以下図面により本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の画像表示装置を搭載した第1の電子手帳の電子回路の構成を示すブロック図である。
この第1の電子手帳は、CPU(中央処理装置)11を備えている。前記CPU11は、キー入力部12からのキー操作信号に応じて起動されるROM13に予め記憶されたシステムプログラムに従って回路各部の動作制御を司るもので、このCPU11には、キー入力部12,ROM13,RAM14の他、表示駆動回路15を介して液晶表示部16が接続されている。
前記キー入力部12には、手帳データとして登録させる「名前」や「電話番号」を入力したり、検索データの選択を数値指定により行なうための文字キー12aやテンキー12bが設けられていると共に、手帳モードと画像表示モードとを切換える際に操作される「モード」キー12c、手帳モードではRAM14に登録された手帳データを検索表示する際に操作され、画像表示モードではROM13に予め記憶された植物を成長させるための複数種類の要素データ(水,光,肥料)を検索表示する際に操作される「検索」キー12d、手帳モードでは前記文字キー12a及びテンキー12bの操作に応じて入力された手帳データをRAM14に登録させる際に操作され、画像表示モードでは前記「検索」キー12dの操作により表示された要素データそれぞれの量を前記テンキー12bにより数値指定して選択した後に該選択量に応じた各要素を植物に与える際に操作される「書込み」キー12e等が設けられている。
前記ROM13には、CPU11を制御動作させるためのシステムプログラムの他、生物を成長させるための要素画像データ、及び植物の成長過程に対応する複数の植物画像データが予め記憶されている。
図2は前記第1の電子手帳のROM13に予め記憶された要素画像データを示す図である。すなわち、ROM13に記憶されている要素画像データとしては、3種類の要素キャラクタデータ(水,光,肥料)がそれぞれ異なる量「無量(1) ,少量(2) ,普通(3) ,多量(4) 」に対応付けられてビットマップデータとして記憶されている。
図3は前記第1の電子手帳のROM13に予め記憶されている植物画像データを示す図である。すなわち、ROM13に記憶されている植物画像データとしては、「M=0〜5」でアドレスされる6段階の植物成長過程それぞれに応じた植物キャラクタデータがビットマップデータとして記憶されている。
図4は前記第1の電子手帳のRAM14に備えられるレジスタの構成を示す図である。すなわち、前記RAM14には、「名前」及び「電話番号」からなる所定人数分の手帳データが手帳データポインタPで示されるアドレスに登録される手帳データレジスタ14a、液晶表示部16に表示させるべき被表示データがイメージデータとして書込まれる表示レジスタ14b、手帳モードで“0”,画像表示モードで“1”にセットされるモードフラグレジスタN、前記ROM13に記憶されている植物キャラクタデータ(図3参照)のアドレスを示す植物アドレスレジスタM、及び画像表示モードにおける「書込み」キー12eの操作に伴ない選択設定された各要素量に対応する数値データが格納される水量レジスタ14c,光量レジスタ14d,肥料量レジスタ14eが備えられている。
前記液晶表示部16には、手帳モードでは、文字キー12a及びテンキー12bの操作に応じて入力された手帳データか、あるいは「検索」キー12dの操作に応じてRAM14の手帳データレジスタ14aから検索された手帳データの何れかが表示される。
また、画像表示モードでは、「検索」キー12dの操作に応じてROM13から読出された各要素毎のキャラクタデータか、あるいはRAM14の植物アドレスレジスタMにて示される植物アドレスに応じてROM13から読出された何れか1つの成長過程にある植物キャラクタデータが表示される。
ここで、前記RAM14内の植物アドレスレジスタMには、前記画像表示モードにおける「書込み」キー12eの操作により水量レジスタ14c,光量レジスタ14d,肥料量レジスタ14eにそれぞれセットされた各要素量に応じた成長度に対応する何れか1つの植物アドレス“0”〜“5”が選択されてセットされる。
次に、前記構成による第1の電子手帳の動作について説明する。図5は前記第1の電子手帳の全体処理を示すフローチャートである。すなわち、キー入力部12における「モード」キー12cを操作した際に、RAM14のモードフラグレジスタNに“0”がセットされている場合、つまり、現在、CPU11が手帳モードに設定されている場合には、該モードフラグレジスタNに“1”がセットされ、CPU11は画像表示モードに切換え設定される(ステップS1→S2→S3)。
また、前記「モード」キー12cを操作した際に、RAM14のモードフラグレジスタNに“1”がセットされている場合、つまり、現在、CPU11が画像表示モードに設定されている場合には、該モードフラグレジスタNに“0”がセットされ、CPU11は手帳モードに切換え設定される(ステップS1→S2→S4)。
そして、前記RAM14のモードフラグレジスタNに“0”がセットされている手帳モードにあっては、CPU11により手帳モード処理(図6参照)が実行される(ステップS5→SA)。
また、モードフラグレジスタNに“1”がセットされている画像表示モードにあっては、CPU11により画像表示モード処理(図7参照)が実行される(ステップS5→SB)。
図6は前記第1の電子手帳における手帳モード処理を示すフローチャートである。すなわち、RAM14のモードフラグレジスタNに“0”がセットされている手帳モードにあって、キー入力部12の文字キー12a及びテンキー12bを操作して「名前」「電話番号」等の手帳データを入力すると、そのキー入力手帳データは、CPU11から表示駆動回路15を介して液晶表示部16に順次表示される(ステップA1→A2,A3)。
また、キー入力部12の「書込み」キー12eを操作すると、現在、液晶表示部16に表示されている手帳データがRAM14の手帳データレジスタ14aに登録される(ステップA4→A5)。
また、キー入力部12の「検索」キー12dを操作すると、そのキー操作毎にRAM14の手帳データポインタPが(+1)されて更新され、手帳データレジスタ14aに登録されている所定人数の手帳データが順次検索されると共に、該検索された手帳データはCPU11にて読出され、表示駆動回路15を介して液晶表示部16に表示される(ステップA6→A7,A3)。
図7は前記第1の電子手帳における画像表示モード処理を示すフローチャートである。図8は前記第1の電子手帳における画像表示モード処理に伴なうキャラクタ表示状態を示す図であり、同図(A)は植物アドレス「M=1」に対応する植物キャラクタの表示状態を示す図、同図(B)は各要素量の選択に伴なう水要素キャラクタの表示状態を示す図、同図(C)は各要素量の選択書込みにより新たに選択された植物アドレス「M=2」に対応する植物キャラクタの表示状態を示す図である。
すなわち、図7における画像表示モード処理おいて、例えば、現在、RAM14内の植物アドレスレジスタMに“1”がセットされている場合には、まず、ROM13内の植物アドレス「M=1」に対応する第2成長度の植物キャラクタ(図3参照)がCPU11にて読出され、図8(A)に示すように、液晶表示部16に表示される(ステップB1)。
ここで、前記液晶表示部16に表示された第2成長度の植物キャラクタに与える成長要素の量を選択すべく、図8(B)に示すように、キー入力部12の「検索」キー12dを操作すると、まず、ROM13に要素画像データ(図2参照)として記憶されている水要素の各量 (1)〜(4) をそれぞれ表わす「1」〜「4」とこれらに対応する水要素キャラクタがCPU11にて読出され液晶表示部16に表示される(ステップB2→B3)。
こうして、液晶表示部16に表示された水要素キャラクタ (1)〜(4) に対して、例えばテンキー12bの「3」を操作して普通量(3) を選択すると、その選択量(3) に対応する数値データ“3”がRAM14内の水量レジスタ14cにセットされる(ステップB4)。
すると、液晶表示部16には、前記水要素キャラクタ (1)〜(4) に替わって光要素キャラクタ (1)〜(4) (図2参照)が読出されて表示されるので、この光要素キャラクタ (1)〜(4) に対して、再びテンキー12bの「3」を操作して普通量(3) を選択すると、その選択量(3) に対応する数値データ“3”がRAM14内の光量レジスタ14dにセットされる(ステップB5→B3,B4)。
すると、液晶表示部16には、前記光要素キャラクタ (1)〜(4) に替わって肥料要素キャラクタ (1)〜(4) (図2参照)が読出されて表示されるので、この肥料要素キャラクタ (1)〜(4) に対して、再びテンキー12bの「3」を操作して普通量(3) を選択すると、その選択量(3) に対応する数値データ“3”がRAM14内の肥料量レジスタ14eにセットされる(ステップB5→B3,B4)。
こうして、量の選択が為された各成長要素(水,光,肥料)を前記ステップB1において液晶表示部16に表示された第2成長度の植物キャラクタに与えるべく、「書込み」キー12eを操作すると、前記RAM14内の各要素量レジスタ14c〜14eにセットされた数値データが検索され、まず、全要素(水,光,肥料)に対して同じ量が選択されたか否か判断される(ステップB5→B6)。
この場合、水量,光量,肥料量とも全て普通量(3) が選択されているので、前記ステップB6では「YES」と判断され、次に、その同量選択された数値データが“3”(普通量)又は“4”(多量)かが判断される(ステップB6→B7)。
つまり、このステップB6,B7では、各成長要素(水,光,肥料)がバランス良く十分に与えられたか否か判断されるもので、この場合、水量,光量,肥料量とも全て普通量(3) が選択されているので、ステップB7でも「YES」と判断され、次に、RAM14の植物アドレスレジスタMが検索されて、現在の成長度に対応する植物アドレスが、「M=4」又は「M=5」か、つまり、現在、第5成長度の最高成長状態にあるか又は第6成長度の成長終了状態にあるかが判断される(ステップB7→B8)。
この場合、RAM14内の植物アドレスレジスタMは“1”にセットされており、現在の植物成長度は第2成長度にあるので、前記ステップB8では「NO」と判断され、この第2成長度に対応する植物アドレス「M=1」は(+1)されて第3成長度に対応する「M=2」に更新される(ステップB8→B9)。
すると、前記更新された植物アドレス「M=2」に対応する第3成長度の植物キャラクタ(図3参照)がCPU11に読出され、図8(C)に示すように、液晶表示部16に入替え表示される(ステップB10)。
すなわち、現在の植物成長度が第1成長度「M=0」から第4成長度「M=3」にあって、各成長要素(水,光,肥料)がバランス良く十分に与えられた場合には、植物アドレスMが(+1)されて更新され、1ステップ成長した植物キャラクタが表示されるようになる。
また、前記ステップB6,B7において「YES」、つまり、各成長要素(水,光,肥料)がバランス良く十分に与えられたと判断されても、前記ステップB8において「YES」、つまり、現在の植物成長度が第5成長度「M=4」の最高成長状態にあるか又は第6成長度「M=5」の成長終了状態にあると判断された場合には、植物アドレスMは“0”にセットされ、対応する第1成長度の植物キャラクタ(図3参照)が液晶表示部16に入替え表示される(ステップB8→B11,B10)。
さらに、前記ステップB6において「YES」、つまり、各成長要素(水,光,肥料)の選択量が同量であると判断されても、前記ステップB7において「NO」、つまり、同量選択された数値データが“1”(無量)又は“2”(少量)で十分ではないと判断された場合には、植物アドレスMは更新されず、前記ステップB1において表示されたた植物キャラクタと同一成長度の植物キャラクタ(この場合、第2成長度「M=1」)がそのまま成長しない状態で液晶表示部16に表示される(ステップB7→B10)。
一方、前記ステップB6において「NO」、つまり、各成長要素(水,光,肥料)の選択量が同量でないと判断された場合で、ステップB12において「YES」、つまり、各成長要素(水,光,肥料)それぞれの選択量として、無量(1) と多量(4) とが混在して有り、非常にバランスが悪いと判断された場合には、ステップ13において、現在の植物アドレスMが“0”か否かが判断され、「M=0」と判断された場合には、その第1成長度「M=0」に対応する植物キャラクタ(図3参照)がそのまま成長せずに液晶表示部16に表示される(ステップB12→B13→B10)。
また、前記ステップB12において「YES」、つまり、各成長要素(水,光,肥料)それぞれの選択量として、無量(1) と多量(4) とが混在して有り、非常にバランスが悪いと判断された場合で、ステップB13において「NO」、つまり、現在の植物アドレスMが“1”(第2成長度)〜“5”(第6成長度)の範囲にあると判断された場合には、その植物アドレスMは“5”(第6成長度)にセットされ、最終成長度の状態にある枯れた植物キャラクタ(図3参照)が液晶表示部16に入替え表示される(ステップB12→B13→B14,B10)。
さらに、前記ステップB12において「NO」、つまり、各成長要素(水,光,肥料)それぞれの選択量として、無量(1) と多量(4) とが混在して無く、非常にバランスの悪い状態ではないと判断された場合には、植物アドレスMは更新されず、前記ステップB1において表示されたた植物キャラクタと同一成長度の植物キャラクタがそのまま成長しない状態で液晶表示部16に表示される(ステップB12→B10)。
したがって、前記構成の第1の電子手帳によれば、予めROM13に記憶された第1〜第6成長度「M=0〜5」の植物キャラクタの1つを液晶表示部16に表示させた後、同ROM13に記憶されている植物成長要素(水,光,肥料)の各キャラクタを表示させ、そのそれぞれの量をキー入力部12で数値指定して選択すると、その選択量に応じた各要素量がRAM14内の水量レジスタ14c,光量レジスタ14d,肥料量レジスタ14eにセットされ、この量選択された各成長要素が前記予め表示されたある成長度の植物キャラクタに与えられた場合の新たな成長度に対応する植物キャラクタが前記ROM13から選択されて表示されるので、植物の成長過程を画像として見れるだけでなく、実際にどのような条件が与えられた場合にどの程度成長するか等、現実的な感覚で成長させ表示することができ、例えば本物の植物を飼育しなくても、植物の育て方を容易に実習することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9は本発明の画像表示装置を搭載した第2の電子手帳の電子回路の構成を示すブロック図である。
この第2の電子手帳は、CPU(中央処理装置)21を備えている。前記CPU21は、キー入力部22からのキー操作信号に応じて起動されるROM23に予め記憶されたシステムプログラムに従って回路各部の動作制御を司るもので、このCPU21には、キー入力部22,ROM23,RAM24の他、発振回路21b及び分周回路21cからなるタイマ21aが接続され、さらに、表示駆動回路25を介して液晶表示部26が接続されている。
また、前記CPU21には、センサ制御部27を介して温度センサ28及び照度センサ29が接続されている。前記キー入力部22には、手帳データとして登録させる「名前」や「電話番号」を入力するための文字・テンキー22aが設けられていると共に、手帳モードと画像表示モードとを切換える際に操作される「モード」キー22b、前記文字・テンキー22aの操作に応じて入力された手帳データをRAM24に登録させる際に操作される「書込み」キー22c、前記RAM24に登録された手帳データを検索表示する際に操作される「検索」キー22d、画像表示モードにおいて成長過程を表示すべき植物の種類(チューリップ「T=0」又は麦「T=1」)を選択する際に操作される「選択」キー22e等が設けられている。
前記ROM23には、CPU11を制御動作させるためのシステムプログラムの他、2種類の植物(チューリップ及び麦)それぞれの成長過程に対応する複数の植物画像データが予め記憶されている。
図10は前記第2の電子手帳のROM23に予め記憶されている植物画像データを示す図である。すなわち、ROM23に記憶されている植物画像データとしては、「M=1〜21」でアドレスされる21段階の植物成長過程に応じたチューリップ「T=0」及び麦「T=1」それぞれの植物キャラクタデータがビットマップデータとして記憶されている。
図11は前記第2の電子手帳のRAM24に備えられているレジスタの構成を示す図である。すなわち、前記RAM24には、「名前」及び「電話番号」からなる所定人数分の手帳データが手帳データポインタPで示されるアドレスに登録される手帳データレジスタ24a、液晶表示部26に表示させるべき被表示データがイメージデータとして書込まれる表示レジスタ24b、タイマ21aからの計時パルス信号に応じた計時データが順次更新セットされる計時レジスタ24c、手帳モードで“0”,画像表示モードで“1”にセットされるモードフラグレジスタN、前記ROM23に記憶される植物キャラクタデータ(図10参照)のアドレスを示す植物アドレスレジスタM、同植物キャラクタデータ(図10参照)の種類を示す種類レジスタT、及び前記計時レジスタ24cにセットされる計時データに基づき1時間毎に温度センサ28により検出される周囲環境温度が順次累積されて更新セットされる温度累積レジスタ24d、同じく1時間毎に照度センサ29により検出される周囲環境照度が順次累積されて更新セットされる照度累積レジスタ24eが備えられている。
前記液晶表示部26には、手帳モードでは、文字・テンキー22aの操作に応じて入力された手帳データか、あるいは「検索」キー22dの操作に応じてRAM24の手帳データレジスタ24aから検索された手帳データの何れかが表示される。
また、画像表示モードでは、RAM24の植物アドレスレジスタMにて示される植物アドレス及び種類レジスタTにて示される植物の種類に応じてROM23から読出された何れか1つの成長過程にあるチューリップ又は麦の植物キャラクタデータが表示される。
ここで、前記RAM24内の植物アドレスレジスタMには、前記計時レジスタ24cにセットされる計時データに基づき24時間経過した際に、前記温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eにセットされている温度累積値及び照度累積値に応じた成長度に対応する何れか1つの植物アドレス“1”〜“21”が選択されてセットされる。
一方、タイマ21aはCPU21に対しその計時パルス信号を常時供給し、RAM24内の計時レジスタ24cにセットされる計時データを順次更新させるもので、前記温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eにセットされる温度累積値及び照度累積値は、前記計時データに基づき24時間経過する毎に読出されてクリアされる。
次に、前記構成による第2の電子手帳の動作について説明する。図12は前記第2の電子手帳の全体処理を示すフローチャートである。図13は前記第2の電子手帳の画像表示モード処理における植物選択処理を示すフローチャートである。
すなわち、キー入力部22における「モード」キー22bを操作した際に、RAM24のモードフラグレジスタNに“0”がセットされている場合、つまり、現在、CPU21が手帳モードに設定されている場合には、該モードフラグレジスタNに“1”がセットされ、CPU21は画像表示モードに切換え設定される(ステップX1→X2→X3→X4)。
また、前記「モード」キー22bを操作した際に、RAM24のモードフラグレジスタNに“1”がセットされている場合、つまり、現在、CPU21が画像表示モードに設定されている場合には、該モードフラグレジスタNに“0”がセットされ、CPU21は手帳モードに切換え設定される(ステップX1→X2→X3→X5)。
そして、前記RAM24のモードフラグレジスタNに“0”がセットされている手帳モードにあっては、CPU21により前記第1の電子手帳同様の手帳モード処理(図6参照)が実行される(ステップX6→XA)。
また、モードフラグレジスタNに“1”がセットされている画像表示モードにあっては、CPU21により画像表示モード処理(図13参照)が実行される(ステップX6→XC)。
そして、前記RAM24内のモードフラグレジスタNに“1”がセットされている画像表示モードにあっては、RAM24の植物アドレスレジスタMにて示される植物アドレス及び種類レジスタTにて示される植物の種類に応じてROM23から読出された何れか1つの成長過程にあるチューリップ又は麦の植物キャラクタデータが表示される(ステップX7→X8)。
一方、タイマ21aからCPU21に対して計時パルス信号が供給され、RAM24内の計時レジスタ24cにセットされる計時データが更新される度に、該計時データに基づき1時間経過の有無が判断されるので、この1時間経過が判断されない状態では、前記ステップX7に進み、画像表示モードに設定されている場合には、RAM24の植物アドレスレジスタMにて示される植物アドレス及び種類レジスタTにて示される植物の種類に応じてROM23から読出された何れか1つの成長過程にあるチューリップ又は麦の植物キャラクタデータが繰返し表示される(ステップX1→X9,X10→X7→X8)。
また、前記ステップX10において、「YES」、つまり、タイマ21aからの計時パルス信号によってRAM24内の計時レジスタ24cにセットされる計時データが更新された際に、1時間経過したと判断された場合には、温度センサ28により検出される周囲環境の温度及び照度センサ29により検出される周囲環境の照度が、それぞれセンサ制御部27を介してCPU21により測定され、RAM24内の温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eに対して各測定値が累積されて記憶される(ステップX10→X11,X12,X13)。
すると、ステップX14において、前記計時レジスタ24cにセットされた計時データに基づき、24時間経過の有無が判断されるが、この24時間経過がなしと判断された状態では、前記ステップX7に進み、画像表示モードに設定されている場合には、RAM24の植物アドレスレジスタMにて示される植物アドレス及び種類レジスタTにて示される植物の種類に応じてROM23から読出された何れか1つの成長過程にあるチューリップ又は麦の植物キャラクタデータが繰返し表示される(ステップX14→X7→X8)。
すなわち、前記ステップX10において1時間経過が判断される毎に周囲環境温度及び照度が測定され、温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eに対し、その温度測定値及び照度測定値が累積されて記憶されるもので、この後、ステップX14において「YES」、つまり、計時レジスタ24cに更新セットされた計時データに基づき24時間経過したと判断された場合には、前記温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eに記憶された24時間の累積温度及び累積照度が、それぞれ一定値以上に達したか否か判断される(ステップX14→X15)。
このステップX15において「YES」、つまり、前記24時間の累積温度及び累積照度が、それぞれ植物の成長に必要な一定値以上に達したと判断された場合には、現在、植物アドレジスタMにセットされている植物アドレスMが“20”又は“21”かが判断される(ステップX16)。
つまり、このステップX16では、前記植物アドレスMに従ってROM23から読出されて液晶表示部26に表示されている植物キャラクタが、既に成長の終った第20成長度又は第21成長度にあるか否かが判断されるもので、例えば現在の植物アドレスMが“2”であることで、ステップX16において「NO」と判断されると、該植物アドレス「M=2」は(+1)されて「M=3」に更新される(ステップX16→X17)。
すると、前記温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eに記憶されている温度累積値及び照度累積値がクリアされた後、画像表示モードに設定されている場合には、種類レジスタTで示されるチューリップ又は麦の植物アドレスレジスタ「M=3」にて示される第3成長度の植物キャラクタ(図10参照)が読出され、液晶表示部26に対し入替え表示される(ステップX20,X7→X8)。
すなわち、24時間の累積温度及び累積照度が、それぞれ植物の成長に必要な一定値以上に達した際に、現在選択されている植物アドレスMが“1”〜“19”の成長可能範囲内にある場合には、該植物アドレスMが(+1)されることにより、1ステップ成長した植物キャラクタが表示されるようになる。
また、前記ステップX15において「YES」、つまり、24時間の累積温度及び累積照度が、それぞれ植物の成長に必要な一定値以上に達したと判断されても、前記ステップX16において「YES」、つまり、現在の植物成長度が既に成長の終った第20成長度「M=20」又は第21成長度「M=21」にあると判断された場合には、植物アドレスMは“1”にセットされ、対応する第1成長度のチューリップ又は麦の植物キャラクタ(図10参照)が液晶表示部26に入替え表示される(ステップX16→X18,X20,X7→X8)。
また、前記ステップX15において「NO」、つまり、24時間の累積温度及び累積照度が、それぞれ植物の成長に必要な一定値以上に達しないと判断された場合には、植物アドレスMは“21”(第21成長度)にセットされ、最終成長状態にあるチューリップ又は麦の枯れた植物キャラクタ(図10参照)が液晶表示部26に入替え表示される(ステップX15→X19,X20,X7→X8)。
一方、前記RAM24内のモードフラグレジスタNに“1”がセットされ、種類レジスタTにセットされている被表示植物キャラクタの種類及び植物アドレスレジスタMにセットされている被表示植物アドレスに対応する植物キャラクタがROM23から読出されて液晶表示部26に表示されている画像表示モードにあって、キー入力部22における「選択」キー22eを操作すると、図13における画像表示モード処理における植物選択処理が起動される。
すなわち、RAM24の種類レジスタTに“0”がセットされている場合、つまり、現在の被表示植物キャラクタの種類が“チューリップ”に設定されている場合には、該種類レジスタTに“1”がセットされ、被表示植物キャラクタの種類は“麦”に切換え設定される(ステップC1→C2→C3)。
また、前記「選択」キー22eを操作した際に、RAM24の種類レジスタTに“1”がセットされている場合、つまり、現在の被表示植物キャラクタの種類が“麦”に設定されている場合には、該種類レジスタTに“0”がセットされ、被表示植物キャラクタの種類は“チューリップ”に切換え設定される(ステップC1→C2→C4)。
そして、前記被表示植物キャラクタの種類が“チューリップ”から“麦”へ、また、“麦”から“チューリップ”へ切換えられた場合の何れの場合でも、被表示植物アドレスMは成長初期を示す“1”にセットされる(ステップC5)。
したがって、前記構成の第2の電子手帳によれば、予めROM23に記憶された第1〜第21成長度「M=1〜21」の植物キャラクタの1つを液晶表示部26に表示させた状態で、タイマ21aからの計時パルス信号によりRAM24内の計時データが更新され、この計時データに基づき1時間経過が判断される毎に、温度センサ28及び照度センサ29により周囲環境温度及び照度が検出されて温度累積レジスタ24d及び照度累積レジスタ24eに順次累積されて記憶され、24時間経過した際の温度及び照度の各累積値がそれぞれ一定値以上であるか否か及び現在表示されている植物キャラクタの成長度に応じて、新たな成長度に対応する植物キャラクタが前記ROM23から選択されて表示されるので、植物の成長過程を画像として見れるだけでなく、実際の環境変化に対してどのように成長するか等、現実的な環境条件で成長させ表示することができ、例えば本物の植物を飼育しなくても、環境変化に応じた植物の成長状況を容易に実習することができる。
なお、前記第2実施形態では、24時間毎の温度及び照度累積値に従って、新たな成長度の植物キャラクタをROM23から選択する構成としたが、この成長度を選択する時間間隔は任意に設定してもよい。
また、前記第2実施形態では、植物の周囲環境を検出するセンサとして、温度センサ28及び照度センサ29を使用したが、この2つのセンサ以外にも、湿度センサ等を併用することにより、より現実的な環境条件で植物キャラクタを成長させ表示することができる。
さらに、前記第1実施形態における植物成長要素(水,光,肥料)の選択状態と、前記第2実施形態における環境測定状態との組合せに応じて、被表示植物キャラクタの成長度を決定する構成とすれば、より現実的な感覚で植物キャラクタを成長させ表示することができる。また、前記各実施形態では、植物の成長過程を表示する構成としたが、犬や猫等の動物の成長過程も同様にして表示してもよい。