JP2008051217A - ダイナミックダンパ - Google Patents

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Kenji Yabe
健治 矢部
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Toyo Tire Corp
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Abstract

【課題】ゴム状弾性体を成形した後に脱落防止構造を構成するための二次加工を必要とせず、他の構成部材との干渉を低減可能なダイナミックダンパを提供すること。
【解決手段】振動系に取り付けられる取付ブラケット2と、取付ブラケット2にゴム状弾性体3を介して連結されるマス部材4とを備えるダイナミックダンパ1において、取付ブラケット2が、軸方向が略水平となるように配置されてマス部材4が収容される筒体部5と、筒体部5から垂設されて前記振動系に取り付けられる取付部6と、筒体部5の下部5bから上方に向けて突設され、マス部材4の脱落方向側にせり出した爪部7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の振動系に取り付けられ、該振動系に発生する振動を抑制するダイナミックダンパに関する。
自動車のディファレンシャルが内装されたデフケース(振動系の一例)に取り付けられるダイナミックダンパとして、例えば図3に示すものが挙げられる。このダイナミックダンパ21は、デフケースに取り付けられる取付ブラケット22と、取付ブラケット22にゴム状弾性体23を介して連結されるマス部材24とを備える。デフケースに発生する振動は、ゴム状弾性体23の弾性変形を介してマス部材24が共振することによって抑制される。
取付ブラケット22は、正面視コの字状をなす本体部25と、本体部25から垂設されて取付孔28を有する取付部26とを備えており、本体部25の下部には挿通孔29が設けられている。挿通孔29には、拡幅形成された頭部を有するピン30が挿通され、そのピン30の先端がマス部材24の下面に溶接固定されている。なお、ピン30に代えて、有頭ボルトをマス部材の下面に取り付けることも可能である。このようなピンやボルトを用いたマス部材の脱落防止構造は、例えば下記特許文献1〜3に開示されている。
図4は、デフケースに取り付けられたダイナミックダンパ21を車両横方向から見た概略図であり、ダイナミックダンパ21の中央部を通る縦断面で示している。なお、図示はしていないが、ダイナミックダンパ21は取付孔28に挿通したボルトを介してデフケースに取り付けられている。デフケース周辺には他の構成部材が密に配置されており、ダイナミックダンパの前方(図4右方)にはマス部材24に接近した部材11が、ダイナミックダンパの後方(図4左方)には車両走行時に前後傾動する部材12が配置されている。
ところで、上記構成のダイナミックダンパ21においては、取付ブラケット22とマス部材24との間にゴム状弾性体23を加硫成形した後に、ピン30の溶接或いはボルトの取付といった脱落防止構造を構成するための二次加工が必要になることから、コストや工数が増加するという問題がある。また、取付ブラケット22の本体部25の下方近傍に他の構成部材が配置されている場合には、ピン30の頭部が干渉するおそれがある。
特開平11−117990号公報 特開2001−193789号公報 特開2003−156097号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴム状弾性体を成形した後に脱落防止構造を構成するための二次加工を必要とせず、他の構成部材との干渉を低減可能なダイナミックダンパを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係るダイナミックダンパは、振動系に取り付けられる取付ブラケットと、前記取付ブラケットにゴム状弾性体を介して連結されるマス部材とを備えるダイナミックダンパにおいて、前記取付ブラケットが、軸方向が略水平となるように配置されて前記マス部材が収容される筒体部と、前記筒体部から垂設されて前記振動系に取り付けられる取付部と、前記筒体部の下部から上方に向けて突設され、前記マス部材の脱落方向側にせり出した爪部とを備えるものである。
本発明に係るダイナミックダンパでは、軸方向が略水平となるように配置される筒体部にマス部材が収容され、そのマス部材の脱落方向側に爪部がせり出していることから、ゴム状弾性体が切れるなどの不測の事態になった場合には、爪部がマス部材を受け止めて脱落が阻止される。また、爪部は、筒体部の下部から上方に向けて突設されているため、取付ブラケットとマス部材との間にゴム状弾性体を成形した後に、脱落防止構造を構成するための二次加工を施す必要がなく、他の構成部材との干渉を低減することもできる。
上記において、前記筒体部の下部、前記取付部及び前記爪部が、板材を折り曲げることで一体的に成形されたものであり、前記爪部が上方に向かって前記マス部材側に傾斜し、且つ前記爪部の内側面の仮想延長線が前記筒体部に干渉しないものが好ましい。
上記構成によれば、筒体部の下部、取付部及び爪部が、板材を折り曲げることで一体的に成形されていることにより、取付ブラケットを容易に成形することができ、爪部が脱落することもない。また、爪部が上方に向かってマス部材側に傾斜することにより、脱落しようとするマス部材を適切に受け止めて脱落防止効果を確保しつつ、前後傾動する他の構成部材との干渉を避けることができる。しかも、爪部の内側面の仮想延長線が筒体部に干渉しないことから、マス部材に対する爪部の接触を避けることができ、防振特性に影響を及ぼすことがない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るダイナミックダンパの一例を示す正面図であり、図2はそのA−A矢視断面図である。このダイナミックダンパ1は、自動車のディファレンシャルが内装されたデフケース(振動系の一例)に取り付けられ、該デフケースに発生する振動を抑制する機能を有する。
ダイナミックダンパ1は、デフケースに取り付けられる取付ブラケット2と、取付ブラケット2にゴム状弾性体3を介して連結されるマス部材4とを備える。また、取付ブラケット2は、軸方向(図1にて紙面に垂直となる方向)が略水平となるように配置される筒体部5と、筒体部5から垂れ下がるように設けられた取付部6と、筒体部5から突設された爪部7とを備えている。マス部材4は、例えば鉄鋼等の金属により構成される質量体であり、本実施形態では断面矩形の角柱状に形成されている。
筒体部5は、正面視横長矩形の角筒状をなしており、板状の上部5a、下部5b及び側部5cを組み合わせて構成されている。筒体部5には、マス部材4が周囲に略等距離の間隔を設けて収容され、筒体部5とマス部材4との間の所定箇所にゴム状弾性体3が介設されている。
本実施形態では、マス部材4の中央部の上下両側及び両端部の下角側にゴム状弾性体3が加硫成形されており、マス部材4が取付ブラケット2に支持固定されている。なお、ゴム状弾性体3としては、自動車用防振ゴムの技術分野における公知のゴム材料を特に限定なく使用することができ、そのバネ定数は抑制する共振周波数に合わせてマス部材4の質量との関係で適宜に設定される。
取付部6は、筒体部5の下部5bの軸方向端から垂設されており、デフケースに取り付けるための取付孔8が図1の左右対称位置に穿設されている。爪部7は、筒体部5の下部5bの取付部6とは反対側となる軸方向端から、図1の左右対称位置にて上方に向けて突設されている。
筒体部5の下部5b、取付部6及び爪部7は、金属製の板材をプレス加工により折り曲げることで一体的に成形されたものであり、かかる成形部材を、筒体部5の上部5a及び側部5cを構成するコの字状の部材に溶接して接合することで、取付ブラケット2が作製される。
図2には、ダイナミックダンパ1をデフケースに取り付けた際に、その周辺に配置される他の構成部材11、12を概略的に示している。本実施形態では、ダイナミックダンパ1の前方(図2右方)にマス部材4に接近した部材11が配置されており、ゴム状弾性体3が切れるなどの不測の事態になった場合には、マス部材4が部材11によって受け止められるため、マス部材4の脱落方向はダイナミックダンパ1の後方(図2左方)のみとなる。
爪部7は、ダイナミックダンパ1の後方、即ちマス部材4の脱落方向側にせり出しており、これによってマス部材4の脱落が阻止されることになる。爪部7の高さは、マス部材4の脱落を阻止できる程度であればよいが、高過ぎると重量や加工性の点で不利になる場合がある。
爪部7は、上方に向かってマス部材4側に傾斜して延在している。これにより、脱落しようとするマス部材4が適切に受け止められ、脱落防止効果が確保される。また、ダイナミックダンパ1の後方に、車両走行時に前後傾動する部材12が配置されているが、この傾動する部材12との干渉を避けることができる。爪部7の傾斜角度θは4.5度以上であることが好ましい。爪部7は、その内側面7aの仮想延長線Lが筒体部5に干渉せず、筒体部5の上部5aよりも後方に位置するように設けられている。そのため、マス部材4に対する爪部7の接触を防止することができ、防振特性に影響を及ぼすことがない。
このように、本発明のダイナミックダンパ1では、マス部材4の脱落防止構造が爪部7によって構成されることから、従来の脱落防止構造のようにピンやボルトなどの頭部を突出させる必要がなく、筒体部5の近傍に他の構成部材が配置されている場合であっても干渉が低減される。
上述したダイナミックダンパ1は、取付ブラケット2とマス部材4とを成形型の所定位置にセットし、それらの間にゴム状弾性体3を加硫成形することで作製される。本実施形態では、筒体部5の軸方向両側が開口していることから、筒体部5の爪部7とは反対側となる軸方向端からマス部材4を容易に収容することができる。
上述のように取付ブラケット2は、筒体部5の上部5a及び側部5cを構成するコの字状の部材と、筒体部5の下部5b、取付部6及び爪部7を構成する部材とを接合することで作製されるため、ゴム状弾性体3を成形した後に脱落防止構造を構成するための二次加工を施す必要がなく、コストや工数を低減することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、前述の実施形態において、マス部材の上部に配設したゴム状弾性体を省略することもできる。
また、前述の実施形態では、軸方向両側が開口した筒体部を用いた例を示したが、これに代えて軸方向片側だけが開口したものでもよく、かかる場合には、筒体部の上部と爪部との隙間からマス部材を挿入すればよい。なお、ゴム状弾性体が切れた状態では、マス部材及び筒体部の何れかにゴム状弾性体が付着しているため、マス部材が上記隙間から脱落することはなく、爪部による脱落防止効果が奏される。
本発明に係るダイナミックダンパの一例を示す正面図 図1に示すダイナミックダンパのA−A矢視断面図 従来のダイナミックダンパの斜視図 図3のダイナミックダンパを車両横方向から見た概略図
符号の説明
1 ダイナミックダンパ
2 取付ブラケット
3 ゴム状弾性体
4 マス部材
5 筒体部
5a 筒体部の上部
5b 筒体部の下部
5c 筒体部の側部
6 取付部
7 爪部
7a 爪部の内側面
8 取付孔
L 仮想延長線

Claims (2)

  1. 振動系に取り付けられる取付ブラケットと、前記取付ブラケットにゴム状弾性体を介して連結されるマス部材とを備えるダイナミックダンパにおいて、
    前記取付ブラケットが、軸方向が略水平となるように配置されて前記マス部材が収容される筒体部と、前記筒体部から垂設されて前記振動系に取り付けられる取付部と、前記筒体部の下部から上方に向けて突設され、前記マス部材の脱落方向側にせり出した爪部とを備えることを特徴とするダイナミックダンパ。
  2. 前記筒体部の下部、前記取付部及び前記爪部が、板材を折り曲げることで一体的に成形されたものであり、
    前記爪部が上方に向かって前記マス部材側に傾斜し、且つ前記爪部の内側面の仮想延長線が前記筒体部に干渉しない請求項1に記載のダイナミックダンパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105587814A (zh) * 2016-03-03 2016-05-18 柳州金鸿橡塑有限公司 复合式质量减振器

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