JP2008046391A - アロイの分離回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼鏡レンズと眼鏡レンズ保持具を固定するのに用いられるアロイを、眼鏡レンズ保持具から分離、回収して再利用されるアロイの回収率を向上し、且つ環境にやさしいアロイの分離回収方法を提供する。
【解決手段】搬送治具に多数のアロイの固着した眼鏡レンズ保持具が載置されたワークユニット11が、洗浄槽20の浸漬槽21内に収容された水L中に浸漬される研磨剤洗浄工程と、第1のアロイ回収槽30の分離回収槽31内に収容された温水WL中に浸漬され、温水WL面を挟んで上下揺動する(図中、両矢印αで示す)第1の分離回収工程と、第2のアロイ回収槽40の分離回収槽41内に収容された温水WL中で、周波数23kHz〜1000kHz範囲の超音波が印加されて音波洗浄する第2の分離回収工程により、眼鏡レンズ保持具に固着したアロイを分離回収する。
【選択図】図4

Description

本発明は、眼鏡レンズの研磨に際して、眼鏡レンズと眼鏡レンズ保持具を固定するのに用いたアロイを、眼鏡レンズ保持具から分離、回収するアロイの分離回収方法に関する。
従来、眼鏡レンズ、特にプラスチック眼鏡レンズは、製造工程において切削加工や研磨加工が施されて、眼鏡レンズの光学面に所定の面形状が形成される。眼鏡レンズは、切削加工や研磨加工に際して、一般的にアロイと称される低融点合金を介して眼鏡レンズ保持具に固定された後(後述する、図1参照)、それぞれの加工装置に装着されて光学面の加工が行われる。
研削加工や研磨加工が施された眼鏡レンズは、アロイから剥離して取り外される。したがって、アロイは眼鏡レンズ保持具に固定された状態で残る。そして、眼鏡レンズが取り外された眼鏡レンズ保持具は、アロイを取り除いて再使用される。
眼鏡レンズを眼鏡レンズ保持具に固定するのに用いられるアロイは、鉛含有低融点合金であり、合金成分として相当量の鉛(Pb)が含まれており、環境面からのリスクを有する。また、アロイは、高価な材料でも有る。そのためアロイの全量が回収され、且つ回収されたアロイを再利用することが求められていた。
こうした状況に対応するために、本出願人らは、一つないし複数の眼鏡レンズ保持具を、所定の間隔を持って配置できる受け部を備えた搬送治具を搬送する搬送部と、搬送治具の受け部に固定した眼鏡レンズ保持具に温水を噴射して、眼鏡レンズ保持具から固着したアロイを溶融し分離する分離部と、溶融したアロイ及び噴射後の温水を回収する回収部とを備えたアロイの溶融分離回収装置を提案してきた(特許文献1参照)。
特開2002−149115号公報
しかしながら、このアロイの溶融分離回収装置によれば、眼鏡レンズ保持具からアロイを溶融、分離して、略全量のアロイを回収することは可能であるが、アロイに高圧力の温水を噴射して噴きかけることにより、アロイの一部がスラリー化し、回収されたアロイの全量を再利用することができないことが判明した。アロイのスラリー化は、温水中に溶融、分離したアロイに研磨剤や汚れが巻き込まれること、あるいはアロイに高圧力の温水が噴射されることで、アロイの金属成分が構造上変化することによると推測する。したがって、アロイのスラリー化の発生を防ぎ、回収されて再利用される回収率のさらなる向上が求められる。
本発明は、こうした事情に鑑みなされたもので、眼鏡レンズと眼鏡レンズ保持具を固定するのに用いられるアロイを、眼鏡レンズ保持具から分離、回収して再利用されるアロイの回収率を向上し、且つ、環境にやさしいアロイの分離回収方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のアロイの分離回収方法は、アロイの固着した眼鏡レンズ保持具から、前記アロイを分離して回収するアロイの分離回収方法であって、前記アロイの固着した眼鏡レンズ保持具を温水中に浸漬し、温水面を挟んで上下揺動し、前記アロイと前記眼鏡レンズ保持具とを分離させる第1の分離回収工程と、前記第1の分離回収工程後に前記眼鏡レンズ保持具に残存した前記アロイを、温水中で超音波洗浄する第2の分離回収工程と、を備えたことを特徴とする。
この分離回収方法によれば、アロイの固着した眼鏡レンズ保持具を温水中に浸漬し、温水面を挟んで上下揺動し、アロイと眼鏡レンズ保持具とを分離させる第1の分離回収工程と、第1の分離回収工程後に眼鏡レンズ保持具に残存したアロイを、温水中で超音波洗浄する第2の分離回収工程を備えることにより、第1の分離回収工程において、眼鏡レンズ保持具に固着したアロイが温水中に浸漬することで軟化し、温水面を挟んで上下揺動されることで、アロイに温水面に突入する液面衝撃が加わり、軟化したアロイが眼鏡レンズ保持具から塊となって分離され、回収される。さらに、第2の分離回収工程において、温水中で超音波洗浄されることで、眼鏡レンズ保持具に残存したアロイが、眼鏡レンズ保持具から分離され、回収される。
これにより、回収されたアロイはスラリー化することがなく、鉛含有低融点合金からなり環境面からのリスクを有するアロイの略全量を再利用することができる。
また、本発明のアロイの分離回収方法は、前記第1の分離回収工程における前記温水面を挟んだ上下揺動は、少なくとも前記眼鏡レンズ保持具の前記温水面側の上揺動位置が、前記眼鏡レンズ保持具が前記温水面上から1cm程度離間することを特徴とする。
この分離回収方法によれば、第1の分離回収工程における温水面を挟んだ上下揺動は、少なくとも眼鏡レンズ保持具の温水面側の上揺動位置が、温水面上から1cm程度離間することにより、温水が液跳ねすることがなく、装置の汚染を防ぐとともに、分離回収作業者の安全性を確保することができる。
また、本発明のアロイの分離回収方法は、前記第2の分離回収工程における前記超音波洗浄は、超音波周波数が23kHz〜1000kHzの範囲であること特徴とする。
この分離回収方法によれば、第2の分離回収工程における超音波洗浄は、超音波周波数が23kHz〜1000kHzの範囲であることにより、第1の分離回収工程において残存したアロイを、スラリー化することなく分離して、第1の分離回収工程と併せて、眼鏡レンズ保持具に固着したアロイの略全量を回収し、再利用することができる。
また、本発明のアロイの分離回収方法は、前記上下揺動は、前記アロイの固着した眼鏡レンズ保持具が、前記温水面に対して傾斜していることを特徴とする。
この分離回収方法によれば、第1の分離回収工程における温水面を挟んだ上下揺動は、アロイの固着した眼鏡レンズ保持具が、温水面に対して傾斜して保持されたことにより、温水面に突入する液面衝撃が、眼鏡レンズ保持具に固着されたアロイを剥がす方向により助長され、アロイがより分離され易くなる。これにより、軟化したアロイが眼鏡レンズ保持具から、より大きな塊となって分離されるとともに、上下揺動する時間を短縮して、装置の稼動電力を節減することが可能となる。
また、本発明のアロイの分離回収方法は、前記温水の温度は、70℃以上であることを特徴とする。
この分離回収方法によれば、第1の分離回収工程および第2の分離回収工程において、アロイの固着した眼鏡レンズ保持具が浸漬される温水の温度が、70℃以上であることにより、アロイが温水中に溶融してスラリー化することなく、眼鏡レンズ保持具から分離、回収することができる。なお、アロイは50℃程度の温度で軟化し始める。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、眼鏡レンズが眼鏡レンズ保持具に取り付けられた態様を示す断面図であり、図2は、眼鏡レンズが剥離された後の眼鏡レンズ保持具を示す断面図である。
図1において、眼鏡レンズ1は、切削加工や研磨加工に際し、予めアロイ3を介して、レンズ凸面1aを眼鏡レンズ保持具(以後、保持具と表す)2側にして、保持具2に取り付けられている。
眼鏡レンズ1は、重合性組成物を重合硬化した透明プラスチックよりなり、プラスチックとして、例えばジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR−39)樹脂、ポリウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、エピスルフィド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。また、眼鏡レンズ1は、セミフィニッシュトレンズ(半完成品レンズ)であり、レンズ凹面1bに切削加工や研磨加工が施されて、所定の光学特性が形成される。
保持具2は、アルミニウムやジュラルミンよりなる多段の円筒形状の加工用治具である。その一方の端面にアロイ3が収容される凹部2aが形成され、他方側が切削加工や研磨加工の際に、加工装置に装着される。この保持具2は、被加工物である眼鏡レンズ1の加工基準となる機能を有する。
アロイ3は、例えば、ビスマス(Bi)、鉛(Pb)、スズ(Sn)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)を含む合金であり、鉛を20重量%以上含む鉛含有低融点合金である。鉛含有低融点合金よりなるアロイ3は、融点が40℃〜80℃程度であり、比重が10程度である。また、冷却固化したアロイ3はプラスチックおよび金属に対して接着力を有する。
眼鏡レンズ1の保持具2への取り付け方法は、保持具2をレンズブロッカーと呼ばれる取付装置に装着し、保持具2に形成された凹部2a上に、レンズ凸面1aを保持具2側にして眼鏡レンズ1を載置する。そして、眼鏡レンズ1のレンズ凸面1aと保持具2の凹部2aとに囲まれた空間に、融点以上の温度に加熱して溶融したアロイ3を充填した後、冷却固化される。これにより、眼鏡レンズ1と保持具2が、アロイ3を介して固着(接着固定)される。
その後、保持具2にアロイ3を介して接着固定された眼鏡レンズ1は、加工装置に装着されて切削加工や研磨加工が施される。そして、所定の光学特性が形成された眼鏡レンズ1は、接着固定されたアロイ3から剥離して、保持具2から取り外される。
図2は、眼鏡レンズ1が剥離された後の眼鏡レンズ保持具2を示す断面図である。図2において、眼鏡レンズ1が取り外された保持具2の凹部2aには、アロイ3が接着固定された状態で残る。以後、この態様の保持具2を、アロイ付着保持具2Aと表す。そして、アロイ付着保持具2Aからアロイ3が取り除かれて、保持具2が再使用されるとともに、取り除かれたアロイ3が再利用される。
次に、アロイ付着保持具2A(アロイ3が接着固定された保持具2)のアロイ3の分離回収方法について説明する。
アロイ付着保持具2Aは、搬送治具に載置され、分離回収装置を用いてアロイ3の分離、回収が行われる。
図3(a)は搬送治具にアロイ付着保持具が載置された態様を示す平面図であり、図3(b)は同図(a)のA−A線における断面図である。
図4は、アロイの分離回収装置の概略構成を示す模式図である。
図3(a)および図3(b)において、搬送治具10は腐食に対して強固な、例えばステンレスよりなり、多数のアロイ付着保持具2Aが所定間隔に整列して載置される載置孔10Aが形成されている。
載置孔10Aは、搬送治具10の搬送面10Bの鉛直方向に上下に貫通し、その載置孔10Aに、アロイ3が接着固定された凹部2aを搬送治具10側にして、円筒形状の段部が挿入され、搬送治具10に対して水平に案内、保持されている。なお、載置孔10Aには、図示しない付勢部材が設けられており、アロイ付着保持具2Aは搬送治具10から取り外し可能に保持されている。本実施形態においては、4個×2列に整列して計8個のアロイ付着保持具2Aが、載置されている。
以後、アロイ付着保持具2Aが載置された搬送治具10を、ワークユニット11と表し、アロイ付着保持具2Aからアロイ3が取り除かれた保持具2が載置された搬送治具10を、ワークユニット12と表す。
次に、図4に基づいて、アロイの分離、回収に用いられる分離回収装置100について説明する。
図4において、分離回収装置100は、アロイを分離回収する分離回収エリアと、ワークユニット11,12の搬送などを行う搬送エリアを含み構成される。
分離回収エリアは、洗浄槽20、第1のアロイ回収槽30、第2のアロイ回収槽40の3つの槽と、給水配管50,51,52を備えている。搬送エリアは、搬送ロボット60、搬送レール61、搬入コンベヤー70、搬出コンベヤー71を備えている。
分離回収エリアに配置される3つの槽は、分離回収装置100内に、洗浄槽20、第1のアロイ回収槽30、第2のアロイ回収槽40の順に配置されている。
洗浄槽20は、浸漬槽21、貯留槽22、循環配管23を備え、貯留槽22には給水配管50から分岐した給水配管51が接続されている。この洗浄槽20は、切削加工または研磨加工の際に、アロイ付着保持具2A(アロイ3が接着固定された保持具2)に付着した研磨剤や研磨屑を洗浄する。
浸漬槽21は、槽内に洗浄液としての水Lが収容され、アロイ付着保持具2Aが水L中に浸漬されて洗浄される。また、浸漬槽21は、循環配管23を介して貯留槽22と接続されている。
貯留槽22は、給水配管51を介して供給された水Lを貯留するとともに、貯留槽22から循環配管23を介して浸漬槽21に循環し、浸漬槽21からオーバーフローした水Lを収容する。なお、貯留槽22内の壁面の所定の位置に、貯留する水Lの水面を検知する液面センサー(図示せず)が配設されている。
循環配管23は、配管上にポンプP、フィルターF、バルブVが配設されている。この循環配管23は、浸漬槽21においてアロイ付着保持具2Aが洗浄された後の、研磨剤などを含む水Lを清浄化して、浸漬槽21に循環する循環流路である。
第1のアロイ回収槽30は、分離回収槽31と貯留槽32、循環配管33を備え、貯留槽32には給水配管50から分岐した給水配管52が接続されている。この第1のアロイ回収槽30は、アロイ付着保持具2Aの上下揺動により、アロイ付着保持具2Aに接着固定されたアロイ3を保持具2から分離する(剥がす)とともに、分離したアロイSを回収する。
分離回収槽31は、底部が漏斗状(円錐形)を成しており、円錐形の頂点部に分離されたアロイSを槽外に排出して回収するための排出バルブ34が設けられている。この分離回収槽31内には、温度が70℃以上の温水WLが収容されている。また、分離回収槽31は、循環配管33を介して貯留槽32と接続されている。
貯留槽32は、槽内に加熱手段としてのヒーター35が配設されている。このヒーター35は、給水配管52を介して貯留槽32内に供給された水Lを加熱して、温度が70℃以上の温水WLにし、その温度を維持する保温機能を有する。
また、貯留槽32は、その温水WLを貯留するとともに、温水WLを貯留槽32から循環配管33を介して分離回収槽31に循環し、分離回収槽31からオーバーフローした温水WLを収容する。なお、貯留槽32内の壁面の所定の位置に、温水WLの温水面を検知する液面センサー(図示せず)が配設されている。
循環配管33は、循環配管23と同様に、配管上にポンプP、フィルターF、バルブVが配設されている。この循環配管33は、分離回収槽31において温水WLに溶融した一部のアロイ3を含む温水WLを清浄化して、分離回収槽31に循環する循環流路である。
第2のアロイ回収槽40は、分離回収槽41と貯留槽42、循環配管43を備え、貯留槽42には給水配管50が接続されている。この第2のアロイ回収槽40では、超音波洗浄により、保持具2の凹部2aに残存した一部のアロイ3を保持具2から分離して(剥がして)、分離されたアロイSを回収するとともに、温水引き上げによる保持具2の乾燥を行う。
分離回収槽41は、分離回収槽31と同様に、底部が漏斗状(円錐形)を成しており、円錐形の頂点部に分離されたアロイSを槽外に排出して回収するための排出バルブ44が設けられている。この分離回収槽41内には、超音波振動子46が配設され、温度が70℃以上の温水WLが収容されている。また、分離回収槽41は、循環配管33を介して貯留槽32と接続されている。
さらに、貯留槽42内に加熱手段としてのヒーター45が配設されている。このヒーター45は、給水配管50を介して貯留槽42内に供給された水を加熱して、温度が70℃以上の温水WLにし、その温度を維持する保温機能を有する。貯留槽42は、その温水WLを貯留するとともに、温水WLを貯留槽42から循環配管43を介して分離回収槽41に循環し、分離回収槽41からオーバーフローした温水WLを収容する。なお、貯留槽42内の壁面の所定の位置に、温水WLの温水面を検知する液面センサー(図示せず)が配設されている。
循環配管43は、循環配管23および循環配管33と同様に、配管上にポンプP、フィルターF、バルブVが配設されている。この循環配管43は、分離回収槽41において温水WLに溶融した一部のアロイ3を含む温水WLを清浄化して、分離回収槽41に循環する循環流路である。
給水配管50,51,52、および循環配管23,33,43に配設されたポンプP、バルブVは、図示しない制御部に制御される。また、ヒーター35,45、超音波振動子46、液面センサーも同様に図示しない制御部に制御される。
搬送エリアは、搬送ロボット60、搬送レール61、搬入コンベヤー70、搬出コンベヤー71を備えている。
搬送レール61は、洗浄槽20、第1のアロイ回収槽30、第2のアロイ回収槽40の3つの槽の上方に、各槽を跨ぐように配設され、この搬送レール61上を移動可能に搬送ロボット60が載置されている。
搬送ロボット60は、アーム部62、移動部63、揺動部64を備え、ワークユニット11,12を挟持する機能、上下移動および上下揺動する機能を有し、搬送レール61上を移動する。
アーム部62は、ワークユニット11,12の搬送治具10の搬送面10Bを略水平にして、搬送治具10の長手方向の両側面を挟持する。
移動部63は、モーターを有し、搬送レール61上を、アーム部62、揺動部64を含む搬送ロボット60全体を移動する。
揺動部64は、シリンダーを有し、アーム部62(ワークユニット11,12)を上下移動(昇降)するとともに、上下揺動する機能を有する。
搬入コンベヤー70は、ベルトローラが所定時間の間隔毎に回転し、ワークユニット11(アロイ付着保持具2Aが載置された搬送治具10)を分離回収装置100内の洗浄槽20近傍に搬送する。
搬出コンベヤー71は、ベルトローラが回転し、ワークユニット12(アロイ付着保持具2Aからアロイが取り除かれた保持具2)を第2のアロイ回収槽40近傍から分離回収装置100外に搬出する。
次に、図4を参照してアロイの分離回収方法を説明する。
分離回収にあたり、予め3つの槽(洗浄槽20、第1のアロイ回収槽30、第2のアロイ回収槽40)の各貯留槽22,32,42内に、給水配管50,51,52から常温程度の水Lが給水され、さらに、第1のアロイ回収槽30および第2のアロイ回収槽40においては、各貯留槽32,42内に貯留された水Lが、各貯留槽32,42内に配設されたヒーター35、ヒーター45で加熱され、温度が70℃以上の温水WLが貯留されている。
また、3つの槽にそれぞれ配設された循環配管23,33,43を介して、洗浄槽20の浸漬槽21内には水Lが循環し、第1のアロイ回収槽30の分離回収槽31、および第2のアロイ回収槽40の分離回収槽41には、温水WLが循環している。
アロイの分離回収方法は、先ずワークユニット11(アロイ付着保持具2Aが載置された搬送治具10)が、搬入コンベヤー70に載置されて分離回収装置100内に搬入される。搬入されたワークユニット11は、搬送ロボット60のアーム部62が搬送治具10の長手方向の両側面から挟持される。
そして、搬送ロボット60の揺動部64が作動して、アーム部62(ワークユニット11)が搬送レール61方向の所定の位置に上昇した後に、移動部63が作動して、搬送ロボット60全体が搬送レール61を洗浄槽20方向に移動して、洗浄槽20の浸漬槽21上に停止する。
そして、アーム部62が下降して、アーム部62に挟持されたワークユニット11が、浸漬槽21内に収容された水L中に所定の時間、浸漬される。これにより、切削加工または研磨加工の際に、アロイ付着保持具2A(アロイ3が接着固定された保持具2)に付着した研磨剤や研磨屑などが洗浄される(研磨剤洗浄工程)。この研磨剤洗浄工程により、その後、第1の分離回収工程および第2の分離回収工程において分離、回収されるアロイ3中に、研磨剤や研磨屑が混入するのを防ぎ、再利用されるアロイの回収率を向上することができる。
この洗浄時には、浸漬槽21内に収容された水Lが、貯留槽22と浸漬槽21との間を循環配管23を介して循環していることにより、アロイ付着保持具2Aが、水Lの流圧による循環洗浄されるとともに、アロイ付着保持具2Aに付着した研磨剤がフィルターFにおいて除去され、洗浄液としての水Lが、常時、清浄状態に維持される。さらに、浸漬槽21内に収容された水Lが、循環配管23を介して循環していることにより、水Lを節約し、水Lの交換周期を延ばすことができる。このことは、第1のアロイ回収槽30、第2のアロイ回収槽40についても、同様な効果が得られる。
そして、搬送ロボット60の揺動部64が作動して、アーム部62(ワークユニット11)が搬送レール61方向の所定の位置に上昇した後に、移動部63が作動して、搬送ロボット60全体が搬送レール61上を第1のアロイ回収槽30方向に移動して、第1のアロイ回収槽30の分離回収槽31上に停止する。
そして、揺動部64が作動して、アーム部62が下降し、アーム部62に挟持されたワークユニット11が、分離回収槽31内に収容された温水WL中に、20秒間程度浸漬される。その後、分離回収槽31内に収容された温水WL面を挟んで、図4中に両矢印αで示す上下揺動が行われる(第1の分離回収工程)。
ワークユニット11の上下揺動は、搬送治具10に載置されたアロイ3が接着固定された保持具2の下端面の位置が、温水WL面上略1cm離間する上揺動位置と、温水WL面下略9cmの温水WL中の下揺動位置の間(すなわち、揺動ストロークが略10cm)を、略110秒の間に18往復する(すなわち、揺動速度が略2m/分)。
この上下揺動における上揺動位置が、温水WL面上略1cmを超えて離間すると、分離回収槽31内に収容された温水WLの液跳ねが発生し易く、装置の汚染や作業者の安全性の面などから好ましくない。一方、下揺動位置は温水WL面下略9cmを超えても、アロイ3の分離、回収効果は同じ程度であり、分離回収装置100の稼動電力を余分に消費することになる。
こうした第1の分離回収工程において、保持具2に接着固定されたアロイ3は、温度が70℃以上の温水WL中に20秒程度浸漬されることで軟化し、さらに温水WL面を挟んだ上下揺動により、保持具2に接着固定されたアロイ3に温水WL面に突入する液面衝撃が加わり、保持具2から塊となって分離される(剥がされる)。
なお、アロイ3は、50℃程度の温度で軟化し始めるが、温水WLの温度は70℃以上が好ましい。
この第1の分離回収工程において、保持具2に固着した大部分(少なくとも99%程度)のアロイ3が分離される。一方、保持具2(凹部2a)には、直径が0.1mmから0.3mm程度の小さな玉状のアロイ3が、剥離されずに残ることがある。
第1の分離回収工程で保持具2から分離された塊のアロイ3は、鉛含有低融点合金であり、比重が大きいことから、温水WL中を沈降し、分離回収槽31の漏斗状の円錐形を成した底部に堆積する。堆積したアロイを図4中にアロイSと示す。
そして、分離回収槽31の底部に堆積したアロイSは、円錐形の頂点部に設けられた排出バルブ34を開口して、分離回収槽31外に排出して回収される。回収されたアロイSは、眼鏡レンズ1と保持具2を固着(接着固定)するアロイ3として再利用される。なお、回収されたアロイSは、常温程度の温度低下により固形化する。
こうした第1の分離回収工程時には、分離回収槽31内に収容された温水WLが、貯留槽32と分離回収槽31との間を循環配管33を介して循環していることにより、一部のアロイ3が温水WL中に溶融、分散した場合であっても、フィルターFにおいて除去され、温水WLが、常時、清浄状態に維持される。
そして、搬送ロボット60の揺動部64が作動して、アーム部62(ワークユニット11)が搬送レール61方向の所定の位置に上昇した後に、移動部63が作動して、搬送ロボット60全体が搬送レール61上を第2のアロイ回収槽40方向に移動して、第2のアロイ回収槽40の分離回収槽41上に停止する。
そして、揺動部64が作動して、アーム部62が下降し、アーム部62に挟持されたワークユニット11が、分離回収槽41内に収容された温水WL中に浸漬された後、分離回収槽41内に配設された超音波振動子46が作動し、超音波洗浄される。この超音波洗浄により、アロイ付着保持具2Aの保持具2の凹部2aに残存した小さな玉状のアロイ3を保持具2から分離するとともに、保持具2の洗浄が行われる(第2の分離回収工程)。
超音波振動子46での超音波洗浄は、周波数23kHz〜1000kHz範囲の超音波が、30秒〜60秒間程度印加されて行われる。
保持具2から分離されたアロイ3は、温水WLの温度が70℃以上であること、および超音波振動子46の超音波の印加により、温水WL中に溶融、分散することなく分離される。これにより、第1の分離回収工程を含め、保持具2に固着されたアロイ3の略全量が、保持具2から分離される。
分離された微小なアロイ3は、鉛含有低融点合金で比重が大きいことから、温水WL中を沈降し、分離回収槽41の漏斗状の円錐形を成した底部にアロイSとして堆積する。
そして、分離回収槽41の底部に堆積したアロイSは、第1の分離回収工程と同様に、排出バルブ44を開口して、分離回収槽41外に排出されて回収される。回収したアロイSは、眼鏡レンズ1と保持具2を固着(接着固定)するアロイ3として再利用される。
なお、この第2の分離回収工程時には、他の2つの槽と同様に、分離回収槽41内に収容された温水WLが、貯留槽42と分離回収槽41との間を循環配管43を介して循環していることにより、一部のアロイ3が温水WL中に溶融、分散した場合であっても、フィルターFにおいて除去され、温水WLが、常時、清浄状態に維持される。
そして、アーム部62に挟持されたアロイ付着保持具2Aからアロイが取り除かれた保持具2(ワークユニット12)は、搬送ロボット60の揺動部64が作動して、搬送レール61方向の所定の位置に上昇する。これにより、アロイが取り除かれた保持具2が温水WL中から引き上げられて、引き上げ乾燥される。
そして、移動部63が作動して、搬送ロボット60全体が搬送レール61上を搬出コンベヤー71方向に移動して、搬出コンベヤー71上に停止する。
そして、搬送ロボット60の揺動部64が作動して、アーム部62が搬出コンベヤー71上に下降し、アーム部62に挟持されたワークユニット12がアーム部62から開放されて、搬送レール61上に載置される。
搬送レール61上に載置された、ワークユニット12は、分離回収装置100外に搬出された後に、保持具2が搬送治具10から取り外されて、再使用される。
そして、搬送ロボット60の揺動部64が作動して、搬送ロボット60全体が搬送レール61上を搬入コンベヤー70方向に移動して、搬入コンベヤー70上に停止する。
そして、搬入コンベヤー70に載置されて分離回収装置100内に搬入された次のワークユニット11が、同様のアロイの分離回収方法によりアロイ付着保持具2Aからアロイ3の分離、回収が行われる。
なお、アロイ3の分離回収時において、3つの槽の貯留槽22,32,42に貯留された水Lおよび温水WLが、蒸発あるいは分離回収槽31,41からアロイSが回収されて、貯留槽22,32,42内の各液の液面が低下し、所定の液面位置(収容量)に達した場合には、各貯留槽22,32,42内の壁面に配設された液面センサーがそれを検知して、各給水配管50,51,52上に設けられたバルブ、およびポンプが作動し、各貯留槽22,32,42内に所定量の水が補給される。
こうしたアロイの分離回収方法により、回収されずにスラリー化してしまうアロイは、0.1%程度である。
それは、切削加工や研磨加工に際し、眼鏡レンズ1がアロイ3を介して保持具2に取り付けられる取付け工程から、加工後に眼鏡レンズ1を保持具2から取り外される工程を含み、保持具2からアロイ3を分離回収する間の一連の工程内で必要なアロイは、眼鏡レンズを1万枚加工した場合、延べ2200kg程度であり、一連の工程内に新たに補充されるアロイ3の補充量は、略2kgである。
これに対して、アロイに温水を噴射して溶融、分離するアロイの溶融分離回収装置を用いたアロイの溶融分離回収(特許文献1参照)においては、アロイ3の補充量が、1万枚の加工あたり略63kgであり、回収されずにスラリー化してしまうアロイは、0.3%程度であった。したがって、本実施形態のアロイの分離回収方法を用いることで、略3倍の回収率の向上が図られる。これは、第1の分離回収工程および第2の分離回収工程においてアロイ3がスラリー化することなく、回収されたアロイの略全量が再利用することができることによる。
以上に説明したアロイの分離回収方法に基づいて実験流動を行い、保持具2に固着したアロイ3の残存状態(すなわち、分離状態)の確認を行った。
実験水準として、第1の分離回収工程における上下揺動の有り、無しの2水準に対して、第2の分離回収工程の超音波洗浄における超音波振動子46の超音波印加を、3水準の発振周波数(23kHz、37kHz、1000kHz)、2水準の印加時間(30秒、60秒)の組み合わせによる計12水準の確認を行った。さらに、超音波洗浄(超音波の印加)無しに対して、上下揺動の有り、無しの2水準について参考確認した。
なお、試料は14水準(12水準+2水準)の各水準毎に、ワークユニット11(アロイ付着保持具2Aが8個が載置された搬送治具10)を3ユニット(すなわち、アロイ付着保持具2Aを24個)準備した。
そして、各水準のワークユニット11を分離回収装置100に投入し、研磨剤洗浄工程、第1の分離回収工程、第2の分離回収工程を経て、アロイ3が接着固定された保持具2のアロイの分離回収を行った。
アロイの分離回収の後、個々の保持具2の凹部2a内に剥離されずに残った玉状のアロイ3の付着数を拡大鏡を用いて計数し、その付着数に対応した評点付与ベースに基いて評価点を付与して、アロイ3の分離状態の評価を行った。
玉状のアロイ3の付着数に対応した評点付与ベースは、1.0〜5.0までの0.5とびに、以下に示す9ランクとした。
0個:5.0点、1個:4.5点、2個:4.0点、3〜4個:3.5点、5〜6個:3.0点、7〜10個:2.5点、11〜15個:2.0点、16〜20個:1.5点、17〜20個:1.0点。
評点付与ベースに基づいた各実験水準における評価点数を表1に示す。また、図5は、表1に基づく実験水準の評価点数を図式化した説明図である。
なお、評価点数は、各水準における24個の試料数の平均値を小数点第2位で四捨五入した値である。
Figure 2008046391
表1および図5において、第1の分離回収工程における上下揺動有り、無しの差が顕著で、上下揺動有りの場合の評点が1点強高い(玉状のアロイ3の付着数が2個〜3個少ない)。また、上下揺動有りの場合の第2の分離回収工程の超音波洗浄における超音波振動子46の超音波印加時間は、30秒よりも60秒において0.5点程度評点が高い(玉状のアロイ3の付着数で1個程度少ない)。さらに3水準の発振周波数(23kHz、37kHz、1000kHz)間の差は、0.5点程度差が有るが、第1の分離回収工程における上下揺動有りとの組み合わせにおいて、超音波印加時間が30秒、60秒の何れの場合であっても、評価点数が4.0以上(玉状のアロイ3の付着数が2個以下)であり、良好な洗浄効果が確認された。
以上のことから、第1の分離回収工程における上下揺動は、アロイ3の回収率の向上が図られるとともに、良好な洗浄効果が得られることが確認できる。また、超音波印加時間は長いほど洗浄効果が高いが、略60秒であれば付着数が1個程度まで剥離される。したがって、それ以上長い印加時間は、分離回収装置100の稼動電力を余分に消費することになる。また、超音波周波数は、第1の分離回収工程における上下揺動を行うことで、23kHz、37kHz、1000kHzの何れの場合であっても目的とする洗浄効果が得られるが、その内、超音波周波数23kHz(図5中に■で示す)を用いるのが特に好ましい。
以上の分離回収方法によれば、第1の分離回収工程において、保持具2に固着したアロイ3が温水WL中に浸漬することで軟化し、温水WL面を挟んで上下揺動されることで、アロイ3に温水WL面に突入する液面衝撃が加わり、軟化したアロイ3が保持具2から塊となって分離され、回収される。さらに、第2の分離回収工程において、温水WL中で超音波洗浄されることで、保持具2に残存したアロイ3が、保持具2から分離され、回収される。
これにより、回収されたアロイ3はスラリー化することがなく、鉛含有低融点合金からなり環境面からのリスクを有するアロイ3の略全量を再利用することができる。
また、第1の分離回収工程における温水WL面を挟んだ上下揺動は、少なくとも保持具2の温水WL面側の上揺動位置が、温水WL面上1cm程度離間することにより、温水が液跳ねすることがなく、分離回収装置100の汚染を防ぐとともに、分離回収作業時の安全性を確保することができる。
また、第2の分離回収工程における超音波洗浄は、超音波周波数が23kHz〜1000kHzの範囲であることにより、第1の分離回収工程において残存したアロイ3を、スラリー化することなく分離して、第1の分離回収工程と併せて、保持具2に固着したアロイ3の略全量を回収し、再利用することができる。
さらに、第1の分離回収工程および第2の分離回収工程において、アロイ3の固着した保持具2が浸漬される温水WLの温度が70℃以上であることにより、アロイ3が温水WL中に溶融してスラリー化することなく、保持具2から分離、回収することができる。
以上の実施形態において、搬送治具10に載置されたアロイ付着保持具2A(アロイ3が接着固定された保持具2)は、搬送治具10に対して水平に案内、保持されて、アロイ3が分離,回収される場合で説明したが、アロイ付着保持具2A(アロイ3が接着固定された保持具2)を、搬送治具10に対して傾けて案内、保持することができる。
図6は、別の搬送冶具にアロイ付着保持具が傾斜して載置された態様を示す断面図である。
図6において、ワークユニット14を構成する搬送治具13は、搬送面13Bの鉛直方向に対して所定の角度θ、傾斜して上下方向に貫通した載置孔13Aが形成されている。その載置孔13Aに、アロイ付着保持具2Aのアロイ3が接着固定された凹部2aを搬送治具13側にして、円筒形状の段部が挿入され、搬送治具13の搬送面13Bに対して傾いて案内、保持されている。なお、傾斜角度θは、5°〜40°程度が好ましい。
このように構成されたワークユニット14(搬送治具13に載置されたアロイ付着保持具2A)は、分離回収装置100内に投入されて、アロイ付着保持具2Aからアロイ3が分離、回収される。
搬送治具13の搬送面13Bに対して傾斜して載置されたアロイ付着保持具2Aは、第1のアロイ回収槽30の分離回収槽31内に収容された温水WL面を挟んで行われる上下揺動において、温水WL面に突入する液面衝撃が、保持具2に固着されたアロイ3を剥がす方向により助長され、アロイ3がより分離され易くなる。これにより、軟化したアロイ3が保持具2から、より大きな塊となって分離されるとともに、上下揺動する時間を短縮して、分離回収装置100の稼動電力を節減することが可能となる。
また、前記実施形態において、洗浄槽20における研磨剤洗浄は、ワークユニット11(アロイ付着保持具2A)を浸漬槽21内に収容された水L中に浸漬するとともに、貯留槽22と浸漬槽21との間を循環する水Lによる循環洗浄を行う洗浄方法の場合で説明したが、貯留槽22内に、第2のアロイ回収槽40の分離回収槽41内に配設されたと同様の超音波振動子46を配設して、超音波洗浄を併用してもよい。
また、前記実施形態において、眼鏡レンズ1と眼鏡レンズ保持具2を固定するのに用いたアロイ3を、眼鏡レンズ保持具2から分離、回収する場合で説明したが、本実施形態のアロイの分離回収方法は、眼鏡レンズ以外の各種光学機器に使用されるプラスチックレンズに適用することができる。さらに鉛含有低融点合金のアロイを用いて固着されるその他の物品に適用することができる。
眼鏡レンズが眼鏡レンズ保持具に取り付けられた態様を示す断面図。 眼鏡レンズが剥離された後の眼鏡レンズ保持具を示す断面図。 (a)は搬送冶具にアロイ付着保持具が載置された態様を示す平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図。 アロイの分離回収装置の概略構成を示す模式図。 実験水準の評価点数を図式化した説明図。 別の搬送冶具にアロイ付着保持具が傾斜して載置された態様を示す断面図。
符号の説明
1…眼鏡レンズ、1a…レンズ凸面、1b…レンズ凹面、2…眼鏡レンズ保持具、2A…アロイ付着保持具、2a…凹部、3…アロイ、10,13…搬送治具、10A,13A…載置孔、10B,13B…搬送面、11,12,14…ワークユニット、20…洗浄槽、21…浸漬槽、22,32,42…貯留槽、23,33,43…循環配管、30…第1のアロイ回収槽、40…第2のアロイ回収槽、31,41…分離回収槽、34,44…排出バルブ、35,45…ヒーター、46…超音波振動子、50,51,52…給水配管、60…搬送ロボット、61…搬送レール、62…アーム部、63…移動部、64…揺動部、70…搬入コンベヤー、71…搬出コンベヤー、100…分離回収装置、L…水、WL…温水、S…保持具から分離したアロイ。

Claims (5)

  1. アロイの固着した眼鏡レンズ保持具から、前記アロイを分離して回収するアロイの分離回収方法であって、
    前記アロイの固着した眼鏡レンズ保持具を温水中に浸漬し、温水面を挟んで上下揺動し、前記アロイと前記眼鏡レンズ保持具とを分離させる第1の分離回収工程と、
    前記第1の分離回収工程後に前記眼鏡レンズ保持具に残存した前記アロイを、温水中で超音波洗浄する第2の分離回収工程と、
    を備えたことを特徴とするアロイの分離回収方法。
  2. 請求項1に記載のアロイの分離回収方法において、
    前記第1の分離回収工程における前記温水面を挟んだ上下揺動は、少なくとも前記眼鏡レンズ保持具の前記温水面側の上揺動位置が、前記眼鏡レンズ保持具が前記温水面上から1cm程度離間することを特徴とするアロイの分離回収方法。
  3. 請求項1に記載のアロイの分離回収方法において、
    前記第2の分離回収工程における前記超音波洗浄は、超音波周波数が23kHz〜1000kHzの範囲であること特徴とするアロイの分離回収方法。
  4. 請求項2に記載のアロイの分離回収方法において、
    前記上下揺動は、前記アロイの固着した眼鏡レンズ保持具が、前記温水面に対して傾斜していることを特徴とするアロイの分離回収方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のアロイの分離回収方法において、
    前記温水の温度は、70℃以上であることを特徴とするアロイの分離回収方法。
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