JPH08211325A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JPH08211325A
JPH08211325A JP1763895A JP1763895A JPH08211325A JP H08211325 A JPH08211325 A JP H08211325A JP 1763895 A JP1763895 A JP 1763895A JP 1763895 A JP1763895 A JP 1763895A JP H08211325 A JPH08211325 A JP H08211325A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的な駆動手段を用いずに映像表示素子か
らの光束が常に瞳孔を通過するようにして、良好に映像
観察が可能な映像表示装置。 【構成】 映像表示素子21と、その像を観察者の眼球
に投影するための投影光学系22と、映像表示素子を照
明するための光源23と、それから射出する光束を2次
元映像表示素子21へ導くための照明光学系24とから
なり、光源23は、点光源を平面上に複数配置したもの
からなり、観察者眼球Eの瞳孔位置に対して照明光学系
24と投影光学系22による略共役位置に配置されてお
り、光源23中の瞳孔と共役となる点光源を選択して点
灯することにより、映像表示素子21を射出した光束は
瞳孔に一点で集光するために、観察者眼球の視度によら
ず、良好な像が観察できる。また、点光源を移動させず
にすむため、装置が複雑にならずにすむ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像表示装置に関し、
特に、観察者の頭部又は顔面に装着され、映像表示素子
に表示された画像を観察することができる頭部又は顔面
装着式映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の眼球投影型の頭部装着式映像表示
装置の光学系としては、例えば図17や、特開平2−1
36818号に示された図18に示すようなものが知ら
れている。図17に示した光学系では、液晶表示素子
(LCD)1をバックライト2で照明し、接眼レンズ3
と観察者の眼球4の水晶体5を介してLCD1の画像が
眼球4の網膜6上に結像される。
【0003】図18に示した光学系では、点光源11を
用いてLCD12を照明し、接眼レンズ13と観察者の
眼球14の水晶体15を介してLCD12の画像が眼球
14の網膜16上に投影される。この場合、眼球14の
瞳孔上に点光源11が結像しているので、視力に関係な
くLCD12の画像を観察することができる。そのた
め、視度補正が不要であり、また、乱視の場合でも補正
が不要である。
【0004】しかしながら、図17のような光学系にお
いては、投影光学系(接眼レンズ)の射出瞳が小さい
と、眼幅調整が必要だったり、視線が画面の端を見たと
きに瞳孔が光束から外れて像が見えなくなる現象があ
る。
【0005】これを解決するために、図19(a)、
(b)に示すように、投影光学系の射出瞳Pの径aを大
きくすることが効果的である。すなわち、図19(a)
の場合は、眼球E位置が光束中心から外れてもその瞳孔
が光束外にはならず、特に眼幅調整が必要でなく、同図
(b)の場合は、眼球Eが回旋しても瞳孔が光束外には
ならず、視線が画面の端を見たときに像が見えなくなる
ことはない。
【0006】しかし、このように投影光学系の射出瞳径
を大きくしようとすると、投影光学系の収差補正が困難
になることから、その構成が複雑になり、大きくならざ
るを得ない。さらに、観察者毎に視度が異なるため、投
影光学系に視度補正機構が必要となる。
【0007】また、図18のような光学系においては、
瞳孔に光束を一致させなければならないため、そのため
の調整が必要であり、視線が画面の端を見たときに瞳孔
が光束から外れて、像が見えなくなるという問題が発生
する。
【0008】上記2方式の問題を解決する手段として、
特願平6−100959号に開示されているように、眼
球の瞳孔位置を検出して、その位置に合わせて2次元映
像表示素子照明用の点光源を移動させる方法がある。こ
れは、図20(a)、(b)に示すように、投影光学系
による点光源の共役位置S’が眼球の瞳孔位置に合うよ
う、不図示の点光源を移動するものである。なお、同図
(a)は、眼球E位置が光束中心から横へ外れた場合で
あり、同図(b)は、眼球Eが回旋した場合を図示して
いる
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平6−1
00959号の方法では、モーター等の機械的な駆動手
段が必要であり、装置が複雑になること、及び、眼球が
素早く動いた場合に点光源の移動が追いつけず一時的に
像が見えなくなることが問題となる。
【0010】本発明は従来技術の上記のような問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、機械的な駆動
手段を用いずに、眼球の位置、向き、視度に係わらず、
観察者眼球に投影する映像表示素子からの光束が常に瞳
孔を通過するようにして、良好に映像観察が可能な映像
表示装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の映像表示装置は、2次元映像表示素子と、前記2次
元映像表示素子の像を観察者の眼球に投影するための投
影光学系と、前記2次元映像表示素子を照明するための
光源と、前記光源から射出する光束を前記2次元映像表
示素子へ導くための照明光学系とからなり、前記光源
は、点光源を平面上に複数配置したものからなり、観察
者眼球の瞳孔位置に対して前記照明光学系と前記投影光
学系による略共役位置に配置されていることを特徴とす
るものである。
【0012】この場合、照明光学系の後側焦点位置近傍
に光源を配置してもよい。また、左右一対の2次元映像
表示素子と、この左右一対の2次元映像表示素子の像を
観察者の眼球に投影するための左右一対の投影光学系
と、この左右一対の投影光学系の光軸から等距離に位置
する軸上に配置され、この左右一対の2次元映像表示素
子を照明するための光源と、この光源から射出する光束
をこの左右一対の2次元映像表示素子へ導くための照明
光学系とからなるような構成にもできる。
【0013】また、観察者眼球の瞳孔位置検出手段を備
え、点光源を平面上に複数配置してなる光源の中、観察
者眼球の瞳孔と共役となる位置近傍の点光源のみを点灯
するようにすることが望ましい。
【0014】
【作用】本発明においては、2次元映像表示素子を照明
するための光源が、点光源を平面上に複数配置したもの
からなり、観察者眼球の瞳孔位置に対して前記照明光学
系と前記投影光学系による略共役位置に配置されている
ので、点光源の中、観察者眼球の瞳孔と共役となる点光
源を選択して点灯することにより、2次元映像表示素子
を射出した光束は観察者眼球の瞳孔に一点で集光するた
めに、観察者眼球の視度(近視、遠視、乱視)によら
ず、良好な像が観察できる。また、瞳孔位置に応じてそ
れと共役な光源を点灯させることで、点光源を移動させ
ずにすむため、装置が複雑にならずにすむ。
【0015】
【実施例】以下、本発明の映像表示装置のいくつかの実
施例を図面を参照にして詳しく説明する。なお、以下に
おいて、特に断らない限り、前側とは眼球側を、後側と
は光源側を意味する。 第1実施例 図1に第1実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。図示のように、この映像表示装置は、2次元映像
表示素子(この例では、液晶表示素子(LCD))21
と、LCD21の像を観察者の眼球Eに投影するための
投影光学系(この例では、接眼レンズ)22と、LCD
21を照明するための光源23と、光源23から射出す
る光束をLCD21へ導くための照明光学系(この例で
は、集光レンズ)24とからなり、集光レンズ24はL
CD21の後側近傍に置かれ、接眼レンズ22の前側焦
点位置近傍に観察者眼球Eの瞳孔を配置する。
【0016】そして、光源23は、集光レンズ24と接
眼レンズ22に対して、観察者眼球Eの瞳孔と概略共役
になるように配置する。また、光源23は、点光源を平
面上に多数配置した構成のものであり、これらの点光源
群の中の1個もしくは点光源群の中の一部を点灯する
と、それからの照明光はLCD21を照明し、接眼レン
ズ22により観察者眼球Eの瞳孔に入射する。
【0017】このようにすると、眼球Eの瞳孔位置に合
わせてその位置に略共役な1個もしくは一部の点光源を
点灯するようにすることにより、光束は略一点で瞳孔を
通過するため、観察者眼球Eの視度の影響を受けず良好
な映像を観察することができる。
【0018】また、観察者眼球Eの瞳孔が光軸からずれ
た場合、もしくは、眼球Eが回転して瞳孔が光軸からず
れた場合、その瞳孔位置と共役な位置に存在する点光源
群の中の1個もしくは点光源群の中の一部を選択して点
灯することで、光学系の軸調整もしくは光源の位置調整
が不要となる。
【0019】光源23として、上記のような点光源を平
面上に多数配置した光源の代わりに、パネル状の照明源
の表面に液晶空間変調素子を配置したものでもよい。こ
の場合、点灯させたい位置の液晶変調素子を透過状態に
し、それ以外を遮光状態にすることで、点光源を点灯さ
せた場合と同じ効果が得られる。なお、平面上に配置さ
れる点光源の数は、3個以上、さらには6個以上と多け
れば多い程自由度が増してよい。
【0020】第2実施例 図2に第2実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。この実施例においては、第1実施例の配置におい
て、光源23は集光レンズ24の後側焦点位置近傍に配
置し、接眼レンズ22はその後側焦点位置にLCD21
がくるように配置してある。
【0021】上記のような配置にすると、光源23は観
察者眼球Eの瞳孔と概略共役になる。こうして、点光源
群の中の1個もしくは点光源群の中の一部を点灯する
と、照明光は集光レンズ24によりコリメートされ、L
CD21を平行光で照明し、接眼レンズ22により観察
者眼球Eの瞳孔に入射する。これにより、LCD21の
角度特性の影響を軽減することができる。
【0022】第3実施例 図3に第3実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。この実施例においては、第2実施例の配置におい
て、LCD21と集光レンズ24の配置を、集光レンズ
24の前側焦点位置にLCD21がくるように配置す
る。これにより、光源23から射出する光線の輝度が角
度分布を持っている場合でも、LCD21の1点を照射
する光の射出角が全ての点光源で同じとなり、点灯する
点光源が変化しても、明るさが変化しない。
【0023】第4実施例 図4に第4実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。この実施例は、図2又は図3の光学系を両眼用に
左右一対設ける場合に、光源と照明光学系を左右に共通
化したものである。図4において、左右一対のLCD2
1L、21Rと、LCD21L、21Rそれぞれの像を
観察者の左右の眼球EL、ERに投影するための左右一
対の接眼レンズ22L、22Rと、左右のLCD21
L、21R及び接眼レンズ22L、22Rの光軸の中心
に置かれた左右共通の光源23と、左右共通の集光レン
ズ24とからなり、光源23は集光レンズ24の後側焦
点位置近傍に置かれ、接眼レンズ22L、22Rの前側
焦点位置に観察者眼球EL、ERの瞳孔を配置する。ま
た、光源23は、上記したように、点光源を平面上に多
数配置した構成のものである。このような配置にする
と、光源23は、観察者眼球EL、ERの瞳孔と概略共
役になる。
【0024】第1〜3実施例では、左右それぞれに光源
と照明光学系を必要とするのに対して、本実施例では、
左右の光源と照明光学系を共通に使用するため、部品点
数の減少と軽量化が図れる。また、一度眼幅を合わせる
と、左右眼球EL、ERは同一方向に回転するため、図
5(a)に示すように、点灯する点光源は常に左右共通
でよい。また、眼幅を調整しない場合には、図5(b)
に示すように、左右それぞれの眼球EL、ERの瞳孔と
共役となる少なくとも2個の点光源を点灯させ、左右両
眼EL、ERにそれぞれの光束が到達するようにすれば
よい。
【0025】第5実施例 図6に第5実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。この実施例は、第4実施例の照明光学系を共通の
集光反射鏡24’で置き換えたものである。照明光学系
を集光反射鏡24’としたことで、光学系の小型化が図
れる。
【0026】また、図7の斜視図に示すように、左右の
接眼レンズ22L、22Rの光軸が含まれる平面の上側
(もしくは、下側)に光源23の光軸が形成されるよう
に、集光反射鏡24’を偏心させることによって、光学
系のレイアウトに自由度を持たせることができる。
【0027】第6実施例 図8に第6実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。この実施例は、第5実施例における集光反射鏡2
4’をフレネル集光反射鏡もしくは回折集光光学素子2
4”を用いて小型化したものである。第5実施例におい
て、集光反射鏡24’を球面で構成した場合、球面収差
等の照明光の収差により、観察画面の各方向で瞳位置が
ずれる。これが問題になる程大きくなる場合には、集光
反射鏡を非球面にする必要があるが、その場合、反射鏡
の製作が困難になる。これに対して、フレネル集光反射
鏡もしくは回折集光光学素子24”は、平面形状で屈折
力及び非球面効果を持たせることができ、製作も容易で
ある。さらに、平面で構成できるため、装置の小型化に
役立つ。
【0028】第7実施例 図9に第7実施例の映像表示装置の構成を示す光路図を
示す。この実施例は、以上の第1〜6実施例において、
接眼レンズ22(22L、22R)の光束の外側に配置
される赤外線発光素子等からなる眼球照明装置25及び
瞳孔検出素子としての撮像素子26と、撮像素子26か
らの情報を基に、検出された瞳孔位置と共役となる点光
源群の中の1個もしくは一部を決定する回路を設置す
る。これにより、点灯させる点光源が自動的に選択でき
る。
【0029】例えば、図10に示すように、接眼レンズ
22(22L、22R)近傍の光束外に眼球照明装置2
5と撮像素子26を配置し、眼球Eの像を撮影する。得
られた眼球像を画像処理回路27に入力し、瞳孔の位置
を検出する。得られた瞳孔位置情報から視線の方向を算
出してその視線方向に対応する点光源を算出する発光位
置演算回路28によって、点灯する点光源を選択し、発
光素子駆動回路29を経て光源23中の選択された点光
源(発光素子)を点灯させる。
【0030】第8実施例 図11に第8実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
を示す。この実施例は、以上の第1〜6実施例におい
て、光源23と照明光学系24(24’、24”)の間
にハーフミラー30を配置し、眼球Eから戻ってくる光
線がハーフミラー30で反射される方向であって、接眼
レンズ22と照明光学系24によって形成される眼球E
の表面の共役位置に、撮像素子26を配置し、瞳孔位置
を検出するものである。そして、その検出された瞳孔位
置と共役となる点光源群の中の1個もしくは一部を決定
する同様の回路を設置して、点灯させる点光源を自動的
に選択するようにする。
【0031】第9実施例 図12に第9実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
を示す。この実施例は、第1〜6実施例において、光源
23の代わりに、図13に正面図を示すように、点光源
群の点光源それぞれの間に受光素子を配置した光源兼撮
像素子31を光源位置に配置するものである。光源23
の位置は接眼レンズ22と照明光学系24によって形成
される眼球Eの表面の共役位置に一致するので、光源兼
撮像素子31により瞳孔位置が検出できる。しかも。そ
の場合、点灯すべき1個もしくは一部の点光源は、瞳孔
位置を検出した受光素子の近傍であるので、決定回路が
簡単に構成できる。このような配置により、第7、第8
実施例より部品数を削減することが可能になる。
【0032】なお、以上の第1〜9実施例においては、
投影光学系22に接眼レンズを用いた例を示したが、投
影光学系はどのような構成のものでもよい。例えば、図
14に示すように、映像表示素子21側に傾けて配され
たビームスプリッター32とこのビームスプリッター3
2による光束の透過側に配された凹面鏡33をプリズム
34で一体に構成し、映像表示素子21からの光束をま
ずビームスプリッター32を通過させ、次に凹面鏡33
で反射集束させ、その集束光を今度はビームスプリッタ
ー32で反射させ、眼球Eの瞳孔に集光させる接眼光学
系を用いることができる。
【0033】また、図15(a)〜(e)に示すよう
に、接眼光学系を偏心ミラー22’で構成してもよく
(図(a))、この偏心ミラー22’は回転非対称な非
球面を用いることが望ましい。また、LCD21とこの
偏心ミラー22’との間に屈折光学素子(偏心レンズ)
221を配置してもよく(図(b))、この屈折光学素
子221は回転非対称な非球面を用いることが望まし
い。さらに、照明光学系を偏心集光ミラー241で構成
することもできる(図(c))。また、接眼光学系の偏
心ミラーを偏心裏面鏡222で構成することもできる
(図(d))。さらには、この偏心裏面鏡222に色収
差補正のためにプリズム223を接合してもよい(図
(e))。もちろん、その他の光学素子を用いることも
できる。さらには、例えば図14、図15のような構成
において、接眼光学系を構成するミラーを半透過ミラー
にして、シースルータイプの外界を選択的にあるいは電
子映像と重畳して観察できるようにすることもできる。
【0034】さらに、2次元映像表示素子21として
も、液晶表示素子(LCD)に限らず、照明光源からの
照明光により表示面を照明して画像を表示するタイプの
ものなら、何れのものでもよい。
【0035】ところで、上記の何れかの実施例の映像表
示装置を左右一対用意し(図4、図6〜図8の場合はそ
のまま)、それらを眼幅距離だけ離して支持することに
より、両眼で観察できる頭部装着式映像表示装置として
構成することができる。このような映像表示装置の1例
の全体の構成を図16に示す。表示装置本体50には、
上記の何れかの実施例の表示装置が左右一対備えられ、
それらに対応して像面にLCDからなる2次元映像表示
素子が配置されている。本体50に左右に連続して図示
のような側頭フレーム51が設けられ、両側の側頭フレ
ーム51は頭頂フレーム52でつながれており、また、
両側の側頭フレーム51の中間には板バネ53を介して
リアフレーム54が設けてあり、リアフレーム54を眼
鏡のツルのように観察者の両耳の後部に当て、また、頭
頂フレーム52を観察者の頭頂に載せることにより、表
示装置本体50を観察者の眼前に保持できるようになっ
ている。なお、頭頂フレーム52の内側には海綿体のよ
うな弾性体からなる頭頂パッド55が取り付けてあり、
同様にリアフレーム54の内側にも同様なパッドが取り
付けられており、この表示装置を頭部に装着したときに
違和感を感じないようにしてある。
【0036】また、リアフレーム54にはスピーカ56
が付設されており、映像観察と共に立体音響を聞くこと
ができるようになっている。このようにスピーカ56を
有する表示装置本体50には、映像音声伝達コード57
を介してボータブルビデオカセット等の再生装置58が
接続されているので、観察者はこの再生装置58を図示
のようにベルト箇所等の任意の位置に保持して、映像、
音響を楽しむことができるようになっている。図示の5
9は再生装置58のスイッチ、ボリューム等の調節部で
ある。なお、頭頂フレーム52の内部に、図10のよう
な検出された瞳孔位置と共役となる点光源群の中の1個
もしくは一部を決定する回路、映像処理・音声処理回路
等の電子部品を内蔵させてある。
【0037】なお、コード57は先端をジャックにし
て、既存のビデオデッキ等に取り付け可能としてもよ
い。さらに、TV電波受信用チューナーに接続してTV
観賞用としてもよいし、コンピュータに接続してコンピ
ュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメ
ッセージ映像等を受信するようにしてもよい。また、邪
魔なコードを排斥するために、アンテナを接続して外部
からの信号を電波によって受信するようにしてもよい。
【0038】以上、本発明の映像表示装置をいくつかの
実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施
例に限定されず種々の変形が可能である。
【0039】以上の本発明の映像表示装置は、例えば次
のように構成することができる。
【0040】〔1〕 2次元映像表示素子と、前記2次
元映像表示素子の像を観察者の眼球に投影するための投
影光学系と、前記2次元映像表示素子を照明するための
光源と、前記光源から射出する光束を前記2次元映像表
示素子へ導くための照明光学系とからなり、前記光源
は、点光源を平面上に複数配置したものからなり、観察
者眼球の瞳孔位置に対して前記照明光学系と前記投影光
学系による略共役位置に配置されていることを特徴とす
る映像表示装置。
【0041】〔2〕 前記照明光学系の後側焦点位置近
傍に前記光源を配置することを特徴とする上記〔1〕記
載の映像表示装置。
【0042】〔3〕 前記照明光学系の前側焦点位置近
傍に前記2次元映像表示素子を配置することを特徴とす
る上記〔2〕記載の映像表示装置。
【0043】〔4〕 左右一対の2次元映像表示素子
と、前記左右一対の2次元映像表示素子の像を観察者の
眼球に投影するための左右一対の投影光学系と、前記左
右一対の投影光学系の光軸から等距離に位置する軸上に
配置され、前記左右一対の2次元映像表示素子を照明す
るための光源と、前記光源から射出する光束を前記左右
一対の2次元映像表示素子へ導くための照明光学系とか
らなることを特徴とする上記〔1〕記載の映像表示装
置。
【0044】〔5〕 前記照明光学系を反射光学系で構
成したことを特徴とする上記〔4〕記載の映像表示装
置。
【0045】〔6〕 前記反射光学系を回折光学素子で
構成したことを特徴とする上記〔4〕記載の映像表示装
置。
【0046】〔7〕 前記観察者眼球の瞳孔位置検出手
段を備え、前記の点光源を平面上に複数配置してなる光
源の中、前記観察者眼球の瞳孔と共役となる位置近傍の
点光源のみを点灯するようにしたことを特徴とする上記
〔1〕記載の映像表示装置。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の映像表示装置によると、2次元映像表示素子を照明す
るための光源が、点光源を平面上に複数配置したものか
らなり、観察者眼球の瞳孔位置に対して前記照明光学系
と前記投影光学系による略共役位置に配置されているの
で、点光源の中、観察者眼球の瞳孔と共役となる点光源
を選択して点灯することにより、2次元映像表示素子を
射出した光束は観察者眼球の瞳孔に一点で集光するため
に、観察者眼球の視度(近視、遠視、乱視)によらず、
良好な像が観察できる。また、瞳孔位置に応じてそれと
共役な光源を点灯させることで、点光源を移動させずに
すむため、装置が複雑にならずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の映像表示装置の構成を示
す光路図である。
【図2】第2実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
である。
【図3】第3実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
である。
【図4】第4実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
である。
【図5】第4実施例において眼幅調整を行った場合と行
わない場合の瞳孔と共役な位置を示す図である。
【図6】第5実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
である。
【図7】第5実施例の変形を示す斜視図である。
【図8】第6実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
である。
【図9】第7実施例の映像表示装置の構成を示す光路図
である。
【図10】点灯点光源を決定する回路の1例を示す図で
ある。
【図11】第8実施例の映像表示装置の構成を示す光路
図である。
【図12】第9実施例の映像表示装置の構成を示す光路
図である。
【図13】第9実施例で用いる光源兼撮像素子の正面図
である。
【図14】投影光学系の1変形例を示す光路図である。
【図15】全体の光学系の種々の変形例を示す光路図で
ある。
【図16】本発明の映像表示装置を頭部装着式映像表示
装置として構成した1例の全体の構成を示す図である。
【図17】従来の眼球投影型の頭部装着式映像表示装置
の光学系の1例を示す図である。
【図18】従来の別の眼球投影型の頭部装着式映像表示
装置の光学系を示す図である。
【図19】投影光学系の射出瞳の径を拡大した場合の作
用を示すための図である。
【図20】眼球の瞳孔位置に合わせて点光源を移動させ
る方式の作用を示すための図である。
【符号の説明】
E…観察者眼球 EL、ER…眼球 21…2次元映像表示素子(液晶表示素子(LCD)) 21L、21R…LCD 22…投影光学系(接眼レンズ) 22L、22R…接眼レンズ 23…光源 24…照明光学系(集光レンズ) 24’…集光反射鏡 24”…フレネル集光反射鏡又は回折集光光学素子 25…眼球照明装置(赤外線発光素子等) 26…撮像素子(瞳孔検出素子) 27…画像処理回路 28…発光位置演算回路 29…発光素子駆動回路 30…ハーフミラー 31…光源兼撮像素子 32…ビームスプリッター 33…凹面鏡 34…プリズム 22’…偏心ミラー 50…表示装置本体 51…側頭フレーム 52…頭頂フレーム 53…板バネ 54…リアフレーム 55…頭頂パッド 56…スピーカ 57…映像音声伝達コード 58…再生装置 59…調節部 221…屈折光学素子(偏心レンズ) 222…偏心裏面鏡 223…プリズム 241…偏心集光ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元映像表示素子と、前記2次元映像
    表示素子の像を観察者の眼球に投影するための投影光学
    系と、前記2次元映像表示素子を照明するための光源
    と、前記光源から射出する光束を前記2次元映像表示素
    子へ導くための照明光学系とからなり、 前記光源は、点光源を平面上に複数配置したものからな
    り、観察者眼球の瞳孔位置に対して前記照明光学系と前
    記投影光学系による略共役位置に配置されていることを
    特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光学系の後側焦点位置近傍に前
    記光源を配置することを特徴とする請求項1記載の映像
    表示装置。
  3. 【請求項3】 左右一対の2次元映像表示素子と、前記
    左右一対の2次元映像表示素子の像を観察者の眼球に投
    影するための左右一対の投影光学系と、前記左右一対の
    投影光学系の光軸から等距離に位置する軸上に配置さ
    れ、前記左右一対の2次元映像表示素子を照明するため
    の光源と、前記光源から射出する光束を前記左右一対の
    2次元映像表示素子へ導くための照明光学系とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記観察者眼球の瞳孔位置検出手段を備
    え、前記の点光源を平面上に複数配置してなる光源の
    中、前記観察者眼球の瞳孔と共役となる位置近傍の点光
    源のみを点灯するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の映像表示装置。
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