JP2008044704A - 振動式搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加振体の振動エネルギーを効率的に搬送に用いることができるとともにコンパクトに構成することができる振動式搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明の振動式搬送装置は、基台3と、搬送路を備えた振動台4と、基台と振動台との間に介在して振動台を振動させる加振機構とを具備し、加振機構は、基台に接続され、基台に対する上部接続点より下方に延在し、その延在形状が撓み変形する加振体5と、加振体の下端部に対してその撓み方向に沿った一方の側に間隔Gaを設ける連結スペーサ6を介して接続され、加振体より一方の側に離間した位置にて連結スペーサに対する下部接続点より上方へ延在して振動台に接続される弾性体7とを有し、全体として連結スペーサが自由端として動作するU字状に構成され、振動台の振動方向が一方の側とは逆側の斜め上方に向かう方向となることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は振動式搬送装置に関する。
一般に、電子部品等を搬送するために種々の振動式搬送装置が使用されている。この種の振動式搬送装置においては、近年、高い供給速度と供給精度が要求され、高速化及び高性能化が急務とされている。一般的には、部品の搬送姿勢を完全に揃えた状態で高速に搬送することが要求されており、そのためには部品を振動により効率的かつ安定に搬送する必要がある。このような効率的で安定性の高い搬送態様を実現するには、部品搬送路を形成してなる振動台の振動方向のぶれ(ばらつき)を低減するとともに振動方向を高精度に設定する必要がある。
従来の振動式搬送装置としては、螺旋状の部品搬送路を備えたボウル型搬送装置等の回転型搬送装置と、直線状の部品搬送路を備えたリニア型搬送装置とが知られている。前者の回転型搬送装置(例えば、以下の特許文献1乃至3参照)では、圧電素子を弾性板に装着してなる撓み変形可能な加振体と、この加振体に接続された増幅板バネとを接続してなる加振機構を、加振体を基台側に、増幅板バネを振動台側に接続してなる態様で基台と振動台との間に介挿し、複数の加振機構を軸線周りに同じ姿勢で設置することで旋回振動を生成するように構成する場合が多い。また、後者のリニア型搬送装置(例えば、以下の特許文献4乃至7)でも、上記と同様の加振機構を搬送方向に一対設けることで搬送方向の往復振動を生成するように構成する場合が多い。
上記のいずれのタイプの搬送装置であっても、上記加振機構が鉛直線に対して搬送方向とは逆向きに斜めに傾斜するように設置し、その傾斜角で振動台の振動方向が搬送方向に見て斜め上方に向くようにすることで、部品が搬送方向に搬送されていくように構成される。したがって、加振機構の傾斜角は部品の搬送態様を決定する重要なファクターとなっている。
特開平9−110133号公報 特開昭5−15607号公報 特開平2−8109号公報 実開平2−49909号公報 特開平3−51210号公報 特開平4−153199号公報 特開平7−257724号公報
ところで、前述の多くの装置においては、圧電素子を含む加振体の振動を増幅板バネで増幅して振動台に伝達するとともに、加振機構の傾斜角によって振動方向が搬送側の斜め上方へ向かうように構成することにより部品を搬送方向に移動可能としているため、加振機構の傾斜角が適切でないと、部品が搬送路上で滑って移動しにくくなったり、部品のバタつき(上下方向への飛び跳ね)が大きくなりすぎたりすることで、搬送効率が低下する。しかしながら、振動台の振動方向は、加振機構の傾斜角が同じであっても振振動台の重量や加振機構のばね定数等によって変化しやすいため、正確に設定しにくく、効率的な搬送を行うことが難しいという問題点がある。
例えば、上記特許文献5では、加振体(圧電素子9及び加振バネ板22)の下端にトッププレート2に接続された増幅ばね板24を接続し、加振体の上端に基台に接続された継ぎばね板21を接続し、これらのばね板を加振体の両側に平行に設けてなる加振機構を搬送方向の前後位置にそれぞれ設置している。そして、これらの前後の加振機構は相互に搬送方向に見て逆向きの構造を有するにも拘わらず、それぞれの加振機構の傾斜角を同じ向きに設定し、これらの傾斜角によって部品を搬送方向に移動させるようにしている。この装置の加振機構では、本来的に加振体と増幅ばね板との間の間隔、並びに、加振体と継ぎばね板との間隔に起因して生ずる回旋振動が発生し、これが前後位置にある一対の加振機構において逆に作用するため、加振体にて発生した振動を効率的に振動台に伝達することができないという問題点がある。
一方、特許文献6では、鉛直姿勢の加振体(圧電素子)と板バネとの間にスペーサを介在させ、スペーサの厚みを変更することによって上記傾斜角を変えた場合と実質的に同じ効果を得ることができるようにしている。すなわち、加振体と板バネをそれぞれ直立させ、両者間に介在するスペーサの厚みによって傾斜を設けた場合と同様に搬送物が移動するように構成している。この場合、搬送方向前後に設けた一対の加振機構は相互に搬送方向に見て同じ姿勢で設置されている。ところが、この文献のフィーダでは、直立した加振体と板バネとが上下に接続されているので、加振機構の高さを低減することが難しいという問題点がある。また、上記スペーサの厚みによって振動台の振幅が大きく変化するため、振動台の傾斜角を小さくするためにスペーサを薄くすると、振動台の振幅も小さくなり、搬送効率が低下してしまうという問題点もある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、加振体の振動エネルギーを効率的に搬送に用いることができるとともにコンパクトに構成することができる振動式搬送装置を提供することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の振動式搬送装置は、基台と、搬送路を備えた振動台と、前記基台と前記振動台との間に介在して前記振動台を振動させる加振機構と、を具備する振動式搬送装置において、前記加振機構は、前記基台に接続され、前記基台に対する上部接続点より下方に延在し、その延在形状が撓み変形する加振体と、該加振体の下端部に対してその撓み方向に沿った一方の側に間隔を設ける連結スペーサを介して接続され、前記加振体より前記一方の側に離間した位置にて前記連結スペーサに対する下部接続点より上方へ延在して前記振動台に接続される弾性体と、を有し、全体として前記連結スペーサが自由端として動作するU字状に構成され、前記振動台の振動方向が前記一方の側とは逆側の斜め上方に向かう方向となることを特徴とする。
この発明によれば、加振体を基台に対する上部接続点より下方に延在させ、この加振体の下端部を連結スペーサを介して弾性体に連結し、この弾性体を連結スペーサに対する下部接続点より上方に延在させて振動台に接続させたことにより、加振体が連結スペーサの厚み方向に撓み変形することで連結スペーサを介して弾性体が揺動し、弾性体で増幅された振動が振動台に伝達される。この場合、加振体の撓み変形により連結スペーサに対する弾性体の下部接続点が上下方向に往復移動する成分を有する揺動動作をすることで、加振体や弾性体に傾斜角を付けなくても一方の側とは逆側の(すなわち搬送方向の)斜め上方に振動方向を設定することができ、効率的に搬送を行うことが可能になる。また、加振体と弾性体の少なくとも一部が同じ高さ範囲に配置されるように構成されるので、加振体や弾性体の上下方向の長さを増大させても加振機構全体の高さを抑制することが可能になるため、必要な搬送特性を確保しつつ搬送装置をコンパクトに構成できる。
また、本発明の別の振動式搬送装置は、基台と、搬送路を備えた振動台と、前記搬送路による搬送物の搬送方向に配列され、それぞれが前記基台と前記振動台との間に介在して前記振動台を振動させる複数の加振機構と、を具備する振動式搬送装置において、前記加振機構は、前記基台に接続され、前記基台に対する上部接続点より下方に延在し、その延在形状が撓み変形する加振体と、該加振体の下端部に対してその撓み方向に沿った一方の側に間隔を設ける連結スペーサを介して接続され、前記加振体より前記一方の側に離間した位置にて前記連結スペーサに対する下部接続点より上方へ延在して前記振動台に接続される弾性体と、を有し、全体として前記連結スペーサが自由端として動作するU字状に構成されることを特徴とする。
この発明によれば、加振体の撓み変形により連結スペーサの弾性体に対する接続点が上下方向に揺動することで弾性体が斜め上下方向に往復移動するため、加振体や弾性体に傾斜角を付けなくても一方の側とは逆側(すなわち、搬送方向)の斜め上方に振動方向を設定することができる。また、加振体と弾性体の少なくとも一部が同じ高さ範囲に配置されるように構成されるので、加振体や弾性体の上下方向の長さを増大させても加振機構全体の高さを抑制することが可能になるため、必要な搬送特性を確保しつつ搬送装置をコンパクトに構成できる。さらに、複数の加振機構が搬送方向(上記一方の側とは逆側)に同じ姿勢で配置されることにより、振動台を安定に振動させることができる。
本発明において、前記加振体の延在方向と前記弾性体の延在方向とが平行であることが好ましい。これによれば、加振体の振動を効率的に弾性体にて増幅して振動台に伝えることが可能になる。
本発明において、前記加振体及び前記弾性体の延在方向が鉛直方向に対して同じ側に傾斜していることが好ましい。これによれば、搬送方向の振幅の減少を抑制しつつ、上下方向の振幅を低減することができるので、搬送物に対する搬送効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は第1実施形態の回転型振動式搬送装置に用いられる回転振動機の概略斜視図、図2は同機の概略平面図、図3は同機の概略側面図、図4は同機の拡大部分側面図である。回転型振動式搬送装置は、公知のように、図示の回転振動機の上部(振動台)に螺旋状や円周状の搬送路を設けた振動体を取付けることで形成される。
本実施形態は、取付ベース1と、この取付ベース1に固定された支持台2と、この支持台2に対して図示しない防振ゴム等の弾性部材を介して搭載された基台3とを有する。基台3に対して弾性部材(防振手段)を介して取り付けられる上記取付ベース1及び支持台2は回転振動機にて発生する振動が外部に逃げにくくするために設けられているが、省略することも可能である。
基台3の外周部には、上方に開いた凹部3aが設けられ、この凹部3aは軸線周りに等角度間隔(図示例では90度間隔)で設定された複数個所に形成されている。これらの凹部3aには加振機構がそれぞれ収容され、これらの加振機構を介して基台3の上方に振動台4が支持されている。
上記の加振機構は、上記凹部3aの上部に設けられた基台3の取付部3bに上端部が接続されてなる加振体5と、この加振体5の下端部に連結スペーサ6を介して連結され、上記凹部3aに臨む位置に設けられた上記振動台4の取付部4aに接続された弾性体7とを有する。加振体5、連結スペーサ6及び弾性体7は全体としてU字状(或いはコ字状)に構成され、加振体5の上部が基台3に固定され、弾性体7の上部が振動台4に固定されているだけで、連結スペーサ6で構成される下端部分は自由端として動作するように拘束されていない状態とされている。加振体5と弾性体7はそれらの延在方向が平行となるように構成されている。これによって加振体5の下部の往復振動で効率的に振動台4の搬送側へ斜め上方に向いた振動方向を得ることができる。ただし、加振体5と弾性体7とは厳密に平行に設置されている必要はなく、多少の傾斜角を有していても構わない。
なお、基台3には凹部3aに対して取付部3bとは反対側から臨むもう一つの取付部3cが設けられ、この取付部3cは取付部3bに対して取付部4aの軸線周りの角度位置の反対側に対向姿勢となるように形成されている。この場合、加振体5を取付部3bではなく取付部3cに取付けることで、加振体5と弾性体7との位置関係を逆転させ、搬送方向を逆に設定することができる。
加振体5は、上記取付部3bに接続された部位(上部接続点)から連結スペーサ6に接続された部位までの延在形状が撓み変形可能に構成されたものであればよいが、例えば、弾性板に圧電体を取り付けたもの、具体的には、弾性板の表裏両面にそれぞれ圧電体層を形成し、これらの圧電体層に所定の電圧を印加することによって屈曲するように構成したバイモルフ型圧電素子である。もちろん、弾性板の片面にのみ圧電体層を形成したユニモルフ型圧電素子であっても構わない。これらの圧電素子は、外部から所定周波数の交流電力を供給することによって当該周波数で撓み振動する。
連結スペーサ6は加振体5の下端部に取り付けられ、当該下端部に対して搬送方向Fとは反対方向に沿った間隙Gを設けて弾性体7を取付けるように構成されている。連結スペーサ6は、上述のように加振体5の延在方向と弾性体7の延在方向とが平行になるように連結される。連結スペーサ6の形状は、加振体5と弾性体7の間隔Gaと、加振体5の下端部と弾性体7の下端部との間の上記延在方向に沿った間隔Gbとによって規定される。連結スペーサ6は上記間隔Gaを確保できる形状であればよいが、図示例の場合には上記間隔Gbをも設けることができるように、加振体5と平行に上方へ伸びる凸部を備え、全体としてL字状に構成されている。本実施形態では、加振体5と弾性体7とが同じ長さを有し、連結スペーサ6の上記間隔Gbによって加振体5の上端部よりも弾性体7の上端部が上方に位置するように構成され、これによって弾性体7の上端部が振動台4の取付部4aに接続可能とされている。このように構成すると、基台3と振動台4の基本的な位置関係(上下関係)を維持したままで加振機構を取り付けることができるので、装置全体の構造設計が容易になる。ただし、加振体5と弾性体7の長さは同一である必要はなく、所要の周波数や振動強度等に応じて適宜に設定できる。この場合、上記位置関係を維持するためには連結スペーサ6による上記間隔Gbを調整すればよい。
加振体5に既定の交流を印加すると、図4に示すように、加振体5は上部接続点5xを中心に撓み変形し、加振体5の下端部では上部接続点5xよりやや下方にある擬似中心点5yを中心とする往復円弧運動に近い振動Sを生ずる。この結果、連結スペーサ6に対する弾性体7の下部接続点7xには上記間隔Gaに応じた上下方向の振動成分を有する態様で揺動する振動Pが生ずる。この振動Pは弾性体7によって増幅されて振動台4に伝達される。ここで、弾性体7の下部接続点7xが上記のように上下方向の振動成分を有することで、弾性体7の下部接続点7xを中心とする撓み変形が重畳され、弾性体7の上端部で駆動される振動台4では、搬送方向Fの斜め上方へ向かう振動方向を有する振動Vが生ずる。
より具体的には、加振体5と弾性体7の連結部、すなわち連結スペーサ6が自由端として動作するように構成されており、加振体5の撓み変形で生じた往復円弧運動(振動S)が弾性体7で増幅されて振動台4の往復運動(振動V)となるが、加振体5と弾性体7の間には間隔Gaが設けられるので、この間隔Gaに対応して弾性体7に上下方向の運動成分が発生することから、振動台4の振動Vは上下方向の成分を有し、その振動方向は水平面に対して傾斜角φだけ傾斜した方向となる。振動Vの振動方向の水平面に対する傾斜角φは、上記間隔Gaが大きくなるほど増大する。したがって、連結スペーサ6の形状・寸法の変更を行うだけで、振動台4の振動Vの方向を調整することができる。
本実施形態の場合、加振体5及び弾性体7の鉛直方向に対する傾斜角θは搬送物を搬送するために必須の構成ではない。この加振機構においては、加振体5及び弾性体7が鉛直姿勢で接続されている場合(すなわち、傾斜角θ=0)が基準とされ、この場合でも、上記と同様に振動台4の振動Vは水平面に対して所定の傾斜角φだけ傾斜し、上記の搬送方向Fが設定される。このように、本実施形態では、加振体5及び弾性体7の鉛直線に対する傾斜角θは、上記傾斜角φが実用域にある範囲内であれば特に限定されない。
なお、上述のように連結スペーサ6の厚みを変えて上記間隔Gaを変更することができ、これによって上記傾斜角φを変更することができるが、この場合、取付部3b(3c)と取付部4aとの距離が固定されている場合には、連結スペーサ6の形状・寸法の変更だけでなく、加振体5及び弾性体7と上記取付部3b、4aとの間に別途スペーサを介在させるなどの方法で傾斜角θを維持することができる。
また、上記傾斜角φは、通常は、搬送物(部品)が搬送方向Fの推進力を充分に受け得る範囲でなるべく小さくすることが、特に微小で軽量の搬送物を高速に搬送する場合には要求される。この傾斜角φを小さくするには上述のように上記間隔Gaを小さくすればよいが、間隔Gaを低減すると加振体5の上部接続点5xから測った弾性体7の距離も小さくなるので、振動の搬送方向Fの振幅も小さくなり、その結果、搬送効率を高めることが難しくなることが本願発明者の実験により確認された。
そこで、本実施形態では、上述の傾斜角θが0である場合よりも上記傾斜角φを小さくしつつ振動Vの搬送方向Fの振幅を維持するために、傾斜角θを0以外の値に設定するようにしている。なお、装置完成後の調整作業とは異なり、装置の設計時において上記傾斜角θを適宜に設定することに何ら問題はない。本実施形態では傾斜角θを鉛直方向に対して正の角度(図示反時計回りで測った角度)で1〜30度、好ましくは5〜20度の範囲で設定している。なお、本実施形態では加振体5と弾性体7を平行に設置しているので、加振体5と弾性体7はいずれも鉛直線に対して傾斜角θで傾斜した姿勢とされるが、一般的には、加振体5と弾性体7が鉛直線に対して同じ側に傾斜した姿勢となっていればよい。
図5及び図6には別の実施形態の回転振動機の斜視図及び側面図を示す。この図5及び図6に示す別の実施形態では、加振体5及び振動体7を先の実施形態とは逆側に傾斜させている。すなわち、上記傾斜角θを負の角度とし、−1〜−30度、好ましくは−5〜−20度の範囲で設定する。このように、加振機構を逆側に傾斜させても、上記と同様に振動台4の振動Vの傾斜角φを小さくすることができる。すなわち、図1乃至図4に示す実施形態とは加振機構を逆に傾斜させても、搬送方向Fは変わらず、また、傾斜角φを小さくすることができる効果も同様である。以上のように、傾斜角θを正・負のいずれに設定しても振動Vの傾斜角φを小さくすることができるが、振動Vの振幅が小さくなることを防止できる。なお、傾斜角θを付けることで上記傾斜角φは小さくなるが、これは搬送物(部品)が小さく軽量である場合には効率的な搬送態様を実現する上で好ましい構成であるものの、搬送物が大きくボウルに形成した螺旋状の搬送路のピッチが大きい場合(搬送路の上り勾配が強い場合)等においては、逆に傾斜角θを小さく(例えば0度に)して傾斜角φを或る程度大きくする方が効率的な搬送態様を実現する上で好ましいことがある。
図7及び図8はさらに別の実施形態の回転振動機の側面図及び縦断面図である。この図7及び図8に示すさらに別の実施形態では、図5及び図6に示す実施形態とは異なり、弾性体7の長さを加振体5より短く構成し、その分、連結スペーサ6の凸部の突出量を増大させ、上記間隔Gbを大きくしている。このように弾性体7の長さを変更すると、弾性体7のばね定数が変化するので、共振周波数や振動強度を変化させることができる。
振動台4の振動Vの傾斜角φは、振動台4自体或いはこれに固定された別の振動体に設けられた搬送路に沿って搬送物が効率的に搬送されていくように設定される。傾斜角φが小さすぎると搬送物が振動台4から搬送方向Fの推進力を受けにくくなるため、搬送速度が低下する。傾斜角φが大きすぎると搬送物が搬送路上において上下に大きく揺れる結果、振動台4から受ける応力が搬送方向Fへ進む推進力となりにくくなるため、やはり搬送速度が低下する。一般的には、搬送物の大きさや重量、振動台4の重量などに応じて、好ましい振動Vの振幅や傾斜角φは変化する。したがって、弾性体5の励振特性、長さや弾性定数、振動体7の長さや弾性定数、連結スペーサ6により設定される間隔Ga、Gb、及び、傾斜角θを、状況に適した振動Vの搬送方向Fの振幅や傾斜角φの値を得るために、適宜に設定する必要がある。
本実施形態では、搬送方向Fに離間した前後4箇所(軸線周りに90度間隔で設けられた箇所)において、上記加振体5、連結スペーサ6及び弾性体7よりなる加振機構がそれぞれ設けられている。そして、これらの複数の加振機構は、それぞれ搬送方向Fに対して同方向に向いた姿勢とされている。すなわち、本実施形態では、加振機構における弾性体7から加振体5へ向かう方向が搬送方向Fとなるため、各加振機構は全て搬送方向Fに見て同じ姿勢で取り付けられる。本実施形態では回転振動機の軸線周りに同じ姿勢の4つの加振機構が設置されている。
以上説明した回転振動機及びこれを用いた回転型振動式搬送装置では、従来の装置に比べてコンパクトでありながら効率的に搬送を行うことができる。具体的には、加振体5、連結スペーサ6及び弾性体7で構成されるU字状の加振機構により、当該加振機構の姿勢(傾斜角θ)に拘わらず、加振体5から弾性体7へ向かう方向に搬送物を搬送することが可能になるため、効率的に搬送動作を実現することができる。また、加振体5及び弾性体7の長さを充分に確保しても、加振体5と弾性体7とが同じ高さ範囲内に重なって配置されるため、振動性能を確保しても装置の高さを抑制し、コンパクト化を図ることができる。
さらに、搬送物を効率的に搬送するには、振動台4の振動Vの振動方向(傾斜角φ)を最適化しつつ、当該振動Vの搬送方向Fの振幅を充分に確保することが必要であるが、本実施形態や上記特許文献6の技術ではスペーサの間隔Gaを小さくすることにより傾斜角φを低減して搬送物の踊りを回避しようとすると、上述のように搬送方向Fに沿った振幅も小さくなってしまうということが確認されている。ところが、本実施形態では、加振体5及び弾性体7の鉛直線に対する傾斜角θを付けることで、傾斜角φを低減しつつ、振動Vの搬送方向Fに沿った振幅の減少を抑制することができる。
その上、従来の搬送装置では、加振体により生じた振動が基台より外部に漏れ、周囲の装置に影響を与える場合があるため、振動により生ずるモーメントを打ち消すためのおもり等を用意しなければならないという問題点があるが、本実施形態では、加振体5、連結スペーサ6及び弾性体7がU字状に構成されていることにより、基台3と振動台4に対する作用点が近く、しかも作用方向が逆方向となるため、基台3と振動台4の動作が相互に打ち消すように働くため、基台3から下方(取付ベース1や支持台2、或いは、これらを介して床面)へ逃げる振動エネルギーを低減することができる。
なお、本実施形態では回転型振動式搬送装置に本発明を適用した例を示したが、本発明は上記実施形態に限らず、例えば、リニア型振動式搬送装置に用いることも可能である。この場合でも、基台3、振動台4、加振体5、連結スペーサ6、弾性体7、搬送方向F、傾斜角φ、傾斜角θの関係は何ら上記説明と変わりはない。また、この場合において加振機構を搬送方向Fの前後2箇所にそれぞれ同じ姿勢で取付けることで、安定した搬送態様を実現することができる。もっとも、加振機構を一箇所にのみ形成し、その搬送方向の前若しくは後に振動台を支持する弾性機構(加振体を有さず、弾性体のみで構成される支持構造)を取り付けてもよい。
本実施形態の回転型振動式搬送装置では、上記振動台4上に図示しないボウル状の振動体を固定し、この振動体に螺旋状、円周状の搬送路を形成することで、適宜の搬送物を螺旋状、円周状に搬送することができる。もちろん、上記振動台4に直接搬送路を形成してもよい。また、上記実施形態の加振機構の構成は上述のようにそのままリニア型振動式搬送装置にも用いることができるが、この場合でも、振動台若しくはこの振動台に固定された振動体に直線状の搬送路を形成すればよい。
実施形態の振動式搬送装置の斜視図。 実施形態の振動式搬送装置の平面図。 実施形態の振動式搬送装置の側面図。 実施形態の振動式搬送装置の拡大部分側面図。 別の実施形態の斜視図。 別の実施形態の平面図。 さらに別の実施形態の側面図。 さらに別の実施形態の縦断面図。
符号の説明
3…基台、3a…凹部、3b、3c…取付部、4…振動台、4a…取付部、5…加振体、5a…弾性板、5b…圧電体、5x…上部接続点、6…連結スペーサ、7…弾性体、F…搬送方向、θ…加振体及び弾性体の鉛直線に対する傾斜角、φ…振動Vの振動方向の水平線に対する傾斜角、V…振動台の振動、G…間隙、Ga…間隔、Gb…間隔

Claims (4)

  1. 基台と、搬送路を備えた振動台と、前記基台と前記振動台との間に介在して前記振動台を振動させる加振機構と、を具備する振動式搬送装置において、
    前記加振機構は、前記基台に接続され、前記基台に対する上部接続点より下方に延在し、その延在形状が撓み変形する加振体と、該加振体の下端部に対してその撓み方向に沿った一方の側に間隔を設ける連結スペーサを介して接続され、前記加振体より前記一方の側に離間した位置にて前記連結スペーサに対する下部接続点より上方へ延在して前記振動台に接続される弾性体と、を有し、全体として前記連結スペーサが自由端として動作するU字状に構成され、
    前記振動台の振動方向が前記一方の側とは逆側の斜め上方に向かう方向となることを特徴とする振動式搬送装置。
  2. 基台と、搬送路を備えた振動台と、前記搬送路による搬送物の搬送方向に配列され、それぞれが前記基台と前記振動台との間に介在して前記振動台を振動させる複数の加振機構と、を具備する振動式搬送装置において、
    前記加振機構は、前記基台に接続され、前記基台に対する上部接続点より下方に延在し、その延在形状が撓み変形する加振体と、該加振体の下端部に対してその撓み方向に沿った一方の側に間隔を設ける連結スペーサを介して接続され、前記加振体より前記一方の側に離間した位置にて前記連結スペーサに対する下部接続点より上方へ延在して前記振動台に接続される弾性体と、を有し、全体として前記連結スペーサが自由端として動作するU字状に構成されることを特徴とする振動式搬送装置。
  3. 前記加振体の延在方向と前記弾性体の延在方向とが平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動式搬送装置。
  4. 前記加振体の延在方向と前記弾性体の延在方向とが鉛直方向に対して同じ側に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の振動式搬送装置。
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