JP2008055693A - 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価な機械的なコアバック駆動手段と、コアバックの距離調整手段を使用し、しかも、成形品の表面にスワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)等の発生を抑えた、高品質の成形品を得ることができる、射出発泡成形機と成形方法を提供すること。
【解決手段】 可動ダイプレートを固定ダイプレートに対して移動し型締めするダイプレートの4隅角に設けられた4組の油圧型締手段と、固定ダイプレートに取付けられた固定側金型と、可動ダイプレートに取付けられた可動側金型とを用い、型締めした金型内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型を一定距離だけ開いて金型キャビティ容積を増大させて発泡成形品を成形する射出発泡成形機において、前記4組の油圧型締手段の中で対角する2組に前記両ダイプレートの間隔を小寸法広げ(金型を寸開する)コアバック距離を調整するコアバック駆動手段を備えたこと。
【選択図】 図2

Description

本発明は、金型キャビティ内に射出充填した発泡性溶融樹脂を、金型を寸開することにより発泡させ、高精度の発泡成形品が得られるようにする射出発泡成形機の構成と発泡成形方法に関する。
射出成形機による射出発泡成形は、表面を硬化させた後、内部を発泡させて、外観の見栄えがよく、軽くて丈夫な成形品を得ることを狙いとし、そのために、加熱可塑化した発泡性樹脂を金型内に高速で射出充填し、射出充填が終わり金型に接している成形品の表面が冷却して硬化した後、金型の間隔を広げて金型キャビティの容積を拡大し、成形品の内圧を下げ成形品の内部を発泡膨張させる射出発泡成形方法が従来から知られている。
発泡性樹脂成形装置について、特許文献1に示した従来例で説明すると、この成形装置は、金型の間隔を広げるために固定盤に型締め用とは別の油圧シリンダを設け、成形品の表面が冷却して硬化した後、金型が密着した状態から前記油圧シリンダを作動させて樹脂の発泡膨張量だけ金型の間隔を広げる成形装置で、油圧シリンダのストロークを調整する手段と、油圧シリンダの作動ロッド端に当接する可動盤に固定した突出ロッドの先端位置を精密に位置決めする手段とを備えた構成となっている。
また、特許文献2に示す従来例の発泡性樹脂成形装置は、金型キャビティに射出充填した溶融樹脂を、金型を寸開して発泡させる際に、型内圧センサの検出した型内圧がマイナスにならぬように寸開速度を制御し、また、発泡時の型寸開駆動は複数のボールねじ式のジャッキを使用し、同ジャッキを駆動するサーボモータを同調制御して成形品の厚さが均等になるようにしている。
また、特許文献3に示す従来例の発泡性樹脂成形装置は、固定盤に設けられた固定金型と可動盤に設けられた可動金型との間に形成されるキャビティへ発泡剤混合樹脂を射出後、発泡剤混合樹脂の発泡に応じて可動金型を型開き方向へ所定距離移動させて成形を行う射出発泡成形機の固定盤にサーボモータとねじとを用いて可動盤と近接および離間可能な可動金型移動機構を設け、タイバーの移動速度、距離を固定盤に取付けた位置センサで計測するようにしたもので、発泡剤混合樹脂の発泡に応じて、可動金型を型開き方向へ移動させる際の速度、および停止位置を高精度に制御することにより、高品質の発泡成形品を得ることを目的としている。
特公昭52−25429号公報(第1図) 特開2004−98582号公報(図1) 特開2005−342935号公報(図1)
特許文献1の従来例は、油圧シリンダのストローク調整手段のスラスト受けの位置調整手段に駆動源から傘歯車、ウォーム歯車を介してナットとねじロッドを回すようになっているが、歯車の噛み合いのバックラッシュが重なるので複数の油圧シリンダのストロークを受ける位置を正しく揃えることは困難であり、また、油圧シリンダを急速に駆動すると、発泡樹脂の膨張速度が金型の後退速度に追いつかなくなって、金型と成形品との間に、隙間を生じ、スワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)を生じる原因となる。
また、特許文献2と特許文献3で示す従来例は、金型の移動距離の精度は充分に高く、移動速度が適正に制御されるので、金型と成形品との間に隙間を生じることは無く、従って、スワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)を生じる心配は無いが、大重量のダイプレートを精度良く駆動するためには、大容量のボールねじ手段を必要とするので、設備として相当に高価なものになる。
本発明は、安価な機械的なコアバック駆動手段と、コアバックの距離調整手段を使用し、しかも、成形品の表面にスワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)等の発生を抑えた、高品質の成形品を得ることができる、射出発泡成形機と成形方法を提供することを目的とする。
上記の課題に対し、本発明は以下の各手段により解決を図る。
(1)第1の手段の射出発泡成形機は、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対して移動し型締めするダイプレートの4隅角に設けられた4組の油圧型締手段と、固定ダイプレートに取付けられた固定側金型と、可動ダイプレートに取付けられた可動側金型とを用い、型締めした金型内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型を一定距離だけ開いて金型キャビティ容積を増大させて発泡成形品を成形する射出発泡成形機において、前記4組の油圧型締手段の中で対角する2組に前記両ダイプレートの間隔を小寸法広げ(金型を寸開する)コアバック距離を調整するコアバック駆動手段を備えたことを特徴とする。
(2)第2の手段の射出発泡成形機は、上記第1の手段の射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段は、型締手段の油圧シリンダのラムに固設し油圧シリンダからタイバーの反対側の外部に突き出したコアバック駆動軸に固設したテーパー面板と、同軸と直角方向に配置され固定ダイプレートに固設した平面板と、テーパー面板のテーパー面と平面板の平面の間を進退して可動ダイプレートを移動(コアバック)させる楔と、コアバック距離を検出するタイバー位置検出センサと、コアバック駆動手段を有しない側の油圧型締手段の型締シリンダの型締め側に背圧をかける絞り弁とにより構成されたことを特徴とする。
(3) 第3の手段の射出発泡成形機は、上記第1の手段及び第2の手段の射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段のコアバック駆動軸に固設したテーパー面板のテーパー面と楔、楔と平面板の平面とは複数のころを介してそれぞれ接面していることを特徴とする。
(4) 第4の手段の射出発泡成形機は、上記第3の手段の射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段は、前記のテーパー面板と、ボールねじナットを固設した楔と、固定ダイプレートに固設し前記ボールねじナットに螺合するボールねじ軸を回転自在に軸方向を拘束して支える軸受と、前記ボールねじ軸を回転駆動するサーボモータとにより構成され、前記タイバー位置検出センサの検出値が設定コアバック距離になるように、サーボモータの回転数を制御してコアバック距離調整ができるようにしたことを特徴とする。
(5) 第5の手段の射出発泡成形機は、基盤に固定された固定ダイプレートと、基盤上を固定ダイプレートに対して移動可能な可動ダイプレートと、可動ダイプレートを往復移動させる可動ダイプレート移動手段と、固定ダイプレートに付属する4組の油圧型締シリンダとからなる射出成形機において、
前記4組の型締手段の内、対角する2組に設けた請求項2,3,4に記載する前記両ダイプレートの間隔を広げる複数のコアバック駆動手段と、該コアバック駆動手段を設けていない別の対角する2組に設けた請求項2に記載する型締シリンダの型締め側に背圧をかける絞り弁、又は、油圧調整弁とを備えてなることを特徴とする。
(6) 第6の手段の射出発泡成形機は、上記第1〜5の手段の射出発泡成形機において、コアバック位置検出センサの検出値を表示パネルに表示することを特徴とする。
(7) 第7の手段の射出発泡成形方法は、上記第5の手段の射出発泡成形機を用い、固定側金型と可動側金型間に形成される金型キャビテイ内に溶融樹脂を射出充填する工程と、該射出充填工程の後に、可動側金型を固定側金型から離れる方向に移動させるコアバック工程を有してなることを特徴とする。
第8の手段の射出発泡成形方法は、上記第5の手段の射出発泡成形機
を用い、型締め後の金型キャビテイ内に溶融可塑化し圧縮した発泡性樹脂を射出充填した後、樹脂圧を減じ、金型キャビテイ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
型締、発泡性樹脂を射出充填後、油圧型締手段の作動油の油圧を抜き、上記の絞り弁、又は、油圧調整弁を通してコアバック駆動手段を有しない側の油圧型締手段の型締シリンダの型締め側に背圧をかけ、金型の移動速度が樹脂の発泡成形の膨張速度を超えないようにコアバック駆動手段の楔の移動速度を制御しながら、ダイプレートの間隔を設定距離広げ、停止し、発泡終了後、発泡圧力保持、冷却、楔後退、降圧、離型を行うようにしたことを特徴とする。
(9) 第9の手段の射出発泡成形方法は、上記第7及び第8の手段の射出発泡成形方法において、金型キャビテイ内の溶融樹脂圧を検出する型内圧センサを設置し、金型キャビテイ内の樹脂の発泡成形工程中の型内圧が負圧にならぬように、前記駆動手段の楔の移動速度を制御することを特徴とする。
(10) 第10の手段の射出発泡成形機は、上記第1の手段の射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段は、前記4組の油圧型締手段の内対角する2組の型締手段の油圧シリンダの型開作動と、他の2組の型締手段の油圧シリンダの型開側の背圧作用でラムの移動速度を制御するものとし、発泡膨張時のラム(金型)ストッパーは、型開作動側のラムに固設し油圧シリンダからタイバーの反対側の固定ダイプレートの外部に突き出した軸に固設した内側向きのテーパー面板と、該テーパー面板のテーパー面と固定ダイプレートの外面との間に突き出し、前記突き出し軸と直角方向に移動可能なテーパー面板と同じテーパーを有する楔と、コアバック距離を検出するタイバー位置検出センサと、突き出し軸を有しない側の油圧型締シリンダの型締め側、に背圧をかける絞り弁、又は、油圧調整弁とにより構成されたことを特徴とする。
(11) 第11の手段の射出発泡成形機は、上記第10の手段の射出発泡成形機において、前記コアバック駆動時のラムストッパーは、タイバーの突き出し軸に固設した内側向きのテーパー面板と、ボールねじナットを取付けた楔と、固定ダイプレートに固設し前記ボールねじナットに螺合するボールねじ軸を回転自在に軸方向を拘束して支える軸受と、前記ボールねじ軸を回転駆動するサーボモータとよりなり、コアバック時に可動金型が正確に所定位置に停止するように調整できることを特徴とする。
(12) 第12の手段の射出発泡成形機は、上記第10及び第11の手段の射出発泡成形機において、コアバック位置検出センサの検出値を表示パネルに表示することを特徴とする。
(13) 第13の手段の射出発泡成形方法は、上記第10〜第12の手段の射出発泡成形機を用い、型締め後の金型キャビテイ内に溶融可塑化し圧縮した発泡性樹脂を射出充填した後、樹脂圧を減じ、金型キャビテイ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
型締後、前記楔をコアバック時の可動金型のストッパー位置に前進させ、発泡性樹脂を射出充填後、油圧型締手段の作動油の油圧を抜き、前記突き出し軸を有しない側の型締手段の油圧シリンダの型締め側に背圧をかけ、前記突き出し軸を有する側の型締手段の油圧シリンダの型締側に圧油を送り、樹脂の発泡成形の膨張速度を超えないように油圧シリンダのラム速度を制御し、可動金型は設定した距離を移動し、ラムの突き出し軸に固設したテーパー面板が前記楔に当たって停止し、発泡終了後、発泡圧力保持、冷却、降圧、楔後退、離型を行うようにしたことを特徴とする。
(14) 第14の手段の射出発泡成形方法は、上記第13の手段の射出発泡成形方法において、金型キャビテイ内の溶融樹脂圧を検出する型内圧センサを設置し、金型キャビテイ内の樹脂の発泡成形工程中の型内圧が負圧にならぬように、前記型締手段の油圧シリンダへの作動油圧を制御することを特徴とする。
請求項1〜請求項6に係わる発明は上記第1〜第6の手段の射出発泡成形装置であり、この射出発泡成形装置を用い、請求項7〜請求項9に係わる発明の上記第7〜第9の手段の射出発泡成形方法により、金型キャビティに射出充填した溶融発泡性樹脂を金型を寸開(コアバック)して発泡させる際に、樹脂の発泡成形の膨張速度を超えないように両ダイプレートの間隔を広げる駆動手段である対角の2組のタイバーの延長軸に備えたテーパー面を、側方向からタイバーの軸心に向かって移動する楔の作動速度を制御駆動し設定位置に止めるようにしているので、金型キャビティの内側間隔が決まり、正確な成形品が得られる。
また、上記の第5の手段のように、金型の寸開時に、両ダイプレートを型締め用タイバーの引張力を支えるハーフナットの遊隙を無くすため、駆動側のタイバーと対角位置の型締シリンダの型締側配管に背圧が生じるような絞り弁、または、低油圧を作る油圧調整弁を設けたので、ダイプレート間の設定距離は再現性が高く、精度が高い成形品が得られる効果がある。また、タイバーの延長軸に備えた駆動手段は,ダイプレートの対角の2組だけに設けられ、該駆動手段は金型の停止位置調整手段を兼ねているので、構成も簡単となり低コストである。
請求項6に係わる発明は上記第6の手段の射出発泡成形装置であり、上記第2の手段に述べたタイバー位置センサの検出値を表示パネルに表示することにより、何時でもキャビティ内側間隔をチェックし、経時変化が生じても容易に間隔調整手段の再調整することができる。
請求項10〜請求項12に係わる発明は上記第10〜第12の手段の射出発泡成形装置であり、この射出発泡成形装置を用い、請求項13に係わる発明の上記第13の手段の射出発泡成形方法により、金型キャビティに射出充填した溶融発泡性樹脂を金型を寸開(コアバック)して発泡させる際に、対角する2組の型締手段の油圧シリンダをコアバック駆動手段とし、他の2組のラムに固設しタイバーの反対側の油圧シリンダ外部に突き出した軸のテーパー面板と固定ダイプレートの外面との間に楔を突き出して発泡停止位置を決めるストッパーとした構成であり、上記の第1〜第6の手段の射出発泡成形装置、第7〜第9の手段の射出発泡成形方法と同じ効果を有する。
請求項14に係わる発明は上記第14の手段の射出発泡成形方法であり、上記第7、第8及び第13の手段の射出発泡成形方法において、樹脂の発泡成形工程中に、型内圧センサにより金型キャビテイ内の溶融樹脂圧を検出し、型内圧が負圧にならぬように、駆動手段の楔の移動速度、又は、油圧シリンダの作動油圧を制御することにより、成形品の表面にスワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)の発生を抑える効果がある。
この実施の形態は油圧型締式射出成形機の型締シリンダを加工し、機能部品を追設して正確なコアバック(寸開)が可能な構造とし、発泡成形に適応するようにしたものである。コアバック駆動手段に油圧型締シリンダのラムからの延長軸に固設した外向きのテーパー面板と、同延長軸と直角方向に移動する楔とで構成されたコアバック駆動装置を備えたものを実施例1とし、コアバック駆動手段は型締シリンダを用い、コアバックの位置決めストッパーに、油圧型締シリンダのラムからの延長軸に固設した内向きのテーパー面板と、同延長軸と直角方向に移動する楔とで構成されたものを、実施例2とする。
実施例1を図に基づいて説明する。 図1は本発明の実施例1に係わる射出発泡成形機10の固定ダイプレートを正面から見た図、図2は図1の射出発泡成形機の側面をA−A断面で示した側面図及び油圧制御系統図、図3は図2のコアバック駆動装置を示す拡大図、図4は図3のコアバック駆動装置をB−B断面で示した正面図、図5、図6は図1の射出発泡成形機の発泡膨張行程とコアバック動作を示す図である。
図において、1は基盤で、基盤1の一端には固定金型4を取付けた固定ダイプレート2が固設されている。基盤1の上には固定ダイプレート2に対向して可動金型5を取付けた可動ダイプレート3が移動可能に載置される。22は基盤1に固設されたガイドレールであり、可動ダイプレート3に固設されたリニアベアリング21がこのガイドレール22にガイドされ、可動ダイプレート3を支えている。固定ダイプレート2にはストロークが短く断面積の大きな4基の型締シリンダ2A、2B、2C、2Dが、図1に示すように、対角に固定ダイプレート2の中心線に対して対称に設けられている。
この型締シリンダ2A、2B、2C、2Dの中を摺動するラム6,26はその片側面にそれぞれタイバー7,17が直結され、固定ダイプレート2に対向する可動ダイプレート3が型閉のため近づいてきたとき、タイバー7,17は可動ダイプレート3に明けられた複数の挿通孔を貫通する。型締シリンダ2B、2Dのラム26のタイバー17の反対側面にタイバー17と同心にタイバー17より細いコアバック駆動軸26cが備えられ、コアバック駆動軸26cは固定ダイプレート2を突き通して固定ダイプレート2の外側で先端が外向きのテーパー面板26aと固着している。
タイバー7,17の他の先端部は、それぞれ等ピッチの複数のリング溝部7a、17aを形成し、一方、可動ダイプレート3の反金型側面には、2分割された半割り片が対向して対になっている複数の割りナット11が取付けられ、型閉時、可動ダイプレート3が固定ダイプレート2側へ移動し、各タイバー7,17が可動ダイプレート3の挿通孔を突き通った時、割りナット11が合体し、各タイバー7,17のリング溝部7a、17aと噛合し、タイバー7,17を固定するようになっている。割りナット11は同ナット11に形成された蟻溝が一対のガイドレール18,18に係合して可動ダイプレート3から離れないように案内され、各タイバー7,17のリング溝部7a、17aと噛合するように対向して移動する。8は射出シリンダである。
発泡成形時に固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の間隔を定位置まで寸開するコアバック駆動装置20について説明する。図1に示すようにコアバック駆動装置20は固定ダイプレート2の4組の型締シリンダ2A、2B、2C,2Dの内、対角位置の2組の型締シリンダ2B、2Dに設置される。
コアバック駆動装置20の具体的な構造を図3、図4によって説明する。固定ダイプレート2に内蔵する型締シリンダ2Bの中で摺動するラム26の中心部に取付けられたコアバック駆動軸26cは固定ダイプレート2の外側に突き出し、その先端に外向きのテーパー面26dを形成するテーパー面板26aが固設される。テーパー面板26aは同板26aと一体の鉤部26bと固定ダイプレート2に取付けられた回り止めピン69により回り止めされている。
固定ダイプレート2に固設した駆動装置用フレーム52に、コアバック駆動軸26cの直角方向に高硬度の平面板53が取付けられ、また、コアバック駆動軸26cの直角方向に楔51を往復駆動するボールねじ軸55が円筒軸部55aにおいて、2個のアンギュラーコンタクトベアリングを向かい合わせて組んで軸方向のクリアランスを抑えたボールベアリング57を介して、回転方向は自在に、スラスト方向は拘束して軸支される。楔51にはボールねじ軸55のボールねじと螺合するボールねじナット56が圧入固定され、楔51は複数のころ54を介してテーパー面板26aのテーパー面26dと平面板53の平面53aに接し、サーボモータ58に駆動されてテーパー面26dと平面53a間に突き出すことにより、テーパー面板26aを型締シリンダ2B、2Dの軸方向に押圧して可動ダイプレート3を移動(コアバック)させる。
タイバー17にはタイバー位置検出センサ用の感知片23、固定ダイプレート2にコアバック距離を精密に検出するタイバー位置検出センサ24が取付けられ、図示しない表示パネルに表示される。また、コアバック駆動装置20が設置されない側の型締シリンダ2A、2Cの型締め側の油圧配管に必要なタイミングに背圧をかけるための3方向切換弁41と可変絞り弁43が設置される。
可動ダイプレート3を型開閉方向に大距離移動させる型開閉手段は、可動ダイプレート3の送行方向に平行に設置され、基板1に取付けられた軸受箱27と軸受箱29によって回転可能に、軸方向を拘束して支えられ、サーボモータ15により動力伝動ベルト16を介して駆動されるボールねじ軸13と、可動ダイプレート3の下方に固設されたブラケット3aに支持され、ボールねじ軸13に螺合し、ボールねじ軸13の回転により直線移動するボールねじナット14とで構成されている。ボールねじ軸13は制御装置37によりサーボモータ15を介して、回転数、回転速度が制御される。
型締め、発泡膨張のための可動ダイプレート3の移動等を行う油圧系統について説明する。図2において、型締シリンダ2A、2B、2C、2Dの油圧制御回路は、制御装置37、油圧ポンプ31、油圧ポンプ駆動用のモータ32、油圧ポンプ31から送り出される作動油の油圧を高圧、低圧の2段階に切り換え可能な電磁比例制御リリーフ弁36、油圧4方切換弁33と、型締シリンダ2B、2Dへの作動油を油圧側と排出側と切換えることができる3方向切換弁38と、型締め側配管と離型側配管とを結んだ差動回路配管に設置された開閉弁35と、型締シリンダ2A、2Cの型開側の配管を排出側へ通じる開閉弁39と、前出の3方向切換弁41と可変絞り弁43とで構成される。
図5、図6により樹脂射出充填、金型内の成形品の発泡膨張行程と、コアバック動作を説明する。
(I)割ナット閉、型締、射出:図2に示すボールねじ軸13により可動ダイプレート3を型閉し、タイバー7,17をその複数のリング溝部7a、17aにおいて割ナット11を作動して係合固定し、コアバック駆動装置20の楔51を後退し、電磁比例制御リリーフ弁36は高圧にセットし、開閉弁35と開閉弁39は閉のまま、3方向切換弁38と3方向切換弁41は作動油圧側に開き、4方向切換弁33の電磁弁33a側を作動して高圧油を型締シリンダ2A、2B、2C、2Dの型締め側の油圧室2b、2dへ送り、型締めした後、溶融樹脂を金型キャビティ25内に射出する。
(II)型締側背圧、楔前進:4方向切換弁33を全閉に切換え、3方向切換弁38を開のまま、開閉弁35は閉のまま、開閉弁39を開いて型締シリンダ2A、2Cの油圧室2a側と型締シリンダ2B、2Dの油圧室2d、2cとを大気圧に開放し、3方向切換弁41は作動油圧側を閉、排油側を絞り弁43につないで、ラム6が型開側に移動するとき型締シリンダ2A、2Cの油圧室2b側に背圧がかかるようにする。サーボモータ58,58を同調回転して楔51,51を前進し、平面板53とテーパー面板26aとの間にころ54を転がしながら押し込み、平面板53の反力でテーパー面板26aは可動金型5が開く方向に押される。
(III)発泡膨張と同時に楔前進、設定位置保持、冷却:
キャビティ25内の樹脂が発泡膨張し、可動金型5に発泡力Fpがかかる。このとき、楔51の前進によるコアバックの力、即ち楔51の押し力をFcとしたとき、Fp>Fcとすればキャビティ25内において樹脂と金型との間に空隙を生じることは無い。樹脂の発泡膨張時に、発泡力Fpとコアバックの力、即ち楔51の押し力Fcを加えた力Fp+Fcが油圧シリンダ2A、2Cのタイバー7,7に加わりラム6,6が油圧シリンダ2A、2Cの油圧室2b、2bにバックアップ力(背圧)Fbを生じる。この油圧室2b、2bの配管は3方向切換弁41を経て、絞り弁43に通じているのでバックアップ力(背圧)Fbの圧油はFp+Fcとバランスをとるように、徐々に抜き、抜けた圧油の分量だけ、ラム6,6、タイバー7,7は金型の開側に移動する。
このとき、油圧室2b、2bの配管に排出タンクへ通じる油圧調整弁を設置してその調整油圧Fb<FcまたはFb<Fp+Fcとしてもよい。楔51を前進しキャビティ25内の樹脂が発泡し、タイバー位置検出センサ24で監視し、タイバー17の検出値が発泡樹脂の厚さが所定寸法、即ちコアバック距離になる位置に到達したら、楔51を停止する。樹脂の膨張力が残った状態で金型の間隔を保持し冷却し、樹脂が固化する。
図5の(II)に示すように、タイバー17のリング溝17aと割りナット11の噛み合いにはクリアランスが不可欠であるが、タイバー7,7に背圧力をかけることにより、タイバー17,17の押出し方向のクリアランスを0にし、楔51によるテーパー面板26aの移動寸法に割りナット11との引き側のクリアランス(C1)分だけ加算したものが、コアバック距離となる。
(IV)後退、離型、型開: 3方向切換弁38は排出側に切換え、3方向切換弁41は作動油圧を通し、開閉弁39は閉、開閉弁35を開いて型締シリンダ2A、2B、2C、2Dを離型側へ作動する差動油圧回路に切換え、4方向切換弁33の電磁弁33b側を励磁して、油圧回路を離型側に切換え、離型し、次いで、型開用のボールねじ軸13を駆動して型開、成形品取り出しに移行する。
薄肉の成形品の場合、コアバック移動量は小さいが、可動金型5の移動速度は樹脂の発泡膨張速度を超えないように制御されなければならない。金型キャビティ25内の樹脂圧を型内圧センサ28で計測して、この樹脂圧がマイナスにならぬように、可動金型25の移動速度、即ち、コアバック駆動装置20の楔51の前進速度を樹脂圧が一定値になるようにフィードバック制御しても良いし、樹脂の発泡膨張速度を予め計算、又は、実測して求めておき、その速度より低い速度になるように制御しても良い。
また、成形品の厚さを高精度にするためには、発泡膨張後のコアバック停止位置を厳密にしなくてはならぬが、上記のように、タイバー17、17と対角に位置するタイバー7、7に背圧力をかけることによりタイバー17、17の押出し方向のクリアランスをゼロにし、発泡距離による楔51によるテーパー面板26aの移動寸法に割りナット11との引き側のクリアランス(C1)分だけ、加算するようにし、楔51の駆動にサーボモータ58と精密なボールねじ軸55とボールねじナット56を使用することにより、コアバックのため前進した楔51の正確な停止位置が得られる。コアバックの前進、停止位置はタイバー17に取付けられた感知片23を、固定ダイプレート2に取付けられた高精度のタイバー位置検出センサ24により検出する。
実施例2を図に基づいて説明する。図7は実施例2に係わる射出発泡成形機30の固定ダイプレートを正面から見た図、図8は図7の射出発泡成形機の側面をC−C断面で示した側面図及び油圧制御系統図、図9は図8のコアバック駆動装置を示す拡大図、図10は図9のコアバック駆動装置をD方向から見た正面図、図11、図12は図7の射出発泡成形機の発泡膨張行程とコアバック動作を示す図である。
実施例2が実施例1と異なるところは、コアバック駆動に型締シリンダ2B、2Dを利用していること、コアバックの停止位置決めに、型締シリンダ2B、2Dの中心軸方向に位置可変のストッパー楔61を使用していることであり、油圧系統とその作動は違いがあるが、その他の部分は実施例1と同じであるので共通部分の説明は省略する。
コアバック駆動装置40の構成を説明する。図7〜図10において、型締シリンダ2B、2Dのラム27bのタイバー27とは反対側に突出軸27cが型締シリンダ2B、2Dの端面から突き出して設けられ、、その軸27cの先端に内向き対称にテーパー27fが形成されたテーパー面板27dが固設される。テーパー面板27dは、水平の位置を保つように、テーパー面板27dに鉤状突起27eが備えられ、この鉤状突起27eに係合する回り止めピン68が固定ダイプレート2に固設され回り止めを行っている。
テーパー面板27dの突出軸27cに向かって固定ダイプレート2の側面上を両側から摺動するストッパー楔61,61が設けられている。ストッパー楔61は、設定位置で停止し、可動金型5がコアバック移動するときのストッパーの役割を有する。ストッパー楔61にはボールねじナット64が圧入等で固設され、このボールねじナット64に螺合するボールねじ軸63が軸受筺62にボールベアリング65を介して回転自在に軸方向を拘束して支えられている。ボールベアリング65はアンギュラーコンタクトベアリング2個を向かい合わせに設けて軸方向のクリアランスを無くすようにした構成のものを用いる。ボールねじ軸63はカップリング66により接合され固定ダイプレート2に取付けられたサーボモータ67のよって回転駆動される。
型締め、発泡膨張のための可動ダイプレート3の移動等を行う油圧系統について説明する。図8において、型締シリンダ2A、2B、2C、2Dの油圧制御回路は、制御装置47、油圧ポンプ31、油圧ポンプ駆動用のモータ32、油圧ポンプ31から送り出される作動油の油圧を高圧、低圧、ゼロ圧に切り換え可能な電磁比例制御リリーフ弁36、油圧4方切換弁44と、型締シリンダ2A、2Cの型開側油圧室2aへ作動油を送らぬように切換えることができる3方向切換弁45と、前出の3方向切換弁41と可変絞り弁43とで構成される。
図11、図12により実施例2の樹脂射出充填、金型内の成形品の発泡膨張、コアバック動作を説明する。
(I)割ナット閉、型締、射出:図8に示すボールねじ軸13により可動ダイプレート3を型閉し、タイバー7,27をその複数のリング溝部7a、27aにおいて割ナット11を作動して係合固定し、電磁比例制御リリーフ弁36は高圧にセットし、3方向切換弁45は作動油圧側に開き、4方向切換弁44の電磁弁44aを励起して高圧油を型締シリンダ2A、2B、2C、2Dの型締め側の油圧室2b、2dへ送り、型締めした後、溶融樹脂を金型キャビティ25内に射出する。
(II)型締側背圧、コアバック停止位置へ楔前進:4方向切換弁44を全閉に切換え、油圧シリンダ2A、2Cの2a側と油圧シリンダ2B、2Dの両側の油圧室2d、2cとを大気圧に開放し、3方向切換弁45は作動油側を止めて油圧シリンダ2A、2Cの2a側を開放し、3方向切換弁41は作動油圧側を閉、排油側を絞り弁43につないで開き、ラム6が型開側に移動するとき油圧シリンダ2A、2Cの2b側に背圧(バックアップ力Fb)がかかるようにする。サーボモータ67,67を同調回転してストッパー楔61,61を前進し、所定の位置(可動金型コアバック停止位置)に停止させる。電磁比例制御リリーフ弁36を低圧にセットし、4方向切換弁44の電磁弁44bを励起して低圧油を型締シリンダ2B、2Dの離型側の油圧室2cへ送り、可動金型5をコアバックさせる。
(III)発泡膨張、コアバック設定位置に停止、保持、冷却:金型キャビティ25内の樹脂が発泡膨張し、可動金型5に発泡力Fpがかかる。このとき、型締シリンダ2B、2Dの離型側の油圧室2cへの低圧油によるコアバックの力をFcとしたとき、Fp>Fc とすれば金型キャビティ25内において樹脂と金型との間に空隙を生じることは無い。樹脂の発泡膨張時に、発泡力Fpとコアバックの力Fcを加えた力Fp+Fcが型締シリンダ2A、2Cのタイバー7,7に加わりラム6,6が押され、型締シリンダ2A、2Cの油圧室2b、2bに背圧を生じる。この油圧室2b、2bの配管は3方向切換え弁41を経て、絞り弁43に通じているので圧油はFp+Fcとバランスをとりながら徐々に抜け、抜けた圧油の分量だけ、ラム6,6、タイバー7,7は金型の開側に移動し、同時に、可動ダイプレート3、タイバー27,27突出軸27c、テーパー面板27dも移動する。
このとき、背圧を設ける手段として、油圧室2b、2bの配管に排出タンクへ通じる油圧調整弁を設置してその調整油圧をFb<FcまたはFb<Fp+Fcとしてもよい。
金型キャビティ25内の樹脂が発泡し、タイバー27,27が前進し、テーパー面板27dがストッパー楔61,61に当接して可動金型5は停止する。樹脂の膨張力が残った状態で金型の間隔を保持し冷却し、樹脂が固化する。
図11−(II)に示すように、タイバー27のリング溝27aと割りナット11の噛み合いにはクリアランスが不可欠であるが、タイバー27,27と対角に位置するタイバー7,7に背圧力をかけることによりタイバー27,27の押出し方向のクリアランスを0にし、テーパー面板27dの移動寸法を発泡による移動距離に割りナット11との引き側のクリアランス(C1)分だけ、加算してストッパー楔61、61の停止位置を決める。
(IV)低油圧抜き、ストッパー楔後退、離型、型開:電磁比例制御リリーフ弁36をゼロ圧にセットし、型締シリンダ2B、2Dの離型側の油圧室2cの油圧を抜き、コアバック駆動装置40のストッパー楔61,61を後退し、3方向切換え弁45は圧油開に切換え、3方向切換え弁41は作動油圧を開、電磁比例制御リリーフ弁36は高圧にセットし、4方向切換弁44の電磁弁44b側を励磁して、油圧回路を離型側に切換え、離型し、次いで、ボールねじ軸13を駆動して型開、成形品取り出しに移行する。
薄肉の成形品の場合、コアバック移動量は小さいが、金型の移動速度は樹脂の発泡膨張速度を超えないように制御されなければならない。金型キャビティ25内の樹脂圧を型内圧センサ28で計測して、この樹脂圧がマイナスにならぬように、型締シリンダ2B、2Dの離型側の油圧室2cの低油圧を樹脂圧が一定値になるようにフィードバック制御しても良いし、樹脂の発泡膨張速度を予め計算、又は、実測して求めておき、その速度より低い速度になるように低油圧、又は、背圧を生じる可変絞り弁43を調整しても良い。
本発明の実施例1に係わる射出発泡成形機の固定ダイプレートを正面から見た図である。 図1の射出発泡成形機の側面をA−A断面で示した側面図及び油圧制御系統図である。 図2のコアバック駆動装置を示す拡大図である。 図3のコアバック駆動装置をB−B断面で示した正面図である。 図1の射出発泡成形機の発泡膨張行程とコアバック動作(I)、(II)を示す図である。 図1の射出発泡成形機の発泡膨張行程とコアバック動作(III)、(IV)を示す図である。 本発明の実施例2に係わる射出発泡成形機の固定ダイプレートを正面から見た図である。 図7の射出発泡成形機の側面をC−C断面で示した側面図及び油圧制御系統図である。 図8のコアバック駆動装置を示す拡大図である。 図9のコアバック駆動装置をD方向から見た正面図である。 図7の射出発泡成形機の発泡膨張行程とコアバック動作(I)、(II)を示す図である。 図7の射出発泡成形機の発泡膨張行程とコアバック動作(III)、(IV)を示す図である。
符号の説明
2 固定ダイプレート
2a、2c 油圧室(離型側)
2b、2d 油圧室(型締側)
3 可動ダイプレート
4 固定側金型
5 可動側金型
6、26、27b ラム
7、17、27 タイバー
7a、17a、27a リング溝部
10、30 射出発泡成形機
11 割りナット
20、40 コアバック駆動装置
24 タイバー位置検出センサ
25 金型キャビティ
26a、27d テーパー面板
28 型内圧センサ
36 電磁比例制御リリーフ弁
37、47 制御装置
43 可変絞り弁
51 楔(コアバック駆動用)
52 駆動装置用フレーム
53 平面板
54 ころ
55、63 ボールねじ軸
56、64 ボールねじナット
58、67 サーボモータ
61 ストッパー楔

Claims (14)

  1. 可動ダイプレートを固定ダイプレートに対して移動し型締めするダイプレートの4隅角に設けられた4組の油圧型締手段と、固定ダイプレートに取付けられた固定側金型と、可動ダイプレートに取付けられた可動側金型とを用い、型締めした金型内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型を一定距離だけ開いて金型キャビティ容積を増大させて発泡成形品を成形する射出発泡成形機において、前記4組の油圧型締手段の中で対角する2組に前記両ダイプレートの間隔を小寸法広げ(金型を寸開する)コアバック距離を調整するコアバック駆動手段を備えたことを特徴とする射出発泡成形機。
  2. 請求項1に記載する射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段は、型締手段の油圧シリンダのラムに固設し油圧シリンダからタイバーの反対側の外部に突き出したコアバック駆動軸に固設したテーパー面板と、同軸と直角方向に配置され固定ダイプレートに固設した平面板と、テーパー面板のテーパー面と平面板の平面の間を進退して可動ダイプレートを移動(コアバック)させる楔と、コアバック距離を検出するタイバー位置検出センサと、コアバック駆動手段を有しない側の油圧型締手段の型締シリンダの型締め側に背圧をかける絞り弁とにより構成されたことを特徴とする射出発泡成形機。
  3. 請求項1及び請求項2に記載する射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段のコアバック駆動軸に固設したテーパー面板のテーパー面と楔、楔と平面板の平面とは複数のころを介してそれぞれ接面していることを特徴とする射出発泡成形機。
  4. 請求項3に記載する射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段は、前記のテーパー面板と、ボールねじナットを固設した楔と、固定ダイプレートに固設し前記ボールねじナットに螺合するボールねじ軸を回転自在に軸方向を拘束して支える軸受と、前記ボールねじ軸を回転駆動するサーボモータとにより構成され、前記タイバー位置検出センサの検出値が設定コアバック距離になるように、サーボモータの回転数を制御してコアバック距離調整ができるようにしたことを特徴とする射出発泡成形機。
  5. 基盤に固定された固定ダイプレートと、基盤上を固定ダイプレートに対して移動可能な可動ダイプレートと、可動ダイプレートを往復移動させる可動ダイプレート移動手段と、固定ダイプレートに付属する4組の油圧型締シリンダとからなる射出成形機において、
    前記4組の型締手段の内、対角する2組に設けた請求項2,3,4に記載する前記両ダイプレートの間隔を広げる複数のコアバック駆動手段と、該コアバック駆動手段を設けていない別の対角する2組に設けた請求項2に記載する型締シリンダの型締め側に背圧をかける絞り弁、又は、油圧調整弁とを備えてなることを特徴とする射出発泡成形機。
  6. 請求項1〜5に記載する射出発泡成形機において、コアバック位置検出センサの検出値を表示パネルに表示することを特徴とする射出発泡成形機。
  7. 請求項5に記載する射出発泡成形機を用い、固定側金型と可動側金型間に形成される金型キャビテイ内に溶融樹脂を射出充填する工程と、該射出充填工程の後に、可動側金型を固定側金型から離れる方向に移動させるコアバック工程を有してなることを特徴とする射出発泡成形方法。
  8. 請求項5に記載する射出発泡成形機を用い、型締め後の金型キャビテイ内に溶融可塑化し圧縮した発泡性樹脂を射出充填した後、樹脂圧を減じ、金型キャビテイ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    型締、発泡性樹脂を射出充填後、油圧型締手段の作動油の油圧を抜き、上記の絞り弁、又は、油圧調整弁を通してコアバック駆動手段を有しない側の油圧型締手段の型締シリンダの型締め側に背圧をかけ、金型の移動速度が樹脂の発泡成形の膨張速度を超えないようにコアバック駆動手段の楔の移動速度を制御しながら、ダイプレートの間隔を設定距離広げ、停止し、発泡終了後、発泡圧力保持、冷却、楔後退、降圧、離型を行うようにしたことを特徴とする射出発泡成形方法。
  9. 請求項7及び請求項8に記載する射出発泡成形方法において、金型キャビテイ内の溶融樹脂圧を検出する型内圧センサを設置し、金型キャビテイ内の樹脂の発泡成形工程中の型内圧が負圧にならぬように、前記駆動手段の楔の移動速度を制御することを特徴とする射出発泡成形方法。
  10. 請求項1に記載する射出発泡成形機において、前記コアバック駆動手段は、前記4組の油圧型締手段の内対角する2組の型締手段の油圧シリンダの型開作動と、他の2組の型締手段の油圧シリンダの型開側の背圧作用でラムの移動速度を制御するものとし、発泡膨張時のラム(金型)ストッパーは、型開作動側のラムに固設し油圧シリンダからタイバーの反対側の固定ダイプレートの外部に突き出した軸に固設した内側向きのテーパー面板と、該テーパー面板のテーパー面と固定ダイプレートの外面との間に突き出し、前記突き出し軸と直角方向に移動可能なテーパー面板と同じテーパーを有する楔と、コアバック距離を検出するタイバー位置検出センサと、突き出し軸を有しない側の油圧型締シリンダの型締め側、に背圧をかける絞り弁、又は、油圧調整弁とにより構成されたことを特徴とする射出発泡成形機。
  11. 請求項10に記載する射出発泡成形機において、前記コアバック駆動時のラムストッパーは、タイバーの突き出し軸に固設した内側向きのテーパー面板と、ボールねじナットを取付けた楔と、固定ダイプレートに固設し前記ボールねじナットに螺合するボールねじ軸を回転自在に軸方向を拘束して支える軸受と、前記ボールねじ軸を回転駆動するサーボモータとよりなり、コアバック時に可動金型が正確に所定位置に停止するように調整できることを特徴とする射出発泡成形機。
  12. 請求項10及び請求項11に記載する射出発泡成形機において、コアバック位置検出センサの検出値を表示パネルに表示することを特徴とする射出発泡成形機。
  13. 請求項10〜12に記載する射出発泡成形機を用い、型締め後の金型キャビテイ内に溶融可塑化し圧縮した発泡性樹脂を射出充填した後、樹脂圧を減じ、金型キャビテイ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    型締後、前記楔をコアバック時の可動金型のストッパー位置に前進させ、発泡性樹脂を射出充填後、油圧型締手段の作動油の油圧を抜き、前記突き出し軸を有しない側の型締手段の油圧シリンダの型締め側に背圧をかけ、前記突き出し軸を有する側の型締手段の油圧シリンダの型締側に圧油を送り、樹脂の発泡成形の膨張速度を超えないように油圧シリンダのラム速度を制御し、可動金型は設定した距離を移動し、ラムの突き出し軸に固設したテーパー面板が前記楔に当たって停止し、発泡終了後、発泡圧力保持、冷却、降圧、楔後退、離型を行うようにしたことを特徴とする射出発泡成形方法。
  14. 請求項13に記載する射出発泡成形方法において、金型キャビテイ内の溶融樹脂圧を検出する型内圧センサを設置し、金型キャビテイ内の樹脂の発泡成形工程中の型内圧が負圧にならぬように、前記型締手段の油圧シリンダへの作動油圧を制御することを特徴とする射出発泡成形方法。
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