JP6542043B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流れを制御するシステムにおいて、流路を開閉するために使用される弁装置に関する。
流路を開閉する弁装置が、例えば、特許文献1にも示されるように、実用に供されている。そのような弁装置としての電磁弁は、例えば、弁体と一体に形成されているプランジャと、該プランジャを磁力で駆動する電磁石と、を主な要素として含んで構成されている。このような電磁弁においては、外部から電磁弁内部への異物侵入を防止するために、電磁弁の内部にフィルタを設置する場合がある。この場合には、フィルタの設置場所に起因した圧力損失やフィルタの強度、フィルタの固定方法に配慮する必要がある。フィルタの設置場所に起因した圧力損失は、一般的に、流量低下の要因となるために、小さい方が好ましい。
特開2004−239348号公報
特許文献1は、弁室の内壁にフィルタを設けるために、ネットホルダと、これに保持されたろ過ネットと、を備える発明を開示している。特許文献1に記載の発明では、フィルタ(ろ過ネット)の強度が低いため、ろ過ネットを保持するためのネットホルダを備えなければならない。このため、ネットホルダに孔を設け、それを流路とする構成としなければならない。これにより、圧力損失が大きいので流量を得ることが難しいという問題があった。更に、ろ過ネットの強度や固定強度の向上も必要となる。
また、特許文献1に記載の発明では、ネットホルダを固定するかしめ部が弁本体の弁室内壁面にあるので、かしめ作業等の組み付け作業により生じるゴミが、弁座孔やプランジャ摺動部に入り込む。これにより、電磁弁において、弁漏れや弁座孔詰まり、プランジャのロック等の不具合を生じる可能性もある。
本発明は、上述の従来の問題点を解消すべく、フィルタを保持する他の部材を用意する必要がなく、フィルタの組み付け作業により生じるゴミが、弁装置内部に入り込む虞がない、流路を開閉するために使用される弁装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の弁装置は、第1の継手に接続される入口ポートと、第2の継手に接続される出口ポートと、上記入口ポート及び上記出口ポートに連通し、弁体を収容する弁室と、上記弁体と接触する弁座とを有する弁本体を備える弁装置において、上記弁本体の上記弁室内であって、上記弁体の周囲に配置され、上記弁室を形成する底面により支持され、自身で形状を保持し、軸方向に弾性を有する筒状フィルタが備えられ、上記弁装置は、上記筒状フィルタを固定するためのリング状固定部材をさらに備え、上記筒状フィルタは、上記リング状固定部材により軸方向に押圧して潰し量をコントロールすることにより、フィルタの目開きを変更することを特徴とする。
また、上記リング状固定部材は、上記弁本体に圧入固定されるものとしてもよい。
また、上記リング状固定部材は、上記弁本体に溶接固定されるものとしてもよい。
また、上記リング状固定部材は、リング形状の一部にスリットが形成されたスリット入り固定部材と、上記スリット入り固定部材の上記弁室の底面側に設けられるスペーサとを備えるものとしてもよい。
また、上記筒状フィルタは、線材を編み込んだものであるものとしてもよい。
また、上記筒状フィルタは、金属線を編み込んだ焼結体であるものとしてもよい。
また、上記弁室内部であって、上記筒状フィルタの外周に、流体が上記筒状フィルタの周囲を通過するための流路部を備えるものとしてもよい。
また、上記筒状フィルタは、内径方向に倒れ込まないように上記リング状固定部材で支持されているものとしてもよい。
また、上記リング状固定部材は、テーパ形状により上記筒状フィルタの上記弁本体開口部側の面の角部を支持するものとしてもよい。
また、上記リング状固定部材は、段形状により前記筒状フィルタの上記弁本体開口部側の面を支持するものとしてもよい。
また、上記弁装置は、電磁弁であるものとしてもよい。
本発明の弁装置によれば、フィルタそれ自体が高強度であり、自身で形状を保持できるので、ネットホルダ等の他の部材を用意する必要がない。このため、フィルタの全体を流路とすることができるので、圧力損失を小さくでき、大流量を得ることができる。また、フィルタの整流効果により弁室に入り込む流体の流れが安定するので、乱流による流量低下がある場合と比較して、目的の流量を得るための弁口径を小さくすることができる。このため、弁装置の作動に必要な力は、小さくなり、弁装置の作動性が向上する。
本発明に係る弁装置の一実施形態である電磁弁を示す断面図である。 図1に示される電磁弁の弁本体部の要部を拡大して示す断面図である。 図1に示される電磁弁の弁室に設けられる円筒フィルタを示す斜視図である。 図3に示される円筒フィルタを固定するためのリング状固定部材を示す斜視図である。 図5(a)は、リング状固定部材の形状の異なる他の実施例を示す図であって、リング状固定部材の下面における断面のテーパ形状を部分的に示す図であり、図5(b)は、リング状固定部材の下面における断面の凹形状を部分的に示す図であり、図5(c)は、リング状固定部材の下面における断面のL形状を部分的に示す図である。 リング状固定部材を弁本体に溶接固定する実施例であって、弁本体部の要部を拡大して示す断面図である。 図7(a)は、リング状固定部材の弁本体に溶接固定する図6の溶接部をさらに拡大した図であって、テーパ形状の段部に抵抗溶接するリング状固定部材の形状を部分的に示す図であり、図7(b)は、平面の段部に抵抗溶接するリング状固定部材の形状を部分的に示す図であり、図7(c)は、逆テーパ形状の段部の先端に抵抗溶接するリング状固定部材の形状を部分的に示す図であり、図7(d)は、リング状固定部材と弁本体の上面を溶接するリング状固定部材の形状を部分的に示す図であり、図7(e)は、リング状固定部材と弁本体の上面に突起部を設け溶接するリング状固定部材の形状を部分的に示す図である。 図8(a)は、弾性を有するリング状固定部材の弾性力によりリング状固定部材を弁本体に固定する実施例を示す図であって、弁本体の要部を拡大して示す断面図であり、図8(b)は、スリット入り固定部材を示す斜視図であり、図8(c)は、スペーサを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
尚、以下の説明における上下の概念は図1乃至図8における上下に対応しており、各部材の相対的な位置関係を示すものであって、絶対的な関係を示すものではない。
図1は、本発明に係る弁装置の一実施形態である電磁弁を示す断面図であり、図2は、図1の電磁弁の弁本体部の要部を拡大して示す断面図である。図1、図2に示す電磁弁100は、常閉型の流体制御用の電磁弁である。
図1、図2において、本発明に係る弁装置の一実施形態である電磁弁100は、弁本体部110と、弁本体部110の上部に配置されるプランジャユニット120と、プランジャユニット120の外周部に配され、後述する吸引子123およびプランジャ122を励磁する電磁コイルアセンブリ130と、を備える。
弁本体部110は、第1の継手101に接続される入口ポート111a、第2の継手102に接続される出口ポート111b、入口ポート111aおよび出口ポート111bに連通し、後述する弁体112及びプランジャ122を移動可能に収容する弁室111c、及び、出口ポート111bの上部にあって弁体112と接触する弁座111dとを有する弁本体111と、弁室111cに収容され、後述するプランジャ122の下端に固定される弁体ホルダ125に保持され、弁座111dを開閉する球状の弁体112と、外部からの異物の侵入を防止する円筒フィルタ113(図3参照)と、リング状固定部材114(図4参照)とを備える。
プランジャユニット120は、弁本体111の上部に接続される円筒形状部材であるプランジャチューブ121と、プランジャチューブ121内を上下に摺動可能な可動鉄心であるプランジャ122と、プランジャチューブ121の上端部に固定される固定鉄心である吸引子123と、プランジャ122の上部の開口部であるプランジャ室122aの内部に配置され、プランジャ122と吸引子123とに接続され、弁体112を閉弁する方向に縮装されるコイルスプリング124と、プランジャ122の下端に固定され、略円筒形状であり、下端部が内側に延在し、内部に弁体112を保持する弁体ホルダ125と、プランジャ122の下部に設けられた下端中空部122dの内部に縮装され、プランジャ122に接続され、弁体112を下方向に付勢する弁バネ126とを備える。
プランジャ122の内部には、縦方向の均圧孔122b、及び、横方向の均圧孔122cが形成されている。これにより、プランジャ室122aと弁室111cとが連通され、均圧される。また、弁体ホルダ125の中段付近には、横方向の通孔125aが形成されている。これにより、弁体ホルダ125と弁室111cとが連通し、弁体112が弁座111dを閉鎖する直前に、弁体112の上方から高圧流体が作用するために、弁体112は、その圧力差により確実に弁座111dを閉弁することができる。
電磁コイルアセンブリ130は、プランジャチューブ121に同心状に取り付けられる樹脂製のボビン131と、ボビン131に巻回され、プランジャ122と吸引子123とを励磁するコイル132と、コイル132が巻回された後のボビン131を樹脂で覆い、その樹脂で覆われたボビン131とコイル132とを、内側に収容するケーシング133と、ケーシング133を吸引子123に固定するボルト134と、コイル132に接続されるリード線135とを備える。
本実施形態の電磁弁100は、常閉型の電磁弁であり、通常状態では、吸引子123に接続されたコイルスプリング124の付勢力により、プランジャ122が下方向に押され、プランジャ122に接続された弁バネ126の付勢力により弁体112が弁本体111の弁室111cの底面111h中央に配置された弁座111dに押し付けられ、閉弁状態となる。
次に、リード線135からコイル132に通電されると、吸引子123とプランジャ122が励磁される。これにより、吸引子123とプランジャ122との間に吸着力が発生し、この吸着力がコイルスプリング124の付勢力に勝り、プランジャ122とこれに固定された弁体ホルダ125とこれに保持される球状の弁体112が上方に移動する。
弁体112が上方に移動することにより弁座111dが開放され、電磁弁100は、開弁状態となる。これにより、流入した流体は、第1の継手101から入口ポート111a、弁室111c、弁座111d、出口ポート111bを通り、第2の継手102に吐出される。
電磁弁100を開弁状態から閉弁状態にするには、リード線135からコイル132への通電を遮断し、吸引子132とプランジャ122を消磁させる。これにより、吸引子123とプランジャ122との間の吸着力が消滅し、コイルスプリング124の付勢力により、プランジャ122とこれに固定された弁体ホルダ125とこれに保持される球状の弁体112が下方に移動し、弁座111dを閉弁し、電磁弁100は、閉弁状態となる。
本実施形態では、プランジャ122の下端に弁体ホルダ125と、弁バネ126を備える構成としているが、この構成は、弁体112の前後が高差圧となる高圧対応型電磁弁の構成である。つまり、弁閉時に、先ず弁体112が弁座111dに当接し、次に弁体ホルダ125の下面が弁室111cの底面111hと当接し、両方が当接した状態で閉弁状態を保持するので、当接時の衝撃は少なく、弁体112及び弁座111dの変形を防止し、弁の長時間の使用に際しても流体の流れを止め、弁閉時に安定した弁の着座が行え、弁漏れを防止できる。また、弁開時には、弁体ホルダ125内での弁体112のおどりによる異音の発生を防止することができる。このような構成とすることにより、弁体112の前後が高差圧となる高圧対応型電磁弁が達成される。しかしながら、本発明は、この構成に限定されるものではなく、他の構成でも適用可能である。
図3に、円筒フィルタ113の概略形状を示す。本実施形態の円筒フィルタ113は、金属線を円筒形状に編み込んだ焼結体であり、それ自体が高強度の多孔体であり、自身で形状を保持できる。図2に示すように、円筒フィルタ113は、弁本体111の弁室111cの内壁の内側であって、弁体112の周囲に配置される。なお、円筒フィルタ113は、ここでは円筒形状としたがこれには限定されず、筒形状であれば適用可能である。
円筒フィルタ113は、芯金に金属線を巻きつけ成形し、熱処理を施して作成される。金属線の材質としては、ここではステンレスを使用した。円筒フィルタ113は、この金属線の巻きつける量により、ろ過精度を調節することができる。これにより、取り除くことのできる異物のサイズを制限することができる。本実施形態では、円筒フィルタ113のろ過精度として、100μmのものを使用したが、これには限定されない。また、ここでは、円筒フィルタ113は、金属線を編み込んだ焼結体を使用したが、それ自体が高強度の多孔体であり、自身で形状を保持できればよい。例えば、線材を編み込み熱処理をしないで多孔体を形成したもの、粉末や繊維や球体等を焼結し、多孔体を形成したもの、あるいは、発泡により多孔体を形成したものでも適用可能であり、多孔体を形成できればこれらに限定されない。また、多孔体の材質は、金属、樹脂、セラミック等、自身で形状を保持できる強度を持った材料が適用可能である。
図4に、リング状固定部材114の概略形状を示す。また、リング状固定部材114は、概略円柱形状であり、上部にフランジ114aが設けられている。このフランジ114aの下面である段部114bは、後述する弁本体111の段部111eに接触し、円筒フィルタ113の位置決めに使用される。リング状固定部材114は、円筒フィルタ113が弁本体111の弁室111cに配置された後、円筒フィルタ113の上面113aがリング状固定部材114の下面114cと接触するように弁本体111に圧入固定される。
この圧入固定の際に、リング状固定部材114の外周のうち略上半分であってフランジ114aより下方に設けられた弁室111cの内径より外径が多少大きい部分である圧入面114dが、弁室111cの側壁のうち流路部111gより上方ですきま部111fより下方の部分と接することにより固定される。また、本実施形態では、円筒フィルタ113の上面113aとリング状固定部材114の下面114cは、両方とも平坦であるが、リング状固定部材114で押圧(支持)しているため、円筒フィルタ113は、内径方向に倒れこまない。
円筒フィルタ113は、入口ポート111aから流入した流体に含まれる異物を弁室111c内部にある弁体112及び弁座111dまで通過させないために、下面113bが弁室111cの底面111hに密着するように、リング状固定部材114により上面113aから支持される。リング状固定部材114のフランジ114aの段部114bが、弁本体111の弁室111cの上部に設けられた段部111eと接触することにより高さ方向の位置決めが行われる。
円筒フィルタ113は、リング状固定部材114によって押圧されることより上下方向に潰される。本実施形態では、この潰し量の目標値は、0.1〜0.5mmであるが、これには限定されない。円筒フィルタ113は、上下方向に潰されると、目開きが変化し、捉える異物のサイズが変化する。この潰し量のコントロールは、上述したように、リング状固定部材114のフランジ114aの段部114bと、弁本体111の弁室111cの上部に設けられた段部111eとの接触による位置決めにより行われる。この位置決めの位置精度が高いため、潰し量をコントロールすることができ、捕らえる異物のサイズを変更することができる。このため、リング状固定部材114のフランジ114aの段部114bの位置を変更することにより、フィルタの目開きを変更することができ、狙いの目開き毎にフィルタを変更する必要がなくなる。また、円筒フィルタ113として、上述のように線材を編み込んだものを使用した場合には、フィルタの目開きの変更は、容易になる。
また、弁本体111の段部111eの下部には、すきま部111fが設けられており、ここに圧入により生じたゴミが堆積する構造となっており、圧入により生じるゴミは、弁座111d側には入らず、確実に円筒フィルタ113の外側とすることができる。また、弁本体111の段部111eにゴミが堆積することなく、位置決めの精度を高く保つことができる。なお、すきま部111fの液封防止としてフランジ114aには、弁室111cへの均圧通路が設けられている。
また、円筒フィルタ113が金属線を編み込んだ焼結体の場合、固定方向に対して弾性を有するため、その反力により、さらに強固に固定できる。
第1の継手101から入口ポート111aを通過して流入した流体は、弁室111c内部の円筒フィルタ113の外周の部分に設けられたくぼみ部分である流路部111gを通過し、円筒フィルタ113の周囲を回り、円筒フィルタ113の全体を流路として、弁体112及び弁座111dのある弁室111c内部に流入する。このため、圧力損失を小さくでき、大流量を得ることができる。なお、本実施形態では、流路部111gを弁室111c内のくぼみ部分としたが、流路部111gは、弁本体111と円筒フィルタ113との間に空間を設ければよく、例えば、円筒フィルタ113の形状が円筒ではなく、ろうと形状のように、上部が広がり、下部がすぼまった形状であれば、流体の流れる空間ができるため、弁室111cにくぼみ部分を特に設ける必要はない。
また、円筒フィルタ113は、無数の毛細管の集合体であるので整流効果がある。このため、この整流効果により弁室111cに入り込む流体の流れが安定するので、乱流による流量低下がある場合と比較して、目的の流量を得るための出口ポート111bを小さくすることができる。これにより、作動に必要な力を小さくすることができ、作動性が向上する。
また、円筒フィルタ113は、弁体112と弁座111dとを覆うように設置されるため、弁が着座する際の音を吸音し、静音性が向上する。
図5に、リング状固定部材114の下面114cの断面形状が異なる他の実施例を示す。図5(a)に示すリング状固定部材514の下面514cの断面形状は、円周の内側が低くなるテーパ形状である。この形状とすることにより、円筒フィルタ113の芯を出しやすくすることができる。また、リング状固定部材514の下面514cは、円筒フィルタ113の上面角部113cと接し、円筒フィルタ113には矢印に示す方向に力が加わるので、円筒フィルタ113が内径方向に倒れこむことを防止することができる。また、この形状とすることにより、圧入により生じるゴミは弁座側には入らず、確実に円筒フィルタ113の外側とすることができる。
図5(b)に示すリング状固定部材514´の下面514´cの断面形状は、凹形状であり、図5(c)に示すリング状固定部材514″の下面514″cの断面形状は、L形状であり、このような段形状とすることにより、上述の図5(a)に示す断面形状がテーパ形状である下面514cと同様の効果を得ることができる。
なお、円筒フィルタ113として、弾性を有しない焼結金属や発泡金属を使用し、図5(a)に示すリング状固定部材514、図5(b)に示すリング状固定部材514´、または、図5(c)に示すリング状固定部材514″を使用した場合には、押圧により円筒フィルタ113を潰す必要はなく、リング状固定部材114と円筒フィルタ113の上面が当接しなくても、本発明の効果を得ることができる。その際の隙間は、円筒フィルタの気孔径と同等又はそれ以下であることが好ましい。
次に、リング状固定部材を圧入以外の方法で固定する実施例を説明する。
図6に、リング状固定部材614を弁本体611に溶接固定する実施例であって、弁本体部610の要部を拡大した断面図を示す。
図6において、電磁弁600は、リング状固定部材614を弁本体611に圧入固定ではなく、溶接部615により固定する構成を有するが、その他の構成要素は、電磁弁100と同じである。
リング状固定部材614には、フランジ614aの下面に外周に向かって上向きに傾斜したテーパ形状の段部614bが形成されている。このテーパ形状の段部614bの斜面の一部と弁本体611の段部611eの角部と接触し、この接触点が抵抗溶接により溶接部615として固定される。このため、リング状固定部材614の段部614bの下側には、弁本体611の段部611eの角部とリング状固定部材614のテーパ形状の段部614bを確実に接触させるために窪み部614eが設けられることが望ましい。また、これに合わせて、弁本体611から、圧入によるゴミを確保するために設けたすきま部111fが取り除かれているが、弁本体611に段があっても構わない。この場合、窪み部614eを設けず、弁本体611の段部611eの角とリング状固定部材614の段部614bを接触させ、溶接部615とすることができる。なお、リング状固定部材614の形状、または、溶接方法は、以下に示すように、ここで説明した形状、方法には限定されない。
図7に、リング状固定部材を弁本体に溶接固定する他の実施例を示す。
図7(a)は、図6と同様の形状を拡大して示しており、リング状固定部材614には、フランジ614aの下面に外周に向かって上向きに傾斜したテーパ形状の段部614bが形成されている。このテーパ形状の段部614bの斜面の一部と、弁本体611の段部611eの角部が接触し、この接触点が溶接部615により固定される。
図7(b)において、リング状固定部材714には、フランジ714aの下面に平面の段部714bが形成されている。この平面の段部714bと、弁本体711の段部711eの一部が接触し、この接触点が溶接部715により固定される。
図7(c)において、リング状固定部材714Aには、フランジ714Aaの下面に外周に向かって下向きに傾斜したテーパ形状の段部714Abが形成されている。このテーパ形状の段部714Abの先端と、弁本体711Aの段部711Aeの一部が接触し、この接触点が溶接部715Aにより固定される。
図7(d)において、リング状固定部材714Bには、フランジ714Baの下面に平面の段部714Bbが形成されている。この平面の段部714Bbと、弁本体711Bの段部711Beが接触するが、溶接により固定される溶接部715Bは、フランジ714Baの上面の先端と、弁本体711Bの上部の端面711Biとなる。溶接部が露出しているため、この形態では、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接、あるいは、レーザ溶接等の各種の溶接が使用できる。
図7(e)において、リング状固定部材714Cには、フランジ714Caの下面に平面の段部714Cbと、フランジ714Caの上面の先端に突起部714Cfが形成されている。弁本体711Cの上面の端面711Ciの先端にも突起部711Cjが形成され、突起部714Cfと突起部711Cjが接触し、この接触点が溶接部715Cにより固定される。溶接部が露出しているため、この形態でも、TIG溶接、あるいは、レーザ溶接等の各種の溶接が使用できる。
以上のように溶接固定によっても、上述の圧入固定と同様に、リング状固定部材を弁本体に固定することができる。
次に、リング状固定部材を圧入あるいは溶接以外の方法で固定する更に別の実施例を説明する。
図8(a)は、弾性を有するリング状固定部材の弾性力によりリング状固定部材を弁本体811に固定する実施例を示す図であって、弁本体811の要部を拡大して示す断面図であり、図8(b)は、スリット入り固定部材814を示す斜視図であり、図8(c)は、スペーサ815を示す斜視図である。
図8において、電磁弁800は、リング状固定部材としてスリット入り固定部材814と、スペーサ815を弁本体811に、スリット入り固定部材814の弾性力により固定する構成を有するが、その他の構成要素は、電磁弁100と同じである。
スリット入り固定部材814は、弾性を有し、リング形状の一部にスリットが形成されたC型形状を有する部材である。スリット入り固定部材814は、弁本体811にスペーサ815を挿入した後、弁本体811のテーパ部811iに沿って、弁室811cの底面側に向けて挿入される。このとき、直径が若干大きめに設計されているスリット入り固定部材814は、その弾性力によりスリット814cの幅が狭まりながら弁室811cに収容される。弁室811cに収容されたスリット入り固定部材814は、その弾性力の反力により弁本体811に固定される。
スペーサ815は、流体中の異物が電磁弁内部に侵入するのを防止するために設けられる円環形状の部材である。このため、スペーサ815は、弁本体811に円筒フィルタ113が挿入された後、スリット入り固定部材814が挿入される前に挿入される。
以上のように弾性を有するスリット入り固定部材を使用し、この弾性力によっても、リング状固定部材を弁本体に固定することができる。
なお、本実施形態では、電磁弁100は、常閉型の流体制御用の電磁弁としたが、これには限定されず、常閉型以外の電磁弁でも、また、流体は、気体、液体、その他流体でも、適用可能である。また、電磁弁以外の例えば流量制御弁、電動弁などの同様の構成を有する他の弁装置にも適用可能であり、同様の効果が期待される。
以上説明したように、本発明によれば、円筒フィルタそれ自体が高強度であり、自身で形状を保持できるので、ネットホルダ等の他の部材を用意する必要がない。またフィルタの全体を流路とすることができるので、圧力損失を小さくでき、大流量を得ることができる。また、フィルタの整流効果により弁室に入り込む流体の流れが安定するので、乱流による流量低下がある場合と比較して、目的の流量を得るための弁口径を小さくすることができる。このため、弁装置の作動に必要な力は、小さくなり、弁装置の作動性が向上する。
100、600、800 弁装置(電磁弁)
101 第1の継手
102 第2の継手
110、610、810 弁本体部
111、611、711、711A、711B、711C、811 弁本体
111a、611a、811a 入口ポート
111b、611b、811b 出口ポート
111c、611c、811c 弁室
111d、611d、811d 弁座
111e、611e、711e、711Ae、711Be、711Ce 段部
111f すきま部
111g、611g、811g 流路部
111h、611h、811h 底面
112 弁体
113 円筒フィルタ
113a 上面
113b 下面
114、514、514´、514″、614、714、714A、714B、714C リング状固定部材
114a、614a、714a、714Aa、714Ba、714Ca フランジ
114b、614b、714b、714Ab、714Bb、714Cb 段部
114c、514c、514´c、514″c 下面
120 プランジャユニット
121 プランジャチューブ
122 プランジャ
122a プランジャ室
122b 縦方向の均圧孔
122c 横方向の均圧孔
122d 下端中空部
123 吸引子
124 コイルスプリング
125 弁体ホルダ
125a 通孔
126 弁バネ
130 電磁コイルアセンブリ
131 ボビン
132 コイル
133 ケーシング
134 ボルト
135 リード線
614e、714e、714Ae、714Be、714Ce 窪み部
615、715、715A、715B、715C 溶接部
711Bi、711Ci 端面
711Cj 突起部
714Cf 突起部
814 スリット入り固定部材
815 スペーサ

Claims (11)

  1. 第1の継手に接続される入口ポートと、第2の継手に接続される出口ポートと、前記入口ポート及び前記出口ポートに連通し、弁体を収容する弁室と、前記弁体と接触する弁座とを有する弁本体を備える弁装置において、
    前記弁本体の前記弁室内であって、前記弁体の周囲に配置され、前記弁室を形成する底面により支持され、自身で形状を保持し、軸方向に弾性を有する筒状フィルタが備えられ
    前記弁装置は、
    前記筒状フィルタを固定するためのリング状固定部材をさらに備え、
    前記筒状フィルタは、前記リング状固定部材により軸方向に押圧して潰し量をコントロールすることにより、フィルタの目開きを変更することを特徴とする弁装置。
  2. 前記リング状固定部材は、前記弁本体に圧入固定されることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  3. 前記リング状固定部材は、前記弁本体に溶接固定されることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  4. 前記リング状固定部材は、
    リング形状の一部にスリットが形成されたスリット入り固定部材と、
    前記スリット入り固定部材の前記弁室の底面側に設けられるスペーサとを備えることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  5. 前記筒状フィルタは、線材を編み込んだものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の弁装置。
  6. 前記筒状フィルタは、金属線を編み込んだ焼結体であることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  7. 前記弁室内部であって、前記筒状フィルタの外周に、流体が前記筒状フィルタの周囲を通過するための流路部を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の弁装置。
  8. 前記筒状フィルタは、内径方向に倒れ込まないように前記リング状固定部材で支持されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の弁装置。
  9. 前記リング状固定部材は、テーパ形状により前記筒状フィルタの前記弁本体開口部側の面の角部を支持していることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  10. 前記リング状固定部材は、段形状により前記筒状フィルタの前記弁本体開口部側の面を支持していることを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  11. 前記弁装置は、電磁弁であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の弁装置。
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