JP2008057264A - 鉄筋及び中間帯鉄筋並びにそれらの製作方法 - Google Patents

鉄筋及び中間帯鉄筋並びにそれらの製作方法 Download PDF

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徹也 三島
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夏生 原
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悟 横山
Hiroshi Shima
弘 島
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Abstract

【課題】現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋を調達できるようにすること。
【解決手段】複数の鉄筋である主鉄筋301,帯鉄筋303,中間帯鉄筋1を組み合わせこれら鉄筋間にコンクリートを打ち込んでなる鉄筋コンクリートにおける前記複数の鉄筋のうち、上下方向に延びる主鉄筋301に対し横方向に延びる帯鉄筋303に橋渡し状に配筋される中間帯鉄筋1であって、帯鉄筋303への定着のため、先端部に定着部5を有し、この定着部5は、鉄筋I自体を曲げ加工して形成され、鉄筋Iの長手方向に対して直交する環状体であることを特徴とする中間帯鉄筋1。
【選択図】図2

Description

本発明は鉄筋及び中間帯鉄筋並びにそれらの製作方法に関する。
鉄筋コンクリート部材を耐震性の高い構造とするために、鉄筋コンクリートには中間帯鉄筋が配置される。
図30は、そのような中間帯鉄筋の配筋についての説明図である。符号301で示すものは主鉄筋、同じく303で示唆するものは通常の帯鉄筋である。帯鉄筋303同士の間には中間帯鉄筋305が橋渡し状に配置される。中間帯鉄筋305は、その端部にL字状(90度)に曲げられた直角フック305aやU字状(180度)に湾曲された半円形フック305bを有する。なお、図30では両端に直角フック305a及び半円形フック305bをそれぞれ形成した中間帯鉄筋305を示したが、両端に直角フックのみ又は半円形フックのみを形成した中間帯鉄筋もある。
直角フック305aや半円形フック305bは、定着部と呼称される。そしてこれらの定着部を有する中間帯鉄筋305を主鉄筋301や帯鉄筋303と係合するようにそれらの間に橋渡し状に組み合わせ、その後、鉄筋間に図示しないコンクリートを注入することで定着部をコンクリートに対して定着させる。
このようにすることで、コンクリートが各鉄筋により拘束され、もってコンクリートの靱性が向上する。また主筋の座屈が抑制されるとともに、部材の変形性能が改善され、鉄筋コンクリート部材を耐震性の高い構造とすることができる。
図31は、直角フック305aや半円形フック305bの代わりに、定着部として、先端のねじ節(図示せず)を螺合手段として利用した中間帯鉄筋であって、当該ねじ節と螺合するように雌ねじが切られた定着板(ねじ付定着板)307aを有するねじ鉄筋307を示す。
さらには、図32に示すように、定着部309aをいわゆる熱間鍛造により形成した鉄筋309や、図33に示すように鉄筋310の先端に直交するように鋼板310aを宛がい、摩擦圧接工法により両者を固定し、当該鋼板310aを定着部とした鉄筋が中間帯鉄筋として知られている。
特許昭59−106656 特開平11−152898 特開平11−293850 特開2000−257209 特開平8−240209 特開2001−286972
しかしながら、これらの従来の構造にはいずれにも問題があった。
すなわち、図30で説明したように、端部をL字状或いはU字状等に曲げた構造の鉄筋を用いると、配筋の途中でL字状又はU字状をした端部が主鉄筋301や帯鉄筋303に引っ掛かって配筋が煩雑になったり、U字状をした端部を主鉄筋301や帯鉄筋303に引っ掛けるのに、U字状をした端部を主鉄筋301や帯鉄筋303の向こう側に一旦送り
出した後、手前側に引き戻すようにしなければならないため、現場における鉄筋の施工作業が手間取ったりするという問題がある。
また、強大な地震等の際はL字状のものを配置した場合は、鉄筋が伸びてしまう虞があり、その場合、主鉄筋や帯鉄筋との係合が解けてしまうことが考えられる。
さらに、図31で説明したようなねじ付定着板を用いた鉄筋では、定着板が専用のものである故製作コストが嵩む。しかも、ねじ付定着板をねじ付鉄筋に固定するにあたっては、両者の間にモルタル等の充填材を確実に注入しなければならないため、作業性の点でも改良の余地がある。
図32に示すように定着を熱間鍛造により形成する場合、製作装置が大掛かりになってしまう。更に、定着部制作時に生じるテーパ部に起因して、所定のかぶりを合理的に確保することが阻害される。
図33のように摩擦圧接による場合は、材質上の制限を受けないという利点があるものの、一方の鉄筋を他方の鉄筋に対して押しつけた状態で高速回転させる必要があり、熱間鍛造の場合と同様、装置が大掛かりになってしまうため、中間帯鉄筋はこれを製作する工場に委ねる必要があり、現場にて簡単に加工することは難しい状況にあった。このため、必要な中間帯鉄筋が迅速に調達できないという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたものであり、その解決しようとする課題は、コンクリートへの定着性が十分でかつ現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋を調達できるようにすることにある。
本発明の中間帯鉄筋は、複数の鉄筋を組み合わせ鉄筋間にコンクリートを打ち込んでなる鉄筋コンクリートにおける前記複数の鉄筋のうち、上下方向に延びる主鉄筋に対し横方向に延びる帯鉄筋に橋渡し状に配筋される中間帯鉄筋であって、前記帯鉄筋への定着のため先端部に定着部を有し、この定着部は、鉄筋自体を曲げ加工して形成され、鉄筋の長手方向に対して直交する環状体であることを特徴とする。
定着部は、鉄筋自体を曲げ加工して形成するものであるから、比較的簡単に形成できる。当該曲げ加工は、現場でよく見かけるバーナーや溶接吹管(ガス溶接に用いる高熱炎を発する器具)を利用すれば、鉄筋を所望形状に加工できるので、鉄筋を環状に加工するのも容易である。
したがって、定着部を形成するにあたり、現場で調達できる装置で足り、大掛かりな装置が不要である。よって必要な中間帯鉄筋を迅速かつ容易に調達することができる。環状形態としては例えば楕円状やリング状を挙げられる。
前記定着部は、その先端が自由端であって、当該先端は、鉄筋先端部において曲げ加工が開始される始端となる部位(以下、始端部)に近接又は当接され、もって定着部全体として環状を形成するが、前記先端を始端部に載置又は固定するようにしてもよい。
ここで裁置とは、鉄筋の長手方向において外力がかかった場合に、定着部の先端(自由端)が、前記曲げ加工が開始される始端部に当たり、もって先端の変位が抑制される関係にあればよく、外力が掛かっていない状態では必ずしも両者が当接した状態にある必要はない。
具体的に述べれば、中間帯鉄筋が帯鉄筋に定着部を介して掛止されている部位に引っ張り力が作用すると環状の定着部には帯鉄筋や周囲のコンクリートから支圧力が掛かるが、このとき当該定着部の先端が、前記曲げ加工が開始される始端部に当たっていれば、当該先端は始端部に支持された状態であり強度が高まる。反対に始端部に当たっていなければ当該先端は外力によりひずんでしまい、強度的に弱い。
定着部の先端が、曲げ加工が開始される始端部に当たっている場合と当たっていない場合とを、それぞれ両持ち梁及び片持ち梁として説明できる。両者に外力が加わった場合、両持ち梁は片持ち梁に比べ、たわみ量が少ない。これは、両持ち梁は両端が固定されているのに対し、片持ち梁は一端固定で他端自由であるからに他ならない。よってたわみ量の少ない両持ち梁に相当する定着部の先端が、前記曲げ加工が開始される始端部に当たっている方が強度的に優れているといえる。
また本発明は、鉄筋又は中間帯鉄筋を製作するための治具でもある。本発明の治具は、鉄筋を通す鉄筋通路を有する鉄筋通し部と、この鉄筋通し部の前記鉄筋通路と同軸に設けられ、前記鉄筋通路を通過した各鉄筋における所定の部分を環状に曲げ加工するための加工部とを備える。
前記鉄筋通し部及び前記加工部は鋼製であり、前記加工部は、前記鉄筋通路を通過した前記鉄筋又は前記中間帯鉄筋の各先端部を前記鉄筋通路から外すため、前記鉄筋通路の延びる方向と直交する方向に開放された鉄筋出口と、この鉄筋出口を起点に前記鉄筋又は中間帯鉄筋を周回させるため横断面の輪郭に円弧を含む周回部とを有すると好適である。
この場合、鉄筋通路を通過した鉄筋又は前記中間帯鉄筋の各先端部を折り曲げて鉄筋出口から出し、この鉄筋出口を起点に周回部の輪郭に沿って鉄筋を曲げていくと、周回部の横断面は円弧形であるから鉄筋はリング状になる。
前記周回部の両側の少なくとも一方の側で前記鉄筋出口には、横断面円形の鋼材が前記鉄筋通路の延びる方向と平行に設けられている治具であることが好ましい。
鉄筋通路を通過した鉄筋又は前記中間帯鉄筋の各先端部を折り曲げて鉄筋出口から出し、当該鉄筋出口を起点に周回部の輪郭に沿って鉄筋を曲げていくに当たり、鉄筋出口における鉄筋又は中間帯鉄筋の曲げは、横断面円形の鋼材により案内されて曲がるので、鉄筋又は中間帯鉄筋に生じる応力は、当該鋼材が設けられていない場合に比べ、曲率が小さくなる。
鉄筋出口は曲げの起点であり、曲げは曲げ途中よりも曲げ始めが一番大きな応力を生じるが、上記のように曲げ始めの曲率が小さいため、応力の増大を抑制することができる。よって曲げ加工がし易くなる。
前記周回部の前記円弧の中心と、前記横断面円形の鋼材の軸心とが、同一水平面上又は近傍にあるように、前記周回部の両側に前記横断面円形の鋼材が配置された治具であってもよい。
当該治具を用いて鉄筋又は中間帯鉄筋を曲げ加工して定着部を形成すると、周回部の前記円弧の中心と、前記横断面円形の鋼材の軸心とが、同一水平面上又は近傍にあるため、前記定着部は、前記円弧の中心及び前記鋼材の軸心とを結ぶ線が長軸で、前記周回部の円弧の中心を通り、当該長軸と直交する線が短軸な楕円形状になる。
前記鉄筋通し部及び前記加工部は鋼製であり、前記加工部は、前記鉄筋通路を通過した
鉄筋又は中間帯鉄筋の先端部を前記鉄筋通路から外すため、前記鉄筋通路と直交する方向に開放された鉄筋出口と、この鉄筋出口を起点に鉄筋又は中間帯鉄筋を周回させるため横断面の輪郭に円弧を含む周回部と、この周回部の両側に設けられた一対の横断面半月状の鋼材とを有するものであってもよい。
この場合、周回部の両側に一対の横断面半月状の鋼材が設けられているので、周回部の径方向において一対の横断面半月状の鋼材のある側が長くなる。よって、鉄筋通し部を通した鉄筋又は中間帯鉄筋の各先端部を折り曲げて鉄筋出口から出し、鋼材の輪郭に沿って鉄筋又は中間帯鉄筋を曲げていくと、先端部は楕円状になる。
前記加工部の長手方向に延び、前記鉄筋又は中間帯鉄筋を案内する螺旋状の溝を加工部の表面に形成しておくこともできる。当該螺旋上の溝に沿って鉄筋又は中間帯鉄筋を曲げ加工すると、仕事の原理により、曲げに要する時間は掛かっても、曲げ力が小さくなる。
さらに本発明は、上記治具を用いて本発明に係る中間帯鉄筋を製作するための方法でもある。本製作方法は、前記鉄筋通し部から前記鉄筋が十分に突出する程に通すステップと、この通された鉄筋の所定部分を加熱するステップと、当該加熱された部分を前記鉄筋出口に向けて折り曲げて前記鉄筋の先端部を前記鉄筋通し部から外すステップと、前記折り曲げられた部分から先の部分を前記周回部の輪郭に沿って曲げ加工するステップとを有する。本発明ではこれだけのステップで鉄筋の先端部をリング状又は楕円状に熱間加工できる。
前記鉄筋又は中間帯鉄筋を螺旋状に巻く場合は、次のステップを有する中間帯鉄筋の製作方法による。
前記鉄筋通し部から前記鉄筋又は中間帯鉄筋が十分に突出する程に通すステップと、これら通された鉄筋又は中間帯鉄筋の所定部分を加熱するステップと、当該加熱された部分を前記鉄筋出口に向けて折り曲げて前記鉄筋又は中間帯鉄筋の先端部を前記鉄筋通し部から外すステップと、前記折り曲げられた部分から先の部分を前記周回部又は周回部及び前記横断面円形又横断園半月状の鋼材の輪郭に沿ってかつ、加工部の螺旋溝に沿って曲げ加工するステップ。
本発明によれば、現場において容易かつ低コストで中間帯鉄筋を調達することができる。
以下、本発明の中間帯鉄筋の実施の形態(以下、実施形態)を添付した図面を参照して説明する。
図1〜図13を参照して実施例1を説明する。また、従来技術で述べたと同一のものには同一符号を付して説明を省略する。
実施例1に係る中間帯鉄筋1には、通常使用される鉄筋I(例えばSD345)が用いられており、図2に示す帯鉄筋303同士の間の寸法に相当する長さ寸法を有する主部3と、主部3の先端に位置する定着部5とを有する。
定着部5は、主部3の先端部を曲げ加工によりリング状(環状体)にしたものであり、主部3の長手方向に対して直交する(図3参照)。リング状といっても定着部5の先端5aは自由端にされている。当該先端5aは、鉄筋Iのうちリング状に曲げ加工が開始され
る始端となる部位(始端部)3aの近傍に非接触状態で位置する(図1参照)。
中間帯鉄筋1の一端だけに定着部5を設け、他端を既述した直角フック305aとしてもよいし、両端を定着部5としてもよい。
次に図5〜図7を参照して、鉄筋Iの先端部に定着部5を形成するための治具10について述べる。
治具10は、鋼材からなり、鉄筋Iを通す鉄筋通し部12と、鉄筋通し部12の先端部に設けられ、鉄筋通し部12を通過した鉄筋Iの所定の部分をリング状(環状)に曲げ加工するための加工部14とを備える。ここでいう所定の部分とは、鉄筋通し部12を通過した鉄筋Iのうち曲げ加工の対象となる所定の長さを有する部位をいう。
鉄筋通し部12は、例えば溝形鋼を利用したものである。そして、その対向する一対の壁15・15には、それぞれレンガ状の固定ブロック16・16が対向状態で溶着されている(図6参照)。鉄筋通し部12は適宜の作業台19に置かれる。鉄筋通し部12の溝形鋼における溝部17が鉄筋Iが通される部位になる(図6参照)。
なお壁15にレンガ状の固定ブロック16が溶着される以外に、両者をネジ止めによって一体化してもよいし、削り出しによって、鉄筋通し部12自体を形成するようにしてもよい。鉄筋通し部12の加工方法は後述する他の実施例にあっても同様である。
固定ブロック16・16には、両ブロック16・16を幅方向に貫通する貫通孔20及び20が、鉄筋通し部12の長手方向と交叉しかつ当該長手方向に適当な間隔を空けて平行に形成されている(図5〜図7参照)。これら貫通孔20には、鉄筋通し部12に鉄筋Iを通す前に又は通した後で中実の丸棒25がそれぞれ挿入され、溝部17に通された鉄筋Iが、丸棒25とクロス状態で上から抑えられる(図6,図8参照)。
なお、作業を行わないとき、丸棒25は抜き取っても入れたままでもよい。貫通孔20に対し丸棒25はわずかにゆるみ嵌め状になるように両者の大きさが決められている。
加工部14は、その横断面の輪郭に円弧を含む形状体、換言すると横断面でC形状をなしかつ開口が上方を向いた鋼材であって、その中央には鉄筋通し部12の溝部17と同じ大きさで形態をした溝部17aが形成されている。加工部14は鉄筋通し部12に溶着され、このとき鉄筋通し部12の溝部17と加工部14の溝部17aとは同軸に一体形成され、これにより鉄筋通し部12に溝部171が形成される。溝部171は上方及び長手方向の両端で開口され、鉄筋Iを中間帯鉄筋1に加工するために通す鉄筋通路として機能する。
溝部171のうち上方開口を符号171uで、長手方向における両端開口のうち鉄筋Iが入れられる側の開口を符号171rで、開口171rと対向する側の開口で鉄筋Iが出される側の開口を符号171fで示し、それぞれ後方開口及び前方開口と称す。
次に治具10を用いて鉄筋Iの先端部に定着部5を形成する方法について図1,図8〜図11を参照して述べる。
(イ)鉄筋通し部12の溝部171に鉄筋Iを通し、前方開口171fから鉄筋Iを十分に(約2/3程)突出させる(図8参照)。
(ロ)突き出ている鉄筋Iのうち加工部14に一番近い所定の部分Iaをバーナーや溶接吹管(以下、バーナー)30で加熱する(図8〜図11参照)。バーナー30は現場で
よく見かける加工用の装備品である。
(ハ)バーナー30で加熱された所定の部分Iaを前記上方に向けてほぼ90°の角度で折り曲げる(図9参照)。なお図9は、曲げ途中の状態を示す。これにより、鉄筋Iのうち当該所定の部分Iaよりも先の部分は、上方開口171uよりも上方に位置するようになる。
すなわち鉄筋Iの先端部は、鉄筋通し部12から上方に大きく外れることになる。なお上方開口171uのうち、加工部14に係る部分を鉄筋通路としての溝部171の延びる方向と直交する方向に開放された鉄筋出口といい符号171u1で示す。また、鉄筋Iを鉄筋出口171u1に向けて折り曲げるに当たり、鉄筋Iにパイプ32を外嵌し、梃子の原理を利用して曲げる(図9参照)。
(ニ)鉄筋Iのうち鉄筋出口171u1から出た直後の部位を曲げの始端Ibとして、C形状をした加工部14の輪郭に沿って、前記所定の部分Iaよりも先の部分をバーナー30で加熱しながら徐々に周回させて曲げ加工する(図10,図11参照)。
このため、加工部14のことを周回部という。曲げが、仮想の垂直面上で加工部14の輪郭の終端近くにきたら、すなわち仮想垂直面内でほぼ360°回転したら(図11参照)、バーナー30で加熱されている鉄筋Iを図示しない鏨(たがね)で切断する。これにより、リング状をした定着部5を有する中間帯鉄筋1が形成される(図1参照)。なお、上記始端Ibが中間帯鉄筋1の既述した部位3aである。
(ホ)中間帯鉄筋1を治具10から抜き取り、今度は反対側に定着部5又は直角フック305aを形成する。
なお、定着部5は、既述のように先端5aは自由端にされ、鉄筋Iのうち曲げ加工が開始される始端Ibとなる中間帯鉄筋1の部位3aの近傍に非接触状態で位置するものを開示したが、前記鏨で切断する箇所を鉄筋Iのもっと先の部位にすることで、図12及び図13のように、定着部5の先端5aを当該定着部5を形成するために曲げ加工が開始される始端となる部位3aに近接又は当接され、もって定着部全体として環状を形成するが、前記先端を始端部に載置又は固定することで閉じたリング状にすることができる。閉じたリング状にした方が、定着部5は強度的に優れている。
裁置とは、鉄筋Iの長手方向において外力がかかった場合に、定着部5の先端5aが、前記曲げ加工が開始される始端となる部位3aに当たり、もって先端5aの変位が抑制される関係にあればよく、外力が掛かっていない状態では必ずしも両者が当接した状態にある必要はない。
固定するにあたっては、バーナー30で定着部5の先端5aを溶融し、これを部位3aに溶着する。
次にこのような構成の中間帯鉄筋1の作用効果を述べる。
中間帯鉄筋1において、定着部5は、治具10の前方開口171fから突き出ている鉄筋Iのうち加工部14に一番近い所定の部分Iaを現場でよく見かけるバーナー30を利用して加熱しながら曲げ加工して形成するものである。
バーナー30は現場で容易に調達できる装置であるから、定着部5を形成するにあたり、大掛かりな装置が不要である。したがって、必要な中間帯鉄筋1を迅速かつ容易に調達することができる。
また、中間帯鉄筋1は、その定着部5が、主部3の先端部を曲げ加工によりリング状(環状体)にしたものであり、主部3の長手方向に対して直交するから、背筋作業の最中に必要に応じて中間帯鉄筋1を立てておくこともできる。このようにすると、中間帯鉄筋1を寝かせておく場合に比べ、中間帯鉄筋1を作業者は手に取り易くなり、作業性の向上につながる。
さらに本発明は、上記治具を用いて本発明に係る中間帯鉄筋を製作するための方法でもあるが前記(イ)〜(ホ)のわずか5ステップで定着部5を形成できるので、現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋1を調達することができる。
図14〜図18を参照して実施例2を説明する。
この実施例2が、実施例1と相違する点は、中間帯鉄筋の定着部の形状及び定着部を形成する治具の形態にある。よって同一部分には同一符号を付して説明を省略する。なお、順次述べる実施例3以降にあっても同様であって、定着部の形状及び定着部を形成する治具の形態が相違するに留まる。実施例2に係る中間帯鉄筋を符号1Aで示す。
実施例2の定着部5Aは、図14及び図15に示すように楕円形状をしている。そして当該楕円形状にするために治具10Aの加工部14Aは、実施例1の加工部14の両側にそれぞれ半月状をした鋼材34が溶着されている(図16参照)。換言すると、加工部14Aは、周回部である加工部14を中心として線対称に設けられた一対の半月状の鋼材34を有する。
実施例2の定着部5Aにあっても、その先端5aを鉄筋のうち曲げ加工が開始される始端となる部位3aの近傍に非接触の状態になるようにすることも、又は部位3aに載置又は固定することで閉じたリング状になるようにすることもできる(図17,図18参照)。
実施例2にあっても実施例1と同様、現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋を調達することができる。
図19〜図22参照して実施例3を説明する。
実施例3に係る中間帯鉄筋1Bの定着部5Bは、図19に示すようにいびつな楕円形状をしている。そして当該楕円形状にするために図20〜図22に示す治具10Bの加工部14Bは、実施例1の加工部(周回部)14の左右両側のうちの一方の側(この実施例では図21の右側)の上部に横断面円形の鋼材34Bが鉄筋通路の延びる方向と平行に設けられている(図20参照)。
そのため、加工部14Bの横断面形状は、実施例1において横断面でC形状をなしかつ開口が上方を向いた加工部14の右上部を平らに切除したごとき形態、言い換えるとJの字を裏側から見たごとき形状をしている(図21,図22参照)。そして切除部分141に円柱形状をした鋼材34Bが裁置されるようになっている。
鋼材34Bは、適宜の螺合手段によって切除部分141上に位置されるが、溶着によって固定してもよい。なお、この実施例3では、鋼材34Bの後端部に雄ねじ34B1が切られ、これと螺合する螺孔16B1が、実施例1の固定ブロック16に相当する固定ブロック16Bの一方に形成されている(図22参照)。
固定ブロック16Bには、回転自在で、中間帯鉄筋1Bを押し出す押し出しローラ251が、実施例1の丸棒25の代わりに取り付けられている。なお、実施例1では丸棒25は二本であったが、押し出しローラ251は一つである。また符号253は、押し出しローラ251の回転軸であり、一対の固定ブロック16Bに形成された軸受け孔16B2によって回転自在に支持されている(図22参照)。
実施例3の定着部5Bにあっても(図19参照)、その先端5aを鉄筋のうち曲げ加工が開始される始端となる部位3aの近傍に非接触の状態にすることも、又は部位3aに載置又は固定することで閉じたリング状になるようにすることもできる。
実施例3にあっても実施例1や2と同様、現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋を調達することができる。
また、鉄筋通路としての溝部171を通過した中間帯鉄筋1Bの先端部を折り曲げて鉄筋出口171u1から出し、中間帯鉄筋1Bのうち当該鉄筋出口171u1を起点に加工部14Bの輪郭に沿って中間帯鉄筋1Bを曲げて行くに当たり、鉄筋出口171u1における中間帯鉄筋1Bの曲げは、横断面円形の鋼材34Bにより案内されて曲がるので、鋼材34Bが無い場合に比べ、曲率が小さくなる。これは図19を例えば図4と比較することで明らかである。
既述のように、鉄筋出口171u1は、中間帯鉄筋1B曲げの定着部5Bの曲げ加工を行う際の起点となる部位である。そして、曲げで生じる応力は、曲げ途中よりも曲げ始めが一番大きいが、上記のように曲げ始めの曲率が鋼材34Bの存在により小さいため、鉄筋に生じる応力の増大を抑制することができる。よって曲げ加工がし易くなる。
図23及び図24を参照して実施例4を説明する。
実施例4に係る中間帯鉄筋1Cの定着部5Cは、実施例3の定着部5Bに比べ、形の整った外形をしておりほぼ楕円形状をしている。そして当該楕円形状にするために治具10Cの加工部14Cは、実施例3の加工部(周回部)14Bの左右両側上部に相当する箇所に、それぞれ実施例3で用いた横断面円形の鋼材34Bが鉄筋通路の延びる方向と平行になるように設けられている。
そのため、加工部14Cの横断面形状は、横断面で偏平C形状をなし、かつ開口が上方を向いて左右上部が平らに切除されて切除部分141を左右に一対有するごとき形状をしている。そして切除部分141・141に鋼材34Bが裁置されるようになっている。
実施例4の定着部5Cにあっても、その先端5aを鉄筋のうち曲げ加工が開始される始端となる部位3aの近傍に非接触の状態になるようにすることも、又は部位3aに載置又は固定することで閉じたリング状になるようにすることもできる。
実施例4にあっても実施例1〜3と同様、現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋を調達することができる。
また、実施例3と同様、鉄筋通路としての溝部171を通過した中間帯鉄筋1Cの先端部を折り曲げて鉄筋出口171u1 から出し、当該鉄筋出口171u1を起点に加工部
14Cの輪郭に沿って中間帯鉄筋1Cを曲げて行くに当たり、鉄筋出口171u1における中間帯鉄筋1Cの曲げは、横断面円形の鋼材34Bにより案内されて曲がるので、鋼材34Bが設けられていない場合に比べ、曲率が小さくなる。よって、中間帯鉄筋1Cに生じる応力の増大を抑制することができるため、曲げ加工がし易くなる。
これに加え、加工部(周回部)14Cの右側だけでなく左側にも鋼材34Bが設けられているから、既述のように、定着部5Cは、左側にしか鋼材34Bがない実施例3に係る定着部5Bに比べ、形の整った楕円形状をしている。
詳しくは、定着部5Cは図23に示す上下に延びる中心線Lcを対称軸として、定着部5Cを形成する中間帯鉄筋1Bの前記起点3aや終点である先端5aを除き、ほぼ線対称の形をしている。そして、中間帯鉄筋1Cの終点付近にあっても鋼材34Bによって案内されながら湾曲されるので、定着部5Cの先端5a側を曲げるに当たり応力の増大を抑制することができ、もって曲げ加工がし易い。
図25及び図26を参照して実施例5を説明する。
実施例5に係る中間帯鉄筋1Dの定着部5Dは、実施例4の定着部5Cに比べ、偏平な楕円形状をしている。そして当該楕円形状にするために治具10Dの加工部14Dは、その左右両側にそれぞれ横断面円形の鋼材34Dが鉄筋通路の延びる方向と平行に設けられている。
鋼材34Dは実施例4で用いた鋼材34Bよりも二回りほど大きい横断面円形をしているが、加工部14Dの円弧cの中心c1と、前記2つある鋼材34Dの軸心c2R・c2Lとが、同一水平面上又は当該水平面を挟んでその近傍にあるように、前記加工部14Dの両側に鋼材34Dが配置されている。このため、既述のように実施例4の定着部5Cに比べ、偏平な楕円形状になる。
また加工部14Dは、実施例4の加工部14Cよりも小さい。それ故、鋼材34Dの座りが良くなるようにするために、加工部14Dの両側は上向き凹曲面14D1になっている。凹曲面14D1と鋼材34Dの曲率は同じである。
治具10Dを用いて中間帯鉄筋1Dを曲げ加工して定着部5Dを形成するにあたり、治具10Dは、加工部14Dの前記円弧cの中心c1と各鋼材34Dの軸心c2R・c2Lとが、同一水平面上又は当該水平面の近傍にあるようにされているため、定着部5Dは、曲率半径rの円弧cの中心c1及び各鋼材34Dの軸心c2R・c2Lとを結ぶ線Lの一部を所定長さとする線分を長軸とし、加工部14Dの円弧cの中心c1を通り、当該長軸Lと直交する線Lsの一部を所定長さとする線分を短軸とする仮想楕円にほぼ相似する形態になる(図25参照)。
実施例5の定着部5Dにあっても、その先端5aを鉄筋のうち曲げ加工が開始される始端となる部位3aの近傍に非接触の状態になるようにすることも、又は部位3aに載置又は固定することで閉じたリング状になるようにすることもできる。
実施例5にあっても実施例1〜4と同様、現場において容易にかつ低コストで中間帯鉄筋を調達することができる。また、鉄筋通路としての溝部171を通過した中間帯鉄筋1Dの先端部を折り曲げて鉄筋出口171u1 から出し、当該鉄筋出口171u1を起点
に加工部14Dの輪郭に沿って中間帯鉄筋1Dを曲げて行くに当たり、鉄筋出口171u1における中間帯鉄筋1Dの曲げは、横断面円形の鋼材34Dにより案内されて曲がるので、中間帯鉄筋1Dに生じる曲げ始めの応力は小さい。
そして加工部14Dの前記円弧cの中心c1と、各鋼材34Dの軸心c2R・c2Lとが、同一水平面上又は近傍にあるため、定着部5Dは、形の整った正楕円に近い形状となる。
さらに、加工部(周回部)14Dの左側にも鋼材34Dが設けられているから、定着部5Dは、鋼材34Dによって案内されながら緩やかに湾曲される。よって、定着部5Dの先端5a側を曲げるに当たり、応力の増大を抑制することができるため、曲げ加工がし易い。
さらに鋼材34Dは実施例4で用いた鋼材34Bよりも二回りほど大きい横断面円形をしているので一層曲率が小さくなるので、これによっても応力を小さくすることができる。
図27〜図29を参照して実施例6を説明する。
実施例6に係る中間帯鉄筋1Eの定着部5Eは、実施例1〜5の定着部5A〜5Dに比べ、立体的であり、螺旋階段状をしている(図27参照)。そして当該形状にするために治具10Eの加工部14Eは、軸方向に長い円筒形とされている(図28参照)。
そして、その表面に沿って中間帯鉄筋1Eを螺旋状に捲いていく(図29参照)。なお、捲きやすくするために螺旋状の溝50が形成されてある。この場合、加工部の螺旋溝に沿って曲げ加工する。なお螺旋状の溝50は無くてもよい。
中間帯鉄筋1Eを螺旋上に曲げ加工すると、仕事の原理により、曲げに要する時間は掛かっても、曲げ力が小さくなる。よって作業し易い。
なお、本発明は上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種種変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る中間帯鉄筋の実施例1を説明するための斜視図である。 実施例1の中間帯鉄筋を用いて配筋している状態を示す斜視図である。 実施例1の中間帯鉄筋を別方向から見た一部省略斜視図である。 図1の矢印IV方向から見た図である。 実施例1の中間帯鉄筋を製作する治具の斜視図である。 図5の正面図である。 図5の平面図である。 実施例1の中間帯鉄筋の製作状態を示す斜視図であって、溶接吹管で鉄筋を加熱している状態を示す図である。 中間帯鉄筋の製作状態を示す斜視図であって、加熱された中間帯鉄筋を上方へ向けて直角に折り曲げている途中の状態を示す図である。 図9に連続する図であって、図9で折り曲げた中間帯鉄筋を加熱しながら垂直面内でほぼ360°回転しようとしている初期の状態を示す図である。 図10に連続する図であって垂直面内でほぼ360°回転しようとしている終期の状態を示す図である。 本発明の中間帯鉄筋の実施例1の変形例を説明するための斜視図である。 図12の中間帯鉄筋を別方向から見た一部省略斜視図である。 本発明に係る中間帯鉄筋の実施例2を説明するための斜視図である。 図14の矢印XV方向から見た図であって治具との関係を示す図である。 実施例2の中間帯鉄筋を製作する治具の正面図である。 本発明の中間帯鉄筋の実施例2の変形例を説明するための斜視図である。 図17の正面図である。 本発明に係る中間帯鉄筋の実施例3の正面図であって、図15に想到する図である。 実施例3の中間帯鉄筋を製作する治具の斜視図である。 図20の正面図である。 図20の分解斜視図である。 本発明に係る中間帯鉄筋の実施例4の正面図であって、図15,19に想到する図である。 実施例4の中間帯鉄筋を製作する治具の正面図である。 本発明に係る中間帯鉄筋の実施例5の正面図であって、図15,19に想到する図である。 実施例5の中間帯鉄筋を製作する治具の正面図である。 本発明に係る中間帯鉄筋の実施例6の斜視図である。 実施例6の中間帯鉄筋を製作する治具の斜視図である。 実施例6の中間帯鉄筋を製作している状態を示す図である。 従来技術を説明するための斜視図である。 ねじ付き定着板を有する鉄筋を示す図である。 熱間鍛造により定着部を形成した鉄筋を示す図である。 鉄筋の先端に宛がわれた鋼板を摩擦圧接工法により固定して定着部とした鉄筋を示す図である。
符号の説明
1 中間帯鉄筋
1A 中間帯鉄筋
1B 中間帯鉄筋
1C 中間帯鉄筋
1D 中間帯鉄筋
1E 中間帯鉄筋
3 主部
3a (曲げ加工が開始される始端となる部位)
5 定着部
5A 定着部(環状体)
5B 定着部(環状体)
5C 定着部(環状体)
5D 定着部(環状体)
5E 定着部
5a 先端
10 治具
10A 治具
10B 治具
10C 治具
10D 治具
10E 治具
12 (鉄筋通し部)
14 加工部(周回部)
14A 加工部
14B 加工部
14C 加工部
14D 凹曲面
14D 加工部
14E 加工部
15 溝形鋼の壁
16 固定ブロック
17 鉄筋通し部の溝部
17a 加工部の溝部
19 作業台
20 貫通孔
25 丸棒
30 バーナー
32 パイプ
34 半月状の鋼材
34B 横断面円形の小さめの鋼材
34D 横断面円形の大きめの鋼材
50 螺旋状の溝
141 切除部分:鋼材が裁置される部位
171 溝部(鉄筋通路)
171u 上方開口
171u1 鉄筋出口
171f 前方開口
171r 後方開口
251 ローラ
253 回転軸
301 (主鉄筋)
303 (帯鉄筋)
305 中間帯鉄筋
305a 直角フック
305b 半円形フック
307 ねじ鉄筋
307a 定着板
309 鉄筋
309a 定着部
310 鉄筋
310a 鋼板
c 加工部の円弧
I 中間帯鉄筋を形成する前の鉄筋
Ia 加工部から突き出ている鉄筋のうち加工部に一番近い所定の部分
Ib 鉄筋のうち鉄筋出口から出た直後の部位
c1 実施例5に係る加工部の円弧の中心
c2R 横断面円形の大きめの鋼材の右側の軸心
c2L 横断面円形の大きめの鋼材の左側の軸心
Lc 実施例4に係る中心軸
L 実施例5に係る長軸
Ls 長軸Lと直交する線:短軸

Claims (11)

  1. 複数の鉄筋を組み合わせ鉄筋間にコンクリートを打ち込んでなる鉄筋コンクリートにおける鉄筋であって、
    鉄筋相互の定着のため先端部に定着部を有し、この定着部は、鉄筋自体を曲げ加工して形成され、鉄筋の長手方向に対して直交する環状体であることを特徴とする鉄筋。
  2. 複数の鉄筋を組み合わせ鉄筋間にコンクリートを打ち込んでなる鉄筋コンクリートにおける前記複数の鉄筋のうち、上下方向に延びる主鉄筋に対し横方向に延びる帯鉄筋に橋渡し状に配筋される中間帯鉄筋であって、
    前記帯鉄筋への定着のため先端部に定着部を有し、この定着部は、鉄筋自体を曲げ加工して形成され、鉄筋の長手方向に対して直交する環状体であることを特徴とする中間帯鉄筋。
  3. 前記定着部は、その先端が自由端であって、当該先端は、前記鉄筋において曲げ加工が開始される部位に載置又は固定されていることを特徴とする請求項2に記載の中間帯鉄筋。
  4. 請求項1に記載の鉄筋並びに請求項2又は3に記載の中間帯鉄筋を製作するための治具であって、
    これら鉄筋又は中間帯鉄筋を通す鉄筋通路を有する鉄筋通し部と、
    この鉄筋通し部の前記鉄筋通路と同軸に設けられ、前記鉄筋通路を通過した各鉄筋における所定の部分を環状に曲げ加工するための加工部とを備える治具。
  5. 前記鉄筋通し部及び前記加工部は鋼製であり、
    前記加工部は、前記鉄筋通路を通過した前記鉄筋又は前記中間帯鉄筋の各先端部を前記鉄筋通路から外すため、前記鉄筋通路の延びる方向と直交する方向に開放された鉄筋出口と、
    この鉄筋出口を起点に前記鉄筋又は中間帯鉄筋を周回させるため横断面の輪郭に円弧を含む周回部とを有することを特徴とする請求項4に記載の治具。
  6. 前記周回部の両側の少なくとも一方の側で前記鉄筋出口には、横断面円形の鋼材が前記鉄筋通路の延びる方向と平行に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の治具。
  7. 前記周回部の前記円弧の中心と、前記横断面円形の鋼材の軸心とが、同一水平面上又は近傍にあるように、前記周回部の両側に前記横断面円形の鋼材が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の治具。
  8. 前記鉄筋通し部及び前記加工部は鋼製であり、
    前記加工部は、前記鉄筋通路を通過した鉄筋又は中間帯鉄筋の先端部を前記鉄筋通路から外すため、前記鉄筋通路と直交する方向に開放された鉄筋出口と、
    この鉄筋出口を起点に鉄筋又は中間帯鉄筋を周回させるため横断面の輪郭に円弧を含む周回部と、
    この周回部の両側に設けられた一対の横断面半月状の鋼材とを有することを特徴とする請求項4に記載の治具。
  9. 前記加工部の表面には、その長手方向に延び、前記鉄筋又は中間帯鉄筋を案内する螺旋状の溝が形成されていることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の治具。
  10. 請求項1に記載の鉄筋並びに請求項2又は3に記載の中間帯鉄筋を請求項4〜9のいず
    れかに記載の治具を用いて製作するために、前記鉄筋通し部から前記鉄筋又は中間帯鉄筋が十分に突出する程に通すステップと、
    これら通された鉄筋又は中間帯鉄筋の所定部分を加熱するステップと、
    当該加熱された部分を前記鉄筋出口に向けて折り曲げて前記鉄筋又は中間帯鉄筋の先端部を前記鉄筋通し部から外すステップと、
    前記折り曲げられた部分から先の部分を前記周回部又は周回部及び前記横断面円形又横断園半月状の鋼材の輪郭に沿って曲げ加工するステップとを有する鉄筋又は中間帯鉄筋の製作方法。
  11. 請求項1に記載の鉄筋並びに請求項2又は3に記載の中間帯鉄筋を請求項9に記載の治具を用いて製作するために、前記鉄筋通し部から前記鉄筋又は中間帯鉄筋が十分に突出する程に通すステップと、
    これら通された鉄筋又は中間帯鉄筋の所定部分を加熱するステップと、
    当該加熱された部分を前記鉄筋出口に向けて折り曲げて前記鉄筋又は中間帯鉄筋の先端部を前記鉄筋通し部から外すステップと、
    前記折り曲げられた部分から先の部分を前記周回部又は周回部及び前記横断面円形又横断園半月状の鋼材の輪郭に沿ってかつ、加工部の螺旋溝に沿って曲げ加工するステップとを有する鉄筋又は中間帯鉄筋の製作方法。
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