JP2008047331A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】電池パックの内部に、安全保護素子等のセカンド保護部品を実装するスペースを確保することを可能にした電池パックを提供する。
【解決手段】中継タブ14の一方の端部は、電池セル2の電極端子25が導出される面である第1の端面2aの側で電極端子25と接続され、中継タブ14の他方の端部は、第1の端面2aと対向する面である第2の端面2bの側で基板11と接続される。基板11は、第2の端面2bの側に設けられる。安全保護素子12は中継タブ14と電極端子25との間に接続して配置され、電池セル2の第2の端面の側に設けられる。
【選択図】 図8

Description

この発明は、例えばリチウムイオンポリマー二次電池に適用される電池パックに関する。
近年、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等のポータブル電子機器が多く登場し、それらの小型化および軽量化が図られている。それに伴い、ポータブル電子機器の電源として用いられる電池の需要が急速に伸びており、機器の小型軽量化実現のために、電池設計においても、軽く、薄型であり、かつ機器内の収容スペースを効率的に使うことが求められている。このような要求を満たす電池として、高電圧、高エネルギー密度、軽量といった利点を有するリチウムイオン二次電池が広く使用されている。
リチウムイオン二次電池の軽量・薄型化を図る方法として、下記の特許文献1には、電池セルの外周面を硬質な金属製ラミネートフィルムで覆うことにより、薄型の電池パックを作製する方法が記載されている。この方法によれば、電池パックの強度を保ちつつ、さらなる軽量・薄型化を実現できる。また、外装材である金属製ラミネートフィルムの厚みが薄いことから、電池パック内の電池セルの容積の割合を拡大化することができ、電池パックの体積エネルギー密度を向上させることが可能となる。
特開2005−166650号公報
ここで、従来の電池パックについて、概略的に説明する。図10は、従来の薄型の電池パックの分解斜視図である。図10に示すとおり、電池パック101は、正極端子125aおよび負極端子125bを有する電池セル102と、基板111と、基板111をトップカバー115に固定するホルダー113と、安全保護素子112と、中継タブ114とを備え、これらを硬質ラミネートフィルム103で外装し、両端開口部をトップカバー115およびボトムカバー116で封止することにより作製される。図11に示すように、電池セル102の一端面に設けられた負極端子125bは、安全保護素子112および中継タブ114bを介して、ホルダー113によって固定された基板111と接続される。また、電池セル102の一端面に設けられた正極端子125aは、中継タブ114aを介してホルダー113によって固定された基板111と接続される。
基板111には、充放電制御FET(Field Effect Transistor)や、二次電池の監視と充放電制御FETの制御を行うIC(Integrated Circuit)を含む保護回路、電池パックを識別するためのID抵抗、外部と接続するためのコネクタ等がマウントされている。安全保護素子112は、電池が高温となった場合に電池の電流回路を遮断するための、PTC素子(Positive Temperature Coefficient;熱感抵抗素子)やヒューズなどの部品である。電池パック101は、内部に基板111や安全保護素子112を備えることにより、電池セル102の熱暴走などを防止し、電池パック101の安全性を確保している。
上述で説明したように、電池パックは、安全保護素子、基板、および基板を固定するホルダーなどの部品を備えるため、電池パック内にこれらの部品を実装するためのスペースを確保する必要がある。しかしながら、従来の電池パックの構成では、実装される部品の全てが、電池セルにおいて電極リードが導出される一端面側に配置されているため、電池パックの限られた容積内にこれらの部品を設けるスペースを確保することが困難であるという問題があった。
したがって、この発明の目的は、電池パック内に部品を実装するスペースを確保することができる電池パックを提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、
対向する第1および第2の端面を有し、第1の端面から導出される電極端子を備える電池セルと、
第2の端面側に設けられる基板と、
電極端子および基板を接続する中継タブと、
電池セル、中継タブ、および回路基板を収容する外装材と、を備え、
中継タブの一方の端部は、第1の端面側で電極端子と接続され、
中継タブの他方の端部は、第2の端面側で基板と接続される
ことを特徴とする電池パックである。
この発明では、中継タブと電極端子との間に、安全保護素子をさらに設け、安全保護素子は、第1の端面側に設けられることが好ましい。
この発明では、外装材は、電池セルの第1の端面側と第2の端面側とに開口部を有するもので、第1の端面側の開口部にはボトムカバーが、第2の端面側の開口部にはトップカバーが嵌合されることが好ましい。
この発明では、中継タブの一方の端部が、電池セルの電極端子が導出される面である第1の端面側で電極端子と接続され、他方の端部が、第1の端面と対向する面である第2の端面側で基板と接続され、基板が第2の端面側に設けられることにより、電池パック内において第1の端面側のスペースおよび第2の端面側のスペースを利用して部品を配置することができる。
この発明によれば、電池パックにおいて電池セルの電極端子が導出される面である第1の端面側のスペースと、第1の端面と対向する面である第2の端面側のスペースとを利用することができるので、電池パック内に部品を実装するスペースを確保することが可能となる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施形態
図1に示すように、電池パック1は、全体として扁平な薄型の形状で、外装材3に電池セルを収容し、両端開口部にトップカバー15およびボトムカバー16を嵌合したものである。外装材3には必要に応じて製品ラベル(図示せず)が設けられている。
図2に示すように、外装材3の内部には、電池素子が軟質ラミネートフィルムで外装された電池セル2と、基板11と、基板11を固定するためのホルダー13と、安全保護素子12と、中継タブ14aと、中継タブ14bと(以下、中継タブ14aおよび中継タブ14bを中継タブ14とする)が収容されている。電池セル2は、正極端子25aおよび負極端子25b(以下、特定の電極端子を示さない場合は電極端子25とする)が導出される第1の端面2aと、第1の端面2aと対向する第2の端面2bと、第1の端面2aおよび第2の端面2bとの間に垂直に設けられる主面2cと、主面2c’と、側面2dと、側面2d’とからなる。第1の端面2aとボトムカバー16との間(以下、ボトム部のスペースと適宜称する)には、安全保護素子12が配置される。一方、第2の端面2bとトップカバー15との間(以下、トップ部のスペースと適宜称する)には、基板11およびホルダー13が配置される。また、電池セル2の主面2cに沿って、中継タブ14が設けられる。
トップカバー15は、第2の端面2b側に設けられる樹脂成型カバーであり、ボトムカバー16は、第1の端面2a側に設けられる樹脂成型カバーである。トップカバー15およびボトムカバー16は、それぞれ電池セル2を外装材3で包むことにより形成される外装材3の両端の開口部に嵌合され、熱融着等で電池セル2に接着される。
ホルダー13は、トップカバー15と嵌合し、ホルダー13とトップカバー15との間に設けられる基板11をトップカバー15に固定する樹脂成型部品である。
基板11は、トップカバー15とホルダー13との間に設けられる。基板11には、充放電制御FET(Field Effect Transistor)や、二次電池の監視と充放電制御FETの制御を行うIC(Integrated Circuit)を含む保護回路、電池パックを識別するためのID抵抗、外部と接続するためのコネクタ等がマウントされている。また、基板11には、複数個の接点部が設けられており、これらは、中継タブ14を介して電極端子25と接続される。充放電制御FETおよび充放電制御FETの制御を行うICを含む保護回路は、二次電池の端子電圧が、例えば4.3V〜4.4Vを超えると、発熱・発火など危険な状態になる可能性があるので、二次電池の電圧を監視し、4.3V〜4.4Vを越えると充電制御FETをオフし、充電を禁止する。さらに二次電池の端子電圧が放電禁止電圧以下まで過放電し、二次電池電圧が放電禁止電圧を下回ると、二次電池が内部ショート状態となり再充電不可能となる可能性があるので、二次電池の電圧を監視して放電禁止電圧を下回ると放電制御FETをオフし、放電を禁止する。
安全保護素子12は、電池セル2の第1の端面2aとボトムカバー16との間に設けられ、抵抗溶接や超音波溶接等によって負極端子25bと接続される。安全保護素子12が第1の端面2aとボトムカバー16との間に設けられることにより、ボトム部のスペースを有効に利用することができる。また、電池セル2の直近に安全保護素子12を配置することが可能となる。
安全保護素子12は、電池が高温となった場合に電池の電流回路を遮断し、電池セル2の熱暴走を防止する部品で、例えば、PTC素子、ヒューズ、サーミスタ等である。PTC素子は電池セルと直列に接続され、電池の温度が設定温度に比して高くなると、電気抵抗が急激に高くなって電池に流れる電流を実質的に遮断する。ヒューズや、サーミスタも電池素子と直列に接続され、電池の温度が設定温度より高くなると、電池に流れる電流を遮断する。
中継タブ14は、抵抗溶接や超音波溶接等によって電極端子25と基板11や安全保護素子12等の部品と接続される。すなわち、中継タブ14aの一方の端部は第1の端面2a側で正極端子25aと接続され、他方の端部は第2の端面2b側で基板11上に設けられた接点部と接続される。また、中継タブ14bの一方の端部は、第1の端面2a側で安全保護素子12を介して負極端子25bと接続され、中継タブ14bの他方の端部は第2の端面2b側で基板11上に設けられた接点部と接続される。このように、中継タブ14を介して電極25と基板11とが接続されることにより、基板11を第2の端面2b側に、安全保護素子12を第1の端面2a側に配置することが可能となる。
中継タブ14は、電池セル2に沿う形状で、例えば扁平型の電池セル2の第1の端面2aから主面2cを経由して第2の端面2bへと沿うように設けられたコの字型の形状である。このような中継タブ14は、例えば、ニッケル(Ni)やアルミニウム(Al)等の導電性の板金で構成されている。また、柔軟で、折れ、曲げ等の屈曲に強いフレキシブル配線を用いることもできる。なお、中継タブ14は、第1の端面2a側に設けられた電極端子25と第2の端面2b側に設けられた基板11とを接続すればよく、例えば電池セル2の側面2dまたは側面2d’を経由するように設けてもよい。また、中継タブ14は図2に示すように分離した2つの中継タブ14a、14bを用いることもできるが、正極端子25aと負極端子25bとをそれぞれ絶縁して接続できる形状であれば、一体化された形状の中継タブを用いることも可能である。
電池セル2は、所定の形状に成型された軟質ラミネートフィルムに電池素子を収納する構成となっている。電極端子25は、軟質ラミネートフィルムに収納された電池素子に接続されており、電池セル2の第1の端面2aの側から導出される。電池セル2は、第1の端面2aをボトムカバー16と対向させるように配置される。これにより、ボトム部のスペースを利用して安全保護素子12などの部品を設けることが可能となり、部品の実装スペースを確保することができる。
以下、電池セル2の外装である軟質ラミネートフィルムの構成について説明する。図3は、軟質ラミネートフィルム27の層構成の一例を示す。軟質ラミネートフィルム27は、金属箔61が、樹脂フィルムからなる外装層62および樹脂フィルムからなる内装層(以下、シーラント層と適宜称する)63に挟まれた、防湿性、絶縁性を有する多層フィルムからなる。
金属箔61は、軟質の金属材料が用いられ、外装材の強度向上の他、水分、酸素、光の進入を防ぎ内容物を守る役割を担っている。軟質の金属材料としては、軽さ、伸び性、価格、加工のしやすさからアルミニウム(Al)が最も好適であり、特に8021−Oまたは8079−O等で、厚みが30μm〜130μm程度の範囲のアルミニウムを用いるのが好ましい。また、金属箔61と外装層62および金属箔61とシーラント層63のそれぞれは、接着層64および65を介して貼り合わされている。接着層64は、必要に応じて省いてもよい。
外装層62には外観の美しさや強靱さ、柔軟性などからポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル等が用いられる。具体的には、ナイロン(Ny)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)が用いられ、これらから複数種類選択して用いることも可能である。外装層62は、厚みが10μm〜30μm程度とされる。
また、シーラント層63は、熱や超音波で溶け、互いに融着する部分であり、ポリエチレン(PE)、無軸延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)の他、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が使用可能であり、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
ラミネートフィルムの最も一般的な構成は、外装層/金属箔/シーラント層=Ny/Al/CPPである。また、この組み合わせばかりでなく、以下に示すような他の一般的なラミネートフィルムの構成を採用することができる。すなわち、外装層/金属箔/シーラント層=Ny/Al/PE、PET/Al/CPP、PET/Al/PET/CPP、PET/Ny/Al/CPP、PET/Ny/Al/Ny/CPP、PET/Ny/Al/Ny/PE、Ny/PE/Al/LLDPE、PET/PE/Al/PET/LDPE、またはPET/Ny/Al/LDPE/CPPとすることができる。なお、金属箔としてはAl以外の金属を採用することができることはもちろんである。
図4は、軟質ラミネートフィルム27の内部に収容された電池素子20の構成を示す。この電池素子20は、帯状の正極21と、セパレータ23と、正極21と対向して配された帯状の負極22と、セパレータ23とを順に積層し、長手方向に巻回されており、図示しないゲル状電解質が正極21および負極22の両面に形成されている。また、電池素子20からは、正極21と接続された正極端子25aおよび負極22と接続された負極端子25bが導出されており、正極端子25aおよび負極端子25bのそれぞれの両面には後に外装するラミネートフィルムとの接着性を向上させるために樹脂片26aおよび26bが被覆されている。
以下、電池素子20の材料について詳しく説明する。
[正極]
正極21は、正極活物質を含有する正極活物質層21aが、正極集電体21bの両面上に形成されてなる。なお、正極集電体21bの片面のみに正極活物質層21aが設けられた領域を有するようにしてもよい。正極集電体21bとしては、例えばアルミニウム(Al)箔、ニッケル(Ni)箔あるいはステンレス(SUS)箔などの金属箔により構成されている。
正極活物質層21aは、例えば正極活物質と、導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。
正極活物質としては、LiXMO2(式中、Mは、一種以上の遷移金属を表し、xは、電池の充放電状態によって異なり、通常0.05以上1.10以下である)を主体とする、リチウムと遷移金属との複合酸化物が用いられる。リチウム複合酸化物を構成する遷移金属としては、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)等が用いられる。
このようなリチウム複合酸化物として、具体的には、LiCoO2、LiNiO2、LiMn24、LiNiyCo1-y2(0<y<1)等が挙げられる。また、遷移金属元素の一部を他の元素に置換した固溶体も使用可能である。LiNi0.5Co0.52、LiNi0.8Co0.22等がその例として挙げられる。これらのリチウム複合酸化物は、高電圧を発生でき、エネルギー密度が優れたものである。さらに、正極活物質としてTiS2、MoS2、V25等のリチウムを有しない金属硫化物または酸化物を使用しても良い。
また、導電剤としては、例えばカーボンブラックあるいはグラファイトなどの炭素材料等が用いられる。また、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等が用いられる。
正極21は正極集電体21bの一端部にスポット溶接または超音波溶接で接続された正極端子25aを有している。この正極端子25aは金属箔、網目状のものが望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。正極端子25aの材料としては、例えばアルミニウム(Al)等が挙げられる。
[負極]
負極22は、負極活物質を含有する負極活物質層22aが、負極集電体22bの両面上に形成されてなる。なお、負極集電体22bの片面のみに負極活物質層22aが設けられた領域を有するようにしてもよい。負極集電体22bとしては、例えば銅(Cu)箔、ニッケル(Ni)箔あるいはステンレス(SUS)箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22aは、例えば負極活物質と、必要であれば導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。
負極活物質としては、リチウム金属、リチウム合金またはリチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料または金属系材料と炭素系材料との複合材料が用いられる。具体的に、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料としてはグラファイト、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素等が挙げられ、より具体的には熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス)、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等の炭素材料を使用することができる。さらに、リチウムをドープ、脱ドープできる材料としては、ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子やSnO2等の酸化物を使用することができる。
また、リチウムを合金化可能な材料としては多様な種類の金属等が使用可能であるが、スズ(Sn)、コバルト(Co)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)およびこれらの合金がよく用いられる。金属リチウム(Li)を使用する場合は、必ずしも粉体を結着剤で塗布膜にする必要はなく、圧延したリチウム(Li)金属板でも構わない。
結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン、スチレンブタジエンゴム等が用いられる。
負極22も正極21と同様に、負極集電体22bの一端部にスポット溶接または超音波溶接で接続された負極端子25bを有している。この負極端子25bは金属箔、網目状のものが望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。負極端子25bの材料としては、例えば銅(Cu)、ニッケル(Ni)等が挙げられる。
なお、正極端子25aおよび負極端子25bの接続箇所は、電気的接触がとれているのであれば取り付ける場所、取り付ける方法は上記の例に限られない。
[電解質]
電解質は、リチウムイオン電池に一般的に使用される電解質塩と非水溶媒が使用可能である。非水溶媒としては、具体的には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、またはこれらの炭酸エステル類の水素をハロゲンに置換した溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよいし、複数種を所定の組成で混合してもよい。
電解質塩としては、上記非水溶媒に溶解するものが用いられ、カチオンとアニオンが組み合わされてなる。カチオンにはアルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオンには、Cl-、Br-、I-、SCN-、ClO4 -、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -等が用いられる。具体的には、LiPF6、LiBF4、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22、LiClO4等が挙げられる。電解質塩濃度としては、上記溶媒に溶解することができる濃度であれば問題ないが、リチウムイオン濃度が非水溶媒に対して0.4mol/kg以上、2.0mol/kg以下の範囲であることが好ましい。
ゲル状電解質を用いる場合は、電解質および電解塩を混合した電解液をマトリクスポリマーでゲル化することでゲル状電解質を得る。マトリクスポリマーは、非水溶媒に電解質塩が溶解されてなる非水電解液に相溶可能であり、ゲル化できるものであればよい。このようなマトリクスポリマーとしては、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリルを繰り返し単位に含むポリマーが挙げられる。このようなポリマーは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
[セパレータ]
セパレータ23は、例えばポリプロピレン(PP)あるいはポリエチレン(PE)などのポリオレフィン系の材料よりなる多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料よりなる多孔質膜により構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンの多孔質フィルムが最も有効である。
一般的にセパレータ23の厚みは5〜50μmが好適に使用可能であるが、7〜30μmがより好ましい。セパレータ23は、厚すぎると活物質の充填量が低下して電池容量が低下するとともに、イオン伝導性が低下して電流特性が低下する。逆に薄すぎると、膜の機械的強度が低下する。
次に、電池セル2、基板11、安全保護素子12等を被覆して収容する外装材3の構成について説明する。外装材3は、例えば、硬質ラミネートフィルムを用いることができる。
図5に示すように、外装材3である硬質ラミネートフィルムは、金属箔31が、樹脂フィルムからなる外装層32および樹脂フィルムからなるシーラント層33に挟まれ、さらにシーラント層33上に、熱接着層34を有する、防湿性、絶縁性を有する多層フィルムからなる。
金属箔31は、硬質の金属材料が用いられ、アルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)あるいは銅(Cu)、チタン(Ti)、ブリキ、トタン、ニッケルメッキを施した鉄(Fe)等を材料として適宜用いることができる。中でも、アルミニウム(Al)およびオーステナイト系ステンレス(SUS)が最も好適であり、特に3003−H18、3004−H18、1N30−H18等のアルミニウム(Al)、もしくはSUS304等のステンレスを用いるのが好ましい。
外装層32には外観の美しさや強靱さ、柔軟性などからポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル等が用いられる。具体的には、ナイロン(Ny)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)が用いられ、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
シーラント層33は、熱や超音波で溶け、互いに融着する部分であり、ポリエチレン(PE)、無軸延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(Ny)の他、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が使用可能であり、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
熱接着層34は、別に接着用部材を設けることなく、軟質ラミネートフィルム27で外装された電池セル2と硬質ラミネートフィルム3とを接着するためのものである。熱接着層34としては、軟質ラミネートフィルム27の外装層として用いられるナイロン(Ny)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタラート(PEN)等との接着性に優れ、その溶融温度が電池素子に影響を与えない程度である樹脂材料が用いられる。また、熱接着層34は、シーラント層33に用いる材料よりも低い融点の樹脂材料を用いる。
具体的には、エチレンビニルアルコール樹脂(EVA)、酸変成したポリプロピレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、アクリル酸エチルコポリマー、アクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸コポリマー、メタクリル酸メチルコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アイオノマーが使用可能であり、これらから複数種類選択して用いることも可能である。熱接着層34は、これら材料をフィルム状として貼り合せる方法、熱により溶融した樹脂材料(ホットメルト樹脂)を塗布し、冷却する方法、ホットメルト樹脂を溶剤で希釈し、塗布後、溶剤を乾燥させる方法等を用いることができる。
このような硬質ラミネートフィルムにおいて、熱接着層34は、例えば1〜5μm程度の厚さで設ける。また、金属箔31は、電池パック1の最外装に用いて電池パック1の強度を保持するという機能を有することから、例えば50〜100μm程度の厚さで用いられる。また、外装層32は例えば9〜15μm程度、シーラント層33は例えば25〜35μm程度の厚さとする。
シーラント層33は、後にトップカバー15およびボトムカバー16を熱融着する際に融着層として用いられる。このため、トップカバー15およびボトムカバー16と接着性のよい樹脂材料が選択される。また、硬質ラミネートフィルム3を電池セル2に接着する際のクッション機能も有する。すなわち、電池セル2の外装材である軟質ラミネートフィルム27と、硬質ラミネートフィルム3を、熱接着層34を介して熱融着する際、ラミネートフィルムそれぞれが表面に微細な凹凸を有していることから接着性に優れない場合が生じる。例えば25〜35μm程度の厚さを有するシーラント層33が設けられていることにより、シーラント層33がクッションの役割を果たし、表面の微細な凹凸を有するラミネートフィルム同士を良好に接着させることができる。
以下、この発明の第1の実施形態に適用可能な電池パック1の作製方法について説明する。
[電池素子の作製]
まず、電池素子の作製方法について説明する。上述の正極活物質と、導電剤と、結着剤とを均一に混合して正極合剤とし、この正極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にする。次に、このスラリーをドクターブレード法等により正極集電体21b上に均一に塗布し、高温で乾燥させて溶剤を飛ばした後、例えばロールプレス機で圧縮成型することにより、正極活物質層21aを形成し、正極21を作製する。なお、正極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、均一に分散していればよく、その混合比は問わない。
また、上述の負極活物質と、必要であれば導電剤と、結着剤とを均一に混合して負極合剤とし、この負極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にする。次にこのスラリーをドクターブレード法等により負極集電体22b上に均一に塗布し、高温で乾燥させて溶剤を飛ばした後、例えばロールプレス機で圧縮成型することにより負極活物質層22aを形成し、負極22を作製する。なお、負極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、均一に分散していればよく、正極活物質と同様にその混合比は問わない。
上述のようにして作製した正極21および負極22のそれぞれに、溶媒と、電解質塩と、高分子化合物と、混合溶剤とを含む前駆溶液を塗布し、混合溶剤を揮発させてゲル状の電解質を形成する。そののち、正極集電体21bの端部に正極端子25aを溶接により取り付けると共に、負極集電体22bの端部に負極端子25bを溶接により取り付ける。次に、ゲル状の電解質が形成された正極21と負極22とをセパレータ23を介して積層し積層体としたのち、この積層体をその長手方向に巻回し、電池素子20を作製する。
なお、正極端子25aおよび負極端子25bが正極集電体21bおよび負極集電体22bの巻き始め側に取り付けられた場合、正極端子25aおよび負極端子25bは、巻回された電池素子20の中心付近から導出されている。
[電池セルの作製]
次に、上述のようにして作製された電池素子20を用いて、電池セル2を作製する方法について説明する。図6に示すように、軟質ラミネートフィルム27は深絞りにより凹部27aを形成し、電池素子20を凹部27aに収容する。そして、軟質ラミネートフィルム27を折り返して軟質ラミネートフィルム27が凹部27aの開口部を覆うようにする。次に、電池素子20の周辺部の、折り返し辺27bを除く三辺を減圧下で熱溶着することにより封止して、電池セル2とする。このとき、電極端子25は、凹部27aを覆う面の側から導出される。その後、図7に示すように、熱溶着された辺のうち電極端子25が導出された辺を除く両辺を矢印方向に折り曲げることにより、電池セル2が作製される。
なお、電解液を用いた電池の場合は、軟質ラミネートフィルム27を熱溶着によって封止する前に電解液を注液する。電池素子20の周辺部の、折り返し辺を除く二辺を熱溶着した後、残る開口部から所定量の電解液を注液し、最後にこの開口部を熱溶着する。
[電池パックの作製]
次に、上述のようにして作製された電池セル2と、基板11と、安全保護素子12と、ホルダー13と、中継タブ14と、外装材3とを用いて、電池パック1を作製する方法について説明する。まず、図8Aに示すように中継タブ14を電池セル2の主面2cに沿わせて、電池セル2と中継タブ14とを密着させる。次に、電池セル2の第1の端面2a側から導出された正極端子25aおよび負極端子25bと、中継タブ14a、14bの一方の端部とを、それぞれ抵抗溶接、超音波溶接等により固着する。このとき、中継タブ14bと負極端子25bとの間に、安全保護素子12を接続する。
次に、電池セル2を外装材3の所定の位置に合わせ、その後電池セル2を包みこむようにして外装材3を曲げ、電池セル2の主面2c上で外装材3の端部が合うように外装する。次に、電池セル2の主面2cおよび主面2c’の方向からヒータブロックをあて、熱接着層34の樹脂材料が溶融する程度の温度で加圧しながら加熱する。熱接着層34の樹脂材料は溶融して接着剤となり、外装材3と電池セル2とを接着する。これにより、断面を図8Bに示す電池セル2が作製される。なお、外装材3の端部の合わせ目を、主面2c’、側面2d、側面2d’に設けるようにしてもよい。
ヒータブロックの温度は熱接着層34の樹脂材料により変化するが、熱接着層34の樹脂材料の溶融温度以上であり、シーラント層33に用いた樹脂材料の溶融温度よりも低い温度とする。これにより、シーラント層33の樹脂材料を溶融させることなく、熱接着層34の樹脂材料のみを溶融させ、接着することができる。
また、加熱温度が120℃を超える場合、電池素子20に影響を与えることが考えられる。例えば電池素子20に用いられるセパレータ23は、ポリエチレン(PE)を用いることが多いが、ポリエチレン(PE)の融点が120℃程度であることから安全性や電池機能の低下を引き起こすことが考えられる。これより、ヒータブロックの温度は、110℃程度を上限として加熱することが好ましい。
次に、中継タブ14a、14bにおいて電極端子25a、25bとそれぞれ接続していない側の端部と、基板11上の接点部とを、抵抗溶接、超音波溶接等により固着して接続する。基板11は、あらかじめ成型されたホルダー13およびトップカバー15とを嵌合することにより、ホルダー13およびトップカバー15との間に固定される。その後、トップカバー15を第2の端面2b側の開口部に嵌合させる。なお、図8Aのトップカバー15側の矢印は、トップカバー15を外装材の開口部に嵌め合わせる方向を示す。
次に、ヒータヘッドによりトップカバー15およびボトムカバー16と電池セル2との嵌合部を加熱し、トップカバー15と電池セル2とを熱融着する。このとき、ヒータヘッドの温度は、電池セル形成時よりも高く、シーラント層33の樹脂材料の溶融温度以上とされ、トップカバー15およびボトムカバー16は、熱接着層34ではなくシーラント層33と接着される。
このとき、必要に応じて、電池セル2とトップカバー15との間隙に接着剤もしくはホットメルト樹脂を注入してもよい。この場合、予めトップカバー15に接着剤・ホットメルト樹脂の注入口を設ける。接着剤もしくはホットメルト樹脂を注入することにより、電池セル2とトップカバー15との接着性がより向上する。ただし、ホットメルト樹脂を注入する場合は、基板11が熱で変形したり損傷しないように対応が必要である。
続いて、ボトムカバー16を第1の端面2a側の開口部に嵌合させる。その後、ヒータヘッドによりボトムカバー16と電池セル2との嵌合部を加熱してボトムカバー16と電池セル2とを熱融着する。この場合もトップカバー15の場合と同様に、ボトムカバー16が嵌合される際に熱接着層34がボトムカバー16で押されて電池セル2の奥に移動し、露出したシーラント層33とボトムカバー16とが接着される。なお、図8Aのボトムカバー16側の矢印は、ボトムカバー16を外装材の開口部に嵌め合わせる方向を示す。
このとき、トップカバー15の場合と同様に、必要に応じて電池セル2とボトムカバー16との間隙に接着剤もしくはホットメルト樹脂を注入してもよい。この場合も、予めボトムカバー16に接着剤・ホットメルト樹脂の注入口を設けておく。また、トップカバー15とボトムカバー16の嵌合および熱融着工程を同時に行ってもよい。
また、ボトムカバー16は予め成型された部材を用いるだけでなく、電池セル2を金型に設置し、ボトム部にホットメルト樹脂を流し込むことにより、電池セル2と一体に成型する方法を用いることも可能である。
必要に応じて、電池パック1の一部に生じる外装材3の合わせ目部分を覆うように、製品ラベルを貼着してもよい。また、製品ラベルを設ける替わりに、外装材3自体に印刷、焼付け塗装等を施す方法を用いることもできる。
この発明の第1の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。電池パック1内のトップ部のスペースとボトム部のスペースを利用することができるので、基板11や安全保護素子12等の部品を設けるスペースを確保することができる。また、電池パック1内に部品を実装するスペースが確保されることから、実装する部品の種類や部品の数に応じて電池パック1の設計を変更する必要がなくなる。したがって、電池パック1の構造の標準化を図れるともに、基板11、ホルダー13、トップカバー15等の部品の構造の標準化を図ることも可能となる。さらに、安全保護素子12がボトム部のスペースに設けられることにより、トップ部のスペースに余裕が生じることから、基板11上に設ける電気部品の数を増加させることも可能である。
(2)第2の実施形態
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。なお、上述の第1の実施形態と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、電池パック1の外装材3の内部には、電池セル2、基板11、ホルダー13、安全保護素子12および中継タブ14が収容されている。電池セル2は正極端子25aおよび負極端子25bを備えるが、第2の実施形態では、第1の実施形態の電池パック1に対して、正極端子25aおよび負極端子25bの位置関係が反転されている。中継タブ14は電池セル2の主面2c’に沿うように設けられる。電池セル2の第2の端面2bとトップカバー15との間には、基板11およびホルダー13が設けられる。一方、第1の端面2aとボトムカバー16との間には、安全保護素子12が設けられる。
第2の実施形態による電池パック1を構成する材料は、図1および図2で示す上述の第1の実施形態と同様である。以下では、第2の実施形態における電池パック1の作製について説明する。
[電池パックの作製]
第1の実施形態と同様にして作製した電池セル2の電極端子25と、中継タブ14とを以下の方法で接続する。まず、中継タブ14を電池セル2の主面2c’に沿わせて、電池セル2と中継タブ14とを密着させる。次に、電池セル2の第1の端面2aから導出された正極端子25aおよび負極端子25bと、中継タブ14aおよび14bの一方の端部とを、それぞれ抵抗溶接、超音波溶接等により固着する。このとき、中継タブ14bと負極端子25bとの間に、安全保護素子12を接続する。
次に、この電池セル2にを、正極端子25aおよび負極端子25bの位置関係を第1の実施形態の電池パック1に対して反転させて外装材3で外装する。すなわち第2の実施形態では、電池セル2を外装材3の所定の位置に合わせる際、第1の実施形態の電池パック1に対して主面2cおよび主面2c’の位置関係を反転させて、外装材3の所定の位置に合わせる。その後、電池セル2を包みこむようにして外装材3を曲げ、電池セル2の主面2c’上で外装材3の端部が合うように外装する。こうすることにより、正極端子25aと負極端子25bとの位置関係が第1の実施形態の電池パック1に対して反転された電池パックを作製することができる。
その後、基板11と中継タブ14とを接続し、トップカバー15およびボトムカバー16で外装材3の開口部を封止する。これらの方法は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
このようにして作製された第2の実施形態による電池パック1は、第1の実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。電池セル2を外装する際に、第1の実施形態の電池パック1に対して主面2cおよび主面2c’の位置関係を反転させて電池パック1を組み立てることで、正極端子25aおよび負極端子25bの位置関係を反転させた仕様の電池パック1を容易に作製することができる。すなわち、正極端子25aおよび負極端子25bの位置関係を反転させると、それに伴い安全保護素子12を設ける位置が移動されるため、従来の電池パックの構造では安全保護素子12と基板11とホルダー12等の部品の全てがトップ部のスペースに設けられることから、これら部品の構造変更や電池パックの設計変更を行う必要があるが、この発明では安全保護素子12はボトム部のスペースに配置されているため、正極端子25aおよび負極端子25bの位置関係を反転させた構造においても柔軟に対応可能となる。
なお、図示はしないが、中継タブ14aおよび14bを主面2cまたは主面2c’の上で交差させることにより、第1の端面2a側の中継タブ14aおよび中継タブ14bの位置関係に対して、第2の端面側の中継タブ14aおよび中継タブ14bの位置関係を反転させ、基板11と接続させることも可能である。この方法においても、仕様の異なる電池パック1を容易に作製することが可能である。
以上、この発明の第1および第2の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の第1および第2の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の第1および第2の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
また、上述の第1および第2の実施形態では、電池セルを硬質ラミネートフィルムで外装した電池パックに対してこの発明を適用した場合について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電池セルをプラスチックモールドケース内に収容した電池パックに対しても適用可能である。
また、上述の第1および第2の実施形態では、電池セル2の第1の端面2a側に設ける部品について、安全保護素子12を用いる場合について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、他の部品を設けることも可能であり、第2の端面2a側に複数の部品を設けてもよい。
また、上述の第1および第2の実施形態では、単数の電池セルを備える電池パックに対してこの発明を適用した場合について説明したが、複数の電池セルを組み合わせた組電池からなる電池パックに対してこの発明を適用するようにしてもよい。
この発明の第1の実施形態による電池パックの斜視図である。 この発明の第1の実施形態による電池パックの分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態による軟質ラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 この発明の第1の実施形態による電池素子の構成を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による硬質ラミネートフィルムの構成を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による電池セルの構成を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による電池セルを作製する様子を示す模式図である。 この発明の第1の実施形態による電池パックを作製する様子を示す模式図である。 この発明の第2の実施形態による電池パックを作製する様子を示す模式図である。 従来の電池パックの構成を示す分解斜視図の一例である。 従来の電池パックの構成を示す模式図の一例である。
符号の説明
1、101・・・電池パック
2、102・・・電池セル
2a・・・第1の端面
2b・・・第2の端面
2c、2c’・・・主面
2d、2d’・・・側面
3、103・・・外装材
11、111・・・基板
12、112・・・安全保護素子
13、113・・・ホルダー
14a、14b・・・中継タブ
15、115・・・トップカバー
16、116・・・ボトムカバー
20・・・電池素子
21・・・正極
22・・・負極
23・・・セパレータ
25・・・電極端子
25a・・・正極端子
25b・・・負極端子
27・・・軟質ラミネートフィルム
27a・・・凹部

Claims (3)

  1. 対向する第1および第2の端面を有し、上記第1の端面から導出される電極端子を備える電池セルと、
    上記第2の端面側に設けられる基板と、
    上記電極端子および上記基板を接続する中継タブと、
    上記電池セル、上記中継タブ、および上記回路基板を収容する外装材と、を備え、
    上記中継タブの一方の端部は、上記第1の端面側で上記電極端子と接続され、
    上記中継タブの他方の端部は、上記第2の端面側で上記基板と接続される
    ことを特徴とする電池パック。
  2. 上記中継タブと上記電極端子との間に、安全保護素子をさらに設け、
    上記安全保護素子は、上記第1の端面側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 上記外装材は、上記電池セルの第1の端面側と第2の端面側とに開口部を有するもので、
    上記第1の端面側の開口部にはボトムカバーが、
    上記第2の端面側の開口部にはトップカバーが嵌合される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
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