JP2008050478A - 軟質ポリウレタンフォーム - Google Patents

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Abstract

【課題】NOxや紫外線等による変色や移染変色性を長期的に抑えることができ、しかも安価で生産性の良好な軟質ポリウレタンフォームを提供する。
【解決手段】ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤としての水、触媒、酸化防止剤及び添加剤としての紫外線吸収剤や整泡剤等が含まれる発泡原料を、発泡、硬化させて得られる軟質ポリウレタンフォームにおいて、ポリオールに(メタ)アクリルポリオールを含むこととして、変色を抑えた。(メタ)アクリルポリオールの使用量は、ポリオールの100重量部中に1〜30重量部であるのが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、NOxガスや紫外線による変色を抑えることのできる軟質ポリウレタンフォームに関し、特には長期間使用しても変色の少ない軟質ポリウレタンフォームに関する。
ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤及び触媒を含む発泡原料を発泡、硬化させて得られる軟質ポリウレタンフォームは、優れた軽量性、クッション性及び耐久性を有することから、衣料用途、特に衣料用パッド材としてブラジャーパッドや肩パッド等に幅広く用いられている。通常、軟質ポリウレタンフォームの原料であるポリオキシアルキレンポリオールは、その合成時に酸化防止剤を添加して重合反応させることにより得られることから、ポリオールそのものに酸化防止剤が含まれている。
かかるポリオキシアルキレンポリオールの合成時の酸化防止剤には、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)が用いられており、発泡後の軟質ポリウレタンフォーム中にBHTが残存することになる。その結果、発泡後の軟質ポリウレタンフォーム中に残存するBHTが大気中の窒素酸化物(NOx)と反応して、軟質ポリウレタンフォーム自体が黄変する変色性の問題や、軟質ポリウレタンフォームと接触する生地などを変色させる移染変色性の問題がある。さらに、従来の軟質ポリウレタンフォームは、紫外線によって黄変する問題もある。このような、軟質ポリウレタンフォームの変色は、衣料や医療、その他雑貨のような日用品用途においては、見た目の悪さから好ましくなかった。
従来、前記軟質ポリウレタンフォームの変色を抑えるため、ポリプロピレングリコールを主成分とするポリオールを用い、紫外線吸収剤、耐NOx化剤を添加したり、BHTのような揮発性の高い酸化防止剤の使用量を低減したり、不使用にすることが行われている。さらに別の方法として、耐黄変性に有効な脂肪族ポリイソシアネートを用いることも行われている。
しかし、紫外線吸収剤や耐NOx化剤を添加したり、BHT等の揮発性の高い酸化防止剤の使用量を制限したりしても、NOxや紫外線等による軟質ポリウレタンフォーム自体の変色や移染変色性を充分に抑えることができなかった。また、脂肪族ポリイソシアネートを用いることにより変色の抑制効果は得られるものの、脂肪族ポリイソシアネート自体が高価なために軟質ポリウレタンフォームのコストアップを招く問題があり、しかも脂肪族ポリイソシアネートは低反応性のために軟質ポリウレタンフォームの生産性に劣る問題がある。
特開平11−060721号公報 特開平11−060722号公報 特開平11−323126号公報 特公昭52−30437号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、NOxや紫外線等による軟質ポリウレタンフォーム自体の変色や移染変色性を長期的に抑えることができ、しかも安価で生産性の良好な軟質ポリウレタンフォームの提供を目的とする。
本発明は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒及び酸化防止剤を含む発泡原料を発泡、硬化させて得られる軟質ポリウレタンフォームにおいて、前記ポリオールに(メタ)アクリルポリオールが含まれることを特徴とする。
本発明によれば、ポリオールに(メタ)アクリルポリオールが含まれることにより、NOxや紫外線等による軟質ポリウレタンフォーム自体の変色や移染変色性を長期的に抑えることができ、しかも変色や移染変色性を抑えるために高価かつ反応性の低い脂肪族ポリイソシアネートを必ずしも用いる必要が無くなり、安価、かつ生産性の良好な軟質ポリウレタンフォームが得られる。
本発明におけるポリオールは、軟質ポリウレタンフォーム用として知られているエーテル系ポリオールまたはエステル系ポリオール、(メタ)アクリルポリオールを用いることができる。特に本発明において、(メタ)アクリルポリオールは、発泡原料中のポリオール成分として必須とされる。
エーテル系ポリオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、シュークロース等の多価アルコール、またはその多価アルコールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを挙げることができる。また、エステル系ポリオールとしては、マロン酸、コハク酸、アジピン酸等の脂肪族カルボン酸やフタル酸等の芳香族カルボン酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等の脂肪族グリコール等とから重縮合して得られたポリエステルポリオールを使用することもできる。
(メタ)アクリルポリオールは、水酸基価(OHV)が、好ましくは13〜200mgKOH/g、より好ましくは28〜88mgKOH/gである。水酸基価が13mgKOH/g未満の場合、得られる軟質ポリウレタンフォームが柔らかくなりすぎて保形性に難を生じ、一方、水酸基価が200mgKOH/gを越える場合、得られる軟質ポリウレタンフォームが硬くなる。
(メタ)アクリルポリオールは、水酸基含有(メタ)アクリレートと他の重合性モノマーとの共重合によって得られるものである。水酸基含有(メタ)アクリレートの量は、(メタ)アクリルポリオールの水酸基価が前記の値となるように決定されるが、通常は原料モノマー100重量部に対して1〜30重量部が好ましい。なおモノマーは、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いる。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、前記他の重合性モノマーとしては、アルキル(メタ)アクリレート、その他の(メタ)アクリレート、スチレン系モノマー、他のビニル系モノマー等を挙げることができる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
その他の(メタ)アクリレートとしては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
スチレン系モノマーとしては、アルキルスチレン、ハロゲン化スチレン、ニトロソスチレン、アセチルスチレン、メトキシスチレン等を挙げることができる。アルキルスチレンとしては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン等を挙げることができる。ハロゲン化スチレンとしては、フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨードスチレン等を挙げることができる。
前記他のビニル系モノマーとしては、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等や、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の共役ジエンモノマー、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン等を挙げることができる。
本発明において使用する(メタ)アクリルポリオールは、重量平均分子量が3000〜10000が好ましい。重量平均分子量が3000未満の場合、得られる軟質ポリウレタンフォームが硬くなって脆くなり、一方、10000を越える場合、得られる軟質ポリウレタンフォームが柔らかくなって機械的強度の低下を生じる。また、発泡原料に含まれる(メタ)アクリルポリオールの量は、ポリオール100重量部中、1〜30重量部が好ましい。(メタ)アクリルポリオールの量がポリオール100重量部中に1重量部未満であると、変色を抑える効果が得難くなり、一方、30重量部を越えると、機械的物性の低下を生じる。
ポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有する芳香族系ポリイソシアネート、脂肪族系イソシアネート、脂環族系ポリイソシアネートを使用することができる。芳香族系ポリイソシアネートは芳香環を有するポリイソシアネートをいい、例えばトルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ポリメリックイソシアネート(クルードMDI)等を挙げることができる。一方、脂肪族系ポリイソシアネートは直鎖状の炭化水素鎖にイソシアネート基がついたポリイソシアネートをいい、例えばテトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等を挙げることができる。また、脂環族系ポリイソシアネートとは、環状炭化水素鎖にイソシアネート基がついたポリイソシアネートをいい、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキサメタンジイソシアネート等を挙げることができる。なお、その他プレポリマーも使用することができる。また、芳香族系ポリイソシアネート、脂肪族系ポリイソシアネート、脂環族系ポリイソシアネートは、一種類に限られず一種類以上であってもよい。例えば、芳香族系ポリイソシアネートの二種類と脂環族系ポリイソシアネートの一種類とを併用してもよい。特に、本発明のポリイソシアネートは、安価で反応性の良好な芳香族系ポリイソシアネートが好ましい。
発泡剤としては、軟質ポリウレタンフォーム用の公知のものが使用される。特には発泡剤として水が好適である。発泡剤としての水の量は、ポリオール100重量部に対して0.5〜5.0重量部程度が好ましい。
触媒としては、軟質ポリウレタンフォーム用として公知のものを用いることができ、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミノモルフォリン、N−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジン等のアミン触媒や、スタナスオクトエートやジブチルチンジラウレート等の錫触媒やフェニル水銀プロピオン酸塩あるいはオクテン酸鉛等の金属触媒(有機金属触媒とも称される。)を挙げることができる。特に、アミン触媒の単独使用が好ましい。アミン触媒の単独使用により、黄変をより効果的に抑えることができる。触媒の一般的な量は、ポリオール100重量部に対して0.01〜2.0重量部程度である。
酸化防止剤は、軟質ポリウレタンフォーム自体の変色や移染変色性を効果的に抑えるために添加される。酸化防止剤しては、フェノール系、アミン系、イオウ系、リン系等が挙げられる。ここで添加される酸化防止剤は、前記背景技術において説明したポリオキシアルキレンポリオールの合成時に用いられるBHTとは異なるものであって、特にリン系が好ましい。酸化防止剤は、一種類に限られず、複数種類用いてもよい。酸化防止剤の添加量は、ポリオール100重量部に対して0.5〜15重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜10重量部の範囲である。前記酸化防止剤の添加量が前記範囲よりも少ないと軟質ポリウレタンフォーム自体の変色や移染変色性を効果的に抑えることができなくなり、一方、前記範囲よりも多いと、発泡不良を生じやすくなる。
前記発泡原料には、その他、添加剤が適宜含まれる。添加剤としては、整泡剤、顔料、架橋剤、紫外線吸収剤等を挙げることができる。
整泡剤は、軟質ポリウレタンフォームに用いられるものであればよく、シリコーン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤および公知の界面活性剤を挙げることができる。
顔料は、求められる色に応じたものが用いられる。特に衣料用パッド材のフォームにおける顔料としては白顔料が好ましい。
架橋剤は軟質ポリウレタンフォームを用途に応じた硬度にするために用いられる。架橋剤としては、公知のものを使用することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコール類、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン、ジエチルトルエンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン類、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアルコール類、及びこれらの活性水素化合物にエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等を付加した化合物を挙げることができる。
紫外線吸収剤は、紫外線によるフォームの変色を一層効果的に抑えるために用いられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系である、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−(1,1,3,3−テトラエチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(6−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−1,1,3,3−(テトラメチルブチル)フェノール)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(t−ブチル)フェノール等、ベンゾフェノン系である、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシベンゼンスルホニックアシッド2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等、ベンゾエート系である、2,4−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等、シアノアクリレート系である、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等を挙げることができる。紫外線吸収剤の好ましい量は、ポリオール100重量部に対して0.5〜10重量部である。
本発明における軟質ポリウレタンフォームの製造は、ポリオールとポリイソシアネートを発泡剤、触媒等の存在下、直接反応させるワンショット法、あるいはポリオールとポリイソシアネートを事前に反応させて末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得、このプレポリマーに発泡剤、触媒等の存在下、ポリオールを反応させるプレポリマー法の何れの方法によっても行うことができる。また、本発明の軟質ポリウレタンフォームとしては、スラブポリウレタンフォームが好ましい。スラブポリウレタンフォームは、混合攪拌された発泡原料(反応混合原料)をベルトコンベア上に吐出し、該ベルトコンベアが移動する間に、原料が常温、大気圧下で自然発泡し、硬化することで連続的に製造される。その後、乾燥炉内で硬化(キュア)した後、所定形状に裁断される。
以下この発明の実施例について、比較例とともに具体的に説明する。表1に示す各成分を同表中の配合割合にしたがって配合し、前記ワンショット法及びスラブポリウレタンフォームの製造方法によって実施例及び比較例の軟質ポリウレタンフォームを製造した。
Figure 2008050478
Figure 2008050478
表1及び表2におけるポリオールは品名:GP3050(ポリエーテルポリオール、OHV=56.1)、三洋化成工業株式会社製、アクリルポリオール1は、品名:UT−1001(ポリ 2−エチルヘキシルアクリレートポリオール、Mw=3500、OHV=58)、綜研化学株式会社製、アクリルポリオール2は、品名:UT−3001(ポリ 2−エチルヘキシルアクリレートポリオール、Mw=3800、OHV=76)、綜研化学株式会社製、アクリルポリオール3は、品名:UMB−2005(ポリ 2−エチルアクリレートポリオール、Mw=3000、OHV=88)、綜研化学株式会社製、アクリルポリオール4は、品名:1−A(ポリ 2−エチルヘキシルアクリレートポリオール、Mw10000、OHV=28)、綜研化学株式会社製、触媒は品名:DABCO33LV(トリエチレンジアミン33%プロピレングリコール溶液、OHV=974)、エアプロダクツ株式会社製、酸化防止剤はトリス(2−エチルヘキシル)フォスファイト、整泡剤は品名:SZ−1136(ポリアルキレン変性シリコーン)、東レ・ダウコーニング株式会社製、紫外線吸収剤は2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、ポリイソシアネートは品名:コロネート T−80(トルエンジイソシアネート、NCO%=48.2)、日本ポリウレタン工業株式会社製である。なお、比較例4は発泡時のクリームタイム及びライズタイムが長く、発泡が良好ではなかった。その他の比較例及び実施例は何れも発泡状態が良好であった。
このようにして得られた実施例及び比較例の軟質ポリウレタンフォームに対し、密度(JIS K 7222:1999準拠)、硬さ(JIS K 6400−2:2004 D法準拠)、伸び(JIS K 6400−5:2004準拠)、引張強度(JIS K 6400−5:2004準拠)、引裂強度(JIS K 6400−5:2004準拠)を測定した。また、比較例及び実施例の軟質ポリウレタンフォームから30mm角の試験片を採取し、2種類の変色試験を行った。第1変色試験は、温度50℃、湿度95RH%の湿熱炉に168時間、試験片を放置した後、試験片の初期YI値をYI値測定器(COLOUR COMPUTER SM−4、スガ試験機製)で測定した。この試験片を、ガラス瓶に投入し、NOxガスをガラス瓶に充填して3時間放置後、試験片を取り出し、処理後YI値をYI値測定器(COLOUR COMPUTER SM−4、スガ試験機製)で測定した。これによって得られた処理後YI値から初期YI値を減算して△YI値を算出した。測定結果は表1及び表2の下部に示す通りである。第2変色試験は、第1変色試験における温度50℃、湿度95RH%の湿熱炉に168時間試験片を放置する処理に代えて、温度80℃、湿度95RH%の湿熱炉に10時間放置し、その他の処理については第1変色試験と同様にしてYI値の測定及びΔYI値の算出を行った。
前記ΔYI値から、実施例の軟質ポリウレタンフォームは長期間使用しても変色し難いことがわかる。それに対して、アクリルポリオールを含まない比較例1、アクリルポリオールの配合量が本発明の範囲よりも少ない比較例2〜3は何れもΔYI値が大きく、変色しやすいものであった。一方、アクリルポリオールの量が本発明の範囲よりも多い比較例4については、多量のアクリルポリオールによって発泡硬化のバランスが取りにくくなって良好な発泡が行われず、フォームが得られるものの、物性に劣り、実用には適さないものであった。また、紫外線吸収剤及び酸化防止剤の何れも含まない比較例5についてはΔYI値が大きく、変色を生じやすいものであった。また、実施例の軟質ポリウレタンフォームは、密度、硬さ、伸び、引張強度、引裂強度が、従来の軟質ポリウレタンフォームにおいて知られている数値と殆ど変わらないものであり、従来品に対して強度等が劣るものではなかった。

Claims (3)

  1. ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒及び酸化防止剤を含む発泡原料を発泡、硬化させて得られる軟質ポリウレタンフォームにおいて、
    前記ポリオールに(メタ)アクリルポリオールが含まれていることを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム。
  2. 前記(メタ)アクリルポリオールの量が前記ポリオール100重量部中に1〜30重量部であることを特徴とする請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  3. 前記発泡原料に紫外線吸収剤を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
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