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
    前記フォーカス誤差信号の下位層側の設定範囲が前記フォーカス誤差信号の上位層側の設定範囲より狭く監視することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  8. 複数の記録層を有する光ディスクの所定の記録層からのレーザビームの反射光に基づいてフォーカス誤差信号を検出し、
    前記フォーカス誤差信号に応じて前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層に追従させ、
    前記レーザビームの焦点が前記所定の記録層から外れたとき前記レーザビームの焦点が移動している方向の層を検出し、
    前記レーザビームの焦点が移動している方向の層が、前記所定の記録層より下位層である場合、前記所定の記録層に用いるレーザビームのパワーを維持したまま、前記レーザビームの焦点を前記所定の記録層より上位層側へ移動させた後前記所定の記録層に戻させることを特徴とする光ディスク装置のフォーカス制御方法。
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