JP2008044590A - 中空部付モールディング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中空部付モールディング1は、中空部2と該中空部の真下でない連径部4を介在した保持部3の全体を熱可塑性エラストマーによって成形し、該中空部2には、内部の内壁層と下部の膨出部とを、熱可塑性エラストマーにカーボンの10重量%以上を混合した導電性のある混合合成樹脂を以って成形してある。また、該中空部2の円周の一ヶ所に導電性を有する導電区画部8と、該導電区画部8に通連する該中空部2の内外周に内壁層と外壁層及び内部の下部に膨出部6とを熱可塑性エラストマーにカーボンの10重量%以上を混合した混合合成樹脂を以って成形し、且つ該導電区画部8と該膨出部6の内部に電線を挿通している。
【選択図】図1
Description
そして、この様に成形された中空部付モールディング(1)によれば、従来の図5に示す如く、手、指等の物体(25)が図4の如く挟み込まれた時に該中空部(2)が押し潰されて、図6の如く該中空部(2)の上部の押曲部(16)の内面と、内部に設けた電線(9)が挿通している膨出部(6)とが接触通電して該物体(25)の挟み込みを感知し制御装置を作動させ、モーターの駆動停止または逆転駆動することで、窓ガラス等の開閉を制御し、物体(25)等の挟み込みを防止して安全性を確保したものである。
然しながら、該中空部(2)における上部と側部とに通電性を良好にするために、カーボンの混合量を多量にすることによって、圧縮による永久ひずみ等が低下し、該中空部(2)が潰れて図6に示すように押曲部(16)が形成され、大変に復元性が悪化するために、再度の窓硝子、スライドドアー等の開閉の制御が確実に実施できず、外観及び品質の悪化と耐久性に対する問題点が多々あった。
更に、該中空部付モールディング(1)が、図7に示す如く、窓硝子、スライドドアーの開口周縁が湾曲された場合にコーナー部位に取着されている中空部(2)は、押曲部(16)のように押し潰された状態で復元できないと云う問題点もある。
更に、復元性と導電性とを良好とするために、該中空部の円周の一ヶ所に電線を挿通する導電区画部と、該中空部の外周と内周との各々上部側の内壁層と外壁層及び内周の下部に設けた膨出部との構成材料を熱可塑性エラストマーにカーボンを10重量%以上混合した混合合成樹脂を以って成形し、外壁層に導電性のある物体が接触するだけで通電して、危険を感知するものである。
また、該中空部の円周の一ヶ所に設けた導電区画部と、中空部の内周の下部に設けた膨出部との内部に電線を挿通することによって制御装置との接続を簡素化するものである。
また、該中空部には、円周の一ヶ所に導電性を有する導電区画部と、該中空部の上部側との内周及び外周の一部分に設けた内壁層と外壁層と、中空内部の下部に設けた膨出部との構成材料を熱可塑性エラストマーにカーボンを10重量%以上混合した混合合成樹脂を使用し、物体との感知を確実にするものである。
更に、中空部の一部に設けた導電区画部と内面下部に設けた膨出部との内部に電線を挿通して制御装置との接続を確実にしたものである。
また、該中空部の一方の側面より垂直方向に連径部を垂下延長して、その連径部の下端に粘着テープ等の保持部を装設したものである。
また、該中空部の内面上部の内壁層と、内面下部の膨出部に熱可塑性エラストマーにカーボンの10重量%以上の混合した混合合成樹脂によって装設したので、通電性が良好となると共に、中空部の押圧に対して復元性が良好となる効果がある。
更に、該中空部には、円周の一ヶ所に導電性を有する導電区画部と、該導電区画部と連通する該中空部の外周と、内周の上部側との内壁層と外壁層及び下部との膨出部とを熱可塑性エラストマーにカーボンを10重量%以上の混合合成樹脂を以って成形したので、該導電区画部と連接している外周の外壁層と、内周の上部の内壁層によって、該外壁層に導電性のある物体が接触するだけで、容易に通電して感知を良好として、モーターの駆動停止または逆転に駆動し、窓硝子等の開閉を確実に制御し、各物体の挟み込みを防止して安全性を確保できる効果がある。
また、該中空部の一部に設けた導電区画部と、内部の下部に設けた膨出部との内部に電線を挿通したことにより、制御装置等との接続を著しく簡素化され、通電も確実に向上する効果がある。更に、中空部の一方の側面より垂直に垂下した連径部による保持部を形成することで、窓硝子の開口部の周縁におけるコーナー部分に取付けた時に該中空部の潰れるのが解消できると云う効果がある。
前記導電区画部(8)と、特体(25)が接触するだけで通電を感知する該外壁層(7)、該内壁層(5)及び該膨出部(6)との構成材料を熱可塑性エラストマーに対してカーボンの10重量%以上を混合した導電性を有する混合合成樹脂を以って成形してある。
また、該導電区画部(8)及び該膨出部(6)の内部に制御装置に接続させる電線(9)(9)を挿通してある。該保持部(3)には、内部の全体に芯材(12)を埋設してある。また該保持部(3)の内側には、フランジ(21)に挟持される保持片(13)(13)と相対する保持突部(14)を形成してある。
次に、図6に示すものは、図5の示す状態より、図7に示すB−B線の位置で、該中空部(2)が潰れて押曲部(16)の状態になる。このように、一旦押し潰れて押曲部(16)が形成されると、混合合成樹脂を使用しているため、圧縮後の復元力が弱いため、中空部(2)は潰れた状態となっている。
導電性の混合合成樹脂としては、熱可塑性エラストマーにカーボンを10重量%混合した混合合成樹脂を使用し、好ましい範囲としては、熱可塑性エラストマーを50〜90重量%及びカーボンを10重量%〜50重量%の範囲で使用する。
導電性の混合合成樹脂の圧縮永久歪みの測定例としては、JIS K6262に準拠して、圧縮率25%、70℃×22時間の条件で測定した熱可塑性エラストマーが100重量%の合成樹脂は圧縮永久歪みが25%に対して、熱可塑性エラストマー85重量%及びカーボン15重量%の導電性のある混合合成樹脂の圧縮永久歪みは44%に悪化する結果が得られた。
また、電線は鋼、アルミ等の金属線の縒り線(撚り線)または針金を使用する。
更に、芯材(12)としては、鉄、アルミ等の金属またはポリプロピレン等の硬質合成樹脂が使用され、好ましくは、ポリプロピレン樹脂にタルクの粉体を20〜60重量%混合した合成樹脂組成物を使用して、芯材の線膨張係数を約1/2〜1/5に小さくする効果がある。
2 中空部
3 保持部
4 連径部
5 内壁層
6 膨出部
7 外壁層
8 導電区画部
9 電線
11 取着部
12 芯材
13 保持片
14 保持突部
15 粘着テープ
16 押曲部
20 ドアー
21 フランジ
22 窓硝子
23 グラスラン
24 開口部
25 物体
Claims (4)
- 自動車の窓硝子及びスライドドアー等の閉鎖作動中による挟み込みの危険感知用の中空部付モールディングにおいて、該中空部付モールディングは、中空部と連径部を介した保持部とを熱可塑性エラストマーを以って一体に形成し、且つ該中空部には、内面上部の内壁層と内面下部に設けた膨出部とに熱可塑性エラストマーにカーボンを10重量%以上混合した混合合成樹脂を以って成形したことを特徴とする中空部付モールディング。
- 自動車の窓硝子及びスライドドアー等の閉鎖作動中による挟み込みの危険感知用の中空部付モールディングにおいて、該中空部付モールディングは、中空部と連径部を介した保持部とを熱可塑性エラストマーによって一体的に形成し、且つ該中空部には、円周の一ヶ所に導電性を有する導電区画部と、該中空部の外周の上部側と内周の上部側との内壁層と外壁層及び下部の膨出部とを熱可塑性エラストマーにカーボンを10重量%以上混合した混合合成樹脂を以って成形したことを特徴とする中空部付モールディング。
- 請求項2における該中空部の一部に設けた導電区画部と下部に設けた膨出部との内部に電線を挿通したことを特徴とする請求項2記載の中空部付モールディング。
- 中空部の一方の側面より垂直に連径部を垂下延長し、且つ該連径部には、下端に保持部を形成したことを特徴とする請求項1及至3記載の中空部付モールディング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006250013A JP2008044590A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 中空部付モールディング |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006250013A JP2008044590A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 中空部付モールディング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=39178722
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
2006
- 2006-08-18 JP JP2006250013A patent/JP2008044590A/ja active Pending
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