JP2008048899A - 圧力式炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】安全装置70を前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、蒸気室130を後方に寄せて配置し、調圧装置100を、アクチュエータ機構80を含む略全体が安全装置70の左右他側方に位置するように配置し、圧力センサ110の一部をアクチュエータ機構80の幅方向一側方かつ電動モータ83の梃機構支点側の側方に位置させることにより、アクチュエータ機構80と圧力センサ110とをまとまりよく安全装置70の左右他側方に配置した。これにより、弁収納室61の後方に蒸気室130を拡大するためのスペースが得られる。
【選択図】図5
Description
このため、蒸気室を蓋下板の上方に高く設けたり、その側周を可及的に広げたりすることで蒸気室容量を大きくし、ふきこぼれ現象の防止が図られている。
また、前記安全装置は、いずれの向きに長くした場合でも前方に寄せているため、前記ソレノイドの作動体により蓋ロック動作を支障なく実現することができる。
したがって、前記調圧装置を前記安全装置に寄せて配置した構成を採用すれば、調圧装置により邪魔されることなく前蒸気室の側周を拡大することができる。
また、前記ソレノイドの作動体のストロークが左右方向になるため、安全装置の配置スペースは前後に短縮することができる利点も得られる。
ここで、前記圧力センサを前記電動モータと同側に位置させた構成により、その圧力センサの少なくとも一部を、前記電動モータの梃支点側からその電動モータに寄せた構成を採用することが可能になる。この構成の採用により、前記圧力センサと前記アクチュエータ機構とがまとまりよくオーバラップ配置されるので、調圧装置の配置スペースをコンパクトにすることができる。
この構成によれば、前記安全装置の長さ方向と前記アクチュエータ機構の長さ方向が近づく分、前記安全装置の長さを利用して前記アクチュエータ機構に長さをもたせることが可能になり、その製造、組立てが簡単になる。
ここで、前記アクチュエータ機構を前記圧力センサよりも前記安全装置に近い側に配置した構成を採用したため、前記ラックの上昇ストローク空間が逆に配置した場合よりも前記両補強部の間の左右中心上に近い側に位置することになる。その結果、蓋の左右両側辺から左右中心上に近づく程に高くなる蓋デザインにすることが容易になる。
前記補強板で前記蓋下板の変形防止効果が高められると共に、前記梃機構は、前記補強底上に配置する場合と比して前記窪み部の深さの分だけ低く配置される。その結果、前記ラックの上昇ストロークの上死点が低くなるため、蓋の嵩張りを防止することができる。
ここで、前記ブラケットの幅方向一側面に、前記電動モータを支持させ、幅方向他側面に、前記レバーの揺動軸より力点側でそのレバーのストローク位置を検出するリミットスイッチを支持させた構成の採用により、前記リミットスイッチと前記電動モータとが幅方向同側に並ぶことが避けられ、前記リミットスイッチの少なくとも一部を、前記電動モータの正面延長上に位置させた構成の採用が可能になる。この構成の採用により、前記レバーの前記揺動軸と前記ラック間の長さを短縮させつつ、前記リミットスイッチを支障なく前記ブラケットに支持させることができる。
そこで、前記リミットスイッチを前記ブラケットに対して幅方向中央側に向けてねじ止めし、そのねじ先端部が前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に位置するようにした構成の採用により、そのねじ先端部が前記ブラケットの幅方向他側面に突出することが避けられ、さらに、前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に形成される空間に前記ねじ先端部が位置するため、前記ブラケットの幅拡大が不要になる。したがって、この構成と逆向きにねじ止めした場合と比して、前記リミットスイッチの取付部分における前記ブラケットの幅を小さくすることができる。
なお、前記レバーの揺動軸とラックの間の部分は、押下げ力負荷時に上昇側に揺動する部分であるから、この部分の下方に前記ねじ先端部を位置させれば、前記レバーに干渉することはない。
また、前記ブラケットの底板に前記蓋下板に対するねじ挿通孔を形成した構成を採用することにより、各側板を切り開いてねじ挿通孔を形成する必要がなくなり、前記ブラケットの底板の幅方向両側にそれぞれ一連の側板を形成することができる。前記の両側板と底板により、前記ブラケットに横断面が上向きコ字状の一体形成部分を設けられる。
ここで、前記の両側板に前記揺動軸を支持させ、その一側方の側板に前記電動モータを取り付け、その他側方の側板に前記リミットスイッチをねじ止めした構成を採用することにより、しっかりとした前記の一体形成部分に前記揺動軸を支持させ、また前記電動モータと前記リミットスイッチとを取り付けることになり、前記ブラケットを小型化しても前記梃機構の安定作動を得ることができる。
第1実施形態に係る圧力式炊飯器は、図1に示すように、炊飯鍋1が収納される炊飯器本体2に対して蓋3がヒンジ4により開閉可能に取り付けられたものである。炊飯鍋1の開口部は蓋3に着脱自在に取り付けられた内蓋セット5のパッキン5aにより気密に閉塞される。
より具体的には、安全装置70は、長さ方向が前後方向に向いており、補強底32の上面を摺動する作動体51の他端部が補強底32の前端に略一致するところで突片部6bの下方に位置するように寄せられている。なお、作動体51は、蓋下板3aの上面露出部分で摺動させることもできる。
この第3実施形態は、アクチュエータ機構80の長さ方向及び圧力センサ110の長軸方向が左右方向に向き、かつアクチュエータ機構80の概ね全体が安全装置70の作動体に設けた逃げ部53aの左右他側方に位置し、圧力センサ110の概ね全体が安全装置70の左右他側方に位置するように配置された点で相違するものである。この第3実施形態では、逃げ部53aの左右他側方に大きく設けたスペースを有効に利用することにより、アクチュエータ機構80の極端な短縮化を避けられる利点がある。
この第4実施形態の安全装置70は、その長さ方向が左右方向に向いた状態で前方に寄せて配置されている。安全装置70の弁収納室は、ソレノイドと同じく前方に寄せられている。安全装置70のソレノイドの作動体のストロークが左右方向になるため、第1実施形態のように前後方向にストローク領域を確保する必要がない。これを利用することにより、安全装置70の全体が一対の補強部23、23間において蓋フック6の近傍まで前方に寄せられている。
この第5実施形態は、上記第4実施形態において、アクチュエータ機構80の長さ方向及び圧力センサ110の長軸方向が左右方向に向き、圧力センサ110の一部がアクチュエータ機構80の幅方向一側方に位置し、かつ電動モータの梃支点側の側方に位置するように配置されたものである。この第5実施形態では、アクチュエータ機構80及び圧力センサ110が左右方向に長い向きでまとまりよく配置されるため、調圧装置の配置スペースが前後に短くなる。このため、この第5実施形態によれば、蒸気室130の拡大に利用可能なスペースを上記第4実施形態よりも大きくすることができる。
2 炊飯器本体
3 蓋
3a 蓋下板
3b 蓋上板
3c 化粧板
4 ヒンジ
5 内蓋セット
5a パッキン
5b 内蓋
6 蓋フック
6a 回転軸
6b 突片部
6c フック操作ボタン
7 蒸気路
11 リング部
12 スチームカバー
12a 電熱線
13 パッキン
21 補強壁
22 リブ構造
23 補強部
24 補強底支持部
30 補強板
31 縦壁
32 補強底
33 ビス
34 空隙
41 補強ピン
42 位置決め溝
50 ソレノイド
51 作動体
52 可動鉄芯
53 枠体
53a 逃げ部
54 突部
60 ボール形リリーフ弁
61 弁収納室
62 弾性シール
63 押さえ板
64 筒部
65 弁座
66 弁室
67 弁孔
68 ボール
70 安全装置
80 アクチュエータ機構
81 レバー
82 ラック
83 電動モータ
84 出力ギア
85 揺動軸
86 リミットスイッチ
86a ねじ先端部
87 押圧体
88 安全カバー
90 調圧弁
91 弁体
92 弁設置室
93 弁座
94 弁ケース
95 ばね受け
96 弾性キャップ
100 調圧装置
110 圧力センサ
111 ケーシング
112、113 ねじ止め部
114 窪み部
115 センサ差込口
120 ブラケット
121 環状部
122 立ち下がり部
123 底板
124、125 側板
126 ねじ挿通孔
127 窪み部
128 ガイド溝
130 蒸気室
131 貫通孔
132 接続口
133 おねば捕捉部
133a、133b 遮蔽壁
134 上板部
135 器外放出口
136 差込み溝
137 開放口
137a 下端筒部
137b パッキン
137c ねじ筒部
137d 水平部
137e 逃げ壁
138 深底部
Claims (9)
- アクチュエータ機構により調圧弁の弁体に押下げ力を負荷することで炊飯鍋内の圧力を設定可能とした調圧装置と、
ソレノイドの作動体により蓋下板の上面に膨出する弁収納室内に配したボール形リリーフ弁を室外から強制開弁するセーフ動作と蓋フックの解除を阻止するロック動作とを切り換えて行う安全装置と、
前記炊飯鍋に連通する蒸気路から流入した蒸気とおねばとを分離して蒸気を器外へ放出する蒸気室と、
前記蓋下板の上面に前後に長くかつ左右に離間させて設けた一対の補強部とを備え、
前記一対の補強部の間を利用して前記調圧装置と前記安全装置と前記蒸気室とを配置した圧力式炊飯器において、
前記安全装置を、前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、又は左右に長い向きで前方に寄せて配置し、前記蒸気室を後方に寄せて配置し、
前記安全装置を前後に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、少なくとも前記アクチュエータ機構が前記安全装置の左右他側方に位置するように配置し、前記安全装置を左右に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、前記安全装置に寄せて配置したことを特徴とする圧力式炊飯器。 - 前記調圧装置が前記炊飯鍋内の圧力を検出する圧力センサを備え、
その圧力センサの少なくとも一部を、前記アクチュエータ機構の幅方向一側方からそのアクチュエータ機構に寄せた請求項1に記載の圧力式炊飯器。 - 前記アクチュエータ機構を、レバーに設けたラックと電動モータの出力ギアを噛み合せた梃機構により増幅された出力が押下げ力として負荷されるように設け、前記圧力センサを前記電動モータと同側に位置させ、その圧力センサの少なくとも一部を、前記電動モータの梃支点側の側方からその電動モータに寄せた請求項2に記載の圧力式炊飯器。
- 前記安全装置を前後に長い向きで配置し、
前記アクチュエータ機構を、前後に長い向きで配置すると共に前記圧力センサよりも前記安全装置に近い側に配置した請求項3に記載の圧力式炊飯器。 - 前記アクチュエータ機構を、前記ラックが安全装置側に寄るように斜めに配置した請求項4に記載の圧力式炊飯器。
- 前記一対の補強部を、前記蓋下板の上面に補強板に添え付けて構成し、その補強板の一対の縦壁間を繋ぐ補強底に、前記蓋下板の上面を部分的に露出させる空隙を形成し、その蓋下板の上面露出部分に前記蓋下板の補強底支持面よりも低い窪み部を形成し、その窪み部に前記アクチュエータ機構を配置した請求項3から5のいずれかに記載の圧力式炊飯器。
- 前記アクチュエータ機構が、前記レバーの揺動軸を支持するブラケットを備え、
前記ブラケットの幅方向一側面に、前記電動モータを支持させ、幅方向他側面に、前記レバーの力点側でそのレバーのストローク位置を検出するリミットスイッチを支持させ、前記リミットスイッチの少なくとも一部を、前記電動モータの正面延長上に位置させた請求項3から6のいずれかに記載の圧力式炊飯器。 - 前記リミットスイッチを、前記ブラケットに対し幅方向中央側に向けてねじ止めし、そのねじ先端部が前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に位置するようにした請求項7に記載の圧力式炊飯器。
- 前記ブラケットの底板に前記蓋下板に対するねじ挿通孔を形成し、前記底板の幅方向両側にそれぞれ一連の側板を形成し、両側板に前記揺動軸を支持させ、その一側方の側板に前記電動モータを取り付け、その他側方の側板に前記リミットスイッチをねじ止めした請求項8に記載の圧力式炊飯器。
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