JP2008045540A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

内燃機関の可変動弁機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関の可変動弁機構のコントロールアームの挙動を安定させて機関弁のバルブリフトの制御精度を高める。
【解決手段】 サブカム21およびロッカーアーム22を支持するコントロールアーム17をコントロールカム18で支軸部16まわりに揺動させて機関弁12の少なくともバルブリフトを変更するものにおいて、コントロールアーム17を付勢手段51で付勢してローラ49をコントロールカム18に当接させるので、ローラ49がコントロールカム18から離間するのを防止してコントロールアーム17の挙動を安定させ、機関弁12のバルブリフトの制御精度を高めることができる。しかも付勢手段51がコントロールアーム17のうちのロッカアーム22の揺動支持部31が設けられる剛性の高い部分を付勢するので、付勢手段51の付勢力によるコントロールアーム17の撓みを最小限に抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コントロールアームにサブカムおよびロッカーアームを支持し、動弁カムの駆動力をサブカムおよびロッカーアームを介して機関弁に伝達する際に、コントロールアームを支軸部まわりに揺動させることで機関弁の少なくともバルブリフトを可変とした内燃機関の可変動弁機構に関する。
かかる内燃機関の可変動弁機構は、本出願人が特願2005−132599号により既に提案している。
この内燃機関の可変動弁機構のコントロールアーム19は、互いに平行に配置された一対のウエブ(側壁部)19a,19aと、両ウエブ19a,19aの一端間を連結する連結部19c(端壁部)と備えて全体としてU字状に形成されており、両ウエブ19a,19aにおける連結部19cと反対側の端部から外向きに突出する一対の軸部19b,19bが機関本体に揺動自在に枢支され、両ウエブ19a,19a間にサブカムおよび一対のロッカーアームが揺動自在に枢支される。
ところで、上記従来の内燃機関の可変動弁機構のコントロールアームの駆動手段は、コントロールアームに一体に設けたセクタギヤと、セクタギヤに噛合する駆動ギヤと、駆動ギヤを駆動する電動モータとで構成されているが、それと型式が異なるコントロールアームの駆動手段として、アクチュエータで回転するコントロールカムとコントロールアームに設けられたカムフォロアとを用いることが考えられる。この場合、カムフォロアがコントロールカムに確実に当接しないと、コントロールアームの挙動が不安定になって機関弁のバルブリフトの制御精度が低下することが懸念される。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関の可変動弁機構のコントロールアームの挙動を安定させて機関弁のバルブリフトの制御精度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、支軸部を機関本体に揺動自在に支持されるコントロールアームと、前記コントロールアームに設けた揺動支持部に揺動自在に支持されて機関弁に当接するロッカーアームと、前記コントロールアームに揺動自在に支持され、動弁カムにより駆動されて前記ロッカーアームを駆動するサブカムとを備え、アクチュエータで作動する制御部材で前記コントロールアームを支軸部まわりに揺動させることで前記機関弁の少なくともバルブリフトを変更可能な内燃機関の可変動弁機構であって、前記コントロールアームを前記制御部材に当接する方向に付勢する付勢手段を備え、該付勢手段は前記コントロールアームにおける前記揺動支持部が設けられた部分を付勢することを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記揺動支持部は油圧タペットであり、前記付勢手段は気筒軸線方向において前記油圧タペットの下方に配置されることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記コントロールアームは前記支軸部がそれぞれ設けられた一対の側壁部の端部間を連結する端壁部を備え、前記付勢手段は前記端壁部に設けた一対の前記揺動支持部の間を付勢することを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記制御部材は前記コントロールアームを押圧するコントロールカムであり、該コントロールカムおよび前記付勢手段を気筒列線方向に垂直な同一平面内に配置したことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記付勢手段のガイド筒と点火プラグ収容筒とを一体に形成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記コントロールアームは前記支軸部が設けられた一対の側壁部を備え、一対の前記付勢手段が前記一対の側壁部をそれぞれ付勢することを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項6の構成に加えて、前記一対の付勢手段のガイド筒を、点火プラグ収容筒の気筒列線方向両側に一体に接続したことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構が提案される。
尚、実施の形態のシリンダヘッド11は本発明の機関本体に対応し、実施の形態の吸気弁12は本発明の機関弁に対応し、実施の形態のコントロールカム18は本発明の制御部材に対応し、実施の形態の油圧タペット31は本発明のロッカーアームの揺動支持部に対応する。
請求項1の構成によれば、付勢手段でコントロールアームを制御部材に当接する方向に付勢するので、コントロールアームが制御部材から離間するのを防止してコントロールアームの挙動を安定させ、機関弁のバルブリフトの制御精度を高めることができる。しかも付勢手段がコントロールアームのうちのロッカアームの揺動支持部が設けられる剛性の高い部分を付勢するので、付勢手段の付勢力によるコントロールアームの撓みを最小限に抑えることができる。
また請求項2の構成によれば、ロッカアームを揺動自在に支持する油圧タペットの気筒軸線方向下方に付勢手段を配置したので、油圧タペットから排出されるオイルで付勢手段を潤滑することができる。
また請求項3の構成によれば、一対の揺動支持部を支持してコントロールアームの一対の側壁部の端部間を連結する端壁部は剛性が高くなるが、その高剛性の端壁部の一対の揺動支持部の間を付勢手段で付勢することで、コントロールアームの撓みを最小限に抑えることができる。
また請求項4の構成によればコントロールアームを押圧するコントロールカムおよび付勢手段を気筒列線方向に垂直な同一平面内に配置したので、コントロールカムおよび付勢手段から加わる荷重がコントロールアームを倒す方向に作用することがなく、前記荷重によるコントロールアームの撓みを最小限に抑えることができる。
また請求項5の構成によれば、付勢手段のガイド筒と点火プラグ収容筒とを一体に形成したので、ガイド筒および点火プラグ収容筒が相互に補強し合って剛性が高められる。
また請求項6の構成によれば、コントロールアームの一対の側壁部を一対を付勢手段でそれぞれ付勢するので、コントロールアームのうちで剛性の高い側壁部を確実に付勢することができる。しかも付勢手段を一対設けたことで、付勢手段を1個設ける場合に比べて付勢力を分散させて荷重の集中やコントロールアームの傾きを防止することができるだけでなく、個々の付勢手段を小型化してレイアウトの自由度を高めることができる。
また請求項7の構成によれば、一対の付勢手段のガイド筒を、点火プラグ収容筒の気筒列線方向両側に一体に接続したので、ガイド筒および点火プラグ収容筒が相互に補強し合って剛性が高められるだけでなく、気筒列線方向に直交する方向において可変動弁機構を気筒列線に接近させてコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は内燃機関の要部縦断側面図、図2は図1の2−2線矢視図、図3は高バルブリフト状態での図2の3−3線断面図、図4は高バルブリフト状態での図2の4−4線断面図、図5は低バルブリフト状態での図4に対応する断面図、図6は可変動弁機構を一方向から見た斜視図、図7は可変動弁機構を他方向から見た斜視図、図8はコントロールアームを一方向から見た斜視図、図9はコントロールアームを他方向から見た斜視図、図10は図8および図9の10方向矢視図である。
図1および図2に示すように、内燃機関のシリンダヘッド11には各気筒毎に一対の吸気弁12,12が開閉可能に配設されており、それらの吸気弁12,12を開閉駆動する可変動弁機構13は、動弁カム14が設けられたカムシャフト15と、シリンダヘッド11に設けた一対の支持壁11a,11aの軸孔11b,11bにそれぞれ支軸部16,16を介して揺動自在に支持されたコントロールアーム17と、コントロールアーム17を揺動させるコントロールカム18が設けられたコントロールシャフト19と、コントロールアーム17に可動支軸20を介して揺動可能に支持されるとともに動弁カム14に従動して揺動するサブカム21と、吸気弁12,12にそれぞれ個別に連動、連結されるとともにサブカム21にそれぞれ従動する一対のロッカーアーム22,22とを備えており、前記可動支軸20を変位させることで吸気弁12,12のバルブリフトを含む作動特性を変化させることができる。
吸気弁12,12のステム12a,12aはシリンダヘッド11に配設されたガイド筒23,23に摺動自在に嵌合しており、ステム12a,12aの上端に設けられたリテーナ24,24と、シリンダヘッド11に当接するリテーナ25,25との間に介設された弁ばね26,26とにより、吸気弁12,12は閉弁方向に付勢される。
次に、図8〜図10に基づいてコントロールアーム17の形状を説明する。
コントロールアーム17は単一の部材で構成されるもので、前記一対の支軸部16,16がそれぞれ設けられた一対の板状の側壁部27,27を備える。これらの側壁部27,27は所定の間隔を存して平行に配置されており、両側壁部27,27は一端部間が支軸部16,16と平行に延びる端壁部28で相互に連結されるとともに、他端部間が支軸部16,16と平行に延びる連結壁部29で相互に連結される。即ち、図10の方向に見て、コントロールアーム17は一対の側壁部27,27と端壁部28と連結壁部29とにより四角い枠状に形成されており、端壁部28および連結壁部29の補強効果でコントロールアーム17の剛性が高められる。特に、連結壁部29がコントロールアーム17の剛性向上に効果的に寄与するように、その連結壁部29が設けられる位置はコントロールアーム17に最も大きな荷重が加わる支軸部16,16の近傍とされる。
コントロールアーム17の側壁部27,27には、前記支軸部16,16が一体に突設される以外に、前記可動支軸20が圧入される軸孔27a,27aが形成される。コントロールアーム17の端壁部28および連結壁部29は隔壁部30により一体に連結されており、この連結壁部29の補強効果によりコントロールアーム17の剛性が一層高められる。
一対の側壁部27,27および隔壁部30は相互に平行に延び、それらの間に二つのロッカーアーム収容孔17a,17aが形成される。隔壁部30の端壁部28寄りの位置には、一対のローラ支持部30a,30aが上向きに立ち上がっており、これらのローラ支持部30a,30aには後述するローラ軸47が圧入される軸孔30b,30bが形成される。一対のローラ支持部30a,30aの間にはローラ収容凹部30cが形成されており、このローラ収容凹部30cの底壁の一部は前記端壁部28により構成される。
端壁部28には、後述する油圧タペット31,31が装着される一対の油圧タペット取付孔28a,28aが、ロッカーアーム収容孔17a,17aに臨むように形成される。端壁部28は、油圧タペット取付孔28a,28aに連通するオイル排出孔28b,28bが形成されており、油圧タペット31,31から排出されたオイルはオイル排出孔28b,28bを介して下方に落下する。また連結壁部29には、後述する付勢手段42が装着される付勢手段取付孔29aが形成される。
図2〜図7から明らかなように、ロッカーアーム22,22はロッカーシャフトを持たないタイプのもので、その一端部に形成した凹部22aが前記端壁部28の油圧タペット取付孔28aに装着した油圧タペット31の先端の球面軸受け31aに揺動可能に支持され、その他端部で吸気弁12を駆動する。即ち、ロッカーアーム22の他端には吸気弁12のステム12aの上端に当接する当接部材32が摺動自在に支持されており、その当接部材32の位置をアジャストスクリュー33およびロックナット34で調整することで、吸気弁12の着座状態を調整可能である。ロッカーアーム22の中間部に形成したローラ収容孔22bを架橋するローラ軸35にボールベアリング36を介してローラ37が回転自在に支持される。
ロッカーアーム22,22は、コントロールアーム17の一対の側壁部27,27および隔壁部30に挟まれたロッカーアーム収容孔17a,17aに嵌合するように収容される。ロッカーシャフトを持たないロッカーアーム22は、一端が油圧タペット31に当接し、他端が吸気バルブ12のステム12aに当接し、中央のローラ37がサブカム21に当接して支持されるだけなので、その姿勢が不安定で倒れ易いために組付作業が困難になることが懸念される。しかしながら、本実施の形態では、ロッカーアーム22,22が側壁部27,27および隔壁部30に両側を挟まれて倒れを防止されることで、その組付作業が容易になる。
コントロールアーム17の一対の側壁部27,27に形成した軸孔27a,27aに支軸38が圧入されており、この支軸38にサブカム21が揺動自在に支持される。サブカム21の軸方向中央部から突出する第1アーム21aにローラ軸39およびボールベアリング40を介してローラ41が支持されており、このローラ41がカムシャフト15に設けた動弁カム14に当接する。またサブカム21の軸方向両端部から突出する一対の第2アーム21b,21bにカム面21c,21cが形成されており、これらのカム面21c,21cに前記ロッカーアーム22,22のローラ37,37が当接する。
サブカム21のローラ41を動弁カム14に当接させる付勢力を発生する付勢手段42が、コントロールアーム17の連結壁部29に形成した付勢手段取付孔29aに装着される。付勢手段42は、連結壁部29の付勢手段取付孔29aに圧入されるガイド筒43と、ガイド筒43に摺動自在に嵌合する押圧部材44と、押圧部材44の上端に設けられてサブカム21の第1アーム21aの下面に当接する当接部45と、ガイド筒43および当接部45間に縮設されて押圧部材44を突出方向に付勢するコイルスプリング46とで構成される。
コントロールアーム17のうち、連結壁部29と隔壁部30とが連結される部分は剛性の高い部分であり、この部分に付勢手段42を支持したことにより、付勢手段42がサブカム21を付勢する付勢力の反力によるコントロールアーム17の撓み変形を最小限に抑えることができる。また付勢手段42、サブカム21のローラ41および動弁カム14は、気筒列線に直交する同一平面内(図4の紙面内)に配置されている。この配置により、動弁カム14からの荷重および付勢手段42からの荷重がコントロールアーム17を倒す方向(図4の紙面に対して傾く方向)に作用することがなく、これによりコントロールアーム17の撓み変形を最小限に抑えて吸気弁12,12のバルブリフトの制御精度を高めることができる
コントロールアーム17の隔壁部30に中央に形成されたローラ収容凹部30cには、ローラ支持部30a,30aの軸孔30b,30bに圧入されたローラ軸47にボールベアリング48を介して回転自在に支持されたローラ49が収容される。ローラ49を押圧してコントロールアーム17を支軸部16,16まわりに揺動させるべく、電気モータで構成されたアクチュエータ50で往復回動するコントロールシャフト19に、インボリュート曲線よりなるカム面を有するコントロールカム18が設けられる。図3〜図5において、コントロールシャフト19が時計方向に回動するとコントロールアーム17が支軸部16,16まわりに反時計方向に揺動し、コントロールシャフト19が反時計方向に回動するとコントロールアーム17が支軸部16,16まわりに時計方向に揺動する。
コントロールアーム17を時計方向に付勢してローラ49をコントロールカム18に当接させるべく、シリンダヘッド1に付勢手段51が設けられる。付勢手段51はシリンダヘッド11に圧入されたガイド筒52の内部に押圧部材53を摺動自在に嵌合させ、コイルスプリング54の弾発力で押圧部材53をガイド筒52から突出する方向に付勢したもので、押圧部材53の上端の球状部53aがコントロールアーム17の端壁部28の中央下面に当接する。
以上のように、コントロールアーム17の隔壁部30を利用してローラ49を支持したので、ローラ49を支持するための特別の部材が不要になって部品点数の削減および構造の簡素化が可能になる。特に、しかもコントロールアーム17の隔壁部30に形成したローラ収容凹部30cにローラ49を収容したので、ローラ収容凹部30cの空間を利用してローラ49の装着スペースを確保しながら、ローラ収容凹部30cを設けたことによるコントロールアーム17の剛性低下を、該ローラ収容凹部30cの底壁を構成する端壁部28の補強効果で最小限に抑えることができる。
また付勢手段51でコントロールアーム17を付勢してローラ49をコントロールカム18に当接させるので、ローラ49がコントロールカム18から浮き上がるのを防止してコントロールアーム17の挙動を安定させ、吸気弁12,12のバルブリフトの制御精度を高めることができる。
またコントロールアーム17の端壁部28と隔壁部30とを連結する位置、より具体的には端壁部28に支持した一対の油圧タペット31,31に挟まれた位置を、つまりコントロールアーム17の剛性が高い部分を付勢手段51で押圧するので、付勢手段51の押圧力でコントロールアーム17が撓むのを防止して吸気弁12,12のバルブリフトの制御精度を更に高めることができる。
特に、コントロールカム18と、それが当接するコントロールアーム17のローラ49と、ローラ49がコントロールカム18に当接する方向にコントロールアーム17を付勢する付勢手段51とが、気筒列線に直交する同一平面内(図4の紙面内)に配置されているため、コントロールカム18からの荷重および付勢手段51からの荷重がコントロールアーム17を倒す方向(図4の紙面に対して傾く方向)に作用することがなく、これによりコントロールアーム17の撓み変形を最小限に抑えて吸気弁12,12のバルブリフトの制御精度を高めることができる)。
また油圧タペット31,31の気筒軸線方向下方に付勢手段51を配置したので、油圧タペット31,31から排出されたオイルが端壁部28のオイル排出孔28b,28bから下方に落下することで、付勢手段51を効果的に潤滑することができる。
図1から明らかなように、点火プラグ55の着脱を案内する点火プラグ収容筒56がシリンダヘッド11に圧入されており、この点火プラグ収容筒56と一体に形成された前記ガイド筒52もシリンダヘッド11に圧入される。このように、ガイド筒52を点火プラグ収容筒56と一体に形成することで、その付勢手段51の剛性を高めてコントロールアーム17の挙動を更に安定させることができる。
しかして、コントロールカム18によってコントロールアーム17が図3および図4に示す位置に配置されるときには、つまりコントロールカム18の最高リフト部がローラ49に当接するときには、可動支軸20の軸線まわりに揺動するサブカム21のカム面21c,21cの先端側(可動支軸20から遠い側)がロッカーアーム22,22のローラ37,37に当接してロッカーアーム22,22の揺動角が増加することで、吸気弁12,12のバルブリフトが最大となる。
またコントロールカム18よってコントロールアーム17が図5に示す位置にあるときには、つまりコントロールカム18の最低リフト部がローラ49に当接するときには、可動支軸20の軸線まわりに揺動するサブカム21のカム面21c,21cの基端側(可動支軸20に近い側)がロッカーアーム22,22のローラ37,37に当接してロッカーアーム22,22の揺動角が減少することで、吸気弁12,12のバルブリフトが最小(ゼロ)となる。
このように、コントロールアーム17を支軸部16,16まわりに揺動させることで吸気弁12,12のバルブリフトが変化するのが、コントロールアーム17の駆動によって動弁カム14,14がローラ41,41に接触するタイミングも変化することにより、吸気弁12,12の開閉タイミングも変化する。
図11および図12は本発明の第2の実施の形態を示すもので、図11は内燃機関の要部縦断側面図、図12は図11の12−12線矢視図である。
第1の実施の形態は単数の付勢手段51を備えており、その付勢手段51はコイルスプリング54の弾発力でガイド筒52から突出する方向に付勢された押圧部材53を、コントロールアーム17の端壁部28の中央下面に当接させることで、コントロールアーム17を時計方向に付勢してローラ49をコントロールカム18に当接させている。
それに対し、第2の実施の形態では一対の付勢手段51,51を備えており、それらの付勢手段51,51はコントロールアーム17の一対の側壁部27,27を気筒列線に直交する方向に延長した延長部27b,27bの先端を上向きに付勢する。
第1の実施の形態の付勢手段51と同様に、第2の実施の形態の付勢手段51もガイド筒52、コイルスプリング54および押圧部材53で構成されている。そして一対の付勢手段51,51のガイド筒52,52は点火プラグ収容筒56の気筒列線方向両側に一体に接続されている。つまり、一方のガイド筒52、点火プラグ収容筒56および他方のガイド筒52は、気筒列線方向に沿って連なるように一体に形成される。
しかして、付勢手段51,51を2個に分割したことで、個々の付勢手段51,51の寸法を小型化してレイアウトの自由度を高めることができるだけなく、付勢手段51,51でコントロールアーム17のうちで最も剛性の高い一対の側壁部27,27をそれぞれ付勢するので、付勢力を分散させて荷重の集中を回避することでコントロールアーム17の撓みを防止することができる。しかも一対の付勢手段51,51のガイド筒52,52を、点火プラグ収容筒56の気筒列線方向両側に一体に接続したので、ガイド筒52,52および点火プラグ収容筒56が相互に補強し合って剛性が高められるだけでなく、気筒列線方向に直交する方向において可変動弁機構13を気筒列線に接近させてコンパクト化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では機関弁として吸気弁12,12を例示したが、本発明の機関弁は排気弁であっても良い。
また実施の形態ではコントロールカム18が当接するコントロールアーム17のカムフォロアをローラ49で構成しているが、それをスリッパで構成しても良い。
第1の実施の形態に係る内燃機関の要部縦断側面図 図1の2−2線矢視図 高バルブリフト状態での図2の3−3線断面図 高バルブリフト状態での図2の4−4線断面図 低バルブリフト状態での図4に対応する断面図 可変動弁機構を一方向から見た斜視図 可変動弁機構を他方向から見た斜視図 コントロールアームを一方向から見た斜視図 コントロールアームを他方向から見た斜視図 図8および図9の10方向矢視図 第2の実施の形態に係る内燃機関の要部縦断側面図 図11の12−12線矢視図
符号の説明
11 シリンダヘッド(機関本体)
12 吸気弁(機関弁)
14 動弁カム
16 支軸部
17 コントロールアーム
18 コントロールカム(制御部材)
21 サブカム
22 ロッカーアーム
27 側壁部
28 端壁部
31 油圧タペット(ロッカーアームの揺動支持部)
50 アクチュエータ
51 付勢手段
52 ガイド筒
56 点火プラグ収容筒

Claims (7)

  1. 支軸部(16)を機関本体(11)に揺動自在に支持されるコントロールアーム(17)と、
    前記コントロールアーム(17)に設けた揺動支持部(31)に揺動自在に支持されて機関弁(12)に当接するロッカーアーム(22)と、
    前記コントロールアーム(17)に揺動自在に支持され、動弁カム(14)により駆動されて前記ロッカーアーム(22)を駆動するサブカム(21)とを備え、
    アクチュエータ(50)で作動する制御部材(18)で前記コントロールアーム(17)を支軸部(16)まわりに揺動させることで前記機関弁(12)の少なくともバルブリフトを変更可能な内燃機関の可変動弁機構であって、
    前記コントロールアーム(17)を前記制御部材(18)に当接する方向に付勢する付勢手段(51)を備え、該付勢手段(51)は前記コントロールアーム(17)における前記揺動支持部(31)が設けられた部分を付勢することを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記揺動支持部は油圧タペット(31)であり、前記付勢手段(51)は気筒軸線方向において前記油圧タペット(31)の下方に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. 前記コントロールアーム(17)は前記支軸部(16)がそれぞれ設けられた一対の側壁部(27)の端部間を連結する端壁部(28)を備え、前記付勢手段(51)は前記端壁部(28)に設けた一対の前記揺動支持部(31)の間を付勢することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  4. 前記制御部材は前記コントロールアーム(17)を押圧するコントロールカム(18)であり、該コントロールカム(18)および前記付勢手段(51)を気筒列線方向に垂直な同一平面内に配置したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  5. 前記付勢手段(51)のガイド筒(52)と点火プラグ収容筒(56)とを一体に形成したことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  6. 前記コントロールアーム(17)は前記支軸部(16)が設けられた一対の側壁部(27)を備え、一対の前記付勢手段(51)が前記一対の側壁部(27)をそれぞれ付勢することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁機構。
  7. 前記一対の付勢手段(51)のガイド筒(52)を、点火プラグ収容筒(56)の気筒列線方向両側に一体に接続したことを特徴とする、請求項6に記載の内燃機関の可変動弁機構。
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