JP2008058790A - 表示装置と入力表示装置および車載用入力表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】共通の表示領域に2種類の画像が選択的に照光表示できる安価な表示装置と、選択的に照光表示される画像に応じて同じ入力信号を異なる用途に利用できる安価な入力表示装置と、選択的に照光表示される画像が操作者に応じて自動的に切り替えられる安価な車載用入力表示装置とを提供すること。
【解決手段】導光板1,2を前後に重なり合うように配置し、前者の照光部1aを照光させる第1LED3と後者の照光部2aを照光させる第2LED4とが照光切替手段8によって選択的に発光できるようにした。第1導光板1の前面側にはタッチセンサ6が対向配置され、その入力操作者が焦電センサ10,11によって検出されると、複合制御手段9が照光切替手段8へ切替信号S2を出力する。この複合制御手段9はタッチセンサ6から入力検出信号S1が出力されると、LED3,4のいずれがオン状態であるかに応じて制御信号S5またはS6を生成する。
【選択図】図2
【解決手段】導光板1,2を前後に重なり合うように配置し、前者の照光部1aを照光させる第1LED3と後者の照光部2aを照光させる第2LED4とが照光切替手段8によって選択的に発光できるようにした。第1導光板1の前面側にはタッチセンサ6が対向配置され、その入力操作者が焦電センサ10,11によって検出されると、複合制御手段9が照光切替手段8へ切替信号S2を出力する。この複合制御手段9はタッチセンサ6から入力検出信号S1が出力されると、LED3,4のいずれがオン状態であるかに応じて制御信号S5またはS6を生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、導光板に文字や図形を象る照光部を設けて照光させるようにした表示装置と、この種の表示装置に照光表示される画像を見ながら入力操作が行えるようにした入力表示装置と、この種の入力表示装置を運転席側と助手席側のいずれからでも入力操作可能な位置に設置した車載用入力表示装置とに関する。
例えば車載用電気機器の入力操作を行う場合、操作対象となる機器の種類や操作内容等を示す文字や図形が暗所でも明瞭に視認できるようになっていることが好ましいため、こうした文字や図形を象った画像を照光表示させることが多い。その場合、表示手段として高価な液晶表示装置を用いる必要はなく、例えば特許文献1に開示されているように、LED等の発光体を導光板と組み合わせた簡単な構成の表示装置を採用することができる。すなわち、導光板の背面の一部を文字や図形を象る所定形状に粗面化しておき、この導光板内へ側方からLED等の光を導き入れると、粗面化領域で乱反射する光が前方へ出射される。また、この導光板の粗面化領域を包囲する壁面を鏡面化しておけば、粗面化領域以外の領域で反射された光はほとんど前方へ出射されることがない。したがって、この導光板を前方から見ると前記所定形状の粗面化領域が輝いて見えることになる。
特開2005−3734号公報(第3−6頁、図1)
前述した特許文献1には、複数枚重ねた導光板にそれぞれ異なる色の光を供給することによって表示画像を多色化するという技術が開示されているが、1区画の表示領域に照光表示される画像は1種類なので、限られたスペースに多種類の画像を照光表示できないという問題があった。すなわち、車載用の入力表示装置等においては、各種の操作機器や操作内容に対応できるように多種類の画像を照光表示可能であることが好ましいが、これら全種の画像を平面的に並べて配置させると、表示領域全体の占有スペースが不所望に増大してしまう。また、スペースファクタを改善するために液晶表示装置を使用すると、製造コストが大幅に上昇してしまう。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、共通の表示領域に2種類の画像を選択的に照光表示できるようにした安価な表示装置を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、選択的に照光表示される前記画像に応じて同じ入力信号を異なる用途に利用できるようにした安価な入力表示装置を提供することにある。また、本発明の第3の目的は、選択的に照光表示される前記画像が操作者に応じて自動的に切り替えられるようにした安価な車載用入力表示装置を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するために、本発明の表示装置では、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第1の照光部を有する第1導光板と、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第2の照光部を有し、前面が前記第1導光板の背面と対向するように配置された第2導光板と、発光時に前記第1導光板内へ側方から光を供給して前記第1の照光部を照光させる第1発光体と、発光時に前記第2導光板内へ側方から光を供給して前記第2の照光部を照光させる第2発光体と、これら第1発光体と第2発光体のいずれか一方を選択的に発光させる切替制御が可能な照光切替手段とを備えるという構成にした。
このように第1導光板と第2導光板を前後に重なり合うように配置し、第1導光板の第1の照光部を照光させる第1発光体と第2導光板の第2の照光部を照光させる第2発光体とが照光切替手段によって選択的に発光できるようにしてあると、第1発光体を発光させたときには第1の照光部で乱反射した光が前方へ出射されるため、第1導光板の前面に第1の照光部が輝いて見える。また、第2発光体を発光させたときには第2の照光部で乱反射した光が前方へ出射されて第1導光板を板厚方向に通過するため、第1導光板の前面に第2の照光部が輝いて見える。したがって、かかる表示装置は、第1発光体と第2発光体のいずれかを発光させるかに応じて、第1導光板の前面に照光表示される画像を適宜切り替えることができる。また、導光板と発光体とを組み合わせた簡素な構造でよく、発光体の切替制御も単純な機構で実現できるため、かかる表示装置を安価に製造できる。
また、上記の第2の目的を達成するために、本発明の入力表示装置では、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第1の照光部を有する第1導光板と、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第2の照光部を有し、前面が前記第1導光板の背面と対向するように配置された第2導光板と、発光時に前記第1導光板内へ側方から光を供給して前記第1の照光部を照光させる第1発光体と、発光時に前記第2導光板内へ側方から光を供給して前記第2の照光部を照光させる第2発光体と、これら第1発光体と第2発光体のいずれか一方を選択的に発光させる切替制御が可能な照光切替手段と、前記第1の照光部と前記第2の照光部の照光状態に応じて異なる制御信号を外部機器に対して出力可能な複合制御手段と、前記第1導光板の近傍に配置されて入力操作時に前記複合制御手段に所定の信号を出力する入力手段とを備え、前記第1の照光部が照光されているときには前記所定の信号に基づいて前記複合制御手段が第1の制御信号を出力し、前記第2の照光部が照光されているときには前記所定の信号に基づいて前記複合制御手段が第2の制御信号を出力するという構成にした。
このように第1導光板と第2導光板を前後に重なり合うように配置し、第1導光板の第1の照光部を照光させる第1発光体と第2導光板の第2の照光部を照光させる第2発光体とが照光切替手段によって選択的に発光できるようにしてあると、第1導光板の前面に照光表示される画像を適宜切り替えることができる。そして、複合制御手段が入力信号に基づいて、第1の照光部が照光されているときには第1の制御信号を出力し、第2の照光部が照光されているときには第2の制御信号を出力するようにしてあることから、かかる入力表示装置は、選択的に照光表示される画像に応じて同じ入力信号を異なる用途に利用できる。また、かかる入力表示装置の表示機構は導光板と発光体とを組み合わせた簡素な構造であり、発光体の切替制御も単純な機構で実現できるため、安価に製造できる。なお、入力手段はキースイッチ等であってもよいが、入力手段が第1導光板の前面に対向配置された光透過性のタッチセンサであれば、スペースファクタおよび操作性が向上するため好ましい。
また、上記の第3の目的を達成するために、本発明の車載用入力表示装置では、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第1の照光部を有する第1導光板と、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第2の照光部を有し、前面が前記第1導光板の背面と対向するように配置された第2導光板と、発光時に前記第1導光板内へ側方から光を供給して前記第1の照光部を照光させる第1発光体と、発光時に前記第2導光板内へ側方から光を供給して前記第2の照光部を照光させる第2発光体と、これら第1発光体と第2発光体のいずれか一方を選択的に発光させる切替制御が可能な照光切替手段と、この照光切替手段に対して前記切替制御を行わせる切替信号が出力可能であると共に、前記第1の照光部と前記第2の照光部の照光状態に応じて異なる制御信号を外部機器に対して出力可能な複合制御手段と、前記第1導光板の近傍に配置されて入力操作時に前記複合制御手段に所定の信号を出力する入力手段と、前記入力操作が運転席側から行われたか助手席側から行われたかを判定し、その判定結果を前記複合制御手段に出力する判定手段とを備え、前記複合制御手段は前記判定結果に基づいて前記切替信号を生成し、かつ、前記第1発光体を発光させているときには前記複合制御手段が前記所定の信号に基づいて第1の制御信号を出力し、前記第2発光体を発光させているときには前記複合制御手段が前記所定の信号に基づいて第2の制御信号を出力するという構成にした。
このように第1導光板と第2導光板を前後に重なり合うように配置し、第1導光板の第1の照光部を照光させる第1発光体と第2導光板の第2の照光部を照光させる第2発光体とが照光切替手段によって選択的に発光できるようにしてあると、第1導光板の前面に照光表示される画像を適宜切り替えることができる。また、複合制御手段が入力信号に基づいて、第1の照光部が照光されているときには第1の制御信号を出力し、第2の照光部が照光されているときには第2の制御信号を出力するようにしてあると、選択的に照光表示される画像に応じて同じ入力信号を異なる用途に利用することができる。そして、入力操作が運転席側から行われたか助手席側から行われたかを判定手段で判定し、その判定結果に基づき複合制御手段が生成した切替信号によって発光体の切替制御が行われるようにしてあることから、かかる車載用入力表示装置は、照光表示される画像を操作者に応じて自動的に切り替えることができて使い勝手がよい。また、かかる車載用入力表示装置の表示機構は導光板と発光体とを組み合わせた簡素な構造であり、発光体の切替制御も単純な機構で実現できるため、安価に製造できる。なお、入力手段はキースイッチ等であってもよいが、入力手段が第1導光板の前面に対向配置された光透過性のタッチセンサであれば、スペースファクタおよび操作性が向上するため好ましい。
本発明の表示装置は、第1導光板と第2導光板を前後に重なり合うように配置し、第1導光板の第1の照光部を照光させる第1発光体と第2導光板の第2の照光部を照光させる第2発光体とが照光切替手段によって選択的に発光できるようにしてあるため、第1発光体と第2発光体のいずれかを発光させるかに応じて第1導光板の前面に照光表示される画像を切り替えることができる。また、導光板と発光体とを組み合わせた簡素な構造でよく、発光体の切替制御も単純な機構で実現できるため、かかる表示装置を安価に製造できる。
本発明の入力表示装置は、第1導光板と第2導光板を前後に重なり合うように配置し、第1導光板の第1の照光部を照光させる第1発光体と第2導光板の第2の照光部を照光させる第2発光体とが照光切替手段によって選択的に発光できるようにしてあるため、第1導光板の前面に照光表示される画像を適宜切り替えることができる。しかも、複合制御手段が入力信号に基づいて、第1の照光部が照光されているときには第1の制御信号を出力し、第2の照光部が照光されているときには第2の制御信号を出力するようにしてあるため、かかる入力表示装置は、選択的に照光表示される画像に応じて同じ入力信号を異なる用途に利用できる。また、かかる入力表示装置の表示機構は導光板と発光体とを組み合わせた簡素な構造であり、発光体の切替制御も単純な機構で実現できるため、安価に製造できる。
本発明の車載用入力表示装置は、第1導光板と第2導光板を前後に重なり合うように配置し、第1導光板の第1の照光部を照光させる第1発光体と第2導光板の第2の照光部を照光させる第2発光体とが照光切替手段によって選択的に発光できるようにしてあるため、第1導光板の前面に照光表示される画像を適宜切り替えることができる。また、複合制御手段が入力信号に基づいて、第1の照光部が照光されているときには第1の制御信号を出力し、第2の照光部が照光されているときには第2の制御信号を出力するようにしてあるため、選択的に照光表示される画像に応じて同じ入力信号を異なる用途に利用することができる。しかも、入力操作が運転席側から行われたか助手席側から行われたかを判定手段で判定し、その判定結果に基づき複合制御手段が生成した切替信号によって発光体の切替制御が行われるようにしてあるため、かかる車載用入力表示装置は、照光表示される画像を操作者に応じて自動的に切り替えることができて使い勝手がよい。また、かかる車載用入力表示装置の表示機構は導光板と発光体とを組み合わせた簡素な構造であり、発光体の切替制御も単純な機構で実現できるため、安価に製造できる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る車載用入力表示装置の設置場所を示す説明図、図2は該車載用入力表示装置の表示部と入力検出部の1ユニットを示す分解斜視図、図3は図2に対応する断面図、図4は該車載用入力表示装置の信号経路を示すブロック図、図5は図2に示す表示部の一動作状態を示す説明図、図6は図2に示す表示部の他の動作状態を示す説明図である。
本実施形態例に係る車載用入力表示装置は、表示部と入力検出部と制御部と操作者検出部とによって主に構成されている。図2と図3に示すように、表示部は第1導光板1と第2導光板2と第1LED3と第2LED4とからなる。また、入力検出部は保護プレート5に覆われた光透過性のタッチセンサ6からなり、このタッチセンサ6の背面側に第1および第2導光板1,2が配置される。なお、図2や図3では表示部と入力検出部の1ユニット分だけを図示しているが、実際には複数ユニットが集約されてメニュー操作部7を構成しており、このメニュー操作部7が図1に示すようにインストルメントパネル20の中央部に設置されている。図4に示すように、制御部は照光切替手段8と複合制御手段9とからなり、この複合制御手段9には外部機器駆動回路や信号処理回路等が含まれている。操作者検出部は運転席側焦電センサ10と助手席側焦電センサ11とからなり、図1に示すように、これらの焦電センサ(焦電型赤外線センサ)10,11は運転席と助手席の間のコンソール30に設置されている。
前記表示部の構成について詳しく説明すると、第1導光板1はアクリル樹脂等の透明材料からなり、その背面の一部が所定形状(例えば「CD」という文字形状)に粗面化されて第1の照光部1aとなっており、第1の照光部1aを包囲する壁面は鏡面化されている。第2導光板2もアクリル樹脂等の透明材料からなり、その背面の一部が前記所定形状とは異なる形状(例えば「DVD」という文字形状)に粗面化されて第2の照光部2aとなっており、第2の照光部2aを包囲する壁面は鏡面化されている。これら両導光板1,2は互いに重なり合うように配置され、第1導光板1の背面が第2導光板2の前面と対向している。なお、両導光板1,2はタッチセンサ6の背面側に設置され、第1導光板1の前面がタッチセンサ6と対向している。図3に示すように、配線基板12には第1発光体である第1LED3と第2発光体である第2LED4とが実装されており、これら第1LED3と第2LED4はそれぞれ第1導光板1の一側面と第2導光板2の一側面に近接させてある。第1LED3から出射された光は第1導光板1内へ側方から導入されて、粗面化領域である第1の照光部1aにて乱反射される。同様に、第2LED4から出射された光は第2導光板2内へ側方から導入されて、粗面化領域である第2の照光部2aにて乱反射される。これら第1LED3と第2LED4は前記照光切替手段8によって選択的に発光するように切替制御されるため、第1LED3がオンのときには第2LED4はオフに保たれており、第2LED4がオンのときには第1LED3はオフに保たれている。
前記入力検出部の構成について詳しく説明すると、保護プレート5はタッチセンサ6を保護する黒色透明板である。タッチセンサ6は、透明電極6a,6b間の静電容量の変化に基づいて物体の存在を検出するというものであり、操作者の手指を保護プレート5に接触(タッチセンサ6に近接)させると該手指の存在が検出されて、タッチセンサ6から前記複合制御手段9へ入力検出信号S1(図4参照)が出力されるようになっている。
前記制御部の構成について詳しく説明すると、複合制御手段9は照光切替手段8に対して、第1LED3と第2LED4のいずれか一方をオンさせるかという切替信号S2(図4参照)を出力する。また、複合制御手段9には前記運転席側焦電センサ10や前記助手席側焦電センサ11から操作者検出信号S3,S4(図4参照)が供給され、この操作者検出信号S3,S4に基づいて切替信号S2を出力するようになっている。具体的には、運転席側焦電センサ10から操作者検出信号S3が供給されたときには、複合制御手段9は照光切替手段8に対して第1LED3をオンさせるという切替信号S2を出力し、助手席側焦電センサ11から操作者検出信号S4が供給されたときには、複合制御手段9は照光切替手段8に対して第2LED4をオンさせるという切替信号S2を出力する。そして、第1LED3がオン状態のときに複合制御手段9は第1の制御モードとなり、この第1の制御モードにおいてタッチセンサ6から入力検出信号S1が供給されると、複合制御手段9から外部機器に対して第1の制御信号S5(図4参照)が出力されるようになっている。また、第2LED4がオン状態のときに複合制御手段9は第2の制御モードとなり、この第2の制御モードにおいてタッチセンサ6から入力検出信号S1が供給されると、複合制御手段9から外部機器に対して第2の制御信号S6(図4参照)が出力されるようになっている。
前記操作者検出部の構成について詳しく説明すると、運転席側焦電センサ10は、コンソール30の運転席側の縁部に設置されており、この焦電センサ10によって運転席とメニュー操作部7との間における物体の存在が検出可能である。それゆえ、運転者がメニュー操作部7に腕を伸ばすと運転席側焦電センサ10がこれを検知して、操作者検出信号S3が複合制御手段9へ出力されるようになっている。また、助手席側焦電センサ11は、コンソール30の助手席側の縁部に設置されており、この焦電センサ11によって助手席とメニュー操作部7との間における物体の存在が検出可能である。それゆえ、助手席の同乗者がメニュー操作部7に腕を伸ばすと助手席側焦電センサ11がこれを検知して、操作者検出信号S4が複合制御手段9へ出力されるようになっている。
次に、このように構成された車載用入力表示装置の動作について説明する。運転者がメニュー操作部7に向かって腕を伸ばすと、運転席側焦電センサ10がこれを検知して操作者検出信号S3を出力するため、複合制御手段9は照光切替手段8に対して第1LED3をオンさせるという切替信号S2を出力する。その結果、図5(a)に示すように、第1LED3の光が第1導光板1内へ側方から導入されて第1の照光部1aで乱反射されるため、図5(b)に示すように、該照光部1aから前方へ出射されて第1導光板1を板厚方向に通過した光が第1導光板1の前面に所定形状(例えば「CD」という文字形状)に輝いて見える。すなわち、第1導光板1の前方の保護プレート5に第1の照光部1aに相当する画像が照光表示されることになり、この画像によって操作対象や操作内容を暗所においても明瞭に視認することができる。また、こうして第1LED3がオン状態に切り替わると、複合制御手段9は第1の制御モードとなるため、運転者が第1導光板1の前方の保護プレート5に手指を触れてタッチセンサ6から複合制御手段9へ入力検出信号S1が出力されると、この複合制御手段9は外部機器に対して第1の制御信号S5を出力して、例えばCDプレーヤを駆動させる。
しかるに、助手席の同乗者がメニュー操作部7に腕を伸ばした場合には、助手席側焦電センサ11がこれを検知して操作者検出信号S4を出力するため、複合制御手段9は照光切替手段8に対して第2LED4をオンさせるという切替信号S2を出力する。その結果、図6(a)に示すように、第2LED4の光が第2導光板2内へ側方から導入されて第2の照光部2aで乱反射されるため、図6(b)に示すように、該照光部2aから前方へ出射されて両導光板1,2を板厚方向に通過した光が第1導光板1の前面に前記所定形状とは異なる形状(例えば「DVD」という文字形状)に輝いて見える。すなわち、第1導光板1の前方の保護プレート5に第2の照光部2aに相当する画像が照光表示されることになり、この画像によって操作対象や操作内容を暗所においても明瞭に視認することができる。また、こうして第2LED4がオン状態に切り替わると、複合制御手段9は第2の制御モードとなるため、助手席の同乗者が第1導光板1の前方の保護プレート5に手指を触れてタッチセンサ6から複合制御手段9へ入力検出信号S1が出力されると、この複合制御手段9は外部機器に対して第2の制御信号S6を出力して、例えばDVDプレーヤを駆動させる。
なお、運転席側焦電センサ10と助手席側焦電センサ11のいずれからも操作者検出信号が出力されていなければ、第1LED3と第2LED4はどちらもオンされないため照光表示はなされず、よって黒色透明板からなる保護プレート5は全面が暗い状態に保たれている。
このように本実施形態例に係る車載用入力表示装置の表示部は、第1導光板1と第2導光板2を前後に重なり合うように配置し、第1の照光部1aを照光させる第1LED3と第2の照光部2aを照光させる第2LED4とが照光切替手段8によって選択的に発光できるようにしてあるため、LED3,4のいずれを発光させるかに応じて、第1導光板1の前面に照光表示される画像を適宜切り替えることができる。つまり、共通の表示領域に2種類の画像(例えば「CD」または「DVD」という文字形状)を選択的に照光表示させることができる。それゆえ、この表示部は、メニュー操作部7内に多種類の画像を照光表示させることが可能で、スペースファクタが良好である。しかも、この表示部は、2枚の導光板1,2にLED3,4を組み合わせた簡素な構造であり、LED3,4の切替制御も単純な機構で実現できるため、安価に製造できる。
また、本実施形態例に係る車載用入力表示装置では、入力手段として第1導光板1の前面を覆う光透過性のタッチセンサ6を用いており、操作者がメニュー操作部7内の表示領域に手指を接触(または近接させる)ことによって、照光表示されている画像に対応した入力操作が行えるようになっている。つまり、タッチセンサ6からの入力検出信号S1に基づき複合制御手段9は外部機器に対して制御信号を出力するが、第1LED3と第2LED4のいずれがオン状態であるかに応じて複合制御手段9の制御モードは異なり、第1の制御モードのときには入力検出信号S1から第1の制御信号S5が生成され、第2の制御モードのときには入力検出信号S1から第2の制御信号S6が生成されるようになっている。このように同じ入力検出信号S1が選択的に照光表示される画像に応じて異なる用途に利用できるようになっていると、入力部の数が大幅に低減できるため、スペースファクタおよび操作性が良好となる。なお、本実施形態例では静電容量方式のタッチセンサを用いているが、光学式や抵抗式等の他の検出方式のタッチセンサを用いてもよい。
また、本実施形態例に係る車載用入力表示装置では、入力操作が運転席側から行われたか助手席側から行われたかを焦電センサ10,11によって判定し、その判定結果(操作者検出信号S3,S4)に基づいて複合制御手段9が照光切替手段8へ切替信号S2を出力するようになっている。つまり、照光表示される画像が操作者に応じて自動的に切り替えられるようになっており、例えば運転者が入力操作したときには、運転者ににとって明らかに不要な表示画像を予めメニュー操作部7から取り除いておくことができる。そのため、この車載用入力表示装置は使い勝手がよい。
なお、上記実施形態例では、入力手段としてタッチセンサ6を用いているが、第1導光板1の周縁近傍に設置したキースイッチ等によって入力操作を行う構成にしてもよい。ただし、スペースファクタや操作性を考慮すると、入力手段はタッチセンサであったほうがよい。
また、上記実施形態例では、運転席側焦電センサ10と助手席側焦電センサ11を併用しているが、通常は第1LED3をオン(第2LED4はオフ)させておき、操作者検出信号S4が出力されたときだけ第2LED4をオン(第1LED3はオフ)させるのであれば、運転席側焦電センサ10を省略した構成にしてもよい。
1 第1導光板
1a 第1の照光部
2 第2導光板
2a 第2の照光部
3 第1LED(第1発光体)
4 第2LED(第2発光体)
5 保護プレート
6 タッチセンサ(入力手段)
7 メニュー操作部
8 照光切替手段
9 複合制御手段
10 運転席側焦電センサ(判定手段)
11 助手席側焦電センサ(判定手段)
S1 入力検出信号
S2 切替信号
S3,S4 操作者検出信号
S5 第1の制御信号
S6 第2の制御信号
1a 第1の照光部
2 第2導光板
2a 第2の照光部
3 第1LED(第1発光体)
4 第2LED(第2発光体)
5 保護プレート
6 タッチセンサ(入力手段)
7 メニュー操作部
8 照光切替手段
9 複合制御手段
10 運転席側焦電センサ(判定手段)
11 助手席側焦電センサ(判定手段)
S1 入力検出信号
S2 切替信号
S3,S4 操作者検出信号
S5 第1の制御信号
S6 第2の制御信号
Claims (5)
- 背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第1の照光部を有する第1導光板と、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第2の照光部を有し、前面が前記第1導光板の背面と対向するように配置された第2導光板と、発光時に前記第1導光板内へ側方から光を供給して前記第1の照光部を照光させる第1発光体と、発光時に前記第2導光板内へ側方から光を供給して前記第2の照光部を照光させる第2発光体と、これら第1発光体と第2発光体のいずれか一方を選択的に発光させる切替制御が可能な照光切替手段とを備えたことを特徴とする表示装置。
- 背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第1の照光部を有する第1導光板と、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第2の照光部を有し、前面が前記第1導光板の背面と対向するように配置された第2導光板と、発光時に前記第1導光板内へ側方から光を供給して前記第1の照光部を照光させる第1発光体と、発光時に前記第2導光板内へ側方から光を供給して前記第2の照光部を照光させる第2発光体と、これら第1発光体と第2発光体のいずれか一方を選択的に発光させる切替制御が可能な照光切替手段と、前記第1の照光部と前記第2の照光部の照光状態に応じて異なる制御信号を外部機器に対して出力可能な複合制御手段と、前記第1導光板の近傍に配置されて入力操作時に前記複合制御手段に所定の信号を出力する入力手段とを備え、
前記第1の照光部が照光されているときには前記所定の信号に基づいて前記複合制御手段が第1の制御信号を出力し、前記第2の照光部が照光されているときには前記所定の信号に基づいて前記複合制御手段が第2の制御信号を出力するようにしたことを特徴とする入力表示装置。 - 請求項2の記載において、前記入力手段が前記第1導光板の前面に対向配置された光透過性のタッチセンサであることを特徴とする入力表示装置。
- 背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第1の照光部を有する第1導光板と、背面の一部に文字や図形を象る形状に粗面化された第2の照光部を有し、前面が前記第1導光板の背面と対向するように配置された第2導光板と、発光時に前記第1導光板内へ側方から光を供給して前記第1の照光部を照光させる第1発光体と、発光時に前記第2導光板内へ側方から光を供給して前記第2の照光部を照光させる第2発光体と、これら第1発光体と第2発光体のいずれか一方を選択的に発光させる切替制御が可能な照光切替手段と、この照光切替手段に対して前記切替制御を行わせる切替信号が出力可能であると共に、前記第1の照光部と前記第2の照光部の照光状態に応じて異なる制御信号を外部機器に対して出力可能な複合制御手段と、前記第1導光板の近傍に配置されて入力操作時に前記複合制御手段に所定の信号を出力する入力手段と、前記入力操作が運転席側から行われたか助手席側から行われたかを判定し、その判定結果を前記複合制御手段に出力する判定手段とを備え、
前記複合制御手段は前記判定結果に基づいて前記切替信号を生成し、かつ、前記第1発光体を発光させているときには前記複合制御手段が前記所定の信号に基づいて第1の制御信号を出力し、前記第2発光体を発光させているときには前記複合制御手段が前記所定の信号に基づいて第2の制御信号を出力するようにしたことを特徴とする車載用入力表示装置。 - 請求項4の記載において、前記入力手段が前記第1導光板の前面に対向配置された光透過性のタッチセンサであることを特徴とする車載用入力表示装置。
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