JP2008048218A - 無線通信システムにおける無線中継通信方法並びに無線基地局及び無線中継局 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線中継局1での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を無線基地局1に設定し(S1)、前記タイムラグ情報に基づいて無線端末3での受信タイミングを決定し(S2)、決定した受信タイミングに従って無線基地局1の送信タイミング又は無線端末3での受信タイミングを制御する(S5,S7)。
【選択図】図4
Description
IEEE Standard 802.16-2004 (2004-10-01) IEEE Standard 802.16-2004/Cor1/D5 (2005-09-12) IEEE Standard 802.16e/D12 (2005-10-14)
この図24に示す無線通信システムは、無線基地局(BS:Base Station)100と、リレー局(RS:Relay Station)200と、端末(MS:Mobile Station)300とをそなえて構成され、RS200は、BS100からみれば端末に相当し、また、MS300からみれば無線基地局に相当するように動作し、BS100またはMS300が送信した無線信号を一旦受信し、必要な処理を行なってMS300またはBS100のために送信する。なお、この図24に示すようにBS100とMS300との間で信号がRS200を1つだけ経由する1段接続の場合のほか、2台以上のRS200を経由する多段(直列)接続の場合もある。
しかしながら、かかる無線リレー通信においては、次のような課題が生じる。
RS200では、無線フレームを一旦受信してから再送信するまでに、ある程度の時間がかかることが予想される。これはRS200におけるリレー処理方法にも依存するが、例えばWiMAXの場合には次のような処理を行なうことが考えられる。
次に、これら抽出したメッセージやデータのうち、自身のRS200を経由して通信を行なっているMS300を選択し、選択したMS300のメッセージやデータをスケジューリングしてバースト作成、符号化を行ない、リレーのための新たな送信フレームとして送信を行なう。
メッセージやデータの種別によっては、BS100とMS300との間において、ある取り決めたタイミングで送信又は受信を行なう必要があるメッセージやデータがある。ここで、タイミングとは、メッセージやデータの送信、受信が予定された時刻やフレームただ1点だけではなく、一定の範囲の時刻やフレームで指定される有効期間(インターバル)のケースもある。また、そのような送信、受信のタイミングは、開始時点からある周期(ウインドウ、ピリオド)で繰り返し予定されるケースもある。
なお、同様の課題が、MS300がメッセージやデータを受信する場合(つまり、下りリンクの場合)のみでなく、MS300からBS100に対してある送信タイミングでメッセージやデータを送信する上りリンクについても生じる。
(1)本発明の無線通信システムにおける無線中継通信方法の第1態様は、無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での受信タイミングを決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定した受信タイミングに従って該無線基地局の送信タイミング又は該無線端末での受信タイミングを制御する制御ステップとを有することを特徴としている。
(1)無線中継局での前記タイムラグ情報に基づいて決定した無線端末での受信(又は送信)タイミングに従って無線基地局の送信タイミング又は無線端末での受信タイミング(あるいは、無線基地局の受信タイミング又は無線端末での送信タイミング)を制御(調整)することにより、無線基地局又は無線端末での無線中継局を経由することによる中継遅延に伴う受信タイミングずれを吸収して受信成功率を向上することができる。したがって、受信失敗時の再送制御等による冗長な制御メッセージ等を削減して、無線リソースの利用効率を向上しつつ、通信品質の維持を図ることができる。
(3)無線基地局から送信するフレームのフレーム番号と無線中継局から中継送信するフレームのフレーム番号とを同期させることが可能となることにより、フレーム番号に基づいて前記の受信又は送信タイミングが決定されるような場合においても、正しい受信又は送信タイミング制御を実現することが可能となる。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を示すブロック図で、この図1に示す無線通信システムは、無線基地局(BS:Base Station)1と、携帯電話やノートPC等の無線通信機能を具備する無線端末としての移動局(MS:Mobile Station)3と、これらのBS1とMS3との間に配置された中継(リレー)局(RS:Relay Station)2とをそなえて構成され、本実施形態においても、RS2は、BS1からみればMSに相当し、またMS3からみればBSに相当するように動作し、BS1又はMS3が送信した無線(RF)信号を一旦受信し、必要な処理(リレー処理)を行なってMS3又はBS1のために送信する。
ここで、受信アンテナ10は、RS2又はMS1若しくは他のBS1からのRF信号(メッセージやデータなど)を受信するものであり、受信部11は、この受信アンテナ10で受信されたRF信号について所要の受信処理を施すものである。このため、当該受信部11は、例えば、無線(RF)受信機(Rx)111と信号処理部112とをそなえて構成され、RF受信機111は、受信アンテナ10で受信されたRF信号について、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)やディジタル信号処理のためのディジタル信号へのAD(Analog to Digital)変換などを含む所要の無線受信処理を施すものであり、信号処理部112は、このRF受信機111により得られたベースバンドディジタル信号について、少なくとも復調処理や復号処理を含む所要のディジタル信号処理を施すものである。
また、保持部18は、少なくともRS2でのリレー処理に伴って発生するメッセージやデータの中継遅延(タイムラグ)に関する情報(タイムラグ情報)を保持するもので、当該タイムラグ情報は保守(オペレータ)端末等から外部設定されてもよいし、RS2から通知されたタイムラグ情報を受信部11及び決定部14経由で保持してもよい。
要求部15は、少なくとも、RS2のタイムラグ情報を取得するために、送信部12を介してRS2への問い合わせを行なうもので、例えば、BS1の起動時等において、問い合わせ内容に応じた情報を含む信号(フレーム)が信号処理部121にて生成されて問い合わせメッセージ(制御メッセージ)として送信アンテナ13から送信されるようになっている。なお、問い合わせ先のRS2からの応答(タイムラグ情報)は、受信アンテナ10で受信され受信部11(信号処理部112)にて検出されて保持部18に設定(保持)される。また、タイムラグ情報をオペレータ端末等によりBS1(保持部18)に対して静的に設定する場合、この要求部15の機能は不要である。
ここで、受信アンテナ20は、BS1又はMS3若しくは他のRS2からのRF信号を受信するものであり、受信部21は、この受信アンテナ20で受信されたRF信号について所要の受信処理を施すものである。
また、送信部22は、MS3又はBS1若しくは他のRS2宛の送信信号を生成するもので、例えば、信号処理部221とRF送信機(Tx)222とをそなえて構成され、信号処理部221は、MS3又はBS1へ送信すべき信号(メッセージやデータなど)の符号化(畳込み符号やターボ符号等の誤り訂正符号化)処理、所定フォーマットの送信フレーム(OFDMフレームやOFDMAフレーム)の生成処理、QPSKや16QAM等による変調処理などを含む所要のディジタル信号処理を行なうものであり、RF送信機222は、この信号処理部221により得られた送信信号(ディジタルベースバンド信号)について、アナログ信号へのDA(Digital to Analog)変換や送信RF信号への周波数変換(アップコンバート)などを含む所要の無線送信処理を施すものである。
抽出部24は、受信部21(信号処理部212)で処理されたBS1又は他のRS2からの送信フレームに設定されているフレーム番号(OFDMAフレームの場合なら前記DL-MAPに設定されている)やタイムラグ情報を抽出(検出)する機能を具備するものであり、要求部25は、他のRS2のタイムラグ情報を取得するため、送信部22を介して他のRS2への問い合わせを行なうもので、例えば、RS2の起動時等において、問い合わせ内容に応じた情報を含む信号(フレーム)が信号処理部221にて生成されて問い合わせメッセージ(制御メッセージ)として送信アンテナ23から送信されるようになっている。なお、問い合わせ先からの応答(タイムラグ情報)は、受信アンテナ20で受信され受信部21を介して抽出部24に抽出されて保持部27に保持される。
以下、上述のごとく構成された本実施形態の無線通信システムの動作(中継通信方法)について詳述する。
BS1では、RS2を経由する際のタイムラグ情報を保持部18に保持(設定)する。その方法としては、例えば、(1)静的な情報として予め設定する方法、(2)RS2が起動時等において自発的に自身のタイムラグ情報をBS1へ通知し、これを設定する方法、(3)BS1からRS2へのタイムラグ情報の問い合わせに対して、当該RS2から通知されたタイムラグ情報を設定する方法などが考えられる。なお、上記(2)又は(3)の場合、上記タイムラグ情報は、静的な情報ではなく、RS2が実際のリレー処理に要する時間を測定した結果(動的な情報)として与えることもできる。
(A2)MS3の受信タイミングの調整管理
図4に、BS1にてMS3の受信タイミングを調整して管理する様子を示す。
MS3では、この通知メッセージを受信することにより、指定されたタイミングで自身の受信タイミング(有効期間、繰り返し周期など)を管理する。つまり、MS3は、BS1で管理されている受信タイミングよりも前記タイムラグ相当の時間分だけ遅れたタイミングで自身の受信タイミング管理することになる。
一方、図5に、BS1にてMS3の送信タイミングを調整して管理する様子を示す。
MS3からBS1に対して或る送信タイミングでメッセージやデータを送信する場合には、BS1では、既述のように決定部14により、RS2のタイムラグ情報の設定を行ない(ステップS11)、当該タイムラグ情報に基づいてMS3の送信タイミング(有効期間、繰り返し周期など)を決定、管理する(ステップS12)。即ち、MS3で管理されている送信タイミング(有効期間、繰り返し周期など)にRS2でのリレー処理によるタイムラグが加わることを想定し、BS1内で管理するMS3の送信タイミングを、RS2でのタイムラグに相当する時間だけ遅らせたタイミングで管理する。
MS3では、この通知メッセージを受信することにより、指定されたタイミングで自身の送信タイミング(有効期間、繰り返し周期など)を管理する。つまり、MS3は、BS1で管理されている送信タイミングよりも前記タイムラグ相当の時間分だけ早めたタイミングで自身の受信タイミング管理することになる。
MS3での予定受信(又は送信)タイミングや周期の開始時点を、タイミングを通知するメッセージをMS3が受信した時点からのオフセットで相対的に決定するのではなく、例えばフレーム番号とオフセットフレーム数などで絶対的に決定する場合には、BS1とRS2でのフレーム番号の管理が合っていないと、前述したようにMS3で算出される開始時点と、BS1が想定するMS3での開始時点とがずれてしまう。
図6は、BS1およびRS2がそれぞれ送信するフレームのフレーム番号を一致させる例を示す図である。
このようにして、BS1から送信するフレームのフレーム番号とRS2から中継送信するフレームのフレーム番号とを同期させることにより、フレーム番号に基づいて前記の受信又は送信タイミングが決定(管理)されるような場合においても、正しい受信又は送信タイミング制御を実現することが可能となる。
また、2台以上のRS2が多段(直列)接続される場合は、上記BS1をRS2に読み替え、上記RS2を他のRS2に読み替えて、適用すればよい。
次に、図7に、図4により上述したMS3の受信タイミング管理の第1の具体例として、WiMAXにおけるアイドルモード時のページングメッセージの受信タイミング管理の様子を示す。
BS1では、RS2でのリレー処理に伴うタイムラグを把握し、タイミング調整のために設定する(ステップS41)。MS3が、アイドルモードに移行する際に、BS1による当該MS3についての位置登録管理の解放を要求するメッセージ〔DREG-REQ(De-Registration Request)メッセージ〕を送信すると(ステップS42,43)、BS1では、当該DREG-REQメッセージの受信を契機に、ページングサイクル(Paging_Cycle)、ページングオフセット(Paging_Offset)などのMS3の受信タイミングに関するパラメータを決定し、当該パラメータをDREG-CMD(De-Registration Command)メッセージによりMS3へ通知する(ステップS45,S46)。
(A6)MS3の受信タイミングの調整管理の第2の具体例
次に、図8に、図4により前述したMS3の受信タイミング管理の第2の具体例として、WiMAXにおけるスリープモード時のスリープウィンドウ(Sleep Window)およびリスニングウィンドウ(Listening Window)のタイミング管理の様子を示す。なお、「スリープモード」とは、MS3が一定時間メッセージやデータを受信しない場合に、電力節約等のために、メッセージやデータの受信を行なう期間(リスニングウィンドウ)を或る周期で間欠的に発生させて限定するモードを意味し、MS3がこれをBS1に対して宣言することにより、BS1は当該MS3についてのスリープモードへの移行処理を実施することになっている。
(A7)MS3の送信タイミングの調整管理の具体例
次に、図9に、図5により前述したMS3の送信タイミング管理の具体例として、WiMAXにおけるCQICHの送信タイミングの管理の様子を示す。なお、CQICHとは、MS3で計測した下りリンクの無線チャネル品質情報であるCINR(Carrier to Interference + Noise Ratio)をCQI(Channel Quality Indicator)Reportメッセージにより周期的にBS1に通知するための制御チャネルで、BS1は、当該メッセージにより通知されたCINRに応じて変調方式や符号化率を適応的に変更して下りリンクの送信を行なう。
(A8)MS3にBS1からのメッセージやデータが直接届く場合
WiMAXのように適応変調を用いている無線通信システムでは、全MS3宛に送信するようなブロードキャストのメッセージやデータは、変調レートは低いがよりエラーに強い、つまり、より弱い受信レベルでも受信が可能な変調方式を用いて送信されるのが一般的である。
即ち、BS1からMS3へメッセージやデータの送信タイミングを指示する場合に(ステップS83,S84)、送信タイミングの開始時点が、当該送信タイミングを通知するメッセージをMS3が受信した時点(ステップS84)からの相対的なオフセットにより指定される場合に、BS1において、送信タイミング開始時点までのオフセットに対してさらにRS2でのタイムラグ分を加えるために、決定部14によって、タイムラグ情報(上りリンク)を設定し(ステップS81)、当該タイムラグ情報に基づいて開始までのオフセット、周期、インターバルを決定することにより(ステップS82)、RS2でのタイムラグ分だけ遅らせたタイミングでMS3の送信タイミング(周期及び/又はインターバル)を管理する。
次に、図13に、複数のRS2が多段(直列)に接続されるケースを示す。この図13では、BS1とMS3との間に、3台のRS2(2−1,2−2,2−3)が配置されている例を示しているが、RS2の台数は何台であってもよい。また、各RS2の構成は、図3により前述した構成と同一若しくは同様である。
あるいは、BS1および各RS2は、自身よりMS3側(以下、下流側ともいう)に接続されている全てのRS2のタイムラグ情報の総和を例えば決定部14により設定することによっても、項目(A1)〜(A7)により上述したMS3の受信又は送信タイミングの調整、管理を実施することが可能である。
この図15に示すようなタイムラグ情報の総和の設定は、例えば図16に示すように、各RS2が自身で設定しているタイムラグ情報の総和を、他のRS2又はBS1に通知することで実現することができる。
即ち、この図16に示す例では、MS3に最も近い最下流のRS2−3が自身でのタイムラグ情報を通知部28により上流側のRS2−2に制御メッセージ等により通知し(ステップS91)、当該RS2−2は、この通知されたタイムラグ情報を抽出部24で抽出して自身に設定する(つまり、保持部27に保持する。以下、同じ)とともに(ステップS92)、当該タイムラグ情報に自身(RS2−2)でのタイムラグ情報を加えた情報を通知部28により上流側のRS2−1に通知する(ステップS93)。
なお、図15に示すタイムラグ情報の設定は、BS1または各RS2が、下流側に接続しているRS2へタイムラグ情報の総和を制御メッセージ等により問い合わせ、当該問い合わせを受けたRS2が問い合わせ元のRS2又はBS1へタイムラグ情報の総和を制御メッセージ等により通知することによっても実現できる。
また、図15に示すタイムラグ情報の設定は、BS1を起点として上流側から下流側のRS2へ、順次、タイムラグ情報の問い合わせを制御メッセージ等により行ない、その応答を下流側から上流側に向けて制御メッセージ等により返すことによっても実現できる。
即ち、例えば図18に示すように、まず、BS1が、通知部16により、下流側のRS2−1に対して当該RS2−1でのタイムラグ情報の問い合わせを行ない(ステップS111)、その問い合わせを受けたRS2−1は、その要求部25により、下流側のRS2−2へ当該RS2−2でのタイムラグ情報の問い合わせを行ない(ステップS112)、さらに、その問い合わせを受けたRS2−2は、その要求部28により、下流側のRS2−3へ当該RS2−3でのタイムラグ情報の問い合わせを行なう(ステップS113)。
(A10)RS2によるタイミング調整
上述したBS1でのメッセージやデータの送信(又は受信)タイミング調整は、RS2において行なうこともできる。例えば、送信タイミング調整については、図19に示すように、BS1では、タイムラグ情報に基づき、送信タイミング調整の対象となるメッセージやデータをRS2が受信してから、MS3へ向けて再送信するまでの待ち時間などの送信タイミングに関するパラメータを決定し(ステップS122)、当該パラメータを制御メッセージ等により個々のRS2に通知部16により通知する(ステップS123)。
このようなRS2での送信タイミングの調整は、以下に示すような制御のために実施するることが考えられる。
例えば図20に示すように、BS1の配下に複数のRS2(この図20では、RS2−1及び2−2の2台を図示しているが、勿論、3台以上であってもよい)が並列的に接続されるシステム形態(さらに、BS1からMS3との間に複数台のRS2が直列的に接続されていてもよい)の場合、即ち、放送型サービスのように、MS3がどのRS2(又はBS1)の配下に位置していても同じ内容のメッセージやデータを受信するようなサービスを提供するシステム形態の場合に、MS3の移動に伴って当該MS3の接続先RS2(又はBS1)の切り替えが発生することが考えられる。
その方法の1つとして、例えば、BS1において予めRS2別に送信タイミングを調整した上で個々のRS2宛に同じ内容のメッセージやデータを送信することも考えられるが、BS1からの同じ内容のメッセージやデータの送信回数が増加し処理負荷が増大する。
この場合、BS1では、図19中に点線矢印で示すステップS121において、接続している各RS2からのタイムラグ情報の通知を受け、前記ステップS122において、当該タイムラグ情報に基づき、送信タイミング調整の対象となるメッセージやデータをRS2が受信してから、MS3へ向けて再送信するまでの待ち時間の最大時間を判定し、その最大時間に同期して各RS2がリレー送信を行なうよう、個々のRS2の送信タイミングに関するパラメータを決定して、前記ステップS123において当該パラメータを各RS2に通知する。
図21は、RS2−1及びRS2−2でのタイムラグがともに1フレーム分である場合を示している。この場合、まず図23中のフレーム#2のタイミングにおいて、BS1は、RS2−1、RS2−2向けにメッセージまたはデータの送信を行なう(矢印C1,C2参照)。この送信は、BS1からRS2−1、RS2−2に個別にユニキャスト送信しても良いし、RS2−1、RS2−2をマルチキャストグループとしてマルチキャスト送信してもよい。
一方、図22では、RS2−1でのタイムラグは1フレームであるが、RS2−2でのタイムラグは2フレームである場合を示している。図21の場合と同様に、まず図22中のフレーム#2において、BS1はRS2−1、RS2−2向けにメッセージまたはデータの送信を行なう(矢印C1,C2参照)。この送信も、BS1からRS2−1、RS2−2に個別にユニキャスト送信してもよいし、RS2−1、RS2−2をマルチキャストグループとしてマルチキャスト送信してもよい。
したがって、例えば図23に点線矢印で示すように、MS3がRS2−1の無線エリア2a−1→BS1の無線エリア1a→RS2−2の無線エリア2a−2の順に各無線エリアを跨って移動したとしても、当該MS3は途切れなくサービスを受けることが可能となる。
(付記1)
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、
前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での受信タイミングを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定した受信タイミングに従って該無線基地局の送信タイミング又は該無線端末での受信タイミングを制御する制御ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、
前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での送信タイミングを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定した送信タイミングに従って該無線基地局の受信タイミング又は該無線端末での送信タイミングを制御する制御ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。
前記設定ステップにおいて、
該無線中継局から通知された前記タイムラグ情報を設定することを特徴とする、付記1又は2に記載の無線通信システムにおける無線中継通信方法。
(付記4)
前記設定ステップにおいて、
該無線基地局が、該無線中継局へ前記タイムラグ情報を問い合わせることにより当該無線中継局から通知された前記タイムラグ情報を設定することを特徴とする、付記1又は2に記載の無線通信システムにおける無線中継通信方法。
該無線基地局と該無線端末との間において複数の該無線中継局が直列に無線接続されるとともに、
該無線基地局又は前記各無線中継局が、自局よりも該無線端末側の無線中継局についての前記タイムラグの累積値を保持することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システムにおける無線中継通信方法。
前記保持のために、該無線中継局が、前記タイムラグ情報の累積値を該無線基地局又は自局よりも該無線基地局側の他の無線中継局に通知することを特徴とする、付記5記載の無線通信システムにおける無線中継通信方法。
(付記7)
前記保持のために、該無線基地局又は該無線中継局が前記タイムラグ情報の累積値を自局よりも該無線端末側の無線中継局へ問い合わせることを特徴とする、付記5記載の無線通信システムにおける無線中継通信方法。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線基地局又は他の無線中継局若しくは該無線端末から送信された無線フレームを受信する受信ステップと、
該受信ステップで受信した無線フレームのフレーム番号を検出する検出ステップと、
該検出ステップで検出したフレーム番号を設定した無線フレームを生成する生成ステップと、
該フレーム生成ステップで生成した無線フレームを中継送信する送信ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、
前記タイムラグ情報に基づいて該無線中継局の送信タイミングを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定した送信タイミングを該無線中継局に通知する通知ステップと、
該無線中継局が前記通知ステップで通知された送信タイミングに従って中継送信を行なう送信ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。
該無線中継局が、前記送信タイミングの問い合わせを該無線基地局に対して行なうことにより前記通知ステップによる通知を受けることを特徴とする、付記9記載の無線通信システムにおける無線中継通信方法。
(付記11)
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を保持する保持手段と、
該保持手段に保持した前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での受信タイミングを決定する決定手段と、
該決定手段で決定した受信タイミングに従って自局の送信タイミング又は該無線端末での受信タイミングを制御するタイミング制御手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を保持する保持手段と、
該保持手段に保持した前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での送信タイミングを決定する決定手段と、
該決定手段で決定した送信タイミングに従って自局の受信タイミング又は該無線端末での送信タイミングを制御するタイミング制御手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
該保持手段が、該無線中継局から通知された当該無線中継局での前記タイムラグ情報を保持することを特徴とする、付記11又は12に記載の無線通信システムにおける無線基地局。
(付記14)
該無線中継局での前記タイムラグ情報を該無線中継局へ問い合わせる要求手段をそなえ、
該要求手段による問い合わせに対して該無線中継局から通知された前記タイムラグ情報を該保持手段に保持することを特徴とする、付記11又は12に記載の無線通信システムにおける無線基地局。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線中継局であって、
該無線基地局又は他の無線中継局若しくは該無線端末から送信された無線フレームを受信する受信手段と、
該受信手段で受信した無線フレームのフレーム番号を検出する検出手段と、
該検出手段で検出したフレーム番号を設定した無線フレームを生成する生成手段と、
該フレーム生成手段で生成した無線フレームを中継送信する送信手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継局。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえ、該無線基地局と該無線端末との間において複数の該無線中継局が直列に無線接続された無線通信システムにおける該無線中継局であって、
自局よりも該無線端末側の他の無線中継局についての前記タイムラグ情報の累積値を保持する保持手段をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継局。
前記タイムラグ情報の累積値を該無線基地局又は自局よりも該無線基地局側の他の無線中継局へ通知する通知手段をさらにそなえたことを特徴とする、付記16記載の無線通信システムにおける無線中継局。
(付記18)
前記タイムラグ情報の累積値を自局よりも該無線端末側の他の無線中継局へ問い合わせる要求手段をさらにそなえ、
該要求手段による問い合わせに対して通知された前記タイムラグ情報の累積値を該保持手段に保持することを特徴とする、付記16記載の無線通信システムにおける無線中継局。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける該無線中継局であって、
自局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報に基づいて該無線基地局において決定された自局についての送信タイミングの通知を受信する受信手段と、
該受信手段で受信した前記送信タイミングに従って中継送信を行なう送信手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継局。
無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける該無線基地局であって、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を保持する保持手段と、
該保持手段における前記タイムラグ情報に基づいて該無線中継局の送信タイミングを決定する決定手段と、
該無線中継局に該決定手段で決定した送信タイミングに従って中継送信を行なわせるために、該決定手段で決定した送信タイミングを該無線中継局に通知する通知手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
該決定手段が、
該無線中継局からの前記送信タイミングについての問い合わせを受けて前記送信タイミングを決定することを特徴とする、付記20記載の無線通信システムにおける無線基地局。
1a,2a 無線エリア
10 受信アンテナ
11 受信部
111 無線(RF)受信機(Rx)
112 信号処理部
12 送信部
121 信号処理部
122 無線(RF)送信機(Tx)
13 送信アンテナ
14 決定部
15 要求部
16 通知部
17 タイミング制御部
18 保持部
2,2−1,2−2,2−3 無線中継(リレー)局(RS:Relay Station)
2a−1,2a−2 無線エリア
20 受信アンテナ
21 受信部
211 無線(RF)受信機(Rx)
212 信号処理部
22 送信部
221 信号処理部
222 無線(RF)送信機(Tx)
23 送信アンテナ
24 抽出部
25 要求部
26 タイミング制御部
27 保持部
28 通知部
3 無線端末(MS:Mobile Station)
Claims (10)
- 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、
前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での受信タイミングを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定した受信タイミングに従って該無線基地局の送信タイミング又は該無線端末での受信タイミングを制御する制御ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、
前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での送信タイミングを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定した送信タイミングに従って該無線基地局の受信タイミング又は該無線端末での送信タイミングを制御する制御ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線基地局又は他の無線中継局若しくは該無線端末から送信された無線フレームを受信する受信ステップと、
該受信ステップで受信した無線フレームのフレーム番号を検出する検出ステップと、
該検出ステップで検出したフレーム番号を設定した無線フレームを生成する生成ステップと、
該フレーム生成ステップで生成した無線フレームを中継送信する送信ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおいて、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を該無線基地局に設定する設定ステップと、
前記タイムラグ情報に基づいて該無線中継局の送信タイミングを決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定した送信タイミングを該無線中継局に通知する通知ステップと、
該無線中継局が前記通知ステップで通知された送信タイミングに従って中継送信を行なう送信ステップと
を有することを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継通信方法。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を保持する保持手段と、
該保持手段に保持した前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での受信タイミングを決定する決定手段と、
該決定手段で決定した受信タイミングに従って自局の送信タイミング又は該無線端末での受信タイミングを制御するタイミング制御手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を保持する保持手段と、
該保持手段に保持した前記タイムラグ情報に基づいて該無線端末での送信タイミングを決定する決定手段と、
該決定手段で決定した送信タイミングに従って自局の受信タイミング又は該無線端末での送信タイミングを制御するタイミング制御手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける前記無線中継局であって、
該無線基地局又は他の無線中継局若しくは該無線端末から送信された無線フレームを受信する受信手段と、
該受信手段で受信した無線フレームのフレーム番号を検出する検出手段と、
該検出手段で検出したフレーム番号を設定した無線フレームを生成する生成手段と、
該フレーム生成手段で生成した無線フレームを中継送信する送信手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継局。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえ、該無線基地局と該無線端末との間において複数の該無線中継局が直列に無線接続された無線通信システムにおける該無線中継局であって、
自局よりも該無線端末側の他の無線中継局についての前記タイムラグ情報の累積値を保持する保持手段をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継局。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける該無線中継局であって、
自局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報に基づいて該無線基地局において決定された自局についての送信タイミングの通知を受信する受信手段と、
該受信手段で受信した前記送信タイミングに従って中継送信を行なう送信手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線中継局。 - 無線基地局と、無線端末と、該無線基地局と該無線端末との間の通信を中継する無線中継局とをそなえた無線通信システムにおける該無線基地局であって、
該無線中継局での中継処理に伴う中継遅延に関するタイムラグ情報を保持する保持手段と、
該保持手段における前記タイムラグ情報に基づいて該無線中継局の送信タイミングを決定する決定手段と、
該無線中継局に該決定手段で決定した送信タイミングに従って中継送信を行なわせるために、該決定手段で決定した送信タイミングを該無線中継局に通知する通知手段と
をそなえたことを特徴とする、無線通信システムにおける無線基地局。
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