JP2011204604A - 電池パックおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池パックの体積効率を向上させる。
【解決手段】硬質ラミネートフィルム26と、硬質ラミネートフィルム26よりも幅が小さく、凹部が形成された軟質ラミネートフィルム27とを用い、凹部に電池素子を収納した状態で、軟質ラミネートフィルム27の開口を被うように硬質ラミネートフィルム26を重ね合わせる。このとき、軟質ラミネートフィルム27と正極端子22aおよび負極端子22bを介して対向する硬質ラミネートフィルム26の表面に、融点の高い樹脂材料からなる接着阻害層を設けるか、硬質ラミネートフィルム26の金属層26aを露出させる。この後、開口の周囲4辺を熱融着等により封止した後、硬質ラミネートフィルム26のサイド側短辺36cおよび36dが当接するように硬質ラミネートフィルム26を変形し、加熱して熱接着層を溶融させることにより、凹部の外側底面と、硬質ラミネートフィルム26とを接着する。
【選択図】図6

Description

この発明は、非水電解質二次電池を収納した電池パックおよびその製造方法に関し、特に、高い体積効率を実現する電池パックに関する。
近年、カメラ一体型VTR(Videotape recorder:ビデオテープレコーダ)、携帯電話あるいはラップトップコンピュータなどのポータブル電子機器が多く登場し、それらの小型化および軽量化が図られている。それに伴い、ポータブル電子機器の電源として用いられる電池の需要が急速に伸びており、機器の小型軽量化実現のために、電池設計も軽く、薄型であり、かつ機器内の収納スペースを効率的に使うことが求められている。このような要求を満たす電池として、エネルギー密度および出力密度の大きいリチウムイオン二次電池が最も好適である。
中でも、従来の液系電解液を用いた場合に問題となる電解液の液漏れを防止するために、ゲル状のポリマー電解質を用いたリチウムイオンポリマー二次電池が広く用いられている。リチウムイオンポリマー二次電池は、電極端子を接続し、両面にポリマー電解質を塗布した帯状の正極および負極をセパレータを介して積層した後、長手方向に巻回して電池素子を作製する。そして、この電池素子をラミネートフィルムで外装して電池セルとしている。このような電池セルは、保護回路を備える回路基板と接続され、例えばさらに外装材で保護されることにより電池パックとされる。
例えば、以下の特許文献1には、電池セルを従来の樹脂モールドケースに収容することを不要とし、体積効率を高めた電池パックが記載されている。
特許第4214985号明細書
図1に、特許文献1に記載の電池パック1の構成を示す。電池パック1は、電池素子が備えられた電池セル10と、電池セル10から導出された正極端子2aおよび負極端子2b(以下、限定しない場合は電極端子2と適宜称する)と接続した回路基板4と、回路基板4を収納し、電池セル10の電極端子2導出側(以下、トップ側と適宜称する)の開口に嵌合されるトップカバー5aと、電池セル10のトップ側と対向する側(以下、ボトム側と適宜称する)の開口に嵌合されるボトムカバー5bとからなる。
図2Aないし図2Cに、電池パック1の製造途中の状態を示す。図2Aは、製造途中の電池セル10の上面図であり、図2Bは図2Aに示す電池セル10の右側横方向から見た側面図であり、図2Cは図2Aに示す電池セル10のボトム側方向から見た側面図である。
図2に示すように、電池セル10は、正極端子2aと負極端子2bとを備えた電池素子9が、矩形状の硬質ラミネートフィルム6と、硬質ラミネートフィルム6と略同等の長辺と、硬質ラミネートフィルム6と略同等、もしくはやや小さい短辺を有する矩形状の軟質ラミネートフィルム7により外装されたものである。
図3Aおよび図3Bに、硬質ラミネートフィルム6および軟質ラミネートフィルム7の断面図を示す。電池パック1の最外装となる硬質ラミネートフィルム6は、図3Aに示すように、硬質の金属材料からなる金属層6aの一方の面に外側樹脂層6bが形成されており、他方の面に内側樹脂層6cが形成されている。また、図3Bに示すように、軟質ラミネートフィルム7は、軟質の金属材料からなる金属層7aの一方の面に外側樹脂層7bが形成されており、他方の面に内側樹脂層7cが形成されている。
外側樹脂層6bおよび外側樹脂層7bは、表面保護の機能を有しており、例えばナイロン(Ny)またはポリエチレンテレフタレート(PET)からなる。また、内側樹脂層6cおよび内側樹脂層7cは、硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7、もしくは、硬質ラミネートフィルム6とトップカバー5aおよびボトムカバー5bとの接着機能を有しており、例えば無軸延伸ポリプロピレン(CPP)からなる。
軟質ラミネートフィルム7には、電池素子9を収納するための凹部8が、例えば絞り加工を施すことにより形成されている。硬質ラミネートフィルム6は、電池素子9が凹部8に収納された後、凹部8の開口を覆うようにして軟質ラミネートフィルム7と重ね合わされる。このとき、硬質ラミネートフィルム6は、軟質ラミネートフィルム7に対して例えばやや右側にずれた位置に重ね合わされる。これにより、硬質ラミネートフィルム6および軟質ラミネートフィルム7が重ね合わされた状態では、図2Aに示すように、硬質ラミネートフィルム6のみが位置し、内側樹脂層6cが露出する右側領域と、軟質ラミネートフィルム7のみが位置し、内側樹脂層7cが露出する左側領域とが生じる。そして、硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7との重なり合う部分が熱融着され、電池素子9の周囲4辺が封止されている。
この後、硬質ラミネートフィルム6および軟質ラミネートフィルム7の左右両端部が、凹部8を包み込むようにして折り曲げられ、両端に開口を有する電池セル10が作製される。図4に、硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7との当接部分の断面を示す。図4に示すように、硬質ラミネートフィルム6の対向する短辺同士、および軟質ラミネートフィルム7の対向する短辺同士が、それぞれ当接するかわずかな隙間を隔てて対向するように成型される。このとき、凹部8の底面外側には、例えば樹脂材料からなる熱接着フィルム11が配設される。硬質ラミネートフィルム6と、軟質ラミネートフィルム7とが、電池素子9が包み込まれるように変形された後、電池セル10を加熱することにより、熱接着フィルム11を溶融させて凹部8の底部外側と軟質ラミネートフィルム7の両端部とが接着される。
また、このとき、硬質ラミネートフィルム6のみが位置する右側領域および軟質ラミネートフィルム7のみが位置する左側領域が同時に接着される。硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7とがややずれた位置で重ね合わされることにより、硬質ラミネートフィルム6の内側樹脂層6cと軟質ラミネートフィルム7の内側樹脂層7cとが、凹部8の底面外側で対向した状態とされ、ある程度の幅を持って接着される。
電池セル10では、硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7との封止部から正極端子2aと負極端子2bとが導出されている。このとき、正極端子2aと負極端子2bとが硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7とに接触する部分には、樹脂片3aおよび3bが設けられている。樹脂片3aおよび3bは、正極端子2aおよび負極端子2bのそれぞれの金属材料との接着性に優れており、正極端子2aおよび負極端子2bと、硬質ラミネートフィルム6と軟質ラミネートフィルム7との接着性を向上させることができる。
しかしながら、上述の特許文献1に記載の電池パック1では、正極端子2aと負極端子2bとが導出されたトップシールエリアを可能な限り狭くしようとした場合、熱溶着による封止幅を狭くすることが考えられる。しかしながら、熱溶着を行うためのヒータヘッド幅を細くしすぎると、熱容量が不足してシール不良となる。ヒータヘッドの幅を一定幅以上に保ちながら封止幅を狭くするためには、特許公報2725881号で記載されているように、溶着阻止薄体をあらかじめシールエリアに挟みこんでシールを行う方法がある。しかしながら、上記特許公報のような薄体は剛性が無いため、精度良くシール阻止エリアに配置することはできない。剛性のある厚い溶着阻止体では精度良く配置することができるが、厚すぎることが弊害となり、シール幅が確保できずにシール不良となってしまうという問題があった。
したがって、この発明は、上述の問題点を解消し、高い体積効率の電池パックおよびその製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するために、第1の発明は、第1の開放端部および第2の開放端部が形成された電池セルと、
電池セルから導出された正極端子および負極端子のそれぞれと電気的に接続される回路基板と、
回路基板を収納し、第1の開放端部に嵌合される第1のカバーと、
第2の開放端部に嵌合される第2のカバーと
を備え、
電池セルは、
電池素子と、
第1の金属層と、第1の金属層の一面に形成された第1の外側樹脂層と、第1の金属層の他の面に形成された第1の内側樹脂層とが少なくとも設けられ、第1の内側樹脂層側から、第1の外側樹脂層側に向けて凹部が形成され、凹部のサイド側周縁と対向するサイド側端部との距離が凹部の深さ以下である矩形状の第1の外装材と、
第2の金属層と、第2の金属層の一面に形成された第2の外側樹脂層と、第2の金属層の他の面に形成された第2の内側樹脂層と、正極端子および負極端子を介して第1の外装材の端部と対向する第2の内側樹脂層上の一部分に設けられた、第2の内側樹脂層を構成する第1の樹脂材料よりも融点の高い第2の樹脂材料からなる樹脂層が少なくとも設けられた矩形状の第2の外装材と
からなり、
凹部に電池素子が収納され、
凹部の開口を第2の外装材が覆うように、第1の外装材および第2の外装材が重ねられ、
開口の周囲が封止され、
第1の外装材の凹部の底面外側において、第2の外装材の両端部が当接され、
正極端子および負極端子と第2の樹脂材料からなる樹脂層とが接着されず、第2の樹脂材料からなる樹脂層と対向する位置から、正極端子および負極端子が立ち上がって折り曲げられたことを特徴とする。
また、第2の発明は、電池素子を作製する電池素子作製工程と、
第1の金属層と、第1の金属層の一面に形成された第1の外側樹脂層と、第1の金属層の他の面に形成された第1の内側樹脂層とが設けられた矩形状の第1の外装材において、第1の内側樹脂層側から第1の外側樹脂層側に向けて凹部を形成し、凹部のサイド側周縁と対向するサイド側端部との距離が凹部の深さ以下となるようにする凹部形成工程と、
凹部に電池素子を収容し、第2の金属層と、第2の金属層の一面に形成された第2の外側樹脂層と、第2の金属層の他の面に形成された第2の内側樹脂層と、正極端子および負極端子を介して第1の外装材の端部と対向する第2の内側樹脂層上の一部分に、第2の内側樹脂層を構成する第1の樹脂材料よりも融点の高い第2の樹脂材料からなる樹脂層を形成した矩形状の第2の外装材を、熱接着層が第1の外装材と対向して凹部の開口を覆うように重ね、開口の周囲を第1の樹脂材料の融点以上第2の樹脂材料の融点以下の温度で封止する封止工程と、
第2の外装材が凹部を包み、第2の外装材の両端部が当接されて第1の開放端部および第2の開放端部が形成されるように成型する成型工程と、
少なくとも第2の外装材の両端部が位置する面を加熱することにより、第1の外装材の凹部の底面外側と第2の外装材の両端部との間に介在する熱接着層を溶融させて、第1の外側樹脂層と第2の内側樹脂層とを接着させる接着工程と、
電池素子と、回路基板とを電気的に接続する回路基板接続工程と、
第2の樹脂材料からなる樹脂層と対向する位置から、正極端子および負極端子を折り曲げる電極折り曲げ工程と、
回路基板を第1のカバーに収納し、第1のカバーを第1の開放端部に嵌合する第1の嵌合工程と、
第2のカバーを第2の開放端部に嵌合する第2の嵌合工程と
を備えることを特徴とする。
第1および第2の発明では、上記第2の樹脂材料からなる樹脂層を、上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の上記正極端子および上記負極端子導出方向端部と、上記第1の外装材の端部とが揃っているか、もしくは上記第2の樹脂材料からなる樹脂層が上記第1の外装材の端部からはみ出すように形成することが好ましい。また、第2の樹脂材料からなる樹脂層の幅が0.5mm以上であり、第2の樹脂材料からなる樹脂層の厚みが2μm以上10μm以下であることが好ましい。
さらに、第2の樹脂材料の融点が、上記第1の樹脂材料の融点よりも30℃以上高いことが好ましく、下記の化(1)〜化(5)の樹脂材料が用いられることがより好ましい。
Figure 2011204604
Figure 2011204604
Figure 2011204604
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第1の開放端部および第2の開放端部が形成された電池セルと、
電池セルから導出された正極端子および負極端子のそれぞれと電気的に接続される回路基板と、
回路基板を収納し、第1の開放端部に嵌合される第1のカバーと、
第2の開放端部に嵌合される第2のカバーと
を備え、
電池セルは、
電池素子と、
第1の金属層と、第1の金属層の一面に形成された第1の外側樹脂層と、第1の金属層の他の面に形成された第1の内側樹脂層とが少なくとも設けられ、第1の内側樹脂層側から、第1の外側樹脂層側に向けて凹部が形成され、凹部のサイド側周縁と対向するサイド側端部との距離が凹部の深さ以下である矩形状の第1の外装材と、
第2の金属層と、第2の金属層の一面に形成された第2の外側樹脂層と、第2の金属層の他の面に形成された第2の内側樹脂層と、正極端子および負極端子を介して第1の外装材の端部と対向する一部分に第2の内側樹脂層が設けられず、第2の金属層が露出した矩形状の第2の外装材と
からなり、
凹部に電池素子が収納され、
凹部の開口を第2の外装材が覆うように、第1の外装材および第2の外装材が重ねられ、
開口の周囲が封止され、
第1の外装材の凹部の底面外側において、第2の外装材の両端部が当接され、
正極端子および負極端子と第2の金属層とが接着されず、第2の金属層と対向する位置から、正極端子および負極端子が立ち上がって折り曲げられたことを特徴とする。
この発明によれば、電池パックのトップ部に勘合するトップカバーと電池素子との距離を小さくすることができる。
この発明では、電池パック内の空間を小さくし、電池パックの体積効率を向上させることができる。
従来の電池パックの構成を示す略線図である。 従来の電池パックの製造途中の状態を示す略線図である。 従来の電池パックに用いる硬質ラミネートフィルムおよび軟質ラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 従来の電池パックの硬質ラミネートフィルムと軟質ラミネートフィルムとの当接部分の構成を示す断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックの一構成例を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池セルの製造途中の状態を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池パックの外観を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池パックの構成を示す断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックに用いる硬質ラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 この発明の一実施形態による電池セルの構成を示す断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックに収容する電池素子の構成を示す略線図である。 この発明の一実施形態による硬質ラミネートフィルムの形成方法を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造工程を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造工程を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造工程を示す略線図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造工程を示す略線図である。 この発明の他の実施形態による電池パックに用いる硬質ラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 この発明の他の実施形態による電池パックに用いる硬質ラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 実施例および比較例の各電池パック構成を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下に説明する実施の形態は、この発明の具体的な例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、実施の形態に限定されないものとする。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(電池トップ部の距離を短縮したラミネートフィルム型非水電解質電池の例)
1.第1の実施の形態
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する図5ないし図16において、図1ないし図4の構成と対応する部分には、同一の符号を付す。また、この明細書では、電池素子を硬質ラミネートフィルムおよび軟質ラミネートフィルムで外装したものを電池セルと称し、電池セルに回路基板を接続し、トップカバーおよびリアカバーを嵌合したものを電池パックと称する。電池パックおよび電池セルにおいて、正極端子および負極端子導出側をトップ部、トップ部と対向する側をボトム部、それ以外をサイド部と称する。また、サイド部方向の長さを幅方向、トップ部−ボトム部方向の長さを高さと称する。
(1−1)電池パックの構成
図5は、この発明の一実施形態による電池パック20の一構成例を示す斜視図である。図6は、この発明の一実施形態による電池セル30の製造途中の状態を示す上面図および側面図である。図7は、電池パック20の外観を示す外観図である。図8は、電池パック20のトップ部における内部構成を示す断面図である。
電池パック20は、例えば、角形または扁平型を有するリチウムイオンポリマー二次電池の電池パックであって、図5に示すように、両端が開放されて開口が形成されており、外装材内に電池素子が収納されてなる電池セル30と、電池セル30の両端の開口にそれぞれ嵌合されたトップカバー5aおよびボトムカバー5bとを備える。
図6に示すように、外装材は、全体としては板状を有し、面方向から見ると矩形状を有する硬質ラミネートフィルム26と、硬質ラミネートフィルム26よりもサイド部方向の長さが短い矩形状を有する軟質ラミネートフィルム27からなる。電池セル30の両端の開口は、全体としては矩形状を有し、その両短辺が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。
電池セル30は、凹部28が設けられた軟質ラミネートフィルム27と、凹部28に収納された電池素子29と、電池素子29を収納した凹部28の開口を覆うように設けられた硬質ラミネートフィルム26とからなる。
また、硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27とが封止された封止部からは、電池素子29の正極および負極とそれぞれ電気的に接続された正極端子22aおよび負極端子22bが導出されている。
トップカバー5aおよびボトムカバー5bは、電池セル30の両端の開口に嵌合可能な形状を有し、具体的には、正面から見ると、全体としては矩形状を有し、その両短辺が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。なお、正面とは、トップ側から電池セル30を見る方向を示している。
軟質ラミネートフィルム27は、電池パック20内に収容されて曲げ上げられた正極端子22aもしくは負極端子22bに沿って端部が持ち上げられる。このとき、正極端子22aおよび負極端子22bは、硬質ラミネートフィルム26の一部に設けられた接着阻害層26eにより軟質ラミネートフィルム27の端部領域において硬質ラミネートフィルム26と接着されないように構成されている。そして、接着阻害層26eの形成領域において正極端子22aおよび負極端子22bが曲げ上げられることにより、従来の電池パックと比較して電池トップ部の封止部を狭い領域としている。
[外装材]
図5および図6に示すように、この外装材は、電池素子29を収納するための凹部28が設けられた軟質ラミネートフィルム27と、この軟質ラミネートフィルム27上に凹部28を覆うようにして重ねられる硬質ラミネートフィルム26とからなる。硬質ラミネートフィルム26の一部分には、予め熱接着層26dが形成されている。
[軟質ラミネートフィルム]
軟質ラミネートフィルム27は、矩形状であって、互いに等しい長さのトップ側短辺37aおよびボトム側短辺37bと、互いに等しい長さの両サイド側長辺37cおよび37dとを有し、中央部には電池素子29を収納する凹部28が絞り加工等により形成されている。軟質ラミネートフィルム27のトップ側短辺37aおよびボトム側短辺37bの長さは、電池素子29が収納された凹部28の幅よりも大きくなるように設定されている。なお、一実施形態では、軟質ラミネートフィルム27のトップ側およびボトム側の対向する2辺を短辺とし、サイド側の対向する2辺を長辺としているが、電池素子29の形状によってはトップ側およびボトム側を長辺、サイド側を短辺としてもよい。
また、軟質ラミネートフィルム27の両サイド側長辺37cおよび37dは、硬質ラミネートフィルム26の両サイド側短辺36cおよび36dよりもやや短いものとされている。これにより、電池セル30のトップ側およびボトム側において硬質ラミネートフィルム26のみが存在するように、軟質ラミネートフィルム27を硬質ラミネートフィルム26上に積層することができる。硬質ラミネートフィルム26のみが存在する部分には、硬質ラミネートフィルム26の熱融着層26cが露出しているため、後にトップカバー5aおよびボトムカバー5bを嵌合する際に熱融着層26cとトップカバー5aおよびボトムカバー5bとを熱融着によって接着することができる。
凹部28は、例えば、予め金型で絞り加工を施して電池素子29に応じた形状に形成される。このとき、凹部28は、凹部28のサイド側周縁と軟質ラミネートフィルム27のサイド側端部である長辺37dとの距離aが、凹部28の深さb以下となるようにして形成される。また、もう一方のサイド部についても同様である。凹部28の周縁から軟質ラミネートフィルム27の端部までの部分は、軟質ラミネートフィルム27が硬質ラミネートフィルム26と溶着される封止部である。なお、封止部は、溶着幅が必要以上(例えば1.0mm以上)あればよく、その全ての領域において溶着される必要はない。
これにより、硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27との両サイド部の封止幅は凹部28の深さ、すなわち電池素子の厚み以下となり、凹部28の底部外側に軟質ラミネートフィルム27が回り込むことがなくなる。このため、電池パック20の厚みをラミネートフィルム1枚分薄くすることができ、体積効率の向上につながる。また、軟質ラミネートフィルム27の使用量を少なくすることができる。
なお、長辺37cまたは37dと凹部28の形成端部との距離aは、水分浸入の影響を考慮して0.5mm以上とすることが好ましく、1.0mm以上とすることがさらに好ましい。
軟質ラミネートフィルム27は、樹脂保護層と、金属層と、熱融着層とが順に積層されてなる。
金属層は、外装材の強度向上の他、水分、酸素、光の浸入を防ぎ、電池素子29を守る機能を有している。金属層には、軟質の金属材料、例えば焼きなまし処理済みのアルミニウム(JIS A8021P−O)または(JIS A8079P−O)等を用いるのが好ましい。
金属層の厚みは、50μm以上150μm以下とすることが好ましい。50μm未満の場合、材料強度に劣ってしまう。また、150μmを超えた場合、加工が著しく困難になるとともに、軟質ラミネートフィルム27の厚さが増してしまい、電池パック20の体積効率の低下につながってしまう。
樹脂保護層としては、外観の美しさや強靱さ、柔軟性などからポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル等が用いられる。具体的には、ナイロン(Ny)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)が用いられ、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
樹脂保護層の厚みは、5μm以上15μm以下とすることが好ましい。5μm未満では保護層としての機能に劣り、15μmを超えると電池パック20の体積効率の低下につながってしまう。
熱融着層としては、熱で溶けて互いに融着する部分であり、ポリエチレン(PE)、無軸延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が使用可能であり、これらから複数種類選択して用いることも可能である。
[硬質ラミネートフィルム]
硬質ラミネートフィルム26は、矩形状であって、互いに等しい長さのトップ側長辺36aおよびボトム側長辺36bと、互いに等しい長さの両サイド側短辺36cおよび36dとを有する。硬質ラミネートフィルム26のトップ側長辺36aおよびボトム側長辺36bの長さは、電池素子29が収納された凹部28を包み込んだ状態において、両サイドの短辺36cおよび36d同士が当接するか、わずかな隙間を隔てて対向するように設定されている。
また、硬質ラミネートフィルム26のトップ側長辺36aには、図6に示すように、切り欠き部38が設けられていてもよい。切り欠き部38は、図5に示すように、電池セル30の正面から見て両短辺に位置するように設けられる。切り欠き部38を設けることにより、トップカバー5aの嵌合を容易にすることができる。
図8に、硬質ラミネートフィルム26の熱接着層26d形成部分の断面図を示す。硬質ラミネートフィルム26は、樹脂保護層26bと、金属層26aと、熱融着層26cと、熱接着層26dとが順に積層されてなる。
金属層26aは、曲げた後の形状を維持し、外部からの変形に耐える機能を有し、硬質の金属材料、例えばアルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)、鉄(Fe)、銅(Cu)あるいはニッケル(Ni)を材料として適宜用いることができる。中でも、アルミニウム(Al)およびステンレス(SUS)が最も好適であり、特に、焼きなまし処理なしの硬質アルミニウム(JIS A3003P−H18)または(JIS A3004P−H18)、もしくはオーステナイト系ステンレス(SUS304)等を用いるのが好ましい。
金属層26aの厚みは、50μm以上150μm以下とすることが好ましい。50μm未満の場合、材料強度に劣ってしまう。また、150μmを超えた場合、加工が著しく困難になるとともに、硬質ラミネートフィルム26の厚さが増してしまい、電池パック20の体積効率の低下につながってしまう。
樹脂保護層26bとしては、軟硬質ラミネートフィルム27の樹脂保護層と同様の材料を用いることができる。
樹脂保護層26bの厚みは、5μm以上15μm以下とすることが好ましい。5μm未満では保護層としての機能に劣り、15μmを超えると電池パック20の体積効率の低下につながってしまう。
なお、電池パック20の最外装として、ラベル等を巻く場合は、樹脂保護層26bを設けないようにしてもよい。
熱融着層26cは、軟質ラミネートフィルム27の熱融着層と同様の材料を用いることができる。
熱融着層26cの厚みは、20μm以上50μm以下とされることが好ましい。20μm未満では接着性が低下するとともに、圧力緩衝作用が不十分となってしまう。また、50μmを超えると、熱融着層26cを通じて水分が浸入しやすくなっていまい、電池内部でのガス発生およびそれに伴う電池膨れが生じるおそれがある。
熱接着層26dは、熱で溶けて軟質ラミネートフィルム27と融着する部分であり、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA;Ethylene-Vinyl Acetate copolymer)が用いられる。熱接着層26dは、熱融着層26c上に、EVAをグラビア印刷、スクリーン印刷およびフレキソ印刷等により塗布、乾燥することにより形成される。熱接着層26dの形成にグラビア印刷を用いることにより、塗布位置を高い精度で制御することができる。
熱接着層26dは、熱融着層26cが軟質ラミネートフィルム27と対向せずに露出する領域のうち、トップカバー5aおよびボトムカバー5bが嵌合された際に接するトップ側およびボトム側の端部と、電池セル30形成時に合わせ目となるサイド側の端部とを除いた部分に設けられている。なお、熱接着層26dは、上述の領域を除いて、できるだけ大きい面積で設けられることが好ましい。
熱接着層26dの厚みは、1μm以上20μm以下となることが好ましく、1μm以上5μm以下がより好ましい。1μm未満では接着性が低下してしまい、20μmを超えると体積効率の低下につながってしまう。
また、熱接着層26dの代わりに凹部28の底面外側部に熱接着フィルムを設けて、硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27とを接着するようにしても良い。
接着阻害層26eは、融着された軟質ラミネートフィルム27のトップ側端部に対向する領域に設けられる。図9に、硬質ラミネートフィルム27のトップ側端部の断面を示す。接着阻害層26eは、少なくとも硬質ラミネートフィルム26が正極端子22aおよび負極端子22bと対向する位置に設けられる。接着阻害層26eは、硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27とを接着する際に溶融しないことにより、軟質ラミネートフィルム27のトップ側端部に対向する領域において、硬質ラミネートフィルム26と正極端子22aおよび負極端子22bとが接着されないようにするものである。
図10に、硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27とによって電池素子29を封入した後の断面図を示す。図10において、Xは接着阻害層26e形成領域、Yはヒータヘッドによる熱融着可能領域、Zは軟質ラミネートフィルム27のトップ側短辺37aから接着阻害層26eがはみ出す領域である。
図10に示すように、接着阻害層26eは、軟質ラミネートフィルム27のトップ側短辺37aと揃った位置か、もしくは軟質ラミネートフィルム27のトップ側短辺37aよりも外側に位置するように設けることが好ましい。すなわち、Zの幅が0mm以上となることが好ましく、0mmとなることがより好ましい。
接着阻害層26eの厚みは、2μm以上10μm以下、好ましくは2μm以上5μm以下とされることが好ましい。2μm未満では熱融着時に溶融した熱融着層26cがヒータブロックの押圧により流動し、接着阻害層26e上に乗り上げてしまうため、接着阻害層26eの効果が得られなくなってしまうためである。また、10μmを超えると、本来融着されるべき領域において封止幅が確保できず、封止不良となってしまう。
また、接着阻害層26eの幅、すなわちXの幅は特に限定されず、所定の領域において必要な封止幅を確保することができる様に設けられればよい。すなわち、正極端子22aおよび負極端子22bの導出方向(電池外部方向)に広がるように接着阻害層26eが設けられることは問題ない。しかしながら、上述のように、接着阻害層26eは軟質ラミネートフィルム27のトップ側短辺37aと揃った位置に形成されることが好ましいと言う観点から、接着阻害層26eの幅は0.5mm以上であることが好ましく、1mm程度であることがより好ましい。
接着阻害層26eは、例えば熱融着層26cの樹脂材料に対して30℃以上高い融点を有する樹脂材料を用いることができる。硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27とは、熱融着層26cの融点よりやや高い温度のヒータブロック等を押圧することにより融着される。このため、熱融着層26cの樹脂材料に対して30℃以上高い融点を有する樹脂材料が用いられた接着阻害層26eは、ヒータブロック押圧時に溶融されることなく、接着阻害層26eとしての機能を果たすものである。
接着阻害層26eとしては、下記の化(1)に示すシリコーン系樹脂、ならびに化(2)に示すポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、化(3)に示すテトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、化(4)に示すテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル・ビニルエーテル共重合体(PFA)、化(5)ポリクロロ・トリフルオロエチレン(PCTFE)等のフッ素系樹脂を用いることがより好ましい。熱融着層46cを構成する樹脂材料との接着性に優れるためである。
Figure 2011204604
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接着阻害層26eは、熱接着層26dと同様に、熱融着層26c上に、上述の樹脂材料をグラビア印刷、スクリーン印刷およびフレキソ印刷等により塗布、乾燥することにより形成される。接着阻害層26eの形成にグラビア印刷を用いることにより、塗布位置を高い精度で制御することができる。
[電池素子]
次に、電池素子29について説明する。図11は、この電池パック20に用いる電池素子29の構成を示す。この電池素子29は、帯状の正極31と、セパレータ33aと、正極31と対向して配された帯状の負極32と、セパレータ33bとを順に積層し、長手方向に巻回されており、図示しないポリマー電解質層が正極31および負極32の両面に形成されている。また、電池素子29からは、正極31と接続された正極端子22aと、負極32と接続された負極端子22b(以下、特定の電極端子を示さない場合は電極端子22と適宜称する)とが導出されている。正極端子22aおよび負極端子22bの硬質ラミネートフィルム26および軟質ラミネートフィルム27と接する部分には、それぞれ接着性を向上させるために樹脂片23aおよび23bが被覆されている。
[正極]
正極31は、正極活物質を含有する正極活物質層31aが、正極集電体31bの両面上に形成されてなる。正極集電体31bとしては、例えばアルミニウム(Al)箔,ニッケル(Ni)箔あるいはステンレス(SUS)箔などの金属箔が用いられる。
正極活物質層31aは、例えば正極活物質と、導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。正極活物質としては、LiXMO2(式中、Mは、一種以上の遷移金属を表し、xは、電池の充放電状態によって異なり、通常0.05以上1.10以下である)を主体とする、リチウムと遷移金属との複合酸化物が用いられる。リチウム複合酸化物を構成する遷移金属としては、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)およびマンガン(Mn)等が用いられる。
このようなリチウム複合酸化物として、具体的には、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)等が挙げられる。また、遷移金属元素の一部を他の元素に置換した固溶体も使用可能である。例えば、ニッケルコバルト複合リチウム酸化物(LiNi0.5Co0.52、LiNi0.8Co0.22等)がその例として挙げられる。これらのリチウム複合酸化物は、高電圧を発生でき、エネルギー密度が優れたものである。さらに、正極活物質としてTiS2、MoS2、NbSe2、V25等のリチウムを有しない金属硫化物または金属酸化物を使用してもよい。正極活物質としては、これら材料を複数混合して用いてもよい。
また、導電剤としては、例えばカーボンブラックあるいはグラファイトなどの炭素材料等が用いられる。また、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が用いられる。また、溶剤としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等が用いられる。
[負極]
負極32は、負極活物質を含有する負極活物質層32aが、負極集電体32bの両面上に形成されてなる。負極集電体32bとしては、例えば銅(Cu)箔、ニッケル(Ni)箔あるいはステンレス(SUS)箔などの金属箔が用いられる。
負極活物質層32aは、例えば負極活物質と、導電剤と、結着剤とを含有して構成されている。負極活物質としては、リチウム金属、リチウム合金またはリチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料または金属系材料と炭素系材料との複合材料が用いられる。具体的に、リチウムをドープ・脱ドープ可能な炭素材料としてはグラファイト、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素等が挙げられ、より具体的には熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス)、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等の炭素材料を使用することができる。さらに、リチウムをドープ、脱ドープできる材料としては、ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子やSnO2等の酸化物を使用することができる。
また、リチウムを合金化可能な材料としては多様な種類の金属等が使用可能であるが、スズ(Sn)、コバルト(Co)、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)およびこれらの合金がよく用いられる。金属リチウムを使用する場合は、必ずしも粉体を結着剤で塗布膜にする必要はなく、圧延したリチウム金属板でも構わない。
結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が用いられる。また、溶剤としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、メチルエチルケトン(MEK)等が用いられる。
[電解質]
電解質は、リチウムイオン二次電池に一般的に使用される電解質塩と非水溶媒が使用可能である。非水溶媒としては、具体的には、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、エチルプロピルカーボネート(EPC)、またはこれらの炭酸エステル類の水素をハロゲンに置換した溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は1種類を単独で用いてもよいし、複数種を所定の組成で混合してもよい。
電解質塩としては、非水溶媒に溶解するものが用いられ、カチオンとアニオンが組み合わされてなる。カチオンにはアルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオンには、Cl-,Br-,I-,SCN-,ClO4 -,BF4 -,PF6 -,CF3SO3 -等が用いられる。具体的には、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiN(CF3SO22)、ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドリチウム(LiN(C25SO22)過塩素酸リチウム(LiClO4)等が挙げられる。電解質塩濃度としては、溶媒に溶解することができる濃度であれば問題ないが、リチウムイオン濃度が非水溶媒に対して0.4mol/kg以上2.0mol/kg以下の範囲であることが好ましい。
ポリマー電解質を用いる場合は、非水溶媒と電解質塩とを混合してゲル状とした電解液をマトリクスポリマに取り込むことでポリマー電解質を得る。マトリクスポリマは、非水溶媒に相溶可能な性質を有している。このようなマトリクスポリマとしては、シリコンゲル、アクリルゲル、アクリロニトリルゲル、ポリフォスファゼン変性ポリマー、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドおよびこれらの複合ポリマーや架橋ポリマー、変性ポリマー等が用いられる。また、フッ素系ポリマーとして、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン(VdF)とヘキサフルオロプロピレン(HFP)とを繰り返し単位に含む共重合体、フッ化ビニリデン(VdF)とトリフルオロエチレン(TFE)とを繰り返し単位に含む共重合体等のポリマーが挙げられる。このようなポリマーは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
[セパレータ]
セパレータ33aおよび33bは、例えばポリプロピレン(PP)あるいはポリエチレン(PE)などのポリオレフィン系の材料よりなる多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料よりなる多孔質膜により構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンの多孔質フィルムが最も有効である。
一般的にセパレータの厚みは5μm以上50μm以下が好適に使用可能であるが、7μm以上30μm以下がより好ましい。セパレータは、厚すぎると活物質の充填量が低下して電池容量が低下するとともに、イオン伝導性が低下して電流特性が低下する。逆に薄すぎると、膜の機械的強度が低下する。
[回路基板]
回路基板44は、電池素子29の正極端子22aおよび負極端子22bが電気的に接続されるものである。回路基板44には、ヒューズ、熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)、サーミスタ等の温度保護素子を含む保護回路の他、電池パックを識別するためのID抵抗等がマウントされ、更に複数個(例えば3個)の接点部が形成されている。保護回路には、充放電制御FET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)、二次電池の監視と充放電制御FETの制御を行うIC(Integrated Circuit)等が設けられている。
熱感抵抗素子は電池素子と直列に接続され、電池の温度が設定温度に比して高くなると、電気抵抗が急激に高くなって電池に流れる電流を実質的に遮断する。ヒューズも電池素子と直列に接続され、電池に過電流が流れると、自身の電流により溶断して電流を遮断する。また、ヒューズはその近傍にヒータ抵抗が設けられており、過電圧時にはヒータ抵抗の温度が上昇することにより溶断して電流を遮断する。
また、二次電池の端子電圧が4.3V〜4.4Vを超えると、発熱・発火など危険な状態になる可能性がある。このため、保護回路は二次電池の電圧を監視し、電圧が4.3V〜4.4Vを越えて過充電状態となった場合には充電制御FETをオフして充電を禁止する。さらに二次電池の端子電圧が放電禁止電圧以下まで過放電し、二次電池電圧が0Vになると二次電池が内部ショート状態となり再充電不可能となる可能性がある。このため、二次電池電圧を監視して過放電状態となった場合には放電制御FETをオフして放電を禁止する。
[トップカバー]
トップカバー5aは、電池セル30のトップ側開口に嵌合されるものであり、正面方向から見ると、全体としては矩形状を有し、その短辺側の両側が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。トップカバー5aの電池素子29の側となる面には、ボトム側開口に嵌合するための側壁が設けられている。この側壁は、トップカバー5aの外周の一部または全部に沿って設けられており、側壁と、硬質ラミネートフィルム26の端部が熱融着されて接着される。
トップカバー5aには、回路基板4が収納される。トップカバー5aには、回路基板4の複数の接点部が外部に露出するように、接点部に対応する位置に複数の開口が設けられている。回路基板4の接点部は、トップカバー5aの開口を通じて電子機器と接触する。これにより、電池パック20と電子機器とが電気的に接続される。このようなトップカバー5aは、射出成型により予め作製される。
[ボトムカバー]
ボトムカバー5bは、電池セル30のボトム側開口に嵌合されるものであり、正面方向から見ると、全体としては矩形状を有し、その短辺側の両側が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。ボトムカバー5bの電池素子29の側となる面には、ボトム側開口に嵌合するための側壁がボトムカバー5bの外周の一部または全部に沿って設けられており、側壁と、硬質ラミネートフィルム26の端部が熱融着されて接着される。
ボトムカバー5bには、電池素子29に対向する側の面からそれとは反対側の面に向けて貫通する貫通孔が、1以上、好ましくは2以上設けられていてもよい。この場合、貫通孔からホットメルト樹脂を注入することにより、電池セル30とボトムカバー5bとをより強固に接着することができる。貫通孔を2以上設けた場合には、樹脂注入時において、少なくとも1つの貫通孔を電池素子29とボトムカバー5bとの間の空気を抜くためのものとして用いることができるので、樹脂の充填性を向上させることができる。
このようなボトムカバー5bは、射出成型により予め作製される。また、電池セル30を金型に設置し、ボトム部にホットメルト樹脂を流し込むことにより、電池セル30と一体に成型する方法を用いることも可能である。
(1−2)電池パックの作製方法
以下、図12ないし図16を参照しながら、電池パック20の製造方法について説明する。
[電池素子の作製]
まず、正極活物質と、導電剤と、結着剤とを均一に混合して正極合剤とし、この正極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にする。次いで、このスラリーをドクターブレード法等により正極集電体31b上に均一に塗布し、高温で乾燥させて溶剤を飛ばすことにより、正極活物質層31aが形成される。ここで、正極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、均一に分散していればよく、その混合比は問わない。
次に、正極集電体31bの一端部にスポット溶接または超音波溶接により正極端子22aを接続する。この正極端子22aは金属箔、網目状のものが望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。正極端子22aの材料としては、例えばアルミニウム(Al)等が挙げられる。
続いて、負極活物質と、必要であれば導電剤と、結着剤とを均一に混合して負極合剤とし、この負極合剤を溶剤中に分散させてスラリー状にする。次にこのスラリーをドクターブレード法等により負極集電体32b上に均一に塗布し、高温で乾燥させて溶剤を飛ばすことにより負極活物質層32aが形成される。ここで、負極活物質、導電剤、結着剤および溶剤は、均一に分散していればよく、その混合比は問わない。
次に、負極集電体32bの一端部にスポット溶接または超音波溶接により負極端子22bを接続する。この負極端子22bは金属箔、網目状のものが望ましいが、電気化学的および化学的に安定であり、導通がとれるものであれば金属でなくとも問題はない。負極端子22bの材料としては、例えば銅(Cu)、ニッケル(Ni)等が挙げられる。
なお、正極端子22aおよび負極端子22bは同じ方向から導出されていることが好ましいが、短絡等が起こらず電池性能にも問題がなければ、どの方向から導出されていても問題はない。また、正極端子22aおよび負極端子22bの接続箇所は、電気的接触がとれているのであれば取り付ける場所、取り付ける方法はの例に限られない。
続いて、ポリマー電解質を正極活物質層31aおよび負極活物質層32a上に塗布した後、正極31、セパレータ33a、負極32およびセパレータ33bを順次積層し、この積層体を長手方向に多数回巻回して巻回型の電池素子29を作製する。
[電池セルの作製]
図12Aおよび図12Bに、所定の領域に接着阻害層26eが形成された硬質ラミネートフィルム26の形成方法を示す。図7に示すように、硬質の金属層26aの両面にそれぞれ樹脂保護層26bおよび熱融着層26cを形成した後、熱融着層26c上に、グラビア印刷等により接着阻害層26eの樹脂材料を所定のパターンで塗布し、乾燥する。そして、参照符号Pで示す位置で、硬質ラミネートフィルム26の長辺36aの長さと同等の間隔で切断することにより、硬質ラミネートフィルム26とする。また、必要に応じて、硬質ラミネートフィルム26のトップ側となる長辺に切り欠き部を設ける。
なお、図12Aおよび図12Bの、一方向に硬質ラミネートフィルム26が連なるラミネートフィルムシートを切断する方法のみならず、縦方向、横方向にそれぞれ硬質ラミネートフィルム26が連なるラミネートフィルムシートを作製し、所定位置で切断することにより硬質ラミネートフィルム26を作製するようにしてもよい。また、予め硬質ラミネートフィルム26の大きさに切断した後、熱接着層26dを形成してもよい。
また、所定の寸法に切断した軟質ラミネートフィルム27に絞り加工を施すことにより、電池素子29を収納する凹部28を設ける。
続いて、図13および図14に示すように、硬質ラミネートフィルム26の熱融着層26cと、軟質ラミネートフィルム27の熱融着層とが対向するように配設する。そして、凹部28に電池素子29を収納し、凹部28の開口を硬質ラミネートフィルム26で覆うようにして硬質ラミネートフィルム26と軟質ラミネートフィルム27とを重ね合わせる。この後、硬質ラミネートフィルム26および軟質ラミネートフィルム27を、凹部28の周縁に沿って封止する。封止は、図示しない金属製のヒータヘッドを用い、硬質ラミネートフィルム26の熱融着層26cと、軟質ラミネートフィルム27の熱融着層とを減圧しながら熱溶着することにより行う。
このとき、ヒータヘッドの温度として熱融着層26cと接着阻害層26eのそれぞれの樹脂材料の融点間の温度を選択する。これにより、接着阻害層26eは溶融されず、接着阻害層26eと正極端子22aおよび負極端子22bとが接着されない。このため、ヒータヘッドの幅よりも狭い幅で封止される。
次に、図15に示すように、サイド側の短辺36cおよび36dが当接するように硬質ラミネートフィルム26を変形する。この後、短辺36cおよび36dの合わせ目が位置する一面に対してヒータヘッドで加熱することにより、硬質ラミネートフィルム26の熱融着層26cと、軟質ラミネートフィルム27の樹脂保護層とを接着し、電池セル30とする。なお、硬質ラミネートフィルム26の熱融着層26cと、軟質ラミネートフィルム27の樹脂保護層とは、硬質ラミネートフィルム26に設けた熱接着層26dか、もしくは別部品として凹部28の底面外側部に裁置した接着フィルムにより接着される。
なお、電池素子29に必要以上に高い温度が加わった場合、電池素子29が損傷するおそれがある。このため、ヒータヘッドは、熱接着層26dの樹脂材料が溶融する程度の温度とする。
[電池パックの作製]
続いて、図16に示すように、正極端子22aと負極端子22bとを回路基板4に接続した後、回路基板4を、トップカバー5aと嵌合可能に成型されたホルダー5cを用いてトップカバー5aに収納する。そして、ホルダー5cが電池セル30側となるように方向を変えた後、トップカバー5aを電池セル30のトップ側開口に嵌合する。また、ボトムカバー5bを、電池セル30のボトム側開口に嵌合する。
最後に、トップカバー5aおよびボトムカバー5bの嵌合部をそれぞれヒータヘッドにより加熱し、トップカバー5aおよびボトムカバー5bと、硬質ラミネートフィルム26の熱融着層26cとを溶着する。これにより、図7に示す外観の電池パック20が作成される。
このとき、電池パック20内部では、図10に示すように正極端子22aおよび負極端子22bが折り曲げられている。正極端子22aおよび負極端子22bは、接着阻害層26eによって接着されなかった一部分を起点に立ち上がり、曲げ上げられる。これにより、正極端子22aおよび負極端子22b導出部の幅が小さくなり、電池パック20全体としての体積効率が向上する。一方で、ヒータヘッドの幅は従来と同程度とすることができるため、封止部の溶着不良が起こりにくい。
2.第2の実施の形態
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の硬質ラミネートフィルム26において、接着阻害層26eの設け方を異ならせた硬質ラミネートフィルム46について説明する。なお、硬質ラミネートフィルム46の構成以外は第1の実施の形態と同様であるため、説明は省略する。
(2−1)硬質ラミネートフィルムの構成
図17Aおよび図17Bに、第2の実施の形態における硬質ラミネートフィルム46の上面図および断面図を示す。硬質ラミネートフィルム46は、第1の実施の形態と同様に、金属層46aの一面に樹脂保護層46bが形成され、かつ他の一面に熱融着層46cと接着阻害層46eとが形成されたものである。硬質ラミネートフィルム46では、接着阻害層46eが金属層46a上の所定の部分に設けられる点で、第1の実施の形態とは異なる。接着阻害層46eは、正極端子22aおよび負極端子22bの導出部分に設けられ、軟質ラミネートフィルム27と硬質ラミネートフィルム46とが接着される際に、軟質ラミネートフィルム27のトップ側端部に対向するように設けられる。
硬質ラミネートフィルム46は、まず、熱融着層46cを樹脂材料の押出成形により所定の位置に成形し、その間の部分に融点が30℃以上高い樹脂材料層を形成してフィルムとして構成する。この場合、接着阻害層46eに用いる樹脂材料としては、上述の化(1)のシリコーン系樹脂、ならびに化(2)〜化(5)のフッ素系樹脂に加えて、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリエチレン・ナフタレート(PEN)、全芳香族ポリイミド樹脂(PI)、ポリフェニレン・エーテル(PPE)、ポリフェニレンサルファィド(PPS)、ポリウレタン樹脂(PUR)、ポリアミド樹脂(PA)などが使用できる。第2の実施の形態における硬質ラミネートフィルム46では、接着阻害層46eの熱接着層46cに対する接着性をほとんど考慮する必要がないため、より広い範囲で樹脂材料の選択が可能となる。
3.第3の実施の形態
第3の実施の形態では、第1の実施の形態の硬質ラミネートフィルム26において、接着阻害層26eを設けず、また接着阻害層26eに対応する部分の熱融着層26cを除去した硬質ラミネートフィルム56について説明する。なお、硬質ラミネートフィルム56の構成以外は第1の実施の形態と同様であるため、説明は省略する。
(3−1)硬質ラミネートフィルムの構成
図18Aおよび図18Bに、第3の実施の形態における硬質ラミネートフィルム56の上面図および断面図を示す。硬質ラミネートフィルム56は、第1の実施の形態と同様に、金属層56aの一面に樹脂保護層56bが形成され、かつ他の一面に熱融着層56cが形成されたものである。硬質ラミネートフィルム46では、所定の部分、すなわち従来接着阻害層が設けられていた部分に熱融着層56cが設けられない点で、第1の実施の形態とは異なる。熱融着層56cが設けられない部分、すなわち金属層56a露出部分は、正極端子22aおよび負極端子22bの導出部分に設けられ、軟質ラミネートフィルム27と硬質ラミネートフィルム46とが接着される際に、軟質ラミネートフィルム27のトップ側端部に対向するように設けられる。
なお、電池パック20形成時において、正極端子22aおよび負極端子22bの硬質ラミネートフィルム56および軟質ラミネートフィルム27と接する部分には、それぞれ接着性を向上させるために樹脂片23aおよび23bが被覆されている。このため、正極端子22aおよび負極端子22bの導出部分において金属層56aが露出していても、樹脂辺23aおよび23bにより金属層56aと正極端子22aおよび負極端子22bとの接触を防止することができる。したがって、金属層56aと正極端子22aおよび負極端子22bとの短絡による電池の異常発熱等は防止できる。
以下、実施例によりこの発明を具体的に説明する。なお、この発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<実施例>
[正極の作製]
コバルト酸リチウム(LiCoO2)92重量%と、粉状ポリフッ化ビニリデン3重量%と、粉状黒鉛5重量%とを均一に混合し、これをN−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリー状の正極合剤を調製した。この正極合剤を正極集電体となるアルミニウム(Al)箔の両面に均一に塗布し、100℃で24時間減圧乾燥することにより正極活物質層を形成した。
次に、これをロールプレス機で加圧成形することにより正極シートとし、当正極シートを帯状に切り出して正極とした。さらに、正極集電体上の正極活物質未形成部分にアルミニウム(Al)リボンからなる正極端子を溶接した。なお、アルミニウム(Al)リボンには、後にラミネートフィルムで外装する際にラミネートフィルムと対向する部分に、酸変性ポリプロピレンからなる樹脂片を設けた。
[負極の作製]
人造黒鉛91重量%と、粉状ポリフッ化ビニリデン9重量%とを均一に混合し、N−メチル−2−ピロリドンに分散させてスラリー状の負極合剤を調製した。次に、この負極合剤を負極集電体となる銅(Cu)箔の両面に均一に塗布し、120℃で24時間減圧乾燥することにより負極活物質層を形成した。
次に、これをロールプレス機で加圧成形することにより負極シートとし、当負極シートを帯状に切り出して負極とした。さらに、負極集電体上の負極活物質未形成部分にニッケル(Ni)リボンからなる負極端子を溶接した。なお、ニッケル(Ni)リボンには、後にラミネートフィルムで外装する際にラミネートフィルムと対向する部分に、酸変性ポリプロピレンからなる樹脂片を設けた。
[ポリマー電解質の作製]
ヘキサフルオロプロピレン(HFP)が6.9%の割合でフッ化ビニリデン(VdF)に共重合された高分子材料と、非水電解液と、希釈溶剤のジメチルカーボネート(DMC)とを混合し、撹拌、溶解させてゾル状の電解質溶液を得た。電解液にはエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)を6:4の重量比で混合し、0.8mol/kgの六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)と0.2mol/kgの四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)とを溶解して作製した。混合比は、高分子材料:電解液:DMC=1:6:12の重量比とした。次いで、得られたゾル状の電解質溶液を正極および負極の両面に均一に塗布した。その後、溶剤を除去して、正極および負極の両面にポリマー電解質層を形成した。
次いで、両面にポリマー電解質層が形成された帯状の正極と、両面にポリマー電解質層が形成された帯状の負極とを、セパレータを介して長手方向に巻回することにより電池素子を得た。セパレータには厚さ10μm、空孔率33%の多孔質ポリエチレンフィルムを用いた。
[外装材の作製]
焼きなまし処理済みの軟質アルミニウム(JIS A8021P−O)の両面に、樹脂保護層としてポリエチレンテレフタレート(PET)層を、熱融着層として無軸延伸ポリプロピレン(CPP)層を設けて軟質ラミネートフィルムとした。
焼きなまし処理なしの硬質アルミニウム(JIS A3003P−H18)の両面に、樹脂保護層としてナイロン(Ny)層を、熱融着層として無軸延伸ポリプロピレン(CPP)層を設けた。このあと、無軸延伸ポリプロピレン層上に、グラビアロールを使用して厚み5μm、幅1mmのシリコーン樹脂(信越化学工業株式会社製 シリコーン樹脂KS−774)層を接着阻害層として設けた。また、熱融着層の所定部分には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)層を設け、熱融着層とした。
[電池パックの作製]
上述のようにして作製した電池素子を、軟質ラミネートフィルムおよび硬質ラミネートフィルムにて外装した。軟質ラミネートフィルムの中央部には凹部が設けられており、凹部に電池素子を収納した後、凹部の開口を硬質ラミネートフィルムで覆うようにした。その後、開口の周囲4辺をヒータヘッドにて加熱し、熱融着により封止した。このとき、トップ部の溶着に用いるヒータヘッド幅は2.0mm、サイド部の溶着に用いるヒータヘッド幅は3.0mmとした。
続いて、硬質ラミネートフィルムのサイド側短辺が当接するように変形させた。その後、ヒータヘッドにより硬質ラミネートフィルムの合わせ目が位置する一面を加熱して熱接着層を溶融させ、電池セルを作製した。
続いて、電池セルから導出された正極端子および負極端子を回路基板と接続し、回路基板をトップカバーに収納した。最後に、トップカバーおよびリアカバーを電池セルのトップ側開口およびボトム側開口にそれぞれ嵌合し、ヒータブロックにてトップカバーおよびリアカバーの嵌合部分を加熱して、電池パックを作製した。
なお、電池パックは、外形が厚さ4.5mm、幅40.0mm、高さ50.0mmとなるようにし、電池素子は、上述の電池パック外形に合わせて正極、負極およびセパレータの厚さ等を最適化した。
<比較例>
接着阻害層を設けない硬質ラミネートフィルムを用いた以外は、実施例と同様にして電池パックを作製した。なお、比較例では、電池パックの外形寸法を実施例と同等とし、導出された正極端子および負極端子の折り曲げ部からトップカバーまでの距離が同一となるように電池パックを作製した。
[電池パックの評価]
(a)初期容量
実施例および比較例の各電池パックについて、1000mAの定電流で電池電圧が4.2Vに達するまで定電流充電を行ったのち、4.2Vの定電圧で充電時間の合計が2.5時間となるまで定電圧充電を行った。次に、800mAの定電流で電池電圧が3.0Vに達するまで定電流放電を行い、このときの放電容量を測定した。
この結果、実施例の電池パックの放電容量は970mAhであるのに対し、比較例の電池パックの放電容量は957mAhであった。
(b)硬質ラミネートフィルム端部から電池素子までの距離の比較
実施例および比較例の各電池パックにおいて、図19に示すように、電池パックトップ部における硬質ラミネートフィルム端部から電池素子までの距離を比較した。
この結果、実施例の硬質ラミネートフィルム端部から電池素子までの距離L1は、比較例の硬質ラミネートフィルム端部から電池素子までの距離L2よりも5mm短くなった。また、比較例の電池パックでは、軟質ラミネートフィルムのトップ側短辺部分からCPP樹脂が溶融してはみ出し硬質ラミネートフィルムと接着していた。
上述のように、この発明の硬質ラミネートフィルムを用いた実施例では、ヒータヘッドの幅よりも狭い幅で外装材を封止できるとともに、封止幅を精密に制御することが可能となった。また、硬質ラミネートフィルムと、硬質ラミネートフィルムと対向する正極端子および負極端子の一部分とが接着されないため、従来よりも電池素子に近い位置で電極端子を曲げることができた。これにより、電池素子とトップカバーとの距離を短くでき、同サイズの電池素子を用いた場合でも、電池パックのサイズを小さくすることができた。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の一実施形態において挙げた材料および数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる材料および数値を用いてもよい。また、上述の一実施形態ではリチウムイオン二次電池を用いた電池パックについて説明したが、リチウムイオン二次電池以外の電池を用いることもできる。
上述の一実施形態では、熱接着層が予め設けられた硬質ラミネートフィルムを用いたが、熱接着層が設けられていない硬質ラミネートフィルムと、凹部形成後、凹部の底面外側に熱接着層が設けられた軟質ラミネートフィルムとを用いて電池パックを形成してもよい。
1,20・・・電池パック
2a,22a・・・正極端子
2b,22b・・・負極端子
5a・・・トップカバー
5b・・・ボトムカバー
8,28・・・凹部
9,29・・・電池素子
10,30・・・電池セル
11・・・熱接着フィルム
26・・・硬質ラミネートフィルム
26a,46a,56a・・・金属層
26b,46b,56b・・・外側樹脂層
26c,46c,56c・・・内側樹脂層
26e,47e・・・接着阻害層
27・・・軟質ラミネートフィルム
38・・・切り欠き部

Claims (14)

  1. 第1の開放端部および第2の開放端部が形成された電池セルと、
    上記電池セルから導出された正極端子および負極端子のそれぞれと電気的に接続される回路基板と、
    上記回路基板を収納し、上記第1の開放端部に嵌合される第1のカバーと、
    上記第2の開放端部に嵌合される第2のカバーと
    を備え、
    上記電池セルは、
    電池素子と、
    第1の金属層と、該第1の金属層の一面に形成された第1の外側樹脂層と、該第1の金属層の他の面に形成された第1の内側樹脂層とが少なくとも設けられ、該第1の内側樹脂層側から、上記第1の外側樹脂層側に向けて凹部が形成され、該凹部のサイド側周縁と対向するサイド側端部との距離が上記凹部の深さ以下である矩形状の第1の外装材と、
    第2の金属層と、該第2の金属層の一面に形成された第2の外側樹脂層と、該第2の金属層の他の面に形成された第2の内側樹脂層と、上記正極端子および上記負極端子を介して上記第1の外装材の端部と対向する上記第2の内側樹脂層上の一部分に設けられた、該第2の内側樹脂層を構成する第1の樹脂材料よりも融点の高い第2の樹脂材料からなる樹脂層が少なくとも設けられた矩形状の第2の外装材と
    からなり、
    上記凹部に上記電池素子が収納され、
    上記凹部の開口を上記第2の外装材が覆うように、該第1の外装材および上記第2の外装材が重ねられ、
    上記開口の周囲が封止され、
    上記第1の外装材の上記凹部の底面外側において、上記第2の外装材の両端部が当接され、
    上記正極端子および上記負極端子と上記第2の樹脂材料からなる樹脂層とが接着されず、上記第2の樹脂材料からなる樹脂層と対向する位置から、上記正極端子および上記負極端子が立ち上がって折り曲げられた
    電池パック。
  2. 上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の上記正極端子および上記負極端子導出方向端部と、上記第1の外装材の端部とが揃っているか、もしくは上記第2の樹脂材料からなる樹脂層が上記第1の外装材の端部からはみ出している
    請求項1に記載の電池パック。
  3. 上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の幅が、0.5mm以上である
    請求項2に記載の電池パック。
  4. 上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の厚みが、2μm以上10μm以下である
    請求項3に記載の電池パック。
  5. 上記第2の樹脂材料の融点が、上記第1の樹脂材料の融点よりも30℃以上高い
    請求項4に記載の電池パック。
  6. 上記第2の樹脂材料が、下記の化(1)〜化(5)のいずれかである
    請求項5に記載の電池パック。
    Figure 2011204604
    Figure 2011204604
    Figure 2011204604
    Figure 2011204604
    Figure 2011204604
  7. 上記第2の外装材の上記第2の金属層は硬質金属材料からなる
    請求項1に記載の電池パック。
  8. 電池素子を作製する電池素子作製工程と、
    第1の金属層と、該第1の金属層の一面に形成された第1の外側樹脂層と、該第1の金属層の他の面に形成された第1の内側樹脂層とが設けられた矩形状の第1の外装材において、上記第1の内側樹脂層側から上記第1の外側樹脂層側に向けて凹部を形成し、該凹部のサイド側周縁と対向するサイド側端部との距離が上記凹部の深さ以下となるようにする凹部形成工程と、
    上記凹部に上記電池素子を収容し、第2の金属層と、該第2の金属層の一面に形成された第2の外側樹脂層と、該第2の金属層の他の面に形成された第2の内側樹脂層と、上記正極端子および上記負極端子を介して上記第1の外装材の端部と対向する上記第2の内側樹脂層上の一部分に、該第2の内側樹脂層を構成する第1の樹脂材料よりも融点の高い第2の樹脂材料からなる樹脂層を形成した矩形状の第2の外装材を、上記熱接着層が上記第1の外装材と対向して該凹部の開口を覆うように重ね、上記開口の周囲を第1の樹脂材料の融点以上第2の樹脂材料の融点以下の温度で封止する封止工程と、
    上記第2の外装材が上記凹部を包み、上記第2の外装材の両端部が当接されて第1の開放端部および第2の開放端部が形成されるように成型する成型工程と、
    少なくとも上記第2の外装材の両端部が位置する面を加熱することにより、上記第1の外装材の上記凹部の底面外側と上記第2の外装材の両端部との間に介在する熱接着層を溶融させて、上記第1の外側樹脂層と上記第2の内側樹脂層とを接着させる接着工程と、
    上記電池素子と、回路基板とを電気的に接続する回路基板接続工程と、
    上記第2の樹脂材料からなる樹脂層と対向する位置から、上記正極端子および上記負極端子を折り曲げる電極折り曲げ工程と、
    上記回路基板を第1のカバーに収納し、該第1のカバーを上記第1の開放端部に嵌合する第1の嵌合工程と、
    第2のカバーを上記第2の開放端部に嵌合する第2の嵌合工程と
    を備える電池パックの製造方法。
  9. 上記第2の樹脂材料部を、上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の上記正極端子および上記負極端子導出方向端部が上記第1の外装材の端部とが揃っているか、もしくは上記第2の樹脂材料からなる樹脂層が上記第1の外装材の端部からはみ出すように形成する
    請求項8に記載の電池パック。
  10. 上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の幅を、0.5mm以上となるように形成する
    請求項9に記載の電池パック。
  11. 上記第2の樹脂材料からなる樹脂層の厚みを、2μm以上10μm以下となるように形成する
    請求項9に記載の電池パック。
  12. 上記第2の樹脂材料からなる樹脂層を、印刷法により形成する
    請求項9に記載の電池パックの製造方法。
  13. 上記第2の樹脂材料として、融点が上記第1の樹脂材料の融点よりも30℃以上高い樹脂材料を用いる
    請求項9に記載の電池パック。
  14. 第1の開放端部および第2の開放端部が形成された電池セルと、
    上記電池セルから導出された正極端子および負極端子のそれぞれと電気的に接続される回路基板と、
    上記回路基板を収納し、上記第1の開放端部に嵌合される第1のカバーと、
    上記第2の開放端部に嵌合される第2のカバーと
    を備え、
    上記電池セルは、
    電池素子と、
    第1の金属層と、該第1の金属層の一面に形成された第1の外側樹脂層と、該第1の金属層の他の面に形成された第1の内側樹脂層とが少なくとも設けられ、該第1の内側樹脂層側から、上記第1の外側樹脂層側に向けて凹部が形成され、該凹部のサイド側周縁と対向するサイド側端部との距離が上記凹部の深さ以下である矩形状の第1の外装材と、
    第2の金属層と、該第2の金属層の一面に形成された第2の外側樹脂層と、該第2の金属層の他の面に形成された第2の内側樹脂層と、上記正極端子および上記負極端子を介して上記第1の外装材の端部と対向する一部分に第2の内側樹脂層が設けられず、上記第2の金属層が露出した矩形状の第2の外装材と
    からなり、
    上記凹部に上記電池素子が収納され、
    上記凹部の開口を上記第2の外装材が覆うように、該第1の外装材および上記第2の外装材が重ねられ、
    上記開口の周囲が封止され、
    上記第1の外装材の上記凹部の底面外側において、上記第2の外装材の両端部が当接され、
    上記正極端子および上記負極端子と上記第2の金属層とが接着されず、上記第2の金属層と対向する位置から、上記正極端子および上記負極端子が立ち上がって折り曲げられた
    電池パック。
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