JP2008046076A - 磁気センサの製造方法、及び磁気センサ - Google Patents

磁気センサの製造方法、及び磁気センサ Download PDF

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Abstract

【課題】 従来に比べて、素子抵抗値の調整を適切且つ容易に行うことが出来る磁気センサの製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】 固定抵抗素子3に接続される第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22、第3の迂回電流路23を素子長手方向に沿って階段状に並設する。前記固定抵抗素子3から見て最も突出している第1の突出領域26を最初の切断領域と規定し、前記第1の突出領域26内の電流路を切断する。切断の位置精度が多少、素子長手方向にずれても、隣の迂回電流路を誤って切断する不具合を抑制でき、したがって従来に比べて、素子抵抗値の調整を適切且つ容易に行うことが出来る。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子を備えた磁気センサの製造方法に係り、特に、素子抵抗値の調整を適切且つ容易に行うことが出来る磁気センサの製造方法及び磁気センサに関する。
下記に挙げる公知文献にはいずれにも磁気検出素子の素子抵抗の調整方法が開示されている。
特許文献1に記載された発明では、可変抵抗R2b,4R4bの箇所をトリミングして抵抗調整を行っている(特許文献1の[0021]欄を参照)。
また特許文献2に記載された発明では、磁気検出素子の一部にレーザを照射して切断することで、電気抵抗値の調整を行っている(引用文献2の[0033]欄を参照)。
また特許文献3に記載された発明では、磁気検出部に抵抗値トリミングパターンを接続し、前記抵抗値トリミングパターンを切断して抵抗値の調整を行っている。
特開2001−111137号公報 特開2005−337810号公報 特開平4−42978号公報
しかしながら特許文献1,2に記載された発明では磁気検出素子自体をトリミングしているので、磁気検出素子の特性劣化の問題がある。
一方、磁気検出部とは別に抵抗値トリミングパターンを設けた引用文献3では、前記磁気検出部の特性劣化は問題とならないが、抵抗値トリミングパターンをレーザやエッチング等によって切断するとき、高精度に切断する箇所を位置決めできないと、本来切断すべき箇所とは別の箇所を切断してしまったり、あるいは切断までされなくても切断箇所と隣り合う電流路が損傷を受けやすい等、抵抗値調整が難航し、またその後の製品の特性にも影響を及ぼした。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、従来に比べて、素子抵抗値の調整を適切且つ容易に行うことが出来る磁気センサの製造方法、及び磁気センサを提供することを目的としている。
本発明は、基板上に、複数の抵抗素子を直列接続してなり、少なくとも一つの前記抵抗素子を外部磁界により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子で形成した磁気センサの製造方法であって、
(a) 前記基板上に、前記抵抗素子を形成し、各抵抗素子の両側端部に夫々電極を形成する工程、
(b) 複数の前記抵抗素子のうち、少なくとも一つを抵抗調整素子とし、前記抵抗調整素子に接続する導体で形成された複数の迂回電流路を、素子長手方向に沿って同じ側方に並設し、このとき、隣り合う一方の迂回電流路に、他方の迂回電流路よりも、前記抵抗調整素子から離れる方向に突出した突出領域を形成する工程、
(c) 前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値が、許容範囲から外れているとき、前記抵抗調整素子から見て突出順に前記突出領域内の電流路を切断して、前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値を、許容範囲内に収める工程、
(d) 各抵抗素子を直列接続する工程、
を有することを特徴とするものである。
本発明では上記(b)工程で、導体で形成された複数の迂回電流路を抵抗調整素子に接続するが、このとき、隣り合う一方の迂回電流路に、他方の迂回電流路よりも、前記抵抗調整素子から離れる方向に突出した突出領域を形成している。
そして前記(c)工程時に、前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値が所定範囲内に収まるように、前記抵抗調整素子から見て突出順に前記突出領域内の電流路を切断する。このとき多少、切断箇所に位置ずれが生じても、隣の迂回電流路を誤って切断するといった不具合が無くなり、適切且つ簡単に素子抵抗の調整を行うことが出来る。
本発明では、前記(a)工程では、前記抵抗素子を2個用意し、
前記(b)工程では、2個の前記抵抗素子のうち、素子抵抗が高い高抵抗素子を前記抵抗調整素子として前記高抵抗素子に前記迂回電流路を接続し、このとき、前記迂回電流路の接続により前記高抵抗素子の電極間の抵抗値を、低抵抗素子の電極間の抵抗値よりも小さくし、
前記(d)工程で直列接続される2個の前記抵抗素子間の電位が中点電位となるように、あるいは前記中点電位により近付けるべく、前記(c)工程では、前記迂回電流路の接続により低下した前記高抵抗素子の電極間の抵抗値を、前記突出領域内の電流路を切断して上昇させて前記低抵抗素子の電極間の抵抗値と一致させるか、あるいは前記低抵抗素子の電極間の抵抗値に、より近づける製造方法に好適である。
そして本発明では、磁気抵抗効果素子の電極間の抵抗値と固定抵抗素子の電極間の抵抗値をほぼ同じに適切且つ容易に調整でき、中点電位のずれが小さい磁気センサを製造できる。
本発明では、前記抵抗素子の一方を前記磁気抵抗効果素子、他方を外部磁界に対し電気抵抗が変化しない固定抵抗素子とし、さらに前記固定抵抗素子を前記磁気抵抗効果素子よりも高抵抗素子とし、前記固定抵抗素子に対して抵抗調整を行うことが好ましい。
本発明では、前記(b)工程で、前記複数の迂回電流路を素子長手方向に沿って階段状に並設することが、より適切且つ簡単に素子抵抗の調整を行うことが出来て好ましい。
また、前記(b)工程で、隣り合う迂回電流路間の電流路を共通電流路にして、前記迂回電流路どうしを連接すると、小さい範囲に、前記複数の迂回電流路を形成でき好ましい。
また、本発明では、前記(c)工程時、前記突出領域内にて、前記抵抗調整素子から離れる方向に延びる電流路を、前記素子長手方向に沿って切断するとき、素子長手方向に切断位置が多少ずれても、隣の迂回電流路を誤って切断してしまう等の問題は生じず、よって素子抵抗の調整を簡単に行うことが出来る。
また本発明では、前記(c)工程で、切断回数がn回(n≧2)であり、突出順にn個の突出領域内の電流路を夫々切断するときに、切断する各電流路を同時に切断することが出来る。
また、1〜n−1番目の電流路に対する切断箇所を、n番目の突出領域の素子長手方向に存在する電流路も含めて規定して、切断する全ての電流路を同時に切断することができる。
また本発明では、前記(a)工程にて、複数組の前記抵抗素子を前記基板上に形成し、前記(c)工程では、各組に対して、一度に抵抗調整を行い、前記(d)工程後に、各組ごとに前記基板を切断することが、製造効率を向上でき好適である。
また本発明では、前記(c)工程では、前記迂回電流路上にレジスト層を塗布し、各組に対して同じ位置にある迂回電流路上のレジスト層に露光現像により抜きパターンを形成し、前記抜きパターンから露出する各組の前記迂回電流路を、一度にエッチングにて除去することが、各組における素子抵抗の調整を同時に行うことができ製造工程を短縮でき好ましい。
また本発明では、前記レジスト層に対する露光を、一括露光で行うか、前記基板上を複数のエリアに分割し、各エリア毎に分割露光することが出来る。かかる場合、多少の露光の位置ずれが生じても、誤って隣の迂回電流路上にまで、露光パターンが形成される不具合は生じず、簡単且つ適切に素子抵抗の調整を行うことが出来る。
本発明は、基板上に、複数の抵抗素子が直列接続してなり、少なくとも一つの前記抵抗素子が外部磁界により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子で形成された磁気センサであって、
各抵抗素子の両側端部には電極部が設けられ、
複数の前記抵抗素子のうち少なくとも一つを抵抗調整素子とし、前記抵抗調整素子には、導体で形成され前記抵抗調整素子に接続される複数の迂回電流路が、素子長手方向に沿って同じ側方に並設されており、
隣り合う一方の迂回電流路には、他方の迂回電流路よりも、前記抵抗調整素子から離れる方向に突出した突出領域が形成され、
前記抵抗調整素子の電極部間の抵抗値が許容範囲内に収められていることを特徴とするものである。これにより、抵抗調整が適切に行われた磁気センサとなる。
本発明では、前記抵抗調整素子から見て突出順に前記突出領域内の電流路が切断されて、前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値が、許容範囲内に収められていることが好ましい。
また本発明では、前記抵抗素子は、前記磁気抵抗効果素子と、外部磁界に対し電気抵抗が変化しない固定抵抗素子とで構成され、前記磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子のうち素子抵抗が高い高抵抗素子を前記抵抗調整素子として、前記迂回電流路は、前記高抵抗素子に接続されており、
前記高抵抗素子の電極間の抵抗値は、前記突出領域内の電流路が切断されることにより、低抵抗素子の電極間の抵抗値と一致しているか、あるいは前記低抵抗素子の電極間の抵抗値に、より近づけられていることが好ましい。これにより中点電位のずれが小さくなり好適である。
本発明の磁気センサの製造方法によれば、従来に比べて、素子抵抗値の調整を適切且つ容易に行うことが出来る。
そして本発明では、磁気抵抗効果素子の電極間の抵抗値と固定抵抗素子の電極間の抵抗値をほぼ同じに適切且つ容易に調整でき、中点電位のずれが小さい磁気センサを製造できる。
図1ないし図6は本実施形態における磁気センサSの製造工程を示す工程図である。各図は、製造工程中の磁気センサSの平面図、である。なお図3ないし図5は、製造工程中の磁気センサSの一部を拡大して示している。各図におけるX1−X2方向は「素子長手方向」であり、前記X1−X2方向に直交するY1−Y2方向は「素子直交方向」である。
まず図1に示す工程では、基板1上に、磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子3とを一つずつ形成する。磁気抵抗効果素子2は、外部磁界によって電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した素子である。また前記固定抵抗素子3は外部磁界によって電気抵抗が変化しない素子である。前記磁気抵抗効果素子2及び固定抵抗素子3の層構造については後記する。
図1に示すように、前記磁気抵抗効果素子2及び固定抵抗素子3をミアンダー形状(蛇行形状)で形成している。前記磁気抵抗効果素子2は、素子長手方向(X1−X2方向)に沿って直線状に延びる複数の磁気抵抗効果素子片2a〜2eと、各磁気抵抗効果素子片間を接続する導体接続部4とで前記ミアンダー形状にされている。前記固定抵抗素子3も、素子長手方向(X1−X2方向)に沿って直線状に延びる複数の固定抵抗素子片3a〜3eと、各固定抵抗素子片間を接続する導体接続部5とで前記ミアンダー形状にされている。
前記磁気抵抗効果素子2の両端部に、導体で形成された配線部6,6を介して電極7,8を形成する。同様に、前記固定抵抗素子3の両端部に導体で形成された配線部9,9を介して電極10,11を形成する。
前記導体接続部4,5、配線部6,9及び電極7,8,10,11は、前記磁気抵抗効果素子2及び固定抵抗素子3に比べて十分に低い抵抗である。前記磁気抵抗効果素子2及び固定抵抗素子3の抵抗値は500Ω〜10000Ω(抵抗率は20Ω/□)であり、前記導体接続部4,5、配線部6,6及び電極7,8,10,11は、50mΩ〜100Ω(抵抗率は1.7μΩ・cm〜30μΩ・cm)である。前記導体接続部4,5、配線部6,9及び電極7,8,10,11はCu、Au、Ag、Cr、Ta、W、Al等で形成される。
次に、前記磁気抵抗効果素子2の電極7,8間の抵抗値R1と、前記固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値R2を測定する。
今、固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値R2のほうが、磁気抵抗効果素子2の電極7,8間の抵抗値R1よりも大きいとする。抵抗値が違うのは、材質、膜厚の違い等からである。
また、図1の、磁気抵抗効果素子2及び固定抵抗素子3を形成する段階で、前記固定抵抗素子3のほうが、前記磁気抵抗効果素子2よりも確実に素子抵抗が高くなるように、例えば、前記固定抵抗素子片3a〜3eの素子長手方向(X1−X2方向)への素子長さL1を、前記磁気抵抗効果素子片2a〜3eの素子長手方向(X1−X2方向)への素子長さL2よりも長くなるように形成してもよい。
本実施形態では、素子抵抗が高い前記固定抵抗素子3を抵抗調整素子とする。
図2に示す工程では、前記抵抗値R2を下げるべく、前記固定抵抗素子3を構成するいずれかの固定抵抗素子片の側方に、導体で形成された抵抗調整部材20を接続する。前記抵抗調整部材20を接続する前記固定抵抗素子片としては、一番外側にある固定抵抗素子片3aか、固定抵抗素子片3eのどちらかであり、そのうち、前記磁気抵抗効果素子2と対向する側にない固定抵抗素子片3aに前記抵抗調整部材20を接続することが好ましい。
前記抵抗調整部材20を、電極10,11等と同様に抵抗値の低いCu、Au、Ag、Cr、Ta、W、Al等で形成する。
図2,図3に示すように前記抵抗調整部材20は、素子長手方向(X1−X2方向)に沿って並設された第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22及び第3の迂回電流路23が連接して一体型に形成された形態となっている。
図3に示すように、前記第1の迂回電流路21は、素子長手方向(図示X方向)に所定の間隔T1を空けて前記固定抵抗素子片3aからY1方向に延びる第1の分枝電流路21a及び第2の分枝電流路21bと、前記第1の分枝電流路21aと前記第2の分枝電流路21b間を接続する接続電流路21cとが一体的に形成された略コの字状で構成されている。前記第1の分枝電流路21a及び前記第2の分枝電流路21bは素子直交方向(図示Y1−Y2方向)と平行な方向に延びている。また前記接続電流路21cは素子長手方向(図示X1−X2方向)と平行な方向に形成されている。
前記第2の迂回電流路22は、前記第2の分枝電流路21bを前記第1の迂回電流路21との共通電流路として前記第1の迂回電流路21に連接してなる。前記第2の迂回電流路22は、前記第2の分枝電流路21bと、前記第2の分枝電流路21bに接続しY1方向に延びる延長電流路22aと、前記第2の分枝電流路21bと長手方向(図示X方向)に所定の間隔T2を空けて、前記固定抵抗素子片3aから離れる方向(図示Y1方向)に延び、前記第2の分枝電流路21bと延長電流路22aを足した長さと同じ長さで形成される第3の分枝電流路22bと、前記延長電流路22aと前記第3の分枝電流路22b間を接続する接続電流路22cとが一体的に形成された略コの字状で構成されている。前記第3の分枝電流路22bは素子直交方向(図示Y1−Y2方向)と平行な方向に延びている。また前記接続電流路22cは素子長手方向(図示X1−X2方向)と平行な方向に形成されている。
第3の迂回電流路23は、前記第3の分枝電流路22bを前記第2の迂回電流路22との共通電流路として前記第2の迂回電流路22に連接してなる。前記第3の迂回電流路23は、前記第3の分枝電流路22bと、前記第3の分枝電流路22bに接続しY1方向に延びる延長電流路23aと、前記第3の分枝電流路22bと長手方向(図示X方向)に所定の間隔32を空けて、前記固定抵抗素子片3aから図示Y1方向に延び、前記第3の分枝電流路22bと延長電流路23aを足した長さと同じ長さで形成される第4の分枝電流路23bと、前記延長電流路23aと前記第4の分枝電流路23b間を接続する接続電流路23cとが一体的に形成された略コの字状で構成されている。前記第4の分枝電流路23bは素子直交方向(図示Y1−Y2方向)と平行な方向に延びている。また前記接続電流路23cは素子長手方向(図示X1−X2方向)と平行な方向に形成されている。
前記第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22及び第3の迂回電流路23から構成される導体の前記抵抗調整部材20を前記固定抵抗素子片3aの側方に接続することで、電流は抵抗の小さい前記抵抗調整部材20を流れる。抵抗調整部材20内部での電流経路Aは、図3に示すように、第1の分枝電流路21a−接続電流路21c−延長電流路22a−接続電流路22c−延長電流路23a−接続電流路23c−第4の分枝電流路23bを辿る。これにより、前記電極10,11間の抵抗値は、R2からR3に低下する。このとき、前記抵抗値R3は、前記磁気抵抗効果素子2の電極7,8間の抵抗値R1よりも低くなるように設定する。
本実施形態では、図3に示すように、第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22及び、第3の迂回電流路23を、素子長手方向(図示X方向)に沿って階段状に並設している。また第1の迂回電流路21と第2の迂回電流路22間に位置する前記第2の分枝電流路21bを共通電流路として、及び、第2の迂回電流路22と第3の迂回電流路23間に位置する第3の分枝電流路22bを共通電流路として夫々連接している。
このため隣り合う第3の迂回電流路23と第2の迂回電流路22では、前記第3の迂回電流路23を構成する延長電流路23a、接続電流路23c及び、第4の分枝電流路23bのうち前記延長電流路23aと素子長手方向(図示X1−X2方向)で対向する部分が、前記第2の迂回電流路22よりも前記固定抵抗素子片3aから離れる方向(図示Y1方向)に向けて突出する第1の突出領域26となっている。
また、隣り合う第2の迂回電流路22と第1の迂回電流路21では、前記第2の迂回電流路22を構成する延長電流路22a、接続電流路22c及び、第3の分枝電流路22bのうち前記延長電流路22aと素子長手方向(図示X1−X2方向)で対向する部分が、前記第1の迂回電流路21よりも前記固定抵抗素子片3aから離れる方向(図示Y1方向)に向けて突出する第2の突出領域25となっている。
そして前記第1の突出領域26は前記第2の突出領域25よりも、前記固定抵抗素子片3aから離れる方向(図示Y1方向)に設けられている。すなわち、形成された2個の突出領域のうち、前記固定抵抗素子3から見て前記第1の突出領域26が最も突出した位置に設けられ、次に、前記第2の突出領域25が突出した位置に設けられている。
上記した固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値R3が、許容範囲内であれば、特に、この後、抵抗調整部材20を用いて抵抗調整を行う必要はないが、前記抵抗値R3が前記許容範囲よりも小さい値となっているとき、次の工程では、前記抵抗値をR3よりも上昇させるべく、前記迂回電流路の一部を切断する。ここで許容範囲は、前記磁気抵抗効果素子2の電極7,8間の抵抗値R1を基準抵抗値としてプラス側及びマイナス側に所定範囲内で規定される。前記基準抵抗値と一致するように、抵抗調整を行うことが最も好ましい。
本実施形態では、突出領域25,26のうち、前記固定抵抗素子片3aから見て、最も離れた位置にある第1の突出領域26内の電流路、例えば第4の分枝電流路23bを切断する。
まず図4に示すように、固定抵抗素子3上、電極10,11及び抵抗調整部材20上の全面にレジスト層30(図4に示す斜線部)を塗布する。次に、図4に示すように、前記第1の突出領域26内に存在する第4の分枝電流路23b上のレジスト層30を露光現像して、前記レジスト層30に抜きパターン30aを形成する。
前記抜きパターン30a内からは前記第4の分枝電流路23bの一部が露出している。そして、露出する前記第4の分枝電流路23bをエッチングによって切断し、前記レジスト層30を除去すると図5の状態となる。
図5に示すように、前記第1の突出領域26内の前記第4の分枝電流路23bには切断部23b1が形成され、これにより、電流経路Bは、図5に示すように、第1の分枝電流路21a−接続電流路21c−延長電流路22a−接続電流路22c−第3の分枝電流路22bを辿る。これにより前記抵抗調整部材20内を通る素子長手方向(図示X1−X2方向)への電流経路の長さは、切断前の図3のときよりも短くなり、その分、素子抵抗が高い固定抵抗素子3に流れる電流経路が延びる結果、前記固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値はR3からR4に上昇する。
前記抵抗値R4が許容範囲内に入ったとき、前記固定抵抗素子3に対する抵抗調整を終了する。ここでR1(基準抵抗値)−R4(絶対値)<R1(基準抵抗値)−R3(絶対値)及び、R2−R1(基準抵抗値)となっている。上記したように、R1=R4となると最もよい。
そして図6の工程に示すように、前記固定抵抗素子3の一端部に接続されている電極10と、前記磁気抵抗効果素子2の一端部に接続されている電極7とを導電性材料で形成された出力端子部40によって導通接続する。
図7は図6に示す磁気センサSの回路構成図である。前記電極8は入力端子部46に接続され、前記電極11はアース端子部47に接続されている。前記出力端子部48は、制御部45に接続され、前記制御部45では前記出力端子部40から得られた電位を、予め設定されている閾値電位と比較してオン・オフの切換信号を生成し出力する。
本実施形態では、前記固定抵抗素子3の抵抗調整によって、前記固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値を、前記磁気抵抗効果素子2の電極7,8間の抵抗値(基準抵抗値)とほぼ一致させている。よって、例えば入力端子部46から10Vが印加されると、外部磁界が及ばない状態(無磁場状態)では、前記出力端子部40からほぼ5Vの電位を得ることができ、中点電位のずれ及び製品ごとのばらつきを小さくすることができる。
上記したように、本実施形態では、素子抵抗が高い固定抵抗素子3の素子長手方向(X1―X2方向)に沿って同じ側方側に、複数の迂回電流路21,22,23を階段状に並設している。これにより、図3で説明したように、第2の迂回電流路22には前記第1の迂回電流路21より固定抵抗素子片3aから離れる方向(図示Y1方向)に突出する第2の突出領域25が形成され、前記第3の迂回電流路23には、前記第2の迂回電流路22より固定抵抗素子片3aから離れる方向(図示Y1方向)に突出し且つ前記第2の突出領域25よりも、より前記固定抵抗素子片3aから離れた位置にある第1の突出領域26が形成される。
ここで電流路を切断して抵抗調整をするときに、どこを切断するかが問題である。図3に示す間隔T1、T2、T3が同じであると、第1の分枝電流路21aを切断しても、第4の分枝電流路23bを切断しても抵抗値の上昇量は変わらない。しかし、例えば前記第1の分枝電流路21aを切断しようとした場合、切断の位置精度が高精度でないと、前記第1の分枝電流路21aの直近に存在する第2の分枝電流路21bを誤って切断するといった可能性がある。
そこで本実施形態では、前記固定抵抗素子片3aから見て最も突出した位置にある第1の突出領域26内の例えば第4の分枝電流路23bを切断する。そうすることで、切断の位置精度が、多少、素子長手方向(図示X1−X2方向)にずれたとしても、前記第1の突出領域26の素子長手方向(図示X1−X2方向)には第2の迂回電流路22及び第1の迂回電流路21は存在しないから、誤って、前記第1の突出領域26以外の部分の電流路を切断することを低減できる。このように本実施形態では、切断箇所の位置ずれを従来よりも許容できるから、高精度な切断位置精度がない場合でも適切且つ簡単に抵抗調整を行うことが出来る。
なお前記第4の分枝電流路23bを切断した図5の状態でも、まだ固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値R4が、許容範囲を下回り、前記抵抗値R4をさらに上昇すべく電流路を切断するには、前記第1の突出領域26の次に前記固定抵抗素子片3aから突出している第2の突出領域25内の電流路を切断する。図3に示すように前記第2の突出領域25には、第2の迂回電流路22を構成する延長電流路22a及び第3の分枝電流路22bの一部が存在するので、例えば前記延長電流路22aを切断すると、第1の迂回電流路21内だけを電流が通るようになり、固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値をR4から、さらにR5に上昇させることが出来る。抵抗値R5が許容範囲内に収まると図6に示す工程に移行する。R1(基準抵抗値)−R5(絶対値)<R1(基準抵抗値)−R4(絶対値)となっている。
第2の突出領域25内の電流路を切断するときも、素子長手方向(図示X1−X2方向)には、第1の迂回電流路21が存在しないので、素子長手方向に切断箇所の位置ずれが生じても、誤って前記第1の迂回電流路21を切断することはない。前記第2の突出領域25の素子長手方向には第4の分枝電流路23bが存在するが、切断箇所の位置ずれが生じて、誤って前記第4の分枝電流路23bを切断しても、前記第4の分枝電流路23bは既に切断されているから(図5)、抵抗値に変動はない。かかる場合、もう一度、切断箇所の位置調整を行って、前記第2の突出領域25内に存在する電流路を切断する。
また、最初から第1の突出領域26内の電流路のみならず第2の突出領域25内の電流路も切断することを予定している場合、すなわち切断回数をあらかじめ2回以上予定している場合には、切断工程を別々にせずに、図15のようにレジスト層30に、一回目の切断である第1の突出領域26内の電流路上のレジスト層30及び、2回目の切断である第2の突出領域25内の電流路上のレジスト層30を露光現像して同時に抜きパターン30b,30cを形成し、前記抜きパターン30b,30cから露出する電流路を同時にエッチングで除去する。
あるいは図16のように、レジスト層30に抜きパターン30dを一箇所だけ露光現像で形成し、前記抜きパターン30dからエッチングで切断する2箇所の電流路を露出させ、同時に2箇所の電流路をエッチングで除去してもよい。なお第4の分枝電流路23b上に形成された抜きパターン30dの位置は、第1の突出領域26から前記固定抵抗素子3側に外れているが、前記第2の突出領域25の素子長手方向(図示X1−X2方向)に位置する前記第4の分枝電流路23bを切断しても抵抗調整としては同じことをしていることになるので問題はない。
このように、最初から切断回数が複数回であると予定しているとき、上記のように例えば2回であると予定しているとき、1番目に切断する予定であった第4の分枝電流路23dに対する切断箇所を、2番目の突出領域である第2の突出領域25の素子長手方向(図示X1−X2方向)に存在する電流路も含めて図16のように直線状のひとつの抜きパターン30dを形成すれば、簡単に複数の電流路を同時に切断できる。
電流路の切断は、図4,図5で説明したように、レジスト層の塗布工程−露光現像による抜きパターンの形成工程−前記抜きパターン内から露出する電流路のエッチング工程よりなる。これに代わってレーザによって前記電流路を切断してもよい。
ただし、図9(図6に示すC−C線に沿って膜厚方向に切断し矢印方向から見た磁気センサSの部分断面図)に示すように、基板1上には、IC、差動増幅器、コンパレータ、出力トランジスタ等の能動素子50,51,52や、電極8,11及び出力端子部40と接続される配線層(図示しない)等を備える検出回路53が形成され、前記検出回路53上に四窒化ケイ素(Si)等の絶縁層54を介して前記固定抵抗素子3が形成されているから、レーザによって前記電流路を切断したときに、そのレーザ熱等の影響が前記検出回路53にまで及ぶと特性劣化に繋がり好ましくない。したがって、エッチングにより前記電流路を切断することが前記検出回路53に対する切断時の影響を小さくできて好ましい。
ちなみに本実施形態の磁気センサSの製品状態について図9を用いて説明すると、前記固定抵抗素子3上及び磁気抵抗効果素子2上はアルミナ層やシリカ層等の単層、あるいは積層構造から成る絶縁保護層55で覆われ、モールド樹脂56によりパッケージ化されている。
また本実施形態では図8に示すブリッジ回路にて磁気センサSが構成されてもよい。2つの固定抵抗素子3の双方に対して上記した抵抗調整を行う。図8に示すようにブリッジ回路には差動増幅器(オペアンプ)57が接続され、差動電位が制御部45に送られる。本実施形態では、適切且つ容易に、前記固定抵抗素子3の電極10,11間の抵抗値を、磁気抵抗効果素子2の電極7,8間の抵抗値にほぼ近付けることが出来るので、外部磁界が及ばない状態(無磁場状態)では、前記差動電位をほぼ0Vに出来、オフセット調整が必要ない等、制御系を簡単に構成できる。
本実施形態における磁気センサSは、例えば折畳み式携帯電話に内臓されて開閉検知に使用される。
図10に示すように、折畳み式携帯電話60は、第1部材61と第2部材62とを有して構成される。前記第1部材61は画面表示側であり、前記第2部材62は操作体側である。前記第1部材61の前記第2部材62との対向面には液晶ディスプレイやレシーバ等が設けられている。前記第2部材62の前記第1部材61との対向面には、各種釦及びマイク等が設けられている。図10は折畳み式携帯電話60を閉じた状態であり、図10に示すように前記第1部材61には磁石64が内臓され、前記第2部材62には磁気センサSが内臓されている。図10に示すように閉じた状態で、前記磁石64と磁気センサSは互いに対向した位置に配置されている。あるいは前記磁気センサSは前記磁石64との対向位置よりも、外部磁界Hの進入方向に対してずれた位置に配置されてもよい。
図10では、前記磁石64から放出された外部磁界Hが、前記磁気センサSに伝わり、前記磁気センサSでは前記外部磁界Hを検出し、これにより、折畳み式携帯電話60は閉じた状態にあることが検出される。
一方、図11のように折畳み式携帯電話60を開くと、前記第1部材61が前記第2部材62から離れるにつれて、徐々に前記磁気センサSに伝わる外部磁界Hの大きさは小さくなっていき、やがて前記磁気センサSに伝わる外部磁界Hはゼロになる。前記磁気センサSに伝わる外部磁界Hの大きさがある所定の大きさ以下となった場合に、前記折畳み式携帯電話60が開いた状態にあることが検出され、例えば、前記携帯電話60内に内臓される制御部にて、液晶ディスプレイや操作釦の裏側にあるバックライトが光るように制御されている。本実施形態の磁気センサSは、上記携帯電話のほかに、ゲーム機等の携帯式電子機器の開閉検知に使用されてもよい。あるいは、自動車に搭載されて、シートポジションの検出部や、シートベルトの着脱検出部などに使用することができる。または、回路構成を変えることにより、回転するマグネットの回転位相や回転数の検出に使用することも可能である。
次に、磁気抵抗効果素子2及び固定抵抗素子3の層構造について説明する。
図12(図6に示すD−D線から磁気センサSを膜厚方向に切断し矢印方向から見た前記磁気センサSの部分拡大断面図)に示すように、前記磁気抵抗効果素子2は、下から下地層14,シード層15、反強磁性層16、固定磁性層17、非磁性層18、フリー磁性層19、及び保護層13の順で積層されている。前記下地層14は、例えば、Ta,Hf,Nb,Zr,Ti,Mo,Wのうち1種または2種以上の元素などの非磁性材料で形成される。前記シード層15は、NiFeCrあるいはCr等で形成される。前記反強磁性層16は、元素α(ただしαは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料、又は、元素αと元素α′(ただし元素α′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成される。例えば前記反強磁性層16は、IrMnやPtMnで形成される。前記固定磁性層17及びフリー磁性層19はCoFe合金、NiFe合金、CoFeNi合金等の磁性材料で形成される。また前記非磁性層18はCu等で形成される。また前記保護層13はTa等で形成される。前記固定磁性層17やフリー磁性層19は積層フェリ構造(磁性層/非磁性層/磁性層の積層構造であり、非磁性層を挟んだ2つの磁性層の磁化方向が反平行である構造)であってもよい。また前記固定磁性層17やフリー磁性層19は材質の異なる複数の磁性層の積層構造であってもよい。
前記磁気抵抗効果素子2では、前記反強磁性層16と前記固定磁性層17とが接して形成されているため磁場中熱処理を施すことにより前記反強磁性層16と前記固定磁性層17との界面に交換結合磁界(Hex)が生じ、前記固定磁性層17の磁化方向は一方向に固定される。図6では前記固定磁性層17の磁化方向をPin方向で示している。一方、前記フリー磁性層19は前記固定磁性層17と非磁性層18を介して対向しており、前記フリー磁性層19の磁化方向は一方向に固定されていない。すなわち前記フリー磁性層19の磁化は外部磁界の影響を受けて変動するようになっている。
図12に示すように前記固定抵抗素子3は、下から下地層14,シード層15、反強磁性層16、第1磁性層17、第2磁性層19、非磁性層18、及び保護層13の順で積層されている。なお固定抵抗素子3における第1磁性層17は磁気抵抗効果素子2における固定磁性層17に相当し、前記固定抵抗素子3における第2磁性層19は磁気抵抗効果素子2におけるフリー磁性層19に相当する。すなわち前記固定抵抗素子3の積層順は、前記磁気抵抗効果素子2のフリー磁性層19と非磁性層18の順番を入れ替えたものとなっている。前記磁気抵抗効果素子2と前記固定抵抗素子3において共通する各層の材質及び膜厚は同じである。
図12に示す実施形態では、前記固定抵抗素子3は、前記第1磁性層17と前記第2磁性層19とが接して形成され、前記第1磁性層17と前記第2磁性層19のどちらか一方に、前記反強磁性層16が接して形成されている。図12では、反強磁性層16/第1磁性層17/第2磁性層19の順で積層されているため、磁場中熱処理を施すと前記反強磁性層16と前記第1磁性層17との界面で交換結合磁界(Hex)が生じ、前記第1磁性層17の磁化が一方向に固定されるが、このとき、前記第1磁性層17に接して形成された第2磁性層19の磁化も前記第1磁性層17との間で作用する強磁性結合により、前記第1磁性層17の磁化方向と同一方向に固定される。
このように図12の実施形態では、磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子3の構成層を同じにして積層順を変えただけのものとなっているから、前記磁気抵抗効果素子2と前記固定抵抗素子3の温度係数(TCR)のばらつきを抑制できる。
図13に示す磁気センサSでは、基板1上に2つの磁気抵抗効果素子2,12が形成されている。なお、一方の磁気抵抗効果素子12の層間結合磁界Hinは他方の磁気抵抗効果素子2の前記層間結合磁界Hinよりも大きくなっている。構成層及び積層順は磁気抵抗効果素子2,12の双方において同じであるが、前記磁気抵抗効果素子12の非磁性層18の膜厚は、前記磁気抵抗効果素子2の非磁性層18の膜厚よりも薄くされている。
前記非磁性層18の膜厚を変化させると、前記層間結合磁界Hinは変化する。図13に示す実施形態では、前記磁気抵抗効果素子12の前記非磁性層18の膜厚は、前記磁気抵抗効果素子2の非磁性層18の膜厚よりも薄くされている。前記非磁性層18の膜厚を薄くすることで、前記層間結合磁界Hinは大きくなり、前記磁気抵抗効果素子12の層間結合磁界Hinは前記磁気抵抗効果素子2の層間結合磁界Hinよりも大きくなり、この結果、前記磁気抵抗効果素子12のヒステリシスループRHは、図14に示すように片側に大きくシフトしている。そして図14に示す外部磁界Hの範囲Eであれば、外部磁界Hの変動があっても前記磁気抵抗効果素子12は磁気抵抗効果を発揮せず抵抗値が変化しない。なお前記磁気抵抗効果素子2は当然、外部磁界Hの範囲E内で磁気抵抗効果が発揮され、抵抗値が変動する可変抵抗として機能している。このように、前記磁気抵抗効果素子12は少なくとも、磁気抵抗効果素子2が外部磁界により抵抗変化する外部磁界領域では、抵抗変化しない固定抵抗素子として機能する。
図13に示す実施形態では、前記磁気抵抗効果素子2,12の非磁性層18の膜厚を積極的に異ならせるため、前記磁気抵抗効果素子2と前記磁気抵抗効果素子12の温度係数(TCR)のばらつきが図12の形態に比べてやや大きくなりやすいものの、前記磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子とを異なる材質で形成していた従来に比べて前記温度係数(TCR)のばらつきを小さくできる。
本実施形態では、前記固定抵抗素子3の構造は図12,図13のものに限定されない。
本実施形態では、図1ないし図6の工程を経て形成される磁気センサSを一度に多数形成できるように、図17に示すように、ウェハ状の基板70上に複数組の磁気抵抗効果素子2、固定抵抗素子3及び抵抗調整部材20を図2と同様に形成し、さらに前記基板70上にレジスト層30を図4と同様に塗布し、各固定抵抗素子3に接続された抵抗調整部材20に対し同じ電流路の箇所に、露光現像にて抜きパターンを形成する。
図17に示すようにマスク71に設けられた位置決め部71aと、前記基板70上に設けれた位置決め部70aとを合わせる。前記マスク71には、各抵抗調整部材20に対して露光すべき箇所にパターン部71bが形成されており、前記パターン部71bは光を透過し前記パターン部71b以外の箇所は光を透過しない。
前記マスク71を用いて露光すると前記パターン部71bでは光を透過して、前記パターン部71bと対向する各抵抗調整部材20の電流路が露光される。前記レジスト層30はポジ型であり、露光された箇所は現像液によって除去され、図4に示す抜きパターン30aが各抵抗調整部材20上に形成される。
そして前記抜きパターン30aから露出する電流路を一度にエッチングして切断すると、基板70上に設けられた複数の固定抵抗素子3に対して同時に抵抗調整を行うことが出来る。その後、前記基板70を各組毎に切断すると、複数の磁気センサSを同時に製造することが出来る。
図17ではレジスト層30に対し一括露光を行っているが、図18に示す分割露光を行っても良い。
分割露光では、基板70上を複数のエリア70b,70c,70d,70fに分割し、各エリアに対して順に露光する。図18では、前記マスク72に設けられた位置決め部72aと前記エリア70bに設けられた位置決め部70b1とを合わせた状態で、前記マスク72に形成されたパターン部72bを前記エリア70b上の所定箇所に縮小投影してレジスト層30を露光する。
次に前記マスク72を隣のエリア70cに移動させ、前記エリア70cに設けられた位置決め部70c1と前記マスク72の位置決め部72aとを合わせ、上記した露光を行う。他のエリアに対しても同様にして露光を行う。
図17に示す一括露光でも図18に示す分割露光でも、どちらでも本実施形態では、露光の際の位置ずれを従来よりも許容でき、容易に且つ適切に抵抗調整を行うことが出来る。
本実施形態では、図3に示すように、第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22及び第3の迂回電流路23を階段状で並設し、しかも各迂回路間の電流路を共通電流路として連接しているが、例えば図19に示すように、第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22及び第3の迂回電流路23を夫々離隔形成してもよい。ただし離隔形成では、迂回電流路21,22,3間の隙間が無駄なスペースとなるので、図3に示す形態のように各迂回電流路を連接することが好適である。本実施形態では、切断箇所の位置ずれの許容範囲を広げることができるから、小さいエリア内に複数の迂回電流路を密集させても適切且つ容易に抵抗調整を行える。
また図20のように、例えば各迂回電流路21,22,23を構成する接続電流路21c,22c,23cを湾曲状(例えばアーチ状)で形成したり、あるいは前記分枝電流路21a,21b,22b,23bも素子直交方向(図示Y1−Y2方向)と平行な方向に沿って形成されていなくてもよい。
また第1の迂回電流路21、第2の迂回電流路22及び第3の迂回電流路23を階段状で並設しなくてもよい。例えば、素子直交方向(図示Y1−Y2方向)への電流路長が最も長い第3の迂回電流路23を、次に素子直交方向への電流路長が長い第2の迂回電流路22と、最も素子直交方向への電流路長が短い第1の迂回電流路21との間に介在させてもよい。ただし図3のように階段状に並設したほうが、突出領域が突出順に素子長手方向(図示X1−X2方向)に並ぶ形態となり抵抗調整を容易に行うことができて好適である。
本実施形態では、3個の迂回電流路21,22,23を設けたが、2個でもよいし、4個以上であっても当然よい。
また上記では、直列回路を構成する抵抗素子は磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子3であったが、両方が磁気抵抗効果素子であってもよい。このとき前記磁気抵抗効果素子は共に同じ外部磁界方向に対して電気抵抗が変化するが、電気抵抗の増減変化が逆傾向を示す磁気抵抗効果素子等、特性の異なる磁気抵抗効果素子を使用する。
また上記では、抵抗調整部材20を固定抵抗素子3に接続していたが、磁気抵抗効果素子2のほうが前記固定抵抗素子3よりも素子抵抗が高い場合には、前記磁気抵抗効果素子2に前記抵抗調整部材20を接続して抵抗調整を行う。ただし前記磁気抵抗効果素子2は外部磁界に対して抵抗値が変化するセンサ部として重要な箇所であるから、磁気抵抗効果素子2の近くにて抵抗調整を行うよりはむしろ固定抵抗素子3側で抵抗調整を行うことが好適である。
また本実施形態では2つの抵抗素子にて直列回路を構成するが抵抗素子は3つ以上であってもよい。
また本実施形態では直列回路を2つ並列に接続したブリッジ回路を形成する際に、各直列回路の中点電位を調整するため等に使用できる。
また本実施形態では、磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子3の抵抗値を一致させて中点電位のずれを抑制すべく成された抵抗調整であったが、磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子3の抵抗値を一致させる抵抗調整以外にも本実施形態を適用できる。ただし、磁気抵抗効果素子2と固定抵抗素子3の抵抗値を一致させて中点電位のずれを抑制する抵抗調整に本実施形態を好適に使用できる。
また磁気抵抗効果素子にバイアス磁界を与えるか否かは任意である。前記磁気抵抗効果素子を構成するフリー磁性層にバイアス磁界を供給しなくてもよい。
また磁気抵抗効果素子はGMR素子以外にAMR素子、TMR素子であってもよい。
本実施形態における磁気センサSの製造工程を示す工程図(製造工程中の磁気センサSの平面図)、 図1の次に行われる工程図(製造工程中の磁気センサSの平面図)、 図2の拡大平面図、 図3の次に行われる工程図(製造工程中の磁気センサSの拡大平面図)、 図4の次に行われる工程図(製造工程中の磁気センサSの拡大平面図)、 図5の次に行われる工程図(製造工程中の磁気センサSの平面図)、 本実施形態の磁気センサSの回路構成図、 図7とは異なる形態の磁気センサSの回路構成図、 図6に示すC−C線に沿って膜厚方向に切断し矢印方向から見た磁気センサSの部分断面図、 本実施形態の磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図(閉じた状態)、 本実施形態の磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図(開いた状態)、 図6に示すD−D線から磁気センサSを膜厚方向に切断し矢印方向から見た前記磁気センサSの部分拡大断面図、 図12とは異なる形態の前記磁気センサSの部分拡大断面図、 図13に示す磁気センサSに備えられた固定抵抗素子のヒステリシス特性を示すグラフ、 図4とは異なる形態の製造工程中の磁気センサSの拡大平面図、 図4とは異なる形態の製造工程中の磁気センサSの拡大平面図、 一括露光を説明するための基板とマスクとの関係を示す模式図、 分割露光を説明するための基板とマスクとの関係を示す模式図、 図2とは異なる形態の製造工程中の磁気センサSの平面図、 図2とは異なる形態の製造工程中の磁気センサSの平面図、
符号の説明
1、70 基板
2、12 磁気抵抗効果素子
3 固定抵抗素子
3a〜3e 固定抵抗素子片
4、5 導体接続部
7、8、10、11 電極
16 反強磁性層
17 固定磁性層、または第1磁性層
18 非磁性層
19 フリー磁性層、または第2磁性層
20 抵抗調整部材
21 第1の迂回電流路
21a、21b、22b、23b 分枝電流路
21c、22c、23c 接続電流路
22 第2の迂回電流路
22a、23a 延長電流路
23 第3の迂回電流路
25 第2の突出領域
26 第1の突出領域
30 レジスト層
30a、30b、30c、30d 抜きパターン
40 出力端子部
45 制御部
46 入力端子部
47 アース端子部
53 検出回路
54 絶縁層
55 絶縁保護層
56 モールド樹脂
57 差動増幅器(オペアンプ)
60 携帯電話
61 第1部材
62 第2部材
64 磁石
70a 位置決め部
70b〜70e エリア
71、72 マスク
71a 位置決め部
71b パターン部

Claims (14)

  1. 基板上に、複数の抵抗素子を直列接続してなり、少なくとも一つの前記抵抗素子を外部磁界により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子で形成した磁気センサの製造方法であって、
    (a) 前記基板上に、前記抵抗素子を形成し、各抵抗素子の両側端部に夫々電極を形成する工程、
    (b) 複数の前記抵抗素子のうち、少なくとも一つを抵抗調整素子とし、前記抵抗調整素子に接続する導体で形成された複数の迂回電流路を、素子長手方向に沿って同じ側方に並設し、このとき、隣り合う一方の迂回電流路に、他方の迂回電流路よりも、前記抵抗調整素子から離れる方向に突出した突出領域を形成する工程、
    (c) 前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値が、許容範囲から外れているとき、前記抵抗調整素子から見て突出順に前記突出領域内の電流路を切断して、前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値を、許容範囲内に収める工程、
    (d) 各抵抗素子を直列接続する工程、
    を有することを特徴とする磁気センサの製造方法。
  2. 前記(a)工程では、前記抵抗素子を2個用意し、
    前記(b)工程では、2個の前記抵抗素子のうち、素子抵抗が高い高抵抗素子を前記抵抗調整素子として前記高抵抗素子に前記迂回電流路を接続し、このとき、前記迂回電流路の接続により前記高抵抗素子の電極間の抵抗値を、低抵抗素子の電極間の抵抗値よりも小さくし、
    前記(d)工程で直列接続される2個の前記抵抗素子間の電位が中点電位となるように、あるいは前記中点電位により近付けるべく、前記(c)工程では、前記迂回電流路の接続により低下した前記高抵抗素子の電極間の抵抗値を、前記突出領域内の電流路を切断して上昇させて前記低抵抗素子の電極間の抵抗値と一致させるか、あるいは前記低抵抗素子の電極間の抵抗値に、より近づける請求項1記載の磁気センサの製造方法。
  3. 前記抵抗素子の一方を前記磁気抵抗効果素子、他方を外部磁界に対し電気抵抗が変化しない固定抵抗素子とし、さらに前記固定抵抗素子を前記磁気抵抗効果素子よりも高抵抗素子とし、前記固定抵抗素子に対して抵抗調整を行う請求項2記載の磁気センサの製造方法。
  4. 前記(b)工程で、前記複数の迂回電流路を素子長手方向に沿って階段状に並設する請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  5. 前記(b)工程で、隣り合う迂回電流路間の電流路を共通電流路にして、前記迂回電流路どうしを連接する請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  6. 前記(c)工程時、前記突出領域内にて、前記抵抗調整素子から離れる方向に延びる電流路を、前記素子長手方向に沿って切断する請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  7. 前記(c)工程で、切断回数がn回(n≧2)であり、突出順にn個の突出領域内の電流路を夫々切断するときに、切断する各電流路を同時に切断する請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  8. 1〜n−1番目に切断する電流路に対する切断箇所を、n番目の突出領域の素子長手方向に存在する電流路も含めて規定して、切断する全ての電流路を同時に切断する請求項7記載の磁気センサの製造方法。
  9. 前記(a)工程にて、複数組の前記抵抗素子を前記基板上に形成し、前記(c)工程では、各組に対して、一度に抵抗調整を行い、前記(d)工程後に、各組ごとに前記基板を切断する請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気センサの製造方法。
  10. 前記(c)工程では、前記迂回電流路上にレジスト層を塗布し、各組に対して同じ位置にある迂回電流路上のレジスト層に露光現像により抜きパターンを形成し、前記抜きパターンから露出する各組の前記迂回電流路を、一度にエッチングにて除去する請求項9記載の磁気センサの製造方法。
  11. 前記レジスト層に対する露光を、一括露光で行うか、前記基板上を複数のエリアに分割し、各エリア毎に分割露光する請求項10記載の磁気センサの製造方法。
  12. 基板上に、複数の抵抗素子が直列接続してなり、少なくとも一つの前記抵抗素子が外部磁界により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子で形成された磁気センサであって、
    各抵抗素子の両側端部には電極部が設けられ、
    複数の前記抵抗素子のうち少なくとも一つを抵抗調整素子とし、前記抵抗調整素子には、導体で形成され前記抵抗調整素子に接続される複数の迂回電流路が、素子長手方向に沿って同じ側方に並設されており、
    隣り合う一方の迂回電流路には、他方の迂回電流路よりも、前記抵抗調整素子から離れる方向に突出した突出領域が形成され、
    前記抵抗調整素子の電極部間の抵抗値が許容範囲内に収められていることを特徴とする磁気センサ。
  13. 前記抵抗調整素子から見て突出順に前記突出領域内の電流路が切断されて、前記抵抗調整素子の電極間の抵抗値が、許容範囲内に収められている請求項12記載の磁気センサ。
  14. 前記抵抗素子は、前記磁気抵抗効果素子と、外部磁界に対し電気抵抗が変化しない固定抵抗素子とで構成され、前記磁気抵抗効果素子及び固定抵抗素子のうち素子抵抗が高い高抵抗素子を前記抵抗調整素子として、前記迂回電流路は、前記高抵抗素子に接続されており、
    前記高抵抗素子の電極間の抵抗値は、前記突出領域内の電流路が切断されることにより、低抵抗素子の電極間の抵抗値と一致しているか、あるいは前記低抵抗素子の電極間の抵抗値に、より近づけられている請求項13記載の磁気センサ。
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