JP2008057121A - 建物の防振構造 - Google Patents
建物の防振構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008057121A JP2008057121A JP2006232170A JP2006232170A JP2008057121A JP 2008057121 A JP2008057121 A JP 2008057121A JP 2006232170 A JP2006232170 A JP 2006232170A JP 2006232170 A JP2006232170 A JP 2006232170A JP 2008057121 A JP2008057121 A JP 2008057121A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building
- buildings
- vibration
- vertical direction
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】建物の振動居住性能を安い施工コストで高めることができるようにする。
【解決手段】複数の建物A,Bどうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で上下方向に接続してある建物の防振構造。
【選択図】図1
【解決手段】複数の建物A,Bどうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で上下方向に接続してある建物の防振構造。
【選択図】図1
Description
本発明は、建物の防振構造に関する。
従来の建物では、人間の歩行や設備機械の駆動,建物周りでの車両の走行などに起因する建物の上下方向の振動を防止するために、剛性が高い梁や床を設けて補強することで、振動居住性能を高めている(周知慣用技術であり、先行技術文献情報を開示できない)。
この為、振動居住性能を高めるためには、一つの建物毎に、大がかりな補強構造を設ける必要があり、施工コストが高くなる欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、建物の振動居住性能を安い施工コストで高めることができるようにすることを目的とする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、建物の振動居住性能を安い施工コストで高めることができるようにすることを目的とする。
本発明による建物の防振構造の第1特徴構成は、複数の建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してある点にある。
〔作用及び効果〕
つまり、複数の建物どうしを剛に連結して、各建物の上下方向の振動を防止することが考えられるが、この場合は、建物どうしの連結箇所を補強しておく必要があり、その分、施工コストが高くなるおそれがある。
上記に対して、本発明による建物の防振構造では、複数の建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあるので、ダンパーを接続するためのダンパー接続部分を特に補強することなく、複数の建物でダンパーも共有して、各建物の上下方向の振動を防止しながら、ダンパー接続部分も各建物に分散して設けることができ、各建物の振動居住性能を安い施工コストで高めることができる。
つまり、複数の建物どうしを剛に連結して、各建物の上下方向の振動を防止することが考えられるが、この場合は、建物どうしの連結箇所を補強しておく必要があり、その分、施工コストが高くなるおそれがある。
上記に対して、本発明による建物の防振構造では、複数の建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあるので、ダンパーを接続するためのダンパー接続部分を特に補強することなく、複数の建物でダンパーも共有して、各建物の上下方向の振動を防止しながら、ダンパー接続部分も各建物に分散して設けることができ、各建物の振動居住性能を安い施工コストで高めることができる。
本発明による建物の防振構造の第2特徴構成は、前記複数の建物が、既存建物と新築建物である点にある。
〔作用及び効果〕
複数の建物が既存建物と新築建物であるので、新たな補強構造を既存建物に特に設けることなく、既存建物と新築建物とをダンパーで接続できるとともに、上下方向の振動エネルギーをダンパーで効率良く吸収できるように、新築建物側のダンパー接続部分を新築建物の新築時に設け易い。
複数の建物が既存建物と新築建物であるので、新たな補強構造を既存建物に特に設けることなく、既存建物と新築建物とをダンパーで接続できるとともに、上下方向の振動エネルギーをダンパーで効率良く吸収できるように、新築建物側のダンパー接続部分を新築建物の新築時に設け易い。
本発明による建物の防振構造の第3特徴構成は、前記新築建物が前記既存建物の上方に延設された延設部を備え、前記既存建物の上部と前記延設部の下部とを前記ダンパーで接続してある点にある。
〔作用及び効果〕
新築建物が既存建物の上方に延設された延設部を備え、その既存建物の上部と延設部の下部とをダンパーで接続してあるので、新築建物と既存建物とを、ダンパーの作動に伴う反力が建物に対して鉛直方向に作用するようにダンパーで接続して、上下方向の振動エネルギーを効率良く吸収し易い。
新築建物が既存建物の上方に延設された延設部を備え、その既存建物の上部と延設部の下部とをダンパーで接続してあるので、新築建物と既存建物とを、ダンパーの作動に伴う反力が建物に対して鉛直方向に作用するようにダンパーで接続して、上下方向の振動エネルギーを効率良く吸収し易い。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明による建物の防振構造を示し、鉄筋コンクリート造りの二つの建物A,Bどうしを、鉛直方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で鉛直方向に接続してある。
〔第1実施形態〕
図1は本発明による建物の防振構造を示し、鉄筋コンクリート造りの二つの建物A,Bどうしを、鉛直方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で鉛直方向に接続してある。
前記二つの建物A,Bのうちの一方の建物は既存建物Aで、他方の建物は既存建物Aの隣接地に新築した新築建物Bであり、新築建物Bは、既存建物Aの上方に片持ち状に延設してある延設部2を備えている。
そして、既存建物Aの上部と延設部2の下部とを、地震に伴う水平力が伝達されないように角変位自在なピンジョイント3を介して、オイルダンパーや摩擦ダンパー,粘(弾)性体ダンパーなどのダンパー1で接続してある。
〔第2実施形態〕
図2は本発明による建物の防振構造の別実施形態を示し、既存建物Aと、その既存建物Aの上部を跨ぐように新築した門型の新築建物Bとを、鉛直方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で鉛直方向に接続してある。
図2は本発明による建物の防振構造の別実施形態を示し、既存建物Aと、その既存建物Aの上部を跨ぐように新築した門型の新築建物Bとを、鉛直方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で鉛直方向に接続してある。
前記新築建物Bは、既存建物Aの左右両側に略対称に立設してあるタワー構造部4と、それらのタワー構造部4で左右両側を支持して、既存建物Aの上方に延設してある延設部2とが一体の門型に構築してあり、既存建物Aの上部の左右方向略中央位置と、延設部2の下部の左右方向略中央位置とを、ピンジョイント3を介して、ダンパー1で接続してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図3は本発明による建物の防振構造の別実施形態を示し、既存建物Aと、その既存建物Aの横側部にタワー状に新築した新築建物Bとを、鉛直方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で鉛直方向に接続してある。
図3は本発明による建物の防振構造の別実施形態を示し、既存建物Aと、その既存建物Aの横側部にタワー状に新築した新築建物Bとを、鉛直方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパー1で鉛直方向に接続してある。
前記新築建物Bは、柱状構造物5の上部に一体に構築してあり、新築建物Bの下方に突出する突出構造物6を既存建物Aに新設して、この突出構造物6の上部と新築建物Bの下部とを、ピンジョイント3を介して、ダンパー1で接続してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による建物の防振構造は、一つの建物と複数の建物とを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
2.本発明による建物の防振構造は、複数の新築建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
3.本発明による建物の防振構造は、複数の既存建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
4.本発明による建物の防振構造は、新設建物の上部と既存建物の下部とを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
5.本発明による建物の防振構造は、複数の建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで、鉛直方向の分方向を有する斜め上下方向に接続してあっても良い。
6.本発明による建物の防振構造は、複数の建物どうしを、鉛直方向の分方向を有する斜め上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
1.本発明による建物の防振構造は、一つの建物と複数の建物とを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
2.本発明による建物の防振構造は、複数の新築建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
3.本発明による建物の防振構造は、複数の既存建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
4.本発明による建物の防振構造は、新設建物の上部と既存建物の下部とを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
5.本発明による建物の防振構造は、複数の建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで、鉛直方向の分方向を有する斜め上下方向に接続してあっても良い。
6.本発明による建物の防振構造は、複数の建物どうしを、鉛直方向の分方向を有する斜め上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してあっても良い。
1 ダンパー
2 延設部
A 建物(既存建物)
B 建物(新築建物)
2 延設部
A 建物(既存建物)
B 建物(新築建物)
Claims (3)
- 複数の建物どうしを、上下方向の振動エネルギーを吸収可能なダンパーで上下方向に接続してある建物の防振構造。
- 前記複数の建物が、既存建物と新築建物である請求項1記載の建物の防振構造。
- 前記新築建物が前記既存建物の上方に延設された延設部を備え、
前記既存建物の上部と前記延設部の下部とを前記ダンパーで接続してある請求項2記載の建物の防振構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006232170A JP2008057121A (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 建物の防振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006232170A JP2008057121A (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 建物の防振構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008057121A true JP2008057121A (ja) | 2008-03-13 |
Family
ID=39240204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006232170A Pending JP2008057121A (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 建物の防振構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008057121A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202215A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Hiroshi Odajima | 既存住宅に耐震性を付与する装置 |
JP2009249973A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Ohbayashi Corp | 制振構造物 |
JP2010270522A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Takenaka Komuten Co Ltd | 建物 |
JP2013047458A (ja) * | 2012-11-20 | 2013-03-07 | Ohbayashi Corp | 制振構造物 |
JP2013096205A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-20 | Kume Sekkei:Kk | 制震構造物 |
JP2017040102A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 株式会社竹中工務店 | 建物の制振構造 |
JP2018193818A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 清水建設株式会社 | 構造物 |
JP2021088878A (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 大成建設株式会社 | 免震建物の引抜き・転倒防止構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09310510A (ja) * | 1996-05-23 | 1997-12-02 | Ohbayashi Corp | 既設建屋の耐震補強構造 |
JP2001311321A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | 分離架構の連結制振装置 |
-
2006
- 2006-08-29 JP JP2006232170A patent/JP2008057121A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09310510A (ja) * | 1996-05-23 | 1997-12-02 | Ohbayashi Corp | 既設建屋の耐震補強構造 |
JP2001311321A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Takenaka Komuten Co Ltd | 分離架構の連結制振装置 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202215A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Hiroshi Odajima | 既存住宅に耐震性を付与する装置 |
JP2009249973A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Ohbayashi Corp | 制振構造物 |
JP2010270522A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Takenaka Komuten Co Ltd | 建物 |
JP2013096205A (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-20 | Kume Sekkei:Kk | 制震構造物 |
JP2013047458A (ja) * | 2012-11-20 | 2013-03-07 | Ohbayashi Corp | 制振構造物 |
JP2017040102A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 株式会社竹中工務店 | 建物の制振構造 |
JP2018193818A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 清水建設株式会社 | 構造物 |
JP2021088878A (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 大成建設株式会社 | 免震建物の引抜き・転倒防止構造 |
JP7239459B2 (ja) | 2019-12-05 | 2023-03-14 | 大成建設株式会社 | 免震建物の引抜き・転倒防止構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008057121A (ja) | 建物の防振構造 | |
JP2011501050A (ja) | 構造物の免震構造 | |
JP5383166B2 (ja) | 波形鋼板耐震壁、波形鋼板耐震壁の設計方法、及び建築物 | |
JP2009249973A (ja) | 制振構造物 | |
KR101811347B1 (ko) | 터널 방음 구조 | |
KR101615268B1 (ko) | 다중 거동 복합감쇠장치 | |
JP5338050B2 (ja) | 制振建物、建物の制振方法、鉄筋コンクリート造の建物、鉄筋コンクリート造の建物の長周期化方法 | |
JP5132503B2 (ja) | 耐震構造、及び建物 | |
JP6412684B2 (ja) | 制振構造 | |
KR101323589B1 (ko) | 진동차단을 위한 일체형 주상복합 전이층 구조 | |
JP5720718B2 (ja) | 制振建物 | |
JP3740599B2 (ja) | 免震装置の取付構造 | |
JP2011102530A (ja) | 制振建物 | |
KR101323587B1 (ko) | 진동차단을 위한 일체형 주상복합 전이층 구조 | |
KR101388416B1 (ko) | 브레이스형 댐퍼 | |
JP5320031B2 (ja) | 制振建物 | |
JP4049120B2 (ja) | 建物の制震構造 | |
JP5841889B2 (ja) | 柱脚用ピン構造 | |
KR20120042183A (ko) | 댐핑형 구조물 | |
JP5429538B2 (ja) | 境界梁型粘弾性ダンパー | |
JP2008303705A (ja) | 制震構造物 | |
JP2008038559A (ja) | 制震壁 | |
JP4884914B2 (ja) | ユニット建物の制振装置設置構造 | |
KR101536406B1 (ko) | 층간소음 저감유닛 및 이를 이용한 층간소음 저감 바닥구조 | |
KR102408101B1 (ko) | 조적조 칸막이벽체의 면외방향 전도 방지장치 및 이의 시공 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110811 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20111208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |