JP2008048899A - 圧力式炊飯器 - Google Patents

圧力式炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008048899A
JP2008048899A JP2006228080A JP2006228080A JP2008048899A JP 2008048899 A JP2008048899 A JP 2008048899A JP 2006228080 A JP2006228080 A JP 2006228080A JP 2006228080 A JP2006228080 A JP 2006228080A JP 2008048899 A JP2008048899 A JP 2008048899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
lid
safety device
actuator mechanism
rice cooker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006228080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4813291B2 (ja
Inventor
Jun Nishiyama
潤 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2006228080A priority Critical patent/JP4813291B2/ja
Publication of JP2008048899A publication Critical patent/JP2008048899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4813291B2 publication Critical patent/JP4813291B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】一対の補強部の間で蒸気路と蒸気室とを蓋下板に形成した貫通孔を通じて連通させると共に、両補強部の間を利用して調圧装置と安全装置と蒸気室とを配置した圧力式炊飯器において、器外放出口からのふきこぼれを防止しつつ、蒸気室部分における蓋の嵩張り防止を図る。
【解決手段】安全装置70を前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、蒸気室130を後方に寄せて配置し、調圧装置100を、アクチュエータ機構80を含む略全体が安全装置70の左右他側方に位置するように配置し、圧力センサ110の一部をアクチュエータ機構80の幅方向一側方かつ電動モータ83の梃機構支点側の側方に位置させることにより、アクチュエータ機構80と圧力センサ110とをまとまりよく安全装置70の左右他側方に配置した。これにより、弁収納室61の後方に蒸気室130を拡大するためのスペースが得られる。
【選択図】図5

Description

この発明は、炊飯時に炊飯鍋内の圧力を大気圧以上にする圧力式炊飯器に関する。
この種の圧力式炊飯器の蓋は、炊飯時に大きな力を受ける。このときの蓋の変形を防止するため、合成樹脂製の蓋下板の上面に、前後に長くかつ左右に離間させた一対の補強部が設けられている。なお、この種の圧力式炊飯器において、前後方向は、蓋ヒンジ軸と直交する方向であり、蓋フック側が前、蓋ヒンジ軸側が後である。
前記一対の補強部の間は、各種の装置や構造を配置するために利用されている。具体的には、アクチュエータ機構により調圧弁の弁体に押下げ力を負荷することで炊飯鍋内の圧力を設定可能とした調圧装置と、ソレノイドの作動体により蓋下板の上面に膨出する弁収納室内に配したボール形リリーフ弁を室外から強制開弁するセーフ動作と蓋フックの解除を阻止するロック動作とを切り換えて行う安全装置と、炊飯鍋内に連通する蒸気路から流入した蒸気とおねばとを分離して蒸気を器外へ放出する蒸気室とを配置したものがある(特許文献1参照)。
蒸気路は、炊飯鍋内に連通する第1の排気口と第2の排気口とを有している。前記ボール形リリーフ弁は、前記蒸気路の第1の排気路を開閉するものであり、ボールが載る弁座と、弁座の上方に被さり、ボールの移動範囲を所定の範囲に制限する弁室とを有する。弁室及び弁座は、前記蓋下板の上面に膨出する弁収納室内に配置されている。前記弁座に形成された弁孔は、前記ボールの自重で閉塞される。前記弁室は、弁収納室に連通する開放口を有する。弁収納室は、前記蒸気室に連通している。炊飯鍋内が一定以上の高圧になると、その高圧を受けたボールが動かされて開弁するようになっている。ボール形リリーフ弁は、調圧弁よりも高圧で開放するように設けられている。これにより、異常な高圧状態の発生が確実に防止されている。
前記安全装置は、炊飯停止状態を示す信号によって前記ソレノイドの励磁状態が変化した結果、作動体が進出することによりその一端部が前記弁収納室に設けられた弾性シール部を押してボールを強制的に移動させて開弁するようになっている。このセーフ動作時、作動体の他端部は、蓋フックの解除側移動空間から外れている。このため、炊飯鍋内が低圧になるリリーフ弁の開弁状態で、蓋フックの係合解除が可能になる。
また、炊飯状態を示す信号によってソレノイドの励磁状態が逆変化した結果、作動体が退行することにより、作動体の他端部が蓋フックの解除側移動空間に進入するようになっている。このため、蓋フックの解除操作が阻止される。このロック動作時、前記作動体の一端部は、前記ボール形弁体を押しておらず、前記ボールは自重により前記弁孔を閉じる位置に戻っている。したがって、炊飯鍋内が高圧状態になるリリーフ弁の閉弁時、蓋を開放することができない。
前記調圧装置の構成は、様々であるが、例えば、前掲の特許文献1に開示された調圧装置では、調圧弁が前記第2の排気口を開閉するものであり、蓋下板に形成された弁設置室内に配置されている。弁設置室は、蓋下板を上下に貫通しており、前記蒸気室に連通している。その弁体は、ばねにより閉弁側に付勢されている。前記アクチュエータ機構は、電動モータの回転出力が梃機構により増幅された押下げ力として負荷されるように設けられている。すなわち、出力ギアとレバーの力点側端部に設けたラックとが噛み合わされており、出力ギアのトルクが前記梃機構で増大される。弁設置室の上面側開口は弾性キャップで閉じられており、出力ギアの回転角度に応じて弾性キャップと梃機構との間に介在する押圧体がレバーに押し下げられる。その結果、弾性キャップを介してばね受けが押し下げられ、その結果、ばねを介して弁体に押下げ力として負荷されるようになっている。
上記の調圧装置は、電動モータのサーボ制御で前記弁体に負荷する押下げ力を設定することで調圧弁の開弁圧力、すなわち、炊飯鍋内の圧力を細かく設定することができる。なお、前記サーボ制御は、炊飯鍋内の圧力を検出する圧力センサの出力に基づいて実施されるようになっている(調圧装置については、特許文献2参照)。
調圧弁を備えた圧力式炊飯器は、設定圧力になって調圧弁が開弁すると、炊飯鍋と蒸気室とが連通し、炊飯中に鍋内からおねばの泡が沸き上がり、蒸気路を経て蒸気室に達する特徴をもっている。このため、蒸気室容量を十分に確保しないと、炊飯中におねばの泡が蒸気室に満ち、器外放出口からおねばが漏れ出るふきこぼれ現象の恐れがある。
このため、蒸気室を蓋下板の上方に高く設けたり、その側周を可及的に広げたりすることで蒸気室容量を大きくし、ふきこぼれ現象の防止が図られている。
特開2006−20962号公報 特開2003−174963号公報
しかしながら、一対の補強部の間を利用して調圧装置、安全装置、及び蒸気室を配置した圧力式炊飯器においては、ボール形リリーフ弁、膨出室、ソレノイドの作動体が前後に並ぶ上記の安全装置が配置スペースを要するものであり、その余のスペースに調圧装置、蒸気室等を配置することを強いられる。
前掲の特許文献1の圧力式炊飯器では、前記安全装置を前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、その弁収納室の後方に電動モータを配置することにより、梃機構のレバーの上昇ストロークを蒸気室のすぐ前方に設け、蓋上面の前端から蒸気室の上板部に向けて上り勾配の長いテーパ面の形成を可能としている。これにより、蒸気室を蓋下板の上方に高く設けることでふきこぼれ現象を防止し、結果的に生じる蒸気室部分における蓋の嵩張りを上記のテーパ面により蓋デザインとして違和感がないように積極的に活用し、製品の欠点とならないように工夫している。
しかしながら、製品によっては前記のようなテーパ面を有する蓋デザインを採用することができない場合があり、ふきこぼれ現象と蒸気室部分における蓋の嵩張り防止とをどのように両立させるかが大きな問題になる。
上記の事情に鑑み、この発明の課題は、一対の補強部の間を利用して調圧装置、安全装置、及び蒸気室を配置した圧力式炊飯器において、ふきこぼれ現象を防止しつつ、蒸気室部分における蓋の嵩張り防止を図ることにある。
上記の課題を達成するため、この発明は、アクチュエータ機構により調圧弁の弁体に押下げ力を負荷することで炊飯鍋内の圧力を設定可能とした調圧装置と、ソレノイドの作動体により蓋下板の上面に膨出する弁収納室内に配したボール形リリーフ弁を室外から強制開弁するセーフ動作と蓋フックの解除を阻止するロック動作とを切り換えて行う安全装置と、前記炊飯鍋に連通する蒸気路から流入した蒸気とおねばとを分離して蒸気を器外へ放出する蒸気室と、前記蓋下板の上面に前後に長くかつ左右に離間させて設けた一対の補強部とを備え、前記一対の補強部の間を利用して前記調圧装置と前記安全装置と前記蒸気室とを配置した圧力式炊飯器において、前記安全装置を、前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、又は左右に長い向きで前方に寄せて配置し、前記蒸気室を後方に寄せて配置し、前記安全装置を前後に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、少なくとも前記アクチュエータ機構が前記安全装置の左右他側方に位置するように配置し、前記安全装置を左右に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、前記安全装置に寄せて配置した構成を特徴とするものである。
具体的には、前記安全装置を、前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、又は左右に長い向きで前方に寄せて配置し、前記蒸気室を後方に寄せて配置した構成の採用により、安全装置の左右他側方かつ蒸気室よりも前方に、又は安全装置よりも後方かつ蒸気室よりも前方に、前記調圧装置の配置に利用可能なスペースをまとまって得られるようにした。
また、前記安全装置は、いずれの向きに長くした場合でも前方に寄せているため、前記ソレノイドの作動体により蓋ロック動作を支障なく実現することができる。
ここで、前記安全装置を前後に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、少なくとも前記アクチュエータ機構が前記安全装置の左右他側方に位置するように配置した構成の採用により、前記弁収納室の後方を蒸気室の側周を拡大するために利用することができる、すなわち、蒸気室容量を大きくして、ふきこぼれ現象を防止しつつ、蒸気室部分における蓋の嵩張り防止を図ることができる。
一方、前記安全装置を左右に長い向きで配置した場合には、前記蓋下板の上面に膨出する弁収納室がソレノイドと同じく前方に寄り、従来の弁収納室用の配置スペースを調圧装置の配置スペースに利用することができる。
したがって、前記調圧装置を前記安全装置に寄せて配置した構成を採用すれば、調圧装置により邪魔されることなく前蒸気室の側周を拡大することができる。
また、前記ソレノイドの作動体のストロークが左右方向になるため、安全装置の配置スペースは前後に短縮することができる利点も得られる。
なお、この発明の構成において、安全装置、調圧装置、蒸気室を一対の補強部の間を利用して配置しつつ、ふきこぼれ現象を防止できる蒸気室容量が得られる限り、「寄せて」とは、対象の構成が特定方向に寄っておればよく、また、「前後に長い」又は「左右に長い」とは、配置対象の長さ方向が特定方向に向くことに限定されず、対象の構成の長さ方向が特定方向に対し傾斜する構成も含まれる。なお、対象の構成の長さ方向が前後方向又は左右方向であることは、その特定方向に対する傾斜配置を行った場合と比して無駄なスペースの発生を防止することができる点で好ましい。
この発明の構成において、前記調圧装置が前記炊飯鍋内の圧力を検出する圧力センサを備えた構成を採用する場合、その圧力センサの少なくとも一部を、前記アクチュエータ機構の幅方向一側方からそのアクチュエータ機構に寄せた構成を採用することにより、アクチュエータ機構の長さ方向に圧力センサが並ばず、アクチュエータ機構の幅方向に圧力センサが寄ったオーバラップ配置になるため、調圧装置の配置スペースの拡大を防止することができる。
より好ましくは、前記アクチュエータ機構を、レバーに設けたラックと電動モータの出力ギアを噛み合せた梃機構により増幅された出力が押下げ力として負荷されるように設けた構成を採用すれば、前記レバーの幅方向一側方かつ前記電動モータの梃支点側の側方にスペースが得られる。すなわち、電動モータの出力軸がレバーの幅方向に向き、出力ギア、レバー及び調圧弁が直線的に並ぶ。レバーの軸寸法は、電動モータの同方向の寸法より十分に小さくすることができる。したがって、電動モータの背部は、アクチュエータ機構よりも幅方向一側方に突出させて前記のスペースを得られる。
ここで、前記圧力センサを前記電動モータと同側に位置させた構成により、その圧力センサの少なくとも一部を、前記電動モータの梃支点側からその電動モータに寄せた構成を採用することが可能になる。この構成の採用により、前記圧力センサと前記アクチュエータ機構とがまとまりよくオーバラップ配置されるので、調圧装置の配置スペースをコンパクトにすることができる。
さらに好ましくは、前記安全装置を前後に長い向きで配置し、前記アクチュエータ機構を、前後に長い向きで配置すると共に前記圧力センサよりも前記安全装置に近い側に配置した構成を採用するとよい。
この構成によれば、前記安全装置の長さ方向と前記アクチュエータ機構の長さ方向が近づく分、前記安全装置の長さを利用して前記アクチュエータ機構に長さをもたせることが可能になり、その製造、組立てが簡単になる。
ここで、前記アクチュエータ機構を前記圧力センサよりも前記安全装置に近い側に配置した構成を採用したため、前記ラックの上昇ストローク空間が逆に配置した場合よりも前記両補強部の間の左右中心上に近い側に位置することになる。その結果、蓋の左右両側辺から左右中心上に近づく程に高くなる蓋デザインにすることが容易になる。
より好ましくは、前記アクチュエータ機構を、前記ラックが安全装置側に寄るように斜めに配置した構成を採用すれば、前記ラックは、前記両補強部の間の左右中心上に近い側に位置しながら、蒸気室側に寄ることになる。このため、前記ラックの上昇ストローク空間は、前記蒸気室の嵩張りを利用して容易に得ることができる。また、前記蒸気室から蓋の前辺に向かって次第に低くなる蓋デザインにすることが容易になる。
また、前記一対の補強部を、前記蓋下板の上面に補強板に添え付けて構成し、その補強板の一対の縦壁間を繋ぐ補強底に、前記蓋下板の上面を部分的に露出させる空隙を形成し、その蓋下板の上面露出部分に前記蓋下板の補強底支持面よりも低い窪み部を形成し、その窪み部に前記アクチュエータ機構を配置した構成を採用することが好ましい。
前記補強板で前記蓋下板の変形防止効果が高められると共に、前記梃機構は、前記補強底上に配置する場合と比して前記窪み部の深さの分だけ低く配置される。その結果、前記ラックの上昇ストロークの上死点が低くなるため、蓋の嵩張りを防止することができる。
また、前記梃機構に係る構成を採用した場合、前記調圧装置が前記レバーの揺動軸を支持するブラケットを備えた構成を採用することができる
ここで、前記ブラケットの幅方向一側面に、前記電動モータを支持させ、幅方向他側面に、前記レバーの揺動軸より力点側でそのレバーのストローク位置を検出するリミットスイッチを支持させた構成の採用により、前記リミットスイッチと前記電動モータとが幅方向同側に並ぶことが避けられ、前記リミットスイッチの少なくとも一部を、前記電動モータの正面延長上に位置させた構成の採用が可能になる。この構成の採用により、前記レバーの前記揺動軸と前記ラック間の長さを短縮させつつ、前記リミットスイッチを支障なく前記ブラケットに支持させることができる。
前記リミットスイッチは、前記レバーのストローク空間のゼロ点設定に利用される。
なお、前記ブラケットに前記レバー等を支持させることにより、前記アクチュエータ機構の組み付け容易化を図ると共に、高圧調理条件下における蓋下板の変形の影響が前記梃機構に及び難くなる。
より好ましくは、前記リミットスイッチを、前記ブラケットに対し幅方向中央側に向けてねじ止めし、そのねじ先端部が前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に位置するようにした構成を採用するとよい。
前記リミットスイッチは、ねじ止めにより前記ブラケットに対してしっかりと締結される。このようなねじ締結では、そのねじ先端部がねじ頭部よりも長く前記ブラケットから突出することが避けられない。
そこで、前記リミットスイッチを前記ブラケットに対して幅方向中央側に向けてねじ止めし、そのねじ先端部が前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に位置するようにした構成の採用により、そのねじ先端部が前記ブラケットの幅方向他側面に突出することが避けられ、さらに、前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に形成される空間に前記ねじ先端部が位置するため、前記ブラケットの幅拡大が不要になる。したがって、この構成と逆向きにねじ止めした場合と比して、前記リミットスイッチの取付部分における前記ブラケットの幅を小さくすることができる。
なお、前記レバーの揺動軸とラックの間の部分は、押下げ力負荷時に上昇側に揺動する部分であるから、この部分の下方に前記ねじ先端部を位置させれば、前記レバーに干渉することはない。
前記リミットスイッチをねじ止めした構成では、前記ブラケットに対し幅方向中央側に向けてねじ止めしたため、前記ブラケットの幅方向他側面に、ねじ回し具を通すための断絶や大きな切欠きを形成する必要がない。
また、前記ブラケットの底板に前記蓋下板に対するねじ挿通孔を形成した構成を採用することにより、各側板を切り開いてねじ挿通孔を形成する必要がなくなり、前記ブラケットの底板の幅方向両側にそれぞれ一連の側板を形成することができる。前記の両側板と底板により、前記ブラケットに横断面が上向きコ字状の一体形成部分を設けられる。
ここで、前記の両側板に前記揺動軸を支持させ、その一側方の側板に前記電動モータを取り付け、その他側方の側板に前記リミットスイッチをねじ止めした構成を採用することにより、しっかりとした前記の一体形成部分に前記揺動軸を支持させ、また前記電動モータと前記リミットスイッチとを取り付けることになり、前記ブラケットを小型化しても前記梃機構の安定作動を得ることができる。
上述のように、この発明は、前記安全装置を、前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、又は左右に長い向きで前方に寄せて配置し、前記蒸気室を後方に寄せて配置し、前記安全装置を前後に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、少なくとも前記アクチュエータ機構が前記安全装置の左右他側方に位置するように配置し、前記安全装置を左右に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、前記安全装置に寄せて配置した構成の採用により、ふきこぼれ現象を防止しつつ、蒸気室部分における蓋の嵩張り防止を図ることができる。
以下、この発明の第1実施形態を添付図面に基づいて説明する。
第1実施形態に係る圧力式炊飯器は、図1に示すように、炊飯鍋1が収納される炊飯器本体2に対して蓋3がヒンジ4により開閉可能に取り付けられたものである。炊飯鍋1の開口部は蓋3に着脱自在に取り付けられた内蓋セット5のパッキン5aにより気密に閉塞される。
蓋3は、蓋下板3aと、蓋下板3aに上方から被せて嵌合された蓋上板3bとで内部空間が形成されている。蓋上板3bの上面には、化粧板3cが装着されている。
図2は、蓋下板3aの左右方向の中心上で蓋3を縦に切断した断面をヒンジ4付近を省略した状態で示している。図3は、蓋下板3aを斜め上方から示している。図4は、蓋下板3a上に各種の装置が取り付けられた状態を斜め上方から示している。図5は、図4の状態を上方から示している。図6は、図1のVI−VI線の切断面を示している。図7は、図5のVII−VII線の切断面を示している。図8は、蓋下板3a上に設けられた構成のみを図5のVIII−VIII線の切断面で示している。
図2、図3に示すように、蓋下板3aは、下面側に開放されたリング部11を有する。リング部11を閉塞するスチームカバー12が蓋下板3aに取り付けられている。スチームカバー12の外周部にパッキン13が装着されている。パッキン13は、蓋下板3aの下面側に取り付けられた内蓋セット5の内蓋5bの上面外周部とスチームカバー12の下面外周部との間を気密に閉塞するようになっている。
蓋下板3aの上面に、前後方向に長い補強壁21、21が左右に離間するように一対で形成されている。さらに、各補強壁21と蓋下板3aの左右の各辺との間に、前後左右に交差する格子状のリブ構造22、22が形成されている。各リブ構造22により、各補強壁21の変形が防止されている。なお、各補強壁21は、前後方向に一連である必要はない。
図6に示すように、各補強壁21には補強板30が添え付けられている。補強板30は、各補強壁21に添え付ける一対のフランジ付き縦壁31、31を補強底32で繋いだものが利用されている。
縦壁31、31は、各補強壁21の内側面に沿って略全長にわたって延びている。補強底32は、縦壁31、31の下端間に連続している。より具体的には、補強底32の両側を上向きに屈曲して縦壁31、31が形成されている。
さらに、縦壁31、31の上端部は、複数回の折り曲げを有するフランジとなっている。このように複数の折り曲げ構造を各縦壁31に形成することにより補強板30の強度が向上させられている。
より具体的には、縦壁31、31の上端部は、下方に折り曲げられた後、水平に折り曲げられており、各補強壁21に上方から被さる下向きコ字状になっている。このため、強度向上だけでなく、補強板30の取り付けに際し、各補強壁21に対する位置ずれが生じ難くなっている。
縦壁31、31と補強壁21、21とは、ビス33により上方からねじ止めされている。これにより、一対の補強部23、23が設けられ、蓋下板3aのヒンジ4回りの曲がりや前後方向の変形が防止されている。
なお、図1、図4に示すように、補強部23、23の後端部は、ヒンジ4の端部が挿通される軸支部になっている。また、補強部23、23の前端部は、蓋フック6の回転軸6aが挿通される軸支部になっている。これは、蓋3の開閉時の変形を効果的に防止するためである。
また、図2、図4に示すように、蓋下板3a上には、両補強部23、23の間に亘る補強ピン41、41が前後に間隔をおいて設けられている。各補強ピン41は、鉄、ステンレス鋼等の金属製である。補強ピン41は、要求される左右方向の変形防止効果に応じて、前後いずれかに1本、又は複数本設けることができる。
図3に示すように、蓋下板3aの上面には、補強ピン41を嵌合するための位置決め溝42、42が補強壁21、21間に亘り、さらに左右のリブ構造22、22間まで亘るように左右方向に形成されている。
図2に示すように、位置決め溝42の高低差と補強ピン41の直径はほぼ等しく形成されている。このため、各補強ピン41は、位置決め溝42に嵌合されて前後左右及び下方向に位置決めされる。なお、補強ピン41は、補強壁21に形成された穴に貫通させて位置決めすることもできる。
補強ピン41は、位置決め溝42と補強底32との間で挟着され一体化される。この状態で、補強底32と蓋下板3aの補強底支持部24とが上下に押圧し合っている。このようにして蓋下板3aと補強底32と補強ピン41とが一体化されることにより、蓋下板3aの高圧調理時の左右両側の反り発生や左右方向の変形が防止されている。
なお、補強ピン41の一体化構造としては、補強板の下面に下向きに開放された溝を設け、その溝に嵌合した補強ピン41を、その溝と蓋下板3aの上面との間で挟着するようにすることも可能である。また、補強ピン41、41に代えて補強板に縦壁間に亘る補強部材を溶接した補強構造部を採用することもできる。
蓋下板3aの変形防止が図られた両補強部23、23の間に、各種の装置や構造を配置することにより所定の機能を安定して発揮させることができる。なお、両補強部23、23の間における左右方向の中心と蓋3における左右方向の中心は、一致させられている。蓋3の左右で変形防止効果を均衡化を図るためである。
この第1実施形態では、図4、図5に示すように、両補強部23、23の間に亘る補強底32のうち、補強ピン41、41の間に位置する領域に、蓋下板3aの上面を部分的に露出させる空隙34が形成されている。
その空隙34による蓋下板3aの上面露出部分には、図5、図7に示すように、ソレノイド50の作動体51により蓋下板3aの上面に膨出する弁収納室61内に配したボール形リリーフ弁60を室外から強制開弁するセーフ動作と蓋フック6の解除を阻止するロック動作とを切り換えて行う安全装置70が配置されている。すなわち、安全装置70は、ソレノイド50と、弁収納室61と、ボール形リリーフ弁60と、蓋フック6とからなる。
ソレノイド50と弁収納室61とは、ソレノイド50を前、弁収納室61を後として配置されている。
弁収納室61は、補強部23、23よりも高いドーム状に形成されている。弁収納室61の前部に形成された開放口は、その内周に嵌合された弾性シール62で閉塞されている。弾性シール62は、下端部を蓋下板3aで位置決めされた押さえ板63を弁収納室61にねじ止めすることで確実に取り付けられている。このねじ止め用の筒部64は、図3に示すように、弁収納室61の左右中心上を外して一体形成されている。これは、弁収納室61の左右中心上が前後方向で最も高くなっており、このような部分に筒部64を形成すると、弁収納室61が高くなり過ぎるためである。
図7に示すように、ボール形リリーフ弁60の弁座65は、内蓋5bの取付孔に下方から挿入され、内蓋5bの上方から弁室66と結合一体化されている。弁座65に形成された弁孔67は、炊飯鍋1に連通する第1の排気口となっている。
図5、図7に示すように、作動体51は、ソレノイド50の可動鉄芯52と、ソレノイド50を囲む枠体53とを結合して構成されている。ソレノイド50と作動体51の間にコイルばね(図示省略)が介在されている。
作動体51の一端部(この第1実施形態では後端部)は、枠体53の一端部に設けられた軸部からなり、弾性シール62の中央部に嵌っている。作動体51の一端部と、弁座65上で弁孔67を閉塞するボール68の中心とは、同軸上に位置するようになっている。枠体53の左右両側枠部は、作動体51の進退時、蓋下板3aに形成された突部54、54により左右方向の振れが規制される。
作動体51の他端部(この第1実施形態では前端部)は、枠体53の一端部に設けられた左右方向の棒状部からなり、作動体51がロック動作により退行した位置になると蓋フック6の突片部6bの下方に位置する。
上記の安全装置70は、前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置されている。
より具体的には、安全装置70は、長さ方向が前後方向に向いており、補強底32の上面を摺動する作動体51の他端部が補強底32の前端に略一致するところで突片部6bの下方に位置するように寄せられている。なお、作動体51は、蓋下板3aの上面露出部分で摺動させることもできる。
蓋フック6は、炊飯器本体2とのフック係合を可能にするため、前方に寄せることに限界がある。突片部6bの後方への突出を小さくし、又は省略し、補強ピン41、ソレノイド50の位置を前方に寄せることにより、ソレノイド50、ボール形リリーフ弁60及び弁収納室61をさらに前方に寄せることができる。
また、安全装置70は、左右一側方の補強部23と作動体51とが接触することのないように最大限で左右一側方に寄せられている。
なお、枠体53の左右他側方の側枠部のうち、前側の補強ピン41よりも前方の部分に、突部54に案内される摺動部が形成され、残りの後方部分に、弁収納室61よりも左右一側方に凹む逃げ部53aが形成されている。この逃げ部53aの形成により、安全装置70の左右他側方に他の装置や構造を配置するためのスペースが大きく設けられる。
また、突片部6bは、フック操作ボタン6cの蓋デザイン上の配置の関係から左右方向の中心上に設けられている。このため、作動体51の他端部は、突片部6bの下方に達するように左右他側方に突出させられている。この突出を避けたい場合、蓋フック6に突片部6bとは異なる第2の突片部をソレノイド50と前後方向の同一直線上で並ぶように設ければよい。
高圧の炊飯調理を行うときは、ソレノイド50が切り換わって励磁され、コイルばねに抗して作動体51が他端側に移動させられ、ボール68を押圧しない位置になる。このとき、ボール68が弁孔67を塞ぎ、作動体51の他端部が蓋フック6の突片部6bの下方に位置して蓋フック6の解除側への回転移動を規制する。したがって、調理中にフック操作ボタン6cが押されたとき、蓋フック6は解除側に回転することができない。すなわち、蓋フック6の解除が阻止される。なお、作動体51により蓋フック6の解除を阻止することができる限り、他の構成を採用することができる。例えば、フック操作ボタン6cに作動体51を係合させてフック操作ボタン6cの下降(すなわち、解除側移動)を規制することにより、蓋フック6の解除を阻止してもよい。
炊飯調理外のとき、あるいは炊飯を中断するときは、ソレノイド50が切り換わってその励磁が解かれる。その結果、コイルばねによって作動体51が一端側に移動し、その一端部が弾性シール62を介してボール68を強制移動させる。その結果、ボール形リリーフ弁60が開弁され、高圧状態が解除される。このとき、作動体51の他端部が蓋フック6の突片部6bの下方から外れており、蓋フック6の解除側への回転移動が可能になっている。このため、蓋3を開けることができる。ボール形リリーフ弁60が開弁すると、弁収納室61から出た蒸気は、内蓋5bとスチームカバー12の間に通じる蒸気路7に流れるようになっている。
また、図4、図5、図8に示すように、この第1実施形態では、上記一対の補強部23、23間に形成された補強底32の空隙34から露出する蓋下板3aの上面露出部分に、アクチュエータ機構80により調圧弁90の弁体91に押下げ力を負荷することで炊飯鍋内の圧力を設定可能とした調圧装置100が配置されている。
この第1実施形態において、調圧装置100は、炊飯鍋内の圧力を検出する圧力センサ110を備えている。
アクチュエータ機構80は、レバー81に設けたラック82と電動モータ83の出力ギア84を噛み合せた梃機構により増幅された出力が押下げ力として弁体91に負荷されるように設けられている。
より具体的には、アクチュエータ機構80は、レバー81の他端側に作用点を設けた第1種てこ方式のものが利用されており、レバー81の揺動軸85を支持するブラケット120を備えている。なお、レバー81の支点と力点の間に作用点がある第2種方式の梃機構を採用することもできる。
図3、図8に示すように、調圧弁90は、蓋下板3aに補強壁21、21間に位置するように形成された弁設置室92の内方空間を利用して配置されている。弁設置室92は、概ね弁収納室61の左右他側方に位置し、かつ後側の位置決め溝42よりも前方側に位置している。
この調圧弁90は、内蓋5bの取付け穴のバーリング部内周に下方から嵌合する弁座93と、その上方からバーリング部外周に嵌合する弁ケース94とを図示省略の爪係合構造で一体化された構造のものが利用されている。
弁座93は、第2の排気口として機能する弁孔が形成されている。弁体91は、弁ケース94内に弁座93の弁孔を閉塞するように収納され、図示省略の弁ばねにより閉塞側に付勢されている。
弁ケース94の内部に収納されたばね受け95は、その外周と弁ケース94の内周とに形成された上下方向の案内構造により上下動自在に嵌合されている。弁ケース94とばね受け95とは、弁設置室92の内方に位置している。弁設置室92は、弾性キャップ96により上方から閉塞されている。
弁体91の弁棒部分は、ばね受け95の円筒部内で上下動自在になっている。そのばね受け95は、弁ケース94の上端の孔から上方に突き出ており、弾性キャップ96の下面中央部に接触している。
弾性キャップ96は、弁設置室92の上端周に嵌合された状態でその上方からアクチュエータ機構80のブラケット120により蓋下板3aに押さえ付けられている。
図9は、アクチュエータ機構80を斜め上方から示している。図10は、アクチュエータ機構80を分解した状態を示している。図11は、アクチュエータ機構80を上方から示している。
図9〜図11に示すように、ブラケット120は、弾性キャップ96を押さえる環状部121と、この環状部121の外周に連続する立ち下がり部122と、立ち下がり部122の下端に長さをもって連続する底板123と、底板123の両側にそれぞれ一連で形成された側板124、125とを有する。
ブラケット120は、金属板からなり、一体形成品となっている。
立ち下がり部122と底板123は、同一幅になっており、環状部121の外径よりも狭い。これにより、ブラケット120の全幅の拡大を防止している。
ブラケット120の幅方向一側面を形成する一方の側板124に、電動モータ83が支持させられ、ブラケット120の幅方向他側面を形成する他方の側板125に、リミットスイッチ86が支持させられている。
揺動軸85は、レバー81及び両側板124、125の貫通孔に通されることでブラケット120に支持させられている。
リミットスイッチ86、電動モータ83は、ブラケット120の幅方向中央側に向けてねじ止めすることによって側板124、125に取り付けられている。
リミットスイッチ86は、揺動軸85より低く、かつラック82よりも揺動軸85側に位置する。これにより、他方の側板124から突出するねじ先端部86aは、レバー81の揺動軸85とラック82の間の下方に位置し、揺動するレバー81と干渉しない。
リミットスイッチ86のアーマチュアは、ラック82の一側面に形成された突片部分と接触しており、レバー81の揺動に応じて作動する。この場合、レバー81が上死点のときにオンとなり、レバー81が下死点のときにオフとなるように設定してある。そのオンオフ信号は、マイコンに入力され、圧力制御のゼロ点設定が行われるようになっている。
なお、レバー81は、金属製のレバー体の一端部に樹脂製のラック82を一体化したものが利用されている。
図8、図9に示すように、レバー81のラック82と反対側の端部は、押圧体87に挿入されている。押圧体87は、弾性キャップ96の上面中央部に嵌合する軸部を有し、上下方向で弁体91と同軸上に設けられている。
この第1実施形態においては、アクチュエータ機構80の支点と力点間の距離が、揺動軸85の軸心と出力ギア84のギア先端との間の直線距離といえ、また、アクチュエータ機構80の支点と作用点間の距離が、揺動軸85の軸心と押圧体87の軸心上との間の直線距離といえる。
アクチュエータ機構80の全長は、適宜に長短させることが可能である。この第1実施形態においては、リミットスイッチ86の少なくとも一部を、電動モータ83のモータ軸よりも揺動軸85側において電動モータ83の正面の軸方向延長上に位置させることにより、アクチュエータ機構80の支点と力点間の距離を可及的に短くしている。その結果、アクチュエータ機構80の支点と力点間の距離は、アクチュエータ機構80の支点と作用点間の距離よりも短くなっている。
より具体的に述べると、アクチュエータ機構80の支点と作用点間の距離は、アクチュエータ機構80の原理から可及的に短く設定される。前記押下げ力は、弁体91が弁孔を閉塞する面積と最大調理圧力とから決まってしまう。電動モータ83は、可及的に小型のものが採用される。
そうすると、アクチュエータ機構80の全長の短縮を考えるにあたって、電動モータ83、調圧弁90を同一の構成とし、アクチュエータ機構80の支点と作用点間の距離を同一とし、前記押下げ力、前記最大調理圧力及び電動モータ83のモータ軸の荷重を同一の値として検討することが適当である。
上述のように、短縮前後で電動モータ83、調圧弁90を同一の構成にすることは、部品変更を回避することができる点で好ましい。また、アクチュエータ機構80の支点と作用点間の距離を変更することは、出力ギア84のギア角度のバラツキによる前記押下げ力の変動に影響するため、調圧制御を変更することになり、好ましくない。
したがって、アクチュエータ機構80の全長短縮に際しては、アクチュエータ機構80の支点と力点間の距離、出力ギア84のギア径、出力ギア84のギア先端における荷重、ラック82及び出力ギア84の強度を変更することができる。
アクチュエータ機構80の支点と力点間の距離を短くすると、前記押下げ力が同一であり、アクチュエータ機構80の支点と作用点間が同一距離であるため、出力ギア84のギア先端における荷重が大きくなる。そこで、出力ギア84のギア径を小さくすることにより、出力ギア84のギアとラック82のギアの半径比を短縮前後で同一とし、これにより電動モータ83のモータ軸の荷重(出力ギア84とモータ軸間のトルク比といえる)を同一にすることができる。すなわち、アクチュエータ機構80の支点と力点間の距離が短くなる分、アクチュエータ機構80の全長が短縮されると共に、出力ギア84のギア径も小さくなる。したがって、アクチュエータ機構80の全長を効果的に短縮することができる。
上記ブラケット120の底板123には、蓋下板3aに対するねじ挿通孔126が形成されている。底板123は、蓋下板3aの上面露出部分に補強底支持部24より低く形成された窪み部127(図3も参照のこと)の底にねじ止めするようになっている。これにより、アクチュエータ機構80が窪み部127に配置される。その結果、ラック82のストロークの上死点は、水平に設けられた補強底32上にブラケット120を配置した場合よりも低くなり、蓋3の嵩張りを防止することができる。
レバー81等を組み付けたブラケット120は、環状部121においても蓋下板3aにねじ止めされるようになっている。すなわち、立ち下がり部122により窪み部127と弾性キャップ96の上面間の高低差が解消され、ねじ止めにより環状部121を弾性キャップ96に押し付けることが可能になっている。
図11に示すように、アクチュエータ機構80は、全体として電動モータ83の背面がレバー81、ブラケット120よりも一側方に突出している。
この調圧装置100においては、電動モータ83の作用により、アクチュエータ機構80が加圧状態から減圧状態に揺動するとき、弁体91は内部圧力に押され急激に上昇して圧力が一気に抜けることがある。これを防止するため、環状部121と共に押圧体87の上方に被さる安全カバー88が蓋下板3aにねじ止めされている。押圧体87の一定以上の上昇は、安全カバー88により規制される。なお、図9、図10では、安全カバー88を省略している。
弁設置室92は弁収納室61の左右他側方、かつ後側の位置決め溝42よりも前方に位置する(図3、図8参照のこと)。このため、弁設置室92の内周上端部に嵌合された弾性キャップ96、これを押さえる環状部121は、図5に示すように、後側の補強ピン41を後方に超えないように設けられている。すなわち、調圧弁90は、その大部分が安全装置70の左右他側方に位置し、かつ後側の補強ピン41を後方に越えないように配置されている。上記のアクチュエータ機構80は、安全装置70の左右他側方に位置するように配置されている。その結果、調圧装置100は、アクチュエータ機構80を含むその大部分が安全装置70の左右他側方に位置しており、その全体が後側の補強ピン41を後方に越えないように前方に寄せて配置されている。
また、アクチュエータ機構80は、作動体51の逃げ部53aで得られたスペースを利用することにより、前後に長い向きでかつラック82が安全装置70側に寄るように斜めに配置されている。その結果、ラック82は、安全装置70の最も高い部分である弁収納室61の頂上部分の左右他側方に位置させられている。
図4、図5に示すように、圧力センサ110は、全体として楕円筒状の下段部に全体として三角柱状の上段部を形成したケーシング111を有している。そのケーシング111の下段部の外周に蓋下板3aに対する2箇所のねじ止め部112、113が突出している。一方のねじ止め部112は、下段部の長軸延長上にあり、短軸方向の幅内に収まっている。他方のねじ止め部113は、下段部の短軸方向一端側にある。このハの字配置により圧力センサ110の全長及び全幅の拡大を防止している。
圧力センサ110は、蓋下板3aの上面に形成された窪み部114(図3を参照のこと)に嵌合される。窪み部114の底には、蓋下板3aを貫通するセンサ差込口115が形成されている。センサ差込口115は、炊飯鍋に連通し、パッキンにより蒸気路から気密に遮断されている。圧力センサ110は、センサ差込口115を通じて炊飯鍋内の圧力を検出するものであればよく、他の構成のものを利用することも可能である。
上記の圧力センサ110は、上記電動モータ83の梃支点側の側方に生じたスペースを利用して配置されている。より具体的には、圧力センサ110は、その長軸方向を調圧装置100の長さ方向に概ね沿い、ねじ止め部112、113が圧力センサ110と反対側に位置する向きで、アクチュエータ機構80の幅方向一側方、すなわち電動モータ83と同側に位置させられており、その幅方向一側方からアクチュエータ機構80及び調圧弁90に寄せて配置されると共に、その圧力センサ110の一部が電動モータ83の梃支点側の側方からその電動モータ83に寄せて配置されている。これにより、圧力センサ110とアクチュエータ機構80とが、まとまりよくオーバラップ配置されている。
ここで、アクチュエータ機構80は、圧力センサ110よりも安全装置70に近い側に配置されており、ラック82が蓋下板3aの左右中心上に位置している。このため、図2、図5に示すように、レバー81のラック82のストローク空間は、概ね蓋3の左右中心上に設けられる。なお、蓋上板3bは、ラック82のストローク空間を確保するための切欠きが形成されている。この切欠きは、化粧板3cにより隠されている。
電動モータ83の制御用のマイコン、電源は、両補強部23、23の間を利用して配置されておらず、また、周知の構成であるため、その図示と説明を省略する。すなわち、調圧装置100のうち、両補強部23、23の間を利用して配置される構成は、アクチュエータ機構80(レバー81、電動モータ83、リミットスイッチ86、押圧体87、及びブラケット120)と、安全カバー88と、調圧弁90と、圧力センサ110となっている。
上記の調圧装置100においては、圧力センサ110の出力を利用して電動モータ83がサーボ制御され、出力ギア84の回転角度に応じてレバー81が上下に揺動する。これに伴い、押圧体87が環状部121上に形成されたガイド溝128(図9参照のこと)で上下方向に案内され、弾性キャップ96を介してばね受け95を押す。これにより、アクチュエータ機構80の梃機構で増幅された出力が調圧弁90の弁体91に弁軸方向の押下げ力として作用する(図8参照のこと)。電動モータ83の回転角度制御により、弁ばねの押下げ力が細かく変化させられる。すなわち、調理圧力を細かく調整することができる。調圧弁90が開弁すると、蒸気が蒸気路7に流れるようになっている。
図2、図4、図6に示すように、蒸気路7は、一対の補強部23、23の間で蓋下板3aに形成した貫通孔131を通じて蒸気室130と連通させられている。蒸気室130は、蒸気路7から接続口132を通って流入した蒸気とおねばとを分離して蒸気を器外へ放出するようになっている。蒸気とおねばは、蒸気室130内に設けられたおねば捕捉部133を通ることで分離され、その後、蒸気が上板部134の器外放出口135より器外へ流出する。
より具体的には、貫通孔131の前端縁は、後側の位置決め溝42の壁部を含んで形成され、貫通孔131の後端縁は、蓋下板3aのリング部11の内周後端部を含んで形成されている。これにより、貫通孔131は、蒸気路7に連通させられる限りで最大限に後方に寄せられており、前後方向に最大限の大きさが確保されている。
また、貫通孔131の左右両側縁は、ヒンジばね(図示省略)の差込み溝136、136に沿って形成されており、左右方向にも最大限の大きさが確保されている。
上述のように、貫通孔131を大きく形成することにより、蓋上板3bとスチームカバー12とを結合可能とし、蒸気室130の底を深くすることを可能にしている。
具体的には、蓋上板3bの上面に、下方に凹入する開放口137が形成されており、その下端筒部137aが貫通孔131の内方に挿入されている。下端筒部137aの下端縁にパッキン137bが嵌合されており、このパッキン137bが貫通孔131を囲むようにスチームカバー12の上面に密着させられている。
下端筒部137aの底板部に、スチームカバー12とのねじ止め用にねじ筒部137c、137cが形成されている。これらねじ筒部137c、137cとスチームカバー12との間は、パッキンで気密に閉塞されている。
蒸気室130は、開放口137に着脱可能に嵌められるケースとなっている。その接続口132は、蒸気室130の底板から下方に突出するように蒸気室130の前側に寄せて設けられている。その前方に寄せられた接続口132が蒸気路7に連通させられる限りで最大限に後方に寄せられた貫通孔131に挿入される。このため、蒸気室130は、後側の補強ピン41を前方に超えないように後方に寄せて設けられている。なお、接続口132の下端開口は、下端筒部137aの内方に通して蒸気路7内に達するようになっている。
おねば捕捉部133は、接続口132の内周後側部を上方に延長した遮蔽壁133aと、上板部134の下面から遮蔽壁133aと対面するように突出した遮蔽壁133bとからなる。遮蔽壁133a及び133bは、接続口132の上方と器外放出口135の下方の間にラビリンスを形成するように設けられている。
上板部134は、着脱式になっている。蓋上板3bの開放口137と蒸気室130の上板部134の間に、上板部134や蒸気室130の着脱時に上板部134の首振りを可能にする隙間Sが設けられいる。この隙間Sを設けた結果、開放口137のうち、弁収納室61の上方に位置する部分は、上板部134よりも低くい水平部137dになっている。水平部137dは、ラック82のストローク空間と電動モータ83よりも後方にあるため、これらの間での接触は生じない。下端筒部137aと水平部137dとの間は、弁収納室61の後方空間を利用して設けられた逃げ壁137eを介して連続している。なお、上板部134を蓋上板3bと一体に設ける場合、隙間Sは不要である。
上板部134に形成された器外放出口135は、蒸気室130の後側に寄せて設けられている。その結果、ラビリンスの出口が接続口132よりも後方に設けられている。これにより、蒸気室130の前壁部分と接続口132との間を詰め、弁収納室61から後方に遠ざけることができる。
蒸気室130の底板に、部分的に貫通孔131の内方に凹入する深底部138が設けられている。深底部138は、前記のラビリンスの出口に臨むように設けられている。ラビリンスの出口が接続口132よりも後方に位置するため、深底部138は、接続口132よりも前方に位置しないように設けられる。これにより、蒸気室130の深底部138を設けつつ、貫通孔131の前端縁をできるだけ後方に位置させ、後側の補強ピン41の配置スペースを得ることができる。
接続口132から入った蒸気は、遮蔽壁133aと遮蔽壁133bとの間を通過し、又はこれらにより蒸気室130の前壁部分に向けて偏向させられた後に、器外放出口135に向かって流れる。この流れの間に、蒸気中に含まれるおねばは、上板部134の下面、遮蔽壁133a、133b、及び蒸気室130の前壁部分に付着し、そのまま流下する。このようにして捕捉されたおねばは、深底部138に流れ、ここに溜まる。
また、深底部138には、調理時におねばが溜まる他、炊飯ジャーとして利用する時に水気が溜まることになる。ここで、深底部138は、貫通孔131の内方に設けられるため、スチームカバー12の上面に近づくことになる。そこで、スチームカバー12の上面の外周に沿うように電熱線12aが設けられている。これにより、深底部138が加熱され易くなり、溜まった水気の蒸発が促進され、その結果、深底部138からのオーバフローが防止されると共に、蒸気室130内に衛生的に保たれる。なお、貫通孔131は、リング部11の内周後端部を含んで形成されている。このため、スチームカバー12の上面外周に沿って電熱線12aを設けると、深底部138を電熱線12aに近づけ易い利点がある。
なお、この第1実施形態では、蒸気室130を着脱式にしたため、深底部138から接続口132におねばを導く構成にはなっていない。蒸気室130に代えて、蒸気室の底板及び内周を蓋下板と蓋上板との結合により形成する構成を採用する場合、深底部138に接続口132への逃し孔や逃し溝を形成することができる。
また、蒸気室の底板及び内周を蓋下板や蓋上板と一体に設け、蒸気室の上板部のみを着脱式にした構成を採用する場合、上記の開放口137の水平部137d、逃げ壁137eに相当する室形状として蒸気室容量をより大きく得ることも可能である。
上記の第1実施形態によれば、安全装置70が前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置され、蒸気室130が後側の補強ピン41を前方に越えないように後方に寄せて配置されている。このため、安全装置70の左右他側方かつ後側の補強ピン41よりも前方にまとまったスペースが得られる。そのスペースに、調圧装置100の略全体がまとまりよく配置される。その結果、弁収納室61の後方付近まで蒸気室130の側周を拡大し易くなる。具体的には、後側の補強ピン41よりも後方を蒸気室130を拡大するためのスペースとして最大限に利用することが可能になる。すなわち、このスペースを利用することにより、蒸気室130の側周をできるだけ大きくすることで蒸気室容量を得、蒸気室部分が高くなることを避けつつ蒸気室容量を大きくし、これにより、ふきこぼれ現象を防止しつつ、蒸気室部分における蓋の嵩張り防止を図ることができる(図2、図5参照のこと)。
なお、この第1実施形態は、蒸気室130を着脱式のケースにしたため、蓋上板3bとスチームカバー12とが蓋下板3aの貫通孔131を通して結合されており、特に蒸気室容量が得難いものである。このため、深底部138により蒸気室容量を稼ぎ、ふきこぼれ現象をより防止するようにしている(図2参照のこと)。
蒸気室の上板部のみを着脱式とし、その内周等を蓋下板や蓋上板と一体に設けた構成を採用する場合、蒸気室の内周前壁部分を上記の開放口137の逃げ壁137eに相当する形状として蒸気室容量をより大きく得ることも可能である。
また、アクチュエータ機構80は、圧力センサ110よりも安全装置70に近い側に配置され、さらにラック82が後方側に寄るように斜めに配置された結果、ラック82の上昇ストローク空間が蓋3の左右方向の中心上付近に位置し、かつ開放口137のすぐ前方に位置している。このため、蓋3の左右両側辺から左右中心上に近づく程に高くなり、蒸気室130の上板部134から蓋3の前辺に向かって次第に低くなる蓋デザインが実現されている(図1、図6参照のこと)。
この発明の第2実施形態を図12に基づいて説明する。なお、以下、第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一の構成には同符号を付し、その説明を省略する。なお、図12中に、一対の補強部23、23間において安全装置70、アクチュエータ機構80、圧力センサ110及び蒸気室130のそれぞれの配置に要するスペースを実線で囲むことにより概略表示している(図12以降の添付図面も同じように表示する)。
この第2実施形態は、アクチュエータ機構80の長さ方向及び圧力センサ110の長軸方向が前後方向に向き、かつアクチュエータ機構80及び圧力センサ110の全体が安全装置70の左右他側方に位置するように配置された点で相違するものである。この第2実施形態では、上記第1実施形態よりもアクチュエータ機構80のレバーのストローク上死点が前方に寄るため、蓋デザインを前後に平坦化する場合に有利である。また、梃機構の全長を第1実施形態よりも長くすることが容易である。
次に、この発明の第3実施形態を図13に基づいて説明する。
この第3実施形態は、アクチュエータ機構80の長さ方向及び圧力センサ110の長軸方向が左右方向に向き、かつアクチュエータ機構80の概ね全体が安全装置70の作動体に設けた逃げ部53aの左右他側方に位置し、圧力センサ110の概ね全体が安全装置70の左右他側方に位置するように配置された点で相違するものである。この第3実施形態では、逃げ部53aの左右他側方に大きく設けたスペースを有効に利用することにより、アクチュエータ機構80の極端な短縮化を避けられる利点がある。
この発明の第4実施形態を図14に基づいて説明する。
この第4実施形態の安全装置70は、その長さ方向が左右方向に向いた状態で前方に寄せて配置されている。安全装置70の弁収納室は、ソレノイドと同じく前方に寄せられている。安全装置70のソレノイドの作動体のストロークが左右方向になるため、第1実施形態のように前後方向にストローク領域を確保する必要がない。これを利用することにより、安全装置70の全体が一対の補強部23、23間において蓋フック6の近傍まで前方に寄せられている。
その結果、上記第1実施形態において弁収納室の配置スペースとなっていた部分が、調圧装置のアクチュエータ機構80の配置スペースとして利用されている。
調圧装置(すなわち、アクチュエータ機構80及び圧力センサ110と考えられる)は、蓋フック6の近傍に位置する安全装置70に寄せて配置されている。したがって、この第4実施形態によれば、安全装置70と蒸気室130の間が前後に大きく離れることと相俟って蒸気室130の側周を拡大し易くなる、すなわち、蒸気室容量を大きくして、ふきこぼれ現象を防止しつつ、蒸気室部分における蓋の嵩張り防止を図ることができる。
ここで、アクチュエータ機構80は、その長さ方向が前後方向に向き、かつラック側が前となるように配置されており、ラックと蓋上板の開放口との干渉が回避されている。
もちろん、圧力センサ110は、電動モータ83の梃支点側の側方からその電動モータ83に寄せて配置することができる。その圧力センサ110は、その長軸方向が左右方向に向いており、その全体がアクチュエータ機構80よりも後方に位置する部分がないように配置されている。これは、調圧装置の配置スペースが前後に長くなることを防止するためである。なお、圧力センサ110は、調圧装置100の左右他側方に大きなスペースがあるため、電動モータの梃支点側の側方に位置させる必要はない。
この第4実施形態では、安全装置70の作動体の他端部は、ソレノイドの作動体のストロークが左右方向になるため、一方の補強部23との間に設けられている。このような場合、その作動体に蓋フック6の突片部の下方に左右方向に進退するロック片を適宜に設ければよい。また、作動体のストローク領域が前後に不要になる分、安全装置70の配置スペースが上記第1実施形態よりも前後に短縮される。なお、蓋フック6の左右一端部に上記第2の突片部を設け、作動体の他端部が第2の突片部の下方に左右方向に進退するように設けることもできる。
この発明の第5実施形態を図15に基づいて説明する。
この第5実施形態は、上記第4実施形態において、アクチュエータ機構80の長さ方向及び圧力センサ110の長軸方向が左右方向に向き、圧力センサ110の一部がアクチュエータ機構80の幅方向一側方に位置し、かつ電動モータの梃支点側の側方に位置するように配置されたものである。この第5実施形態では、アクチュエータ機構80及び圧力センサ110が左右方向に長い向きでまとまりよく配置されるため、調圧装置の配置スペースが前後に短くなる。このため、この第5実施形態によれば、蒸気室130の拡大に利用可能なスペースを上記第4実施形態よりも大きくすることができる。
なお、アクチュエータ機構80を安全装置70側、すなわち前側とし、圧力センサ110を蒸気室130側、すなわち後側に位置させることにより、ラックと蓋上板の開放口との干渉が回避されている。
第1実施形態に係る圧力式炊飯器の縦断側面図 図1の蓋部分の拡大断面図 図1の蓋下板の拡大斜視図 図3の蓋下板上に各部材を取り付けた状態を示す斜視図 図4の上面図 図1のVI−VI線の断面図 図5のVII−VII線の断面図 図5のVIII−VIII線の断面図 図4のアクチュエータ機構の全体斜視図 図4のアクチュエータ構の分解斜視図 図4のアクチュエータ機構の上面図 第2実施形態における蓋下板上の各装置を簡略表示した配置図 第3実施形態における蓋下板上の各装置を簡略表示した配置図 第4実施形態における蓋下板上の各装置を簡略表示した配置図 第5実施形態における蓋下板上の各装置を簡略表示した配置図
符号の説明
1 炊飯鍋
2 炊飯器本体
3 蓋
3a 蓋下板
3b 蓋上板
3c 化粧板
4 ヒンジ
5 内蓋セット
5a パッキン
5b 内蓋
6 蓋フック
6a 回転軸
6b 突片部
6c フック操作ボタン
7 蒸気路
11 リング部
12 スチームカバー
12a 電熱線
13 パッキン
21 補強壁
22 リブ構造
23 補強部
24 補強底支持部
30 補強板
31 縦壁
32 補強底
33 ビス
34 空隙
41 補強ピン
42 位置決め溝
50 ソレノイド
51 作動体
52 可動鉄芯
53 枠体
53a 逃げ部
54 突部
60 ボール形リリーフ弁
61 弁収納室
62 弾性シール
63 押さえ板
64 筒部
65 弁座
66 弁室
67 弁孔
68 ボール
70 安全装置
80 アクチュエータ機構
81 レバー
82 ラック
83 電動モータ
84 出力ギア
85 揺動軸
86 リミットスイッチ
86a ねじ先端部
87 押圧体
88 安全カバー
90 調圧弁
91 弁体
92 弁設置室
93 弁座
94 弁ケース
95 ばね受け
96 弾性キャップ
100 調圧装置
110 圧力センサ
111 ケーシング
112、113 ねじ止め部
114 窪み部
115 センサ差込口
120 ブラケット
121 環状部
122 立ち下がり部
123 底板
124、125 側板
126 ねじ挿通孔
127 窪み部
128 ガイド溝
130 蒸気室
131 貫通孔
132 接続口
133 おねば捕捉部
133a、133b 遮蔽壁
134 上板部
135 器外放出口
136 差込み溝
137 開放口
137a 下端筒部
137b パッキン
137c ねじ筒部
137d 水平部
137e 逃げ壁
138 深底部

Claims (9)

  1. アクチュエータ機構により調圧弁の弁体に押下げ力を負荷することで炊飯鍋内の圧力を設定可能とした調圧装置と、
    ソレノイドの作動体により蓋下板の上面に膨出する弁収納室内に配したボール形リリーフ弁を室外から強制開弁するセーフ動作と蓋フックの解除を阻止するロック動作とを切り換えて行う安全装置と、
    前記炊飯鍋に連通する蒸気路から流入した蒸気とおねばとを分離して蒸気を器外へ放出する蒸気室と、
    前記蓋下板の上面に前後に長くかつ左右に離間させて設けた一対の補強部とを備え、
    前記一対の補強部の間を利用して前記調圧装置と前記安全装置と前記蒸気室とを配置した圧力式炊飯器において、
    前記安全装置を、前後に長い向きで前方かつ左右一側方に寄せて配置し、又は左右に長い向きで前方に寄せて配置し、前記蒸気室を後方に寄せて配置し、
    前記安全装置を前後に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、少なくとも前記アクチュエータ機構が前記安全装置の左右他側方に位置するように配置し、前記安全装置を左右に長い向きで配置した場合には、前記調圧装置を、前記安全装置に寄せて配置したことを特徴とする圧力式炊飯器。
  2. 前記調圧装置が前記炊飯鍋内の圧力を検出する圧力センサを備え、
    その圧力センサの少なくとも一部を、前記アクチュエータ機構の幅方向一側方からそのアクチュエータ機構に寄せた請求項1に記載の圧力式炊飯器。
  3. 前記アクチュエータ機構を、レバーに設けたラックと電動モータの出力ギアを噛み合せた梃機構により増幅された出力が押下げ力として負荷されるように設け、前記圧力センサを前記電動モータと同側に位置させ、その圧力センサの少なくとも一部を、前記電動モータの梃支点側の側方からその電動モータに寄せた請求項2に記載の圧力式炊飯器。
  4. 前記安全装置を前後に長い向きで配置し、
    前記アクチュエータ機構を、前後に長い向きで配置すると共に前記圧力センサよりも前記安全装置に近い側に配置した請求項3に記載の圧力式炊飯器。
  5. 前記アクチュエータ機構を、前記ラックが安全装置側に寄るように斜めに配置した請求項4に記載の圧力式炊飯器。
  6. 前記一対の補強部を、前記蓋下板の上面に補強板に添え付けて構成し、その補強板の一対の縦壁間を繋ぐ補強底に、前記蓋下板の上面を部分的に露出させる空隙を形成し、その蓋下板の上面露出部分に前記蓋下板の補強底支持面よりも低い窪み部を形成し、その窪み部に前記アクチュエータ機構を配置した請求項3から5のいずれかに記載の圧力式炊飯器。
  7. 前記アクチュエータ機構が、前記レバーの揺動軸を支持するブラケットを備え、
    前記ブラケットの幅方向一側面に、前記電動モータを支持させ、幅方向他側面に、前記レバーの力点側でそのレバーのストローク位置を検出するリミットスイッチを支持させ、前記リミットスイッチの少なくとも一部を、前記電動モータの正面延長上に位置させた請求項3から6のいずれかに記載の圧力式炊飯器。
  8. 前記リミットスイッチを、前記ブラケットに対し幅方向中央側に向けてねじ止めし、そのねじ先端部が前記レバーの揺動軸とラック間の部分の下方に位置するようにした請求項7に記載の圧力式炊飯器。
  9. 前記ブラケットの底板に前記蓋下板に対するねじ挿通孔を形成し、前記底板の幅方向両側にそれぞれ一連の側板を形成し、両側板に前記揺動軸を支持させ、その一側方の側板に前記電動モータを取り付け、その他側方の側板に前記リミットスイッチをねじ止めした請求項8に記載の圧力式炊飯器。
JP2006228080A 2006-08-24 2006-08-24 圧力式炊飯器 Expired - Fee Related JP4813291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228080A JP4813291B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 圧力式炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228080A JP4813291B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 圧力式炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008048899A true JP2008048899A (ja) 2008-03-06
JP4813291B2 JP4813291B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=39233503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006228080A Expired - Fee Related JP4813291B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 圧力式炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4813291B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104138201A (zh) * 2014-08-22 2014-11-12 珠海格力电器股份有限公司 一种具有自动排气功能的烹饪器具
CN107343759A (zh) * 2016-05-06 2017-11-14 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 蒸汽阀和电饭煲
CN108261055A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 浙江绍兴苏泊尔生活电器有限公司 电压力锅

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001137110A (ja) * 2000-10-20 2001-05-22 Zojirushi Corp 炊飯ジャー
JP2003174963A (ja) * 2001-10-05 2003-06-24 Zojirushi Corp 調圧式炊飯ジャー
JP2004008630A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Zojirushi Corp 炊飯ジャーにおける蓋補強構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001137110A (ja) * 2000-10-20 2001-05-22 Zojirushi Corp 炊飯ジャー
JP2003174963A (ja) * 2001-10-05 2003-06-24 Zojirushi Corp 調圧式炊飯ジャー
JP2004008630A (ja) * 2002-06-10 2004-01-15 Zojirushi Corp 炊飯ジャーにおける蓋補強構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104138201A (zh) * 2014-08-22 2014-11-12 珠海格力电器股份有限公司 一种具有自动排气功能的烹饪器具
CN107343759A (zh) * 2016-05-06 2017-11-14 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 蒸汽阀和电饭煲
CN107343759B (zh) * 2016-05-06 2023-09-01 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 蒸汽阀和电饭煲
CN108261055A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 浙江绍兴苏泊尔生活电器有限公司 电压力锅
CN108261055B (zh) * 2016-12-30 2024-01-19 浙江绍兴苏泊尔生活电器有限公司 电压力锅

Also Published As

Publication number Publication date
JP4813291B2 (ja) 2011-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4350680B2 (ja) 圧力炊飯器
KR20190027604A (ko) 전기조리기
JP4813291B2 (ja) 圧力式炊飯器
FR2841348A1 (fr) Cartouche thermostatique monocommande, a disques en ceramique
US9499964B2 (en) Flush water supply device, flush water tank assembly with flush water supply device, and flush toilet with flush water tank assembly
JP5752491B2 (ja) 圧力式炊飯器
JP2001137110A (ja) 炊飯ジャー
KR200465948Y1 (ko) 좌우 클릭형 단 조작수단을 갖는 수도밸브 카트리지
JP2010101343A (ja) 油量調整機構
JP3462662B2 (ja) 電磁弁
KR20080068347A (ko) 소방용 볼 밸브
JP2006320634A (ja) 圧力炊飯器
JP3151135B2 (ja) 炊飯ジャー
JP4728409B2 (ja) 圧力炊飯器
JP6542043B2 (ja) 弁装置
JP2018082675A (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2001224497A (ja) 炊飯ジャー
KR200398816Y1 (ko) 압력솥의 증기배출장치
JP2913085B2 (ja) 圧力バランス構造のボールタップ
JP4819785B2 (ja) スプリンクラヘッド
KR200485480Y1 (ko) 이중 안전 온수 코크
JP6823579B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2006326038A (ja) 圧力炊飯器
JP2001275834A (ja) 炊飯ジャーの調圧装置
JP2004054654A (ja) ガス圧力調整器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4813291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees