JP2008050310A - 表面処理粉体及びこれを配合した化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】肌への付着性に優れ、かつ色くすみの防止効果に優れた表面処理粉体、及びそれを配合した肌への付着性に優れ、かつ色くすみの防止効果に優れた化粧料を提供する。
【解決手段】粉体100重量部に対し、特定のフッ素変性アクリルポリマー3〜15重量部と反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、N−アシルアミノ酸(塩又は組成物の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)、デキストリン脂肪酸エステル、及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選択される1種以上からなる化合物1〜5重量部とにより化粧料に使用可能な粉体を被覆する。
【選択図】なし
【解決手段】粉体100重量部に対し、特定のフッ素変性アクリルポリマー3〜15重量部と反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、N−アシルアミノ酸(塩又は組成物の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)、デキストリン脂肪酸エステル、及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選択される1種以上からなる化合物1〜5重量部とにより化粧料に使用可能な粉体を被覆する。
【選択図】なし
Description
本発明は、表面処理粉体および化粧料に関し、詳しくは、化粧料に使用可能な粉体にフッ素変性アクリルポリマーと反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(その塩を含む。)、N−アシルアミノ酸(その塩又は組成物を含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(その塩を含む。)、デキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選ばれた1種以上からなる化合物とで被覆された表面処理粉体、及びこれらを配合した肌への付着性に優れ、かつ、色くすみの防止効果に優れた化粧料に関するものである。
従来、化粧料に配合される粉体は、粉っぽい感触の解消、皮膚に対する物理的な刺激の緩和、すべり性の向上、肌への付着性や密着性の向上、粉体の分散性の向上、粉体が経時で汗や皮脂で濡れることによる色くすみ防止等の目的でフッ素化合物、シリコーン化合物、アシル化アミノ酸、脂肪酸、エステル油、アルキルシランやアルキルチタネート等により表面処理される。化粧料の効果は、大別すると使用感、化粧効果、化粧持続性(化粧もち)であり粉体の配合される化粧料はこれらの効果を達成するために種々の表面処理粉体が提案されている。
具体的には、肌への付着性や密着性を改良する表面処理としては、酸性エステル油、脂肪酸、アシル化アミノ酸処理、リポアミノ酸処理等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これらの表面処理は肌への親和性が非常に高いが故に肌への付着性や密着性に優れるが一方で化合物特性に由来する汗や皮脂に対する耐性が悪く化粧料の持続性としての色くすみ防止効果は充分ではなかった。また、色くすみ防止効果を改良する表面処理としては、フッ素化合物等による表面処理が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これらの表面処理は撥水性と撥油性が良好なため化粧膜の持続性、つまり汗や皮脂に濡れることによる色くすみ防止効果が高いが一方で化合物特性に由来する肌への付着性や密着性が非常に悪い。フッ素化合物による粉体の表面処理で肌への付着性を改良する処理も提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、肌への付着性と色くすみ防止効果は十分ではなく更なる改良が求められていた。
本発明は、肌への付着性に優れ、かつ、色くすみの防止効果に優れた表面処理粉体、及びそれを配合した肌への付着性に優れ、かつ、色くすみの防止効果に優れた化粧料を提供するものである。
本発明者等は、上記事情に鑑み、粉体が汗や皮脂に濡れることによる色くすみを抑制し、かつ肌への付着性に優れる粉体を開発できるかについて鋭意研究した結果、粉体100重量部に対し、特定のフッ素変性アクリルポリマー3〜15重量部と反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、N−アシルアミノ酸(塩又は組成物の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)及びデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選択される1種以上からなる化合物1〜5重量部とで被覆された表面処理粉体がこれらの課題を解決できることを見出した。
即ち、本発明の表面処理粉体は、化粧料に使用可能な粉体を、当該粉体100重量部に対して、下記式(1):
(但しa、b、c及びdは何れも正の整数を表し、a+b+c+d=4〜10000である。)
で表されるフッ素変性アクリルポリマー3〜15重量部と、
反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、アシル化アミノ酸(塩又は組成物の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)、デキストリン脂肪酸エステル、及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選択される1種以上の化合物1〜5重量部と、により被覆したことを特徴とする。
好ましい実施形態において、前記反応性オルガノポリシロキサンが、下記式(2):
(式(2)において、R1は炭素数1〜30のアルキル基であり、R2及びR3はそれぞれ下記一般式(3)及び(4)で表される化合物残基であり、l、m及びnは何れも整数であり、それぞれ1≦l≦5、1≦m≦5、及び1≦n≦5であり、
式(3)において、xは1≦x≦5の整数であり、
式(4)において、y及びzは何れも整数であり、それぞれ1≦y≦5及び10≦z≦50である。)
又は下記式(5):
(式(5)においてR4は全て相互に独立していて、それぞれ炭素数1〜4の低級アルキル基又は水素原子であり、複数存在するR5は全て同様に相互に独立していて、それぞれ水素原子、水酸基及び炭素数1〜4の低級アルコキシ基の何れかを、mとnは1以上の整数を、それぞれ表し、m+nは2〜200の整数を構成する。)で表されることを特徴とする。
又は下記式(5):
他の好ましい実施形態において、前記アシル化アミノ酸が、炭素数12以上18以下である飽和脂肪酸とアスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、グリシン、サルコシン、プロリン、ヒドロキシプロリンからなる群より選ばれるアミノ酸とのアシル化化合物、又はそれらと炭素数12以上18以下の脂肪酸との組成物(アシル化リポアミノ酸組成物)であることを特徴とする。
さらに他の好ましい実施形態において、前記酸性エステル油が、炭素数1〜36の1種又は2種以上のアルコールと、炭素数1〜36の1種又は2種以上のカルボン酸とを反応させて得ることができる、総炭素数16以上のエステル化合物を含み、かつ酸価15以上であることを特徴とする。
本発明の別の観点において、上記表面処理粉体を10〜100重量部含有することを特徴とする化粧料が提供される。
本発明の表面処理粉体は、化粧料に用いた場合に、肌への付着性及び色くすみの防止効果に優れた効果を示す。
以下に、本発明の特に好ましい形態を詳述する。本発明で用いるフッ素変性アクリルポリマーとしては下記式(1);
(1)
(a+b+c+d=4〜10000が好ましく、特に好ましくはa+b+c+d=4〜500である)に表される化合物で市販のものとしては旭硝子社より販売されているアサヒガードEシリーズ商品名AG−E060、及びAG−E067が挙げられる。この化合物は水溶性であり作業的・環境的に非常に好ましい性状を有するものである。
(a+b+c+d=4〜10000が好ましく、特に好ましくはa+b+c+d=4〜500である)に表される化合物で市販のものとしては旭硝子社より販売されているアサヒガードEシリーズ商品名AG−E060、及びAG−E067が挙げられる。この化合物は水溶性であり作業的・環境的に非常に好ましい性状を有するものである。
本発明の前記フッ素変性アクリルポリマーと組み合わされる他の表面処理剤としては、反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、アシル化アミノ酸(塩又は組成物の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)及びデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルが挙げられる。
本発明で用いられる反応性オルガノポリシロキサンとしては、下記式(2)および(5)に示される化合物が好適である。式(2)中のR1は炭素数1〜30のアルキル基であり、R2は下記一般式(3)で表される化合物残基であり、R3は下記一般式(4)で表される化合物残基であり、l、m、及びnは何れも整数であり、それぞれ1≦l≦5、1≦m≦5、及び1≦n≦5である。また、式(3)中のxは整数であり、1≦x≦5である。更に、式(4)中のy及びzは何れも整数であり、それぞれ1≦y≦5及び10≦z≦50である。
また、側鎖又は両末端もしくは片末端に官能基を有するリニア構造を有するオルガノポリシロキサンとしては下記式(5)に示される化合物が挙げられる。式(5)においてR4は全て相互に独立していて、それぞれ炭素数1〜4の低級アルキル基又は水素原子で複数存在するR5は全て同様に相互に独立していて、それぞれ水素原子、水酸基及び炭素数1〜4の低級アルコキシ基の何れかを、mとnは1以上の整数を、それぞれ表し、m+nは2〜200の整数である。
本発明で用いられるアシル化アミノ酸は、炭素数12以上18以下である飽和脂肪酸とアスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、グリシン、サルコシン、プロリン、ヒドロキシプロリンより選ばれるアミノ酸のアシル化化合物であり、アミノ酸のカルボキシル基は遊離体か、又はK、Na、Fe、Zn、Ca、Mg、Al、Zr、Ti等の塩になっているものでも構わない。具体的には、味の素社より市販されているアミソフトHS−21、HS−11等、川研ファインケミカル社より市販されているソイポンSLP、ソイポンSCA、アラノンAMP、フランスSEPPIC社より市販されているSEPILIFT DPHP等、日光ケミカル社より市販されているサルコシネートMN等を挙げることができる。これらのアシル化アミノ酸は脂肪酸との組成物の形態でもよい。アシル化リポアミノ酸組成物としては、前記アシル化アミノ酸と炭素数12以上18以下の脂肪酸の混合組成物であり特開2004−231564号公報に示される公知の化合物で具体的には、SEPPIC社より市販されているSEPIFEEL ONE(パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシン、パルミトイルグルタミン酸、パルミチン酸の4成分よりなる組成物)が挙げられる。
本発明で用いられる酸性エステル油としては、炭素数1〜36の1種又は2種以上のアルコールと、炭素数1〜36の1種又は2種以上のカルボン酸とを反応させて得ることができる、総炭素数16以上のエステル化合物を含み、酸価15以上である化合物が好適である。特開2004−51945号公報に示される公知の化合物で具体的には、日清オイリオグループ社より市販されているサラコスMIS(セバシン酸イソステアリル)、サラコスMOD(アゼライン酸オクチドデカノール)、サラコス1A(アジピン酸オクチルドデカノール)、サラコスHD(ダイマー酸オクチルドデカノール)等が挙げられる。
本発明で用いられるポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等で分子中にカルボキシル基を少なくとも1個有するポリオレフィン樹脂を挙げることができる。例えば、特開昭63−179972号公報に記載の公知の化合物で分子量500〜20000で融点が40℃以上の低分子ポリエチレンや、ポリプロピレンを酸化して得られる酸化ポリエチレン、マレイン化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン等が挙げられる。
本発明に用いられる水添レシチンとしては、卵黄、大豆、コーン、菜種等から抽出された天然のレシチン、及び合成レシチンを水素添加したもので、ヨウ素価が15以下の水添レシチンであり、リン酸基を有するグリセライドである。塩の形態にあるものとしては、Al、Mg、Ca、Zn、Zr、Ti等の水不溶性水添レシチン金属塩が好ましい。50℃以上の融点を有する水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)が特に好ましい。例えば、特開昭60−184571号公報、特開昭60−190705号公報、特公平4−58443号公報に記載の公知の化合物で、例えば、旭化成工業社の水添卵黄油No.5や日清オイリオグループ社の水素添加大豆リン脂質ベイシスLS−60HR等が挙げられる。
本発明に用いられる脂肪酸としては、炭素数が12〜22までの直鎖状又は分岐上の飽和又は不飽和脂肪酸で、例えば、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、2−エチルヘキサン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソベヘン酸等の脂肪酸、或いはそのCa、Mg、Zn、Zr、Al、Ti等の金属塩が挙げられる。
本発明に用いられるデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖エステルとしては、デキストリンやフラクトオリゴ糖と脂肪酸とで構成されるエステル或いはその誘導体から選択することができる。具体的には、例えば、特公平5-3844号公報や特開2002−188024号公報に記載の公知の化合物で、千葉製粉社より市販されているレオパールKL、レオパールMKL、レオパールTT、レオパールKE、レオパールTL、レオパールISK等が挙げられる。
本発明に用いられる粉体としては、通常化粧料に用いられ得る粉体であれば特に制限されない。例えば、無機粉体としては、体質顔料として、窒化硼素、セリサイト、天然マイカ、焼成マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、アルミナ、マイカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、無水ケイ酸、アルミナ、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、酸化鉄、酸化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、紺青、群青、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、炭化ケイ素、タングステン酸金属塩、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロルヒドロキシアルミニウム、クレー、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化ケイ素、シリコーンカーバイト、チタン酸コバルト、チタン酸鉄、リチウムコバルトチタネート、アルミン酸コバルト、無機青色系顔料、アルミニウム粉、金粉、銀粉、鉄粉、低次酸化チタン、微粒子酸化チタン(例えば商品名:MT−100T以上テイカ社製、マックスライトTS−01以上昭和電工社製等)、バタフライ状硫酸バリウム、花びら状酸化亜鉛、テトラポット状酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛(例えば商品名:MZ−500、MZ−500HP、MZ−300以上テイカ社製、FINEX−45、FINEX−K2、FINEX−50W以上堺化学工業社製、マックスライトZS−01以上昭和電工社製、MPT−144以上石原産業社製、SIH−20 ZnO−350住友大阪セメント社製等)ナイロン繊維、「ルミノーバシリーズ」なる商品名で発売されている発光粉体、ステンレスパウダー、トルマリン粉末、琥珀パウダー、カーボンブラック、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、ガラスファイバー、カーボンファイバー、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、β―ウォラストナイト、ゾノライト、チタン酸カリウム繊維、硼酸アルミニウム繊維、塩基性硫酸マグネシウム繊維、窒化ケイ素繊維、タール色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂パウダー、微結晶繊維粉体、澱粉粉末、CIピグメントイエロー、CIピグメントオレンジ等が挙げられる。タール色素としては赤色3号、赤色10号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン、クロロフィル、β−カロチン、ベニバナパウダー等の天然色素等の粉体が挙げられる。粒子径は1nm〜500μm程度の範囲のもので化粧料に配合が可能であればよい。
本発明において、化粧料に使用可能な粉体を被覆する順序は問わない。例えば、フッ素変性アクリルポリマーを先に被覆処理した後、他の成分を被覆する方法、フッ素変性アクリルポリマーと他の成分を同時に被覆する方法、他の成分を先に被覆した後、フッ素変性アクリルポリマーを被覆する方法等が挙げられる。
本発明の表面処理粉体の製造方法については、上記一般式(1)で示されるフッ素変性アクリルポリマーと反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、アシル化アミノ酸(塩又は組成物の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)及びデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選択される1種以上からなる化合物と粉体を接触させることにより、粉体を処理することができ、これについては特に製造方法による限定を受けない。
処理粉体の機能や工程の効率を考慮した場合の好ましい製造例としては、粉体と前記フッ素変性アクリルポリマーと他の化合物(必要により水や有機溶剤で希釈する)をヘンシルミキサーやナウターミキサー等に投入し攪拌混合し、得られた粉体を乾燥することで溶媒を除去し、更に粉砕することで本発明の表面処理粉体を製造することができる。この時の溶媒の除去や粉砕にはピンミル、アトマイザー、JETミルのような粉砕機を使用できる。
また、これとは別の方法として、粉体を水スラリー状態にしてミキサー等の攪拌機で攪拌を維持しながら前記フッ素変性アクリルポリマー水溶液を滴下して被覆し、スラリーをろ過した含水粉体ケーキに他の化合物を添加混合することで粉体と接触させる。その混合物を乾燥・粉砕することで本発明の表面処理粉体を製造することができる。
更に、本発明において表面処理される粉体は、表面処理剤との親和性や固着性の向上を図るべく、例えばアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、セリウム、ケイ素、ジルコニウム、チタン、亜鉛、鉄、コバルト、マンガン、ニッケル及びスズの少なくとも1種の酸化物又は含水酸化物で被覆されていてもよい。
本発明の表面処理粉体の表面処理剤の被覆量は、粉体100重量部に対して上記一般式(1)に示されるフッ素変性アクリルポリマーを3〜15重量部と反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、アシル化アミノ酸、アシル化リポアミノ酸(塩の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)及びデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選択される1種以上からなる化合物1〜5重量部が好ましい。被覆される粉体の粒子径や比表面積、吸油量等により被覆量は異なるがより好ましくは、フッ素変性アクリルポリマーを5〜12重量部と反応性オルガノポリシロキサン、ポリオレフィン、水添レシチン(塩の形態にあるものを含む。)、アシル化アミノ酸、アシル化リポアミノ酸(塩の形態にあるものを含む。)、酸性エステル油、脂肪酸(塩の形態にあるものを含む。)及びデキストリン脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの中から選択される1種以上からなる化合物1〜5重量部である。
フッ素変性アクリルポリマー単体で粉体を被覆した表面処理粉体はフッ素化合物由来の特性が強く出て撥水撥油性が強くなる。色くすみ抑制効果はある程度良いが化粧料に配合される成分との親和性も悪くなるばかりか肌への付着性は極端に悪くなる。このようにして得られる被覆粉体の化粧料への配合量については、化粧料の性質に応じて任意に選択されるが、全組成中に好ましくは10〜100重量%程度である。配合量が10重量%未満であると肌への付着性と色くすみ防止効果が低下する。
また、これらの被覆粉体には必要に応じて、本発明で得られる被覆粉体の1種又は2種以上を配合することができる。
本発明で得られる表面処理した粉体を配合する化粧料としては、化粧下地、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、油性ファンデーション、スティックファンデーション、プレストパウダー、フェイスパウダー、白粉、口紅、リップグロス、コンシーラー、頬紅、アイシャドウ、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、水性ネイルエナメル、油性ネイルエナメル、乳化型ネイルエナメル、エナメルトップコート、エナメルベースコート等の仕上用化粧品、エモリエントクリーム、コールドクリーム、美白クリーム、乳液、化粧水、美容液、カーマインローション、液状洗顔料、洗顔フォーム、洗顔クリーム、洗顔パウダー、メイククレンジング、ボディグロス等の皮膚用化粧品、ヘアーグロス、ヘアクリーム、ヘアーシャンプー、ヘアリンス、ヘアカラー、ヘアブラッシング剤等の頭髪用化粧品、その他として日焼け止め又は日焼け用クリームや乳液、石鹸、浴用剤、香水等を挙げることができる。
本発明の表面処理粉体を配合する化粧料に配合されるその他の成分としては、例えば油分としては、サフラワー油、大豆油、月見草油、ブドウ種子油、ローズヒップ油、ククイナッツ油、アルモンド油、ゴマ油、コムギ胚芽油、トウモロコシ油、綿実油、アボガド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ヒマシ油、ラッカセイ油、ヘーゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、カカオ脂、シア脂、木ロウ、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、馬脂、ミンク油、乳脂、卵黄油、タートル油等の油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油等のロウ類、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸、ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸等の脂肪酸、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール、バチルアルコール、コレステロール、フィトステロール、ラノリンアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリカプリル酸グリセリル等のエステル類、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロテトラシロキサン等のシリコーン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン等の有機溶剤、アニオン、カチオン、ノニオン、両性界面活性剤等が例示される。発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料等に用いられる顔料分散剤、油剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防止剤、皮膜形成剤、保湿剤、増粘剤、染料、顔料、各種薬剤、香料等を適宜配合することができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
セリサイトFSE(三信鉱工社)100gを精製水1000ccに加え攪拌機で十分に攪拌して水スラリーとする。攪拌を維持しながらそのスラリーにアサヒガードAG−E060(固形分:20wt%:旭硝子社))30gを20cc/minのスピードで滴下する。更に、KF−9909(トリエトキシリルエチルポリジメチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン:信越化学工業社)2gとイソプロピルアルコール10gの溶解液を投入する。1N-NaOH水溶液を加えてpHを9.0に調整したのち30分間熟成する。遠心脱水機にてろ過し130℃で20時間乾燥した後、アトマイザーにて粉砕してフッ素変性アクリルポリマーと反応性オルガノポリシロキサン複合処理セリサイトを得た。
セリサイトFSE(三信鉱工社)100gを精製水1000ccに加え攪拌機で十分に攪拌して水スラリーとする。攪拌を維持しながらそのスラリーにアサヒガードAG−E060(固形分:20wt%:旭硝子社))30gを20cc/minのスピードで滴下する。更に、KF−9909(トリエトキシリルエチルポリジメチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン:信越化学工業社)2gとイソプロピルアルコール10gの溶解液を投入する。1N-NaOH水溶液を加えてpHを9.0に調整したのち30分間熟成する。遠心脱水機にてろ過し130℃で20時間乾燥した後、アトマイザーにて粉砕してフッ素変性アクリルポリマーと反応性オルガノポリシロキサン複合処理セリサイトを得た。
(実施例2)
酸化チタンCR-50(石原産業社)100gとSEPIFEEL ONE(パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシン、パルミトイルグルタミン酸、パルミチン酸の4成分よりなる組成物:SEPPIC社)1.5gをヘンシルミキサーで15分間混合した後、アサヒガードAG−E060(固形分:20wt%:旭硝子社))25gを加え更に15分間混合する。110℃で16時間乾燥した後、アトマイザーにて粉砕してフッ素変性アクリルポリマーとアシル化リポアミノ酸複合処理酸化チタンを得た。
酸化チタンCR-50(石原産業社)100gとSEPIFEEL ONE(パルミトイルプロリン、パルミトイルサルコシン、パルミトイルグルタミン酸、パルミチン酸の4成分よりなる組成物:SEPPIC社)1.5gをヘンシルミキサーで15分間混合した後、アサヒガードAG−E060(固形分:20wt%:旭硝子社))25gを加え更に15分間混合する。110℃で16時間乾燥した後、アトマイザーにて粉砕してフッ素変性アクリルポリマーとアシル化リポアミノ酸複合処理酸化チタンを得た。
(実施例3)
実施例1のセリサイトをタルクJA−46R(浅田製粉社)に代えて同様の処理を行い、フッ素変性アクリルポリマーと反応性オルガノポリシロキサン複合処理タルクを得た。
実施例1のセリサイトをタルクJA−46R(浅田製粉社)に代えて同様の処理を行い、フッ素変性アクリルポリマーと反応性オルガノポリシロキサン複合処理タルクを得た。
(実施例4)
実施例2の酸化チタンを黄酸化鉄LL−100P(チタン工業社)に代え、更に、SEPIFEEL ONEをサラコスMIS(セバシン酸イソステアリル)に代えてフッ素変性アクリルポリマーとセバシン酸イソステアリル複合処理黄酸化鉄を得た。
実施例2の酸化チタンを黄酸化鉄LL−100P(チタン工業社)に代え、更に、SEPIFEEL ONEをサラコスMIS(セバシン酸イソステアリル)に代えてフッ素変性アクリルポリマーとセバシン酸イソステアリル複合処理黄酸化鉄を得た。
(実施例5)
実施例4の黄酸化鉄を赤酸化鉄R−516PS(チタン工業社)に代えて同様に処理を行いフッ素変性アクリルポリマーとセバシン酸イソステアリル複合処理赤酸化鉄を得た。
実施例4の黄酸化鉄を赤酸化鉄R−516PS(チタン工業社)に代えて同様に処理を行いフッ素変性アクリルポリマーとセバシン酸イソステアリル複合処理赤酸化鉄を得た。
(実施例6)
実施例4の黄酸化鉄を黒酸化鉄BL−100P(チタン工業社)に代えて同様に処理を行いフッ素変性アクリルポリマーとセバシン酸イソステアリル複合処理黒酸化鉄を得た。
実施例4の黄酸化鉄を黒酸化鉄BL−100P(チタン工業社)に代えて同様に処理を行いフッ素変性アクリルポリマーとセバシン酸イソステアリル複合処理黒酸化鉄を得た。
(比較例1〜6)
実施例1〜6においてフッ素変性アクリルポリマーのみで処理を行ない各フッ素変性アクリルポリマー処理粉体を得た。
実施例1〜6においてフッ素変性アクリルポリマーのみで処理を行ない各フッ素変性アクリルポリマー処理粉体を得た。
(比較例7〜12)
実施例1〜6のフッ素変性アクリルポリマーをアサヒガードAG-530(パーフルオロアルキルリン酸エステル:旭硝子社)に代えて被覆量を合わせて処理を行ない各パーフルオロアルキルリン酸エステルと他の化合物との複合処理粉体を得た。
実施例1〜6のフッ素変性アクリルポリマーをアサヒガードAG-530(パーフルオロアルキルリン酸エステル:旭硝子社)に代えて被覆量を合わせて処理を行ない各パーフルオロアルキルリン酸エステルと他の化合物との複合処理粉体を得た。
(表面処理粉体の肌への付着性試験)
スポンジパフに表面処理粉体を約200mg付着させる。パネラー20名の前腕部に5cm×5cmの塗布エリアをマーキングし50g/cm2の荷重でスポンジパフの上の粉体を肌へ塗布する。塗布後のスポンジパフの重量を最初にパフに付着させた粉体量で割って皮膚上に付着した粉体量とした。この操作を5回繰り返し平均値を求めた。数値が大きい程、肌への付着性が良好である。
スポンジパフに表面処理粉体を約200mg付着させる。パネラー20名の前腕部に5cm×5cmの塗布エリアをマーキングし50g/cm2の荷重でスポンジパフの上の粉体を肌へ塗布する。塗布後のスポンジパフの重量を最初にパフに付着させた粉体量で割って皮膚上に付着した粉体量とした。この操作を5回繰り返し平均値を求めた。数値が大きい程、肌への付着性が良好である。
(表面処理粉体の色くすみ防止効果)
表面処理した粉体95重量部に対してスクワラン5重量部を攪拌混合して、丸型金皿容器に打型した際の表面色と、その混合物に吸油点までスクワランを加えたものを同じ容器に充填打型した際の表面色との色差(ΔE)を測色する。色差計は日本電色工業社のSZ−Σ90を用いた。なおΔEは下記式で計算され、数値が小さい程色くすみしにくいと言える。結果を表1に示した。
表面処理した粉体95重量部に対してスクワラン5重量部を攪拌混合して、丸型金皿容器に打型した際の表面色と、その混合物に吸油点までスクワランを加えたものを同じ容器に充填打型した際の表面色との色差(ΔE)を測色する。色差計は日本電色工業社のSZ−Σ90を用いた。なおΔEは下記式で計算され、数値が小さい程色くすみしにくいと言える。結果を表1に示した。
表1の結果により、本発明の表面処理粉体は肌への付着性と色くすみ防止効果が優れている。
(実施例7および比較例7、8)パウダーファンデーションの製造
表2に示す組成のパウダーファンデーションを下記の方法により製造した。
表2に示す組成のパウダーファンデーションを下記の方法により製造した。
(製法)
上記成分(1)〜(6)を混合し粉砕機を通して粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、成分(7)〜(11)を加熱混合し均一にしたものを加えて更に混合し均一にした。これを粉砕機に通し、フルイをかけ粒度を揃えた後、圧縮成形して2WAYファンデーションを製造した。
上記成分(1)〜(6)を混合し粉砕機を通して粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、成分(7)〜(11)を加熱混合し均一にしたものを加えて更に混合し均一にした。これを粉砕機に通し、フルイをかけ粒度を揃えた後、圧縮成形して2WAYファンデーションを製造した。
(実施例8および比較例9、10)乳化型ファンデーションの製造
表3に示す組成の乳化型ファンデーションを下記の方法により製造した。
表3に示す組成の乳化型ファンデーションを下記の方法により製造した。
(製法)
上記成分(7)〜(11)を予め混合し粉砕した。70℃にて成分(1)〜(6)を均一に溶解混合した油相に予め粉砕した成分(7)〜(11)の混合物を加えホモディスパーで均一に分散した。成分(12)〜(16)を70℃で均一に混合溶解した水相を前記油相に徐添し、ホモミキサーで均一分散後、冷却し成分(17)を加え乳化粒子を整えリキッドファンデーションを製造した。
上記成分(7)〜(11)を予め混合し粉砕した。70℃にて成分(1)〜(6)を均一に溶解混合した油相に予め粉砕した成分(7)〜(11)の混合物を加えホモディスパーで均一に分散した。成分(12)〜(16)を70℃で均一に混合溶解した水相を前記油相に徐添し、ホモミキサーで均一分散後、冷却し成分(17)を加え乳化粒子を整えリキッドファンデーションを製造した。
(実施例9および比較例11、12)口紅の製造
表4に示す組成の口紅を次の方法により製造した。
表4に示す組成の口紅を次の方法により製造した。
(製法)
(1)成分7〜9を成分1に加えローラーで練り均一に分散する。
(2)他の成分を加熱し混合溶解したのち前記成分(1)を加えホモミキサーで均一に分散する。
(3)脱気後、型に流し込みしスティック状の口紅を得た。
(1)成分7〜9を成分1に加えローラーで練り均一に分散する。
(2)他の成分を加熱し混合溶解したのち前記成分(1)を加えホモミキサーで均一に分散する。
(3)脱気後、型に流し込みしスティック状の口紅を得た。
実施例7〜9および比較例7〜12で得られた化粧料について専門パネラーを各評価ごとに20名用意し化粧料を1日使用してもらい表5および表6に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計点数を20で割って評点を得た。
化粧料の評価結果を表7に示した。
表7の結果により、本発明の表面処理粉体を配合した化粧料は比較例の化粧料と比較して高い評価を示していることがわかった。
Claims (5)
- 前記反応性オルガノポリシロキサンが、下記式(2):
式(4)において、y及びzは何れも整数であり、それぞれ1≦y≦5及び10≦z≦50である。)
又は下記式(5):
で表されることを特徴とする請求項1に記載の表面処理粉体。 - 前記アシル化アミノ酸が、炭素数12以上18以下である飽和脂肪酸とアスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、グリシン、サルコシン、プロリン、ヒドロキシプロリンからなる群より選ばれるアミノ酸とのアシル化化合物、又はそれらと炭素数12以上18以下の脂肪酸との組成物(アシル化リポアミノ酸組成物)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面処理粉体。
- 前記酸性エステル油が、炭素数1〜36の1種又は2種以上のアルコールと、炭素数1〜36の1種又は2種以上のカルボン酸とを反応させて得ることができる、総炭素数16以上のエステル化合物を含み、かつ酸価15以上であることを特徴とする請求項1〜3何れか記載の表面処理粉体。
- 請求項1〜4何れか記載の表面処理粉体を10〜100重量部含有することを特徴とする化粧料。
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- 2006-08-25 JP JP2006228695A patent/JP2008050310A/ja active Pending
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