JP2008052024A - 画像形成装置 - Google Patents

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満 小原
Toshio Tsuboi
俊雄 壷井
Katsuyuki Hirata
勝行 平田
Tatsuya Isono
達也 磯野
Hironori Akashi
裕紀 赤司
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Abstract

【課題】現像器内のトナー濃度を正確に検出し、適切なトナー補給ができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像器11内のトナーの濃度を検出してトナーの補給を制御する2成分現像方式の画像形成装置1において、少なくとも1つの発光素子33が発する測定光を、それぞれ、同一の現像器11内の異なる箇所A1〜A8に導いて投光する複数の投光導光部材35と、投光導光部材35が投光した測定光の反射光をそれぞれ案内して、同一の受光素子34に入力する受光導光部材36とを設け、受光素子33の出力に応じてトナー補給量を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2成分方式の画像形成装置に関する。
キャリアによってトナー感光体に供給する2成分方式の画像形成装置では、現像器内のトナーの濃度を監視して、消費した分量のトナーを新しく補充する必要がある。そこで、従来の画像形成装置では、磁気センサまたは光学センサによって現像器内のトナーの濃度を検出している。
図11に、従来の画像形成装置の現像器100を示す。現像器100は、トナー室101内にキャリアとトナーとを収容しており、供給ローラ102および現像ローラ103によってトナー室101からトナーを導出して現像器100に隣接する感光体104に供給するようになっている。現像器100は、トナー室101に新しいトナーを補給するためのトナー補給口105を有し、トナー室101内のトナーの濃度を検出するセンサ106が設けられている。
トナー室101内において、トナーは、例えば不図示の撹拌スクリュ等によって撹拌され、矢印で示すようにトナー室内を大きく循環する。しかしながら、その撹拌は緩慢であり、現像器内のトナー濃度は、必ずしも均一ではない。例えば、補給口105から新しく供給されたトナーは、古いトナーに分散されながら図示するように現像器内を大きく循環し、時間をかけてセンサ106に到達する。
図12に、現像器100内のトナー濃度の平均値(実際の濃度)と、センサ106の検出値との違いを例示する。図では、時間Tsから時間Teの間に新しいトナーが補給されている。しかしながら、新しく補給されたトナーは、補給口105から遠いセンサ106にたどり着くまでに時間がかかるため、図示するように、実際のトナー濃度の上昇に遅れて上昇し、時間Teから遅れた時間Trになって、トナー濃度の上昇が確認される。さらに、トナーが十分に拡散していないために、検出値が実際の濃度より高い値を示すオーバーシュートが見られる。
正確なトナー濃度を検出するためには、センサの個数を増やして検出値を平均することが考えられるが、センサの個数を増やすことはコストアップとともに、現像器の大型化を招くという問題がある。
特許文献1には、画像形成装置に用いられる光学センサの例が記載されている。
特開平8−258340号公報
前記問題点に鑑みて、本発明は、現像器内のトナー濃度を正確に検出し、適切なトナー補給ができる画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、現像器内のトナーの濃度を検出してトナーの補給を制御する2成分現像方式の画像形成装置において、少なくとも1つの発光素子が発する測定光を、それぞれ、同一の前記現像器内の異なる箇所に導いて投光する複数の投光導光部材と、前記投光導光部材が投光した測定光の反射光をそれぞれ案内して、同一の受光素子に入力する受光導光部材とを備え、前記受光素子の出力に応じてトナー補給量を決定するものとする。
この構成によれば、発光素子が発する測定光を現像器内の異なる箇所に導いて投光し、反射光を1つの受光素子にまとめて導くことで、1つの受光素子によって現像器内の複数箇所のトナー濃度を代表する出力を得ることができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記投光導光部材および前記受光導光部材の少なくともいずれかは、径が不均一であってもよい。
この構成によれば、現像器内のトナーの流れを考慮して、複数の測定点の反射光に重み付けをして、より適切なトナー濃度を検出することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記測定光は、前記現像器のトナーの色に応じて、波長が異なってもよい。
この構成によれば、例えば、各トナーの色に応じて、キャリアが反射し、且つ、トナーが吸収しやすい波長の光を測定光とすることで、トナー濃度を正確に検出できる。
以上のように、本発明によれば、1つの受光素子で現像器内の複数箇所のトナー濃度を代表する出力が得られるので、大きなコストアップや現像器の大型化なしに、正確なトナー濃度を検出することができる。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の第1実施形態の画像形成装置1を示す。画像形成装置1は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーによって異なる現像色の画像を形成する4つの現像ユニット2と、転写ベルト3と、各現像色の現像ユニット2が形成したトナー画像を静電力で転写ベルト3にそれぞれ転写する1次転写ローラ4と、転写ベルト3に転写されたトナー画像を記録紙Sに静電力で転写する2次転写ローラ5と、記録紙Sを加熱してトナー画像を定着させる定着器6と、各現像色の現像ユニット2にそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを供給する4つのトナーカートリッジ7とを有している。
各現像色の現像ユニット2は、それぞれ、回転するドラム状の感光体8と、感光体8を帯電させる帯電器9と、帯電した感光体8を露光して静電潜像を形成する露光器10と、静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する現像器11と、感光体9の表面のトナーを掻き落とすクリーナ12とを有している。
現像器11は、キャリアとトナーとを収容し、キャリアによってトナーを感光体に供給する2成分現像方式の現像装置である。現像器11は、トナー濃度(トナーとキャリアとの比率)を一定に保つために、消費した分量と同量の新しいトナーがトナーカートリッジ7から補給されて、安定した画像形成を行えるように制御される。
転写ベルト3は、回転駆動される駆動ローラ13と、自由ローラ14と、張力を与えるテンションローラ15とに掛け渡されて、駆動ローラ13によって矢印方向に回動させられる。また、画像形成装置1は、転写ベルト3の表面に転写されたトナー画像の濃度を検出する光学センサ16と、残留するトナーを除去するクリーナユニット17とを有している。
記録紙Sは、給紙部18に供給され、供給ローラ19で1枚ずつ送り出され、搬送ローラ20で2次転写ローラ5に搬送され、定着器6を通って排紙ローラ21によって排紙部22に排出される。
図2に、画像形成装置1の現像器11のトナー濃度制御に係る構成を示す。画像形成装置1では、トナー濃度検出部23で現像器11内のトナー濃度を電圧信号として検出し、トナー濃度算出部24によって電圧信号を変換してトナー濃度に比例する値を算出する。さらに、トナー補給量決定部25は、トナー濃度を所定の濃度に保つためにトナーカートリッジ7から現像器11に新たに補給すべきトナーの量を算出するようになっている。トナー補給部25は、トナーカートリッジ7から現像器11にトナーを移動させるスクリュなどからなり、トナー補給量決定部25が決定したトナー補給量のトナーを現像器11に供給するようになっている。
図3に、現像器11とトナー濃度検出部23との概略を示す。現像器11は、トナーおよびキャリアを収容するトナー室29と、トナー室29からトナーおよびキャリアを搬出する供給ローラ30と、キャリアの作用でトナーを感光体8に移動させる現像ローラ31とを備え、トナー室29は、新しいトナーが補給されるトナー供給口32を有している。
現像ローラ31に残ったキャリアおよびトナーは、供給ローラ30を介してトナー室29に回収される。トナー室29内のキャリアおよびトナーは、例えば不図示の撹拌スクリュによって、ゆっくりと撹拌されており、図示する矢印のようにトナー室29内を大きく循環する。
トナー室29内のトナー濃度を検出する検出手段23は、検出のための測定光を発する発光素子33と、受光した光線の光量に応じた電圧信号を出力する受光素子34と、発光素子が発した測定光をトナー室29内の8箇所に導いてそれぞれ投光する8本の光ファイバからなる投光導光部材35と、8本の投光導光部材35が投光した測定光の反射光をそれぞれ案内して現像器11から導出し、受光素子34にまとめて入力する8本の光ファイバからなる受光導光部材36とからなっている。
投光導光部材35は、トナー室29を、概念上、横方向に4分割して縦方向に2分割した、計8箇所の領域A1〜A8にそれぞれ測定光を投光し、受光導光部材36がそれぞれの領域A1〜A8における反射光を案内して同一の受光素子34に入力するようになっている。8つの領域は、トナー補給口32を有する領域をA1とし、トナーおよびキャリアの循環方向に順にA2〜A8とする。
図4に示すように、実際の投光導光部材35および受光導光部材36は、現像器11の筐体に設けた8箇所の透明の検出窓37にそれぞれ設置される。投光導出部材35は、検出窓37に垂直に、受光導光部材36は、検出窓に37に傾斜して配置されている。必要に応じて、検出窓37を清掃する手段などを設けてもよい。例えば、キャリアおよびトナーが付着しないように、検出窓37に電圧を印加したり、検出窓37を払拭するマイラなどを撹拌スクリュへ設けたりすることができる。
図5に、受光素子34の出力電圧と現像器11内のトナー濃度との関係を示す。測定光はトナーには反射されるが、キャリアには吸収されるようになっている。よって、トナー濃度が低下すると、受光素子34に入力される反射光の光量が低下し、受光素子34の出力電圧が低下する。画像形成装置1は、現像器11毎に、この受光素子34の出力に応じて、例えばルックアップテーブルを参照するなどしてトナーカートリッジ7からのトナーの補給量を決定する。
本実施形態では、投光導光部材35は、発光素子33が発した測定光を8等分して、領域A1〜A8に投光している。このため、受光素子34には、それぞれ、発光素子33の出力1/8の測定光の異なる反射光が8つ重畳して入力される。これにより、受光素子34の出力は、8つの領域A1〜A8の各測定点におけるトナー濃度の平均値を示すものとなる。なお、測定点の個数やその位置は、装置に応じて適宜変更してもよい。
図6、図7、および図8に、それぞれ、現像器11からトナーを消費する場合、現像器11にトナーを補給する場合、および、現像器11からトナーを消費しつつ新たなトナーを補給する場合の各領域A1〜A8のトナー濃度と、現像器11内の全体の平均トナー濃度と、受光素子34の測定値から算出される測定濃度との時間変化を示す。
図示するように、各領域A1〜A8のトナー濃度は、一定の周期で変動している。これは、トナー室29内のキャリアおよびトナーの循環の周期に一致するものであり、1箇所を測定するだけでは、正確なトナー量を検出できないことを示す。また、図6および図7の後半に示すように、トナーの消費および補給がない場合、各領域A1からA8の濃度は、トナー容器29内のトナー濃度の平均値に収束してゆく。
また、破線で示すように、受光素子34の出力からトナー濃度算出部24によって算出したトナー濃度の測定値は、トナーの消費および補給の有無にかかわらず、トナー容器29内のトナー濃度の平均値と略一致している。
このように、本発明によれば、各現像器11に1組の発光素子33および受光素子34を用いて、それぞれ、現像器11の異なる8箇所のトナー濃度の平均値を測定することができ、現像器11内の正確なトナー残量を把握することができる。
図9に、トナー補給量決定部25が検出したトナー濃度に応じて決定するトナー補給量を示す。本実施形態の画像形成装置1では、各現像器11内のトナー濃度が約8%以下になるとトナーを補給するようになっており、トナー濃度が低いほど多くのトナーを補給するようになっている。つまり、画像形成装置1は、現像器11内のトナー濃度を8%に維持するように制御される。
図10に、本発明の第2実施形態の画像形成装置のトナー濃度検出手段23の概略を示す。本実施形態は、第1実施形態とほぼ同じ構成であるので、重複する説明は省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
本実施形態においては、トナー補給口32のある領域A1、および、トナー補給口32からキャリアおよびトナーの循環方向に最も下流側の領域A8の反射光をそれぞれ受光素子34に案内する受光導光部材36aが他の受光導光部材36よりも径の太い光ファイバからなっている。
本実施形態では、径の太い受光導光部材36aを用いることで、その領域の反射光を多く受光素子34に導くことができる。つまり、本実施形態では、領域A1および領域A8の反射光の光量を、他の領域A2〜A7の反射光に比べて大きく重み付けした出力を得るようになっている。
領域A1は、トナーが補給されたときに最も早く反射光の光量が増加するので、トナー補給の有無に対する応答性が高い。また、領域A8は、図8に示すように、最も安定した出力が得られるので安定性が高い。
代案として、投光導光部材35の径を異ならせることによっても、領域A1〜A8の出力に重み付けをすることができる。
また、本発明において、各現像器11の発光素子33は、それぞれ、トナーの色にあわせて波長が異なってもよい。各現像器11の測定光の波長を、それぞれ、トナーに吸収されやすく、キャリアに反射されやすい波長にすることで、トナー濃度の検出感度を高くすることができる。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の構成図。 図1の画像形成装置の現像器のトナー補給制御に係る構成図。 図2のトナー濃度検出部の概略図。 図3の投光導光部材および受光導光部材の詳細図。 図3の受光素子の出力特性図。 図3の現像器のトナー消費時のトナー濃度変化を示すグラフ。 図3の現像器のトナー補給時のトナー濃度変化を示すグラフ。 図3の現像器のトナーを消費しながらトナーを補給するときのトナー濃度変化を示すグラフ。 図1の画像形成装置における検出トナー濃度とトナー補給量の関係を示す図。 本発明の第2実施形態に係るトナー濃度検出部の概略図。 従来の現像器の概略構成図。 従来の現像器における実際のトナー濃度および検出値の変化例を示すグラフ。
符号の説明
1 画像形成装置
11 現像器
33 発光素子
34 受光素子
35 投光導光部材
36 受光導光部材
36a 受光導光部材

Claims (3)

  1. 現像器内のトナーの濃度を検出してトナーの補給を制御する2成分現像方式の画像形成装置において、
    少なくとも1つの発光素子が発する測定光を、それぞれ、同一の前記現像器内の異なる箇所に導いて投光する複数の投光導光部材と、
    前記投光導光部材が投光した測定光の反射光をそれぞれ案内して、同一の受光素子に入力する受光導光部材とを備え、
    前記受光素子の出力に応じてトナー補給量を決定することを特長とする画像形成装置。
  2. 前記投光導光部材および前記受光導光部材の少なくともいずれかは、径が不均一であることを特長とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定光は、前記現像器のトナーの色に応じて、波長が異なることを特長とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013020035A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Ricoh Co Ltd 粉体収納容器、及び、画像形成装置
JP2013041161A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、制御装置及びプログラム

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