JP2008057570A - 真空断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空断熱材の端部の熱損失を低減することにより、断熱性能を向上させた真空断熱材を提供する。
【解決手段】断熱性のある芯材10をガスバリア性を有する金属ラミネート材20で覆って内部を減圧して真空封入してなる従来構造の真空断熱材1の端部(シール部)1bにPET等の樹脂よりなる低熱伝導ラミネート材30を設けている。低熱伝導ラミネート材は、U字状に折り曲げて真空断熱材の端部の表裏両面を覆うように設けられている。また真空断熱材の表裏全面を低熱伝導ラミネート材で覆うようにしてもよい。或いは、芯材を低温側に配置される金属ラミネート材と高温側に配置される低熱伝導ラミネート材とでサンドイッチ状に包んで、その内部を減圧して真空封入して、真空断熱材を形成してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、断熱性のある芯材をガスバリア性を有する金属ラミネート材で覆い、その内部を減圧して真空封入して形成される真空断熱材に関する。
一般に真空断熱材1は、断熱性のある繊維等からなる芯材10をガスバリア性を有する金属ラミネート材20で上下からサンドイッチするようにして覆って、内部を減圧して真空封入して形成される。そのため金属ラミネート材20間に芯材10が存在しない部位である金属ラミネート材20同志が溶着されるシール部3が形成されている。金属ラミネート材20は、通常、ガスバリア層であるアルミニウム等の金属箔の外面側にナイロンやポリエチレンテレフタレートなどのフィルムを保護層として積層すると共に、ガスバリア層の内面側にポリプロピレン等のフィルムを熱溶着層として積層したものである。したがって、金属ラミネート材20の熱溶着層同志が熱溶着されることでシール部1bが形成されている。
このように、中央部には芯材10が配置される断熱効果の優れる真空部1aが設けられ、その外側に真空を維持するための金属ラミネート材20が配置され、その端部(シール部)1bがシールされている真空断熱材1は、保温性確保のために、図6に示すようにその一面(図6(a)において下側)は高温側で他の一面(図6(a)において上側)は低温側に配置されるようにして使用される。この場合、金属ラミネート材20は中央の真空部1aに比較して断熱性が劣るため、特に端部(シール部)1bにおいては、図6(b)に示されるように端部回り込みにより断熱効果が損なわれるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、真空断熱材の端部の熱損失を低減することにより、断熱性能を向上させた真空断熱材を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の真空断熱材を提供する。
請求項1に記載の真空断熱材は、芯材10をガスバリア性の金属ラミネート材20で覆って内部を減圧して真空封入してなる従来構造の真空断熱材1の端部1bに低熱伝導ラミネート材30を設けたものであり、これにより、真空断熱材1の端部1bでの回り込みによる熱損失を低減することができ、真空断熱材の断熱性能を向上させることが可能となる。
請求項2の真空断熱材は、低熱伝導ラミネート材30を真空断熱材の端部(1b)の表裏両面に折り曲げて設けているものであり、これにより、端部1bを内側から外側まで完全に覆うことができ、回り込みによる放熱量を確実に抑制できる。
請求項3の真空断熱材は、低熱伝導ラミネート材30を真空断熱材1の全面に覆ったものであり、この場合は、低熱伝導ラミネート材を多量に必要とし、コストは増加するが、熱損失の面では最も有効である。なお、請求項3は、第4実施形態に対応するものである。
請求項4に記載の真空断熱材は、芯材10を、低温側に配置されるガスバリア性を有する金属ラミネート材20と高温側に配置される低熱伝導ラミネート材30とでサンドイッチ状に包囲して、内部を減圧して真空封入して形成したものであり、これにより、高温側に低熱伝導ラミネート材30を配置しているので、高温側から低温側への熱の回り込みを少なくすることができ、その熱損失を低減できる。なお、請求項4は、第3実施形態に対応するものである。
請求項5の真空断熱材は、低熱伝導ラミネート材30を金属ラミネート材20の端部近傍まで覆うように折曲して延在させたものであり、これにより、熱の回り込みにより熱損失を一層低減することができる。なお、請求項5は、第2実施形態に対応するものである。
以下、図面に従って本発明の実施の形態の真空断熱材について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の真空断熱材の断面図である。従来公知の真空断熱材1は、断熱性のある芯材10とガスバリア性のある外被材としての金属ラミネート材20とから構成され、芯材10は金属ラミネート材20内に挿入され、内部を減圧したのち真空に封止されている。
真空断熱材1の芯材10には、例えば無機繊維材、樹脂発泡材又は粒状体等の素材が用いられている。
金属ラミネート材20は、アルミニウムなどの金属箔をガスバリア層として、このガスバリア層の外面側に、ナイロンフィルムを保護層として積層すると共に、ガスバリア層の内面側には、無延伸ポリプロピレン等のフィルムを熱溶着層として積層したラミネートフィルムである。
真空断熱材1は、上記した芯材10及び金属ラミネート材20を用いて以下の手順により形成される。
まず、2枚の金属ラミネート材20,20をその熱溶着層を対向させて重ね合わせ、両金属ラミネート材20,20の間に真空部1aの形状に応じた芯材10を配置する。そして、金属ラミネート材20の三方の外側縁に沿って金属ラミネート材同志を加熱溶着(熱シール)してシール部(端部)1bを形成する。残りの一方の外側縁を介して金属ラミネート材20,20の内部を減圧しつつ、この残りの一方の外側縁に沿って加熱溶着してシール部(端部)1bを形成する。このようにして、真空断熱材1が製造される。なお、この製造手順は一例であり、他の公知の製造手順を採用してもよい。また、芯材10及び金属ラミネート材20のガスバリア層、保護層及び熱溶着層として他の公知の材料を使用してもよい。
上記のように構成された真空断熱材1は、その使用において、一面(図6(a)において下側)を高温側で、他の一面(図6(a)において上側)を低温側に配置される。この真空断熱材1においては、ガスバリア層である金属箔がアルミニウムである場合、その端部(シール部)1bの放熱量Qhは、以下の式(1)で表わされる。
h=λhAΔT/(2・X)…(1)
この式(1)において、λは熱伝達率(W/mk)であり、アルミニウムの場合、λh=1.4(W/mk)であり、またAは、端部の伝熱面積で、ΔTは断熱表面の温度差(高温側と低温側との温度差)で、Xは、端部1bから中央である真空部(1a)にかけての距離である。
図6(a)は、従来の真空断熱材の端部における回り込みによる放熱を説明する図であり、図6(b)は、この端部1bの放熱量をグラフにしたものであり、横軸を端部からの距離Xとし、縦軸を放熱量Qとしている。この図6(b)から分るように、従来の真空断熱材1においては、この端部1b近辺での放熱量Qが非常に大きい。これは、高温側から低温側に端部1b回り込みによる熱損失が非常に大きいことを示している。
そこで、本実施形態においては、真空断熱材1の端部1bに低熱伝導ラミネート材30を設けている。即ち、低熱伝導ラミネート材30をU字状に折り曲げて、高温側の金属ラミネート材20から低温側の金属ラミネート材20へとその端部1bの表裏両面を覆うように低熱伝導ラミネート材30を設けている。低熱伝導ラミネート材30としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)の樹脂が好適であるが、他の熱伝導率の低い材料であるなら適宜採用可能である。
例えば、低熱伝導ラミネート材30としてPET樹脂を使用した場合には、本実施形態の真空断熱材1の端部1bの放熱量QLは、以下の式(2)のようになる。
L=λLAΔT/(2・X)…(2)
ここで、PETの熱伝導率λL=0.3(W/mk)であり、A,ΔT及びXは前記の式(1)と同様である。
このことから、QL/Qh∝λL/λh=0.21
となり、本実施形態の真空断熱材1は、従来の真空断熱材よりもその端部での放熱量(熱損失)を約80%低減することができる。本実施形態の真空断熱材の端部では、図1に示すように放熱が行われ、図2は、従来の真空断熱材と本発明の真空断熱材との端部から放熱量を比較したものである。これは、式(1)及び式(2)をグラフ化したものである。このように、本実施形態においては、低熱伝導ラミネート材30として選択した材料に応じて、端部1bからの放熱量Qを大巾に減らすことができる。
図3は、本発明の第2実施形態の真空断熱材の断面図である。第2実施形態においては、芯材10は第1実施形態と同じであるが、外被材として低温側に位置するものとして金属ラミネート材20を使用し、高温側に位置するものとして低熱伝導ラミネート材30を使用したものである。また、この第2実施形態では、低熱伝導ラミネート材30の端部を折り曲げて、金属ラミネート材20の端部1b近傍を覆うように延長させている。第2実施形態の真空断熱材1においても、第1実施形態と同様の効果を奏するものである。なお、この第2実施形態では、真空断熱を有効に機能させるためには、低熱伝導ラミネート材30においてもガスバリア性が要求される。
図4は、本発明の第3実施形態の真空断熱材の断面図である。第3実施形態においても、芯材10は第1実施形態と同じであるが、外被材として低温側に位置するものとして金属ラミネート材20を使用し、高温側に位置するものとして低熱伝導ラミネート材30を使用したものである。即ち、断熱性のある芯材10を金属ラミネート材20と低熱伝導ラミネート材30とでサンドイッチ状に包んで、その内部を減圧して、真空にして端部1bを加熱融着してシールすることによって真空断熱材1を形成したものである。この第3実施形態においても、低熱伝導ラミネート材30は、低熱伝導性と共に金属ラミネート材20と同様のガスバリア性が要求される。このように、第3実施形態においても、真空断熱材1の端部1bの片面が低熱伝導ラミネート材30で形成されているので、端部1bでの回り込みによる熱損失を低減することができる。
図5は、本発明の第4実施形態の真空断熱材の断面図である。この第4実施形態の真空断熱材1は、芯材10をガスバリア性の金属ラミネート材20で覆って内部を減圧して真空封入して形成される従来構造の真空断熱材の端部1bを含む表裏全面を低熱伝導ラミネート材30で覆ったものである。この構造においても、端部1bが低熱伝導ラミネート材30で覆われるので、端部1b回り込みによる熱損失が防止できる。第4実施形態においては、低熱伝導ラミネート材30のガスバリア機能は要求されないので、専ら低熱伝導性の材料が選定される。
以上説明したように、本発明では、真空断熱材の端部(Xが小さい部位)における端部回り込みによる熱損失を低減することができ、真空断熱材の断熱性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の真空断熱材の断面図である。 従来の真空断熱材と本発明の真空断熱材の両者の端部における放熱量を比較したグラフである。 本発明の第2実施形態の真空断熱材の断面図である。 本発明の第3実施形態の真空断熱材の断面図である。 本発明の第4実施形態の真空断熱材の断面図である。 (a)は従来の真空断熱材の端部における回り込みによる放熱を説明する図であり、(b)はその放熱量を示すグラフである。
符号の説明
1 真空断熱材
1a 真空部
1b 端部(シール部)
10 芯材
20 金属ラミネート材
30 低熱伝導ラミネート材

Claims (5)

  1. 断熱性のある芯材(10)をガスバリア性を有する金属ラミネート材(20)で覆って、内部を減圧して真空封入してなる真空断熱材(1)において、
    前記真空断熱材(1)の端部(1b)に低熱伝導ラミネート材(30)を設けたことを特徴とする真空断熱材。
  2. 前記低熱伝導ラミネート材(30)を前記真空断熱材(1)の端部(1b)の表裏両面に折り曲げて設けたことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 前記低熱伝導ラミネート材(30)を、前記端部を含めて前記真空断熱材の表裏全面を覆って設けたことを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  4. 断熱性のある芯材(10)を、低温側に配置される、ガスバリア性を有する金属ラミネート材(20)と高温側に配置される低熱伝導ラミネート材(30)とでサンドイッチ状に囲んで、内部を減圧して真空封入して形成される真空断熱材。
  5. 前記低熱伝導ラミネート材(30)を前記金属ラミネート材(20)の端部(1b)近傍まで覆うように折曲して延在させたことを特徴とする請求項4に記載の真空断熱材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106310938A (zh) * 2016-11-08 2017-01-11 河南诺程电子科技有限公司 一种航天用环保过滤材料

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