JP2008052709A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より正確に、マークを付された画像を抽出しマークの種別に基づいた分類を可能とする技術を提供する。
【解決手段】画像処理装置において、読取手段で読取った原稿画像中からオブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出手段と、オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し距離が最短になるマークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索手段とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、マークを付された画像を抽出しマークの種別に基づいて分類を行う画像処理技術に関するものである。
インスタントカメラで撮影したフィルムや余白付きの写真等の紙メディアをスキャナなどの画像読取装置で読み取りデジタルデータとして保存したいという要求がある。特に、スキャナの原稿台に複数枚の写真を載置して、一括読み取りを行ない、読み取った画像を切り出して(以下、”クロップ”と呼ぶ)それぞれを分類して保存したいという要求が強くなってきている。
この要求に対して、特許文献1には、紙メディアに対して、切り出したい画像領域(クロップ領域)をペン等を使用して線で囲み、線種の色や形状、近辺の記号に基づいて紙メディア内の情報を識別するものがある。そして、識別結果と予め登録している分類情報を関連付けることで切り出した画像を指定したフォルダに保存する技術が開示されている。
また、文献1では、紙メディアに対して、切り出したい画像領域をペン等を使用して線で囲むことで識別しているが、自動的に原稿領域を識別する技術もある。例えば、特許文献2には、原稿台の上にユーザが載置した複数の原稿の位置とサイズを自動的に検出し、各原稿の切り出しを可能とする技術が開示されている。
特開2000−165651号公報 特開2003−046731号公報
しかしながら、文献1のような紙メディアに対して画像領域を切り出して分類する場合、ペン等を使用して全ての画像領域を線で囲む必要がある。つまり、画像領域を切り出す前処理として煩雑な作業を余儀なくされていた。さらに、切り出した画像はペン等を使用して線で囲まれた領域であるため、画像領域そのものを正確に識別することは困難であった。
また、文献2のような原稿領域を自動識別する技術を用いて、余白有り原稿の余白部分にマークを付加して読み取りを行なう場合、マークの位置とサイズによっては、図9(4)に示すようにマークを1枚の原稿領域として誤検出してしまうことがあった。また、図9(2)に示すようにマークを含むクロップ枠として原稿領域より大きいサイズのクロップ枠が検出されてしまうことがあった。さらに、図9(3)に示すように原稿領域とマークとが相対的に離れて位置している場合、クロップ枠は正しく検出されたとしても、当該クロップ枠とマークとの関連付けが正しく行なわれないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、より正確に、マークを付された画像を抽出しマークの種別に基づいた分類を可能とする技術を提供することを目的とする。
上述の問題点の少なくとも1つを解決するため、原稿を読取る読取手段により読取った原稿画像中のオブジェクトと原稿に付されたマークとを識別し、識別されたマークに従って該当するオブジェクトの画像データを記憶装置に分類して保存する画像処理装置であって、前記読取手段で読取った原稿画像中から、オブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出手段と、前記オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し、距離が最短になる前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索手段と、を備える。
または、原稿を読取る読取手段により読取った原稿画像中のオブジェクトと原稿に付されたマークとを識別し、識別されたマークに従って該当するオブジェクトの画像データを記憶装置に分類して保存する画像処理装置の制御方法であって、前記読取手段で読取った原稿画像中から、オブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出工程と、前記オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し、距離が最短になる前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索工程と、を備える。
あるいは、原稿を読取る読取手段により読取った原稿画像中のオブジェクトと原稿に付されたマークとを識別し、識別されたマークに従って該当するオブジェクトの画像データを記憶装置に分類して保存する画像処理装置の制御プログラムであって、前記読取手段で読取った原稿画像中から、オブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出工程を実行するためのプログラムコードと、前記オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し、距離が最短になる前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索工程を実行するためのプログラムコードと、を備える。
本発明によれば、より正確に、マークを付された画像を抽出しマークの種別に基づいた分類を可能とする技術を提供することができる。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
本発明に係る画像読取装置の第1実施形態として、スキャナとコンピュータから構成されるシステム(以下、画像読取システムと呼ぶ)を例に挙げて以下に説明する。
<システム構成>
図1は、第1実施形態に係る画像読取システムのハードウェアブロック図である。
図に示すように、本画像読取システムは、アプリケーションによる各種処理、スキャナドライバによる画像読取処理や画像処理等を実現するためのコンピュータ20と、このコンピュータ20に有線または無線接続されるスキャナ10とを備える。
スキャナ10は、コンピュータ20からの制御に基づき原稿を読み取りイメージデータを生成し、コンピュータ20にイメージデータを送信する。一方、コンピュータ20は、スキャナ10が解釈可能な各種制御コマンドを送信し、スキャナ10からのイメージデータの受信を行なうホスト装置として機能する。
コンピュータ20は、各種プログラムを実行するCPU25を備える。また、コンピュータ20を制御するための各種データ、各種プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されているROM26、データ及びプログラム等を一時的に記憶するRAM27を備える。さらに、接続されたスキャナ10等の周辺装置とのデータの送受信を行なうインターフェース21を備えている。なお、コンピュータ20には、カラーディスプレイ等の表示装置22、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置23、内蔵または外付けの補助記憶装置24が併せて接続される。
スキャナ10は、例えばCCD方式のカラーイメージスキャナである。CCDカラーイメージスキャナは、図示しないCCDラインセンサを走査して原稿台に置かれた原稿を光学的に読み取り、イメージデータに変換する。また、スキャナ10は、コンピュータ20等のホスト装置とのデータの送受信を行なうインターフェース11を備えている。そして、スキャナ10は、各種プログラムを実行するCPU12を備えている。さらに、スキャナ10を制御するための各種データ、各種プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されているROM13、読み取ったイメージデータ等の各種データを一時的に記憶するRAM14を備えている。そして、CCDイメージセンサー搭載の原稿読取ユニット等を制御するスキャナエンジン15、及び操作パネル16を備える。なお、操作パネル16は、スキャナの状態やメニュー等を表示するための表示部とユーザからの操作を受け付けるための入力部とを備えている。
図2は、コンピュータ20の機能ブロック図である。
図に示すように、コンピュータ20の備える機能は、CPU25により実行されるアプリケーション31とスキャナドライバ32により実現される機能により分類される。アプリケーション31は、例えば、TWAIN規格に準拠したデータソースからイメージデータの取得を行なう。そして、アプリケーション31は、イメージデータに対し各種処理を行った後、表示装置22への描画を実行したり、または、ファイルとして補助記憶装置24に格納したりする。スキャナドライバ32は、TWAIN規格に準拠したデータソースとして、スキャナ10を制御するための制御コマンドの送信やイメージデータの受信を双方向インターフェース制御部30を介して行なう。
スキャナドライバ32は、マークを管理するマーク管理部33、クロップ枠を管理するクロップ枠管理部37を備える。また、後述するマークとクロップ枠との関連付けを制御する関連付制御部40を備えている。その他、画像データ抽出部41、画像データ出力部42を備えている。
マーク管理部33は、パターン登録部34、マーク検出部35、マーク消去部36を備えている。なお、パターン登録部34は、原稿台に載置された原稿からマークを読み取り、予めパターンとして登録する機能部である。マーク検出部35は、原稿台全面のイメージデータを解析して、既に登録しているパターンとのマッチングを行ない、一致したマークの数量及びマークの分類情報、位置情報を取得し、図21に示すマークリストとして管理する。マーク消去部36は、マーク検出部35で得られたマークの位置情報に基づき、白色や背景色のデータに変換する等の画像処理を行なうことで、マークリストの情報はそのままに、マーク画像の消去を行なう機能部である。
クロップ枠管理部37は、クロップ枠識別部38、クロップ枠消去部39とで構成される。クロップ枠識別部38は、原稿台全面のイメージデータを白黒2値画像へ変換する。そして、例えば、原稿台カバー(白)と原稿領域の濃度差を利用し原稿領域の自動識別を行なう。そして、後述する図3に示すスキャナドライバ32のメインダイアログボックス300のプレビュー領域330に認識結果を表示する。具体的には、図9(1)に示すように原稿領域内のオブジェクトを囲むクロップ枠として、点線や破線等のユーザが識別可能な線を用いて描画を行なう。クロップ枠識別部38はクロップ枠を検出した検出情報としてクロップ枠の数量と位置情報を取得し、図20に示すオブジェクトリストとして管理する。クロップ枠消去部39は、クロップ枠識別部38により描画されたクロップ枠の消去を行なう。
<システムの基本動作>
図3は、画像読取の際に表示装置22に表示されるメインダイアログボックスを示す図である。
メインダイアログボックス300は、ユーザからの各種設定・動作指示を受け付ける画面である。このメインダイアログボックス300の画面は、スキャナドライバ32がCPU25により起動・実行されることにより表示装置22に表示される。メインダイアログボックス300上の「プレビュー」ボタンは、スキャナの原稿台の全面を低解像度で読み取り、プレビュー領域330に読み取り結果を表示するためのボタンである。また、ユーザはプレビュー領域330に表示された原稿画像をポインティングデバイスなどにより指定し「スキャン」ボタンを押下することにより画像を保存するためのスキャン(本スキャン)が行われる。また、メインダイアログボックス300上の「登録」ボタンは、原稿台に載置された原稿からマークを読み取り、後述するパターン登録のためのパターン登録ダイアログボックスを表示する機能部である。
図5は、パターン登録ダイアログボックスを示す図である。
ユーザは、マークのパターン毎に保存するための分類名と保存先フォルダを指定して「登録」ボタンにより登録を行なう。また「一覧表示」ボタンをクリックすると、既に登録されたマークのパターンを一覧表示する。そして、登録済みのパターンに対し分類名や保存先フォルダの設定内容を編集可能なよう構成してもよい。
図4は、プレスキャン時に検索されたマークとクロップ枠との関連付けの概念図である。
この処理は、CPU25がスキャナドライバ32を実行することにより行われる。関連付制御部40は、クロップ枠識別部38で識別されたクロップ枠とマーク検出部35で検出されたマークとの関連付けを行なう。
画像データ抽出部41は、原稿台全面のイメージデータから、クロップ枠識別部38により識別された原稿内のクロップ枠内のオブジェクトをイメージデータとして抽出する。そして、画像データ出力部42は、画像データ抽出部41により抽出したイメージデータをアプリケーションに対し、例えばTWAINデータソースマネージャを介して転送する。なお、イメージデータは予め登録した分類情報と保存先フォルダ情報を保持している必要がある。例えば、スキャナドライバ32が、TWAINで定義可能なカスタムケーパビリティとしてベンダーユニークな拡張パラメータを設定することにより、アプリケーション31はその設定内容を基に保存を行なうことが可能となる。
図6は、原稿台に載置した原稿を読み込み保存するまでの全体動作フローチャートである。なお、予め前述のマークのパターン登録は完了しているとする。なお、以下の各ステップはCPU25がスキャナドライバ32を実行することにより実現される。
ステップS601では、図3に示すスキャナドライバ32のメインダイアログボックス300上の「プレビュー」ボタンのクリックを受け付ける。クリックをトリガとして、原稿台全面のプレスキャンが実行される。プレスキャンとは、原稿台のどの位置に原稿が載置されているかをユーザが識別するための確認作業である。
ステップS602では、原稿台全面のプレスキャンにより得られた原稿画像に基づいて、パターンマッチングにより原稿に付加されたマークの検出を行ない、マークリストを作成する。つまり、原稿画像中からマークリストを作成する。マークリストの情報としては、マークの種別、数量および分類情報、それぞれのマークの位置情報を含むものとする。
ステップS603では、クロップ枠識別部38により原稿内のオブジェクト領域をクロップ枠として検出(以降、マルチクロップ処理と呼ぶ。)し、オブジェクトリストを作成する。つまり、原稿画像中からオブジェクトの領域位置を抽出しオブジェクトリストを作成する。オブジェクトリストの情報としては、クロップ枠の数量とそれぞれのクロップ枠の位置情報を含むものとする。
ステップS604では、関連付制御部40は、検出されたそれぞれのクロップ枠とそれぞれのマークとの関連付けを行なう。つまり、オブジェクトリスト中のオブジェクトとマークリスト中のマークとを関連付ける。なお、関連付けの詳細な手順については後述する。
ステップS605では、関連付制御部40により、関連付けされた結果を図3のダイアログボックスに表示する。例えば、図3に示されるようにある原稿にマウス操作によりフォーカスがあてられた場合、画像分類領域の「選択クロップの分類」エリアに、分類名情報を表示する。図において、マウスカーソルによりフォーカスがあてられ選択された図を斜線で示したり、あるいは、プレビュー領域の全ての原稿に対して簡易的な説明文の表示を行なってもよい。何れの方法においてもユーザが容易に識別できるようにする。
ステップS606では、ステップS605での表示結果に基づいて、関連付けに問題がないと判断した場合は、原稿の種類や読取解像度等の設定に従って読み取り(本スキャン)を行なう。なお、この決定は例えば、ユーザによる「スキャン」ボタンのクリックにより実現される。なお、関連付けに問題がある場合は、ダイアログボックスに正しい関連付けを設定する。
ステップS607では、画像データ抽出部41は、原稿台上の画像を読み取り、クロップ枠内のオブジェクトのイメージデータを抽出する。
ステップS608では、画像データ出力部42は、関連付け情報により分類名情報に対応付けられた保存先フォルダの情報と供にオブジェクトのイメージデータをアプリケーションに転送する。そうすることにより、アプリケーションは指定フォルダへのファイル保存を行うことが可能となる。
図7は、プレビューを行なわない場合の全体動作フローチャートである。
図6に示した動作フローは、プレビューにより事前に分類結果を確認する例である。しかし、図7に示すように、最初に「スキャン」ボタンをクリックし、プレビューを行なわずに読み取りを開始してもよい。このような動作フローとすることにより、ワンクリックのマウス操作のみで指定フォルダにファイルの保存が可能とすることができる。
<マークを付した画像の読み取り>
図9は、マルチクロップ処理を行なった結果のパターンを例示的に示す図である。図9(1)はマークを付していない画像を読み取った場合の、クロップ枠の検出結果の例を示している。
一方、図9(2)〜図9(4)はマークを付した画像を読み取った場合のクロップ枠の検出結果の例を示している。つまり、マークが付されている場合、図9(3)のように正しく画像部分のみにクロップ枠が設定されるとは限らない。つまり、マルチクロップ処理においては、原稿上の画像の有無のみを判断している。そのため、マークを原稿上に付加している場合、マークの位置やサイズにより、次の3通りのクロップ枠が検出されうる。具体的には、マークを画像の一部と誤認識(図9(2))したり、マーク自体を1つの画像と誤認識(図9(4))したりする場合がある。つまり、クロップ枠として以下の3通りの結果が存在する。
・画像およびマークを含むクロップ枠 :図9(2)
・画像のみ含むクロップ枠 :図9(3)
・マークのみ含むクロップ枠 :図9(4)
そこで、以下では、マークを付した画像の読み取り技術について詳しく説明する。具体的には、全ての原稿の余白部分に必ず1つのマークが付与された原稿である場合において、パターンマッチングにより検出されたマークとマルチクロップ処理により識別されたクロップ枠を、より正確に関連付ける方法について説明する。 図8は、関連付制御部40により、クロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。これは、図6におけるステップS604に相当しており、マークの検出(S602)およびクロップ枠の検出(S603)の各ステップは既に終わっているものとする。なお、以下の各ステップはCPU25がスキャナドライバ32を実行することにより実現される。
ステップS801では、オブジェクトリストとマークリストを元に、検出されたクロップの数量とマークの数量とを比較する。クロップの数量とマークの数量が異なる場合、つまりマークの数がクロップ数より多いもしくは少ない場合にはS802に進む。一致する場合にはステップS806に進む。
ステップS802では、全てのクロップ枠について以下のステップS803の処理が完了したか否かを確認する。完了した場合にはステップS805に進み、完了していない場合にはステップS803に進む。
ステップS803では、あるクロップ枠の位置情報について、位置情報が一致するマークが存在するかを確認する。つまり、図9(4)に示されるようにマークが画像として誤認識されていないかを確認する。一致するものがあればステップS804に進み、無ければステップS802に戻る。
ステップS804では、当該クロップ枠の消去を行なう。つまり、マークに対して設定されたクロップ枠を消去するのである。
以上の、ステップS802〜ステップS804の処理を全てのクロップ枠について確認を行う。その結果、ステップS805では、クロップ枠の検出結果として、図9(2)と図9(3)の2通りに集約されることになる。
ステップS805では、クロップの数量とマークの数量とを比較する。一致していればステップS806に進み、一致していなければステップS817に進む。
ステップS806では、あるクロップ枠について、内側に何れかのマークの位置が含まれるか否かを確認する。クロップ枠内にマークを含んでいると判断された場合は、ステップS807に進み、含まれていないと判断された場合にはステップS812に進む。
ステップS807では、当該クロップ枠とマークとを関連付ける。
ステップS808では、ステップS807で関連付けたマークの消去を行なう。なお、マークは消去されても、マーク検出部36のマーク検出結果の情報はそのまま保存されている。つまり、現状では、図9(2)に示すようにクロップ枠が設定されているため、マークを削除した上で、一旦当該クロップ枠を消去し、画像認識を再度行うのである。
ステップS809では、S808で消去したクロップ枠の領域を対象にクロップ処理(オートクロップ処理)を行なう。このようにすることにより、図9(3)に示すように画像領域に対して正確にクロップ枠を設定可能となる。
ステップS810では、以上のステップS807〜ステップS809の処理を全ての当該クロップ枠について確認を行う。全ての当該クロップ枠について完了したらステップS811に進み、完了していなければステップS807に戻り別の当該クロップ枠について確認する。
ステップS811では、未処理のクロップ枠があるか否かを確認する。つまり、図9(3)に示すクロップ枠内にマークを含まないクロップが存在しているかを確認する。未処理のクロップ枠が存在していないと判断された場合は、全てのクロップに対してマークの関連付け処理が完了しているため、フローを終了する。未処理のクロップ枠が存在している場合にはステップS812に進む。
ステップS812では、全てのクロップ枠について、各々のクロップ枠に最も近いマークをマークリストより検索して関連付けを行う。つまり、距離が最短(最短距離)となるマークに関連付ける。
ステップS813では、すべてのクロップ枠とマークとが1対1に関連付けが行われているか否かを判断する。すべてが1対1に関連付けが行われていると判断された場合は、ステップS816に進む。一方、1対1に関連付けが行われていないものが存在すると判断された場合は、ステップS814に進む。1対1に関連付けが行われていないものが存在する場合としては、図10に示すように複数の原稿を近距離に載置した場合が相当する。
ステップS814では、対を持たないマークの検索を行なう。
ステップS815では、当該マークと最も近いクロップ枠を関連付け、当該マークおよびクロップ枠をそれぞれマークリスト、オブジェクトリストの検索対象から除外する。そしてステップS812に戻り、検索対象から除外されたマークおよびクロップ枠以外について再び関連付けを行う。
以上の、ステップS812〜ステップS815の処理を1対1に関連付けが行われるまで行う。つまり、再帰的に実行するよう検索制御を行うのである。なお、例えば、オブジェクトリスト中のオブジェクトの数とマークリスト中のマークの数とが同数と判定されるまで行う。
ステップS816では、関連付けられたクロップ枠とマークとを最終的な関連付けとして設定し、フローを終了する。
ステップS817では、原稿にマークが付加されていない、あるいはマークが重複して付加されている可能性があると判断し、エラーメッセージを表示装置に表示する。その際ユーザが任意にプレビュー上の分類情報を変更できるような分類情報編集手段を設けてもよい。
図11は、3枚の原稿を近接して載置した例を示す図である。この例では、マークBの位置がクロップ枠1の方に近かったため、初めにクロップ枠1に対するマークとしてマークBが関連付けられてしまった。そのため、クロップ枠1に関連付けられるべきマークAが余ってしまい、マークがクロップ枠に1対1で対応しなかった場合を示している。図12は、ステップS812〜ステップS816の一連の処理における、クロップ枠とマークの関連付け作業における状態遷移を示す図である。
図11で、原稿1、2、3は、クロップ枠内にマークを含まないクロップとマークで構成され、各クロップ枠に最も近いマークをオブジェクトリストとマークリストからそれぞれ検索し、対応付けた結果が図12の(1)に対応する。この場合、マークBが2つのクロップ枠と対応付ける結果が得られる(2)。この状態で、対応付けがされていないマークを検索し、マークAが該当している結果が得られる。そこで、マークAに最も近いクロップ枠を検索し、クロップ枠1とマークAを対応付ける(3)。その後、クロップ枠1とマークAを除いた状態で、再度各クロップ枠に対し最も近いマークを検索し関連付ける(4)。その結果、全てのクロップ枠とマークが1対1に対応した結果が得られ、各々のクロップ枠とマークを関連付けることができる(5)。
図19は、2枚の原稿において、クロップ枠とマークがそれぞれ適切に関連付けられる場合の例を示す図である。つまり、クロップ枠とマークが1対1に正確に関連付けられる場合を示している。これは、ステップS816に処理が移行する際のプレビュー画像に相当する。
以上説明した通り、本発明によれば、より正確に、マークを付された画像を抽出しマークの種別に基づいた分類を行うことが可能となる。特に、クロップ枠の誤検出や、誤った対応付けがなされることを大幅に低減可能とする技術を提供することができる。
上記では、各クロップ枠に対応するマークの関連付けを、クロップ枠とマークとの位置関係のみに基づいて行った。しかし、マークの形状に、関連付けを行う画像(クロップ枠)との関連情報を持たせることにより、より正確な関連付けを実現することも可能である。
図14は、3枚の原稿の配置例を示す図である。図11と類似するが、マークCの位置がクロップ枠2に近接している点が異なる。このような状態で、図8のステップS812〜ステップS816のフローを実行した場合、最終的にマークBとマークCがクロップ枠2とクロップ枠3のどちらに付与されているかを判断することができず、ユーザの意図した結果にならない場合がある。その場合は、図15に示すように、2次元平面上(原稿上)での方向指定が可能な形状のマークを用いるとよい。その場合、当該マークの方向識別を行い、識別した方向の延長線上で最初に交差するクロップ枠に対し優先的に関連付けを行うことにより、より正確に関連付けを行うことができるのである。
(変形例1)
上述の第1実施形態においては、原稿1枚に対してマークを1個付加する場合を想定した。しかし、原稿台に載置した複数枚の原稿に全て同じマークを付加することも考えられる。その場合にも全ての原稿にマークを付加することは手間がかかるため、任意の原稿1枚のみにマークを付加するよう構成してもよい。
図13は、変形例1に係るクロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。これは、図6のステップS604に相当しており、マークの検出(S602)およびクロップ枠の検出(S603)の各ステップは既に終わっているものとする。なお、以下の各ステップはCPU25がスキャナドライバ32を実行することにより実現される。
ステップS1301では、オブジェクトリストとマークリストを元に、検出されたクロップの数量とマークの数量とを比較する。そして、マークの数がクロップ数より多いもしくは少ない場合にはS1302に進む。一致する(同数である)場合にはステップS1307に進み、ステップS806と同様の処理を行う。
ステップS1302では、マークの数量が1であるかの比較を行なう。1であると判断された場合はステップS1303に進む。1でないと判断された場合はステップS1308に進み、ステップS802と同様の処理を行う。
ステップS1303では、あるクロップ枠の位置情報について、位置情報が一致するマークが存在するかを確認する。一致するものがあればステップS1304に進み、無ければステップS1305に進む。
ステップS1304では、当該マークと位置情報が一致するクロップ枠の消去を行なう。
ステップS1305では、さらにマークを包含しているクロップ枠に対して、マークを消去した後にオートクロップ処理を行なう。そうすることで原稿領域を正確に識別することが可能となる。
ステップS1306では、全てのクロップ枠に検出された1つのマークを関連付け、フローを終了する。
以上説明したとおり変形例1によれば、任意の原稿1枚のみにマークを付加するような構成とすることも出来、全ての原稿にマークを付加する手間を省略することが可能となる。
(変形例2)
上述の第1実施形態においては、原稿1枚に対してマークを1個付加する場合を想定した。しかし、原稿台に載置した原稿1枚に対して複数のマークを付加する場合も考えられる。例えば、画像Aと画像Bの両方が含まれた1枚の原稿をフォルダAとフォルダBの両方に分類しておきたい場合がこれにあたる。
図18は、変形例2に係るクロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。これは、図6のステップS604に相当しており、マークの検出(S602)およびクロップ枠の検出(S603)の各ステップは既に終わっているものとする。なお、以下の各ステップはCPU25がスキャナドライバ32を実行することにより実現される。
なお、ステップS1801からステップS1816までの処理は、第1実施形態におけるステップS801からS816までの処理と同じであるため説明を省略する。
ステップS1817では、原稿にマークが付加されていない、あるいはマークが重複して付加されている可能性があると判断し、図16に示す確認アラートを表示する。ここでユーザがキャンセルボタン1602をクリックした場合には、ステップS817と同様の処理を実行する。
ユーザが、手動設定ボタン1603をクリックした場合には、マークが付与されていない原稿、または複数マークを付与したい原稿に対し手動でマークを設定できるような図示しないダイアログを表示させてユーザにマークを付与させる。
ユーザが実行ボタン1601をクリックした場合には、原稿に対して複数マークを関連付ける処理を行なう。
図17は実行ボタン1601がクリックされた場合の、原稿に複数マークを割り当てる動作を表すフローチャートである。
S1701では検索対象のマークを特定するための、全マークを対象としたマークリストをもとに検索リストを作成する。
ステップS1702では、あるクロップ枠について、内側に何れかのマークの位置が含まれるか否かを確認する。クロップ枠内にマークを含んでいると判断された場合は、ステップS1703に進み、含まれていないと判断された場合にはステップS1709に進む。
ステップS1703では、当該クロップ枠と内部に含まれた全てのマークを関連付ける。
ステップS1704では、ステップS1703で関連付けたマークの消去を行なう。つまり、現状では、図9(2)に示すようにクロップ枠が設定されているため、一旦当該クロップ枠を消去し、画像認識を再度行うのである。
ステップS1706では、クロップ枠を対象にクロップ処理(オートクロップ処理)を行なう。このようにすることにより、図9(3)に示すように画像領域に対して正確にクロップ枠を設定可能となる。
ステップS1707では、以上のステップS1703〜ステップS1707の処理を全てのクロップ枠について確認を行う。全てのクロップ枠について完了したらステップS1708に進み、完了していなければステップS1703に戻り別のクロップ枠について確認する。
ステップS1708では、未処理のクロップ枠があるか否かを確認する。つまり、図9(3)に示すクロップ枠内にマークを含まないクロップが存在しているかを確認する。未処理のクロップ枠が存在していないと判断された場合は、全てのクロップに対して関連付け処理が完了しているため、フローを終了する。内部にマークを含むクロップ枠が無く、未処理のクロップ枠が存在している場合にはステップS1709に進む。
ステップS1709では、関連付けられていないクロップ枠に最も近いマークを1つ検索する。
ステップS1710では、クロップ枠とマークを関連付ける。
ステップS1711では、ステップS1710で関連付けたマークを検索リストから除外する。
ステップS1712では、検索リストに関連付けられていないマークがあるか確認する。マークが無い場合、全てのマークがいずれかのクロップ枠に関連付けが終了したとして終了する。検索リストにマークがある場合には、ステップS1713に進み全てのクロップ枠の関連付けが終了しているか判断する。
ステップS1713で全てのクロップ枠の関連付けが終了していないと判断された場合は、ステップS1709に戻り関連付けが終了するまで続ける。
ステップS1713で全てのクロップ枠の関連付けが終了した場合には、ステップS1714に進む。
ステップS1714では関連付けられていないマークがあるか確認する。マークが無い場合は処理を終了し、マークがある場合には、ステップS1715に進む。
ステップS1715ではマークに最も近いクロップ枠を検索リストから検索する。ステップS1716では見つかったクロップ枠とマークとの関連付けを行なう。ステップS1717では、ステップS1716で関連付けたマークを検索リストから除外し、ステップS1714の処理に進み、検索リストにマークがなくなるまで処理を続ける。検索リストからマークが無くなった時点でフローを終了する。これにより、全てのクロップ枠に1つ以上のマークの関連付け処理が完了したこととなる。この場合、全体処理における、図6のステップS608に相当する処理においては、原稿をコピーしてそれぞれの分類で指定されたフォルダに保存することとなる。
以上説明したとおり変形例2によれば、原稿1枚に複数のマークを付加した場合でも、正確にマークを付された画像を抽出しマークの種別に基づいた分類を行うことが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現する制御プログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
第1実施形態に係る画像読取システムのハードウェアブロック図である。 コンピュータ20の機能ブロック図である。 画像読取の際に表示されるメインダイアログボックスを示す図である。 プレスキャン時に検索されたマークとクロップ枠との関連付けの概念図である。 パターン登録ダイアログボックスを示す図である。 原稿台に載置した原稿を読み込み保存するまでの全体動作フローチャートである。 プレビューを行なわない場合の全体動作フローチャートである。 クロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。 マルチクロップ処理を行なった結果のパターンを例示的に示す図である。 2枚の原稿を近接して載置した例を示す図である。 3枚の原稿を近接して載置した例を示す図である。 クロップ枠とマークの関連付け対応表の状態遷移図である。 変形例1に係るクロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。 3枚の原稿を近接して載置した例を示す図である。 方向指示可能な形状のマークを用いた例を示す図である。 確認ダイアログボックスを示す図である。 変形例2に係るクロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。 クロップ枠とマークとの関連付け動作を表すフローチャートである。 2枚の原稿において、クロップ枠とマークがそれぞれ適切に関連付けられる場合の例を示す図である。 オブジェクトリストを示す図である。 マークリストを示す図である。

Claims (13)

  1. 原稿を読取る読取手段により読取った原稿画像中のオブジェクトと原稿に付されたマークとを識別し、識別されたマークに従って該当するオブジェクトの画像データを記憶装置に分類して保存する画像処理装置であって、
    前記読取手段で読取った原稿画像中から、オブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し、距離が最短になる前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記検索手段によって、前記マークリスト中に、前記オブジェクトリスト中のいずれのオブジェクトの領域位置の情報とも最短距離とはならなかったマークの領域位置の情報があった場合、該マークの領域位置の情報に対し、距離が最短となる前記オブジェクトリスト中のオブジェクトの領域位置の情報を検索し、該オブジェクトの領域位置の情報を関連づけされるものとして決定し、それぞれのリストから、決定された領域位置の情報を除外して前記検索手段を再帰的に実行する検索制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検索手段によって、前記マークリスト中に、前記オブジェクトリスト中のいずれのオブジェクトの領域位置の情報に最短距離とはならなかったマークの領域位置の情報があった場合、該マークの領域位置の情報に対し、距離が最短となる該オブジェクトリスト中のオブジェクトの領域位置の情報を検索し、該当するオブジェクトに対しては複数のマークが付与されていると決定する決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記抽出手段で抽出された前記オブジェクトリスト、及び、前記マークリスト中のそれぞれの領域位置の情報が同数であるか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記判定手段により同数であると判定された場合に、前記検索手段、及び、前記検索制御手段を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段により同数でないと判定された場合に、前記オブジェクトリスト、及び、前記マークリスト中のそれぞれの領域位置の情報を比較し、一致すると判定された領域位置の情報を該オブジェクトリストまたは該マークリストの何れかから削除する削除手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記マークは2次元平面上での方向指定が可能なマークであり、
    前記画像処理装置は、更に、マークの指定する方向を識別する方向識別手段を備え、
    前記検索手段は、前記方向識別手段により識別された方向および距離に基づいて前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記検索手段は、マークから前記方向識別手段により識別された方向の延長線上で最初に交差することになるオブジェクトの領域位置の情報に対し、該マークの領域位置の情報を関連付けることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 原稿を読取る読取手段により読取った原稿画像中のオブジェクトと原稿に付されたマークとを識別し、識別されたマークに従って該当するオブジェクトの画像データを記憶装置に分類して保存する画像処理装置の制御方法であって、
    前記読取手段で読取った原稿画像中から、オブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出工程と、
    前記オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し、距離が最短になる前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索工程と、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  9. 前記検索工程によって、前記マークリスト中に、前記オブジェクトリスト中のいずれのオブジェクトの領域位置の情報とも最短距離とはならなかったマークの領域位置の情報があった場合、該マークの領域位置の情報との距離が最短となるオブジェクトリスト中のオブジェクトの領域位置の情報を検索し、該オブジェクトの領域位置の情報を関連づけされるものとして決定し、それぞれのリストから、決定された領域位置の情報を除外して前記検索工程を再帰的に実行する検索制御工程をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
  10. 前記検索工程によって、前記マークリスト中に、前記オブジェクトリスト中のいずれのオブジェクトの領域位置の情報に最短距離とはならなかったマークの領域位置の情報があった場合、該マークの領域位置の情報に対し、距離が最短となる該オブジェクトリスト中のオブジェクトの領域位置の情報を検索し、該当するオブジェクトに対しては複数のマークが付与されていると決定する決定工程をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
  11. 原稿を読取る読取手段により読取った原稿画像中のオブジェクトと原稿に付されたマークとを識別し、識別されたマークに従って該当するオブジェクトの画像データを記憶装置に分類して保存する画像処理装置の制御プログラムであって、
    前記読取手段で読取った原稿画像中から、オブジェクトの領域位置の情報をオブジェクトリストとして、マークの領域位置の情報をマークリストとしてそれぞれ抽出する抽出工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記オブジェクトリスト中の各々のオブジェクトの領域位置の情報に対し、距離が最短になる前記マークリスト中のマークの領域位置の情報を検索する検索工程を実行するためのプログラムコードと、
    を備えることを特徴とする制御プログラム。
  12. 前記検索工程によって、前記マークリスト中に、前記オブジェクトリスト中のいずれのオブジェクトの領域位置の情報とも最短距離とはならなかったマークの領域位置の情報があった場合、該マークの領域位置の情報との距離が最短となるオブジェクトリスト中のオブジェクトの領域位置の情報を検索し、該オブジェクトの領域位置の情報を関連づけされるものとして決定し、それぞれのリストから、決定された領域位置の情報を除外して前記検索工程を再帰的に実行する検索制御工程を実行するためのプログラムコードをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の制御プログラム。
  13. 前記検索工程によって、前記マークリスト中に、前記オブジェクトリスト中のいずれのオブジェクトの領域位置の情報に最短距離とはならなかったマークの領域位置の情報があった場合、該マークの領域位置の情報に対し、距離が最短となる該オブジェクトリスト中のオブジェクトの領域位置の情報を検索し、該当するオブジェクトに対しては複数のマークが付与されていると決定する決定工程を実行するためのプログラムコードをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の制御プログラム。
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