JP2008058461A - 映像表示装置、及び頭部装着式映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置、及び頭部装着式映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シースルー可能な映像表示装置において、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を容易に確認でき、且つ、常時装着した状態で外界情景を広視野で綺麗に観察することが可能な小型軽量な映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像を表示する表示手段と、表示手段からの映像光を、観察者の眼球に投影させることにより映像を虚像として眼球に導く第1の光学瞳を形成し、該第1の光学瞳による映像を外界情景に重ねて観察することが可能な観察光学系と、表示手段に表示される映像の表示領域を示す指標を表示し、該指標を虚像として眼球に導く第2の光学瞳を形成する表示領域提示手段と、を有し、第1の光学瞳は、観察光学系の外界情景を観察できる範囲よりも小さく、第2の光学瞳とその大きさおよび位置が略一致するように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像表示装置、特に頭部装着式映像表示装置に関する。
従来、観察者の頭部や顔面に着脱自在に装着され、小型のCRTや液晶表示素子等の映像表示素子から得られる映像(画像)を、観察光学系によって観察者の眼球に直接投影させることで、恰も該映像が空中に拡大投影されているかの様な虚像の観察を可能にした頭部装着式映像表示装置、すなわちHMD(Head Mount Display)が知られている。
HMDは、DVDやビデオ等のコンテンツ映像の観賞用や、産業機器若しくは医療機器等の遠隔操作用としての表示装置として利用され、その用途は多岐に渡っている。
この様なHMDは、従来より、コンテンツ映像や、操作者の操作用の各種情報をHMDの映像表示部を通して入射する外界光による自然画像に重ね合わせて表示する所謂シースルー型のものと、外界光の入射を一切遮断して自然画像を観察することができない遮蔽型のものとが知られている。
例えば、表示画面の周囲の枠をぼかして不鮮明にしたり、表示画面とその周辺部とのコントラストを低下させることで、表示画面が視野よりもせまくても、視線を画面の中央付近に集中させて、臨場感を損なわない様にした遮蔽型のHMDの技術が開示されている(特許文献1参照)。また、外界情景を撮影する電子カメラを備え、カメラの撮影範囲を示す撮影画枠を虚像として表示する等することにより、負担を感じることなく簡単に撮影操作を行うことができる様にしたシースルータイプのHMDの技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開平5−328258号公報 特開2005−303842号公報
特許文献1に開示されているHMDは、映像を自然画像に重ねて表示しない遮光タイプのHMDであるので、映像表示部に表示される映像の視認できる位置が分かり易く、また、外界の輝度が高い場合でも映像を容易に視認することができる。すなわち、装置を覗き込めば映像を観察することができるので、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を認識できなくなることがなかった。言い換えれば、装着したままの状態で映像を非表示にする必要がなく、映像が表示されている状態では常に映像を確認できるので、観察状態や映像の表示有無の確認に格段の課題がなかった。しかしながら、一方では遮光タイプのHMDであるので、映像が表示されていない時は外界情景を観察することができないことから常時装着した状態で使用することができないといった問題があった。
一方、特許文献2に開示されているHMDは、映像を自然画像に重ねて表示するシースルータイプのHMDであるので、映像の表示有無に係らず常時装着した状態で使用することができる。しかしながら、映像が暗い場合には外界の明るさで映像を観察することができず、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を認識できなくなるという問題があった。また、特許文献2に開示されているHMDの様に小型軽量な表示装置では映像を視認できる光学瞳が小さいので、映像が表示されていない時に光学瞳が眼からずれて観察できなくなる場合があり、映像を観察できる状態であるか否かや表示有無を認識できないという問題があった。また、光学瞳を10mmを越えて十分大きくすると装置が大型になるという問題があった。
また、特許文献1、特許文献2に開示されているHMDにおいては、映像表示素子から得られる映像を照明する光源と光学瞳が共役配置でないことから、光の利用効率が悪く映像が暗いという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、シースルー可能な映像表示装置において、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を容易に確認でき、且つ、常時装着した状態で外界情景を広視野で綺麗に観察することが可能な小型軽量な映像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至19のいずれか1項に記載の発明によって達成される。
1.映像を表示する表示手段と、
前記表示手段からの映像光を、観察者の眼球に投影させることにより前記映像を虚像として前記眼球に導く第1の光学瞳を形成し、該第1の光学瞳による前記映像を外界情景に重ねて観察することが可能な観察光学系と、
前記表示手段に表示される映像の表示領域を示す指標を表示し、該指標を虚像として前記眼球に導く第2の光学瞳を形成する表示領域提示手段と、を有し、
前記第1の光学瞳は、前記観察光学系の外界情景を観察できる範囲よりも小さく、第2の光学瞳とその大きさおよび位置が略一致することを特徴とする映像表示装置。
2.前記第1の光学瞳および前記第2の光学瞳は1mm以上10mm以下であり、前記観察光学系の外界情景を観察できる範囲は10mm以上50mm以下であることを特徴とする前記1に記載の映像表示装置。
3.前記表示領域提示手段は、前記表示手段および前記観察光学系から成り、
前記表示手段は、前記映像および前記指標を表示し、該映像および該指標を照明する光源を備え、
前記観察光学系は、前記映像および前記指標をそれぞれ虚像として前記眼球に導く前記第1の光学瞳と前記第2の光学瞳を形成し、
前記光源と前記第1の光学瞳および前記第2の光学瞳は略共役であることを特徴とする前記1または2に記載の映像表示装置。
4.前記表示領域提示手段は、前記表示領域の端部を示す指標を表示することを特徴とする前記1乃至3のいずれか1項に記載の映像表示装置。
5.前記表示領域提示手段は、前記指標を表示する指標表示部を有することを特徴とする前記1に記載の映像表示装置。
6.前記指標表示部は、前記指標を前記表示領域の外側に表示することを特徴とする前記5に記載の映像表示装置。
7.前記指標表示部は、前記指標を緑色で表示することを特徴とする前記5または6に記載の映像表示装置。
8.前記指標表示部は、前記映像の最大輝度よりも高い輝度の前記指標を表示することを特徴とする前記5乃至7のいずれか1項に記載の映像表示装置。
9.前記指標の虚像と前記映像の虚像との距離は、1ディオプター以下であることを特徴とする前記5乃至8のいずれか1項に記載の映像表示装置。
10.前記表示領域提示手段は、前記映像の輝度が所定のレベル以下のときに前記指標を表示することを特徴とする前記1または5に記載の映像表示装置。
11.前記表示領域提示手段は、前記映像表示装置の主電源が投入されているときに前記指標を表示することを特徴とする前記1または5に記載の映像表示装置。
12.前記表示領域提示手段は、前記映像の最大輝度の半分よりも高い輝度の前記指標を表示することを特徴とする前記1または5に記載の映像表示装置。
13.前記観察光学系は、体積位相型の反射ホログラム光学素子を備え、
前記表示手段からの映像光を、前記反射ホログラム光学素子で反射させて観察者の眼球に投影させることにより前記映像を虚像として前記眼球に導く第1の光学瞳を形成し、該第1の光学瞳による前記映像を外界情景に重ねて表示することを特徴とする前記1または5に記載の映像表示装置。
14.前記反射ホログラム光学素子の回折効率の半値幅は、波長で5nm以上10nm以下であることを特徴とする前記13に記載の映像表示装置。
15.前記反射ホログラム光学素子は、軸非対称な正の光学パワーを有することを特徴とする前記13または14に記載の映像表示装置。
16.前記観察光学系は、前記映像光および指標光を全反射し、且つ、外界情景を透過して観察することが可能な第1の透明基板を有することを特徴とする前記1または5に記載の映像表示装置。
17.前記第1の透明基板の下端部には、前記反射ホログラム光学素子を支持する傾斜面が形成され、
前記観察光学系は、前記傾斜面による光の屈折を相殺し、且つ、外界情景を透過して観察することが可能な第2の透明基板を有することを特徴とする前記16に記載の映像表示装置。
18.前記光源は、LEDであり、
前記LEDの強度ピーク波長は、前記反射ホログラム光学素子の回折ピーク波長と略等しいことを特徴とする前記13に記載の映像表示装置。
19.前記1に記載の映像表示装置を有することを特徴とする頭部装着式映像表示装置。
本発明によれば、表示領域提示手段は、表示手段に表示される映像の表示領域を示す指標を表示する様にした。したがって、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、指標により光学瞳が眼からずれることなく、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を容易に確認でき、映像が表示される位置を見失わない。また、装置の動作確認が可能である。また、第1の光学瞳は、観察光学系の外界情景を観察できる範囲よりも小さく、第2の光学瞳とその大きさおよび位置を略一致させる様にした。すなわち、指標により映像が表示される位置を見失うことがなくなるので光学瞳を小さくすることができる。したがって、装置の小型軽量化を図ることができ、また、明るい映像を観察できると同時に観察光学系を通して外界情景を広視野で綺麗に観察することができる。
また、第1の光学瞳および第2の光学瞳は1mm以上10mm以下であり、観察光学系の外界情景を観察できる範囲は10mm以上50mm以下となる様にした。すなわち、光学瞳が小さいので装置の小型軽量化を図ることができ、また、外界情景を観察できる範囲が広いので広視野の外界情景を観察することができる。これにより、例えば、装置を頭部に装着した場合でも、負担を感じることなく長時間使用することができる。
また、表示領域提示手段は、表示手段および観察光学系で構成される様にした。すなわち、映像と指標を同じ表示手段および観察光学系を用いて表示する様にした。また、映像および指標を照明する光源と第1の光学瞳および第2の光学瞳は略共役となる様にした。したがって、第1の光学瞳と第2の光学瞳を一致させることができ、指標により光学瞳が眼からずれることなく、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確実に確認できる。また、明るい映像を観察でき、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を指標の明るい虚像で確認できる。
また、表示領域提示手段は、表示領域の端部を示す指標を表示する様にした。すなわち、画面端を表示するので、観察者の視野中心に画面中心を設定しても視野を妨げ難く、映像を観察し易い。
また、表示領域提示手段は、表示手段とは異なる指標表示部によって指標を表示することもできる様にした。したがって、表示手段に表示される映像の表示領域は広く、より多くの情報が表示される様になる。
また、指標表示部は、指標を表示領域の外側に表示する様にした。したがって、映像の観察を妨げることなく、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確認できる。
また、指標表示部は、指標を緑色で表示する様にした。すなわち、指標を視感度の高い緑色で表示する様にしたので、消費電力を抑えながら視認性を向上させることができ、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確実に確認できる。
また、指標表示部は、映像の最大輝度よりも高い輝度の指標を表示する様にした。すなわち、表示領域提示手段は、表示手段とは異なる指標表示部によって指標を表示することもできるので、表示手段に表示される映像の最大輝度よりも高い輝度の指標を表示することができる。したがって、輝度の高い指標により、表示領域を見つけ易く、また、見失い難くなる。これにより、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確実に確認できる。
また、映像の虚像と指標の虚像との距離は、1ディオプター以下となる様にした。すなわち、映像と指標のそれぞれの虚像の距離が近くなる様にしているので、観察者は2つの虚像を負担を感じることなく容易に観察できる。
また、表示領域提示手段は、映像の輝度が所定のレベル以下のときに指標を表示する様にした。すなわち、映像が暗いときに指標を表示する様にしたので、外界の輝度が映像の輝度よりも高い場合であっても、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確認できる。また、装置の動作確認が可能である。
また、表示領域提示手段は、映像表示装置の主電源が投入されているときに指標を表示する様にした。すなわち、観察者が装置を使用している時には、常に指標を表示する様にしたので、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確認できる。また、装置の動作確認も可能であるので、常時装着した状態で使用することができる。
また、前記表示領域提示手段は、映像の最大輝度の半分よりも高い輝度の指標を表示する様にした。したがって、輝度の高い指標により、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確実に確認できる。
また、観察光学系は、回折効率半値幅が狭い体積位相型の反射ホログラム光学素子を用いる様にした。したがって、外界光の透過率が高く、明るい外界情景を観察することができる。また、回折効率が高いので明るい映像を観察することができる。
また、反射ホログラム光学素子の回折効率の半値幅は、波長で5nm以上10nm以下となる様にした。したがって、外界光の透過率が高く、明るい外界情景を観察することができる。また、回折効率が高いので明るい映像を観察することができる。
また、反射ホログラム光学素子は、軸非対称な正の光学パワーを有する様にした。したがって、光学系の配置の自由度が高く、装置を小型軽量にすることができる。
また、観察光学系は、映像光および指標光を全反射し、且つ、外界情景を透過して観察することが可能な第1の透明基板を有する様にした。すなわち、映像光および指標光を全反射する第1の透明基板を備える様にしたので、外界光に対しては透過率が高く、明るい外界情景を広視野で観察することができる。また、装置を小型軽量にすることができる。
また、観察光学系は、第1の透明基板の下端部に形成された反射ホログラム光学素子を支持する傾斜面による光の屈折を相殺し、且つ、外界情景を透過して観察することが可能な第2の透明基板を有する様にした。すなわち、第2の透明基板により第1の透明基板の下端部に形成された傾斜面による光の屈折を相殺する様にしたので、歪みのない明るい外界情景を広視野で観察することができる。
また、映像および指標を照明する光源はLEDであり、LEDの強度ピーク波長は、反射ホログラム光学素子の回折ピーク波長と略等しくなる様にした。したがって、見易く、明るい映像を観察することができる。
また、映像表示装置は、頭部に装着できる様にしたので、眼鏡と同じ様に負担を感じることなく、常時装着した状態で明るい映像を観察できると同時に観察光学系を通して外界情景を広視野で綺麗に観察することができる。
以下図面に基づいて、本発明に係る映像表示装置の実施の形態を説明する。尚、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
〔実施形態1〕
最初に実施形態1による映像表示装置10の構成を図1を用いて説明する。図1は、映像表示装置10の左側面からの側断面図であり、主に映像表示装置10の内部構成を示している。
図1に示す様に、映像表示装置10は、筐体119、LED(Light Emitting Diode)112、レンズ113、拡散板114、LCD(Liquid Crystal Display)111からなり、本発明における表示手段に該当する表示部110、及び透明基板102,103、ホログラム光学素子(HOE;Holographic Optical Element)104からなる観察光学系100等を有する。映像表示装置10は、表示部110に表示された映像を観察光学系100を介して虚像として観察者の眼球Mに導く。さらに、前方から入射する光を観察光学系100を通して観察者の眼球Mに導くようになっている。これにより、観察者は、外界情景(前方の被写体)をシースルー可能となり、映像を外界情景と重畳して観察することとなる。
表示部110の筐体119の内部には、LED112、レンズ113、拡散板114、及びLCD111が内蔵された状態で、該筐体119が観察光学系100の透明基板102の上端部において上斜め前方(図1では右斜め上方向)に突出する態様で取り付けられている。
LED112は、本発明における光源に該当し、R(赤色光),G(緑色光),B(青色光)の3色が一体となった点光源である。
レンズ113は、LED112の光を集光してLCD111に投光するものである。
拡散板114は、方向により拡散度が異なる一方向拡散板である。
LCD111は、図示しない外部I/Fから取り込まれた例えばDVDやビデオ等のコンテンツ映像信号等に基づいて生成した映像で、LED112からの光を変調して映像を表示するするものであり、例えば、波長制限フィルタを備えた透過型の液晶表示パネルである。
透明基板102は、本発明における第1の透明基板に該当し、ガラスや透明樹脂等からなる略板状の透明部材であり、LCD111からの光を内部で複数回の反射を行わせるものである。透明基板102の上端部は、LCD111からの光の大部分を内部に採光できるように、上方に向かってより肉厚となるように前面側(接眼面と反対側)が突き出るように楔形状に形成された肉厚部102aが形成されている。
また、透明基板102の下端部には、傾斜面102dが形成されており、透明基板102は、本発明における第2の透明基板に該当する透明基板103に形成された傾斜面103dに対しHOE104を介して接合(例えば接着)されている。また、透明基板102の表裏面は、透明基板103の表裏面に対して面一とされている。これにより、透明基板102は、透明基板103と一枚の板状に一体化されている。
HOE104は、光学的に軸非対称な所謂自由曲面で構成されて正のパワーを有する体積位相型のホログラム光学素子であり、透明基板102の下端部において所定の傾斜角を有して支持されている。HOE104は、透明基板102により導光された光が照射されることにより、光の干渉現象を用いてホログラム映像を眼球Mに提供する。
以上の様な構成を有する映像表示装置10においては、LED112から射出された光は、拡散板114、レンズ113を通してLCD111を照明し、この照明によりLCD111で生成された映像光は、透明基板102内の前面102c、及び接眼面102bで複数回の全反射を行った後、HOE104により回折され、HOE104の正のパワーにより虚像として光学瞳109に導かれる。光学瞳109に導かれた映像光は眼球Mに入射し、観察者は映像を観察することができる。
さらに、透明基板102は、前方から入射する光を観察者の眼球Mに導くようになっている。これにより、観察者は、外界情景(前方の被写体)をシースルー可能となり、映像を外界情景と重畳して観察することとなる。
尚、透明基板103に形成された傾斜面103dは、透明基板102の傾斜面102dでの光の屈折をキャンセル(相殺)する。すなわち、傾斜面102dにおけるプリズム効果により矢印W側からの光が上方に屈曲するのを防止する為、観察者は、透明基板102、透明基板103、及びHOE104を通して、外界情景を歪むことなく観察することができる。
また、HOE104は軸非対称としたので、光学系の配置の自由度が高く、観察光学系100を小型化することができ、且つ、高画質な映像を提供することができる。
また、観察者は映像光を観察できる光学瞳109の大きさより広い範囲で透明基板102,103、及びHOE104を通して外界情景を観察できる。すなわち、光学瞳109の位置で透明基板102,103、及びHOE104を通して広視野の外界情景を観察できる。
また、LCD111からの映像光を透明基板102内で反射して眼球Mに導く構成としたので、通常の眼鏡レンズと同程度に透明基板102を薄く(例えば3mm程度)構成することができ小型軽量となる。また、透明基板102内での反射を全反射としたので、外界光の透過率は低下することなく、観察者は透明基板102の前面102c、接眼面102dを通して明るい外界情景を広視野で観察することができる。
次に、映像表示装置10の光学系の詳細について説明する。尚、XYZ座標軸を紙面に対し図1に示す方向として説明する。
レンズ113及びHOE104は、LED112と光学瞳109が共役になるように配置されており、レンズ113により集光されたLED112の光を、拡散板114はX方向には40度拡散し、Y方向に0.5度拡散する。したがって、レンズ113がLED112の光を集光し、拡散板114により拡散された光が効率よく光学瞳109を形成し、明るい映像を観察することができる。
光学瞳109は、強度半値でX方向に6mm、Y方向に2mmの大きさとなるように設定されている。
X方向では拡散板114により大きく拡散されるため、LED112と光学瞳109の共役関係は成立しなくなるが、共役配置により高効率でLED112の光を利用でき、明るい表示が可能である。
尚、本実施形態1による映像表示装置10では、LED112と光学瞳109が共役となるように配置したが、必ずしも共役としなくてもよい。この場合、光学瞳109はHOE104の大きさにより制限され、HOE104より少し小さい光学瞳109が形成される。
次に、LED112の強度特性について図3を用いて説明する。図3は、LED112の強度特性を示す図である。
図3に示す様に、LED112には中心波長がそれぞれ462nm±12nm、525nm±17nm、635nm±10nmのR,G,B一体のLED(日亜化学製)を用いている。LED112は、HOE104の回折効率やLCD111の透過率を考慮して強度を調整し、白色表示を可能にしている。
次に、HOE104の回折効率特性について図4用いて説明する。図4は、HOE104の回折効率特性を示す図である。
図4に示す様に、HOE104は回折効率半値で465nm±5nm、521nm±5nm、634nm±5nmの波長の映像光を回折するように作製されている。回折効率半値幅が狭いので、外界光の透過率が高く、明るい外界情景を観察することができる。また、回折効率が高いので明るい映像を観察することができる。
この様に、HOE104の回折ピーク波長とLED112の強度ピーク波長が近いので明るい映像を表示することができる。
また、HOE104は特定入射角の特定波長の光のみを回折するように作製されているので、外界光には殆ど影響を与えることなく透過させることができる。したがって、観察者は透明基板102、及びHOE104を透過して通常どおりの外界情景を観察することができる。
この様な構成の映像表示装置10において、本発明は、映像の表示領域を示す指標を表示することにより、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、指標により光学瞳109が眼球Mからずれることなく、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を容易に確認でき、映像が表示される位置を見失わない様にするものである。また、指標により映像が表示される位置を見失うことがなくなるので、光学瞳109を小さくすることができ、装置の小型軽量化を図りながら明るい映像を観察でき、観察光学系100を通して外界情景を広視野で綺麗に観察することができる様にするものである。
ここで、映像の表示領域を示す指標表示について図2を用いて説明する。図2(a)は、映像表示装置10の左側面からの側断面図であり、主に映像表示装置10の内部構成を示す。図2(b)は、LCD111に表示される映像、及び指標を示す。図2(c)は、光学瞳109に導かれる映像、及び指標の虚像を示す一例による模式図である。
図2(b)に示す様に、LCD111は、画面の表示領域Aに映像B、及び映像が表示される領域を示す指標Cを表示する。指標Cは表示領域Aの4隅を示している。
図2(c)に示す様に、LCD111は虚像Gとして、また、LCD111に表示される映像B、及び指標Cは、それぞれ虚像b,cとして観察光学系100を介して光学瞳109に導かれる。光学瞳109に導かれた虚像b,cは眼球Mに入射し、観察者に観察される。すなわち、光学瞳109は、本発明における第1の光学瞳、及び第2の光学瞳に該当するものである。また、表示部110、及び観察光学系100は、本発明における表示領域提示手段としても機能する。
この様に、観察者は、映像が表示される表示領域aの4隅を指標c(指標Cの虚像)として視認することができるので、映像b(映像Bの虚像)を観察できる状態であるか否かや映像bの表示有無を容易に確認しながら外界情景を観察することができる。
尚、指標cの明るさは映像bの最大の明るさ(例えば400Cd/m2)の半分の200Cd/m2に設定した。したがって、映像bが暗い場合や表示されていない場合でも、映像bを観察できる状態であるか否かや映像bの表示有無を容易に確認でき、映像bを見失うことがない。また、動作確認が可能である。
また、背景の輝度に対して指標c(指標Cの虚像)の輝度が10分の1程度であれば認識できるので、指標cの輝度は、100Cd/m2以上に設定すればよい。これにより1000Cd/m2程度の屋外でも指標cを認識でき、広範囲に使用することができる。
次に、図2(a)に示す様に、Dは光学瞳109の大きさを示し、Eは観察者が透明基板102、103、及びHOE104を通して外界情景を観察できる範囲を示す。Fは光学瞳109での外界の視野角を示し、Eが大きいほど視野角Fも大きくなる。
光学瞳109の大きさDを10mm以下に小さくすることにより、装置を小型にしながら明るい映像bを観察できる。また、外界情景を観察できる範囲Eを10mm以上の広い範囲にすることによって、光学瞳109の位置で観察される外界の視野角Fを大きくすることができる。すなわち、外界情景を広い範囲で観察できる状態で小さな光学瞳109の映像bを観察することになる。一方、透明基板102、103、及びHOE104は透過率が85%以上と高いので光学瞳109の位置が分かり難い。しかしながら、表示領域aを示す指標cにより、観察者は映像bを観察できる状態であるか否かや映像bの表示有無を容易に確認でき、映像bを見失うことがない。
尚、本実施形態1による映像表示装置10では、映像bの表示領域aを示す指標cを、映像表示装置10の主電源がオンされている時に常に表示する様にした。したがって、例えば、映像bが表示されていない時に光学瞳109が観察者の眼球Mから外れることを防止できる。これにより映像bが非表示状態から表示状態に変化しても映像bを見失うことがない。
また、本実施形態1による映像表示装置10では、指標cは、表示領域aの4隅を示す形態としたが、例えば、図5(a)に示す様に、映像の表示領域aを確認できる様に、LCD111の画面端全周cを示す形態としてもよい。表示領域aの全周囲が確認できるので映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確実に確認できる。また、外界視野を妨げる表示が少ないので外界情景を見易い。
また、図5(b)に示す様に、映像の表示領域aを確認できる様に、LCD111の画面中心cのみを示す形態としてもよい。画面中心cのみを示す小さな指標とすることで、外界視野を妨げる表示がより少なくなり外界情景を更に見易くなる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2による映像表示装置20について説明する。尚、その要部構成は、前述した実施形態1による映像表示装置10と略同様なので詳細な説明は省略し、映像表示装置10と構成の異なる指標表示部について説明する。映像表示装置10では、映像を表示するLCD111で指標も表示する様にしたが、映像表示装置20では、LCDとは異なる指標表示部を備えて指標を表示するものである。
最初に実施形態2による映像表示装置20の構成を図6を用いて説明する。図6(a)は、映像表示装置20の左側面からの側断面図であり、主に映像表示装置20の内部構成を示す。図6(b)は、光学瞳209に導かれる指標の虚像を示す一例による模式図である。
図6(a)に示す様に、映像表示装置20は、筐体219、LED212、レンズ213、LCD211からなり、本発明における表示手段に該当する表示部210、及び透明基板202、HOE204からなる観察光学系200、及び本発明における指標表示部に該当するLED215等を有する。尚、実施形態2による映像表示装置20においては、LED215、及び観察光学系200は、本発明における表示領域提示手段として機能する。
この様な構成を有する映像表示装置20においては、LED212から射出された光は、レンズ213を通してLCD211を照明し、この照明によりLCD211で生成された映像光は、HOE204により回折され、HOE204の正のパワーにより虚像として光学瞳209に導かれる。光学瞳209に導かれた映像光は眼球Mに入射し、観察者は映像を観察することができる。
さらに、透明基板202は、前方から入射する光を観察者の眼球Mに導くようになっている。これにより、観察者は、外界情景(前方の被写体)をシースルー可能となり、映像を外界情景と重畳して観察することとなる。
また、光が効率よく光学瞳209を形成する様に、レンズ213及びHOE204は、LED212と光学瞳209が共役になるように配置されている。
LED212は、本発明における光源に該当し、青色光または紫色光で蛍光体を励起する白色LEDである。白色LEDを用いることにより、R(赤色光),G(緑色光),B(青色光)の3色を混色させる必要がないのでLED112と光学瞳209を共役にして明るくすることができる。
LED215は、映像の表示領域を示す指標を表示する波長520nmの緑色LEDである。LED215は、図6(a)に示す様に、LCD211の近傍外側に配置されているので、図6(b)に示す様に、表示領域aの近傍外側に虚像cとして観察される。指標cは表示領域aの外側に観察されるので、外界視野を妨げ難く、且つ映像の妨げにならない。
また、LED215をLCD211の近傍外側に配置し、その虚像cと映像の虚像Gとの距離が近くなる様にしている。例えば、映像の虚像Gを−1ディオプター、LED215の虚像cを−1.5ディオプターとしている。すなわち、LED215の虚像cと映像の虚像Gとの距離を1ディオプター以下のに設定したので、観察者は、2つの虚像を疲れることなく容易に観察できる。
また、映像を表示する表示部210とは異なる指標表示部(LED215)で指標を表示する様にしたので、指標を映像より高い輝度で表示することができる。したがって、輝度の高い指標により、表示領域を見つけ易く、また、見失い難くなる。これにより、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確実に確認できる。
また、LED212と光学瞳209がほぼ共役な関係になるように配置しているので、光学瞳209は、LED212発光部の大きさx=3mm、y=0.5mmが光学系の像倍率3倍に拡大され、更にLCD211の約1度の拡散により少し大きくなり、その大きさはx=10mm、y=2.5mmになるように設定している。この様に、光学瞳209は、X方向には人の瞳(3mm程度)より大きい10mmに設定されているので、大きな光学瞳で観察し易く、且つ、Y方向には人の瞳とほぼ同じ程度の2.5mmに設定されているので、光を効率よく集光し、明るい映像を観察可能である。
尚、本実施形態2による映像表示装置20では、映像の表示領域aを示す指標cを、映像の輝度が所定のレベル以下の時にのみ表示する様にした。映像が明るい場合は映像で映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を確認できる。したがって、映像が暗い場合や非表示時の時のみに指標cを表示して確認できる様にすることにより、消費電力を抑え、外界情景や映像の観察の妨げとならない様にすることができる。また、指標cの表示を観察者の操作によって選択できる様にしてもよい。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3による映像表示装置30について説明する。尚、その要部構成は、前述した実施形態1による映像表示装置10と略同様なので詳細な説明は省略し、映像表示装置10と構成の異なるLCDについて説明する。映像表示装置10では、波長制限フィルタを備えた透過型LCDを用いたが、映像表示装置30では、カラーフィルタを有しない反射型LCDを用いる様にした。
最初に実施形態3による映像表示装置30の構成を図7を用いて説明する。図7は、映像表示装置30の左側面からの側断面図であり、主に映像表示装置30の内部構成を示している。
図6(a)に示す様に、映像表示装置30は、筐体319、LED312、シリンドリカルミラー313、拡散板314、偏光板315、偏光子316、検光子317、液晶311からなり、本発明における表示手段に該当する表示部310、及び透明基板302、303、HOE304からなる観察光学系300等を有する。
この様な構成を有する映像表示装置30においては、LED312から射出された光は、シリンドリカルミラー313で反射され液晶311を照明し、この照明により液晶311で生成された映像光は、透明基板302内の前面302c、及び接眼面302bで複数回の全反射を行った後、HOE304により回折され、HOE304の正のパワーにより虚像として光学瞳309に導かれる。光学瞳309に導かれた映像光は眼球Mに入射し、観察者は映像を観察することができる。
さらに、透明基板302は、前方から入射する光を観察者の眼球Mに導くようになっている。これにより、観察者は、外界情景(前方の被写体)をシースルー可能となり、映像を外界情景と重畳して観察することとなる。
反射型LCDは、偏光子316と基板間に保持された液晶311、及び検光子317等から構成され、図示しない外部I/Fから取り込まれた例えばDVDやビデオ等のコンテンツ映像信号等に基づいて生成した映像で、LED312からの光を変調して映像を表示する。
LED312は、本発明における光源に該当し、R(赤色光),G(緑色光),B(青色光)の3色が一体となった点光源である。
シリンドリカルミラー313は、LED312からの光をYZ平面に平行な方向にのみ集光する。
拡散板314は、X方向とY方向で拡散度が異なる一方向拡散板である。
偏光板315は、偏光子316と同じ方向の偏光光を透過し、LED312からの直接光や偏光子316での表面反射等、反射型LCDで変調されない不要光が検光子317で吸収されて眼球Mに導かれるのを防止する。
本実施形態3による映像表示装置30では、反射型LCDはカラーフィルタを備えていないが、LED312のR,G,Bの光源を時分割に駆動し、反射型LCDで生成された映像で、LED312からの光を同期して変調することによりカラー表示が可能である。また、カラーフィルタを備えないので透過率が高く、R,G,Bを同一画素で表示し、画素を駆動するための電気回路を表示面の裏面に配置するので開口率が高く、明るい映像を表示できる。
また、LED312と光学瞳309はY方向で共役に配置されている。一方、前述の様に反射LCDは開口率が高いので拡散が小さい。従って、Y方向ではLED312と光学瞳309がほぼ共役である。X方向にはシリンドリカルミラー313はパワーを有していないので、共役とならない。
この様に本発明に係る映像表示装置によれば、表示領域提示手段は、表示手段に表示される映像の表示領域を示す指標を表示する様にした。したがって、映像が暗い場合や表示されていない場合でも、指標により光学瞳が眼からずれることなく、映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を容易に確認でき、映像が表示される位置を見失わない。また、装置の動作確認が可能である。また、第1の光学瞳は、観察光学系の外界情景を観察できる範囲よりも小さく、第2の光学瞳とその大きさおよび位置を略一致させる様にした。すなわち、指標により映像が表示される位置を見失うことがなくなるので光学瞳を小さくすることができる。したがって、装置の小型軽量化を図ることができ、また、明るい映像を観察できると同時に観察光学系を通して外界情景を広視野で綺麗に観察することができる。
次に、本発明に係る映像表示装置を備えた頭部装着式映像表示装置(HMD)の実施の形態について図8を用いて説明する。図8(a)は、本発明に係るHMD1の平面図、図8(b)は正面図である。
HMD1は、観察者の眼球の近傍に配置されて使用される頭部装着式映像表示装置である。HMD1は、図1(a)に示す様に、フレーム400R,400L、ブリッジ500、鼻当て500R,500L、テンプル600R,600L、ケーブル700、及び映像表示装置10等を有する。映像表示装置10は、前述の様に、表示部110に表示された映像を観察光学系100を介して虚像として観察者の眼球Mに導く。さらに、前方から入射する光を観察光学系100を通して観察者の眼球Mに導くようになっている。これにより、観察者は、外界情景(前方の被写体)をシースルー可能となり、映像を外界情景と重畳して観察することとなる。
テンプル600R,600Lは、フレーム400R,400Lの左右に一対となって設けられ、可撓性を有する弾性材等により構成された長尺状の部材であり、観察者の耳や側頭部に掛止され、HMD1の観察者に対する頭部への保持及び装着位置の調整を行うためのものである。尚、テンプル600R,600Lは、回動部600Ra,600Laにおいて矢印P,Q方向に回動可能に構成されており、HMD1を使用しない場合には、テンプル600R,600Lを矢印P,Q方向に回動させてフレーム400R,400Lに沿わせることにより、コンパクト化することができる。
ブリッジ500は、HMD1の観察者に対する顔面への保持を行う鼻当て500R,500Lを備え、透明基板102とフレーム400Lの互いに対向する所定位置に架け渡された短尺の棒状部材であり、透明基板102とフレーム400Lとを一定の間隙を介した相対位置関係に保持するものである。
ケーブル700は、映像表示装置10に、電源、映像信号、制御信号等を供給する。
この様に本発明に係る頭部映像表示装置によれば、観察者は、鼻当て500R,500L、及びテンプル600R,600LによりHMD1を通常の眼鏡と同じ様に眼前に保持することができる。したがって、眼鏡と同じ様に負担を感じることなく、常時装着した状態で明るい映像を観察できると同時に観察光学系を通して外界情景を広視野で綺麗に観察することができる。また、NDフィルタ800を透明基板102の前面に設けて、外界光の透過率を下げることにより映像を見易くしたり、また、透過率を例えば50%以上にして外界情景を見易くすることもできる。
尚、本実施形態によるHMD1は、映像表示装置10を一方の眼球にのみ対応させて1台設けたが、図9に示す様に、両眼に対応させてそれぞれ1台づつ設けても良い。また、このとき、指標は一方の眼球にのみ表示する様にしても映像を観察できる状態であるか否かや映像の表示有無を容易に確認できので、表示領域提示手段は一方のみ設ける様にしても良い。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は前述の実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、適宜変更、改良が可能であることは勿論である。例えば、前述の実施の形態による透明基板は、平面の板状部材を用いたが、曲率を有する形状に形成しても良い。これにより、矯正眼鏡レンズを兼ねることができる。
本発明に係る映像表示装置の実施形態1による構成を示す側断面図である。 実施形態1における指標表示を示す一例による模式図である。 実施形態1におけるLEDの強度特性を示す図である。 実施形態1におけるHOEの回折効率特性を示す図である。 実施形態1における指標表示を示す別例による模式図である。 本発明に係る映像表示装置の実施形態2による構成を示す側断面図である。 本発明に係る映像表示装置の実施形態3による構成を示す側断面図である。 本発明に係るHMDの一例による外観図である。 本発明に係るHMDの別例による外観図である。
符号の説明
1 HMD
10,20,30 映像表示装置
100,200、300 観察光学系
102,103,202,302,303 透明基板
104,204,304 HOE
109,209,309 光学瞳
110,210,310 表示部
111,211 LCD
112,212,312 LED(光源)
113,213 レンズ
114,314 拡散板
119,219,319 筐体
206 支持部材
215 LED(指標表示部)
311 液晶
313 シリンドリカルミラー
315 偏光板
316 偏光子
317 検光子
400R,400L フレーム
500 ブリッジ
500R,500L 鼻当て
600R,600L テンプル
700 ケーブル
800 NDフィルタ

Claims (19)

  1. 映像を表示する表示手段と、
    前記表示手段からの映像光を、観察者の眼球に投影させることにより前記映像を虚像として前記眼球に導く第1の光学瞳を形成し、該第1の光学瞳による前記映像を外界情景に重ねて観察することが可能な観察光学系と、
    前記表示手段に表示される映像の表示領域を示す指標を表示し、該指標を虚像として前記眼球に導く第2の光学瞳を形成する表示領域提示手段と、を有し、
    前記第1の光学瞳は、前記観察光学系の外界情景を観察できる範囲よりも小さく、第2の光学瞳とその大きさおよび位置が略一致することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記第1の光学瞳および前記第2の光学瞳は1mm以上10mm以下であり、前記観察光学系の外界情景を観察できる範囲は10mm以上50mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記表示領域提示手段は、前記表示手段および前記観察光学系から成り、
    前記表示手段は、前記映像および前記指標を表示し、該映像および該指標を照明する光源を備え、
    前記観察光学系は、前記映像および前記指標をそれぞれ虚像として前記眼球に導く前記第1の光学瞳と前記第2の光学瞳を形成し、
    前記光源と前記第1の光学瞳および前記第2の光学瞳は略共役であることを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示装置。
  4. 前記表示領域提示手段は、前記表示領域の端部を示す指標を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  5. 前記表示領域提示手段は、前記指標を表示する指標表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  6. 前記指標表示部は、前記指標を前記表示領域の外側に表示することを特徴とする請求項5に記載の映像表示装置。
  7. 前記指標表示部は、前記指標を緑色で表示することを特徴とする請求項5または6に記載の映像表示装置。
  8. 前記指標表示部は、前記映像の最大輝度よりも高い輝度の前記指標を表示することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  9. 前記指標の虚像と前記映像の虚像との距離は、1ディオプター以下であることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  10. 前記表示領域提示手段は、前記映像の輝度が所定のレベル以下のときに前記指標を表示することを特徴とする請求項1または5に記載の映像表示装置。
  11. 前記表示領域提示手段は、前記映像表示装置の主電源が投入されているときに前記指標を表示することを特徴とする請求項1または5に記載の映像表示装置。
  12. 前記表示領域提示手段は、前記映像の最大輝度の半分よりも高い輝度の前記指標を表示することを特徴とする請求項1または5に記載の映像表示装置。
  13. 前記観察光学系は、体積位相型の反射ホログラム光学素子を備え、
    前記表示手段からの映像光を、前記反射ホログラム光学素子で反射させて観察者の眼球に投影させることにより前記映像を虚像として前記眼球に導く第1の光学瞳を形成し、該第1の光学瞳による前記映像を外界情景に重ねて表示することを特徴とする請求項1または5に記載の映像表示装置。
  14. 前記反射ホログラム光学素子の回折効率の半値幅は、波長で5nm以上10nm以下であることを特徴とする請求項13に記載の映像表示装置。
  15. 前記反射ホログラム光学素子は、軸非対称な正の光学パワーを有することを特徴とする請求項13または14に記載の映像表示装置。
  16. 前記観察光学系は、前記映像光および指標光を全反射し、且つ、外界情景を透過して観察することが可能な第1の透明基板を有することを特徴とする請求項1または5に記載の映像表示装置。
  17. 前記第1の透明基板の下端部には、前記反射ホログラム光学素子を支持する傾斜面が形成され、
    前記観察光学系は、前記傾斜面による光の屈折を相殺し、且つ、外界情景を透過して観察することが可能な第2の透明基板を有することを特徴とする請求項16に記載の映像表示装置。
  18. 前記光源は、LEDであり、
    前記LEDの強度ピーク波長は、前記反射ホログラム光学素子の回折ピーク波長と略等しいことを特徴とする請求項13に記載の映像表示装置。
  19. 請求項1に記載の映像表示装置を有することを特徴とする頭部装着式映像表示装置。
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